JP6562546B2 - ウェハ支持台、ウェハ支持体、化学気相成長装置 - Google Patents

ウェハ支持台、ウェハ支持体、化学気相成長装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6562546B2
JP6562546B2 JP2015140677A JP2015140677A JP6562546B2 JP 6562546 B2 JP6562546 B2 JP 6562546B2 JP 2015140677 A JP2015140677 A JP 2015140677A JP 2015140677 A JP2015140677 A JP 2015140677A JP 6562546 B2 JP6562546 B2 JP 6562546B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
wafer support
sic
counterbore
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015140677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017022320A (ja
Inventor
潤 乘松
潤 乘松
広範 渥美
広範 渥美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko KK
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2015140677A priority Critical patent/JP6562546B2/ja
Publication of JP2017022320A publication Critical patent/JP2017022320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6562546B2 publication Critical patent/JP6562546B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、加工処理中のSiCウェハを支持するウェハ支持台と、ウェハ支持台のSiCウェハを載置する部分の周辺にガイド部材(ウェハホルダー)が設けられてなるウェハ支持体と、それらのいずれかを備えた化学気相成長装置に関する。
炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に対して、バンドギャップが約3倍、絶縁破壊電界強度が約10倍、熱伝導度が約3倍という優れた物性を有しており、パワーデバイス、高周波デバイス、高温動作デバイス等への応用が期待されている。
SiCを用いた半導体デバイスの製造には、通常、SiCエピタキシャルウェハが用いられる。SiCエピタキシャルウェハは、昇華再結晶法等を用いて作製されたSiC単結晶基板(SiCウェハ)の面上に、SiC半導体デバイスの活性領域となるSiC単結晶薄膜(SiCエピタキシャル層)を、エピタキシャル成長させることによって作製することができる。
SiCエピタキシャルウェハの製造装置としては、チャンバ内に原料ガスを供給しながら、加熱されたSiCウェハの面上にSiCエピタキシャル層を堆積成長(エピタキシャル成長)させる化学気相成長(CVD)装置が用いられる。
SiCのエピタキシャル成長は、1500℃以上の高い温度に加熱されたSiC基板上に、原料ガスを流通させて行われる。その際、原料ガスの流路の上流側と下流側とで、エピタキシャル成長した膜の厚さやドーピング濃度が揃っていないことがある。そのため、最近の装置では、SiCウェハを載置したウェハ支持台(サセプタ)とともに、結晶成長中のSiC基板を回転させることにより、SiCウェハの被処理面に対して原料ガスが均一に作用するように工夫がなされている。
加熱されたSiCウェハは、エピタキシャル成長した膜が形成された表面と裏面との熱膨張率の差によって、裏面側が凸になるように反ることが知られている。したがって、ウェハ支持台のウェハ載置面が平坦である場合、ウェハの接触部分が減少することになるため、回転している状態のウェハは、ウェハ載置面に対して摺動(位置ズレ)を起こし易くなる。
ウェハ載置面に対するウェハの摺動を抑えるために、ウェハを載置する部分に座繰り加工部(ザグリ)が設けられたウェハ支持台が、特許文献1、2などに開示されている。これらのウェハ支持台は、いずれもSiウェハが載置されることを想定したものであるため、その材料として黒鉛などが用いられ、表面がSiCコートされている。
特許第5158093号公報 特許第4661982号公報
