JP6549838B2 - 乗用型田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、前輪と後輪を備える機体に原動部と操縦部を設け、機体の後部に植付装置を昇降自在に連結する乗用型田植機に関する。
植え付け条数の比較的多い乗用型田植機においては、原動部の左右にフロントステップを設けると共に、操縦部の中央にリヤステップ(フロアステップ)を、また、その左右にサイドステップを併設する。そして、サイドステップは、リヤステップと略面一な踏面となる下段のステップと下段のステップの踏面より高い上段のステップ(リヤステップ)で構成し、苗載せ台への苗補給を容易にしている。
また、フロアステップ下方の空間を利用して、ここに大型の燃料タンクを設けると共に、燃料タンクの給油口をサイドステップの下段のステップと上段のステップの間に配設して、給油口に泥等が付着したり泥水が侵入することを防止している。なお、この場合、下段のステップと上段のステップとを連結する傾斜面に開閉板を設け、燃料タンクへ燃料を補給する際に開閉板を開いて給油口を露出させる(例えば、特許文献1参照。)。
一方、サイドステップと同様の機能を備える補助ステップと踏み台を設け、この踏み台を下方に入り込ませた支持部材によって支持し、踏み台の下に一方の足を多少潜り込ませて苗補給時に体を安定させることが知られている。また、補助ステップの下方に燃料タンクを設け、この燃料タンクの給油口にキャップを締めた状態で、補助ステップの上面よりキャップの上縁を下方に位置させることによって、搭乗者の足でキャップが踏まれないようにすることが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第4769413号公報 特許第4594876号公報
乗用型田植機は、水田で走行しながら苗を植え付けるため、作業者が畦や水田を歩いた際に付着した泥土や泥水が、機体に搭乗した際にステップ上に落ちてステップを汚したり、車輪等で跳ね上げた泥水が機体上に持ち上げられたりする。また、苗載台に苗が少なくなると苗補給作業を行う必要があり、その際には畦際で機体を止めて補助者から苗を受け取り、ステップ上を移動して、片足をサイドステップの上段に掛けて苗載台に苗を補給することになり、上段のステップにも泥土や泥水が少なからず付着する。
そこで、前述した特許文献1に記載されているように、燃料タンクの給油口をサイドステップの下段のステップと上段のステップの間に配設すると、上段のステップに溜まった泥土や泥水が下方に落ちたとしても、下段のステップと上段のステップを連結する傾斜面、或いは開閉板に沿って流れ落ち、キャップ等に直接泥水等が掛かることはない。また、作業中に燃料タンクへ燃料補給を行う場合に、開閉板を開いてキャップを外し給油口を露出させると、それ以前に泥水等が流れ落ちていれば給油口に泥水等が侵入することはない。
しかし、いざ給油する際に上段のステップに携帯型の燃料容器を置いたはずみでステップから泥土が落ちたり泥水が垂れると、これら泥水等は下方の給油口に侵入する虞があり、完全にこれらの侵入を防止することができない。また、特許文献2に記載されているように、給油口を蓋するキャップを搭乗者の足で踏まれないように補助ステップの上面より下方に位置させると、確かにキャップが足で踏まれて泥土や泥水がキャップに付着することはない。
しかし、このものでは給油口を補助ステップの側方に配置しているため、車輪等で跳ね上げた泥水等が給油口やキャップに掛かりやすく、給油作業を行う場合にキャップを外すとキャップに付着した泥水等によって手が汚れ、また、キャップに付着した泥水等が誤って給油口に侵入する虞がある。一方、特許文献2に記載されている踏み台は、踏み台の下方に入り込ませた支持部材によって支持することにより、踏み台の前部側を補助ステップの後部側に張り出して設けることができる。
