JP6555563B2 - 接着テープ、物品及び物品の製造方法 - Google Patents
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Description
前記接着テープとしては、単層または2層以上の前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)によって構成される接着テープ、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)とそれ以外の膨張性接着剤層(例えば光膨張性の接着剤層や熱硬化性の膨張性接着剤層)とによって構成される接着テープ、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)と膨張しにくい接着剤層(例えば後述する接着剤層(B)等)とによって構成される接着テープ等が挙げられる。
なかでも、前記接着テープとしては、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)とそれ以外の接着剤層とによって構成される接着テープを使用することが、被着体(C1)が有する空隙、または、被着体(C1)と被着体(C2)との間の空隙を、前記接着テープの膨張物によって充填しかつ強固に接着するうえで好ましい。
前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)は、例えば加熱によって膨張しうる層である。前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)としては、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さ方向の膨張率〔加熱後の前記放置後の熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さ/前記放置前の熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さ〕×100が150%以上となるものを使用する。前記膨張率は、200%以上であることが好ましく、250%〜1000%であることがより好ましい。かかる接着テープであれば、被着体(C1)が有する空隙、または、被着体(C1)と被着体(C2)との間の空隙の高さ(厚さ)が大きい場合であっても、前記接着テープを膨張させることで、前記空隙内で他方の被着体を好適に固定したり、前記空隙内を前記接着テープで充填したりすることができる。また、前記接着テープであれば、被着体の表面が粗面の場合であっても、前記粗面に他方の被着体を好適に固定することができる。
なお、前記膨張率は、前記接着テープを50℃〜150℃の温度下で30分間放置した場合において、前記放置前(膨張前)の熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さに対する、前記放置によって熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)が膨張して形成された熱可塑性熱膨張性接着剤層(A1)の厚さの割合を指すが、60℃〜145℃の温度下が好ましく、70℃〜140℃の温度下がより好ましい。
前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)としては、前記したとおり予め被着体に接着できる程度の接着力を有し、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)が膨張することによって生じる加圧力で被着体(C1)が有する空隙、または、被着体(C1)と被着体(C2)との間の空隙を充填及び接着できるものを使用する。
前記熱可塑性樹脂としては、1Hz及び23℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G23が1.0×103〜5.0×107Paの範囲であるものを使用することが好ましく、かつ、1Hz及び70℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G70が1.0×102〜1.0×107Paの範囲であるものを使用することが好ましく、かつ、1Hz及び120℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G120が1.0×102〜1.0×106Paの範囲であるものを使用することが、加熱前であっても被着体から前記接着テープの剥がれや位置ズレを防止でき、かつ、前記空隙を十分に充填可能なレベルにまで膨張可能な接着テープを得るうえで特に好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては、1Hz及び70℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G70が好ましくは1.0×102〜1.0×107Pa、より好ましくは5.0×102〜5.0×106Pa、特に好ましくは5.0×102〜1.0×106Paのものを使用することができる。
また、前記熱可塑性樹脂としては、1Hz及び70℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G70が好ましくは1.0×102〜1.0×107Pa、より好ましくは5.0×102〜5.0×106Pa、特に好ましくは5.0×102〜1.0×106Paのものを使用することができる。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)等のウレタン系樹脂;ポリカーボネート(PC);ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の塩化ビニル系樹脂;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル等のアクリル系樹脂;ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリトリメチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリブチレンナフタレ−ト等のポリエステル系樹脂;ナイロン(登録商標)等のポリアミド系樹脂;ポリスチレン(PS)、イミド変性ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、イミド変性ABS樹脂、スチレン・アクリロニトリル共重合(SAN)樹脂、アクリロニトリル・エチレン−プロピレン−ジエン・スチレン(AES)樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、シクロオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂;ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂;シリコーン系樹脂;フッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、これらのなかでも、特にスチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマーまたはアクリル系樹脂等を使用することが好ましく、スチレン系熱可塑性エラストマーまたはアクリル系樹脂を使用することが特に好ましい。
