JP6417837B2 - 両面粘着テープ、両面粘着テープの製造方法、接着方法及び分離方法 - Google Patents
両面粘着テープ、両面粘着テープの製造方法、接着方法及び分離方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6417837B2 JP6417837B2 JP2014205878A JP2014205878A JP6417837B2 JP 6417837 B2 JP6417837 B2 JP 6417837B2 JP 2014205878 A JP2014205878 A JP 2014205878A JP 2014205878 A JP2014205878 A JP 2014205878A JP 6417837 B2 JP6417837 B2 JP 6417837B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitive adhesive
- double
- adhesive tape
- layer
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
(1)熱可塑性樹脂及びフィラーを含有する易解体層の両面側に粘着剤層を有することを特徴とする両面粘着テープ。
(2)前記熱可塑性樹脂が、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ウレタン系、エステル系又はアミド系の熱可塑性エラストマーである前記(1)に記載の両面粘着テープ。
(3)前記熱可塑性樹脂の1Hz及び23℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G23が1.0×103〜5.0×107Paの範囲であり、1Hz及び100℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G100が1.0×102〜5.0×106aの範囲である前記(1)又は(2)に記載の両面粘着テープ。
(4)前記易解体層と前記粘着剤層との間の少なくとも一方に基材フィルムを有する前記(1)〜(3)のいずれかに記載の両面粘着テープ。
(5)前記易解体層と前記粘着剤層との間の両方に基材フィルムを有する前記(4)に記載の両面粘着テープ。
(6)前記フィラーがアルミナ粒子、シリカ粒子、タルク粒子、炭酸カルシウム粒子、クレー粒子、珪藻土粒子、マイカ粒子、珪酸マグネシウム粒子、又はマイクロカプセルである前記(1)〜(5)のいずれかに記載の両面粘着テープ。
(7)前記粘着剤層の少なくとも一方がアクリル系共重合体を含有する前記(1)〜(6)のいずれかに記載の両面粘着テープ。
(8)前記粘着剤層の両方がアクリル系共重合体を含有する前記(7)に記載の両面粘着テープ。
(9)熱可塑性樹脂及びフィラーを含有する易解体層を作製し、該易解体層の一方側に一方の粘着剤層を貼り合わせ、その後、該易解体層の他方側に他方の粘着剤層を貼り合わせることを特徴とする、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の両面粘着テープの製造方法。
(10)被着体同士を前記(1)〜(8)のいずれかに記載の両面粘着テープにより貼り合わせることを特徴とする接着方法。
(11)前記易解体層を加熱することを特徴とする、前記(10)に記載の接着方法により貼り合わされた前記被着体同士の分離方法。
本発明の両面粘着テープの製造方法によれば、本発明の両面粘着テープを製造することができる。
本発明の接着方法によれば、被着体同士を貼り合わせることができる。
本発明の分離方法によれば、被着体同士の貼り合わせを簡易に分離することができる。
本発明の両面粘着テープは、熱可塑性樹脂及びフィラーを含有する易解体層の両面側に粘着剤層を有する。
以下、本発明の両面粘着テープの実施形態の一例を説明する。
図1は、本発明に係る両面粘着テープの実施形態の一例である。両面粘着テープ1は、熱可塑性樹脂11及びフィラー12を含有する易解体層10の両面側に粘着剤層20,21を有する。粘着剤層20,21上には、夫々剥離シート30,31が積層されている。
[易解体層]
易解体層10は、熱可塑性樹脂11及びフィラー12を含有する。易解体層は、両面粘着テープにより貼り合わせられた被着体同士を分離する際に、被着体同士を引き離す等の剥離応力により破断される層である。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)等のウレタン系樹脂;ポリカーボネート(PC);ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の塩化ビニル系樹脂;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル等のアクリル系樹脂;ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリトリメチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリブチレンナフタレ−ト等のポリエステル系樹脂;ナイロン(登録商標)等のポリアミド系樹脂;ポリスチレン(PS)、イミド変性ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、イミド変性ABS樹脂、スチレン・アクリロニトリル共重合(SAN)樹脂、アクリロニトリル・エチレン−プロピレン−ジエン・スチレン(AES)樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、シクロオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂;ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂;シリコーン系樹脂;フッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、これらのなかでも、特にスチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、エステル系、ウレタン系、又はアミド系の熱可塑性エラストマーであることが好ましく、スチレン系熱可塑性エラストマーが、特に好ましい。
