JP2010037940A - アンカーボルトの支持装置 - Google Patents

アンカーボルトの支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010037940A
JP2010037940A JP2009239228A JP2009239228A JP2010037940A JP 2010037940 A JP2010037940 A JP 2010037940A JP 2009239228 A JP2009239228 A JP 2009239228A JP 2009239228 A JP2009239228 A JP 2009239228A JP 2010037940 A JP2010037940 A JP 2010037940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anchor bolt
bolt
nut
end side
anchor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009239228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5011363B2 (ja
Inventor
Kazutoshi Koide
和利 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2009239228A priority Critical patent/JP5011363B2/ja
Publication of JP2010037940A publication Critical patent/JP2010037940A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011363B2 publication Critical patent/JP5011363B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Abstract

【課題】アンカーボルトの高さ調整を容易に行えるアンカーボルト支持装置を提供する。
【解決手段】基礎地盤に固定されるベース部と、ベース部の上方に取り付けられるLアングル材89と、その上端に当接する高さ調整用ナット45と、両端にねじ部を有し、Lアングル材89に取り付けられる屈曲ボルト90と、屈曲ボルト90のねじ部に取り付けられる締結用ナット91とを備える。高さ調整用ナット45は、アンカーボルト7の下端ねじ部7bに螺合する。Lアングル材89の上端側の内側角隅部には、アンカーボルト7の下端側が宛がわれる。屈曲ボルト90は、アンカーボルト7の下端側を押さえるとともに、その両端のねじ部がLアングル材89に設けられた横長孔に挿通される。前記締結用ナット91を緩めた状態で前記高さ調整用ナット45を回動させると、アンカーボルト7の高さを調整できる。
【選択図】図17

Description

本発明は、基礎地盤上に立設してアンカーボルトを支持すると共に、アンカーボルトの上端ねじ部を突出する態様で建物の基礎コンクリート中に埋設されるアンカーボルトの支持装置に係り、特に支柱部材(ポスト)を介してベース部に連結したアンカーボルトに対し、高さ位置を所望に位置決め調整できるようにしたアンカーの支持装置に関する。
この種のアンカーボルトの支持装置は、アンカーボルトの上端ねじ部を介して建物の柱に連結し、柱からの応力を基礎に伝達すべく基礎コンクリート中に埋設する露出形固定柱脚などに用いられるが、その代表的な工法であるベースパック工法におけるアンカーボルトの支持装置としては、例えば特許文献1及び2などの提案がある。
これらのアンカーボルトの支持装置では、基礎地盤上に設けたベース部材に連結した支柱部材を介して複数本の各アンカーボルトを支持させているが、各アンカーボルト及び支持装置を基礎コンクリート中に埋設した際に、各アンカーボルトの上端ねじ部は基礎コンクリートから、予め設定された所定の高さ位置で突出されるように、高さ位置を調整して垂直(Z軸)方向の位置決めを行う高さ調整部が必要がある。
この高さ調整部として、特許文献1,2を含む従来技術の場合には、ベース部材に連結したLアングル材による支柱部材(ポスト)の上端部に高さ調整部を設け、この高さ調整部の通孔部にアンカーボルトの下部側を挿通又は螺合させると共に、支柱部材の上部側に沿ってオーバーラップさせる態様で上下移動可能にし、各アンカーボルトの上端ねじ部を所定の高さ位置に位置決めした後に、通孔部に設けた固着手段で支柱部材の上端部にアンカーボルトの下部側を連結して固着させている。
特許第2649216号公報 特許第2784952号公報
本発明では、容易にアンカーボルトの高さ調整を行えるアンカーボルト支持装置を提供することを主たる目的としている。
第1の発明に係るアンカーボルト支持装置は、両端にねじ部を有し基礎コンクリート中に埋設されるアンカーボルト(7)を上端ねじ部が突出する態様で支持するとともに、基礎地盤上に立設されるアンカーボルト支持装置であって、前記基礎地盤に取り付けられたベース部(4)と、前記ベース部から上方に立設され、少なくとも上端側が第1Lアングル材(89)で構成された支柱部と、両端にねじ部を有し、前記第1Lアングル材に取り付けられた屈曲ボルト(90)と、前記屈曲ボルトのねじ部に取り付けられた締結用ナット(91)と、前記アンカーボルトの下側ねじ部(7b)に螺合するとともに、前記第1Lアングル材の上端に当接した高さ調整用ナット(45)とを備え、前記第1Lアングル材の上端側の各片には、水平方向に横長孔が形成されており、前記第1Lアングル材の上端側の内側角隅部に前記アンカーボルトの下端側を宛がい、当該第1Lアングル材の反対側から前記屈曲ボルトで当該アンカーボルトの当該下端側を押さえ、当該屈曲ボルトの前記ねじ部を前記横長孔に挿通して前記締結用ナットで締結することによって、当該アンカーボルトが当該第1Lアングル材に固定され、前記締結用ナットを緩めた状態で前記高さ調整用ナットを回動させることによって、前記アンカーボルトが高さ方向へ移動することを特徴とする。
第2の発明に係るアンカーボルト支持装置は、第1の発明に係るアンカーボルト支持装置において、前記アンカーボルトに前記基礎コンクリートに対する引き抜き抵抗力を与えるために、前記高さ調整用ナットの上面に配置される定着板(43)と、前記高さ調整用ナットの上方で前記アンカーボルトの前記下端ねじ部に螺合し、前記定着板を当該高さ調整用ナットと狭持する定着板用ナット(44)とをさらに備えたことを特徴とする。