前記アルキル(メタ)アクリレートとしては、炭素原子数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを使用することが好ましく、具体的には、ブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を使用することが好ましく、ブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレートを単独または組み合わせ使用することがより好ましい。
また、前記単量体としては、前記したもののほかに、アクリルニトリル、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、アクリルアミド、イタコン酸、スチレン、酢酸ビニル等を使用することができる。
前記熱硬化性樹脂の含有量は接着剤組成物(a)の全固形成分に対して50質量%以下が好ましく、25質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましい。
前記膨張剤としては、前記したなかでも炭化水素系溶剤をマイクロカプセル化した熱膨張性カプセルを使用することが、例えば熱等の影響による熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の劣化等を防止するうえでより好ましい。前記した膨張剤としては単独または2種以上組み合わせて使用することができる。
前記熱膨張性カプセルとしては、松本油脂製薬株式会社製 マツモトマイクロスフェアーF−30、F−36、F−36D、F−36LV、F−48、F−48D、F−50、FN−80GS、F−65、日本フィライト株式会社製 エクスパンセル053−40、007−40、031−40等を用いることが、熱可塑性樹脂の軟化する温度前後で膨張するため、粘着テープの平面方向(流れ方向や幅方向)への膨張を抑制し、その厚さ方向へより効果的に膨張できるため好ましい。
前記熱膨張性カプセルとしては、膨張前の前記カプセルの体積に対し、膨張後の体積(体積膨張率)8倍〜60倍であるものを使用することが好ましい。
また、本発明の接着テープとしては、前記したとおり、接着剤層(B)を有するものを使用することが好ましい。
前記接着テープを構成する接着剤層(B)としては、粘着性または接着性を有する層を形成可能な接着剤組成物(b)を用いて形成することができる。
前記接着剤(B)としては、例えば熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等の樹脂を含有し、前記膨張剤の含有量が少ないまたは含有しない接着剤組成物(b)を好適に使用することができる。
前記接着剤組成物(b)に使用可能な樹脂としては、従来知られる樹脂を選択し使用することができる。なかでも、前記樹脂としては、本発明の接着テープの生産効率を向上させるうえで、例えば前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の形成に使用可能な接着剤組成物(a)含有される熱可塑性樹脂として例示したものと、同様のものを使用することが好ましい。
本発明の接着テープのうち、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)と前記接着剤層(B)とによって構成される接着テープは、前記工程[I]と、前記工程[I]とは別に、前記接着剤組成物(b)を離型ライナーに塗布し乾燥等することによって接着剤層(B)を形成する工程[II]と、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の片面に前記接着剤層(B)を転写し、それらを圧着等する工程[III]とを経ることによって製造することができる。
なお、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)は、前記接着テープを製造する過程で、実質的に膨張しないことが好ましい。
前記物品の製造方法としては、例えば被着体(C1)を構成する部位(c1−1)に、前記接着テープの熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)または接着剤層(B)を貼付する工程[1]、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)を加熱する工程[2]、前記加熱によって前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)が膨張し、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A1)が形成される工程[3]、及び、前記接着テープを構成する熱可塑性熱膨張性接着剤層(A1)または接着剤層(B)が、前記被着体(C1)を構成する他の部位(c1−2)または他の被着体(C2)に貼付される工程[4]を有する物品の製造方法が挙げられる。
前記加熱方法としては、例えば物品をオーブンや加熱炉等の加温装置に投入し、物品全体を加熱する方法や、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)または前記接着テープまたは前記被着体に熱源を接触または接近させることによって、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)を加熱する方法が挙げられる。
前記熱源としては、例えばハロゲンランプ、レーザー照射装置、電磁誘導加熱装置、ホットスタンプ、ホットプレート、半田コテ等を使用することができる。加熱方法は、物品の大きさによって選択することができる。
本発明の接着テープは、前記加熱後、その厚さ方向に膨張することが好ましく、その流れ方向または幅方向に実質的に膨張しないことが好ましい。
