JP6545840B1 - エレベータの点検システム - Google Patents

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Abstract

【課題】点検作業時に昇降路内の侵入を検知し、ピットあるいはかご上で点検作業を行う作業員の安全を守る。【解決手段】一実施形態に係るエレベータの点検システムは、点検作業の流れの中で作業員が昇降路内に侵入したことを検知する侵入検知基板41と、昇降路内の侵入が検知された場合に、その侵入先の場所に設置された端末装置の操作を有効とし、他の場所に設置された端末装置の操作を無効とする制御基板42とを備える。【選択図】 図4

Description

本発明の実施形態は、昇降路内の点検作業に用いられるエレベータの点検システムに関する。
エレベータの点検時には、作業者(保守員)が昇降路内に入り、ピットやかご上でリモコン(リモートコントロール)を操作しながら点検作業を行う。その際、作業者一人で点検作業を行うこともあり、ピットやかご上での点検作業に安全性が要求される。特に、マシンルームレスタイプのエレベータが設置された建物では、昇降路が狭く、オーバーヘッド/ピットの寸法が短い。このため、ピットやかご上での点検作業に十分なスペースを確保できないことがあり、安全性の要求が高くなる。
特開2017−88391号公報
本発明が解決しようとする課題は、点検作業時に作業員の昇降路内への侵入を検知し、ピットあるいはかご上で点検作業を行う作業員の安全を守ることのできるエレベータの点検システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータの点検システムは、点検作業の流れの中で作業員が昇降路内のピットまたは乗りかごの上に侵入したことを、上記ピットの近傍に設けられた第1のスイッチまたは上記乗りかごに設けられた第2のスイッチが上記作業員によって操作されたことに基づいて検知する侵入検知手段と、この侵入検知手段によって上記ピットまたは上記乗りかごの上の侵入が検知された場合に、その侵入先の場所に設置された端末装置の操作を有効とし、他の場所に設置された端末装置の操作を無効とする操作制御手段と、上記侵入検知手段によって検知された作業員の侵入状態を解除する解除手段とを具備する。
上記第1のスイッチは、作業員がドアロック解除用のキーの操作により、上記ピットに最も近い階のホールドアのロック状態を解除したときにオンする。上記侵入検知手段は、上記第1のスイッチの状態により上記作業員のピット侵入を検知する。上記解除手段は、作業員が上記ピットに最も近い階に設けられた解除スイッチを操作したときに、ピット侵入状態を解除する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図である。 図2は同実施形態における点検システムのピット侵入検知を説明するための図である。 図3は同実施形態における点検システムのかご上侵入検知を説明するための図である。 図4は同実施形態における点検システムの機能構成を示すブロック図である。 図5は同実施形態における点検システムの作業員検知処理動作を示すフローチャートである。 図6は第2の実施形態における点検システムの機能構成を示すブロック図である。 図7は同実施形態における点検システムの作業員検知処理動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの構成を示す図であり、ここでは建物の中に1:1ローピング形式のエレベータが設置された例が示されている。
エレベータの昇降路10内に乗りかご11とカウンタウエイト12が昇降可能に設けられている。メインロープ13は、巻上機14に巻回されており、一端部に乗りかご11が連結されている。メインロープ13の他端部は、そらせシーブ15を介してカウンタウエイト12に連結されている。
巻上機14は、エレベータ制御装置16と共に建物の機械室に設置されている。なお、機械室を無くしたマシンルームレスタイプのエレベータでは、巻上機14とエレベータ制御装置16が昇降路10内に設置される。
エレベータ制御装置16は、巻上機14の駆動制御を含め、エレベータ全体の制御を行うものであり、「制御盤」と呼ばれることもある。エレベータ制御装置16からの駆動指示により巻上機14が駆動されると、メインロープ13を介して乗りかご11とカウンタウエイト12がつるべ式に昇降動作する。