しかしながら、SiCコートされたウェハ支持台を用いた場合、SiCエピタキシャル成長を行う際の高い温度領域においては、コートされていたSiCの被膜が昇華してウェハの裏面に付着することにより、ウェハとウェハ支持台が貼りついてしまうという問題が発生する。この問題を回避するために、SiCエピタキシャルウェハの作製に用いるウェハ支持台として、通常は、SiCが昇華する温度よりも融点の高い炭化タンタル(TaC)でコートされたものが用いられている。
ところが、TaCの被膜は、外力が加わった場合に剥がれやすい性質を有している。例えば、ウェハ載置面が平坦である場合、載置されているウェハが摺動し、摺動した際の摩擦によって、ウェハ載置面におけるTaC被膜が剥がれる虞がある。また、ウェハ載置面にザグリが設けられている場合、ウェハの摺動は抑えられるものの、ザグリの側壁が切り立った形状を有しているため、引張り応力によって、切り立った部分に形成されているTaC被膜が剥がれやすくなる。剥がれたTaC被膜は、パーティクルとなって、SiCエピタキシャル成長に悪影響を及ぼすことが問題とされている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、SiCウェハに対して成膜等の加工処理を行う際に、コーティングされたTaC膜が剥がれにくい構造を有するウェハ支持台を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)SiCウェハを載置するための、TaCコートされたウェハ支持台であって、一方の主面のうちSiCウェハを載置する部分にザグリを有し、前記ザグリの内面が、加熱処理を行った際のSiCウェハの反った形状に合わせて湾曲した曲面をなしており、側面と前記ザグリの内面との間に、両面を滑らかに接続するR部が設けられていることを特徴とするウェハ支持台。
(2)前記ザグリの内面は、深さ方向に凸の曲面をなすように湾曲していることを特徴とする(1)に記載のウェハ支持台。
(3)前記R部は、曲率半径がR0.1mm以上R0.5mm以下の曲面をなしていることを特徴とする(1)または(2)のいずれかに記載のウェハ支持台。
(4)(1)〜(3)のいずれか1つに記載のウェハ支持台と、前記ウェハ支持台の側面を囲むガイド部材と、を備え、前記ガイド部材は、前記側面に平行に立設し、前記一方の主面側における前記ガイド部材の端部の位置が、前記側面と前記ザグリの内面の延長部分同士が交わる位置よりも、前記ウェハ支持台の他方の主面に平行な面から遠い位置にあることを特徴とするウェハ支持体。
(5)(1)〜(3)のいずれか一つに記載のウェハ支持台を備えていることを特徴とする化学気相成長装置。
(6)(4)に記載のウェハ支持体を備えていることを特徴とする化学気相成長装置。
本発明のウェハ支持台は、一方の主面にウェハを載置するためのザグリが設けられており、ウェハ載置面におけるウェハの摺動が抑えられ、ウェハとTaC被膜との間に摩擦が生じないように構成されている。
また、本発明のウェハ支持台の側面とザグリの内面との間には、両面を滑らかに接続するR部が設けられ、そこに形成されたTaC被膜にかかる引張り応力が、軽減するように構成されている。
したがって、本発明のウェハ支持台は、SiCウェハに対して成膜等の加工処理を行う際に、コーティングされたTaC膜が剥がれにくい構造となっている。これにより、剥がれたTaC被膜が、パーティクルとなって、SiCエピタキシャル成長に悪影響を及ぼす問題を回避することができる。
本発明の化学気相成長装置の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の搭載プレートの構成を模式的に示す平面図である。 (a)本発明のウェハ支持台の構成を模式的に示す断面図である。(b)(a)の断面図の一部を拡大した図である。 (a)〜(c)本発明のウェハ支持台の製造方法を段階的に説明する、被処理体の断面図である。 本発明のウェハ支持体の構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を適用した実施形態であるウェハ支持台と、ウェハ支持体と、それらのいずれかを備えた化学気相成長装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
本発明において「ウェハ」との記載は、エピタキシャル成長前の単結晶基板ウェハを指す場合と、エピタキシャル膜を有するウェハを指す場合がある。また、エピタキシャル成長途中のウェハも「ウェハ」と記載する場合がある。
[化学気相成長装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る化学気相成長装置の断面の構成を模式的に説明する図である。本発明の化学気相成長装置は、図1の構成のものには限られないが、以下理解を容易にするために、図1の化学気相成長装置を基に本発明を説明する。