前記被着体(C1)及び(C2)としては、例えばガラス、アルミニウム等の金属、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂からなるプラスチック等が挙げられる。前記被着体(C1)及び(C2)としては、同一の材質や形状からなるものを使用してもよく、異なる材質や形状のものを使用してもよい。
前記被着体(C1)及び(C2)としては、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)や前記接着剤層(B)が接触する表面が粗面であってもよい。
例えば、はじめに工程[2]を経ることによって予め加熱膨張させた接着テープを用い、表面凹凸のある被着体に貼付等しようとした場合であっても、それらの界面に微細な隙間が形成される可能性を低減することができる。
<接着剤組成物(a−1)の調製>
重量平均分子量30万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体S(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は50質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は30質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は70質量%)を100質量部、テルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1000)65質量部を混合したものを、トルエンに溶解することによって接着剤組成物(a−1)を得た。
<接着剤組成物(a−2)の調製>
調製例1で使用したテルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1000)の使用量を65質量部から100質量部に変更したこと以外は調製例1と同様の方法で接着剤組成物(a−2)を得た。
<接着剤組成物(a−3)の調製>
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量20万のスチレン−イソプレンブロック共重合体T(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は52質量%。前記スチレン−イソプレンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は15質量%、ポリイソプレン単位の質量割合は85質量%)100質量部、テルペンフェノール系粘着付与樹脂の代わりにC5石油系粘着付与樹脂(軟化点100℃、数平均分子量885)40質量部、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂(軟化点125℃、数平均分子量880)30質量部、液状粘着付与樹脂としてHV−100(JX日鉱日石エネルギー株式会社製、低分子量ポリブテン)5質量部を使用したこと以外は調製例1と同様の方法で接着剤組成物(a−3)を得た。
<接着剤組成物(a−4)の調製>
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器に、ブチルアクリレート44.9質量部、2−エチルヘキシルアクリレート50質量部、アクリル酸2質量部、酢酸ビニル3質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート0.1質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.1質量部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、70℃で10時間重合することによって、重量平均分子量80万のアクリル系共重合体W溶液を得た。
<接着剤組成物(a−5)の調製>
攪拌機、寒流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器にブチルアクリレート95.5質量部、アクリル酸4質量部、ヒドロキシエチルアクリレート0.5質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、80℃で8時間重合することによって、重量平均分子量65万のアクリル系共重合体溶液Xを得た。
<接着剤組成物(a−6)の調製>
調製例1で使用したテルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1 000)の使用量を65質量部から5質量部に変更したこと以外は調製例1と同様の方法で接着剤組成物(a−6)を得た。
<接着剤組成物(a−7)の調製>
エピクロンN−680(DIC株式会社製のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂溶液、エポキシ当量215g/eq、不揮発分75質量%)21.4質量部と、「YL−7862」(三菱化学株式会社製のエポキシ樹脂、エポキシ当量3748g/eq、不揮発分50質量%)48質量部とを混合した後、メチルエチルケトン30.6質量部を混合することによって不揮発分40質量%のエポキシ樹脂組成物Yを得た。
調製例1で使用したテルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1 000)の使用量を65質量部から20質量部に変更したこと以外は調製例1と同様の方法で接着剤組成物(a−8)を得た。
上質紙の両面にポリエチレン層を有し、ポリエチレン層の片面にシリコーン系離型処理剤層を有する厚さ130μmの離型紙の表面に、接着剤組成物(a−1)の全固形分100質量部に対し膨張剤としてマツモトマイクロスフェアーF−36D(松本油脂製薬株式会社製、熱膨張性マイクロカプセル、初期粒子径10〜16μm、膨張開始温度70〜80℃)を10質量部混合し10分間攪拌したものを、棒状の金属アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが60μmになるように塗工し、65℃に設定した乾燥機で10分間乾燥することによって熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)を作製した。前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)を、上記とは別の離型紙に積層し、2kgのハンドローラーを用い、前記貼付物の上面を一往復させることによって、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)からなる接着テープを得た。
接着剤組成物(a−1)の代わりに接着剤組成物(a−2)用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−2)からなる接着テープを得た。
