JP6335683B2 - SiCエピタキシャルウェハの製造装置 - Google Patents

SiCエピタキシャルウェハの製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、SiCエピタキシャルウェハの製造装置に関する。
炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて絶縁破壊電界が1桁大きく、また、バンドギャップが3倍大きく、さらに、熱伝導率が3倍程度高い等の特性を有することから、パワーデバイス、高周波デバイス、高温動作デバイス等への応用が期待されている。このため、近年、上記のような半導体デバイスにSiCエピタキシャルウェハが用いられるようになっている。
SiCエピタキシャルウェハは、SiCエピタキシャル膜を形成する基板として昇華法等で作製したSiCのバルク単結晶から加工したSiC単結晶基板を用い、通常、この上に化学的気相成長法(Chemical Vapor Deposition:CVD)によってSiC半導体デバイスの活性領域となるSiCエピタキシャル膜を成長させることによって製造する。
SiCエピタキシャルウェハを製造するための装置としては、複数のウェハを水平に配置し、各ウェハを公転させるとともにウェハ中心を軸にしてウェハ自体を自転させる水平自公転型のエピタキシャル成長装置が挙げられる(例えば、特許文献1)。このようなエピタキシャル装置は、一般に、ガス供給部から原料ガスを供給することにより、搭載プレート上に載置されたSiC基板を通過するように原料ガスが供給される。この際、加熱手段によってSiC基板を高温に維持しながら、SiC基板上にエピタキシャル材料を堆積させることでエピタキシャル膜を成膜する。
ところで、このようなSiCエピタキシャルウェハの製造装置において各部材は高温に曝される。特に、搭載プレートやサテライトは、エピタキシャル膜が成長する近傍であり、高温に曝される。そのため、一般に、カーボンや、TaC等の被覆膜によってコーティングされた黒鉛からなるサセプタ(搭載プレート)が用いられている(例えば、特許文献2)。また、サセプタ(搭載プレート)の一部をSiCでコーティングすることも提案されている(例えば、特許文献3)。
特表2004−507619号公報 特開2006−60195号公報 特開2009−252969号公報
上述のように、SiC基板の近傍であり、SiC基板上に成長するエピタキシャル膜に、直接影響を及ぼすことが想定される搭載プレートやサテライトについては、種々の検討が進められている。
しかしながら、搭載プレートやサテライト以外の部材については、SiC基板上に成長するエピタキシャル膜に大きな影響を及ぼさないものとして十分な検討がされていなかった。特に、原料ガスの供給口付近の部材に関しては、SiC基板上に成長するエピタキシャル膜に大きな影響を生じないと考えられ、十分な検討がされていなかった。これは、原料ガスの供給口付近は、原料ガスが早期に分解することを避けるために装置内に温度勾配をもたせ、原料ガスの供給口付近がそれほど高温に至らないようにすることが一般的であり、これらの部材がSiC基板上に成長するエピタキシャル膜に大きな影響を生じないと考えられていたためである。
そのため、搭載プレートやサテライト以外の部材は、一般にカーボンやTaCコートされたカーボン等を用いられてきた。
当該部材を黒鉛などのカーボンで作製すると、原料ガス以外の部分からC系原料が供給され、SiC基板面上で適切になるように制御されたC/Si比の均一性を劣化させる。すなわち、SiCエピタキシャル膜の面内におけるキャリア濃度のばらつきを大きくするという問題があった。さらに、黒鉛は多孔質でありガスを吸蔵しやすい為、ドナーとなる窒素が、露出された表面から放出される点でも問題があった。
また、当該部材をTaCコートされたカーボンを用いて作製すると、下地(カーボン)との熱膨張率差や、交換作業時の機械的な衝撃により破損することがある。またコーティングの一部が昇華して、下地がむき出しになるということもある。さらに、エピタキシャル成長を繰り返してSiCやSiが付着すると、TaCの破損・剥離がさらに助長されることがある。このような場合も、破損部やむき出しとなった面からカーボンが装置内に供給され、SiC基板面上で適切になるように制御されたC/Si比の均一性を劣化させ、SiCエピタキシャル膜の面内におけるキャリア濃度のばらつきを大きくするという問題があった。また、むき出しになったカーボンは表面欠陥の原因となるパーティクルを発生させるという点でも問題があった。
また、SiCのエピタキシャル成長においては、原料ガスとしてシランなどの珪素を含むガスとプロパンなどの炭素を含むガスを高温で分解させる。これらの分解された各元素はSiC基板上で反応してSiCエピタキシャル膜を成長させるが、これらの反応はSiC基板上以外の部分でも一部生じる。このような反応により、SiC基板上以外の部分に堆積した付着物は、剥離によりパーティクルとなる。この付着物の剥離は、付着物と被付着面との熱膨張率差等によって生じることがある。そのため、付着物と被付着物を構成する材料の組成が異なると剥離しやすくなり、パーティクルの発生の原因となる。これらの発生したパーティクルは、SiCエピタキシャル膜の品質を劣化させてしまうという問題があった。
