JPWO2019035388A1 - 接着テープ、物品及び物品の製造方法 - Google Patents

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久美子 唐沢
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Abstract

本発明が解決しようとする課題は、接着テープにかかる荷重が小さくても、十分に接着固定させる接着テープを提供することである。本発明は、少なくとも1層の膨張性接着剤層(A)を有する接着テープであり、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方の被着体又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm2以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて前記膨張性接着剤層(A)が膨張することで接着することを特徴とする接着テープに関するものである。

Description

本発明は少なくとも1層の膨張性接着剤層(A)を有する接着テープであり、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて前記膨張性接着剤層(A)が膨張することで接着することを特徴とする接着テープに関する。
接着テープは、一般に、一方の被着体を他方の被着体へ固定等する際に好適に使用することができ、例えば自動車用部材や電気機器等をはじめとする様々な製品の製造場面で広く使用されている。
前記接着テープは、2以上の被着体を固定する際には、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープの単位面積当たりに対し、十分な荷重をかけて密着させる必要がある。
例えば、特許文献1では、2つの被着体間の接着テープが接する面に30μmの段差を儲け、2mm幅の接着テープを被着体間に設置し、前記段差を埋めて密着させるために2kgローラーを往復させて十分な荷重を全面にかけ、接着テープが被着体間に存在する30μmの段差を密着させている。
一方、被着体よっては、均一に加圧が出来ない形状や、加圧が十分にできない部材である場合がある。例えば、被着体自体や、接着テープが接する面に段差や反り、凹凸、歪みを有する部材、3D形状のような複雑な形状、剛体、ガラス等の脆い部材などである。こういった部材を接着テープで固定する場合には、上記のように接着テープに十分な荷重をかけられないため接着不良が生じたり、十分な荷重をかけた場合には部材を損傷させてしまう恐れがあった。
特許第5370796号
本発明が解決しようとする課題は、接着テープの単位面積当たりにかかる荷重が小さくても、十分に接着固定させる接着テープを提供することである。
本発明は、少なくとも1層の膨張性接着剤層(A)を有する接着テープであり、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて前記膨張性接着剤層(A)が膨張することで接着することを特徴とする接着テープによって、上記課題を解決した。
本発明は、少なくとも1層の膨張性接着剤層(A)を有する接着テープであり、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて前記膨張性接着剤層(A)が膨張することですることで2以上の被着体を固定することが可能であり、大きな荷重で加圧できない箇所等の固定に好適に使用できる。
防水性試験の測定方法を示す概念図である。
本発明の接着テープは、膨張性接着剤層(A)を有するものであり、前記膨張性接着剤層(A)の厚さ方向の膨張率〔膨張後の膨張性接着剤層(A1)の厚さ/膨張前の膨張性接着剤層(A)の厚さ〕×100が150%以上であるのが好ましい。
前記接着テープとしては、少なくとも1層の前記膨張性接着剤層(A)を有していればよく、単層でも2層以上有していてもよい。また、膨張性接着剤層(A)のみで構成されていても、膨張性接着剤層(A)とそれ以外の接着剤層(例えば後述する接着剤層(B)等)とによって構成されてもよく、前記それ以外の接着剤層は単層でも2層以上でもよい。なかでも、前記接着テープとしては、前記膨張性接着剤層(A)とそれ以外の接着剤層とによって構成される接着テープを使用することが、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて前記接着テープを膨張させた際に、前記被着体間を強固に接着できるため好ましい。
前記膨張性接着剤層(A)とそれ以外の接着剤層とによって構成される接着テープとしては、具体的には、前記膨張性接着剤層(A)の少なくとも一方の面に、後述する接着剤層(B)を有するものを使用することが好ましい。前記接着テープとしては、前記膨張性接着剤層(A)が前記被着体と接する構成の場合、前記膨張性接着剤層(A)を前記膨張前に予め被着体に貼付することが、前記膨張後の前記膨張性接着剤層(A1)と前記被着体との優れた密着性を維持するうえで好ましい。
(膨張性接着剤層(A))
前記膨張性接着剤層(A)は、刺激を与えることによって膨張しうる層である。前記膨張性接着剤層(A)としては、膨張性接着剤層(A)の厚さ方向の膨張率〔膨張後の膨張性接着剤層(A)の厚さ/膨張前の膨張性接着剤層(A)の厚さ〕×100が150%以上となるものが好ましく、200%以上であることが好ましく、250%〜1000%であることがより好ましい。かかる接着テープであれば、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ刺激を与えて膨張させた時に前記被着体の形状が平面又は曲面又は前記形状の組み合わせであっても、良好な接着性を得ることが出来る。前記刺激としては例えば、熱や光が挙げられる。前記刺激としては、光を透過しない部材に対しても適用できることから、熱を加えることが好ましい。なお、前記膨張率は、前記接着テープを50℃〜150℃の温度下で30分間放置した場合において、前記放置前(膨張前)の膨張性接着剤層(A)の厚さに対する、前記放置によって膨張性接着剤層(A)が膨張して形成された膨張性接着剤層(A1)の厚さの割合を指すが、60℃〜145℃の温度下が好ましく、70℃〜140℃の温度下がより好ましい。
