JP6556464B2 - アンカーボルト調整治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置 - Google Patents
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Description
しかし、建築物の規模等に応じて使用されるアンカーボルトは様々であり、アンカーボルトの本数や柱脚の大きさが異なる場合、それに応じて、アンカーボルトを挿通する孔の大きさや数、間隔等が異なる複数の定着板が必要になる。
それら定着板をアンカーボルト支持装置のベース部に立設する支柱部材(ポスト)に取り付けるためには、現場での溶接作業が必要であった。
つまり、アンカーボルトの径が異なる場合は、同一の定着板を使用することができない。
鉛直方向の断面がL型の、鉛直面と水平面とが連続した鋼材と、
鋼材の鉛直面に挿通して締結する屈曲ボルトと、
屈曲ボルトを締結するナットとからなる
ことを特徴とするアンカーボルト調整治具である。
アンカーボルト支持装置のベース部に立設する支柱部材とアンカーボルトの下端部との間に介在させることで、アンカーボルトの設置位置の調整を図る治具である。
鋼材は、鉛直面と水平面とが連続し、鉛直方向の断面形状がL型に形成された鋼材であり、鋼材の水平面は、アンカーボルトの下端部を載置するための面であり、鋼材の鉛直面は、屈曲ボルトとによってアンカーボルトの下端部を挟持するための面である。
鋼材の鉛直面は、屈曲ボルトの先端を挿通させる挿通孔が形成されており、その孔に屈曲ボルトの先端を挿通させて屈曲ボルトを締結する。
挿通孔は、屈曲ボルトの先端のそれぞれを挿通する計2個の孔を形成することもできるし、屈曲ボルトの先端をどの位置でも締結できるように計1個の長孔のみを形成することもできる。
この鋼材は、例えば、L型アングルを一定の幅で切断したものを使用することができる。
屈曲ボルトは、アンカーボルトの周りを囲うようにU字状やL字状に屈曲した形状のボルトであり、鋼材との間でアンカーボルトを挟持してナットで締結するため、先端にはネジ溝が形成されている。
ナットは、屈曲ボルトとによってアンカーボルトを挟持して締結するのに用いる。
そこで、L型アングルの鉛直面または水平面とアンカーボルトとの間に、スペーサーを介在させることで、この問題を解消できる。
スペーサーは、L型アングルの鉛直面と水平面の間の内角部分が原因となって生じるアンカーボルトとの隙間を埋めることができれば良いので、どのような材料を用いても良く、例えば、ナットや板材を用いることができる。
スペーサーは、溶接によって鋼材に固着させることもできる。
そのような場合は、アンカーボルト調整治具の鉛直面とアンカーボルト(下端部)の間に矯正部材を挟むことで、屈曲ボルトで締結したアンカーボルトがぐらついたり傾いたりすることを防ぐことができる。
矯正部材は、例えば、ゴムやスポンジなどの弾性部材や、板状の木材、鋼材などを使用できる。
矯正部材は、単に、アンカーボルト調整治具の鉛直面と、アンカーボルト下端部との隙間に挟むことで、アンカーボルト調整治具の円直面と、アンカーボルト下端部とが接する面積を増やし、密着性を高めることで、アンカーボルトのぐらつきや傾きを防ぐこともできるし、アンカーボルト下端部に沿って、板状の部材を、アンカーボルト調整治具の鉛直面とアンカーボルト下端部との隙間に差し込むことで、アンカーボルトがぐらついたり傾く空間を無くすことで、ぐらつきや傾きを防ぐこともできる。
例えば、2本のアンカーボルトに対しては、水平方向に長い鉛直面と水平面を有する鋼材からなる1個のアンカーボルト調整治具によって、アンカーボルトそれぞれを1個の屈曲ボルトで締結できる。
3本のアンカーボルトでも、それらのアンカーボルトの軸が同一直線上にあれば、上記と同様に水平方向に長い鉛直面と水平面を有する鋼材からなる1個のアンカーボルト調整治具を用いることができるし、それらのアンカーボルトの軸が同一直線上に無い場合でも、例えば、直角に屈曲した水平方向に長い鉛直面と水平面を有する鋼材からなる1個のアンカーボルト調整治具によってアンカーボルトそれぞれを1個の屈曲ボルトで締結できる。
鉛直方向の断面がL型の、鉛直面と水平面とが連続した鋼材と、
鋼材の鉛直面に挿通して締結する屈曲ボルトと、
屈曲ボルトを締結するナットとからなり、
鋼材の水平面には貫通孔が形成され、
貫通孔にはアンカーボルトの高さ調整用のボルトが挿通されている
ことを特徴とするアンカーボルト調整治具である。
アンカーボルト調整治具に挿通しているボルトによって、アンカーボルトの高さ調整を行うことができるようにしたものである。