そして、このように踏み台を補助ステップの後部側に張り出して設けると、特許文献1に記載されているように、傾斜面の上方に引き継いで平坦な上段のステップを設けるものより、踏み台(上段のステップ)の前後方向の長さを長くすることができ、踏み台に足を完全に載せた安定した苗供給態勢をとることができる。また、オペレータが踏み台に両足を揃えて乗った状態で、補助者がステップ上を移動して持ち運んだ苗を受け取り、そのまま苗載台に苗補給を行うこともでき、より迅速で能率的な苗補給作業を行うことができる。
そこで、本発明は、上記のような問題に鑑み、上段のステップの前後方向の長さを長くして、苗載台への苗補給作業を容易にすると共に、下段のステップと上段のステップの間に配設する燃料タンクの給油口に泥土や泥水が可能な限り侵入しないようにする乗用型田植機を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため第1に、
前輪と後輪を備える機体に原動部と操縦部を設け、機体の後部に植付装置を昇降自在に連結する乗用型田植機において、
前記原動部の左右にフロントステップを設けると共に、
操縦部の中央と左右にリヤステップとサイドステップを設け、
前記サイドステップは、リヤステップと略面一な踏面となる下段のステップと、前部側が下段のステップの後部側に張り出して下段のステップの踏面より高い上段のステップを備え、
また、下段のステップの下方に設ける燃料タンクの給油口を上段と下段のステップの間に臨ませると共に、
その給油口の上方及び前方を開閉自在なカバーで覆うにあたり、
該カバーは、その後端部を前記上段のステップの前後方向中途部に臨ませ、且つ前端部を前記下段のステップの後端部に臨ませることで前下がりとした閉じた状態と、前端部が前記上段のステップよりも上方に位置して後部側を後ろ下がりとした開いた状態とをとるように、且つ、その後端部が前記閉じた状態と開いた状態とに亘って前記給油口よりも後方に位置するように側面視で前記給油口と上段のステップとの間の位置で該カバーの上部寄りの中途部を中心に回動可能にヒンジを介してサイドステップの枠体に止着することで、上段のステップから垂れる泥水等が前記閉じた状態ではカバーの前方側下り傾斜姿勢によって給油口の前方側に排出され、また、前記開いた状態ではカバーの後方側下り傾斜姿勢によって給油口の後方側に排出されることを特徴とする。
また、本発明は、第2に、前記カバーは、側面視でへの字状に折曲形成して、前記閉じた状態において後部を前記上段のステップの下面に沿わせたことを特徴とする。

さらに、本発明は、第3に、前記燃料タンクの給油口の後方側を覆うカバーを設け、該カバーによって給油口及びキャップに対する後輪側からの泥水等の付着を防止するように構成することを特徴とする。
本発明の乗用型田植機によれば、原動部の左右にフロントステップを設けると共に、操縦部の中央と左右にリヤステップとサイドステップを設け、前記サイドステップは、リヤステップと略面一な踏面となる下段のステップと、前部側が下段のステップの後部側に張り出して下段のステップの踏面より高い上段のステップを備え、また、下段のステップの下方に設ける燃料タンクの給油口を上段と下段のステップの間に臨ませると共に、その給油口の上方及び前方を開閉自在なカバーで覆って、このカバーの開閉状態に拘らず上段のステップから垂れる泥水等が給油口に侵入しないように構成する。
そのため、機体をコンパクトにするために機体上に限られたスペースしか確保できなくとも、上段のステップの前後方向の長さを可能な限り長くすることができ、それによって苗載台への苗補給作業を容易に行うことができる。また、上段のステップの前部側を下段のステップの後部側に張り出させると、上段のステップから垂れた泥水等が下段のステップと上段のステップの間に臨ませる燃料タンクの給油口に侵入しやすくなる。しかし、給油口の上方及び前方を開閉自在なカバーで覆って、このカバーの開閉状態に拘らず上段のステップから垂れる泥水等が給油口に侵入しないように構成すると、燃料タンクに泥水等が溜まることを可及的に防止して、エンストや燃料ポンプが故障するといった弊害を防止することができる。