前記被着体としては、例えば被着体表面に1μm以下の微小な凹凸や、エンボス加工や印刷段差のような1μm以上の凹凸や、被着体自体に反りや歪みがあってもよい。前記凹凸としては500μm以下が好ましく、400μm以下がより好ましく、300μm以下であることが更に好ましく、前記被着体の反りや歪みとしては、前記被着体を平面に置いた場合、前記被着体の接着面の前記平面に対する高さが最も高い点と低い点の差が500μm以下のものが好ましく、400μm以下がより好ましく、300μm以下であることが、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて膨張させた時に十分に接着できるため更に好ましい。
また、前記被着体としては、曲面同士の組み合わせであってもよく、前記曲面としては曲率半径が同じもの同士であってもよく、曲率半径が異なるもの同士であってもよい。前記曲率半径としては0.1mm〜10mの範囲であることが、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ膨張させた時に、良好な接着性を得ることが出来る。なお、前記被着体同士の曲率半径が異なる場合、前記接着テープを貼付した被着体の、前記接着テープ表面からもう一方の被着体へのギャップが500μm以下であることが好ましく、400μm以下のものがより好ましく、300μm以下であることが、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ膨張させた時に、良好な接着性を得ることが出来る。
前記膨張性接着剤層(A)としては、刺激を与えて膨張させる前であっても被着体に仮貼付可能なレベルの接着性を付与するうえで、180度方向に300mm/分の速度で引き剥がした際の接着力が0.5N/20mm以上であるものを使用することが好ましく、1N/20mm以上であるものを使用することがより好ましく、2N/20mm以上であるものを使用することがより好ましく、3N/20mm以上であるものを使用することが被着体からの前記接着テープの剥がれや位置ズレを防止するうえでさらに好ましい。
膨張前の前記膨張性接着剤層(A)の厚さは、10μm〜250μmの範囲であることが好ましく、15μm〜200μmの範囲であることがより好ましく、20μm〜150μmの範囲であることが、刺激を与えて膨張させる前であっても被着体に仮貼付可能なレベルの接着性を付与でき、被着体からの前記接着テープの剥がれや位置ズレを防止するうえで好ましい。
一方、前記膨張性接着剤層(A)が膨張することによって形成された膨張性接着剤層(A1)の厚さは、20μm〜2500μmの範囲であることが好ましく、40μm〜1500μmの範囲であることが、より一層優れた接着力を得るうえで好ましい。また、前記膨張性接着剤層(A1)は、多孔構造を有するものであることが好ましい。
また、前記接着テープとしては、前記接着テープの総厚さに対して、前記膨張性接着剤層(A)の厚さが10%以上であるものを使用することが好ましく、30%以上であるものを使用することが、前記被着体の形状が平面又は曲面又は前記形状の組み合わせであっても、良好な接着性を得られるためより好ましい。
前記膨張性接着剤層(A)としては、前記したとおり予め被着体に接着できる程度の接着力を有し、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えた時に前記膨張性接着剤層(A)が膨張することによって生じる圧力で被着体同士を接着固定できるものを使用する。
前記接着テープは、刺激を与えることにより膨張でき、かつ、優れた接着力を有するため、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方の被着体又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて膨張させることで2以上の被着体間を接着することが出来る。前記荷重としては前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し0.01N/cm〜40N/cmの荷重の範囲が好ましく、0.05N/cm〜30N/cmの荷重の範囲が好ましく、0.1N/cm〜20N/cmの荷重の範囲が好ましく、0.1N/cm〜15N/cmの荷重の範囲が好ましく、0.1N〜10N/cmの荷重の範囲が前記被着体の形状が平面又は曲面又は前記形状の組み合わせであっても、膨張による圧力により前記被着体が浮くことなく、良好な接着性を得られるためより好ましい。また、被着体がガラス等の脆い場合であっても、被着体を損傷させること無く接着固定できる。尚、前記荷重は被着体自体の重さを含めたものを指す。
前記膨張性接着剤層(A)としては、後述する接着剤組成物(a)を、例えば離型ライナーや粘着テープの支持体に塗工し乾燥等することによって製造することができる。
前記膨張性接着剤層(A)は、例えば熱可塑性樹脂を含有する接着剤組成物(a1)
を用いて形成することができる。前記熱可塑性樹脂の含有量は接着剤組成物(a1)の全固形成分に対して50質量%以上が好ましく、75質量%以上がより好ましく、90質量%以上が更に好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては、加熱によって容易に膨張可能なものを使用することができる。
前記熱可塑性樹脂としては、1Hz及び23℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G23が1.0×10〜5.0×10Paの範囲であるものを使用することが好ましく、かつ、1Hz及び70℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G70が1.0×10〜1.0×10Paの範囲であるものを使用することが好ましく、かつ、1Hz及び120℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G120が1.0×10〜1.0×10Paの範囲であるものを使用することが、加熱前であっても被着体から前記接着テープの剥がれや位置ズレを防止でき、かつ、前記被着体の形状が平面又は曲面又は前記形状の組み合わせであっても、良好な接着性を得られるレベルにまで膨張可能な接着テープを得るうえで特に好ましい。