貯蔵弾性率G23及びG100は、市販の粘弾性試験機を用いて、後述する実施例に記載の方法で測定することができる。
マイクロカプセルとしては、例えば、イソブタン、プロパン、ペンタンなど物質を、弾性を有する殻内に内包させた微小球が挙げられる。前記殻は、熱溶融性物質や熱膨張により破壊する物質で形成されていてもよい。前記殻を形成する物質として、例えば、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスルホンなどが挙げられる。マイクロカプセルは、慣用の方法、例えば、コアセルベーション法、界面重合法などにより製造できる。なお、マイクロカプセルには、例えば、松本油脂製薬(株)製、商品名「マイクロスフェアー F30D、F50D」や日本フィライト(株)製、商品名「エクスパンセル 461−40DU」などの市販品を使用することも可能である。
粘着剤層20,21は被接着体と接着する層である。粘着剤層20,21を構成する粘着剤は、ポリマーの種類として、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系、ビニルエーテル系等が挙げられる。また、粘着剤の形態としては、溶剤系、エマルジョン型粘着剤、水溶性粘着剤等の水系、ホットメルト型粘着剤、UV硬化型粘着剤、EB硬化型粘着剤等の無溶剤系等が挙げられる。
粘着剤層においては、得られる粘着剤層の強接着性を調整するために粘着付与樹脂を使用しても良い。本発明に使用する粘着付与樹脂としては、例えば、ロジン系、重合ロジン系、重合ロジンエステル系、ロジンフェノール系、安定化ロジンエステル系、不均化ロジンエステル系、テルペン系、テルペンフェノール系、石油樹脂系等が例示できる。
粘着剤層においては、粘着剤組成物に通常使用される溶媒を使用でき、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、ヘキサン等を使用できる。また、水系粘着剤組成物とする場合には、水又は、水を主体とする水性溶媒を使用できる。
粘着剤層においては、得られる粘着剤層の凝集力を向上させる目的で、架橋剤を使用することも好ましい。架橋剤としては、公知のイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、多価金属塩系架橋剤、金属キレート系架橋剤、ケト・ヒドラジド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、シラン系架橋剤、グリシジル(アルコキシ)エポキシシラン系架橋剤等が使用できる。
粘着剤層においては、酸触媒や酸発生剤を含有することで、光や熱の外部刺激による解体性を付与することもできる。酸触媒や酸発生剤としては、上述の易解体層と同様のものを使用することができる。
粘着剤層においては、添加剤として、必要に応じて本発明の所望の効果を阻害しない範囲で、pHを調整するための塩基(アンモニア水など)や酸、発泡剤、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、ガラスやプラスチック製の繊維・バルーン・ビーズ・金属粉末等の充填剤、顔料・染料等の着色剤、pH調整剤、皮膜形成補助剤、レベリング剤、増粘剤、撥水剤、消泡剤等の公知のものを粘着剤組成物に任意で添加することができる。また、酸触媒、酸発生剤を添加してもよい。
剥離シート30としては、例えば、グラシン紙、クラフト紙、クレーコート紙、ポリエチレン等のフィルムをラミネートした紙、ポリビニルアルコールやアクリル酸エステル共重合体等の樹脂を塗布した紙、ポリエステルやポリプロピレン等の合成樹脂フィルム等に、剥離剤であるフッ素樹脂やシリコーン樹脂等を塗布したもの等が挙げられる。
図2は、本発明に係る両面粘着テープの実施形態の一例である。両面粘着テープ2は、熱可塑性樹脂11及びフィラー12を含有する易解体層10の両面側に粘着剤層20,21を有し、前記易解体層と前記粘着剤層との間の両方に基材フィルム40,41を有する。粘着剤層20,21上には、夫々剥離シート30,31が積層されている。
基材フィルムとしては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリスチレン、ABS、ポリカーボネート、ポリイミドフィルム、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリビニルアルコール等からなるプラスチック系フィルム、パルプ、レーヨン、マニラ麻、アクリロニトリル、ナイロン、ポリエステル等からなる不織布、紙、布、又は金属箔等があげられる。基材フィルムは、両面粘着テープにより貼り合わせられた被着体同士が解体され易解体層が破断された後、両面粘着テープを被着体から剥離する際に、支持体としての役目を果たし得る。したがって基材フィルムと両面粘着テープの他の層との接着性(本実施形態においては、基材フィルム40,41と粘着剤層20,21との接着性)及び支持体としての強度を両立しやすいことから、プラスチック系フィルムが好ましく、ポリエステルフィルムがより好ましい。