本発明の一実施形態に係る化学気相成長装置100は、例えば、減圧排気が可能なチャンバ(成膜室)内に、原料ガスGを供給しながら、加熱されたウェハ(SiCウェハ)Wの面上に層を堆積成長させる。例えば、SiCをエピタキシャル成長させる場合、原料ガスGには、Si源にシラン(SiH)、ジクロロシラン(SiCl)、トリクロロシラン(SiCl)、四塩化ケイ素(SiCl)等を用いることができ、炭素(C)源にプロパン(C)、エタン(C)、エチレン(C)等を用いることができる。また、キャリアガスとして水素(H)を含むもの等を用いることができる。
この化学気相成長装置100は、チャンバの内部において、複数のウェハWが載置される搭載プレート10と、この搭載プレート10との間で反応空間Kを形成するように搭載プレート10の上面に対向して配置されたシーリング(天板)50と、搭載プレート10およびシーリング50の外側に位置して反応空間Kの周囲を囲むように配置された周壁60と、を備えている。シーリング50は、チャンバ内に着脱自在に取り付けられている。具体的には、このシーリング50は、周壁60の内周面から突出して設けられた支持部61の上に、その外周部が載置されることによって、鉛直上向きに支持されている。
図示を省略する高周波電源から誘導コイル70に高周波電流が供給されると、搭載プレート10およびシーリング50が高周波誘導加熱により加熱される。そして、搭載プレート10およびシーリング50からの輻射や、搭載プレート10上に配されたウェハ支持台20からの熱伝導等により、ウェハ支持台20に載置されたウェハWを加熱することができる。なお、加熱手段は、搭載プレート10(回転台13)の下面側およびシーリング50の上面側に配置された構成に限らず、これらのいずれか一方側のみに配置された構成とすることも可能である。また、加熱手段としては、高周波誘導加熱に限らず、抵抗加熱によるもの等を用いてもよい。
化学気相成長装置100では、ガス導入管30を通り、その開口部31から放出された原料ガスGを、反応空間Kの内側から外側に向かって放射状に流すことにより、ウェハWの面内に対して平行に原料ガスGを供給することが可能となっている。チャンバ内で不要になったガスは、周壁60の外側に設けられた排気口(不図示)からチャンバの外へと排出することが可能となっている。
搭載プレート10は、いわゆるプラネタリ(自公転)方式を用いた構造となっている。搭載プレート10は、駆動モータ(不図示)を用いて回転軸12を回転駆動させた際に、それに連動し、回転軸12を軸として自転する回転台としての機能を有している。
搭載プレートの上面10aには、平面視円形状をなし、回転台12の周方向(回転方向)に等間隔に複数並んで凹状収容部11が設けられている。図2は、化学気相成長装置100の搭載プレート10を平面視した模式図である。凹状収容部11が等間隔に6個並んで設けられている場合を例示している。
図2は、シーリング50側から見た搭載プレート10の平面図である。ウェハ支持台20は、図2に示すように搭載プレート10の凹状収容部11に収容され、上面にウェハWを載置することができる。ウェハ支持台20は、シーリング50と対向する側に、ウェハ載置面21と、載置されるウェハの周囲を囲むように起立するウェハ支持部22とを有している。図2では、簡単のため搭載プレート10の2つの凹状収容部11にのみウェハ支持台20を収容した例を示しているが、当該構成には限られない。
ウェハ支持台20は、その下面と凹状収容部11との間に、原料ガスGとは別の駆動用ガスが供給されることにより、中心軸周りに回転駆動される仕組みとなっている(不図示)。これにより、ウェハ支持台20に載置されたウェハWに対して均等に成膜を行うことができる。
[ウェハ支持台の構成]
図3(a)は、本発明の一実施形態に係る、板状のウェハ支持台(サセプタ)20の構成を模式的に示す図であり、図2のA−A’線による断面図に相当する。ウェハ支持台20は、板状の支持部材23からなり、その一方の主面23aのうち中央のSiCウェハWを載置する部分に、ザグリ(凹部)が設けられている。図3におけるSiCウェハWは、成長時である高温の時の形状を示しており、下向きに凸の形状となっている。低温の状態では、Wは凸が小さい形状であるので、ウェハWの外周部近くの裏面がウェハ支持台に接して支えられる形となる。
ザグリの内面(底面と側面とが接続された面)23bは、加熱処理を行った際のSiCウェハの反った形状に概ね合わせて、湾曲した曲面をなしている。具体的には、ザグリの内面23bは、ザグリの深さ方向Dに凸の曲面をなすように湾曲している。ザグリの内面23bは、完全に滑らかな曲面でなく、膜剥がれが起きない程度に緩やかな段差部分を含む曲面であってもよい。
支持部材の一方の主面23aの周縁部において、ザグリの内面23bと支持部材の側面23cとの間には、両面を滑らかに接続するR部23dが設けられている(ここでの「滑らか」は、折れ曲がりが含まれていないことを意味している)。なお、図3(a)において、ザグリの内面23bおよび支持部材の側面23cを延長した破線は、従来構造におけるザグリの側壁の切り立った形状を示している。