この貫通孔に、ネジ溝が形成されたボルトを挿通する。
ボルトは、全ネジボルトや、スタッドボルトを用いることができる。
ボルトは、貫通孔を螺進させることで鉛直方向に移動する。
また、ボルトには、ナットを取り付けることができ、ナットは、ボルト同様、螺進させることでボルトの軸線上(鉛直方向)を移動する。
ボルトを、鋼材の水平面に形成した貫通孔に挿通する。
貫通孔を螺進させると、ボルトは鉛直方向に移動する。
ボルトを鉛直上方向に移動させると、ボルトはアンカーボルトの下端側から、アンカーボルトを鉛直上方向に押し上げることになる。
この押し上げによって、アンカーボルトの鉛直方向の位置(高さ)を調整でき、ボルトを螺進させるだけで、無段階に高さ調整できる。
ナットは、鋼材の水平面に形成した貫通孔に挿通されたボルトに対し、鉛直下方向から取り付ける。
ナットは、ボルト上を螺進させることで、鉛直方向に移動する。
このナットとボルトを取り付けたアンカーボルト調整治具は、アンカーボルト支持装置のベース部に立設する支柱部材に連結する際に、アンカーボルトの高さ調整を行う。
例えば、支柱部材にL型アングルを用いる場合、ボルトに取り付けたナットが、L型アングルの上端に載るようにして、アンカーボルト調整治具をL型アングルに連結する。
この状態で、ナットを螺進させてナットの位置を鉛直方向に移動させることで、アンカーボルト調整治具の高さ、つまり、アンカーボルトの高さを調整することができる。
このナットの鉛直方向の移動によって、アンカーボルトの鉛直方向の位置(高さ)を調整でき、ナットを螺進させるだけで、無段階に高さ調整できる。
鉛直方向の断面がL型の、鉛直面と水平面とが連続した鋼材と、
鋼材の鉛直面に挿通して締結する屈曲ボルトと、
屈曲ボルトを締結するナットとからなり、
鋼材の水平面の下面側には、
鉛直方向に長く、一定の間隔で貫通孔が設けられた、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材が垂設されている
ことを特徴とするアンカーボルト調整治具である。
アンカーボルト支持装置のベース部に立設する支柱部材に連結した際に、支柱部材との間で、アンカーボルトの高さ調整を行うことができるようにしたものである。
この鋼材のアンカーボルト調整治具への取り付けは、溶接によって行うことができる。
鋼材は、板状のものでも良いし、断面がL型のアングルでも良い。
鋼材には、鉛直方向に一定の間隔で貫通孔が設けられている。
例えば、支柱部材に、ボルト挿通用の孔が形成されたL型アングルを用いる場合、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材(板状の鋼材でもL型アングルでも良い)を支柱部材(L型アングル)に重ね合わせ、支柱部材に形成された孔と、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材に設けられた貫通孔とを合わせてボルトとナットで締結する。
アンカーボルトの高さ調整用の鋼材には、予め鉛直方向に一定の間隔で貫通孔が設けられているため、任意の貫通孔(高さ)の位置でボルトとナットを使い、支柱部材と連結することができる。
このようにして、支柱部材との連結の際に、予め一定の間隔で設けられた貫通孔の位置によって、溶接を使わずに、アンカーボルト調整治具の高さ、つまりアンカーボルトの高さを調整できる。
鉛直方向の断面がL型の、鉛直面と水平面とが連続した鋼材と、
鋼材の鉛直面に挿通して締結する屈曲ボルトと、
屈曲ボルトを締結するナットとからなり、
鋼材の水平面には貫通孔が形成され、
貫通孔にはアンカーボルトの高さ調整用のボルトが挿通されているとともに、
鋼材の水平面の下面側には、
鉛直方向に長く、一定の間隔で貫通孔が設けられた、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材が垂設されている
ことを特徴とするアンカーボルト調整治具である。
アンカーボルト支持装置のベース部に立設する支柱部材に連結する際に、支柱部材との間でアンカーボルトの高さ調整を行うとともに、アンカーボルト調整治具によっても、アンカーボルトの高さ調整を行うことができるものである。
この鋼材のアンカーボルト調整治具への取り付けは、溶接によって行うことができる。
鋼材は、板状のものでも良いし、断面がL型のアングルでも良い。
鋼材は、鉛直方向に一定の間隔で貫通孔が設けられている。
例えば、支柱部材に、ボルト挿通用の孔が形成されたL型アングルを用いる場合、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材(板状の鋼材でもL型アングルでも良い)を支柱部材(L型アングル)に重ね合わせ、支柱部材に形成された孔と、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材に設けられた貫通孔とを合わせてボルトとナットで締結する。
アンカーボルトの高さ調整用の鋼材には、予め鉛直方向に一定の間隔で貫通孔が設けられているため、任意の貫通孔(高さ)の位置でボルトとナットを使い、支柱部材と連結することができる。
このようにして、支柱部材との連結の際に、予め一定の間隔で設けられた貫通孔の位置によって、溶接を使わずに、アンカーボルト調整治具の高さ、つまりアンカーボルトの高さを調整できる。
現場では、もっと小さい範囲でアンカーボルトの高さ調整を行う必要がある。
そこで、アンカーボルト調整治具の鋼材の水平面に貫通孔を形成し、この貫通孔にアンカーボルトの高さ調整用のボルトを挿通することで、ボルトによるアンカーボルトの高さ調整を可能にした。
このように、ボルトを鉛直上方向に移動させると、ボルトはアンカーボルトの下端側から、アンカーボルトを鉛直上方向に押し上げることになる。
この押し上げによって、アンカーボルトの鉛直方向の位置(高さ)を調整でき、ボルトを螺進させるだけで、無段階に高さ調整できる。
前記のいずれか一のアンカーボルト調整治具が
アンカーボルト支持装置に立設する支柱部材に連結されている
ことを特徴とするアンカーボルト支持装置である。
この支持装置に連結されたアンカーボルト調整治具によって、径や本数が異なる種々のアンカーボルトに対しても、一のアンカーボルト調整治具のみによって、アンカーボルトの高さ調整が容易にできる。
1)アンカーボルトの径が異なる場合でも、屈曲ボルトの大きさを替えるだけで、アンカーボルトを挟持することができることから、アンカーボルトの径の大きさに影響を受けずに、アンカーボルト調整治具を使用することができる。
2)アンカーボルト調整治具を、アンカーボルトの設置用架台の上や、アンカーボルト支持装置のベース部上に立設させた支柱部材同士を水平方向に連結したフレームの上に載置した状態で、アンカーボルト調整治具ごとアンカーボルトをスライドさせることができ、それによって、アンカーボルトの水平方向の位置を調整できる。
3)アンカーボルト調整治具に取り付けたアンカーボルトの高さ調整用のボルトまたは鋼材を使うことで、アンカーボルトの鉛直方向の位置を調整できる。
4)アンカーボルト調整治具がアンカーボルトの下端部(ネジ部分)を挟持するだけの簡易な形状であるため、アンカーボルト調整治具とアンカーボルトとの隙間に打設されたコンクリートが十分に入り込み、むしろ、アンカーボルト調整治具を使うことで、その水平面部分によって、より強い引き抜き耐力(垂直方向の力)を得られるようになる。
5)アンカーボルト調整治具1種類だけで、様々なアンカーボルトにも施工でき、アンカーボルトの設置位置を簡単に調整できるアンカーボルト調整治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置を提供できる。
また、図4及び5は、それぞれ図2及び3のアンカーボルトの上方斜視図である。
鋼材11は、鉛直面11aと水平面11bとが連続し、鉛直方向の断面がL型に形成された鋼材であり、鋼材11の水平面11bは、アンカーボルトの下端部14を載置するための面であり、鋼材11の鉛直面11aは、屈曲ボルト12とによってアンカーボルトの下端部14を挟持するための面である。
鋼材11の鉛直面11aは、屈曲ボルト12の先端を挿通させる挿通孔が形成されており、その孔に屈曲ボルト12の先端を挿通させて屈曲ボルト12を締結する。
挿通孔は、屈曲ボルト12の先端のそれぞれが挿通するように複数の孔を形成することもできるし、屈曲ボルト12の先端をどこで締結することもできるように計1個の長孔のみを形成することもできる。
鋼材11は、例えば、L型アングルを一定の幅で切断したものを使用することができる。
屈曲ボルト12は、アンカーボルト下端部14の周りを囲うようにU字状やL字状に屈曲した形状のボルトであり、鋼材11との間でアンカーボルト下端部14を挟持するため、先端にはネジ溝が形成されている。
ナット13は、屈曲ボルト12を締結するのに用いる。
そこで、L型アングル(鋼材11)の鉛直面11aまたは水平面11bとアンカーボルト下端部14との間に、スペーサー15を介在させることができる(図3)。
スペーサー15は、鋼材11の鉛直面11aと水平面11bの間の内角部分の幅を埋めることができれば良いので、どのような材料でも用いることもでき、例えば、ナットや板材を用いることができる。
スペーサー15は、鋼材11に溶接して固定することもできる。
矯正部材16は、ゴムやスポンジなどの弾性部材や、板状の木材、鋼材などを使用できる。
矯正部材16に、例えば、ゴムやスポンジなどの弾性部材を用いる場合、単に、アンカーボルト調整治具10の鉛直面11aと、アンカーボルト下端部14との隙間に矯正部材16としての弾性部材を挟むことで、アンカーボルト調整治具10の鉛直面11aとアンカーボルト下端部14とが接する面積を増やし、密着性を高めることで、アンカーボルトのぐらつきや傾きを防ぐこともできるし、板状の部材を用いる場合、図7及び8のように、アンカーボルト下端部14に沿って、アンカーボルト調整治具の鉛直面11aとアンカーボルト下端部14との隙間に固定して遊び(空間)を無くすことによって、ぐらつきや傾きを防ぐこともできる。
この貫通孔には、ネジ溝が形成されたボルト30が挿通されており、ボルト30を螺進させることでボルト30が鉛直方向に上下動するようになっている。
このように、ボルト30が鉛直方向に移動することで、ボルト30が、ボルト30上に位置するアンカーボルト14を、その下端側から押し上げ、アンカーボルトを上下に移動させることで、アンカーボルトの高さ(鉛直方向の位置)を調整できる。
ボルト30は、全ネジボルトや、スタッドボルトを用いることができる。
アンカーボルト調整治具10は、ボルト30に取り付けられたナット31が、アンカーボルト支持装置のベース部に立設する支柱部材(L型アングル)20上に載るようにして、支柱部材(L型アングル)20に連結されている。
この状態で、ナット31を螺進させて、ナット31の位置を鉛直方向に移動させて、アンカーボルト調整治具10と支柱部材20とが連結する高さ、つまり、アンカーボルト14の高さを調整できる。
ボルト30は、支柱部材20であるL型アングルの内角側に宛がい、L字状の屈曲ボルト32で支柱部材20であるL型アングルに挟持して締結されている。
これにより、溶接を使わずに、アンカーボルト調整治具10をL型アングルに固定することができる。
アンカーボルトの高さ調整用の鋼材40のアンカーボルト調整治具10への取り付けは、溶接によって行うことができる。
アンカーボルトの高さ調整用の鋼材40は、板状のものでも良いし、図12のように、断面がL型のアングルでも良い。
アンカーボルトの高さ調整用の鋼材40は、鉛直方向に一定の間隔で貫通孔41が設けられている。
つまり、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材40を、支柱部材(L型アングル)20に重ね合わせ、支柱部材20に形成されたボルト貫通用の孔と、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材に設けられた貫通孔41とを合わせてボルトとナットで締結する。
アンカーボルトの高さ調整用の鋼材40には、予め鉛直方向に一定の間隔で貫通孔41が設けられているため、任意の貫通孔(高さ)の位置でボルトとナットを使い、支柱部材20と連結することができる。
このようにして、支柱部材20との連結の際に、予め一定の間隔で設けられた貫通孔41の位置によって、溶接を使わずに、アンカーボルト調整治具10の高さ、つまりアンカーボルト14の高さを調整できる。
鋼材40のアンカーボルト調整治具10への取り付けは、溶接によって行うことができる。
鋼材40は、平板状のものでも良いし、図13のように、断面がL型のアングルでも良い。
鋼材40は、鉛直方向に一定の間隔で貫通孔41が設けられている。
つまり、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材40を、支柱部材(L型アングル)20に重ね合わせ、支柱部材20に形成されたボルト貫通用の孔と、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材に設けられた貫通孔41とを合わせてボルトとナットで締結する。
アンカーボルトの高さ調整用の鋼材40には、予め鉛直方向に一定の間隔で貫通孔41が設けられているため、任意の貫通孔(高さ)の位置でボルトとナットを使い、支柱部材20と連結することができる。
このようにして、支柱部材20との連結の際に、予め一定の間隔で設けられた貫通孔41の位置によって、溶接を使わずに、アンカーボルト調整治具10の高さ、つまりアンカーボルト14の高さを調整できる。
現場では、もっと小さい範囲でアンカーボルトの高さ調整を行う必要がある。
そこで、ボルト30によるアンカーボルトの高さ調整を可能にするため、アンカーボルト調整治具10の鋼材11の水平面11bに貫通孔を形成し、この貫通孔にアンカーボルトの高さ調整用のボルト30を挿通している。