第3の発明に係るアンカーボルト支持装置は、第1または第2の発明に係るアンカーボルト支持装置において、前記支柱部は第2Lアングル材(92)をさらに備え、前記第1Lアングル材は、その下端側に第1孔を有し、前記第2Lアングル材は、その上端側に第2孔を有し、前記第1孔と前記第2孔との一方または双方は鉛直方向に長い縦長孔(93)であり、前記第1アングル材の下端側と前記第2アングル材の上端側とは、前記第1孔と前記第2孔との少なくとも一部が整合するように、一方の内側角隅部が他方の外側角隅部に宛がわれ、前記1孔と前記第2孔とに挿通される下部ボルト(94)と、当該下部ボルトに締結されて前記第1アングル材を前記第2アングル材に固定する下部ナット(95)とをさらに備えたことを特徴とする。
第1の発明に係るアンカーボルト支持装置は、高さ調整用ナットを回動させることでアンカーボルトの高さ調整を行うことができる。第2の発明に係るアンカーボルト支持装置は、基礎コンクリート打設後におけるアンカーボルトの引き抜き力に対する支持力を増強させる。第3の発明に係るアンカーボルトは、装置下部の上端側でもアンカーボルトの高さ調整が可能となる。例えば、装置下部の上端側でアンカーボルトの高さ調整を行い、その後高さ調整用ナットで微調整を行うことができる。
本発明を適用した第1の実施例による支持装置の全体正面図を示す。 図1の支持装置におけるベース部の平面図を示す。 図2の部分斜視図であって、(a)はベース部を外側から見た斜視図を示し、(b)ベース部を内側から見た斜視図を示す。 図2の部分平面図であって、補強用連結部材の連結構造を示す。 図1の支持装置における連結支持部の支柱取付け部と支柱部材の上端側との連結構造を斜視図で示す。 図1の支持装置における連結支持部のアンカー取付け部とアンカーボルトの下端側ねじ部との連結構造を斜視図で示す。 図1の支持装置に対する連結支持部の第1の変形例であって、1本の支柱部材上に2本のアンカーボルトを連結する部分平面図を示す。 図7における連結支持部の斜視図を示す。 図1の支持装置に対する連結支持部の第2の変形例であって、4本の支柱部材を連結してその上に8本のアンカーボルトを連結する部分平面図を示す。 本発明を適用した第2の実施例による支持装置の全体正面図を示す。 図10の支持装置におけるベース部の平面図を示す。 図11の部分斜視図であって、(a)はベース部を外側から見た斜視図を示し、(b)ベース部を内側から見た斜視図を示す。 図10の支持装置における連結支持部に対するアンカーボルトの下端側ねじ部との連結構造及び、支柱部材の上端側との連結構造を斜視図で示す。 図10の支持装置に対する連結支持部の第1の変形例であって、(a)は正面図を示し、(b)は平面図を示す。 図10の支持装置に対する連結支持部の第2の変形例であって、(a)は正面図を示し、(b)は平面図を示す。 図10の支持装置に対する連結支持部の第3の変形例であって、斜視図を示す。 本発明を適用した第3の実施例による支持装置の連結支持部を斜視図で示す。 本発明を適用した第4の実施例による支持装置の連結支持部を斜視図で示す。 本発明を適用した第5の実施例による支持装置のベース部を斜視図で示す。 本発明を適用した第3〜5の実施例による支持装置対する連結支持部の変形例を平面図で示す。
本発明によるアンカーボルトの支持装置について、本発明を適用した好適な実施形態を示す添付図面に基づいて詳細に説明すると、図1〜5は第1の実施例を示すものであって、図1は支持装置1の全体正面図を図2はベース部の平面図をそれぞれ示すが、捨てコンクリートを打設した基礎地盤2上にはアンカー部材3を介してベース部4を取付け、ベース部4からは複数本の(通常は4本)の支柱部材(ポスト)5を立設させ、各支柱部材5の上部には高さ調整が可能な連結支持部6を介して各アンカーボルト7を取付け、各アンカーボルト7の上部側にはテンプレート8を装着している。
ベース部4は、特許文献1,2などのように方形枠状を含む公知の各種形態を採り得るものであるが、この実施例では短尺のLアングル材で形成した第1ベース部材9(9A,9B,9C,9D)を、基礎地盤2上の4個所に取り付け、図面上で前後に位置する第1ベース部材9A,9Cの間及び第1ベース部材9B,9Dの間に、長尺のLアングル材で形成した第2ベース部材10(10A,10B)を架設して連結すると共に、各第2ベース部材10A,10Bの中間部に補強用連結部材11を架設して連結させ、全体の平面形状をH型にしている。
ベース部4の詳細は、図3で示す部分斜視図のように、直交状に配置した第1及び第2のベース部材9,10の重合する各水平片9a,10aを、アンカー部材3に螺合させたナット12で基礎地盤2上に固着すると共に、各垂直片9b,10bで形成した内側角隅部に支柱部材5の下端側を宛い、支柱部材5の一方片5aと垂直片9bの間を、ボルト13,14とナット15,16で上下2個所を連結し、支柱部材5の他方片5bと垂直片10bの間を、ボルト17とナット18で1個所を連結する。
また、各垂直片9b,10bの間には扁平な環状の頭部19aとねじ軸19bで形成したデンデンボルト19が介在されており、ボルト17に頭部19aを挿通させた状態で垂直片10bとナット18の間に装着すると共に、ねじ軸19bを通孔に挿通させて垂直片9bの外側からナット20で固着させ、これによって垂直片9bと垂直片10bの間を連結しているが、必要に応じて垂直片9bの内側にもねじ軸19bに螺合するナット21を設ける形態を採ることも可能である。
また、ベース部4に対して支柱部材5の高さ方向(Z軸方向)への位置決めを微調整できるように、一方片5aに穿設したボルト13,14の挿通孔22と他方片5bに穿設したボルト17の挿通孔23は、上下方向へスライド可能な縦長孔による遊動孔にすると共に、特にこの実施例によるベース部4は後述するようにX軸方向及びY軸方向への水平位置決めができる水平位置調整機構を設けているので、ボルト13,14,17の挿通孔22,23は、縦長孔による遊動孔の横幅寸法をボルト13,14,17の外径寸法より大きく形成している。
また、図2の平面図及び図4の部分正面図で示すように、直交状に配置した第2ベース部材10と補強用連結部材11の重合する各水平片10a,11aを、アンカー部材3に螺合させたナット12で基礎地盤2上に固着すると共に、各垂直片10b,11bの間には扁平な環状の頭部24aとねじ軸24bで形成したデンデンボルト24が介在されており、ボルト25に頭部24aを挿通させた状態で垂直片11bとナット26の間に装着すると共に、ねじ軸24bを通孔に挿通させて垂直片10bの外側からナット27で固着させ、これによって垂直片10bと垂直片11bの間を連結している。
ベース部4の水平位置調整機構は、ナット18を緩めた状態でナット15,16を緩め、支柱部材5を把持してX軸方向へ押し引きすると、支柱部材5の一方片5aに穿設したボルト13,14に対する挿通孔22の遊動範囲内で、支柱部材5を傾斜状にして水平位置を調整することができるので、予め上方から垂設した下げ振りの設定位置に整合させ、その設定位置でナット15,16を緊結することによって、X軸方向の水平位置を調整してアンカーボルト7の上端側ねじ部7aを所望の設定位置に位置決めすることができる。