また、上述の付着物は、他にも以下のような問題を生じる。付着物と被付着面との熱膨張率差が大きいと、被付着面を有する部材が反ってしまう。部材が反ると、その表面を通過する原料ガスの流れを乱し、乱流を生じさせる。乱流が生じると、設計されたエピタキシャル条件がずれてしまい、エピタキシャル膜の品質を劣化させる。また部材(被付着面側)の反りが激しい場合は、部材自体が割れることもある。
このような部材の反りは、被成膜体であるSiC基板の大型が進んでいる近年、より発生しやすくなっており、大型で高品質なSiCエピタキシャル膜を得るために重要な問題となっている。
例えば、特許文献3では、サセプタの一部をSiCでコーティングしている。しかしながら、当該部材はエピタキシャル装置内でも特に高温に曝されるサセプタについての発明であり、当該部分ほど高温には曝されない原料ガス上流側の部材については記載も示唆もない。すなわち、上述の課題にすら至ることができていない。
上述のように、従来、SiC基板上にSiCエピタキシャル膜を成長させる際に生じる面内におけるキャリア濃度のばらつき、付着物起因のパーティクルの発生および部材の反りの発生を十分に抑制できる装置については、何ら提案されていないのが実情であった。このため、SiC基板上に成長させるSiCエピタキシャル膜のキャリア濃度を膜の面内における均一性を維持し、付着物起因のパーティクルの発生および部材の反りを十分に抑制できる製造装置が切に求められていた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、SiCエピタキシャル膜のキャリア濃度を膜の面内における均一性を維持し、付着物起因のパーティクルの発生および部材の反りの発生を十分に抑制できるSiCエピタキシャルウェハの製造装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意検討の結果、従来ほとんど検討されていなかった搭載プレートやサテライト以外の部材に着目した。特に、破損部等からの不要なカーボンの供給や、堆積した付着物が剥離によって発生するパーティクルは、供給されるキャリアガスおよび原料ガスによって運ばれ、また部材の反りによる乱流の発生は上流側で発生するため、SiC基板より原料ガスの上流側にある部材に着目した。
そこで、上述の問題を抑制するために、SiC基板の上流側の部材の製造装置内部の表面がSiC材料を含む構成とすることにより、SiCエピタキシャル膜のキャリア濃度を膜の面内における均一性を維持し、付着物起因のパーティクルの発生および部材の反りの発生を十分に抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)本発明の一態様にかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、SiC基板の主面上に、化学的気相成長法によってSiCエピタキシャル膜を成長させるSiCエピタキシャルウェハの製造装置であって、凹状収容部を有する搭載プレートと、前記凹状収容部内に配置され、上面にSiC基板が載置されるサテライトと、前記サテライト上に載置されるSiC基板の主面上に、SiCエピタキシャル膜の原料ガスを供給するための原料ガス導入管と、前記原料ガス導入管のガス導入口と前記サテライトとの間の原料ガスの上流側に配置された上流側部材とを有し、前記上流側部材が、前記製造装置内部側の表面にSiC材料を少なくとも含む。
(2)上記(1)にかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記上流側部材の前記製造装置内部側の表面から1mm以上の領域が、SiC材料を少なくとも含む材料からなっていてもよい。
(3)上記(1)または(2)にかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記上流側部材の前記製造装置内部側の表面が、SiCの多結晶からなってもよい。
(4)上記(1)または(2)にかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記上流側部材の前記製造装置内部側の表面が、SiCの単結晶からなってもよい。
(5)上記(1)にかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記上流側部材が、SiC材料からなってもよい。
(6)上記(5)にかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記上流側部材が、SiC多結晶からなってもよい。
(7)上記(5)にかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記上流側部材が、SiC単結晶からなってもよい。
(8)上記(1)〜(7)のいずれか一つにかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記上流側部材が、複数に分割されていてもよい。