本実施形態の両面粘着テープは、さらに、易解体層と粘着剤層との間に基材フィルムを有する。解体された両面粘着テープは、両面粘着テープの残渣が被着体上に残ってしまう場合がある。特に易解体層のような易解体性の脆い層を有する両面粘着テープでは、被着体上に残った両面粘着テープの残渣を取り除き難い場合がある。しかし、本実施形態の両面粘着テープは、さらに、易解体層と粘着剤層との間に基材フィルムを有するので、基材フィルム部分を捉えて引っ張るなどすることにより、解体された両面テープの残渣全体を、容易に被着体から剥がすことができる。
例えば、上記基材フィルム40,41と粘着剤層20,21との間に、発泡体(フォーム剤)層が設けられていてもよい。発泡体層はクッションの役割を果たし、発泡体層を有する両面粘着テープにクッション性を付与することができる。
本発明の両面粘着テープは、リユースやリサイクル時の部材間の分離に際して、加熱により容易に解体できる。このため、自動車、建材、OA、家電業界などの工業用途における各種製品の部品間固定を行う両面粘着テープとして好適に使用できる。リユースやリサイクル時の多量の部品の分離や、多量のラベル剥離等を行う際にも作業効率が良好である。
本発明の両面粘着テープは、低い加熱温度により解体を実現することも可能である。そのため、特に、熱により部品の劣化が懸念される携帯電話、映像機器、コンピュータなどの電気製品の部品間固定を行う両面粘着テープとして好適に使用できる。
本発明の接着方法は、被着体同士を本発明の両面粘着テープにより貼り合わせるものである。
また、本発明の分離方法は、前記易解体層を加熱し、本発明の接着方法により貼り合わされた前記被着体同士を分離させるものである。
まず、両面粘着テープを加熱する。両面粘着テープの加熱は貼り合わされた前記被着体及び両面粘着テープ全体を加熱することにより行ってもよい。すると、易解体層10の熱可塑性樹脂11が熱により軟化する。このとき被着体50,51同士を分離させる方向に両面粘着テープに力をかけることで、両面粘着テープに剥離応力がかけられる。本発明の両面粘着テープの易解体層にはフィラーが含有されているので、被着体同士を容易に分離させることができる。
図6(b)に示すように、易解体層10にフィラーが配合されていない場合では、熱可塑性樹脂11にかかる応力が分散し、熱可塑性樹脂の層は解体され難い。
一方、本発明の分離方法では、両面粘着テープの易解体層10にフィラー12が含有されているので、図6(a)に示すように、熱可塑性樹脂11にかかる応力が集中するため易解体層にフィラーが配合されていない場合よりも、少ない力で易解体層を解体することができ、容易に被着体同士を分離させることができる。
重量平均分子量20万のスチレン−イソプレンブロック共重合体S(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は52質量%。前記スチレン−イソプレンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は15質量%、ポリイソプレン単位の質量割合は85質量%)を100質量部、C5石油系粘着付与樹脂(軟化点100℃、数平均分子量885)を40質量部、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂(軟化点125℃、数平均分子量880)を30質量部、液状粘着付与樹脂としてHV−100(JX日鉱日石株式会社製、低分子量ポリブテン)を5質量部、フィラーとして、日本フィライト社製アクリル製微粒子エクスパンセル(980)DU−120を20質量部、の配合比で混合したものを、トルエンに溶解することによって合成ゴム系粘着剤を得た。
前記粘着剤を、アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが50μmとなるように、剥離シートの表面に塗布し、85℃で5分間乾燥させることによって層を形成した。
フィラーとして、松本油脂製アクリル系微粒子 FN−180Sを用い、FN−180S20質量部と、上記スチレン−イソプレンブロック共重合体S100質量部とを混合した以外は、上記合成ゴム層(1−1)の製造と同様にして、合成ゴム層(1−2)を製造した。
フィラーとして、松本油脂製アクリル系微粒子 FN−100Mを用い、FN−100M20質量部と、上記スチレン−イソプレンブロック共重合体S100質量部と混合した以外は、上記合成ゴム層(1−1)の製造と同様にして、合成ゴム層(1−3)を製造した。
フィラーとして、松本油脂製アクリル系微粒子 FN−180Sを用い、FN−180S30質量部と、上記スチレン−イソプレンブロック共重合体S100質量部と混合した以外は、上記合成ゴム層(1−1)の製造と同様にして、合成ゴム層(1−4)を製造した。
重量平均分子量20万のスチレン−イソプレンブロック共重合体S(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は52質量%。前記スチレン−イソプレンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は15質量%、ポリイソプレン単位の質量割合は85質量%)を100質量部、C5石油系粘着付与樹脂(軟化点100℃、数平均分子量885)を40質量部、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂(軟化点125℃、数平均分子量880)を30質量部、液状粘着付与樹脂としてHV−100(JX日鉱日石株式会社製、低分子量ポリブテン)を5質量部、の配合比で混合したものを、トルエンに溶解することによって合成ゴム系粘着剤を得た。