また、ナット20,21を第1ベース部材9の垂直片9bから離間するように緩めると共に、ナット18を緩めた状態で支柱部材5を把持してY軸方向へ押し引きすると、支柱部材5の他方片5bに穿設したボルト17に対する挿通孔23の遊動範囲内で、支柱部材5を傾斜状にして水平位置を調整することができるので、予め上方から垂設した下げ振りの設定位置に整合させ、その設定位置でナット18とナット20,21を緊結することによって、Y軸方向の水平位置を調整してアンカーボルト7の上端側ねじ部7aを所望の設定位置に位置決めすることができる。
また、一旦調整したY軸方向の水平位置を微調整する必要がある場合には、ナット18を緊結した後に調整方向に位置する一方のナット20又はナット21を緩めた状態で、調整方向とは反対側に位置する他方のナット21又は20を緊結することにより、第1連結部材9の垂直片9bを撓ませて水平位置を微少に可変調整することができ、その後に緩めておいた調整方向に位置する一方のナット20又はナット21を緊結して微調整を行うことができる。
さらに、ベース部4の垂直位置調整機構は、水平位置調整機構による水平位置の調整を行う前に、ナット15,16,18を緩め、支柱部材5を把持してZ軸方向へ押し引きすると、支柱部材5の一方片及び他方片5a,5bに穿設したボルト13,14,17に対する挿通孔22,23の遊動範囲内で、支柱部材5を昇降移動させて垂直位置を調整することができるので、ナット15のみを締め付けて仮止めした状態で水平位置調整機構による水平位置の調整を行った後に、ナット16,18も締め付けて本締めを行う。
以上によるベース部4は、各支柱部材5の上端側に連結した各アンカーボルト7に対し、各支柱部材5を介してX軸方向及びY軸方向への水平位置決め調整を行うことができ、この位置決めした調整位置は3個所のボルトとナット(ボルト13とナット15、ボルト14とナット16,ボルト17とナット18)の締結によって、3点支持の剛接合状態で強固に保持することができる。
また、各支柱部材5の他方片4bを第2ベース部材10の垂直片10bに連結しているナット17は、デンデンボルト19を介して支持板9の垂直片9bにナット20,21で固着されており、この構成によってY軸方向の水平位置を微調整を行うことができると共に、デンデンボルト19を介して行われる 垂直片9bと垂直片10bの連結及び、デンデンボルト24を介して行われる 垂直片10bと垂直片11bの連結によって、H型形状のベース部4を一層強固なものにすることができる。
次に、支柱部材5とアンカーボルト7との間に介在させて両者を連結する連結支持部6について、図5及び図6で示す斜視図に基づいて説明すると、支柱部材5とアンカーボルト7のいずれか一方又は双方には定尺材の中でも比較的短尺なものを用い、支柱部材5の上端側には鋼棒材で形成した延長軸28の下端側が支柱取付け部6Aを介して着脱可能に連結されており、延長軸28の上端側とアンカーボルト7の下端側はアンカー取付け部6Bを介して着脱可能に連結されている。
延長軸28は、下端側に高さ調整ナット29を螺合できるようにねじ部が設けられており、支柱部材5の上端側の内側角隅部に延長軸28の下端側を宛って着脱可能に連結するが、図示の支柱取付け部6Aは一方片5aと他方片5bに横長孔30,31を穿設し、L字状やU字状或いはくの字状に折り曲げた屈曲ボルト32で延長軸28を押さえ、両端部に設けたねじ部にナット33,34を螺合させて締結している。
また、アンカー取付け部6Bは短尺のLアングル材で形成した連結板35を設けると共に、連結板35の一方片35aと他方片35bには上下2個所に横長孔36,37,38,39を穿設し、連結板35の内側角隅部に延長軸28の上端側を宛がい、支柱取付け部6Aの場合と同様の屈曲ボルト40で延長軸28を押さえ、両端部に設けたねじ部にナット41,42を螺合させて締結している。
また、アンカー取付け部6Bにはアンカーボルト7の下部ねじ部7bを連結するが、下部ねじ部7bには定着板43と定着板43を上下から狭持する締結ナット44,45が螺合されており、連結板35の内側角隅部にアンカーボルト7の下部ねじ部7bを宛がい、延長軸28の場合と同様の屈曲ボルト46で下部ねじ部7bを押さえ、両端部に設けたねじ部にナット47,48を螺合させて締結するが、その後に締結ナット45を連結板35の上端部に圧接するように締め付け、更に締結ナット44の締め付けて定着板43を固着させている。
なお、延長軸28の鋼棒材は支柱部材5より小径の丸棒やねじ棒或いは異形鉄筋などの丸形鋼棒材で形成したり、角棒や角パイプなどの角形鋼棒材で形成することが可能であるが、下端側に高さ調整ナット29を螺合すると共に、上下端部側を連結する屈曲ボルトの係止保持をより確実にするためには、少なくとも上下端部側をねし軸にする必要があり、さらに打設した基礎コンクリートの付着を良好にするためには、中間部の外周に凹凸面が形成された例えばねじ棒や異形鉄筋などによる鋼棒材を用いることが望ましい。
以上のように、連結支持部6は延長軸28の下端側に設けた支柱取付け部6Aを介して支柱部材(ポスト)5と着脱可能に連結すると共に、延長軸28の上端側に設けたアンカー取付け部6Bを介してアンカーボルト7と着脱可能に連結させており、この連結支持部6ではベース部4と支柱部材5との連結部分でX軸方向に対して高さの粗調整を行った後に、支柱取付け部6Aの高さ調整ナット29及びアンカー取付け部6Bの高さ調整ナット43などを用いて、X軸方向に対して高さの微調整を行う。
連結支持部6における支柱取付け部6Aでの高さ調整は、ナット33,34の締結を緩めると支柱部材5に対して延長軸28が昇降移動可能になるので、支柱部材5の上端面に係止されている高さ調整ナット29を時計方向に回転させると、延長軸28が上方に移動してアンカーボルト7を押し上げ、高さ調整ナット29を反時計方向に回転させると、延長軸28が下方に移動してアンカーボルト7を押し下げるので、上端ねじ部7aの位置決め調整を行うことができる。
この高さ調整ナット29による高さ調整機構部6は、スパナなどの簡単な手動工具を用い、高さ調整ナット29を回動させる簡単な作業で容易且つ安全に高さ調整を微調整状態で正確に行うことが可能であると共に、調整後には支柱部材5の上端に圧接状態で係止されるので、屈曲ボルト32の締め付けによる連結と協働して延長軸28を支柱部材5と強固に連結させることができる。