前記熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)を膨張させる前の状態の接着テープは、加熱前であっても被着体から前記接着テープの剥がれや位置ズレを防止でき、かつ、膨張後に常温環境下で収縮等を抑制するうえで1Hz及び23℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G23が好ましくは1.0×10〜5.0×10Pa、より好ましくは5.0×10〜1.0×10Pa、特に好ましくは5.0×10〜5.0×10Paである熱可塑性樹脂を含有するものを使用することができる。
また、前記熱可塑性樹脂としては、上記範囲内の1Hz及び23℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G23を有するとともに、70℃〜120℃の範囲における1Hzでの動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率が1.0×10Pa〜1.0×10Paの範囲であるものを使用することが、粘着テープの平面方向(流れ方向や幅方向)への膨張を抑制し、その厚さ方向に膨張させるうえで好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては、1Hz及び70℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G70が好ましくは1.0×10〜1.0×10Pa、より好ましくは5.0×10〜5.0×10Pa、特に好ましくは5.0×10〜1.0×10Paのものを使用することができる。
また、前記熱可塑性樹脂としては、1Hz及び70℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G70が好ましくは1.0×10〜1.0×10Pa、より好ましくは5.0×10〜5.0×10Pa、特に好ましくは5.0×10〜1.0×10Paのものを使用することができる。
また、前記熱可塑性樹脂の1Hz及び120℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G120は、1.0×10〜1.0×10Paであることが好ましく、5.0×10〜5.0×10Paであることがより好ましく、5.0×10〜2.0×10Paであることがさらに好ましい。
前記熱可塑性樹脂の前記貯蔵弾性率G120は、前記貯蔵弾性率G70よりも小さいことが好ましく、前記貯蔵弾性率G70は、前記貯蔵弾性率G23よりも小さいことが好ましい。
なお、前記貯蔵弾性率G23、G70及びG120の測定は、市販の粘弾性試験機を用い、後述する実施例に記載の方法で測定した。前記測定の試験片としては、熱可塑性熱膨張性接着剤層(A)に含有される熱可塑性樹脂(膨張剤を含まない)を加熱し離型ライナー上に塗布し冷却することによって得られた厚さ2mmの試験片を使用する。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば膨張前に優れた接着力を有し、膨張剤の膨張開始温度で軟化し、膨張剤が膨張し易く、膨張後であっても優れた接着力を発現できるものを使用することが好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)等のウレタン系樹脂;ポリカーボネート(PC);ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の塩化ビニル系樹脂;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル等のアクリル系樹脂;ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリトリメチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリブチレンナフタレ−ト等のポリエステル系樹脂;ナイロン(登録商標)等のポリアミド系樹脂;ポリスチレン(PS)、イミド変性ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、イミド変性ABS樹脂、スチレン・アクリロニトリル共重合(SAN)樹脂、アクリロニトリル・エチレン−プロピレン−ジエン・スチレン(AES)樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、シクロオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂;ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂;シリコーン系樹脂;フッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、これらのなかでも、特にスチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマーまたはアクリル系樹脂等を使用することが好ましく、スチレン系熱可塑性エラストマーまたはアクリル系樹脂を使用することが特に好ましい。