また、前記カバーは、給油口を蓋するキャップの径より広幅なプレートで形成して、前記給油口の上方にヒンジを介して開閉自在に止着し、上段のステップから垂れる泥水等がカバーの閉じ状態ではカバーの前方側下り傾斜姿勢によって給油口の前方側に排出され、また、カバーの開き状態ではカバーの後方側下り傾斜姿勢によって給油口の後方側に排出されるように構成すると、カバーを閉じた状態で給油口の前方がカバーによって閉鎖されて、給油口及びキャップが踏まれたり、泥水等が掛かることを防止することができる。一方、カバーを開いた給油時には、カバーを後方側下り傾斜姿勢として給油口の前方を大きく開放することができ、キャップの取り外しや給油ノズルの差し込みを容易に行えるから給油作業を能率的に行うことができる。
さらに、前記カバーは、側面視への字状に折曲形成して、前記給油口の上方及び前方を覆うように構成すると、前後方向に長いフラットなプレートで給油口の上方及び前方を覆うものに比較してカバーの長さを短縮することができ、カバーを上段と下段のステップ間にコンパクトに納めることができる。そして、前記燃料タンクの給油口の後方側を覆うカバーを設け、該カバーによって給油口及びキャップに対する後輪側からの泥水等の付着を防止するように構成すると、給油口及びキャップを、その上方及び前方を覆うカバーと、後方側を覆うカバーと、下方に位置する燃料タンクによって覆い、給油口及びキャップに対する泥水等の付着を防止することができ、キャップを取り外す際に手を汚したり泥水等を給油口に侵入させることがない。
乗用型田植機の側面図である。 乗用型田植機の平面図である。 乗用型田植機の斜視図である。 サイドステップの構造を示す斜視図である。 開閉カバーの構造を示す斜視図である。 開閉カバーを閉じた状態を示す側面図である。 開閉カバーを開いた状態を示す側面図である。 燃料タンクの正面図である。 予備苗台の正面図である。 スライド式予備苗台の正面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように乗用型田植機1は、前輪2と後輪3を備えた機体4の後部に植付装置5をリンク機構6と図示しない油圧シリンダによって昇降自在に連結する。前記機体4は、シャシフレーム7、トランスミッションケース8、フロントアクスルケース9、リヤアクスルケース10等を一体的に連結して構成する。また、機体4の前部には水冷直列3気筒ディーゼルエンジン11を搭載する。
また、エンジン11の後方のシャシフレーム7には、図示しないラジエータブラケットを立設し、このラジエータブラケットに電動モータで駆動されるラジエータファンを備えたラジエータを取り付け、また、エンジン11の上方にエアクリーナを取り付け、これらによって原動部を構成する。さらに、ラジエータの後方に立設したステアリングコラム12の上部にステアリングホイール13を設け、ステアリングコラム12の後方寄りをリヤパネルカバー14で覆う。
なお、ステアリングコラム12には、主変速レバー15、副変速レバー16、及びエンジンコントロールレバー17等のレバーガイドを設けると共に、ステアリングコラム12の中途とラジエータブラケットの上部は、図示しない連結ブラケットによって相互に連結し、この連結ブラケットに計器盤や各種スイッチを備えたメーターパネル18を取り付ける。また、連結ブラケットの前部寄りの左右端に支点ピンを設け、エンジン11等の原動部を覆うボンネット19を、その支点ピンに後部側上部を回動自在に軸支して、ボンネット19の前部側を開閉自在に構成する。
さらに、ボンネット19(原動部)の左右側方となるシャシフレーム7には、左右のフロントステップ20を取り付け、このフロントステップ20には、滑り止め突起を設けたステップマット21を敷いている。なお、右フロントステップ20の下方にはバッテリ22を設け、左フロントステップ20の下方にはマフラーを設けている。また、左右フロントステップ20及びリヤパネルカバー14の後方となるシャシフレーム7にはリヤステップ23を取り付ける。
このリヤステップ23は樹脂で一体成形するものであり、左右の外側寄りの上面に滑り止めとなる突起部23aを設けると共に、中央部にフロアマット24を敷いている。また、リヤステップ23の後部寄りは上方に立ち上がる傾斜面23bに形成し、さらに、床面中央と傾斜面23bとにかけて開口を設け、この開口をシートアンダーカバー25によって閉鎖している。