前記粘着剤を、アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが50μmとなるように、剥離シートの表面に塗布し、85℃で5分間乾燥させることによって層を形成した。
攪拌機、寒流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器に、ブチルアクリレート44.9質量部、2−エチルヘキシルアクリレート50質量部、アクリル酸2質量部、酢酸ビニル3質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート0.1質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.1質量部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、70℃で10時間重合することによって、重量平均分子量80万のアクリル系共重合体溶液を得た。次に、アクリル系共重合体100質量部に対して、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂(軟化点125℃、数平均分子量880)30質量部を添加し、酢酸エチルを加えて混合することによって、不揮発分45質量%のアクリル系粘着剤を得た。
前記粘着剤100質量部に対し、日本ポリウレタン工業(株)製「コロネートL−45」(イソシアネート系架橋剤、固形分45質量%)を1.1質量部添加し15分攪拌した後、アプリケーターを用いて、乾燥後の厚さが50μmになるように、剥離シート上に塗布し、85℃下で5分間乾燥した。
図8(a)に示すように、アクリル系粘着剤層(3)22を厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルム42に貼り合わせた。
一方、別のアクリル系粘着剤層(3)23と易解体層である合成ゴム層(1−1)15(フィラー13有り)を厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルム43の両面にそれぞれ貼り合わせ、上記合成ゴム層(1−1)15側の剥離紙を除去して、先に貼り合わせておいた前記ポリエチレンテレフタレートフィルム42及びアクリル系粘着剤層(3)22の貼合品に貼り合わせた後、4kgf/cm2で加圧しラミネートすることによって、実施例1の両面粘着テープ3を作製した。
上記合成ゴム層(1−1)に代えて、上記合成ゴム層(1−2)を用いた以外は、上記実施例1と同様にして、実施例2の両面粘着テープを作製した。
上記合成ゴム層(1−1)に代えて、上記合成ゴム層(1−3)を用いた以外は、上記実施例1と同様にして、実施例3の両面粘着テープを作製した。
上記合成ゴム層(1−1)に代えて、上記合成ゴム層(1−4)を用いた以外は、上記実施例1と同様にして、実施例4の両面粘着テープを作製した。
(図8(b)に示すように、合成ゴム層(1)15(フィラー有り)を、合成ゴム層(2)16(フィラー無し)としたこと以外は、実施例1と同様の方法で比較例1の両面粘着テープ4を作製した。
図9は、接着性試験の方法を説明する図である。23℃の環境下、実施例1及び比較例1で得た両面粘着テープを、1辺(外形)の長さが14mmの正方形で、幅2mmの額縁状に裁断した。前記裁断した両面粘着テープ102を、長さ15mm、幅15mm及び厚さ2mmの直方体であるアクリル板101に貼付した。その際、前記裁断した両面粘着テープ102の1辺が、前記アクリル板101の1辺15mmに対応するように貼付したものを試験片101とした。次に、中心部に直径10mmの穴を有する縦20mm、横50mm及び厚さ1mmのSUS板103と、前記試験片101の粘着テープ側の面とを、それらの中心が一致するように貼付し、プレス機を用いて80N/cm2で10秒加圧した後、前記加圧した状態を解き、23℃の環境下で1時間静置することによって試験片102を作製した。次に、直径8mmのステンレス製のプローブ104を備えた引張試験機(エイアンドディ社製テンシロンRTA−100、圧縮モード)を用意した。前記プローブ104が、前記試験片102を構成するSUS板103の穴をとおして、前記試験片102を構成する試験片101に力を加えた際に、前記試験片101がSUS板103からはがれた時の強度(N/cm2)を測定した。なお、前記プローブ104が試験片101を押す速度は10mm/分に設定した。
環境温度を23℃から85℃に代えた以外は、上記常温時の接着性試験と同様にして、接着性試験を行った。
図10は、解体性試験の方法を説明する図である。まず、実施例1及び比較例1で得た両面粘着テープを、1辺(外形)の長さが20mmの正方形状に裁断した。前記裁断した両面粘着テープ202を、長さ100mm、幅30mm及び厚さ1mmのSUS板201に貼付した。その次に、SUS板201’を前記両面粘着テープ202とSUS板201とが貼付された面と反対側の面に貼付し、5kg荷重ローラーで1往復加圧したものを試験片とした。作成した試験片を各温度条件下に30分放置したものを取り出し、SUS板201,201’の両端を手で持ち、垂直方向に引き剥がした際のSUS板の分離し易さを評価した。また、SUS板201,201’同士を引き剥がすように、SUS板201,201’の両端にSUS板と垂直方向に力を加えた際に、前記両面粘着テープ202がSUS板SUS板201又は201’からはがれた時の強度(N/cm2)を測定した。