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン−エチレン−ブチレン共重合体(SEB)等のスチレン系AB型ジブロック共重合体;スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、SBSの水素添加物(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS))、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)、SISの水素添加物(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS))、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体(SIBS)等のスチレン系ABA型トリブロック共重合体;スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエン(SBSB)等のスチレン系ABAB型テトラブロック共重合体;スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエン−スチレン(SBSBS)等のスチレン系ABABA型ペンタブロック共重合体;これら以上のAB繰り返し単位を有するスチレン系マルチブロック共重合体;スチレン−ブタジエンラバー(SBR)等のスチレン系ランダム共重合体のエチレン性二重結合を水素添加した水素添加物;等が挙げられる。スチレン系熱可塑性エラストマーは市販品を用いてもよい。
前記アクリル系樹脂としては、例えば、アルキル(メタ)アクリレートを含む単量体を重合して得られるものを使用することができる。
前記アルキル(メタ)アクリレートとしては、炭素原子数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリレートを使用することが好ましく、具体的には、ブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を使用することが好ましく、ブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレートを単独または組み合わせ使用することがより好ましい。
また、前記単量体としては、前記したもののほかに、アクリルニトリル、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、アクリルアミド、イタコン酸、スチレン、酢酸ビニル等を使用することができる。
また、前記膨張性接着剤層(A)は、例えば熱硬化性樹脂を含有する接着剤組成物(a2)を用いて形成することができる。前記熱硬化性樹脂の含有量は接着剤組成物(a2)の全固形成分に対して50質量%以上が好ましく、75質量%以上がより好ましく、90質量%以上が更に好ましい。
前記熱硬化性樹脂としては、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等を使用することができる。なかでも、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ヒンダトイン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン/フェノールエポキシ樹脂、脂環式アミンエポキシ樹脂、脂肪族アミンエポキシ樹脂、及び、CTBN変性(カルボキシターミネーティッドブタジエンニトリル変性)やハロゲン変性されたエポキシ樹脂等を、単独または2以上組み合わせ使用することができる。
前記接着剤組成物(a1)及び(a2)は膨張剤を含有していてもよい。膨張剤としては、前記膨張後の膨張性接着剤層(A1)として多孔構造を形成できるものを使用することが好ましく、例えば炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、水素化ホウ素アンモニウム、アジド等の無機化合物、トリクロロモノフルオロメタン等のフッ化アルカン、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、パラトルエンスルホニルヒドラジド等のヒドラジン化合物、p−トルエンスルホニルセミカルバジド等のセミカルバジド化合物、5−モルホリル−1,2,3,4−チアトリアゾール等のトリアゾール化合物、N,N’−ジニトロソテレフタルアミド等のN−ニトロソ化合物を使用することができる。前記した膨張剤としては単独または2種以上組み合わせて使用することができる。
前記膨張剤としては、熱や光により分解し、気体を発生させる膨張剤として、アゾ化合物やアジド化合物が好適に用いられる。
上記アゾ化合物としては、例えば、2,2’−アゾビス(N−シクロヘキシル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2’−アゾビス[N−(2−メチルプロピル)−2−メチルプロピオンアミド]、2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2’−アゾビス[N−(2−メチルエチル)−2−メチルプロピオンアミド]、2,2’−アゾビス(N−ヘキシル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2’−アゾビス(N−プロピル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2’−アゾビス(N−エチル−2−メチルプロピオンアミド)、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシブチル)]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2,2’−アゾビス[N−(2−プロペニル)−2−メチルプロピオンアミド]、2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾイリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾイリン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾイリン−2−イル)プロパン]ジサルフェイトジハイドロレート、2,2’−アゾビス[2−(3,4,5,6−テトラハイドロピリミジン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス{2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾイリン−2−イル]プロパン}ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾイリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミダイン)ハイドロクロライド、2,2’−アゾビス(2−アミノプロパン)ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシアシル)−2−メチル−プロピオンアミダイン]、2,2’−アゾビス{2−[N−(2−カルボキシエチル)アミダイン]プロパン}、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミドオキシム)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート、4,4’−アゾビス(4−シアンカルボニックアシッド)、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタノイックアシッド)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)等が挙げられる。
また、前記膨張剤としては、例えば炭化水素系溶剤をマイクロカプセル化した熱膨張性カプセル等の膨張性カプセルを使用することができる。前記膨張剤としては、前記接着剤組成物(a)の軟化点前後の温度で気体を発生し膨張し得るものを使用することが好ましい。前記膨張剤の膨張開始温度としては、50℃以上であることが好ましく、60℃以上であることがより好ましく、70℃以上であることが、保管時の安定性に優れ、かつ、耐熱性の低い被着体を損傷させずに前記接着テープを十分に膨張させられ、膨張後に優れた接着力を得られるため好ましい。
前記熱膨張性カプセルの市販品としては、例えばエクスパンセル(日本フィライト株式会社製)、マツモトマイクロスフェアー(松本油脂製薬株式会社製)、マイクロスフェアー(株式会社クレハ製)等が挙げられる。
前記熱膨張性カプセルとしては、膨張前の前記カプセルの体積に対し、膨張後の体積(体積膨張率)8倍〜60倍であるものを使用することが好ましい。
前記膨張剤の使用量、好ましくは前記熱膨張性カプセルの使用量は、前記層(A)の全成分の固形分100質量部に対して、0.3質量部〜30質量部の範囲であることが好ましく、1質量部〜20質量部の範囲であることがより好ましく、1質量部〜15質量部の範囲であることが、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて膨張させた時に十分に接着できるため更に好ましい。
前記接着剤組成物(a1)及び(a2)としては、前記したもののほかに必要に応じて、粘着付与剤、架橋剤、硬化剤、硬化促進剤等を含有するものを使用することができる。
(接着剤層(B))
また、本発明の接着テープとしては、前記したとおり、接着剤層(B)を有するものを使用することが好ましい。
前記接着テープを構成する接着剤層(B)としては、粘着性または接着性を有する層を形成可能な接着剤組成物(b)を用いて形成することができる。
前記接着剤層(B)としては、前記接着剤層(B)の厚さ方向の膨張率〔加熱後の前記放置後の接着剤層(B)の厚さ/前記放置前の接着剤層(B)の厚さ〕×100が120%以下であるものを使用することができる。前記接着剤層(B)の膨張率は、115%以下であることが好ましく、110%以下であることがより好ましい。かかる接着テープであれば、前記膨張性接着剤層(A)が膨張した後であっても、被着体に対する優れた接着力を維持することができる。なお、前記接着剤層(B)の膨張率は、前記接着テープを100℃の環境下に30分間放置した場合において、前記放置前の前記接着剤層(B)の厚さに対する、前記放置後の接着剤層の厚さの割合を指す。
前記接着剤層(B)の厚さは、1μm〜150μmの範囲であることが好ましく、5μm〜100μmの範囲であることが、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて膨張させた時に十分に接着できるため更に好ましい。
前記接着剤層(B)は、前記したとおり膨張率の低いことが好ましいため、前記膨張性接着剤層(A)を形成する際に使用可能なものとして例示した膨張剤を実質的に含有しないものであることが好ましい。
前記接着剤(B)としては、例えば熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等の樹脂を含有し、前記膨張剤の含有量が少ないまたは含有しない接着剤組成物(b)を好適に使用することができる。
前記接着剤組成物(b)に使用可能な樹脂としては、従来知られる樹脂を選択し使用することができる。なかでも、前記樹脂としては、本発明の接着テープの生産効率を向上させるうえで、例えば前記膨張性接着剤層(A)の形成に使用可能な接着剤組成物(a1)及び(a2)として例示したものと、同様のものを使用することが好ましい。
前記接着剤組成物(b)としては、例えば前記接着剤組成物(a1)又は(a2)と、必要に応じて粘着付与樹脂、架橋剤、その他の添加剤等を含有するものを使用することができる。
前記粘着付与樹脂としては、接着剤層(B)の強接着性を調整することを目的として、例えば、ロジン系粘着付与樹脂、重合ロジン系粘着付与樹脂、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、ロジンフェノール系粘着付与樹脂、安定化ロジンエステル系粘着付与樹脂、不均化ロジンエステル系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、テルペンフェノール系粘着付与樹脂、石油樹脂系粘着付与樹脂等を使用することができる。
前記架橋剤としては、接着剤層(B)の凝集力を向上させることを目的として、公知のイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、多価金属塩系架橋剤、金属キレート系架橋剤、ケト・ヒドラジド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、シラン系架橋剤、グリシジル(アルコキシ)エポキシシラン系架橋剤等を使用することができる。