巻上機14の回転軸には、「パルスジェネレータ」と呼ばれる回転検出器17が取り付けられている。回転検出器17は、巻上機14の回転に同期にしてパルス信号を出力する。エレベータ制御装置16は、この回転検出器17から出力されるパルス信号のカウント値から乗りかご11の位置を検出する機能を有する。
乗りかご11にはかごドア18が備えられ、各階で停止したときに図示せぬドアモータの駆動により戸開閉動作する。各階の乗場にはホールドア19a,19b,19c…が設置されており、これらは乗りかご11の停止時にかごドア18に係合して戸開する。
ここで、乗りかご11の上部には、転落防止用のかご上手すり20が設置されている。このかご上手すり20は組み立て式であり、後述するように通常は折り畳んだ状態にあり、点検時に作業員が手すり部材を引き上げることで、使用可能な状態になる(図3参照)。乗りかご11の上部には、点検用のリモートコントロール(以下、かご上点検リモコンと称す)21が設置されている。かご上点検リモコン21は、乗りかご11の上で作業員が手動操作で乗りかご11をUP/DOWNさせるための端末装置であり、点検運転モードに切り替えるための点検運転SW、UP運転ボタン、DOWN運転ボタンなどを有する。
一方、昇降路10のピット(底部)22には、ばね式あるいは油圧式の緩衝器(バッファ)23a,23bが設置されている。ピット22には、点検用のリモートコントロール(以下、ピット点検リモコンと称す)24が設置されている。ピット点検リモコン24は、ピット22内で作業員が手動操作で乗りかご11をUP/DOWNさせるための端末装置であり、かご上点検リモコン21と同様に、点検運転モードに切り替えるための点検運転SW、UP運転ボタン、DOWN運転ボタンなどを有する。
ここで、昇降路10内の点検作業として、ピット点検作業とかご上点検作業がある。ピット点検作業では、ピット22に最も近い階(最下階)のホールドア(以下、ホールドア19cとする)のドアロックを解錠し、そこからピット22に入る。一方、かご上点検作業では、乗りかご11を乗り込み位置に移動させ、その位置に近いホールドアのドアロックを解錠し、そこから乗りかご11の上に乗り込む。本実施形態では、このような点検作業の流れの中で、作業員が昇降路10内に入ってピット22あるいは乗りかご11上に作業する状況を検知する。
(a)ピット侵入検知
図2は点検システムのピット侵入検知を説明するための図である。なお、本システムにおいて、「ピット侵入検知」とは、作業員がピット点検作業のために昇降路10のピット22へ入る行為を検知することを含む。
通常、各階の乗場に設置されたホールドア19a,19b,19c…は、乗りかご11がその階に停止していないときは、機構的に閉じて錠がかかった状態にある。この錠のことを「ドアインターロックスイッチ」と呼び、点検時あるいは非常時に乗りかご11が停止していない階でホールドア19a,19b,19c…を開けるには特殊な鍵を必要とする。
ここで、図2に示すように、最下階のホールドア19cに設けられたドアロック解錠用の鍵穴31にピット点検スイッチ(以下、ピット点検SWと称す)32を設けておく。このピット点検SW32は、作業員がドアロック解錠用のキー30を鍵穴31に差し込んでドアロックを解錠したときにオンする。図4に示すように、ピット点検SW32がオン動作したときの信号を侵入検知基板41に入力することで、侵入検知基板41に搭載されるプログラムでピット侵入を検知する。
また、上下の乗場呼びボタンなどを有する乗場操作盤33上に、ピット侵入状態を解除するための解除スイッチ(以下、解除SWと称す)34を設けておく。作業員がピット22での点検作業を終えて解除SW34を操作すると、その操作信号が侵入検知基板41に入力されてピット侵入状態が解除される。なお、この解除SW34は、例えば鍵付きのスイッチボックス内に配置しておき、作業員以外の人が勝手に操作できない構成としておくことが好ましい。
(b)かご上侵入検知
図3は点検システムのかご上侵入検知を説明するための図である。なお、本システムにおいて、「かご侵入検知」とは、作業員がかご上点検作業のために乗りかご11の上に乗る行為を検知することを含む。
乗りかご11の上部には組み立て式のかご上手すり20が設置されており、通常は、図3(a)に示すように折り畳んだ状態にあり、点検作業時に同図(b)に示すように引き起こして使用可能な状態にする。
ここで、かご上手すり20の可動部にかご上点検スイッチ(以下、かご上点検SWと称す)35を設けておく。このかご上点検SW35は、作業員が乗りかご11の上に乗り込み、かご上手すり20を引き起こしたときにオンする。図4に示すように、かご上点検SW35がオン動作したときの信号を侵入検知基板41に入力することで、侵入検知基板41に搭載されるプログラムでかご上侵入を検知する。
また、作業員が点検作業を終えてかご上手すり20を折り畳んだ状態に戻すと、かご上点検SW35がオフされる。そのときの信号が侵入検知基板41に入力されて、かご上侵入状態が解除される。
図4は第1の実施形態における点検システムの機能構成を示すブロック図である。
エレベータ制御装置16には、本システムを実現するための機能として、侵入検知基板41と制御基板42とが備えられる。侵入検知基板41には、ピット点検SW32、解除SW34、かご上点検SW35の各信号と、かご上点検リモコン21、ピット点検リモコン24の各信号が入力される。
侵入検知基板41は、ピット点検SW32の信号を用いてピット侵入を検知し、かご上点検SW35の信号を用いてかご上侵入を検知する。侵入検知基板41は、ピット侵入を検知したときにメモリ41aにピット侵入フラグf1をセットする。このピット侵入フラグf1は、ピット侵入状態を示すステータス情報であり、作業員によって解除SW34がオン操作されるまでの間保持される。ピット侵入フラグf1が保持されている間(つまりピット侵入が検知されている間)、ピット点検リモコン24の操作のみ有効となり、かご上点検リモコン21の操作は無効(禁止)となる。
一方、侵入検知基板41は、かご上侵入を検知したときにメモリ41aにかご上侵入フラグf2をセットする。このかご上侵入フラグf2は、かご侵入状態を示すステータス情報であり、かご上点検SW35がオフするまでの間保持される。かご上侵入フラグf2が保持されている間(つまりかご上侵入が検知されている間)、かご上点検リモコン21の操作のみ有効となり、ピット点検リモコン24の操作は無効(禁止)となる。
制御基板42は、侵入検知基板41を介して入力されるピット点検リモコン24の操作信号またはかご上点検リモコン21の操作信号に従って、点検運転モードに切り替えて乗りかご11をUP/DOWNする。
次に、本システムの動作について説明する。
図5は第1の実施形態における点検システムの作業員検知処理動作を示すフローチャートである。
上述したように、昇降路10内の点検作業として、ピット点検作業とかご上点検作業がある。ピット点検作業では、作業員は最下階のホールドア19cのドアロックを解錠し、そこから昇降路10のピット22に入る。ここで、図2に示したように、作業員がドアロック解錠用のキー30を鍵穴31に差し込んでドアロックを解錠したときに、ピット点検SW32がオンする(ステップS11のYes)。エレベータ制御装置16に設けられた侵入検知基板41は、ピット点検SW32のオン信号を入力すると、作業員がピット点検作業のために昇降路10に入るものと判断し、メモリ41aにピット侵入フラグf1をセットする(ステップS12)。これにより、ピット点検リモコン24以外のかご操作が禁止され、かつ、乗りかご11の移動が禁止される(ステップS13,S14)。
なお、ピット侵入状態(ピット侵入フラグf1)は、解除操作があるまで、停電時と復帰後も保持される。また、通常運転時にピット侵入が検知された場合には、制御基板42を通じて乗りかご11の運転が直ちに停止される。
作業員がピット点検リモコン24の点検運転SWをオン操作すると(ステップS15のYes)、点検運転モードに切り替えられる。ピット侵入状態で点検運転モードに切り替えられると、制御基板42は、ピット点検リモコン24の操作により乗りかご11をUP方向またはDOWN方向に低速で移動させる(ステップS16)。
なお、ピット侵入状態が解除されるまで、点検運転モードから通常運転モードへの切り替えは禁止される。また、点検運転モードのときに、リモコン操作によるUP/DOWNの同時入力を防ぐために、侵入検知基板41のソフト処理でUP/DOWNがインターロックされる。また、UP/DOWNボタンの操作と逆になる接点を用意し、この接点信号とUP/DOWNの信号が背反することを確認することで、リモコンボタンの正常性を監視することでも良い。