この連結支持部6を備えた支持装置1では、例えばアンカーボルト7に対して鋼管や樹脂パイプなどのシースを装着しないボンド型アンカーボルトの場合には、打設した基礎コンクリートがアンカーボルト7の全体に付着すると共に、延長軸28にも付着して補助アンカーボルトとして機能するので、付着耐力を向上させて垂直力特に引き抜き力に対する支持力を増強させることが可能であり、場合によっては定着板43を省略する形態を採ることも可能である。
また、アンカーボルト7に対してシースを装着したアンボンド型アンカーボルトの場合には、シースの装着によって圧縮強度を高め且つ地震時などにおける降伏強度を向上させることができると共に、アンカーボルト7にコンクリートを付着させないことによる付着耐力の低下は、定着板43による引き抜き抵抗力に加えて補助アンカーボルトとして機能する延長軸28に対するコンクリート付着によって補うことが可能であるから、垂直力特に引き抜き力に対する支持力の低下を防ぐことができる。
また、支柱部材5とアンカーボルト7のいずれか一方又は双方には定尺材の中でも比較的短尺なものを用い、支柱部材5とアンカーボルト7の間に延長軸28を備えた連結支持部6で連結する構成にすると、従来は基礎高さに適合させるために各種の長さにした多種類の支柱部材及びアンカーボルトを用意していたところを、長さの異なる比較的少ない種類の延長軸28を用いて所望の基礎高さに適合させることが可能であるから、施工に必要な支柱部材及びアンカーボルトをより少ない種類に止めることができ、コストの低減や在庫管理及び施工計画の容易化を図ることができる。
特に、支柱部材5として定尺材の中でも最も短尺なものを用い、支柱部材5より小径で軽量の鋼棒材を用いた延長軸28でアンカーボルト7との間を連結する構成を採ることことにより、鋼棒材より高価で且つ重量も嵩むLアングル材の使用量を少なくすることが可能であり、材料費の削減及び移送や施工する際の取り扱いを容易にすることができると共に、基礎コンクリートを打設する前に行う主筋及び帯筋(フープ)の配筋作業を容易にすることができる。
なお、基礎高さが高い場合に補助アンカーボルトの機能を備えた延長軸28を長くしすぎると、圧縮力による座屈や引き抜き耐力の低下を生ずる恐れもあるが、その際には延長軸28の中間部に対して、1又は複数個所に座屈防止部材や補助定着板を容易且つ所望に装着させて対処することが可能であると共に、後述するように延長軸28は径の異なるものに容易に交換することができるので、より径の大きい延長軸28を使用することで対処することもできる。
次に、図7及び図8は図1で示した第1の実施例に対する第1の変形例による支持装置50であって、第1の実施例では1本の支柱部材(ポスト)5上に高さ調整が可能な連結支持部6を介して1本のアンカーボルト7(計4本)を取り付けていたが、第1の変形例の場合には支柱取付け部6Aは図5と同様であるが、図6のアンカー取付け部6Bを図8のように変形させ、各支柱部材5毎に複数のアンカーボルト7を支持できるように構成している。
第1の変形例では、連結板35を短尺に形成してその上端側に支持板51を溶接その他の固着手段で一体に設け、連結板35には屈曲ボルト40とナット41,42で延長軸28の上端側を締結すると共に、支持板51には2個所の取付け孔52に対して、締結ナット44,45で定着板43とアンカーボルト7の下端ねじ部7bを締結し、各支柱部材5毎に各2本ずつ計8本のアンカーボルト7を支持するように構成している。
また、図9は図1で示した第1の実施例に対する第2の変形例による支持装置53であって、第1の実施例及び第1の変形例の場合には4本の各延長軸28の上端側に対して、1本(計4本)又は2本(計8本)の各アンカーボルト7を個別に支持するようにしているが、第2の変形例による支持装置53の場合には各延長軸28を介して各支柱部材5を連結した状態で、少なくとも4本以上のアンカーボルト7を支持する構成にしている。
第2の変形例では、各延長軸28の上端側に方形又は方形枠状に形成した大型の支持板54を設け、延長軸28の上端側をナット55,56で支持板54に連結すると共に、支持板54には締結ナット44,45で定着板43とアンカーボルト7の下端ねじ部7bを締結し、計8本(図9では、前方側の4本のみを表示)のアンカーボルト7を一括して支持するように構成している。
次に、図10〜13は第2の実施例を示すものであって、図10は支持装置60の全体正面図を、図11はベース部の平面図を、図12はベース部の要部斜視図を、図13は高さ調整が可能な連結支持部の要部斜視図をそれぞれ示すが、第1の実施例及び変形例1,2の場合と同様に捨てコンクリートを打設した基礎地盤2上にアンカー部材3を介してベース部61を取付け、ベース部61からは複数本の(図面では4本)の支柱部材(ポスト)62を立設させ、各支柱部材62の上部には連結支持部63を介して各アンカーボルト7を取付け、各アンカーボルト7の上端側ねじ部7a側にはテンプレート8を装着している。
支持装置60は、第1の実施例による支持装置1との主たる相違点としては、ベース部61の平面形状を方形枠状型に形成していること、支柱部材(ポスト)62を丸棒やねじ棒或いは異形鉄筋などによる鋼棒材で形成していること、ベース部61と支柱部材62との間に中継用連結部材64を介在させて連結していること、支柱部材62はLアングル材などによって形成した従来技術による支柱部材の場合と同様の長さを有すると共に、この支柱部材62の上端側に対して連結支持部63が上下摺動可能で且つ着脱可能な状態に連結されていることなどである。
ベース部61は、水平片と垂直片を備えた4本のアングル材をベース部材として用い、図面上で前後へ平行状に配置してX軸方向に延在させた第1ベース部材65(65A,65B)と、左右へ平行状に配置してY軸方向に延在させた第2ベース部材66(66A,66B)を、直交する各ベース部材の水平片が4隅で重合する態様で方形枠状にし、重合部分及び中間部分を基礎地盤2から突出させたアンカー部材3にナット12で固着すると共に、4隅の内側に添えた中継用連結部材64を介して相互に連結している。
すなわち、ベース部61は第1の実施例によるベース部4の場合には左右に分離して配置していた第1ベース部材9A,9B及び第1ベース部材9C,9Dを、長尺のLアングル材で形成した第1ベース部材65(65A,65B)とし、第1ベース部材65A,65Bの両端間に第2のベース部材66A,66Bを架設すると共に、第2のベース部材10では外側に位置していた垂直片10bを、第2のベース部材66では垂直片66bを内側に位置するようにし、第2のベース部材10A,10Bの中間部を連結していた補強用連結部材11を省略した構成である。
また、直交状に配置した第1ベース部材65と第2のベース部材66の両端部は、各垂直片65b,66bの内側角隅部に短尺のLアングル材で形成した中継用連結部材64の一方片64aと他方片64bを宛がい、第1実施例における支柱部材5の場合と同様に、一方片64aと垂直片65bの間をボルト13,14とナット15,16で上下2個所を連結し、他方片64bと垂直片66bの間をボルト17とナット18で1個所を連結することによって、中継用連結部材64を介して第1ベース部材65と第2のベース部材66は3点支持の剛接合状態で連結させている。