(9)上記(8)にかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記複数に分割されている上流側部材において、分割線が原料ガスの流れの方向であってもよい。
(10)上記(8)または(9)にかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記複数に分割されている上流側部材において、分割線が原料ガスの流れの方向と直交する方向であってもよい。
(11)上記(1)〜(10)のいずれか一つにかかるSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、前記SiC基板が載置されるサテライトと前記上流側部材が10mm以上離れていてもよい。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、原料ガス導入管のガス導入口とサテライトとの間の原料ガスの上流側に配置された上流側部材が、製造装置内部側の表面にSiC材料を含む。上流側部材の製造装置内部側の表面がSiC材料を含むため、それほど高温には曝されない上流側部材において表面の一部が昇華することはほとんどない。また、上流側部材が上流側部材に堆積する付着物と同様の材料からなるため、熱膨張率差による影響が小さく破損が生じにくい。また、付着物と被付着面である上流側部材の表面が同様の材質からなるため、付着物が剥がれにくく、パーティクルとして製造装置内部に再放出されることも抑制することができる。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、上流側部材の製造装置内部側の表面から1mm以上の領域が、SiC材料を少なくとも含んでもよい。上流側部材の製造装置内部側の表面から1mm以上の領域がSiC材料を少なくとも含んでいれば、十分な厚みを有するため、交換作業時の機械的な衝撃等を受けても下地がむき出しになることを抑制し、SiCエピタキシャル膜のキャリア濃度を膜の面内における均一性を維持することができる。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置の上流側部材の製造装置内部側の表面が、SiCの多結晶からなってもよい。SiCの多結晶は高い強度を有するため、上流側部材の厚みを薄くすることができる。また下地がむき出しになることを抑制することができる。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置の上流側部材の製造装置内部側の表面が、SiCの単結晶からなってもよい。SiCの単結晶は高い強度を有するため、より上流側部材の厚みを薄くすることができる。また下地がむき出しになることをより抑制することができる。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、上流側部材が、SiC材料からなっていてもよい。上流側部材がSiC材料からなれば、被覆が剥離して下地が露出する問題がなく、かつ上流側部材に堆積する付着物と同様の材料からなるため、熱膨張率差による影響が小さく破損が生じにくい。また、付着物と被付着面である上流側部材の表面が同様の材質からなるため、付着物が剥がれにくく、パーティクルとして製造装置内部に再放出されることも抑制することができる。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、上流側部材が、SiC多結晶からなっていてもよい。SiCの多結晶は高い強度を有するため、破損しにくい。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、上流側部材が、SiC単結晶からなっていてもよい。SiCの単結晶はさらに高い強度を有するため、さらに破損しにくい。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置の上流側部材は、複数に分割されていてもよい。分割は、原料ガスの流れ方向に対して分割されていても、原料ガスの流れ方向に直交する方向に分割されていてもよい。上流側部材が複数に分割されていると、付着物との熱膨張率差による上流側部材の反りを緩和することができる。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、SiC基板が載置されるサテライトと上流側部材が10mm以上離れていてもよい。SiC基板から10mm以上離れた部分では、温度が十分高温にならないため、付着物がSi、SiリッチなSiC、SiCと種々の組成を有する。そのため、付着物と被付着面との熱膨張率差がさまざまであり、熱応力が大きくなる。このような部分に、当該上流側部材を用いるとより顕著に部材の破損やそりを抑制することができる。