図3(b)は、図3(a)に示す一方の主面23aの周縁部を含む領域αを拡大した図である。図3(b)に示すように、R部23dは、中心点Oに対する曲率半径rが、R0.1mm以上R0.5mm以下、すなわち、0.1mm以上0.5mm以下となる曲面であることが好ましく、さらにR0.2mm以上R0.3mm以下、すなわち、0.2mm以上0.3mm以下となる曲面であることが好ましい。0.1mmより小さいと、TaCが剥がれやすく、また再現性良く加工することが難しい。0.5mmより大きいと、ウェハ外周の裏面でサセプタと接しない部分が大きくなりすぎてしまい、ガスが回り込みやすくなって、裏面に欠陥が生じることがある。
ウェハ支持台20は、表面がTaCでコーティングされた炭素部材(黒鉛、グラファイト等)によって構成されている。TaCは、高温下での発塵や成膜用の原料ガスとの相互作用による昇華が生じにくい材料であるため、1500℃以上の温度でSiCエピタキシャル成長を行う際に用いるウェハ支持台20のコーティング材料として、最も適している。ここでのTaC膜の厚さは、10μm以上85μm以下であることが好ましい。
以上説明したように、本発明のウェハ支持台は、一方の主面にウェハを載置するためのザグリが設けられている。このザグリの内面は、加熱処理を行った際のSiCウェハの反った形状に合わせて湾曲した曲面を有している。したがって、加熱されて反った状態でザグリ内に載置されたSiCウェハは、裏面の広い範囲で、ザグリの内面、すなわち、ウェハ支持台に接触することになる。
そのため、結晶成長中等のSiCウェハが激しく運動する状況下においても、ウェハ載置面におけるSiCウェハの摺動、傾きが抑えられ、SiCウェハとTaC被膜との間に摩擦が生じるのを防ぐことができる。したがって、SiCウェハとの摩擦に起因したTaC被膜の剥離を防ぐことができる。
さらに、処理中のSiCウェハは、ウェハ支持台に対して裏面の広い範囲で接触しているため、加熱機構により、ウェハ支持台を介してこのSiCウェハを加熱する場合、局所的に加熱されることがなく、SiCウェハを面内にわたって均一な温度とすることができる。
また、本発明のウェハ支持台は、ザグリの内面とウェハ支持台の側面との間に、両面を滑らかに接続するR部が設けられている。そのため、切り立ったザグリの側壁の頂部は、丸みを帯びた形状となり、ここに形成されたTaC被膜にかかる引張り応力は、頂部が尖っている場合に比べて軽減されている。したがって、ザグリの側壁の頂部における引張り応力に起因した、TaC被膜の剥離を防ぐことができる。
以上により、本発明のウェハ支持台は、SiCウェハに対して成膜等の加工処理を行う際に、コーティングされたTaC膜が剥がれにくい構造となっている。これにより、剥がれたTaC被膜が、パーティクルとなって、SiCエピタキシャル成長に悪影響を及ぼす問題を回避することができる。
[ウェハ支持台の製造方法]
以上説明したウェハ支持台20の製造方法について、図4(a)〜(c)を用いて説明する。図4(a)〜(c)は、ウェハ支持台の製造方法を段階的に説明する、被処理体の断面図である。
まず、図4(a)に示すように、黒鉛等の炭素材料からなる板状の支持部材23を準備する(工程A)。続いて、切削、研磨等の加工手段を用いて、図4(b)に示すように、支持部材の一方の主面23a’に所定の深さのザグリを設ける。このザグリは、予め内面が、加熱処理を行った際のSiCウェハの反った形状を把握しておき、これに概ね一致する形状の曲面をなすように形成する(工程B)。このとき、ザグリの側壁の頂部(支持部材の一方の主面23a’の周縁部)Eは尖った形状となる。
次に、切削、研磨等の加工手段を用いて、図4(c)に示すように、ザグリの側壁の頂部Eを、丸みを帯びた形状に加工する。すなわち、ザグリの内面23bと支持部材の側面23cとの間に、両面を滑らかに接続するR部23dを設ける(工程C)。このR部23dは、曲率半径がR0.1mm以上R0.5mm以下の曲面とすることが好ましい。
次に、CVD法を用いて、支持部材23の表面全体にTaCのコーティングを行う(工程D)。コーティングするTaCの膜の厚さは、10μm以上85μm以下とすることが好ましい。
[ウェハ支持体の構成]
図5は、本発明の一実施形態に係る、SiCウェハWを支持するウェハ支持体20Aの構成を模式的に示す断面図である。ウェハ支持体20Aは、図3のウェハ支持台20と、ウェハ支持台20(支持部材)の側面23cを囲むガイド部材(ウェハホルダー)24と、を少なくとも備えている。
ガイド部材24は、ウェハ支持台20の側壁の突出させた部分23fに支持された状態で、ウェハ支持台の側面23cに平行に立設している。ガイド部材22は、はめ込まれる形で機械的に固定されていてもよいし、接着剤を用いる等して、支持部材21に対して固定されていてもよい。