また、中継用連結部材64の他方片64bと第2のベース部材66の垂直片64bを連結するボルト17には、デンデンボルト19の環状頭部19aを挿通させると共に、ねじ軸部19bを第1ベース部材65の垂直片65bに設けた通孔に挿通させ、垂直片65bの両側からナット20,21で螺着して、第2のベース部材66の垂直片64bと第1ベース部材65の垂直片65bを連結させ、さらに中継用連結部材64の上部側には一方片と他方片64a,64bに横長孔67を設け、横長孔67に両端部のねじ部を挿通させた屈曲ボルト68にナット69を螺着させることにより、中継用連結部材64に支柱部材62を着脱可能に連結させている。
第2の実施例におけるベース部61は、第1の実施例におけるベース部3の場合と同様の水平位置調整機構を構成しているので、この水平位置調整機構によって中継用連結部材64を介して支柱部材62をX軸方向及びY軸方向に水平位置調整を行い、アンカーボルト7の上端側ねじ部7aを所望の設定位置に水平位置決めすることができると共に、支柱部材62はナット69を緩めた状態でZ軸方向すなわち高さ方向に調整できるので、後述する支柱部材62の上端側に設けた連結支持部63と協働してアンカーボルト7の上端側ねじ部7aを所望の設定位置に垂直位置決めすることができる。
次に、連結支持部63は図13の斜視図で示すよう、コ字状に形成したアンカー取付け板70に短尺のLアングル材で形成した支柱取付け板71を溶接などで一体に連結し、アンカーボルト7の下端側ねじ部7bに定着板43とアンカー取付け板70の上部片を挿通させ、下端側ねじ部7bに螺合する上下のナット44,45で狭持して取付け板70の上部片に連結すると共に、支柱取付け板71の内側角隅部に支柱部材62の上端側を宛がい、両端のねじ部を横長孔71aに挿通させた屈曲ボルト72を支柱部材62に巻き付けた状態で、両端ねじ部に螺合するナット73で締結している。
この連結支持部63では、屈曲ボルト72の両端ねじ部に螺合するナット73を緩めた状態にすると、支柱部材62に沿って支柱取付け板71を昇降移動させることが可能であり、アンカー取付け板70に下端側ねじ部7bを連結させたアンカーボルト7をZ軸方向すなわち高さ方向に調整できるので、アンカーボルト7の上端側ねじ部7aを所望の設定位置に垂直位置決めさせた後に、ナット73を締め付けて設定位置に固定することにより、ベース部61での高さ調整と併用して垂直位置調整を行うことができる。
そして、上記構成による連結支持部63を備えた支持装置60は、従来技術のようにアンカーボルト7と支柱部材62がオーバーラップすることがなく、特にシースのないボンドタイプのアンカーボルト7にした場合には、打設した基礎コンクリートがアンカーボルト7の全体に付着して付着耐力を向上させ、垂直力特に引き抜き力に対する支持力を増強させることができるので、場合によっては定着板43を省略する形態を採ることも可能である。
次に、図14は第2の実施例による支持装置60の連結支持部63に対する第1の変形例であり、この連結支持部74ではLアングル材で形成したアンカー取付け板75の水平片に対して、アンカーボルト7の下部側ねじ部7bと定着板43を上下のナット44,45で連結させ、コ字状で上下の水平片に五角形状の挿通孔77を形成した支柱取付け板76に対し、挿通孔77内に支柱部材62を挿通させると共に、重合したアンカー取付け板75と支柱取付け板76の各垂直片のいずれか一方又は双方に設けたねじ孔に押しボルト78を螺合させ、押しボルト78を締め付けた際に支柱部材62をねじ軸先端で挿通孔77のV溝面に圧接するようにしている。
第1の変形例による連結支持部74は、押しボルト78を緩めた状態にすると、支柱部材62に沿って支柱取付け板76を昇降移動させることが可能であり、アンカー取付け板75に下端側ねじ部7bを連結させたアンカーボルト7をZ軸方向すなわち高さ方向に調整できるので、アンカーボルト7の上端側ねじ部7aを所望の設定位置に垂直位置決めさせた後に、押しボルト78を締め付けて設定位置に固定することができるが、支柱取付け板76はアンカー取付け板75と溶接などで一体に形成している。
次に、図15は第2の実施例による支持装置60の連結支持部63に対する第2の変形例であり、この連結支持部79ではLアングル材で形成したアンカー取付け板80の水平片に対して、アンカーボルト7の下部側ねじ部7bと定着板43を上下のナット44,45で連結させ、L字状で両端をアンカー取付け板80の垂直片に溶接した支柱取付け板81の挿通孔81aに支柱部材62を挿通させると共に、アンカー取付け板80の垂直片に設けたねじ孔に押しボルト78を螺合させ、押しボルト78を締め付けた際に支柱部材62をねじ軸先端で支柱取付け板81の角隅部のV溝面に圧接するようにしている。
第2の変形例による連結支持部74は、押しボルト78を緩めた状態にすると、支柱部材62に沿って支柱取付け板81を昇降移動させることが可能であり、アンカー取付け板80に下端側ねじ部7bを連結させたアンカーボルト7をZ軸方向すなわち高さ方向に調整できるので、アンカーボルト7の上端側ねじ部7aを所望の設定位置に垂直位置決めさせた後に、押しボルト78を締め付けて設定位置に固定することができる。
次に、図16は第2の実施例による支持装置60の連結支持部63に対する第3の変形例であり、この連結支持部82ではLアングル材で形成したアンカー及び支柱取付け板83に対して、上部側にはアンカーボルト7の下部側ねじ部7bを屈曲ボルト84とナット85で着脱可能に連結し、下部側には支柱部材62の上端側を屈曲ボルト86とナット87で着脱可能に連結すると共に、上端には上下のナット44,45で狭持する態様で定着板43を装着している。
第3の変形例による連結支持部82は、ナット87を緩めた状態にすると、支柱部材62に沿ってアンカー及び支柱取付け板83を昇降移動させることが可能であり、アンカー及び支柱取付け板83の上部側に下端側ねじ部7bを連結させたアンカーボルト7をZ軸方向すなわち高さ方向に調整できるので、アンカーボルト7の上端側ねじ部7aを所望の設定位置に垂直位置決めさせた後に、押しボルト78を締め付けて設定位置に固定することができるが、図5で説明した第1の実施例における連結支持部6の場合と同様に、ナット85を緩めた状態にしてアンカーボルト7を高さ方向へ微調整することもできる。