本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置を模式的に説明する図であり、CVD法を用いてSiC基板の主面にSiCエピタキシャル膜を成長させる装置の一例を示す概略図である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置の搭載プレートを平面視した模式図である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置の搭載プレートを平面視した模式図であり、上流側部材の一例を模式的に示した模式図である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置の搭載プレートを平面視した模式図であり、上流側部材の他の一例を模式的に示した模式図である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置の上流側部材の中心を通る任意の断面で切断した断面模式図の一例である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置の上流側部材の中心を通る任意の断面で切断した断面模式図の他の例である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置の搭載プレートを平面視した模式図であり、上流側部材の他の一例を模式的に示した模式図である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置の搭載プレートを平面視した模式図であり、上流側部材の他の一例を模式的に示した模式図である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置において、分割線が原料ガスの流れの方向と直交する方向である上流側部材を模式的に示したものであり、(a)は上流側部材の中心を通る任意の断面で切断した断面模式図であり、(b)は上流側部材の平面模式図である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置において、分割線が原料ガスの流れの方向と直交する方向であり、SiC材料からなる上流側部材を模式的に示したものであり、(a)は上流側部材の中心を通る任意の断面で切断した断面模式図であり、(b)は上流側部材の平面模式図である。 本発明の一実施形態であるSiCエピタキシャルウェハの製造装置において、上流側部材の中央部に空間を形成したドーナツ状の形状と、原料ガスの流れの方向の分割線と原料ガスの流れの方向と直交する方向の分割線を組み合わせた場合を模式的に示した図であって、(a)は上流側部材の中心を通る任意の断面で切断した断面模式図であり、(b)は上流側部材の平面模式図である。 比較例1の処理後の上流側部材の側面写真であり、上流側部材の反りを示した写真である。
以下、本発明を適用したSiCエピタキシャルウェハの製造装置について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
図1は、本発明の一実施形態のSiCエピタキシャルウェハの製造装置の断面を模式的に説明する図である。
本発明の一実施形態のSiCエピタキシャルウェハの製造装置100は、凹状収容部11を有する搭載プレート10と、凹状収容部11内に配置され、上面にSiC基板Wが載置されるサテライト20と、サテライト20上に載置されるSiC基板Wの主面上に、SiCエピタキシャル膜の原料ガスGを供給するための原料ガス導入管30と、原料ガス導入管30のガス導入口31とサテライト20との間の原料ガスGの上流側に配置された上流側部材40とを有する。
製造装置100では、減圧排気可能なチャンバ(成膜室)内に、原料ガスGを供給しながら、加熱されたSiC基板Wの面上に層を堆積成長させる。例えば、SiCをエピタキシャル成長させる場合、原料ガスGには、Si源にシラン(SiH)、ジクロロシラン(SiCl)、トリクロロシラン(SiCl)、四塩化ケイ素(SiCl)等を用いることができ、炭素(C)源にプロパン(C)、エタン(C)等を用いることができる。また、キャリアガスとして水素(H)を含むもの等を用いことができる。
この製造装置100は、チャンバの内部において、複数のSiC基板Wが載置される搭載プレート10と、この搭載プレート10との間で反応空間Kを形成するように搭載プレート10の上面に対向して配置されたシーリング(天板)50と、搭載プレート10およびシーリング50の外側に位置して反応空間Kの周囲を囲むように配置された周壁60とを備えている。
図示を省略する高周波電源から誘導コイル70に高周波電流が供給されると、搭載プレート10およびシーリング50が高周波誘導加熱により加熱される。これら搭載プレート10およびシーリング50からの輻射や、サテライト20からの熱伝導等により、サテライト20に載置されたSiC基板Wを加熱することができる。なお、加熱手段は、搭載プレート10(回転台13)の下面側およびシーリング50の上面側に配置された構成に限らず、これらのいずれか一方側のみに配置された構成とすることも可能である。また高周波誘導加熱に限らず、抵抗加熱によるもの等を用いてもよい。