接着剤組成物(a−1)の代わりに接着剤組成物(a−3)用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−3)からなる接着テープを得た。
上質紙の両面にポリエチレン層を有し、ポリエチレン層の片面にシリコーン系離型処理剤層を有する厚さ130μmの離型紙の表面に、接着剤組成物(a−4)100質量部の不揮発分が30質量%になるまでトルエンで希釈し10分間攪拌したものに膨張剤としてF−36Dを10質量部混合し10分間攪拌したものを、棒状の金属アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが60μmになるように塗工し、65℃に設定した乾燥機で10分間乾燥することによって熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−4)を作製したこと以外は実施例1と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−4)からなる接着テープを得た。
接着剤組成物(a−4)の代わりに接着剤組成物(a−5)用いたこと以外は実施例4と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−5)からなる接着テープを得た。
実施例1と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)を作製した。
次に、上質紙の両面にポリエチレン層を有し、ポリエチレン層の片面にシリコーン系離型処理剤層を有する、厚さ130μmの離型紙の表面に、前記接着剤組成物(a−1)を、棒状の金属アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが60μmになるように塗工し、65℃に設定した乾燥機で10分間乾燥することによって接着剤層(B−1)を作製した。
接着剤組成物(a−1)の代わりに接着剤組成物(a−2)用いたこと以外は実施例6と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−2)および接着剤層(B−2)を作製し、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−2)の片面に接着剤層(B−2)が積層した接着テープを得た。
接着剤組成物(a−1)の代わりに接着剤組成物(a−3)用いたこと以外は実施例6と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−3)および接着剤層(B−3)を作成し、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−3)の片面に接着剤層(B−3)が積層した接着テープを得た。
接着剤組成物(a−1)の代わりに接着剤組成物(a−4)用いたこと以外は実施例6と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−4)および接着剤層(B−4)を作成し、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−4)の片面に接着剤層(B−4)が積層した接着テープを得た。
接着剤組成物(a−1)の代わりに接着剤組成物(a−5)用いたこと以外は実施例6と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−5)および接着剤層(B−5)を作成し、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−5)の片面に接着剤層(B−5)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)を、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に貼付し、もう一方の面に前記で得た接着剤層(B−1)を貼付した後、4kgf/cm2で加圧しラミネートすることによって、ポリエチレンテレフタレートフィルムに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)及び接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)の代わりに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−2)を、接着剤層(B−1)の代わりに接着剤層(B−2)を用いたこと以外は実施例11と同様の方法で、ポリエチレンテレフタレートフィルムに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−2)及び接着剤層(B−2)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)の代わりに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−3)を、接着剤層(B−1)の代わりに接着剤層(B−3)を用いたこと以外は実施例11と同様の方法で、ポリエチレンテレフタレートフィルムに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−3)及び接着剤層(B−3)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)の代わりに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−4)を、接着剤層(B−1)の代わりに接着剤層(B−4)を用いたこと以外は実施例11と同様の方法で、ポリエチレンテレフタレートフィルムに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−4)及び接着剤層(B−4)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)の代わりに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−5)を、接着剤層(B−5)の代わりに接着剤層(B−4)を用いたこと以外は実施例15と同様の方法で、ポリエチレンテレフタレートフィルムに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−5)及び接着剤層(B−5)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)を、厚さ35μmの不織布の片面に貼付し、もう一方の面に前記で得た接