以上に説明した第2の実施例及び第1〜3の変形例の場合には、第1の実施例及び第1及び第2の変形例の場合と同様に、シースを装着しないボンド型アンカーボルトの場合には、打設した基礎コンクリートがアンカーボルト7の全体に付着すると共に、鋼棒材としてねじ棒や異形鉄筋を支柱部材62に用いた場合には、アングル材による支柱部材に比べてコンクリートの付着が良いので、付着耐力を向上させて垂直力特に引き抜き力に対する支持力を増強させることが可能であり、場合によっては定着板43を省略する形態を採ることも可能である。
また、支柱部材62にアングル材を使わずに安価な丸棒などの鋼棒材を用いているので、第1の実施例による支持装置1の場合に比べて比較的小規模で安価の柱脚基礎に適合するものであるが、特に支柱部材62の上端側及び下端側は溶接などを用いずに屈曲ボルトその他の連結手段で着脱可能に締結し、径の異なる支柱部材62を任意に選択使用できると共に、締結するナットを緩めて支柱部材62を高さ方向へ容易に微調整することができるなどの効果を期待できる。
次に、図17は第3の実施例による支持装置の連結支持部88であって、第1の実施例のように連結支持部に延長軸28を用いない構造であると共に、第2の実施例の支柱部材62のように鋼棒材ではなく、従来技術の場合と同様に長尺のLアングル材による支柱部材92を用い、支柱部材92の上部側とアンカーボルト7の下端側ねじ部7bとの間を、連結板35と同様の連結板89を介して連結する形態を採っている。
すなわち、この連結支持部88では連結板89の上部側に屈曲ボルト90とナット91でアンカーボルト7の下部ねじ部7bを着脱可能に連結し、連結板89の上端には上下のナット44,45で挟持して定着板43を装着すると共に、連結板89の下部側と支柱部材92の上端側のいずれか一方又は双方に縦長孔93を設け、ボルト94とナット95で両者の間を高さ調整可能に連結させている。
次に、図18は第4の実施例による支持装置の連結支持部96であって、第3の実施例における連結支持部88の場合と同様の支柱部材92を用いると共に、第1の実施例に対する第1の変形例(図8)の場合と同様のアンカー取付け板97と支柱取付け板99を用い、支柱取付け板99と支柱部材92の上端側のいずれか一方又は双方に縦長孔100,93を設け、ボルト101とナット102で両者の間を高さ調整可能に連結させ、アンカー取付け板97には取付け孔98を介して、定着板43を装着した2本のアンカーボルト7に連結する形態を採ることができる。
次に、図19は第5の実施例による支持装置のベース部103であって、第1の実施例のようにH型又は第2の実施例のように方形枠状に形成したベース部(図示では、図12と同様の方形枠状にしている)に対し、中継用連結部材64と同様の中継用連結部材104を連結させ、この中継用連結部材104に実施例3,4と同様の支柱部材92又は、第1の実施例と同様に短尺の支柱部材5に縦長孔105を設け、ボルト106とナット107で高さ調整可能な状態で着脱可能に連結する形態を採ることができる。
また、第3〜5の実施例のように長尺のLアングル材で支柱部材92を形成した場合には、図14及び図15で示す実施例における連結支持部74,79をそのまま用い、図20で示すように支柱取付け板76,81の挿通孔77,81aに支柱部材92を挿通させ、押しボルト78で支柱部材92をV溝面に圧接して支柱取付け板76,81に固着することにより、連結支持部74,79を高さ調整可能な状態で支柱部材92と着脱可能に連結することが可能である。
なお、本発明は以上に図示した実施例に限定されるものではなく、図示した実施例の組合せその他によって要旨の範囲内で各種の変形を採り得るものであり、例えばベース部の構成は第1の実施例などのようにH型形状にしたり、H型形状から補強用連結部材11を取り外した形状にしたり、第2の実施例などのように方形枠状にしたり、方形枠状に形成する第1及び第2ベース部材9,10を短尺のLアングル材にして4本の各支柱部材を個別に支持するようにしたり、所望に応じて各種の形態を採ることができる。
また、支柱部材の構成は第1の実施例などのように定尺の中でも比較的短尺のLアングル材で形成したり、第2の実施例などのように丸棒やねじ棒或いは異形鉄筋などの丸棒材で形成したり、角棒や角パイプなどの角棒材で形成することができると共に、ベース部との連結は第1の実施例などのように支柱部材の下端側を直接にベース部と連結する形態にしたり、第2の実施例などのように中継用連結部材64を介してベース部と連結する形態を採るなど、所望に応じて各種の形態を採ることができる。
また、高さ調整が可能な連結支持部の構成は図示した各種実施例のいずれの場合にも、連結支持部の上部側にアンカーボルト7の下端側ねじ部7bを連結すると共に、連結支持部の下部側が支柱部材(ポスト)に対して高さ調整可能な状態で着脱可能な固着手段で連結されているが、屈曲ボルトによる固着個所を押しボルトによる固着にしたり、その逆にして用いることも可能であり、同様に機能する固着手段ならば図示以外の各種形態を採ることもできる。
さらに、連結支持部に対するアンカーボルトの連結構造は1本の支柱部材上に、独立した1本又は連結した2本以上の複数本のアンカーボルトを支持する形態を採ったり、4本の支柱部材の上端側を連結して4本以上の複数本(例えば、8本)のアンカーボルトを支持する形態などを採ることができる。
各実施形態の効果として、次のことが挙げられる。一実施形態に係るアンカーボルトの支持装置では、連結支持部において高さ調整作業を容易且つ確実に行うことができることは勿論であるが、特に支柱部材(ポスト)の上端側に各アンカーボルトの下部側をオーバーラップさせないように、アンカーボルトの下端側と支柱部材(ポスト)の上端側との間に高さ調整が可能な連結支持部を設けて両者を連結しているので、打設した基礎コンクリートの付着を阻害しないで支持力の低下を防止することことができる。
また、連結支持部に長尺で外周に凹凸を設けた鋼棒材で形成した延長軸を設けたことにより、例えばシースを装着しないボンド型アンカーボルトの場合には、打設した基礎コンクリートがアンカーボルトの全体に付着すると共に、延長軸にも付着して補助アンカーボルトとして機能するので、付着耐力を向上させて垂直力特に引き抜き力に対する支持力を増強させることが可能である。
また、シースを装着したアンボンド型アンカーボルトの場合には、シースの装着によって圧縮強度を高め且つ地震時などにおける降伏強度を向上させることができると共に、アンカーボルトにコンクリートを付着させないことによる付着耐力の低下は、従来行われている定着板による引き抜き抵抗力に加えて補助アンカーボルトとして機能する延長軸に対するコンクリート付着によって補うことが可能であるから、垂直力特に引き抜き力に対する支持力の低下を防ぐことができる。