また、支持部61は、周壁60の内周面に全周に亘って設けられたシーリング支持部であり、このシーリング支持部上にシーリング50の外周部が載置されている。
搭載プレート10は、いわゆるプラネタリ(自公転)方式を採用している。搭載プレート10は、図示を省略する駆動モータにより回転軸12が回転駆動されると、回転台13がその中心軸周りに回転駆動される。
搭載プレート10には、平面視円形状をなし、回転台12の周方向(回転方向)に等間隔に複数並んで凹状収容部11が設けられている。図2は、製造装置100の搭載プレート10を平面視した模式図である。凹状収容部11が等間隔に6個並んで設けられている場合を例示している。
サテライト20は、図2に示すように搭載プレート10の凹状収容部11に収容され、上面にSiC基板Wを載置することができる。図2では、簡単のため搭載プレート10の一つの凹状収容部11にのみサテライト20を収容したが、当該構成には限られない。
サテライト20は、原料ガスGとは別の駆動用ガスがサテライト20の下面と凹状収容部11との間に供給されることにより、中心軸周りに回転駆動される仕組みとなっている(図示せず)。これにより、サテライト20に載置されたSiC基板Wに対して均等に成膜を行うことができる。
SiC基板Wを載置後のSiC基板W上面は、回転台上面13aと同一面か、それよりも下側にあることが好ましい。SiC基板Wが回転台上面13aより高い場合、SiC基板W端部で原料ガスの流れの乱れ(層流の乱れ)が生じやすくなる。原料ガスの流れの乱れが生じると、SiC基板W端部の成膜された膜の特性が内側と差が生じてしまう場合がある。
サテライト20のSiC基板の載置面は、円形であることが望ましい。SiC基板Wにオリエーテンションフラット(OF)がついている場合は、載置面は、SiC基板Wと相似形でOFに対応する直線部があってもよい。サテライト20の載置面上に、SiC基板Wに覆われていない部分があると、その部分にも結晶が堆積する。この堆積物によりSiC基板Wが、載置面に対し浮く場合がある。そこで、載置面に直線部を設けることにより、OFの外側の載置面に不要な結晶が堆積することを防止できる。
SiC基板Wには、ガス導入管30から放出された原料ガスGを反応空間Kの内側から外側に向かって放射状に流すことで、SiCウェハWの面内に対して平行に原料ガスGを供給することが可能となっている。チャンバ内で不要になったガスは、周壁60の外側に設けられた排気口(図示せず。)からチャンバの外へと排出することが可能となっている。
また、図1に示すように、原料ガス導入管30のガス導入口31とサテライト20との間の原料ガスGの上流側に配置された上流側部材40を有する。「上流側部材」は、付着物が直接搭載プレートに付着することを防止する「保護部材」であり、SiC基板W上以外の部分に堆積した付着物を容易に交換できるようにするために設置された「交換用部材」である。
製造装置100を用いて複数回成膜を行うと、上流側部材40上に付着物が堆積する。これらの付着物は清掃により除去することも可能であるが、清掃時にその他の部材を傷つけるリスクがある。保護部材は、このリスクを緩和することができる。また清掃により剥離されたものの除去しきれなかった付着物はパーティクルや部材の反りの発生の原因となるため、上流用部材は交換可能な交換用部材であることが好ましい。交換用部材とすることで、清掃等を行わずに、当該部材を交換するだけで、製造装置内部の付着物を容易に除去することができる。上流側部材40はこのような保護部材および/または交換用部材であり、付着物の除去を容易にし、機械的なダメージを抑制することができる。
上流側部材の具体的な例としては、例えば、特許文献1の自公転型のプラネタリ型SiCエピタキシャル製造装置においては、円形補償プレートに対応する。
上流側部材は、図2のような形状に限られず、例えば図3に示すようにサテライト20に一部かかるような形状でもよい。また上流側全てを上流側部材とする必要はなく、例えば図4に示すように、中央部に空間を形成し、原料ガス導入管のガス導入口の直下を除いたドーナツ状の形状としてもよい。これは、原料ガス分解物が特に堆積しやすい部分を、上流側部材して独立させたものである。ガス供給管の形状の影響を受ける部分と本願対象の上流側部材を分けたことにより、種々のガス供給管の形状に対応できる。
上流側部材40は、その反応空間K側の表面にSiC材料を含む。この「表面にSiC材料を含む」とは、上流側部材の表面にSiC材料を含む膜を成膜して形成してもよく、SiC材料を含む別部材を表面に設けてもよい。また上流側部材全てがSiC材料を含んでいてもよい。
図5は、SiCを含む層41が形成された上流側部材40を、その中心を通る任意の断面で切断した断面模式図である。SiCを含む層41は、上流側部材40の表面全体に渡って形成されている。なお、繰り返しになるが「SiCを含む層」は、成膜された「SiC成膜層」でも、異なる部材からなる「SiC部材」でもよい。