着剤層(B−1)を貼付した後、80℃で4kgf/cm2で加圧しラミネートすることによって、不織布に熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)及び接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)の代わりに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−2)を、接着剤層(B−1)の代わりに接着剤層(B−2)を用いたこと以外は実施例16と同様の方法で、不織布に熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−2)及び接着剤層(B−2)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)の代わりに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−3)を、接着剤層(B−1)の代わりに接着剤層(B−3)を用いたこと以外は実施例16と同様の方法で、不織布に熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−3)及び接着剤層(B−3)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)の代わりに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−4)を、接着剤層(B−1)の代わりに接着剤層(B−4)を用いたこと以外は実施例16と同様の方法で、不織布に熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−4)及び接着剤層(B−4)が積層した接着テープを得た。
熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−1)の代わりに熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−5)を、接着剤層(B−1)の代わりに接着剤層(B−5)を用いたこと以外は実施例16と同様の方法で、不織布に熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−5)及び接着剤層(B−5)が積層した接着テープを得た。
膨張剤としてF−36Dの代わりにエクスパンセル051−40(日本フィライト株式会社製、熱膨張性マイクロカプセル、初期粒子径12μm、膨張開始温度110℃)用いたこと以外は実施例6と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−6)の片面に接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
接着剤組成物(a−1)の代わりに接着剤組成物(a−6)を用いたこと以外は実施例6と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−7)の片面に接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
接着剤組成物(a−1)の代わりに接着剤組成物(a−8)を用いたこと以外は実施例6と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−13)の片面に接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
膨張剤としてF−36Dの代わりにF−30(松本油脂製薬株式会社製、熱膨張性マイクロカプセル、初期粒径10〜16μm、膨張開始温度70〜80℃)用いたこと以外は実施例6と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−14)の片面に接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
膨張剤としてF−36Dの代わりにエクスパンセル031−40(日本フィライト株式会社製、熱膨張性マイクロカプセル、初期粒子径10μm〜16μm、膨張開始温度80〜95℃)用いたこと以外は実施例6と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−15)の片面に接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
接着剤組成物(a−2)の全固形分100質量部に対し膨張剤としてF−36Dを5部混合したこと以外は実施例2と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−16)からなる接着テープを得た。
接着剤組成物(a−2)の全固形分100質量部に対し膨張剤としてF−36Dを15部混合したこと以外は実施例2と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−17)からなる接着テープを得た。
接着剤組成物(a−2)の全固形分100質量部に対し膨張剤としてF−36Dを30部混合したこと以外は実施例2と同様の方法で、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A−17)からなる接着テープを得た。
膨張剤F−36Dを用いないこと以外は実施例1と同様の方法で接着剤層(A−8)からなる接着テープを得た。
膨張剤F−36Dを用いないこと以外は実施例2と同様の方法で接着剤層(A−9)からなる接着テープを得た。
膨張剤F−36Dを用いないこと以外は実施例3と同様の方法で接着剤層(A−10)からなる接着テープを得た。
膨張剤F−36Dを用いないこと以外は実施例4と同様の方法で接着剤層(A−11)からなる接着テープを得た。
膨張剤F−36Dを用いないこと以外は実施例5と同様の方法で接着剤層(A−12)からなる接着テープを得た。
厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面がシリコーン化合物で剥離処理された離型フィルムの表面に、接着剤組成物(a−7)100質量部に対し、膨張剤としてエクスパンセル051−40を3.2質量部を混合し、10分間撹拌したものを、棒状の金属アプリケータを用いて、乾燥後の厚さが50μmになるように塗工し75℃に設定した乾燥機で10分間乾燥することによって接着剤層(A−13)を作製した。前記接着剤層(A−13)を、前記離型フィルムに貼付し、2kgのハンドローラーを用い、前記貼付物の上面を一往復させることによって、前記接着剤層(A−13)からなる接着テープを得た。