評価結果を表1に示す。
◎:既に剥がれている(自然分離)
○:SUS板同士を容易に分離させることができる/引き剥がす力が<7N/cm2
△:力を入れればSUS板同士を分離させることができる/引き剥がす力が7〜20N/cm2
×:SUS板同士を分離させることができない
粘着テープの製造に使用した樹脂スチレン−イソプレンブロック共重合体Sを、アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが100μmとなるように、離型ライナーの表面に塗布し、85℃で5分間乾燥させることによって、厚さ100μmの熱可塑性樹脂層を、複数枚形成した。
10…易解体層
11…熱可塑性樹脂
12…フィラー
20,21…粘着剤層
30,31,32,33,34…剥離シート
40,41…基材フィルム
50,51…被着体
3,4…両面粘着テープ
14…フィラー
15…合成ゴム層(1)
16…合成ゴム層(2)
22,23…アクリル系粘着剤層(3)
42,43…ポリエチレンテレフタレートフィルム
101…アクリル板
102…両面粘着テープ
103…SUS板
104…プローブ
201,201´…SUS板
202…両面粘着テープ
Claims (11)
- 熱可塑性樹脂及びフィラーを含有する易解体層の両面側に粘着剤層を有し、前記易解体層が熱により破断することで被着体同士を分離するものであることを特徴とする両面粘着テープ。
- 前記熱可塑性樹脂が、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ウレタン系、エステル系又はアミド系の熱可塑性エラストマーである請求項1に記載の両面粘着テープ。
- 前記熱可塑性樹脂の1Hz及び23℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G23が1.0×103〜5.0×107Paの範囲であり、1Hz及び100℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G100が1.0×102〜5.0×106Paの範囲である請求項1又は2に記載の両面粘着テープ。
- 前記易解体層と前記粘着剤層との間の少なくとも一方に基材フィルムを有する請求項1〜3のいずれかに記載の両面粘着テープ。
- 前記易解体層と前記粘着剤層との間の両方に基材フィルムを有する請求項4に記載の両面粘着テープ。
- 前記フィラーがアルミナ粒子、シリカ粒子、タルク粒子、炭酸カルシウム粒子、クレー粒子、珪藻土粒子、マイカ粒子、珪酸マグネシウム粒子、又はマイクロカプセルである請求項1〜5のいずれかに記載の両面粘着テープ。
- 前記粘着剤層の少なくとも一方がアクリル系共重合体を含有する請求項1〜6のいずれかに記載の両面粘着テープ。
- 前記粘着剤層の両方がアクリル系共重合体を含有する請求項7に記載の両面粘着テープ。
- 熱可塑性樹脂及びフィラーを含有する易解体層を作製し、該易解体層の一方側に一方の粘着剤層を貼り合わせ、その後、該易解体層の他方側に他方の粘着剤層を貼り合わせることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の両面粘着テープの製造方法。
- 被着体同士を請求項1〜8のいずれかに記載の両面粘着テープにより貼り合わせることを特徴とする接着方法。
- 前記易解体層を加熱することを特徴とする、請求項10に記載の接着方法により貼り合わされた前記被着体同士の分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014205878A JP6417837B2 (ja) | 2014-10-06 | 2014-10-06 | 両面粘着テープ、両面粘着テープの製造方法、接着方法及び分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014205878A JP6417837B2 (ja) | 2014-10-06 | 2014-10-06 | 両面粘着テープ、両面粘着テープの製造方法、接着方法及び分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016074813A JP2016074813A (ja) | 2016-05-12 |
JP6417837B2 true JP6417837B2 (ja) | 2018-11-07 |
Family
ID=55950834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014205878A Active JP6417837B2 (ja) | 2014-10-06 | 2014-10-06 | 両面粘着テープ、両面粘着テープの製造方法、接着方法及び分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6417837B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102022121016A1 (de) | 2022-08-19 | 2024-02-22 | Tesa Se | Laminat |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7464203B2 (ja) | 2022-02-04 | 2024-04-09 | Dic株式会社 | 粘着テープ、粘着テープを用いて得られる物品及び物品の解体方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000281806A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-10-10 | Nitto Denko Corp | エラストマーフィルム及びこれを用いた粘着シート |