上流側部材40は、SiC基板W表面ほど高温には曝されないため、SiCを含む層41の一部が昇華されにくい。またSiCを含む層41は、その表面に付着する付着物と材質が同様であるため、熱膨張率差が少なく反りの発生を抑制することができる。被成膜体であるSiC基板の大型化に伴い、SiCエピタキシャル膜の製造装置の大型化が進んでいる現在において、当該反りを少しでも少なくすることは上流側部材の破損を防ぐため非常に重要である。またSiCを含む層41上に堆積する付着物と、SiCを含む層41の材質が同様になるため、付着物が剥離されにくく、パーティクルとして製造装置内部に再放出されることも抑制することができる。
上流側部材40のSiCを含む層41は、異なる板状の部材を表面に設置したSiC部材であることが好ましい。SiCを含む層41が、異なるSiC部材であれば、その下に存在する部材の影響を受けない。すなわち、下地との界面における熱膨張率差の影響を考える必要が無い。また、交換の簡便性や取り扱いの容易さの面からも、板状の部材を設置する方が好ましい。SiCを含む層のその下に存在する部材は、黒鉛などのカーボンを使用することができる。また、黒鉛はTaCなどの炭化物により、一部または全部が被覆されていてもよい。板状の基材とSiCを含む層は、平面視で同じ形状に形成し密着して配置して形成することができる。SiCを含む層41は、焼結により板状に形成されたSiCを用いることができる。焼結により形成されたSiCは多結晶とすることができる。
上流側部材40の製造装置内部側の表面から1mm以上の領域が、SiC材料を少なくとも含むことが好ましい。図5におけるSiCを含む層41の厚さが1mm以上であれば、十分な強度を有し、交換時等の機械的衝撃にも耐えることができる。また付着物との熱膨張率差が生じても、SiCを含む層41の厚みが十分厚ければ、SiCを含む層41の熱膨張が主になる。そのため、SiCを含む層41が破損することを抑制することができる。
別の形態として、図6に示したように、上流側部材40が、SiC材料からなってもよい(すなわち、上流部材40全てが、SiCを含む層41となる)。カーボン材料の基材を用いず、上流側部材全体をSiC材料とすることにより、被覆が剥離して下地が露出する問題は解消される。SiC材料は硬いため、部材の取外し等の機械的衝撃によって破損しにくい。また一部が破損したとしても、その破損部も全てSiCからなるため、不要なカーボンの供給等を発生させることがない。また、上流側部材自体がSiC材料からなるため、付着物と熱膨張率差もほとんど生じない。
上流側部材にSiC材料を用いる場合には、そりや割れの問題を生じずに、厚いSiC材料用いることができる。SiC材料の厚さは、1mm以上であることが好ましい。さらに、1.5mm以上がより好ましく、2mm以上8mm以下がさらに好ましい。SiC材料の厚さは、変形に対して強くなるため厚い方が望ましいが、8mmよりも厚くなるとコストが高くなるため好ましくない。
上流側部材をSiC材料とするとき、SiC材料は多結晶SiCを用いることができる。多結晶SiCは、焼結により形成したものであってもよいし、CVDで成長した後、基材から剥離して形成したものであったものでもよい。
またSiCを含む層41は、SiCの単結晶からなっていてもよい。近年、昇華法によるSiC単結晶の大型化が進んでおり、大口径のSiC単結晶基板が入手できるようになっている。このようなSiC単結晶基板から、上流側部材を作成することができる。SiCの単結晶は、非常に硬いため、部材の取外し等の機械的衝撃によって破損しにくい。また一部が破損したとしても、その破損部も全てSiCからなるため、不要なカーボンの供給等を発生させることがない。また、SiCの単結晶からなるため付着物による熱膨張率差もほとんど生じない。またSiCの単結晶は強度が高く、単結晶であるために熱衝撃に対しても強いため、SiCの単結晶でSiCを含む層41を形成した場合、その厚みは0.5mm程度でも十分で、強度の高い上流側部材を作成することができる。
また、上流側部材40は複数に分割されていてもよい。
図7は、原料ガスの流れの方向の分割線により分割されている上流側部材を模式的に示したものである。図7では、中央部に空間を形成し、かつ半円状のリングを二つ組み合わせた形状としている。上流側部材の一部を分断しておくことで、組成の異なる付着物が付着することによる上流側部材が反りを緩和することができる。また、交換作業を容易に行うこともできる。
図8は、さらに分割線を5本とした場合を模式的に示したものである。このように分割線を3本以上に増やして部材の最大長さを小さくすることにより、個々の上流側部材で、付着物の堆積によるそりの大きさを小さくすることができる。
分割線が原料ガスの流れの方向であるということは、完全に流れの方向と一致している必要はなく、傾きを持っていてもよい。
図9は複数に分割されている上流側部材において、分割線が原料ガスの流れの方向と直交する方向である上流側部材を模式的に示したものであり、図9(a)は上流側部材の中心を通る任意の断面で切断した断面模式図であり、図9(b)は上流側部材の平面模式図である。上流側部材は、製造装置内部側の表面にSiC材料を含む層が形成されている。本実施形態では、原料ガスは上流側部材の中央にから同心円状に広がるように供給される。上流側部材40が原料ガスの流れ方向と直交する方向の分割線により複数に分割されていると、部材の反りの発生を抑制することができる。