図5には、ザグリの内面23bと支持部材の側面23cの延長部分同士の交わる位置βが示されている。支持部材の一方の主面23a側におけるガイド部材24の端部の位置24aは、支持部材の側面23cとザグリの内面23bの延長部分同士が交わる位置βよりも、ウェハ支持台の他方の主面23eに平行な面から遠い位置にある。
ウェハWは、ザグリの側壁の高さを上回る位置においてもガイド部材22に囲まれているため、成膜処理中や搬送中に、ザグリ内に載置されていたウェハWが、摺動あるいは浮上するなどしてガイド部材22の上に乗り上げたり、外部へ飛び出すのを防ぐことができる。
ガイド部材24は、ウェハWが載置される側からの平面視において、ウェハ載置面の周方向に連続した一体の部材、すなわちリング状の部材で構成されていることが好ましい。この場合、R部23dにおいて、ウェハWの裏面の一部がウェハ支持台20から浮き上がっていても、反応空間Kに対するウェハWの裏面の露出は、ガイド部材22によって遮られた状態となる。そのため、例えば、ガス導入管30から放出され、反応空間Kの内側から外側に向かって放射状に流れる原料ガスG(図1)などが、ウェハWの裏面側に入り込むのを防ぐことができる。
なお、ガイド部材24の材料としては、例えば、SiC、TaC、または、それらでコートされた炭素材料等を用いることができるが、ウェハWに成長させる膜と同じ材料を用いることが好ましい。この場合、ガイド部材22上に堆積した結晶が、ガイド部材22との熱膨張率の違いに起因して剥離し、パーティクルとなる問題を回避することができる。具体的には、SiCの単結晶、多結晶、焼結体を用いることが好ましい。これらの材料は強固であるため、パーティクルの発生を抑制することができる。
本発明のウェハ支持台は、融点の高いTaC膜がコーティングされており、これが剥がれにくい構造を有しているため、高温処理が必要なSiCデバイスの製造工程において、広く活用することができる。
10:搭載プレート、20:ウェハ支持台、20A:ウェハ支持体、
21:ウェハ載置面、22:ウェハ支持部、23:支持部材、
23a:支持部材の一方の主面、23b:ザグリの内面、23c:支持部材の側面、
23d:R部、23e:支持部材の他方の主面、
23f:支持部材の側壁の突出した部分、24:ガイド部材、
30:ガス導入管、50:シーリング、60:周壁、70誘導コイル、
100:化学気相成長装置、W:ウェハ(SiCウェハ)。

Claims (6)

  1. SiCウェハを載置するための、TaCコートされたウェハ支持台であって、
    一方の主面のうちSiCウェハを載置する部分にザグリを有し、前記ザグリの内面が、加熱処理を行った際のSiCウェハの反った形状に合わせて湾曲した曲面をなしており、
    前記支持台の側面と前記ザグリの内面との間に、折れ曲がりが含まれないように両面を滑らかに接続するR部が設けられていることを特徴とするウェハ支持台。
  2. 前記ザグリの内面は、深さ方向に凸の曲面をなすように湾曲していることを特徴とする請求項1に記載のウェハ支持台。
  3. 前記R部は、曲率半径がR0.1mm以上R0.5mm以下の曲面をなしていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のウェハ支持台。
  4. 請求項1〜3いずれか一項に記載のウェハ支持台と、
    前記ウェハ支持台の側面を囲むガイド部材と、を備え、
    前記ガイド部材は、前記側面に平行に立設し、
    前記一方の主面側における前記ガイド部材の端部の位置が、前記側面と前記ザグリの内面の延長部分同士が交わる位置よりも、前記ウェハ支持台の他方の主面に平行な面から遠い位置にあることを特徴とするウェハ支持体。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のウェハ支持台を備えていることを特徴とする化学気相成長装置。
  6. 請求項4に記載のウェハ支持体を備えていることを特徴とする化学気相成長装置。
JP2015140677A 2015-07-14 2015-07-14 ウェハ支持台、ウェハ支持体、化学気相成長装置 Active JP6562546B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015140677A JP6562546B2 (ja) 2015-07-14 2015-07-14 ウェハ支持台、ウェハ支持体、化学気相成長装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015140677A JP6562546B2 (ja) 2015-07-14 2015-07-14 ウェハ支持台、ウェハ支持体、化学気相成長装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017022320A JP2017022320A (ja) 2017-01-26