前記添加剤としては、必要に応じて本発明の所望の効果を阻害しない範囲で、pHを調整するための塩基(アンモニア水など)や酸、発泡剤、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、ガラスやプラスチック製の繊維状、バルーン状、ビーズ状、金属粉末状の充填剤、顔料、染料等の着色剤、pH調整剤、皮膜形成補助剤、レベリング剤、増粘剤、撥水剤、消泡剤等の公知のものを使用することができる。
前記接着剤組成物(b)としては、良好な塗工作業性等を維持するうえで溶媒を含有するものを使用することができる。前記溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、ヘキサン等を使用することができる。また、前記接着剤組成物(b)として水系接着剤組成物を使用する場合には、前記溶媒として水、または、水を主体とする水性溶媒を使用できる。
本発明の接着テープは、例えば前記接着剤組成物(a1)又は(a2)を離型ライナーに塗布し乾燥することによって膨張性接着剤層(A)を形成する工程[I]を経ることによって製造することができる。
本発明の接着テープのうち、前記膨張性接着剤層(A)と前記接着剤層(B)とによって構成される接着テープは、前記工程[I]と、前記工程[I]とは別に、前記接着剤組成物(b)を離型ライナーに塗布し乾燥等することによって接着剤層(B)を形成する工程[II]と、前記膨張性接着剤層(A)の片面に前記接着剤層(B)を転写し、それらを圧着等する工程[III]とを経ることによって製造することができる。
なお、前記膨張性接着剤層(A)は、前記接着テープを製造する過程で、実質的に膨張しないことが好ましい。
また、本発明の接着テープとしては、必要に応じ、前記膨張性接着剤層(A)と接着剤層(B)との間に不織布層または樹脂フィルム層または金属からなる層(Z)を有するものを使用することができる。かかる接着テープは、良好な剛性を有するため、貼付作業性に優れる。
前記層(Z)としては、例えば不織布であれば、材質としては好ましくはパルプ、レーヨン、マニラ麻、アクリロニトリル、ナイロン、ポリエステル等からなり、不織布の引張り強度を満足するために、必要に応じて抄紙工程でポリアミドを添加し、乾燥後にコーティングする1工程含浸処理や、ビスコースや、熱可塑性樹脂をバインダーとした2工程含浸処理等をしてもよい。樹脂フィルムとしては、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリイミドフィルム等のプラスチックフィルム等を用いて形成される樹脂フィルム層、金属からなる層としては、アルミニウム、銅等の金属層が挙げられる。
前記層(Z)としては、1μm〜200μmの厚さを有するものを使用することが好ましい。
前記層(Z)を有する接着テープは、例えば前記接着剤組成物(a1)又は(a2)を離型ライナーに塗布し乾燥することによって膨張性接着剤層(A)を形成する工程[I]、前記工程[I]とは別に、前記接着剤組成物(b)を離型ライナーに塗布し乾燥等することによって接着剤層(B)を形成する工程[II]、前記膨張性接着剤層(A)の片面に、前記層(Z)を積層する工程[IV]、及び、前記層(Z)からなる面に、前記接着剤層(B)を転写しそれらを圧着する工程[V]を経ることによって製造することができる。
接着方法としては、例えば被着体(C1)を構成する部位(c1−1)に、前記接着テープの膨張性接着剤層(A)を貼付する工程[1]、前記被着体(C1)を構成する部位(c1−1)及び前記接着テープの膨張性接着剤層(A)に向かい合うように被着体(C2)を構成する部位(c2−1)を積載する工程[2]、前記被着体(C1)又は前記被着体(C2)の一方又は前記被着体(C1)及び前記被着体(C2)の双方を介して前記接着テープに50N/cm以下の荷重をかける工程[3]、前記膨張性接着剤層(A)に刺激を与える工程[4]、前記刺激によって前記膨張性接着剤層(A)が膨張し、膨張性接着剤層(A1)が形成される工程[5]、及び、前記接着テープを構成する膨張性接着剤層(A1)または接着剤層(B)が、前記被着体(C2)を構成する部位(c2−1)に貼付される工程[6]を有する接着方法が挙げられる。
前記工程[1]では、被着体(C1)を構成する部位(c1−1)に接着テープの膨張性接着剤層(A)を、0.1N/cm以上の力で圧着させることが、前記接着テープの被着体(C1)を構成する部位(c1−1)への接着力が高まり、加熱前であっても接着テープと被着体(C1)とのズレを抑制できるため好ましい。
前記被着体(C1)を構成する部位(c1−1)に前記接着テープの前記膨張性接着剤層(A)を圧着させる際には、必要に応じてプレス機、ローラー等の機器を使用してもよく、指でそれらを押圧してもよい。
前記工程[3]では、被着体(C1)及び被着体(C2)の間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて膨張させることで2以上の被着体間を接着することが出来る。前記荷重としては前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し0.01N/cm〜40N/cmの荷重の範囲が好ましく、0.05N/cm〜30N/cmの荷重の範囲が好ましく、0.1N/cm〜20N/cmの荷重の範囲が好ましく、0.1N/cm〜15N/cmの荷重の範囲が好ましく、0.1N〜10N/cmの荷重の範囲が前記被着体の形状が平面又は曲面又は前記形状の組み合わせであっても、膨張による圧力により前記被着体が浮くことなく、良好な接着性を得られるためより好ましい。また、被着体がガラス等の脆い場合であっても、被着体を損傷させること無く接着固定できる。尚、前記荷重は被着体自体の重さを含めたものを指す。
前記被着体としては、同一の材質や形状からなるものを使用してもよく、異なる材質や形状のものを使用してもよい。