また、シートアンダーカバー25はその上面に孔を設け、係る孔を通してシャシフレーム7に回動自在に取り付けた運転席26は、シートアンダーカバー25の上方で着座姿勢とステアリングホイール13側に倒した倒伏姿勢に切り替えることができる。そして、操縦部は、前記ステアリングホイール13、リヤステップ23、及び運転席26等によって構成する。さらに、リヤステップ23の左右側方にはサイドステップ27を設ける。
サイドステップ27は、図4乃至図7に示すように下段のステップDと上段のステップUによって構成する。この内、下段のステップDは、外方側のパイプ28と内方側のプレート29と両者の間に設けた複数の補強プレート30を一体に溶接して枠フレームを形成する。この枠フレームの前部寄りには、前輪2の操舵状態を透かして見ることができる複数の長孔31aを備える鋼板31を内側として、その外側にフランジ付き孔あき鋼板32を溶接する。また、枠フレームの中央部には、上面に複数の突起を有する樹脂製のグレーチング33をボルトによって取り付ける。
さらに、枠フレームの後部寄りは、リヤステップ23の傾斜面23bと同様の傾斜をもって上方側に折曲し、また、その後に後方に向けて水平に折曲する。また、枠フレームの前部はシャシフレーム7の前部側のステー34に取り付け、後部はシャシフレーム7の後部側に設けた横パイプフレーム35にブラケット36を介して取り付ける。そして、これにより下段のステップDの鋼板31、32及びグレーチング33で構成する実質的なステップの踏面は、リヤステップ23の踏面と略面一となり、リヤステップ23と下段のステップDが左右方向に連続する一連のステップとなる。
また、上段のステップUは、後方側に向くコの字上のパイプ37と桟状に交差させた補強プレート38によって枠フレームを形成する。この枠フレームの前部寄りと後部寄りの上方には、前プレート39と後プレート40を溶接する。また、枠フレームの中央に3枚の上面に複数の突起を有する樹脂製のグレーチング41をボルトによって取り付ける。そして、上段のステップUは、下段のステップDの後部寄りの水平部の上方にクッション材42を介して載置する一方、後部を下段のステップDと同様に、シャシフレーム7の後部側に設けた横パイプフレーム35にブラケット36を介して取り付ける。
すると、上段のステップUの前部側は、リヤステップ23の後部寄りの傾斜面23b、及び下段のステップDの枠フレームの後部寄りの傾斜面から、前プレート39の長さ程度、前方に張り出すことになる。要するに上段のステップUの前部側が下段のステップの後部側に張り出して、上段のステップUの前プレート39、後プレート40、及びグレーチング41で構成するステップの踏面は、前後方向に長さの長いものになる。なお、上段のステップUは、下段のステップDより左右幅を広くしているため、図示しないシャシフレーム7の後部側の支持フレームに内方側を載置して、上段のステップUに加わる荷重を下段のステップDの後部寄りと共に支持フレームによって受けている。
一方、リヤステップ23と右側のサイドステップ27の下方には、燃料タンク43を設ける。この燃料タンク43は樹脂製のタンクで構成し、そのフランジ43aをシャシフレーム7に前後の取り付けプレート44を介して取り付ける。また、燃料タンク43の後部寄りには後方に傾斜して立ち上がる扁平な燃料導入部43bを形成し、導入部43bの傾斜する上面には給油口43cを形成する。さらに、給油口43cの周囲に螺子部を形成し、この螺子部にキャップ45を締めて給油口43cを蓋する。
また、給油口43cとキャップ45には、その上方及び前方を覆う開閉自在なカバー46と後方側を覆うカバー47を設ける。その内、上方及び前方を覆うカバー46は、側面視ヘの字状に折曲したプレートで形成し、キャップ45の外径より広い左右幅を備える。そして、係るカバー46の上部寄りは、下段ステップDの枠フレームの後部寄り傾斜面に設ける補強プレート30aにヒンジ48介して回動自在に取り付ける。