JP6562546B2 true JP6562546B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=57889972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015140677A Active JP6562546B2 (ja) 2015-07-14 2015-07-14 ウェハ支持台、ウェハ支持体、化学気相成長装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6562546B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210040643A1 (en) 2017-05-12 2021-02-11 Toyo Tanso Co., Ltd. Susceptor, method for producing epitaxial substrate, and epitaxial substrate
CN111133128B (zh) * 2017-09-21 2022-04-12 Tes股份有限公司 基座和具备该基座的mocvd装置
JP7392417B2 (ja) * 2019-11-22 2023-12-06 株式会社レゾナック SiCエピタキシャルウェハの製造方法
TWI786408B (zh) * 2020-05-28 2022-12-11 環球晶圓股份有限公司 晶圓承載台及晶圓鑲埋結構的形成方法

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6489318A (en) * 1987-09-29 1989-04-03 Nec Corp Vapor growth susceptor
JPH02168615A (ja) * 1988-09-01 1990-06-28 Kyushu Electron Metal Co Ltd 気相成長装置用支持台
JPH0268922A (ja) * 1988-09-02 1990-03-08 Nec Corp 気相成長用サセプタ
JPH0834187B2 (ja) * 1989-01-13 1996-03-29 東芝セラミックス株式会社 サセプタ
JPH0410529A (ja) * 1990-04-27 1992-01-14 Shin Etsu Handotai Co Ltd サセプタ及びウエーハ自動脱着装置
JP3065730B2 (ja) * 1991-08-27 2000-07-17 大阪瓦斯株式会社 光cvd装置
JPH07111959B2 (ja) * 1993-03-29 1995-11-29 日新電機株式会社 基板ホルダ及びプラズマ処理装置
JPH0758029A (ja) * 1993-08-16 1995-03-03 Sumitomo Metal Ind Ltd サセプタ
JP3317781B2 (ja) * 1994-06-08 2002-08-26 東芝セラミックス株式会社 半導体ウエハの熱処理用サセプタの製造方法
JPH0851079A (ja) * 1994-08-05 1996-02-20 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱処理用治具
JPH08191096A (ja) * 1995-01-09 1996-07-23 Sumitomo Metal Ind Ltd 半導体用治具
JPH09115840A (ja) * 1995-10-17 1997-05-02 Hitachi Electron Eng Co Ltd Cvd処理用ウエハ収容トレー
US5837058A (en) * 1996-07-12 1998-11-17 Applied Materials, Inc. High temperature susceptor
DE69710655T2 (de) * 1996-08-07 2002-10-31 Concept Systems Design Inc Gaseinleitsystem für CVD Reaktoren
JP3923576B2 (ja) * 1996-12-13 2007-06-06 東洋炭素株式会社 気相成長用サセプター
JPH10321527A (ja) * 1997-05-16 1998-12-04 Sony Corp エピタキシャル成長装置
US5986874A (en) * 1997-06-03 1999-11-16 Watkins-Johnson Company Electrostatic support assembly having an integral ion focus ring
JPH1154437A (ja) * 1997-07-30 1999-02-26 Kyocera Corp 化合物半導体膜の形成方法