前記被着体としては、前記膨張性接着剤層(A)や前記接着剤層(B)が接触する表面が粗面であってもよい。前記被着体(C1)を構成する部位(c1−1)や前記被着体(C2)を構成する部位(c2−1)の形状としては、例えば平面又は曲面又は前記形状の組み合わせであってもよい。前記被着体としては、例えば被着体表面に1μm以下の微小な凹凸や、エンボス加工や印刷段差のような1μm以上の凹凸や、被着体自体に反りや歪みがあってもよい。前記凹凸としては500μm以下が好ましく、400μm以下がより好ましく、300μm以下であることが更に好ましく、前記被着体自体の反りや歪みとしては、前記被着体を平面に置いた場合、前記被着体の接着面の前記平面に対する高さが最も高い点と低い点の差が500μm以下のものが好ましく、400μm以下がより好ましく、300μm以下であることが、前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて膨張させた時に十分に接着できるため更に好ましい。また、前記被着体としては、曲面同士の組み合わせであってもよく、前記曲面としては曲率が同じもの同士であってもよく、曲率が異なるもの同士であってもよい。
また、前記被着体としては、曲面同士の組み合わせであってもよく、前記曲面としては曲率半径が同じもの同士であってもよく、曲率半径が異なるもの同士であってもよい。前記曲率半径としては0.1mm〜10mの範囲であることが、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ膨張させた時に、良好な接着性を得ることが出来る。なお、前記被着体同士の曲率半径が異なる場合、前記被着体間に生じるギャップが500μm以下であることが好ましく、400μm以下のものがより好ましく、300μm以下であることが、前記接着テープが接する一方又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ膨張させた時に、良好な接着性を得ることが出来る。前記被着体としては剛体を使用してもよく、例えばガラス、アルミニウム、ステンレス等の金属、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂からなるプラスチック等が挙げられる。
前記工程[4]における刺激としては、例えば加熱や光を照射することが挙げられる。
前記刺激としては、光を透過しない部材へも適用することが出来ることから、加熱が好ましい。加熱の場合、加熱温度は、例えば前記膨張剤が膨張する温度に対応した温度であることが好ましく、具体的には、50〜150℃であることが好ましく、60〜145℃がより好ましく、70〜140℃であることが保管時の安定性に優れ、かつ、耐熱性の低い被着体を損傷させずに前記接着テープを十分に膨張させられ、膨張後に優れた接着力を得られるため好ましい。
前記加熱方法としては、例えば物品をオーブンや加熱炉等の加温装置に投入し、物品全体を加熱する方法や、前記膨張性接着剤層(A)または前記接着テープまたは前記被着体に熱源を接触または接近させることによって、前記膨張性接着剤層(A)を加熱する方法が挙げられる。
前記熱源としては、例えばハロゲンランプ、レーザー照射装置、電磁誘導加熱装置、ホットスタンプ、ホットプレート、半田コテ等を使用することができる。加熱方法は、物品の大きさによって選択することができる。
前記工程[4]によって前記膨張性接着剤層(A)は膨張し膨張性接着剤層(A1)を形成する(工程[5])。膨張性接着剤層(A1)は、前記膨張によって、おもに接着テープの厚さ方向に膨張する。
被着体(C1)と被着体(C2)との間の空隙を充填する際に、前記膨張によって生じる力で、接着テープと被着体とが密着されるため、被着体として表面に凹凸を有するもの(粗面を有するもの)を使用した場合であっても、接着テープと被着体との間に隙間が形成されにくい。
前記接着方法としては、前記工程[1]、工程[2]、工程[3]、工程[4]、工程[5]及び工程[6]の順で行うことが、膨張前において優れた接着力を有し、刺激によって膨張し、被着体同士を接着固定できるうえで好ましい。とりわけ、被着体(C1)または(C2)が反りや凹凸、歪みを有している場合であっても、良好な接着力を発現するうえで効果的である。
本発明の接着テープは、携帯電話、スマートフォン、タブレット、テレビ、車載ナビ等のディスプレイパネルと筺体を固定する用途に好適に用いることができる。
また、凹凸のある被着体に薄いフィルムシートを平滑な状態を保持したまま固定する用途にも好適に用いることができる。具体例としては、直下型LED発光装置における、基板と反射シートの固定が挙げられる。発光装置の基板表面はレジストインキで被覆されており、インキ層の凹凸に追従するように反射シートをテープで固定すると、反射シートが波うってしまい、光学特性が発現しない。本発明の接着テープを用いることで、レジストインキ層の凹凸にテープが追従しながら、反射シートを平滑に固定することができるため好ましい。
(調製例1)
<熱可塑性樹脂を含む接着剤組成物(a−1)の調製>
重量平均分子量30万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体S(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は50質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は30質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は70質量%)を100質量部、テルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1000)100質量部を混合したものを、トルエンに溶解することによって接着剤組成物(a−1)を得た。
(調製例2)
<接着剤組成物(a−2)の調製>
調製例1で使用したテルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1000)の使用量を100質量部から65質量部に変更したこと以外は調製例1と同様の方法で接着剤組成物(a−2)を得た。
<接着テープの作製>
(実施例1)