このように、ボルト30を鉛直上方向に移動させると、ボルト30はアンカーボルト14の下端側から、アンカーボルト14を鉛直上方向に押し上げることになる。
この押し上げによって、アンカーボルト14の鉛直方向の位置(高さ)を調整でき、ボルト30を螺進させるだけで、無段階に高さ調整できる。
ボルト30は、全ネジボルトや、スタッドボルトを用いることができる。
例えば、2本のアンカーボルトに対しては、図14のように、水平方向に長い鉛直面11aと水平面11bを有する鋼材11からなる1個のアンカーボルト調整治具によって、アンカーボルト14それぞれを屈曲ボルト12とナット13で締結する。
例えば、3本のアンカーボルトに対しては、それらのアンカーボルト14の軸が同一直線上にあれば図14と同様に水平方向に長い鉛直面11aと水平面11bを有する鋼材11からなる1個のアンカーボルト調整治具を用いることができるし、それらのアンカーボルト14の軸が同一直線上に無い場合でも、例えば、図15のように、水平方向に長い鉛直面11aと水平面11bを有する鋼材11が直角に屈曲した形状からなる1個のアンカーボルト調整治具を用いることができる。
図14、15のいずれのアンカーボルト調整治具も、水平面11bの下面側にアンカーボルトの高さ調整用の鋼材40を垂設できる。
また、図14、15のいずれのアンカーボルト調整治具も、アンカーボルト下端部14と、アンカーボルト調整治具の鋼材11との間に、スペーサー15を介在させることもでき、さらに、鋼材11の水平面11bにアンカーボルト高さ調整用のボルト30を貫通させておき、ボルト30によって、アンカーボルト支持装置に立設させた支柱部材20との連結をすることもできるし、ボルト30によって、アンカーボルト14の高さ調整を行うこともできる。
また、図14、15の実施例におけるアンカーボルト調整治具は、屈曲ボルト12を挿通させる孔は、ボルト12の先端(ネジ部)をそれぞれ挿通させる孔を個々に形成することもできるし、長孔を形成し、複数のボルト12の先端(ネジ部)を同じ孔に挿通させることもできる。
長孔を形成したり、複数の孔を形成しておくことで、アンカーボルトの本数や径の太さに影響されず、予め用意した1のアンカーボルト調整治具のみを使用することができる。
このアンカーボルト調整治具は、アンカーボルト支持装置に立設する支柱部材に連結することができ、これによって、径や本数が異なる種々のアンカーボルトに対してもアンカーボルトの設置位置の調整が容易にできるアンカーボルト支持装置を提供できる。
アンカーボルトの下端部を挟持したアンカーボルト調整治具は、アンカーボルト支持装置から立設する支柱部材に対して、溶接やネジ留め等の方法で固着させることもできる。
11 鋼材
11a 鋼材の鉛直面
11b 鋼材の水平面
12 屈曲ボルト
13 ナット
14 アンカーボルトの下端部(アンカーボルト)
15 スペーサー
16 矯正部材
20 支柱部材
21 フレーム
30 (アンカーボルトの高さ調整用の)ボルト
31 ナット
32 屈曲ボルト
40 (アンカーボルトの高さ調整用の)鋼材
41 貫通孔
Claims (2)
- 鉛直面と水平面とが連続した、鉛直方向の断面がL型の鋼材と、L型の鋼材の鉛直面に挿通して締結する屈曲ボルトと、屈曲ボルトを締結するナットとからなり、L型の鋼材の水平面の下面側には、鉛直方向に長く、一定の間隔で貫通孔が設けられた、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材が垂設されているとともに、L型の鋼材の水平面に形成された貫通孔に、高さ調整用の鋼材と同軸方向に、アンカーボルトの高さ調整用のボルトが挿通されていることで、同一軸上で複数の高さ調整を可能にすることを特徴とするアンカーボルト調整治具。
- 鉛直面と水平面とが連続した、鉛直方向の断面がL型の鋼材と、L型の鋼材の鉛直面に挿通して締結する屈曲ボルトと、屈曲ボルトを締結するナットとからなり、L型の鋼材の水平面の下面側には、鉛直方向に長く、一定の間隔で貫通孔が設けられた、アンカーボルトの高さ調整用の鋼材が垂設されているとともに、L型の鋼材の水平面に形成された貫通孔に、高さ調整用の鋼材と同軸方向に、アンカーボルトの高さ調整用のボルトが挿通されていることで、同一軸上で複数の高さ調整を可能にするアンカーボルト調整治具がアンカーボルト支持装置に立設する支柱部材に連結されていることを特徴とするアンカーボルト支持装置。
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