JP2006291137A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Nitto Denko Cs System Kk | 粘着テープ類およびその使用方法 |
JP2007023113A (ja) * | 2005-07-14 | 2007-02-01 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 両面接着フィルム、接着方法及び接着構造体 |
JP2007177125A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Lintec Corp | 移動体外装部用粘着シート |
JP5235294B2 (ja) * | 2006-11-10 | 2013-07-10 | 日東電工株式会社 | 加熱発泡型再剥離性アクリル系粘着テープ又はシート |
JP2015034265A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-19 | 日東電工株式会社 | 易解体型両面粘着シート、及びその貼付方法 |
-
2014
- 2014-10-06 JP JP2014205878A patent/JP6417837B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102022121016A1 (de) | 2022-08-19 | 2024-02-22 | Tesa Se | Laminat |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016074813A (ja) | 2016-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6120123B2 (ja) | 両面粘着テープ、物品及び分離方法 | |
JP3810911B2 (ja) | 加熱剥離型粘着シート | |
CN111247221B (zh) | 具有部分发泡的自胶粘物质的胶粘条 | |
CN110099978B (zh) | 粘接带、物品及物品的制造方法 | |
CA2942678C (en) | Shock absorbing expanded adhesive and articles therefrom | |
JPWO2010122942A1 (ja) | 加熱膨張型再剥離性アクリル系粘着テープ又はシート | |
EP3411229A1 (en) | Film backings for peel release mounting | |
JP6337480B2 (ja) | 粘着テープ、物品及び電子機器 | |
JP2007284666A (ja) | 加熱剥離性粘着テープ | |
JP6417837B2 (ja) | 両面粘着テープ、両面粘着テープの製造方法、接着方法及び分離方法 | |
JP2005314708A (ja) | 加熱剥離型粘着シート | |
JP2015034265A (ja) | 易解体型両面粘着シート、及びその貼付方法 | |
KR20210101223A (ko) | 점착 시트 | |
JP6476734B2 (ja) | 粘着テープ、粘着テープを用いて得られる物品及び物品の解体方法 | |
CN106520004A (zh) | 一种泡棉压敏胶及其制造方法 | |
CN112088197B (zh) | 用于制造用微球发泡的自胶粘剂组合物层的方法 | |
WO2017212736A1 (ja) | 接着シート及び物品 | |
JP6417838B2 (ja) | 両面粘着テープ、両面粘着テープの製造方法、接着方法、及び分離方法 | |
JPH04198290A (ja) | フイルム又はシート状接着材 | |
JP2008248065A (ja) | 粘着剤及び粘着シート | |
JP6690130B2 (ja) | 粘着テープ、物品、物品の解体方法、電子機器及び電子機器の解体方法 | |
JP6451267B2 (ja) | 両面粘着テープ、両面粘着テープの製造方法、接着方法及び分離方法 | |
JPWO2020179464A1 (ja) | 粘着テープおよび接着体 | |
JP6844750B2 (ja) | 粘着シート及びそれを使用した物品の製造方法 | |
CN110832045A (zh) | 粘接带、物品以及物品的制造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170710 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180320 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180911 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180924 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6417837 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |