JP6935138B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
本発明は、建設機械に関し、詳しくは、簡単な構造でコンパクトに収容でき、使用時にクローラの外端より突出させることができる乗降用ステップを備えた建設機械に関する。
クローラ走行式の建設機械、例えば、杭打機やクローラクレーンをトレーラの荷台に積載して輸送する際には、寸法制限や破損防止のため、クローラフレームに設けられた乗降用ステップをクローラの外端より内側に収めた状態で積載し、現場で乗降用ステップを使用する際にクローラの外端より突出できるように構成したものが知られている。このような乗降用ステップには、枢支用ピンでクローラフレームに水平方向に回動可能に取り付けたものや、乗降用ステップの側部に長孔を形成し、クローラフレームに突設した枢支用ピンを長孔に挿通して乗降用ステップをクローラフレームの上下方向に回動可能に取り付けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、上下方向に延びるパイプを備えたブラケットをクローラフレームに突設し、パイプに挿通される脚部にエキスパンドメタルなどの鋼板を張設して足乗せ部を形成するとともに、パイプに対して脚部を抜き差しすることによりクローラフレームに着脱可能に取り付けられた乗降用ステップも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
近年、大型の杭打機では、下部走行体に適用されるクローラを大型化して車体の安定性を向上させている。このような高さ寸法の大きいクローラを安全に昇り降りするためには、乗降用ステップを緩やかな階段状に設けることが望ましいが、この場合、乗降用ステップの構造が大型化又は複雑化して嵩張り易くなり、輸送時の収容性を悪化させるといった課題があった。しかし、特許文献1に記載されたものには、複数段の乗降用ステップをコンパクトに収容するための構造については何ら記載がされていない。また、特許文献2に記載された着脱式の構造にすることも考えられるが、大型で重量のある乗降用ステップを輸送時に取り外して持ち運ぶことは容易でなく、作業者の負担が大きいといった課題があった。
そこで本発明は、簡単な構造でコンパクトに収容でき、使用時にクローラの外端より突出させることができる乗降用ステップを備えた建設機械を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の建設機械は、クローラを支持するクローラフレームと、該クローラフレームの側面に設けられた乗降用ステップとを備えたクローラ走行式の建設機械において、前記乗降用ステップは、使用時に前記クローラの外端より突出して階段状に張り出す上段ステップ及び下段ステップと、前記クローラフレームの側面から突出して上段ステップ及び下段ステップを回動可能に支持する前後一対のステップガイドブラケットとを有し、前記上段ステップは、上段ステップ部材と、該上段ステップ部材の前後方向両端にそれぞれ設けられた一対の上段側板部材と、該上段側板部材から前記ステップガイドブラケットに向けて突出した上段回動端側係合部材及び上段基部側係合部材とを有し、前記下段ステップは、下段ステップ部材と、該下段ステップ部材の前後方向両端にそれぞれ設けられた一対の下段側板部材と、該下段側板部材から前記ステップガイドブラケットに向けて突出した下段回動端側係合部材及び下段基部側係合部材とを有し、前記ステップガイドブラケットは、前記上段回動端側係合部材が移動可能に係合する上段回動端側ガイド孔及び前記上段基部側係合部材が回動可能に係合する上段基部側ガイド孔とを有するとともに、前記下段回動端側係合部材が移動可能に係合する下段回動端側ガイド孔及び前記下段基部側係合部材が回動可能に係合する下段基部側ガイド孔とを有し、前記上段ステップは、前記上段回動端側係合部材が前記上段回動端側ガイド孔に係合し、前記上段基部側係合部材が前記上段基部側ガイド孔に係合した状態で、前記クローラの外端より内側に格納した状態となる上段収容位置と前記上段ステップ部材を水平にして前記クローラの外端より突出した状態となる上段使用位置との間を移動可能に形成され、前記下段ステップは、前記下段回動端側係合部材が前記下段回動端側ガイド孔に係合し、前記下段基部側係合部材が前記下段基部側ガイド孔に係合した状態で、前記クローラの外端より内側で、前記上段ステップの外側に並んで格納した状態となる下段収容位置と前記下段ステップ部材を水平にして前記上段ステップの外端より突出した状態となる下段使用位置との間を移動可能に形成されていることを特徴としている。
また、前記ステップガイドブラケットが前記下段ステップを前記下段収容位置に固定する固定部材を備えていることを特徴としている。
本発明の建設機械によれば、ステップガイドブラケットが、上段ステップにおける上段回動端側係合部材及び上段基部側係合部材の移動方向に対応した上段回動端側ガイド孔及び上段基部側ガイド孔と、下段ステップにおける下段回動端側係合部材及び下段基部側係合部材の移動方向に対応した下段回動端側ガイド孔及び下段基部側ガイド孔とをそれぞれ有しているので、上段ステップ及び下段ステップの移動方向に自由度を与えることが可能となり、上段ステップ及び下段ステップを収容時にはクローラの幅方向に詰めてコンパクトに折り畳むことができ、使用時には収容位置から遠くに張り出し、乗り降りに負担の少ない緩やかな階段状に設けることができる。また、乗降用ステップが作業時のクローラ走行や旋回の邪魔になることはなく、輸送時には荷台幅内に収めることができるのでトレーラ走行に悪影響を与えることもない。さらに、乗降用ステップを着脱する必要がないので、輸送時における作業性を向上させることもできる。
加えて、ステップガイドブラケットが下段ステップを下段収容位置に固定する固定部材を備えているので、該固定部材により、下段ステップを下段収容位置に確実に固定することができるだけでなく、下段ステップが上段ステップの外側に近接することにより上段ステップの張り出し方向への移動を防止することもできるので、乗降用ステップをより安全かつ安心して取り扱うことができる。
図1乃至図7は、本発明の建設機械を杭打機に適用した一形態例を示している。杭打機11は、図1乃至図3に示すように、クローラ式の下部走行体12の上部に、旋回ベアリング13を介して上部旋回体14が旋回可能に設けられており、上部旋回体14の前部には、リーダなどの杭打用の作業装置(図示せず)が設けられている。
下部走行体12は、中央上部に旋回ベアリング13が取り付けられたカーボディ12aと、該カーボディ12aの両側に装着されたクローラフレーム12b,12bとを備え、該クローラフレーム12bの周囲に設けられた複数のトラックローラ12cには、走行用のクローラ12dが巻回されている。さらに、クローラフレーム12bの外側面には、作業者がクローラ12dに昇り降りするための乗降用ステップ15が設けられている。
上部旋回体14のフロアフレーム14a上には、右側部に運転室16や機器室17が、左側部にエンジンや油圧ポンプを収納したエンジン室18が設けられ、機器室17及びエンジン室18の側面には、複数の点検扉19や梯子20が設けられている。また、エンジン室18の前部には、フロアフレーム14aからエンジン室18の天板18aに移動するための階段21が設けられている。さらに、上部旋回体14の後端下部には、リアジャッキ(アウトリガジャッキ)22,22が取り付けられるアウトリガボックス23と、該アウトリガボックス23上に載置されるカウンタウエイト24とが設けられている。また、上部旋回体14の後部上方には、起伏可能なガントリ25が設けられている。
乗降用ステップ15は、図4乃至図7に示すように、収容時にクローラ12dの外端より内側に折り畳まれて格納され、使用時にクローラ12dの外端より突出して階段状に張り出す上段ステップ26及び下段ステップ27を有している。
上段ステップ26は、踏み面28aが形成された上段ステップ部材28と、先端側が上段ステップ部材28の前後方向両端にそれぞれ固設されるとともに、基端側がクローラフレーム12bの外側面に突設された前後一対のステップガイドブラケット29,29間の上部に配置されて上段ステップ部材28を支持する一対の略T字状の上段側板部材30,30とを有している。また、下段ステップ27は、踏み面31aが形成された下段ステップ部材31と、先端側が下段ステップ部材31の前後方向両端にそれぞれ固設されるとともに、基端側が両ステップガイドブラケット29,29間の下部に配置されて下段ステップ部材31を支持する一対の略L字状の下段側板部材32,32とを有している。
上段ステップ部材28は、複数の短冊状の帯板28bを板面鉛直向きにして一対の上段側板部材30,30の間に平行に間隔をあけて張設されることにより作業者が両足を揃えて乗ることができる大きさの踏み面28aを形成したもので、各帯板28bの中間に固設された補強板28cにより踏み面28aの剛性が高められている。また、下段ステップ部材31は、上段ステップ部材28と同じく複数の短冊状の帯板31bを張設して踏み面31aを形成したもので、帯板31bの枚数を増やして上段ステップ部材28の踏み面28aよりも奥行きを広げるとともに、補強板31cを帯板31bの枚数に対応させて延長したものである。さらに、踏み面28a,31aには滑り止めのために凹凸加工が施されている。
一対の上段側板部材30,30は、基端部両側を広げた幅広部30aを有した略T字状の平板材からなり、先端側が上段ステップ部材28の両端にそれぞれ固設されている。また、幅広部30aには、踏み面28aに直交する方向に互いに間隔をあけて丸孔30b,30cが設けられており、上の丸孔30bには中実円断面をもつ丸棒からなる上段回動端側係合部材33が水平方向に貫通され、下の丸孔30cには同じく中実円断面をもつ丸棒からなる上段基部側係合部材34が水平方向に貫通されてそれぞれ溶接により抜け止めされている。
一対の下段側板部材32,32は、基端部上側を広げた幅広部32aを有した略L字状の平板材からなり、先端側が下段ステップ部材31の両端にそれぞれ固設されている。また、幅広部32aには、踏み面31aに直交する方向に互いに間隔をあけて丸孔32b,32cが設けられており、上の丸孔32bには中実円断面をもつ丸棒からなる下段回動端側係合部材35が水平方向に貫通され、下の丸孔32cには同じく中実円断面をもつ丸棒からなる下段基部側係合部材36が水平方向に貫通されてそれぞれ溶接により抜け止めされている。
一対のステップガイドブラケット29,29は、上段側板部材30及び下段側板部材32の基端側がそれぞれ配置される矩形状のガイド板部29aを有した平板材であり、周縁の三方を折り曲げ、一片がクローラフレーム12bに取り付けるボルト孔29bが形成された取付部29cとなっており、両ガイド板部29a,29aの板面同士を上段ステップ26及び下段ステップ27の幅寸法に対応して離間させるとともに、ボルト孔29bにボルト37を挿通してクローラフレーム12bの外側面に締結されている。
ガイド板部29aの上部には、上段回動端側係合部材33の端部が係合して移動する上段回動端側ガイド孔38と、上段基部側係合部材34の端部が係合して移動する上段基部側ガイド孔39とが設けられ、上段回動端側ガイド孔38及び上段基部側ガイド孔39は、上段ステップ26の踏み面28aを垂直にしてクローラ12dの外端より内側に格納した状態となる上段収容位置(図4)と、踏み面28aを水平にしてクローラ12dの外端より突出した状態となる上段使用位置(図5)との間を移動可能な長孔に形成されている。また、上段回動端側ガイド孔38及び上段基部側ガイド孔39は、互いに平行に延びて上段回動端側係合部材33及び上段基部側係合部材34が係合することにより上段ステップ26を上段収容位置からクローラ12dの外側に向かって斜め上方に移動可能な立ち上げ部38a,39aを有し、さらに、立ち上げ部38a,39aを斜め上方に延ばしてガイド板部29aの外端部の位置で下方に屈曲させ、これに上段回動端側係合部材33及び上段基部側係合部材34が係合することにより上段ステップ26を上段使用位置に保持する立ち下げ部38b,39bを有している。
ガイド板部29aの下部には、下段回動端側係合部材35の端部が係合して移動する下段回動端側ガイド孔40と、下段基部側係合部材36の端部が係合して移動する下段基部側ガイド孔41とが設けられ、下段回動端側ガイド孔40及び下段基部側ガイド孔41は、下段ステップ27の踏み面31aを垂直にしてクローラ12dの外端より内側で、上段ステップ26の外側に並んで格納した状態となる下段収容位置(図4)と、踏み面31aを水平にして上段ステップ26の外端より突出した状態となる下段使用位置(図5)との間を移動可能な長孔に形成されている。また、下段回動端側ガイド孔40及び下段基部側ガイド孔41は、互いに平行に延びて下段回動端側係合部材35及び下段基部側係合部材36が係合することにより下段ステップ27を下段収容位置からクローラ12dの外側に向かって斜め上方に移動可能な立ち上げ部40a,41aを有し、さらに、立ち上げ部40aを斜め上方に延ばしてガイド板部29aの外端部の位置で水平に傾け、これに下段回動端側係合部材35が係合することにより下段ステップ27を下段使用位置に保持する頂部40bと、立ち上げ部41aを斜め上方に延ばしてガイド板部29aの外端部の位置で下方に屈曲させ、これに下段基部側係合部材36が係合することにより下段ステップ27を下段使用位置に保持する立ち下げ部41bとを有している。
また、ガイド板部29aの外端下部には、水平方向の雌ねじ部材29dが固設されるとともに、下段側板部材32の基端部の2箇所に係合孔32d,32eが設けられ、雌ねじ部材29dに固定部材である蝶ボルト29eが螺着されてその先端部が係合孔32d,32eに選択的に係合することにより、下段ステップ27が下段収容位置又は下段使用位置に固定される。
ここで、収容位置に格納された乗降用ステップ15を使用位置に張り出す手順を図4及び図5を参照して説明する。図4は、上段ステップ26及び下段ステップ27を収容位置に格納した状態を示しており、上段ステップ26は、踏み面28aを垂直にしてクローラ12dの外端より内側に格納した位置に、言い換えると上段回動端側係合部材33及び上段基部側係合部材34が上段回動端側ガイド孔38及び上段基部側ガイド孔39の立ち上げ部38a,39a下端に係合して回動が規制された位置にある。また、下段ステップ27も同じく踏み面31aを垂直にしてクローラ12dの外端より内側で、上段ステップ26の外側に並んで格納された位置に、言い換えると下段回動端側係合部材35及び下段基部側係合部材36が下段回動端側ガイド孔40及び下段基部側ガイド孔41の立ち上げ部40a,41a下端に係合して回動が規制された位置にある。
まず、蝶ボルト29eを緩めて先端部を係合孔32eから抜くことにより下段ステップ27の固定を解除する。次に、下段ステップ部材31を掴んで上方に持ち上げると、下段回動端側係合部材35及び下段基部側係合部材36が立ち上げ部40a,41aをクローラ12dの外側に向かって斜め上方に移動する。次に、ガイド板部29aの外端部に移動した下段基部側係合部材36が立ち下げ部41bに向かって下方に移動することにより、下段ステップ27が起立した状態から徐々に外側へ傾き始める。次に、下段基部側係合部材36が立ち下げ部41b下端に係合すると、図5に示すように、下段回動端側係合部材35が下段基部側係合部材36の軸回りに円弧移動して頂部40bに係合する。これにより、下段ステップ27が踏み面31aを水平にして下段使用位置に張り出した状態で保持される。
続いて、上段ステップ部材28を掴んで上方に持ち上げると、上段回動端側係合部材33及び上段基部側係合部材34が立ち上げ部38a,39aをクローラ12dの外側に向かって斜め上方に移動する。次に、ガイド板部29aの外端部に移動した上段基部側係合部材34が立ち下げ部39bに向かって下方に移動することにより、上段ステップ26が起立した状態から徐々に外側へ傾き始める。次に、上段基部側係合部材34の下方への移動に伴い上段回動端側係合部材33が立ち下げ部38bに向かって下方に移動し、図5に示すように、上段回動端側係合部材33及び上段基部側係合部材34が立ち下げ部38b,39b下端に同時に係合する。これにより、上段ステップ26が踏み面28aを水平にして上段使用位置に張り出した状態で保持される。最後に、蝶ボルト29eを締めて先端部を係合孔32dに挿入することにより下段ステップ27が固定され、上段ステップ26及び下段ステップ27に足を掛けてクローラ12dに昇り降りすることができる状態になる。一方、上述の手順と逆の手順を実行することにより、乗降用ステップ15を収容位置に格納することができる。
このように、ステップガイドブラケット29が、上段ステップ26における上段回動端側係合部材33及び上段基部側係合部材34の移動方向に対応した上段回動端側ガイド孔38及び上段基部側ガイド孔39と、下段ステップ27における下段回動端側係合部材35及び下段基部側係合部材36の移動方向に対応した下段回動端側ガイド孔40及び下段基部側ガイド孔41とをそれぞれ有しているので、上段ステップ26及び下段ステップ27の移動方向に自由度を与えることが可能となり、上段ステップ26及び下段ステップ27を収容時にはクローラ12dの幅方向に詰めてコンパクトに折り畳むことができ、使用時には収容位置から遠くに張り出し、乗り降りに負担の少ない緩やかな階段状に設けることができる。また、乗降用ステップ15が作業時のクローラ走行や旋回の邪魔になることはなく、輸送時には荷台幅内に収めることができるのでトレーラ走行に悪影響を与えることもない。さらに、乗降用ステップ15を着脱する必要がないので、輸送時における作業性を向上させることもできる。
加えて、ステップガイドブラケット29が下段ステップ27を下段収容位置及び下段使用位置に固定する蝶ボルト29eを備えているので、蝶ボルト29eを締め込むことにより、下段ステップ27を下段収容位置及び下段使用位置に確実に固定することが可能となり、特に下段収容位置では下段ステップ27が上段ステップ26の外側に近接することにより上段ステップ26の張り出し方向への移動を防止することもできるので、乗降用ステップ15をより安全かつ安心して取り扱うことができる。
また、各ガイド孔38〜41が上段ステップ26及び下段ステップ27を収容位置からクローラ12dの外側に向かって斜め上方に移動可能な立ち上げ部38a〜41aを有しているので、クローラ12dの振動による上段ステップ26及び下段ステップ27の収容位置におけるガタつきや、せり上がりを防止しつつ、使用時には上段ステップ部材28及び下段ステップ部材31を掴んで持ち上げるだけで収容位置から容易に移動させることができる。
さらに、上段回動端側ガイド孔38及び上段基部側ガイド孔39が上段ステップ26を上段使用位置に保持可能な立ち下げ部38b,39bを有しているので、上段ステップ部材28を足で踏み込むべきところを蹴り入れたとしても、上段回動端側係合部材33及び上段基部側係合部材34の係合状態が解除されて上段ステップ部材28が格納方向に回動することはなく、上段ステップ26を上段使用位置に安定して保持することができる。これに対して下段ステップ27は、上段ステップ26よりも重量が大きく、万一、蹴り入れたとしても跳ね上がり難いので、下段回動端側ガイド孔40及び下段基部側ガイド孔41のうち、下段回動端側ガイド孔40については、長孔の外端部を下方に屈曲させずに頂部40bに止めている。したがって、下段ステップ27をその自重による回転モーメントの作用で下段使用位置に安定して保持しつつ、下段使用位置から下段ステップ27を上向きに押し込むだけで下段基部側係合部材36の係合状態を解除することが可能となり、下段ステップ27の格納を少ない労力で迅速に行うことができる。
また、上段ステップ部材28及び下段ステップ部材31が、複数の短冊状の帯板28b,31bを板面鉛直向きにして一対の上段側板部材30,30及び下段側板部材32,32の間に平行に間隔をあけて張設されることにより作業者が両足を揃えて乗ることができる大きさの踏み面28a,31aを形成しているので、靴底の泥落としによる泥詰まりが生じにくく、滑り止め効果の低下を防止することができる。
なお、本発明は、前記形態例に限るものではなく、乗降用ステップの段数は任意であり3段式の構成にしてもよく、クローラの高さ寸法やクローラフレーム側部の形状などの条件に応じて適宜に乗降用ステップを構成することができる。また、踏み面の形状も前記形態例に限られず、エキスパンドメタルを枠体に張設したものや、平板材を曲げ形成して踏み面の複数箇所に設けた丸孔の周縁を滑り止めのために凸状にしたものであってもよい。さらに、前記形態例では、建設機械として杭打機を例示したが、アースドリルやクレーンなど、クローラ式走行体を備えた各種建設機械に適用することができる。
11…杭打機、12…下部走行体、12a…カーボディ、12b…クローラフレーム、12c…トラックローラ、12d…クローラ、13…旋回ベアリング、14…上部旋回体、14a…フロアフレーム、15…乗降用ステップ、16…運転室、17…機器室、18…エンジン室、18a…天板、19…点検扉、20…梯子、21…階段、22…リアジャッキ、23…アウトリガボックス、24…カウンタウエイト、25…ガントリ、26…上段ステップ、27…下段ステップ、28…上段ステップ部材、28a…踏み面、28b…帯板、28c…補強板、29…ステップガイドブラケット、29a…ガイド板部、29b…ボルト孔、29c…取付部、29d…雌ねじ部材、29e…蝶ボルト、30…上段側板部材、30a…幅広部、30b,30c…丸孔、31…下段ステップ部材、31a…踏み面、31b…帯板、31c…補強板、32…下段側板部材、32a…幅広部、32b,32c…丸孔、32d,32e…係合孔、33…上段回動端側係合部材、34…上段基部側係合部材、35…下段回動端側係合部材、36…下段基部側係合部材、37…ボルト、38…上段回動端側ガイド孔、38a…立ち上げ部、38b…立ち下げ部、39…上段基部側ガイド孔、39a…立ち上げ部、39b…立ち下げ部、40…下段回動端側ガイド孔、40a…立ち上げ部、40b…頂部、41…下段基部側ガイド孔、41a…立ち上げ部、41b…立ち下げ部
Claims (2)
- クローラを支持するクローラフレームと、該クローラフレームの側面に設けられた乗降用ステップとを備えたクローラ走行式の建設機械において、前記乗降用ステップは、使用時に前記クローラの外端より突出して階段状に張り出す上段ステップ及び下段ステップと、前記クローラフレームの側面から突出して上段ステップ及び下段ステップを回動可能に支持する前後一対のステップガイドブラケットとを有し、前記上段ステップは、上段ステップ部材と、該上段ステップ部材の前後方向両端にそれぞれ設けられた一対の上段側板部材と、該上段側板部材から前記ステップガイドブラケットに向けて突出した上段回動端側係合部材及び上段基部側係合部材とを有し、前記下段ステップは、下段ステップ部材と、該下段ステップ部材の前後方向両端にそれぞれ設けられた一対の下段側板部材と、該下段側板部材から前記ステップガイドブラケットに向けて突出した下段回動端側係合部材及び下段基部側係合部材とを有し、前記ステップガイドブラケットは、前記上段回動端側係合部材が移動可能に係合する上段回動端側ガイド孔及び前記上段基部側係合部材が回動可能に係合する上段基部側ガイド孔とを有するとともに、前記下段回動端側係合部材が移動可能に係合する下段回動端側ガイド孔及び前記下段基部側係合部材が回動可能に係合する下段基部側ガイド孔とを有し、前記上段ステップは、前記上段回動端側係合部材が前記上段回動端側ガイド孔に係合し、前記上段基部側係合部材が前記上段基部側ガイド孔に係合した状態で、前記クローラの外端より内側に格納した状態となる上段収容位置と前記上段ステップ部材を水平にして前記クローラの外端より突出した状態となる上段使用位置との間を移動可能に形成され、前記下段ステップは、前記下段回動端側係合部材が前記下段回動端側ガイド孔に係合し、前記下段基部側係合部材が前記下段基部側ガイド孔に係合した状態で、前記クローラの外端より内側で、前記上段ステップの外側に並んで格納した状態となる下段収容位置と前記下段ステップ部材を水平にして前記上段ステップの外端より突出した状態となる下段使用位置との間を移動可能に形成されていることを特徴とする建設機械。
- 前記ステップガイドブラケットが前記下段ステップを前記下段収容位置に固定する固定部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の建設機械。
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