そして、カバー46は、前部側を前下がりとした閉じた状態では、その前端がカバー46の自重で下段のステップDの枠フレームの補強プレート30bの上面に受け止められる。また、後部側を後下がりとした開いた状態では、ヒンジ48側の補強プレート30aに取り付けた磁石49にカバー46が吸着されて、その開き状態が維持される。なお、カバー46の前端にはクッション材50を貼り付け、機体振動等によるカバー46と補強プレート30bとの接当音の発生を防止している。また、カバー46の前部寄り中央部には円形の孔46aを設け、カバー開閉時の取っ手とする。
一方、給油口43cとキャップ45の後方側を覆うカバー47は、前方側に向かうコの字状のプレートで形成し、下段のステップDの枠フレームにボルトによって取り付ける。なお、燃料タンク43の下部と導入部43bには、燃料吸入パイプ51と燃料リターンパイプ52を装着すると共に、フロートアーム式の燃料ゲージ53を取り付ける。
ここで、燃料ゲージ53は、フロート53aの上下動に連動するセンサー53bが電気抵抗を発生させて燃料タンク43内の燃料の残量を計測するが、フロート53aの上下限位置は、その燃料ゲージ53の仕様によって決まっている。一方、燃料タンク43はタンク搭載位置とタンク容量によってタンク形状が決定され、この燃料タンク43に既存の燃料ゲージ53を使おうとすると、フロート53aの上下限位置に対応するタンクの高さが合わないという問題がある。
そこで、図8に示すように燃料タンク43の底部のフロート53aが接当する位置に燃料溜まり部43dを突出形成して、フロート53aを燃料溜まり部43dに落とし込んで燃料溜まり部43dの底面にフロート53aが接当する位置がフロート53a下限位置となるように燃料溜まり部43dの深さを設定する。すると燃料タンク43に合わせて燃料ゲージ53を新作しなくても、既存の燃料ケージ53を使用することができ、安価に燃料タンク43を製作することができる。
また、燃料タンク43の上面に突起43eを形成し、この突起43eの上方に下段のステップDの補強プレート30b等を臨ませると、オペレータが下段のステップDに乗った際に下段のステップDが撓んでも突起43eが下段のステップDを支えて荷重を幾分でも受けるので、それ以上の撓みを防止でき、下段のステップDの変形や下段のステップDが他部品に接触するといった問題を解消することができる。
なお、下段のステップDの枠フレームには、乗降を容易にするサブステップ54を取り付ける。また、同じく下段のステップDの枠フレームには、側方のサポートフレーム55を必要に応じて取り付けることができる他、上段のステップUの後方に横方向となる後方のサポートフレーム56を横パイプフレーム35を介して取り付けることができ、側方及び後方のサポートフレーム55、56は、オペレータが手でフレームを握って上段のステップUに乗る際の支えとなったり、上段のステップUに乗った際の支えとなって不測な転落を防止する。
次に、植付装置5について説明すると、植付装置5は8条植えとなっており、前高後低状に傾斜して複数のマット苗を載置する苗載台57、苗載台57の下端から1株分づつ苗を植付爪(ビーク)58により掻き取って植え付けるロータリ植付機構59、走行跡や旋回跡を整地しながら植え付け箇所を均すフロート60等を備えて構成する。より詳細には、エンジン11からの動力はトランスミッションケース8を経て、植付PTOシャフト及びプロペラシャフト等を介して植付装置5のドライブケース61に入り、苗載台57を左右往復スライド駆動すると共に、苗載台57の縦送りベルト62を駆動してマット苗を下方に間欠的に縦送りする。
また、ドライブケース61からロータリ植付機構59を構成するプランタケース63を経て、ロータリケース64が回転駆動され、ロータリケース64に取り付けたプランタアーム65に装着した植付爪58が苗載台57の下端から1株分づつ苗を掻き取ると共に、掻き取った苗をフォーク66で押し出して苗を田面に植え付ける。さらに、機体の前部寄りの左右両側部には、シャシフレーム7から立ち上げた苗補給装置の取り付けフレーム67を設ける。