SiCのエピタキシャル成長において、原料ガスは一般にSi系のシランとC系のプロパンを用いるが、それぞれのガスは分解速度が異なる。そのため、より上流側ではSi系の不純物が付着し、SiC基板に近づくにつれC系の不純物の含有量が多くなった付着物が付着する。そのため、堆積した付着物は上流側部材の上流側と下流側で熱膨張率が異なる。すなわち、付着物と被付着面の熱膨張率差だけでなく、付着物間でも熱膨張率差が生じる。そのため、上流側部材を原料ガスの流れ方向に対して分割すると、この原料ガスの流れ方向に生じる熱膨張率差をより効率的に緩和することができ、堆積した付着物が剥離しパーティクルが発生すること及び部材の反りを効果的に抑制することができる。
図9では、2本の分割線により、上流側部材を3つの同心円状の部材で構成することを示したが、分割線は3本以上とすることができる。
図10は、図9と同じく、複数に分割されている上流側部材において、分割線が原料ガスの流れの方向と直交する方向である場合であるが、上流側部材40がSiC材料からなることが異なる場合を模式的に示した図である。上流側部材がSiC材料からなる場合であっても、ガスの流れ方向に付着物の組成が異なることは同様であり、部材のそりを抑制する効果は同様である。
図11は、上流側部材の中央部に空間を形成したドーナツ状の形状と、原料ガスの流れの方向の分割線と原料ガスの流れの方向と直交する方向の分割線を組み合わせた場合を模式的に示した図である。さらに、原料ガスの流れの方向と直交する場合の分割線は、高さ方向で段差を形成している。これにより、個々の分割された上流側部材がずれることを防ぐことができる。
上流側部材40に積層されたSiCを含む層41は、原料ガスの流れ方向上流側がSiリッチのSiCからなり、原料ガス流れ方向下流側がCリッチのSiCとしてもよい。具体的には、例えば図9に示すように、SiCを含む層41が上流部41a、中央部41b、下流部41cと3つに分割されている場合、SiCを含む層41が含有するSi濃度が上流部41a>中央部41b>下流部41cとなることが好ましい。上述のように、上流側ではSi系の不純物が付着し、SiC基板に近づくにつれC系の不純物等が付着する。そのため、上流部41aを予めSiリッチにしておくことで、その上に堆積した付着物が剥離することや部材の反りの発生をより抑制することができる。また同様に、下流部41cを予めCリッチにしておくことで、その上に堆積した付着物が剥離することや部材の反りの発生をより抑制することができる。
またSiC基板Wが載置されるサテライト20と、上流側部材40と10mm以上離れていることが好ましい。一般に、SiC基板Wが載置されるサテライト20近傍は、SiCエピタキシャル膜が適切に成長するように、分解されたSiと分解されたCが適切に供給されている。そのため、SiC基板Wが載置されるサテライト20近傍で発生する付着物はSiCと同一の組成になっているものが多い。これに対し、上流側部材40がサテライト20と10mm以上離れていると、上流側部材40上に堆積する付着物はSiまたはSiリッチなSiCである。これらの物質は従来上流側部材に用いられてきたTaCの被膜を剥離しやすい。そのため、当該上流側部材40がサテライトの上流側の端から10mm以上離れている実施の形態において、不要なカーボンの供給等の発生や、付着物由来のパーティクルの発生を抑制するという本願の効果がより顕著に得られる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以下、本発明の効果を、実施例を用いて具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
化学的気相成長装置としては、搭載プレート上に平面視6つの凹状収容部を有するプラネタリ型の化学的気相成長装置を設けた。搭載プレートの凹状収容部には、サテライトが収容され、サテライト上にはSiC基板(4インチ、4H−SiC−4°off基板)を載置した。
またサテライトと原料ガスの供給口の間には、図2で示すような円形形状の上流側部材を設けている。上流側部材は、化学的気相成長装置内側の表面側に、厚さ1mmのSiC多結晶からなる部材を有するものとした。
原料ガスは、図1で示すように、プラネタリ型の化学気相成長装置の中央に設置された原料ガス供給口から供給されるものとした。原料ガスとしては、シランとプロパンの混合ガスを用い、キャリアガスとして水素を用いた。
このような装置を用い、搭載プレートを公転、サテライトを自転させながら、SiC基板上に、SiCのエピタキシャル膜を10μm成長させる成長を、3回繰り返した。
その結果、3回目の成長で、SiC基板の中央のSiCエピタキシャル膜のキャリア濃度は、0.74×1016/cm−3で、SiC基板の外周から5mmの位置のSiCエピタキシャル膜のキャリア濃度は、0.69×1016/cm−3であった。
またこのとき、SiCエピタキシャル膜の表面欠陥密度は、0.4個/cmであった。これらは3回の成長で特に変化はなかった。