調製例1〜6、8で作成した接着剤組成物(a−1)〜(a−6),(a−8)をアプリケーターを用いて乾燥後の厚さが100μmとなるように、離型ライナーの表面に塗布し、85℃で5分間乾燥させることによって、厚さ100μmの粘着剤層を、それぞれ複数枚形成した。
180度引き剥がし接着力は、JIS Z 0237に従い測定した。
実施例6〜22においては接着テープの接着剤層(B)側の離型ライナーを剥がし、その接着剤層を、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムで裏打ちした。その他のものについては、離型ライナーを剥がす面は特に規定しない。前記裏打ちした接着テープを幅20mm幅に切断した後、接着テープの熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)側の離型ライナーを剥がし、その接着剤層にSUS板の脱脂処理した平滑な表面に貼り合わせ、2kgローラーで1往復したものを試験片とした。
前記試験片を、23℃環境下で1時間放置した後、同環境下で、テンシロン引張試験機[株式会社エーアンドデイ製、型式:RTM−100]を用い、前記試験片を構成する両面接着テープを、SUS板から、180度方向に300mm/分の速度で引き剥がした際の接着力を測定した。
前記方法で作製した接着テープの厚さ、及びそれを構成する各接着剤層の厚さを、厚み計を用いてそれぞれ測定した。
また、前記接着テープを、100℃の環境下に30分間放置することによって膨張させた。
なお、実施例21は120℃の環境下に30分間、比較例6は130℃の環境下に1時間放置することによって膨張させた。
次に、前記膨張後の接着テープの厚さ、それを構成する接着剤層の厚さを、厚み計を用いてそれぞれ測定した。
前記膨張率は、前記接着テープを100℃の環境下に30分間放置する前(膨張前)の前記接着テープの厚さに対する、前記放置後の接着テープの割合、及び、前記放置前の熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さに対する、前記放置によって前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)が膨張して形成された熱可塑性熱膨張性接着剤層(A1)の厚さの割合、及び、前記放置前の前記接着剤層(B)の厚さに対する、前記放置後の接着剤層(B)の厚さの割合を、以下の式にしたがって算出した。
[前記放置後(膨張後)の接着テープの厚さ/前記放置前(膨張前)の接着テープの厚さ]×100
[前記放置後(膨張後)の接着テープを構成する膨張した熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)〔熱可塑性熱膨張性接着剤層(A1)〕の厚さ/前記放置前(膨張前)の接着テープを構成する熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さ]×100
[前記放置後の接着テープを構成する接着剤層(B)の厚さ/前記放置前の接着テープを構成する接着剤層(B)の厚さ]×100
接着テープを85℃の環境下に30分間放置したこと以外は、接着テープ、それを構成する各接着剤層の膨張率の測定方法と同様の方法で、実施例1〜5の接着剤層(A)の膨張率を測定した。
幅15mm×長さ70mm×厚さ0.5mmの2枚の表面平滑なアルミニウム板を脱脂処理し、一方のアルミニウム板(C1)(図1中の1)の上面(C1−1)の端部に、2本のスペーサー(図1の3)を、12mmの間をあけて平行に並べ、接着テープ(50μm)を用いて接着した。前記スペーサーは、スペーサーと接着に用いた接着テープの総厚が、実施例1〜28及び比較例1〜5で作成した各接着テープの総厚に対して60μm厚くなるように調製したものを使用した。
次に、前記アルミニウム板(C1)の上面(C1−1)側で、かつ、前記2本のスペーサーの間に、10mm×10mmの大きさに裁断した接着テープを貼付し(実施例6〜22については前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)に相当する面を貼付し)、2kgのハンドローラーを用いて圧着した。実施例1〜5及び比較例1〜6の貼付する面については特に規定しない。
次に、前記接着テープの上面(実施例6〜25については前記接着剤層(B)に相当する面)に、脱脂処理した平滑な表面を有する他のアルミニウム板(C2)(幅15mm×長さ70mm×厚み0.5mm)を載置し、これらをクリップで固定した。
上記固定したものを、100℃で30分間加熱した後、23℃環境下に30分間放置し冷却した。なお、実施例21は120℃で30分間、比較例6は130℃で1時間加熱した後、23℃環境下に30分間放置し冷却した。
次に、前記クリップを外し、アルミニウム板(C2)の端部を持ち上げた。この際、アルミニウム板(C1)が落下しなかったものを「〇」、落下したものを「×」と評価した。
空隙充填性評価と同様のものを作成し、100℃で30分間加熱した後、23℃環境下に30分間放置し冷却した後、クリップを外したものを試験片とした。なお、実施例21は120で30分間、比較例6は130℃で1時間加熱した後、23℃環境下に30分間放置し冷却した後、クリップを外した。
前記試験片を前記2枚のアルミニウム板の端部をそれぞれチャッキングし、引張試験機を用いて180度方向に引張速度10mm/分で引張試験することによって、前記接着テープの接着力を求めた。
前記スペーサーは、スペーサーと接着に用いた接着テープの総厚が、実施例1〜28及び比較例1〜5で作成した各接着テープの総厚に対して120μm厚くなるように調製したものを使用したこと以外は、せん断接着力1の測定方法と同様の方法で測定を行った。
空隙充填性評価と同様の試験片を実施例1〜5を用いて作成し、85℃で30分加熱した後、23℃環境下に30分間放置し冷却した後、クリップを外したものを試験片とした。さらに、前記スペーサーは、スペーサーと接着に用いた接着テープの総厚が実施例1〜5で作成した各接着テープの総厚に対して30μm厚くなるように調製し、せん断接着力1の測定方法と同様の方法で測定を行った。
実施例6〜10を用いて、アルミニウム板(C1)の上面(C1−1)側で、かつ、前記2本のスペーサーの間に、10mm×10mmの大きさに裁断した接着テープの接着剤層(B)を貼付したこと以外はせん断接着力1の測定方法と同様の方法で測定を行った。
空隙充填性評価と同様の試験片を実施例1〜28及び比較例1〜6で作成した接着テープを用いて、アルミニウム板、アクリル板でそれぞれ作成した。(アクリル板:幅15mm×長さ70mm×厚さ1.5mmの2枚の表面平滑なアクリル板を脱脂処理し、一方のアクリル板(D1)(図2中の1)の上面(D1−1)の端部に、2本のスペーサー(図2の3)を、12mmの間をあけて平行に並べ、接着テープ(50μm)を用いて接着した。前記スペーサーは、スペーサーと接着に用いた接着テープの総厚が、実施例1〜28及び比較例1〜5で作成した各接着テープの総厚に対して60μm厚くなるように調製したものを使用した。
