JP7491818B2 - アンカーボルトの支持治具及び支持装置 - Google Patents
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Description
このアンカーボルトを支持するアンカーボルト支持装置は、複数のアンカーボルトを所定の位置に的確に支持することが求められ、アンカーボルトの設置高さは、基礎コンクリートの高さなどによって定まるため、施工現場の状況に合わせて、アンカーボルトの設置構造を設計し、アンカーボルトの設置高さを調整する必要がある。
そのため、予め、定着板の側端に筒形の鋼管を溶接する作業が必要であり、その溶接技術と作業負担がコスト高の原因になっている。
また、溶接時に発生する熱によって、部材が変形してしまう恐れがある。
水平断面がL字状のアングルからなり、
アングルの両面には、ベース部に立設するポストアングルと高さ調整するためのボルト締結用の長孔が形成され、
アングルの角には、ナットを嵌入させる切欠部が形成されており、
アングルの上端には、アンカーボルトを支持する定着板の差込溝に嵌合させる凸部が形成されており、
アングルの凸部を差込溝に差し込んで嵌合させた定着板の上からアングルに向かってボルトを差し込み、ボルトを切欠部に嵌入させたナットに螺合し、ナットの下端から突出するボルトの軸部の長さを調整することによって、
ボルトの先端をポストアングルの上端部に当接させた状態のままボルトを軸として、アンカーボルトを支持する定着板の設置高さを無段階で調整できる
ことを特徴とする。
水平断面がL字状のアングルと、アンカーボルトを支持する定着板からなり、
アングルは、
両面に、ベース部に立設するポストアングルと高さ調整するためのボルト締結用の長孔が形成され、
角に、ナットを嵌入させる切欠部が形成され、
上端に、アンカーボルトを支持する定着板の差込溝に嵌合させる凸部が形成されており、
定着板は、
アングルの凸部を嵌合させるための差込溝が形成され、
アングルの切欠部に嵌入させたナットに、定着板の上からボルトを差し込んで螺合させるためのボルトの挿入溝が形成されており、
アングルの凸部を差込溝に差し込んで嵌合させた定着板の上からアングルに向かってボルトを差し込み、ボルトを切欠部に嵌入させたナットに螺合し、ナットの下端から突出するボルトの軸部の長さを調整することによって、
ボルトの先端をポストアングルの上端部に当接させた状態のままボルトを軸として、アンカーボルトを支持する定着板の設置高さを無段階で調整できる
ことを特徴とする。
ベース部に立設するポストアングルと、
定着板に固定され、ポストアングルと高さ調整する、水平断面がL字状のアングルと、
アンカーボルトを支持し、アングルを固定する定着板と、
からなり、
アングルは、
両面に、ベース部に立設するポストアングルと高さ調整するためのボルト締結用の長孔が形成され、
角に、ナットを嵌入させる切欠部が形成され、
上端に、アンカーボルトを支持する定着板の差込溝に嵌合させる凸部が形成されており、
定着板は、
アングルの凸部を嵌合させるための差込溝が形成され、
アングルの切欠部に嵌入させたナットに、定着板の上からボルトを差し込んで螺合させるためのボルトの挿入溝が形成されており、
アングルの凸部を差込溝に差し込んで嵌合させた定着板の上からアングルに向かってボルトを差し込み、ボルトを切欠部に嵌入させたナットに螺合し、ナットの下端から突出するボルトの軸部の長さを調整することによって、
ボルトの先端をポストアングルの上端部に当接させた状態のままボルトを軸として、アンカーボルトを支持する定着板の設置高さを無段階で調整できる
ことを特徴とする。
以下に説明する実施例は、本発明の一実施例であり、全ての実施例ではない。
本発明の実施例に基づき、当業者が容易に想到できる全ての実施例は、本発明の保護範囲内に属する。
なお、以下の実施例は、本発明を説明するために使用されるが、本発明の範囲を限定するものではない。
第1の実施例にかかる支持治具は、図1及び2に示すとおり、水平断面がL字状のアングル1からなる。
アングル1の両面には、ベース部に立設するポストアングル10と高さ調整するためのボルト締結用の長孔2が形成されている。
図1の(A)と(B)は、アングル1の各面を正面にして見た図であり、図2の(A)と(B)は、図1の(A)と(B)を上方から見た平面図である。
アングル1の角には、ナット8を嵌入させる切欠部3が形成されている。
アングル1の上端には、アンカーボルトを支持する定着板5の差込溝6に嵌合させる凸部4が形成されている。
また、定着板5には、図3に示すとおり、アングル1の切欠部3に嵌入させたナット8に螺合させるボルト9を挿入するための挿入溝7が形成されている。
図3の大きい円は、アンカーボルトの下端部に形成されたねじ部が挿入される穴で、アンカーボルトの本数によって、穴の数を変更できる。
アングル1を定着板5に取り付けた状態を、図4に示す。
図6は、ボルト9を定着板5の挿入溝7から挿入し、切欠部3に嵌入させたナット8に螺合させた状態を、アングル1の内角側から見た状態を示した図である。
ボルト9を切欠部3に嵌入させたナット8に螺合させることで、ボルト9の先端をポストアングル10の上端部に当接させた状態のまま、ボルト9を軸として、ポストアングル10との高さ調整によって、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できる。
特に、図9は、定着板5の設置高さを、最も下げた時であり、図10は、定着板5の設置高さを、最も上げた時である。
そこで、ボルト9の先端がナット8の下から飛び出るギリギリの位置までボルト9を螺退させて、ボルト9の先端をポストアングル10の上端に当接させる。
この状態で、ポストアングル10とアングル1のそれぞれの長孔を合わせて、ボルトとナットで締結する。
そこで、ボルト9の先端がナット8の下から長く飛び出た位置までボルト9を螺進させて、ボルト9の先端をポストアングル10の上端に当接させる。
この状態で、ポストアングル10とアングル1のそれぞれの長孔を合わせて、ボルトとナットで締結する。
この状態で、ポストアングル10とアングル1のそれぞれの長孔を合わせて、ボルトとナットで締結する。
以上の方法で、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できる。
そのため、この状態でボルト9を螺進または螺退させることで、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できる。
このようにして、溶接不要な治具によって、しかも、ボルト9一本で、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できるようになる。
なお、ナット8は、アングル1からなる支持治具の切欠部3に嵌入させる際に、接着、溶接などの手段で固定することができる。
第2の実施例にかかる支持治具は、図4に示すとおり、アングル1と、アンカーボルトを支持する定着板5からなる。
アングル1は、図1及び2に示すとおり、水平断面がL字状からなる。
アングル1の両面には、ベース部に立設するポストアングル10と高さ調整するためのボルト締結用の長孔2が形成されている。
図1の(A)と(B)は、アングル1の各面を正面にして見た図であり、図2の(A)と(B)は、図1の(A)と(B)を上方から見た平面図である。
アングル1の角には、ナット8を嵌入させる切欠部3が形成されている。
アングル1の上端には、アンカーボルトを支持する定着板5の差込溝6に嵌合させる凸部4が形成されている。
また、定着板5には、図3に示すとおり、アングル1の切欠部3に嵌入させたナット8に螺合させるボルト9を挿入するための挿入溝7が形成されている。
図3の大きい円は、アンカーボルトの下端部に形成されたねじ部が挿入される穴で、アンカーボルトの本数によって、穴の数を変更できる。
図6は、ボルト9を定着板5の挿入溝7から挿入し、切欠部3に嵌入させたナット8に螺合させた状態を、アングル1の内角側から見た状態を示した図である。
特に、図9は、定着板5の設置高さを、最も下げた時であり、図10は、定着板5の設置高さを、最も上げた時である。
そこで、ボルト9の先端がナット8の下から飛び出るギリギリの位置までボルト9を螺退させて、ボルト9の先端をポストアングル10の上端に当接させる。
この状態で、ポストアングル10とアングル1のそれぞれの長孔を合わせて、ボルトとナットで締結する。
そこで、ボルト9の先端がナット8の下から長く飛び出た位置までボルト9を螺進させて、ボルト9の先端をポストアングル10の上端に当接させる。
この状態で、ポストアングル10とアングル1のそれぞれの長孔を合わせて、ボルトとナットで締結する。
この状態で、ポストアングル10とアングル1のそれぞれの長孔を合わせて、ボルトとナットで締結する。
以上の方法で、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できる。
そのため、この状態でボルト9を螺進または螺退させることで、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できる。
このようにして、溶接不要な治具によって、しかも、ボルト9一本で、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できるようになる。
なお、ナット8は、アングル1と定着板5からなる支持治具のアングル1に形成された切欠部3に嵌入させる際に、接着、溶接などの手段で固定することができる。
第3の実施例にかかる支持装置は、図11に示すとおり、ベース部に立設するポストアングル10と、定着板5に固定されて、ポストアングル10と高さ調整する、水平断面がL字状のアングル1と、アンカーボルトを支持し、アングル1を固定する定着板5と、からなる。
アングル1は、図1及び2に示すとおり、水平断面がL字状からなる。
アングル1の両面には、ベース部に立設するポストアングル10と高さ調整するためのボルト9締結用の長孔2が形成されている。
図1の(A)と(B)は、アングル1の各面を正面にして見た図であり、図2の(A)と(B)は、図1の(A)と(B)を上方から見た平面図である。
アングル1の角には、ナット8を嵌入させる切欠部3が形成されている。
アングル1の上端には、アンカーボルトを支持する定着板5の差込溝6に嵌合させる凸部4が形成されている。
また、定着板5には、図3に示すとおり、アングル1の切欠部3に嵌入させたナット8に螺合させるボルト9を挿入するための挿入溝7が形成されている。
図3の大きい円は、アンカーボルトの下端部に形成されたねじ部が挿入される穴で、アンカーボルトの本数によって、穴の数を変更できる。
図6は、ボルト9を定着板5の挿入溝7から挿入し、切欠部3に嵌入させたナット8に螺合させた状態を、アングル1の内角側から見た状態を示した図である。
特に、図9は、定着板5の設置高さを、最も下げた時であり、図10は、定着板5の設置高さを、最も上げた時である。
そこで、ボルト9の先端がナット8の下から飛び出るギリギリの位置までボルト9を螺退させて、ボルト9の先端をポストアングル10の上端に当接させる。
この状態で、ポストアングル10とアングル1のそれぞれの長孔を合わせて、ボルトとナットで締結する。
そこで、ボルト9の先端がナット8の下から長く飛び出た位置までボルト9を螺進させて、ボルト9の先端をポストアングル10の上端に当接させる。