JP3424069B2 (ja) * 1999-04-28 2003-07-07 東芝セラミックス株式会社 エピタキシャルシリコン基板の製造方法
JP2004296553A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Ngk Insulators Ltd 半導体製造装置用部材
JP4117225B2 (ja) * 2003-07-24 2008-07-16 コバレントマテリアル株式会社 基板熱処理支持部材
JP2010080614A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Sanyo Electric Co Ltd 基板トレイ及びその基板トレイを備えた気相成長装置
JP5207996B2 (ja) * 2009-01-20 2013-06-12 東京エレクトロン株式会社 基板載置台及び基板処理装置
JP5659493B2 (ja) * 2010-01-18 2015-01-28 信越半導体株式会社 気相成長方法
JP2011254015A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Shin Etsu Handotai Co Ltd 化合物半導体膜気相成長用サセプタおよび化合物半導体膜の形成方法
JP2015093806A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 住友電気工業株式会社 炭化珪素基板の製造装置および製造方法
DE102014109327A1 (de) * 2014-07-03 2016-01-07 Aixtron Se Beschichtetes flaches scheibenförmiges Bauteil in einem CVD-Reaktor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017022320A (ja) 2017-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120231615A1 (en) Semiconductor thin-film manufacturing method, semiconductor thin-film manufacturing apparatus, susceptor, and susceptor holder
JP6101591B2 (ja) エピタキシャルウェハの製造装置および製造方法
EP2741317A1 (en) Epitaxial wafer manufacturing device and manufacturing method
JP6018909B2 (ja) ウェハホルダーおよびエピタキシャルウェハの製造装置
US9607832B2 (en) Epitaxial wafer manufacturing device and manufacturing method
JP6562546B2 (ja) ウェハ支持台、ウェハ支持体、化学気相成長装置
WO2017043282A1 (ja) SiCエピタキシャルウェハの製造方法及びSiCエピタキシャルウェハの製造装置
JP7419779B2 (ja) サセプタ及び化学気相成長装置
US11482416B2 (en) Vapor phase growth method
JP6723416B2 (ja) SiCエピタキシャルウェハの製造方法
JP6986872B2 (ja) ウェハ支持台、化学気相成長装置、及び、SiCエピタキシャルウェハの製造方法
JP7190894B2 (ja) SiC化学気相成長装置
JP5867913B2 (ja) 炭化珪素膜のcvd装置
JP6335683B2 (ja) SiCエピタキシャルウェハの製造装置
JP6878212B2 (ja) サセプタ、cvd装置及びエピタキシャルウェハの製造方法
JP6587354B2 (ja) サセプタ
JP6078428B2 (ja) ウェハ支持台、およびそのウェハ支持台が用いられてなる化学的気相成長装置
JP2018060937A (ja) SiCエピタキシャルウェハの製造方法及びSiCエピタキシャルウェハの製造装置
JP2021034656A (ja) 化学的気相成長装置
JP2021103720A (ja) エピタキシャル膜成長用ウエハ、エピタキシャル膜成長方法、除去方法、および、エピタキシャルウエハの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180406

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6562546

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350