次に、前記アクリル板(D1)の上面(D1−1)側で、かつ、前記2本のスペーサーの間に、10mm×10mmの大きさに裁断した接着テープを貼付し(実施例6〜22については前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)に相当する面を貼付し)、2kgのハンドローラーを用いて圧着した。次に、前記接着テープの上面(実施例6〜22については前記接着剤層(B)に相当する面)に、脱脂処理した平滑な表面を有する他のアクリル板(D2)(幅15mm×長さ70mm×厚み1.5mm)を載置し、これらをクリップで固定した。)
前記試験片を100℃で30分間加熱した後、23℃環境下に30分間放置し冷却した。なお、実施例22については130℃で30分加熱した後、23℃環境下に30分間放置し冷却した。次に、前記クリップを外し、アルミニウム板(C2)及びアクリル板(C2)の端部を持ち上げた。この際、アルミニウム板(C1)およびアクリル板(D1)が落下せず、かつ、アルミニウム板及びアクリル板の変形が見られなかったものを「〇」、落下はしないがアルミニウム板及びアクリル板の変形が見られたものを「△」、落下したものを「×」と評価した。
2 アルミニウム板(C2)
3 スペーサー
4 接着テープ
5 接着テープとアルミニウム板(c2)との間の空隙
Claims (7)
- 熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)と少なくともその一方の面側に粘着剤層(B)を有し、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さ方向の膨張率〔加熱後の熱可塑性熱膨張性接着剤層(A1)の厚さ/加熱前の熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さ〕×100が150%以上であり、前記接着剤層(B)の厚さ方向の膨張率〔加熱後の接着剤層(B1)の厚さ/加熱前の接着剤層(B)の厚さ〕×100が120%以下である接着テープの前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)を、被着体(C1)を構成する部位(c1−1)に貼付する工程[1]、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)を50℃〜150℃の温度で加熱する工程[2]、前記加熱によって前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)が膨張し、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A1)が形成される工程[3]、及び、前記接着テープを構成する接着剤層(B)が、前記被着体(C1)を構成する他の部位(c1−2)または他の被着体(C2)に貼付される工程[4]をこの順で有することを特徴とする、被着体(C1)が有する空隙、または、被着体(C1)と被着体(C2)との間の空隙が請求項1〜6のいずれか1項に記載の接着テープの膨張物を介して接着または充填された物品の製造方法。
- 前記工程[1]が、0.1N/cm2以上の力で圧着させる工程を含む請求項1に記載の物品の製造方法。
- 前記工程[4]が、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)を膨張させることによって生じる力によって、接着剤層(B)と、前記被着体(C1)を構成する他の部位(c1−2)または他の被着体(C2)とが圧着される工程を含む請求項8または9に記載の物品の製造方法。
- 前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)が0.5N/20mm以上の接着力を有するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品の製造方法。
- 前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)が、熱可塑性樹脂と、膨張開始温度が50℃〜150℃の範囲の熱膨張カプセルとを含有する層である請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品の製造方法。
- 前記熱可塑性樹脂の70℃〜120℃の範囲における1Hzでの動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率が1.0×102Pa〜1.0×107Paの範囲である請求項5に記載の物品の製造方法。
- 熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)と少なくともその一方の面側に粘着剤層(B)を有し、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さ方向の膨張率〔加熱後の熱可塑性熱膨張性接着剤層(A1)の厚さ/加熱前の熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)の厚さ〕×100が150%以上であり、前記接着剤層(B)の厚さ方向の膨張率〔加熱後の接着剤層(B1)の厚さ/加熱前の接着剤層(B)の厚さ〕×100が120%以下である接着テープの前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)を、被着体(C1)を構成する部位(c1−1)に貼付する工程[1]、前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)を加熱する工程[2]、前記加熱によって前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)が膨張し、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A1)が形成される工程[3]、及び、前記接着テープを構成する接着剤層(B)が、前記被着体(C1)を構成する他の部位(c1−2)または他の被着体(C2)に貼付される工程[4]をこの順で有することを特徴とする、被着体(C1)が有する空隙、または、被着体(C1)と被着体(C2)との間の空隙の充填方法。
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