またSiCエピタキシャル膜を成長させた後の上流側部材の反りは、0mmであり変化は見られなかった。上流側部材の反りは、上流側部材を平坦面に置いた際に最も平坦面から離れた点の平坦面までの鉛直方向の距離で規定した。
(実施例2)
実施例2は、上流側部材が、厚さ5mmのSiC多結晶からなる部材を有するものとしたこと以外、実施例1と同様の条件でSiCエピタキシャル膜を成長させた。
このときの3回目の成長で、SiC基板の中央のSiCエピタキシャル膜のキャリア濃度は、0.76×1016/cm−3で、SiC基板の外周から5mmの位置のSiCエピタキシャル膜のキャリア濃度は、0.64×1016/cm−3であった。またこのとき、SiCエピタキシャル膜の表面欠陥密度は、0.4個/cmであった。
またSiCエピタキシャル膜を成長させた後の上流側部材の反りは、0mmであり変化は見られなかった。
(比較例1)
比較例1は、上流側部材として、TaCコートのカーボン部材を用い、その表面がSiC材料を含んでいない点のみが実施例1と異なり、その他の条件は実施例1と同様の条件でSiCエピタキシャル膜を成長させた。
実施例1と同じだけSiCエピタキシャル膜を成長させたとき、上流側部材に、0.3mmのそりが観察された。
実施例1および実施例2では、SiC基板の中央と外周で、SiC基板上に成長したSiCエピタキシャル膜のキャリア濃度に大きな差がなく、均質なSiCエピタキシャル膜が得られている。
また比較例1の上流側部材がSiCエピタキシャル成長後に反っていたのに対し、実施例1および実施例2の上流側部材はほとんど反りが確認されなかった。すなわち、実施例1および実施例2の上流側部材は破損の可能性が低いことがわかる。比較例では、SiCエピタキシャル成長の繰り返しによりさらにそりが増大し、積算200μmまで成長した場合、図12に示すように、平坦面上に上流部材を載置した際に、上流部材の下面が浮き上がっている。このときの上流側部材の反りは、2mmであった。
また、比較例においては、エピタキシャル成長の繰り返しにより、TaCの被膜の一部がはがれてきているのが観察され、それに伴い、パーティクルの増加とキャリア濃度分布の変化が観察された。
本発明のSiCエピタキシャルウェハの製造装置は、電気特性に優れたSiCエピタキシャルウェハを、簡便な装置で生産性良く製造できることから、例えば、パワーデバイス、高周波デバイス、高温動作デバイス等に用いられるSiCエピタキシャルウェハを製造することができる。
100…製造装置、10…搭載プレート、11…凹状収容部、12…回転軸、13…回転台、13a…回転台上面、20…サテライト、30…ガス導入管、31…ガス導入口、40…上流側部材、41…SiCを含む層、41a…上流部、41b…中央部、41c…下流部、50…シーリング、60…周壁、70…誘導コイル、G…原料ガス、K…反応空間

Claims (7)

  1. SiC基板の主面上に、化学的気相成長法によってSiCエピタキシャル膜を成長させるSiCエピタキシャルウェハの製造装置であって、
    凹状収容部を有する搭載プレートと、
    前記凹状収容部内に配置され、上面にSiC基板が載置されるサテライトと、
    前記サテライト上に載置されるSiC基板の主面上に、SiCエピタキシャル膜の原料ガスを供給するための原料ガス導入管と、
    前記原料ガス導入管のガス導入口と前記サテライトとの間の原料ガスの上流側に配置され、前記搭載プレート上に設けられた上流側部材とを有し、
    前記上流側部材が、SiC材料からなり、
    前記上流側部材は、中央部に空間を形成したドーナツ状の形状であり、
    前記上流側部材は、複数に分割されていることを特徴とするSiCエピタキシャルウェハの製造装置。
  2. 前記上流側部材が、SiC多結晶からなることを特徴とする請求項に記載のSiCエピタキシャルウェハの製造装置。
  3. 前記上流側部材が、SiC単結晶からなることを特徴とする請求項に記載のSiCエピタキシャルウェハの製造装置。
  4. 前記複数に分割されている上流側部材において、分割線が原料ガスの流れの方向であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のSiCエピタキシャルウェハの製造装置。
  5. 前記複数に分割されている上流側部材において、分割線が原料ガスの流れの方向と直交する方向であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のSiCエピタキシャルウェハの製造装置。
  6. 前記SiC基板が載置されるサテライトと前記上流側部材が10mm以上離れていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のSiCエピタキシャルウェハの製造装置。
  7. 前記上流側部材の厚みが1mm以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のSiCエピタキシャルウェハの製造装置。
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