上質紙の両面にポリエチレン層を有し、ポリエチレン層の片面にシリコーン系離型処理剤層を有する厚さ130μmの離型紙の表面に、接着剤組成物(a−1)の全固形分100質量部に対し膨張剤としてF−36D(松本油脂製薬株式会社製、熱膨張性マイクロカプセル、初期粒子径10〜16μm、膨張開始温度70〜80℃)を10質量部混合し10分間攪拌したものを、棒状の金属アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが90μmになるように塗工し、65℃に設定した乾燥機で10分間乾燥することによって膨張性接着剤層(A−1)を作製した。前記膨張性接着剤層(A−1)を、上記とは別の離型紙に積層し、2kgのハンドローラーを用い、前記貼付物の上面を一往復させることによって、前記膨張性接着剤層(A−1)からなる接着テープを得た。
次に、上質紙の両面にポリエチレン層を有し、ポリエチレン層の片面にシリコーン系離型処理剤層を有する、厚さ130μmの離型紙の表面に、前記接着剤組成物(a−1)を、棒状の金属アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが90μmになるように塗工し、65℃に設定した乾燥機で10分間乾燥することによって接着剤層(B−1)を作製した。
前記膨張性接着剤層(A−1)を、もう一方の面に前記で得た接着剤層(B−1)に貼付した後、80℃で4kgf/cmで加圧しラミネートすることによって、膨張性接着剤層(A−1)と接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
(実施例2)
実施例1と同様の方法で膨張性接着剤層(A−1)および接着剤層(B−1)を作成し、前記膨張性接着剤層(A−1)を、厚さ35μmの不織布の片面に貼付し、もう一方の面に前記で得た接着剤層(B−1)を貼付した後、80℃で4kgf/cmで加圧しラミネートすることによって、不織布に膨張性接着剤層(A−1)及び接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
(実施例3)
接着剤組成物(a−1)の代わりに接着剤組成物(a−2)用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、膨張性接着剤層(A−2)からなる接着テープを得た。さらに、実施例1と同様の方法で接着剤層(B−1)を作成し、前記膨張性接着剤層(A−2)を、厚さ35μmの不織布の片面に貼付し、もう一方の面に前記で得た接着剤層(B−1)を貼付した後、80℃で4kgf/cmで加圧しラミネートすることによって、不織布に膨張性接着剤層(A−2)及び接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
(比較例1)
実施例1と同様の方法で接着剤層(B−1)を作成し、前記接着剤層(B−1)を、厚さ35μmの不織布の片面に貼付し、もう一方の面にも前記で得た接着剤層(B−1)を貼付した後、80℃で4kgf/cmで加圧しラミネートすることによって、不織布に接着剤層(B−1)が積層した接着テープを得た。
[接着性の評価方法]
(1)実施例及び比較例で得た接着テープを、外形が縦64mm×横43mmで、幅
1mmの額縁状に裁断した。テープ面積:2.1cm
(2)前記接着テープを構成する膨張性接着剤層の面に、縦65mm×横45mm×厚さ2mmのポリカーボネート板1を貼付した。
(3)縦65mm×横45mm×厚さ2mmの大きさで、その表面に、縦65mm×横5mmで深さ100μmのくさび形の凹部(段差部)を2か所備えたポリカーボネート板2を用意した。
(4)前記2か所の凹部と、前記ポリカーボネート板1またはガラス板1に貼付された前記接着テープの額縁部とが重なるように、前記試験テープを備えたポリカーボネート板1、と前記ポリカーボネート板2とを、又はガラス板1とガラス板2とを積層し、前記ポリカーボネート板1とポリカーボネート板2とが、又はガラス板1とガラス板2とが、前記額縁状の試験テープで接合された試験片を作製した。なお、実施例1、2及び比較例1は試験片に貼付された接着テープ全面に、前記ポリカーボネート板1の重さと合わせて210gとなるように重りを乗せて、前記接着テープの単位面積当たり1Nの荷重がかかった状態で95℃の加熱炉で30分間加熱し、その後試験片が室温に冷めるまで放冷した。比較例2は前記荷重をかけないこと以外は実施例1、2と同じ条件で試験片を作成した。
(5)前記試験片を、水深1mに30分静置した(JISC0920のIPX7準拠)。
(6)前記静置後、前記試験片を目視で観察し、以下の評価基準にしたがって評価した。
○:前記試験片を構成する、額縁状の試験テープによって囲まれた内部(試験片の中央部)に、水が浸入していなかった。
×:前記試験片を構成する、額縁状の試験テープによって囲まれた内部(試験片の中央部)に、水が浸入していた。
Figure 2019035388
1 ポリカーボネート板1又はガラス板1
2 接着テープ
3 ポリカーボネート板2又はガラス板2
4 段差部

Claims (6)

  1. 少なくとも1層の膨張性接着剤層(A)を有する接着テープであり、2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープが接する一方の被着体又は双方の被着体を介して前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて前記膨張性接着剤層(A)が膨張することで接着することを特徴とする接着テープ。
  2. 前記被着体の形状が平面又は曲面又は前記形状の組み合わせである請求項1記載の接着テープ。
  3. 前記膨張性接着剤層(A)が熱又は光により膨張するものである請求項1又は2記載の接着テープ。
  4. 前記膨張性接着剤層(A)の180度方向に300mm/分の速度で引き剥がした際の接着力が0.5N/20mm以上である請求項1〜3の何れか一項に記載の接着テープ。
  5. 前記膨張性接着剤層(A)の厚さが10μm〜250μmの範囲である請求項1〜4の何れか一項に記載の接着テープ。
  6. 2以上の被着体間に前記接着テープを設置し、前記接着テープに対し50N/cm以下の荷重をかけつつ、刺激を与えて前記接着テープを膨張することで接着することを特徴とする接着方法。
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