また、支柱部材とアンカーボルトの間に長尺の延長軸を備えた連結支持部で連結する構成にすると、従来は基礎高さに適合させるために各種の長さにした多種類の支柱部材及びアンカーボルトを用意していたところを、長さの異なる比較的少ない種類の延長軸を用いて所望の基礎高さに適合させることが可能であるから、施工に必要な支柱部材及びアンカーボルトをより少ない種類に止めることができ、コストの低減や在庫管理及び施工計画の容易化を図ることができる。
さらに、支柱部材として定尺材の中でも最も短尺なものを用い、支柱部材より小径で軽量の鋼棒材を用いた延長軸でアンカーボルトとの間を連結する構成を採ることことにより、鋼棒材より高価で且つ重量も嵩むLアングル材の使用量を少なくすることが可能であり、材料費の削減及び移送や施工する際の取り扱いを容易にすることができると共に、基礎コンクリートを打設する前に行う主筋及び帯筋(フープ)の配筋作業を容易にすることができ、延長軸には必要に応じて座屈防止部材や補助定着板などを装着できる。
また、スパナなどの簡単な手動工具を用いて高さ調整ナットを回動させる簡単な操作によって、支柱部材に対して延長軸が昇降移動して容易且つ安全に高さ調整を微調整状態で正確に行うことが可能であると共に、調整後には支柱部材の上端に高さ調整ナットが圧接状態で係止されるので、支柱部材と強固に連結させることができる。
前記支柱取付け部の着脱可能な固着手段は、支柱取付け部に設けた押しボルトで延長軸を支柱部材のV溝面に圧接する形態や、その他公知の固着手段を用いることも可能であるが、特に請求項4によるアンカーボルトの支持装置のように屈曲ボルトを用いた場合には、溶接その他の複雑な加工を必要としないで屈曲ボルトを装着することができると共に、径の異なる延長軸でも容易且つ確実に連結することができる。
また、連結支持部をアンカー取付け板と支柱取付け板とを上下に一体に連結した金物を用いて、支柱部材に沿ってアンカーボルトを高さ調整可能に連結しているが、請求項2などの場合と同様にアンカーボルトと支柱部材がオーバーラップすることがなく、特にボンドタイプのアンカーボルトの場合には、打設した基礎コンクリートがアンカーボルトの全体に付着して付着耐力を向上させ、垂直力特に引き抜き力に対する支持力を増強させることができる。
また、支柱取付け部の着脱可能な固着手段として、支柱部材に鋼棒材を用いた場合には、屈曲ボルト又は押しボルトによって支柱部材の上端側に支柱取付け板を高さ調整可能に連結することができると共に、支柱部材にLアングル材を用いた請求項7の場合には、押しボルト又は縦長孔を用いたねじ締結によって支柱部材の上端側に支柱取付け板を高さ調整可能に連結することができるが、いずれの場合にも簡単な構造と操作で容易且つ確実に連結することが可能である。
また、支柱部材の下端側とベース部とを直接又は中継用連結部材を介して連結し、ベース部に設けた水平位置調整機構でX軸及びY軸方向へ水平位置決めを可能すると共に、連結部分をZ軸方向へ高さ調整可能にすることにより、ここで高さ方向の粗調整を行った後に、連結支持部において高さの微調整を行うことができる。
1,50,53,60 (アンカーボルト)支持装置
2 基礎地盤
3 アンカー部材
4,61,103 ベース部材(ベース部)
5,62,92 支柱部材(支柱部)
7 アンカーボルト
7a 上端側ねじ部
7b 下端側ねじ部
8 テンプレート
35 連結板
43 定着板
44 ナット(定着板用ナット)
45 ナット(高さ調整用ナット)
89 連結板(第1Lアングル材)
90 屈曲ボルト
91 ナット(締結用ナット)
92 支柱部材(第2Lアングル材)
93 縦長孔
94 ボルト(下部ボルト)
95 ナット(下部ボルト)

Claims (3)

  1. 両端にねじ部を有し基礎コンクリート中に埋設されるアンカーボルトを上端ねじ部が突出する態様で支持するとともに、基礎地盤上に立設されるアンカーボルト支持装置であって、
    前記基礎地盤に取り付けられたベース部と、
    前記ベース部から上方に立設され、少なくとも上端側が第1Lアングル材で構成された支柱部と、
    両端にねじ部を有し、前記第1Lアングル材に取り付けられた屈曲ボルトと、
    前記屈曲ボルトのねじ部に取り付けられた締結用ナットと、
    前記アンカーボルトの下側ねじ部に螺合するとともに、前記第1Lアングル材の上端に当接した高さ調整用ナットと
    を備え、
    前記第1Lアングル材の上端側の各片には、水平方向に横長孔が形成されており、
    前記第1Lアングル材の上端側の内側角隅部に前記アンカーボルトの下端側を宛がい、当該第1Lアングル材の反対側から前記屈曲ボルトで当該アンカーボルトの当該下端側を押さえ、当該屈曲ボルトの前記ねじ部を前記横長孔に挿通して前記締結用ナットで締結することによって、当該アンカーボルトが当該第1Lアングル材に固定され、
    前記締結用ナットを緩めた状態で前記高さ調整用ナットを回動させることによって、前記アンカーボルトが高さ方向へ移動することを特徴とするアンカーボルト支持装置。
  2. 前記アンカーボルトに前記基礎コンクリートに対する引き抜き抵抗力を与えるために前記高さ調整用ナットの上面に配置される定着板と、
    前記高さ調整用ナットの上方で前記アンカーボルトの前記下端ねじ部に螺合し、前記定着板を当該高さ調整用ナットと狭持する定着板用ナットとをさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載のアンカーボルト支持装置。
  3. 前記支柱部は第2Lアングル材をさらに備え、
    前記第1Lアングル材は、その下端側に第1孔を有し、
    前記第2Lアングル材は、その上端側に第2孔を有し、
    前記第1孔と前記第2孔との一方または双方は鉛直方向に長い縦長孔であり、
    前記第1アングル材の下端側と前記第2アングル材の上端側とは、前記第1孔と前記第2孔との少なくとも一部が整合するように、一方の内側角隅部が他方の外側角隅部に宛がわれ、
    前記第1孔と前記第2孔とに挿通される下部ボルトと、当該下部ボルトに締結されて前記第1アングル材を前記第2アングル材に固定する下部ナットとをさらに備えたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のアンカーボルト支持装置。
JP2009239228A 2009-10-16 2009-10-16 アンカーボルトの支持装置 Active JP5011363B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239228A JP5011363B2 (ja) 2009-10-16 2009-10-16 アンカーボルトの支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239228A JP5011363B2 (ja) 2009-10-16 2009-10-16 アンカーボルトの支持装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004350733A Division JP4465256B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 アンカーボルトの支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010037940A true JP2010037940A (ja) 2010-02-18