この状態で、ポストアングル10とアングル1のそれぞれの長孔を合わせて、ボルトとナットで締結する。
この状態で、ポストアングル10とアングル1のそれぞれの長孔を合わせて、ボルトとナットで締結する。
以上の方法で、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できる。
そのため、この状態でボルト9を螺進または螺退させることで、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できる。
このようにして、溶接不要な支持装置によって、しかも、ボルト9一本で、アンカーボルトを支持する定着板5の設置高さを無段階で調整できるようになる。
なお、ナット8は、アングル1に形成された切欠部3に嵌入させる際に、接着、溶接などの手段で固定することができる。
2 長孔
3 切欠部
4 凸部
5 定着板
6 差込溝
7 挿入溝
8 ナット
9 ボルト
10 ポストアングル
Claims (3)
- 水平断面がL字状のアングルからなり、
アングルの両面には、ベース部に立設するポストアングルと高さ調整するためのボルト締結用の長孔が形成され、
アングルの角には、ナットを嵌入させる切欠部が形成されており、
アングルの上端には、アンカーボルトを支持する定着板の差込溝に嵌合させる凸部が形成されており、
アングルの凸部を差込溝に差し込んで嵌合させた定着板の上からアングルに向かってボルトを差し込み、ボルトを切欠部に嵌入させたナットに螺合し、ナットの下端から突出するボルトの軸部の長さを調整することによって、
ボルトの先端をポストアングルの上端部に当接させた状態のままボルトを軸として、アンカーボルトを支持する定着板の設置高さを無段階で調整できる
ことを特徴とするアンカーボルトの支持治具。 - 水平断面がL字状のアングルと、アンカーボルトを支持する定着板からなり、
アングルは、
両面に、ベース部に立設するポストアングルと高さ調整するためのボルト締結用の長孔が形成され、
角に、ナットを嵌入させる切欠部が形成され、
上端に、アンカーボルトを支持する定着板の差込溝に嵌合させる凸部が形成されており、
定着板は、
アングルの凸部を嵌合させるための差込溝が形成され、
アングルの切欠部に嵌入させたナットに、定着板の上からボルトを差し込んで螺合させるためのボルトの挿入溝が形成されており、
アングルの凸部を差込溝に差し込んで嵌合させた定着板の上からアングルに向かってボルトを差し込み、ボルトを切欠部に嵌入させたナットに螺合し、ナットの下端から突出するボルトの軸部の長さを調整することによって、
ボルトの先端をポストアングルの上端部に当接させた状態のままボルトを軸として、アンカーボルトを支持する定着板の設置高さを無段階で調整できる
ことを特徴とするアンカーボルトの支持治具。 - ベース部に立設するポストアングルと、
定着板に固定され、ポストアングルと高さ調整する、水平断面がL字状のアングルと、
アンカーボルトを支持し、アングルを固定する定着板と、
からなり、
アングルは、
両面に、ベース部に立設するポストアングルと高さ調整するためのボルト締結用の長孔が形成され、
角に、ナットを嵌入させる切欠部が形成され、
上端に、アンカーボルトを支持する定着板の差込溝に嵌合させる凸部が形成されており、
定着板は、
アングルの凸部を嵌合させるための差込溝が形成され、
アングルの切欠部に嵌入させたナットに、定着板の上からボルトを差し込んで螺合させるためのボルトの挿入溝が形成されており、
アングルの凸部を差込溝に差し込んで嵌合させた定着板の上からアングルに向かってボルトを差し込み、ボルトを切欠部に嵌入させたナットに螺合し、ナットの下端から突出するボルトの軸部の長さを調整することによって、
ボルトの先端をポストアングルの上端部に当接させた状態のままボルトを軸として、アンカーボルトを支持する定着板の設置高さを無段階で調整できる
ことを特徴とするアンカーボルトの支持装置。
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JP2010037940A (ja) | 2009-10-16 | 2010-02-18 | Kazutoshi Koide | アンカーボルトの支持装置 |
US20140373471A1 (en) | 2013-06-20 | 2014-12-25 | Wayne A. Knepp | Column assembly for use in building foundation systems and methods of assembling same |
JP2016160680A (ja) | 2015-03-03 | 2016-09-05 | 松沢 庄次 | アンカーボルト調整治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置 |
JP2016205043A (ja) | 2015-04-27 | 2016-12-08 | 松沢 庄次 | アンカーボルト保持治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置 |
JP2017002479A (ja) | 2015-06-05 | 2017-01-05 | 松沢 庄次 | アンカーボルトの定着板及びこれを用いたアンカーボルト支持装置 |
JP2020105881A (ja) | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 庄次 松澤 | アンカーボルト支持装置及びその組み立て方法 |
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