この取り付けフレーム67には、図9に示す予備苗(マット苗)を収容した苗箱を片側4枚載置可能な予備苗台68や、図10に示す予備苗を収容した苗箱をスライドさせて苗載台57側に供給するスライド式予備苗台69を適宜選択して取り付けることができる。また、シャシフレーム7の前部にはセンターポール70を前後に回動自在に設け、シャシフレーム7の左右にはトレースマーカー71を設ける。なお、72は植付装置5に起倒自在に取り付ける線引きマーカーの取り付け杆である。
そして、以上のように構成する乗用型田植機1は、苗の植付作業を開始する前の準備作業として、或いは植付途中において苗載台57に植え付ける苗を供給したり補給する必要がある。その場合、植付装置5を上昇させた状態で機体4を畦際で停止させ、補助者が予備苗(マット苗)を収容した苗箱や苗箱からスクレーパで掬い取ったマット苗を、機体4に搭乗するオペレータに手渡しする。また、オペレータはフロントステップ20、及びリヤステップ23上を移動して、片足を上段のステップUに掛けて、マット苗を苗載台57の上方から供給する。さらに、補助者から受け取ったマット苗を収容した苗箱を予備苗台68に積み込み、準備作業を終了して植え付け作業を開始する。
なお、スライド式予備苗台69を装備する場合は、畦際からスライド式予備苗台69の始端側にマット苗を収容した苗箱を載せると、苗箱はスライドしてリヤステップ23及びサイドステップ27上となる終端側に移動するから、オペレータはフロントステップ20上を移動することなく、苗載台57にマット苗を供給することができ、また、スライド式予備苗台69にマット苗を収容した苗箱を積載しておき、植付け作業途中で苗載台57に苗が少なくなった場合に、積載した苗箱を取り出してマット苗を苗載台57に補給することができる。
さらに、複数の補助者がいる場合は、例えば、オペレータが上段のステップUに両足を揃えて立ち上がった状態で待機し、また、第1の補助者がリヤステップ23又はサイドステップ27上で待機し、さらに、第2の補助者が畦際に位置してスライド式予備苗台69の始端側にマット苗を収容した苗箱を載せると、第1の補助者とオペレータにマット苗を順次、バトンタッチして能率的に苗補給作業を行うことができる。
一方、植付作業中に燃料タンク43の残量が少なくなる場合がある。その場合には、畦際で機体4を停止させ、携帯型の燃料容器(灯油用のプラスチック製容器、又はガソリン携行缶のような金属製容器)に入れた軽油を燃料タンク43に補給することになる。そこで、燃料容器を機体4上に持ち上げて、燃料容器を例えば下段のステツプD上に置く。また、燃料タンク43の給油口43cを覆うカバー46を持ち上げて開き状態とし、さらに、キャップ45を取り外して給油口43cに燃料容器に接続した給油ノズルを差し込んで燃料補給を行う。或いは燃料容器と給油口43cに手動ポンプを差し込んで燃料補給を行う。
なお、燃料容器を上段のステップU上に置いて手動ポンプの吐出側をカバー46の側方を迂回させて給油口43cに差し込んだ場合には、サイフォンの原理で燃料容器から給油口43cに連続して給油することができる。また、燃料の補給作業を終えたら給油口43cにキャップ45を締めると共に、カバー46を押し下げて閉じ状態とすればよい。そして、このような燃料の補給作業にあって、上段のステップUは足を載せて苗補給作業を安定した状態で行うことができるようにするため、その前後長さを長くして前部側が下段のステップDの後部側に張り出したものにする。
そのため、上段のステップUから泥土が落下したり泥水が下方に垂れることがあり、前記燃料の補給作業時にこれら泥水等が燃料タンク43の給油口43cに侵入すると、エンストや燃料ポンプが故障するといったトラブルが発生する虞があり、燃料供給ラインに高価なセジメンタ等の除去装置を必要とする。しかし、燃料タンク43の給油口43cの上方及び前方はカバー46で覆っており、カバー46は閉じた状態で、上段のステップUから垂れた泥水等をへの字状に折曲したプレートの後部側の上面46bで受けたり、前部側の上面46cから給油口43cの前方側に排出する。