JP5011363B2 JP5011363B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=42010762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009239228A Active JP5011363B2 (ja) 2009-10-16 2009-10-16 アンカーボルトの支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5011363B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101600292B1 (ko) * 2015-08-05 2016-03-07 권기원 경운기 등받이 장착형 안전등
JP2016160680A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 松沢 庄次 アンカーボルト調整治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置
JP2016205043A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 松沢 庄次 アンカーボルト保持治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置
KR102258911B1 (ko) * 2021-01-12 2021-06-01 주식회사 코텍에너지 태양광 발전설비의 앙카 조립 가이드장치
JP7491818B2 (ja) 2020-11-21 2024-05-28 庄次 松澤 アンカーボルトの支持治具及び支持装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003342960A (ja) * 2002-05-28 2003-12-03 Hitachi Metals Techno Ltd アンカーボルト設置構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003342960A (ja) * 2002-05-28 2003-12-03 Hitachi Metals Techno Ltd アンカーボルト設置構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016160680A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 松沢 庄次 アンカーボルト調整治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置
JP2016205043A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 松沢 庄次 アンカーボルト保持治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置
KR101600292B1 (ko) * 2015-08-05 2016-03-07 권기원 경운기 등받이 장착형 안전등
JP7491818B2 (ja) 2020-11-21 2024-05-28 庄次 松澤 アンカーボルトの支持治具及び支持装置
KR102258911B1 (ko) * 2021-01-12 2021-06-01 주식회사 코텍에너지 태양광 발전설비의 앙카 조립 가이드장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP5011363B2 (ja) 2012-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5011363B2 (ja) アンカーボルトの支持装置
KR20170064584A (ko) 철근망 조립 방법
AU2020260386A1 (en) Connection system
JP6737740B2 (ja) 鋼材の接合構造
JP4465256B2 (ja) アンカーボルトの支持装置
JP2010084515A (ja) 木造家屋の耐震補強構造および木造家屋の耐震補強工法
JP6549887B2 (ja) アンカーボルト保持治具及びこれを用いたアンカーボルト支持装置
JP5336125B2 (ja) 構造物における補強部材の取付構造
JP4669955B2 (ja) アンカーフレーム
JP2005350992A (ja) 鋼管とh型鋼との締結方法
JP6802675B2 (ja) 柱梁接合方法、及び仕口部材
JP2006143136A (ja) フレキシブル幌枠
JP2010261160A (ja) 隅金具および耐震装置
JP2007189924A (ja) 補強部材および簡易温室
KR200344123Y1 (ko) 버팀보 지지용 잭 장치 및 이를 이용한 버팀보 지지구조
JP5877573B1 (ja) 支柱固定具
KR101489386B1 (ko) 거푸집을 포함하는 건축 자재 서포트용 소켓 및 이 소켓이 적용된 시스템 서포트
JP5281463B2 (ja) 耐力フレームの構造、この耐力フレームを用いた建築物の製造方法及び建ち調整方法
JP4639012B2 (ja) 箱形断面柱とh形断面梁の高力ボルト接合構造およびその施工方法
JP6613160B2 (ja) 架台の支持構造
KR102598628B1 (ko) 철근 배치구조에 대응하여 배치구조 조정 가능한 무용접 철근 정착장치 및 이를 이용한 정착방법
JP2003184176A (ja) 柱・梁接合構造
JP2024055209A (ja) 支柱支持構造及び支持部材
JPH0371546B2 (ja)
JP3142726U (ja) 生コンクリート圧送配管取付足場用ブラケットks型。

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5011363

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250