また、カバー46は開いた状態で、上段のステップUから垂れた泥水等を前部側の上面46cで受けて、それに引き続く後部側の上面46bから給油口43cの後方側に排出する。従って、燃料の補給作業中、或いは補給作業の前後において、カバー46の開閉状態に拘らず上段のステップUから垂れる泥水等が給油口43cに侵入しないと共に、キャップ45も垂れた泥水等によって汚れることはなく、高価なセジメンタを装備することなく燃料供給ラインに通常設ける燃料フィルタを装置すれば足りる。
さらに、燃料タンク43の給油口43cの後方側をカバー47で覆って給油口43c及びキャップ45に対する後輪3側からの泥水等の付着を防止すると、上方及び前方を覆うカバー46と下方に位置する燃料タンク43と後方側を覆うカバー47によって、給油口43c及びキャップ45の周囲を覆うことができ、給油口43c及びキャップ45に対する泥土の付着を防止して、キャップ45を取り外す際に手を汚すことがない。
そして、給油口43c及びキャップ45の上方及び前方を覆うとすれば、カバー46の長さを長くして、例えば、上段のステップUに当たるまでカバー46を延ばさなければならない。しかし、カバー46は側面視への字状に折曲形成するので、給油口43c及びキャップ45の上方及び前方を覆うことができることは勿論のこと、カバー46の長さを短縮して上段と下段のステップ間にコンパクトに納めることができる。
なお、機体4にはディゼルエンジン11を搭載したが、ガソリンエンジンを搭載してもよく、この場合、燃料タンク43にはガソリンを入れることになる。また、給油口43cを設けない左側の下段のステップDと上段のステップUとの間の傾斜面には、カバー46等を格別設けていないが、足が滑って下段のステップDと上段のステップUとの間に足が入る場合は、カバー46と同様なカバーを傾斜面に固定すればよく、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
1 乗用型田植機
4 機体
5 植付装置
11 エンジン
20 フロントステップ
23 リヤステップ
26 運転席
27 サイドステップ
43 燃料タンク
45 キャップ
46 開閉カバー
47 後方カバー
57 苗載台
D 下段のステップ
U 上段のステップ

Claims (3)

  1. 前輪と後輪を備える機体に原動部と操縦部を設け、機体の後部に植付装置を昇降自在に連結する乗用型田植機において、
    前記原動部の左右にフロントステップを設けると共に、
    操縦部の中央と左右にリヤステップとサイドステップを設け、
    前記サイドステップは、リヤステップと略面一な踏面となる下段のステップと、前部側が下段のステップの後部側に張り出して下段のステップの踏面より高い上段のステップを備え、
    また、下段のステップの下方に設ける燃料タンクの給油口を上段と下段のステップの間に臨ませると共に、
    その給油口の上方及び前方を開閉自在なカバーで覆うにあたり、
    該カバーは、その後端部を前記上段のステップの前後方向中途部に臨ませ、且つ前端部を前記下段のステップの後端部に臨ませることで前下がりとした閉じた状態と、前端部が前記上段のステップよりも上方に位置して後部側を後ろ下がりとした開いた状態とをとるように、且つ、その後端部が前記閉じた状態と開いた状態とに亘って前記給油口よりも後方に位置するように側面視で前記給油口と上段のステップとの間の位置で該カバーの上部寄りの中途部を中心に回動可能にヒンジを介してサイドステップの枠体に止着することで、上段のステップから垂れる泥水等が前記閉じた状態ではカバーの前方側下り傾斜姿勢によって給油口の前方側に排出され、また、前記開いた状態ではカバーの後方側下り傾斜姿勢によって給油口の後方側に排出されることを特徴とする乗用型田植機。
  2. 前記カバーは、側面視でへの字状に折曲形成して、前記閉じた状態において後部を前記
    上段のステップの下面に沿わせたことを特徴とする請求項1に記載の乗用型田植機。
  3. 前記燃料タンクの給油口の後方側を覆うカバーを設け、該カバーによって給油口及びキ
    ャップに対する後輪側からの泥水等の付着を防止するように構成することを特徴とする請
    求項1、又は請求項2に記載の乗用型田植機。
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