また、作業員がピット点検リモコン24の点検運転SWをオフ操作すると(ステップS17のYes)、乗りかご11の移動が禁止される(ステップS18)。作業員がピット点検作業を終え、昇降路10の外に出て最下階の乗場操作盤33に設けられた解除SW34をオン操作すると(ステップS19のYes)、侵入検知基板41は、ピット侵入フラグf1をリセットしてピット侵入状態を解除する。これにより、制御基板42は、点検運転モードから通常運転モードへの切り替えを行う(ステップS20)。通常運転モードでは、乗りかご11が乗場呼びあるいはかご呼びに応答して所定の速度で各階を移動する。
一方、かご上点検作業では、作業員が乗りかご11の上に乗り込み、かご上手すり20を引き起こす。ここで、図3に示したように、作業員が乗りかご11の上でかご上手すり20を引き起こすと、かご上点検SW35がオンする(ステップS21のYes)。エレベータ制御装置16に設けられた侵入検知基板41は、かご上点検SW35のオン信号を入力すると、作業員がかご上点検作業のために乗りかご11の上に乗ったものと判断し、メモリ41aにかご上侵入フラグf2をセットする(ステップS22)。かご上侵入フラグf2がセットされているとき、かご上点検リモコン21以外のかご操作が禁止され、かつ、乗りかご11の移動が禁止される(ステップS23,S24)。
なお、上記ピット侵入状態と同様に、かご上侵入状態(かご上侵入フラグf2)についても、解除操作があるまで、停電時と復帰後も保持される。また、通常運転時にかご上侵入が検知された場合には、制御基板42を通じて乗りかご11の運転が直ちに停止される。
作業員がかご上点検リモコン21の点検運転SWをオン操作すると(ステップS25のYes)、点検運転モードに切り替えられる。かご上侵入状態で点検運転モードに切り替えられると、制御基板42は、かご点検リモコン21の操作により乗りかご11を通常速度以下の低速運転で移動させる(ステップS26)。この場合も、かご上侵入状態が解除されるまで、点検運転モードから通常運転モードへの切り替えは禁止され、リモコン操作によるUP/DOWNの同時入力を防ぐために、侵入検知基板41のソフト処理でUP/DOWNがインターロックされる。
また、作業員がかご点検リモコン21の点検運転SWをオフ操作すると(ステップS27のYes)、乗りかご11の移動が禁止される(ステップS28)。作業員がかご点検作業を終え、かご上手すり20を折り畳むと、かご上点検SW35がオフされる(ステップS29のYes)。これにより、侵入検知基板41はかご上侵入フラグf2をリセットしてかご侵入状態を解除し、制御基板42は点検運転モードから通常運転モードへの切り替えを行う(ステップS30)。
このように第1の実施形態によれば、作業員が点検作業を行うときの流れに着目することで、大幅な改良を必要とせずとも、ソフト処理だけで作業員の昇降路内への侵入を検知することができる。また、作業員の侵入先がピットであれば、かご上でのリモコン操作がインターロックされ、作業員の侵入先がかご上であれば、ピットでのリモコン操作をインターロックされる。これにより、昇降路内で作業員が点検作業しているときに他の場所でのリモコン操作によって乗りかごがUP/DOWNすることを防いで、作業員の安全を守ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
作業員が昇降路10内で点検作業を行う場合、各階の乗場に設けられたホールドア19a,19b,19c…を閉じておき、乗りかご11に設けられたかごドア18を開いておく。さらに、作業員がピット22に入るときは、乗りかご11を最上階に上げておくことが作業条件として決まっている。第2の実施形態では、このような作業条件に着目して、作業員のピット侵入を検知するものである。
図6は第2の実施形態における点検システムの機能構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態における図4の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
第2の実施形態では、回転検出器17、ホールドア開閉検出器36、かごドア開閉検出器37が備えられる。回転検出器17は、図1に示したように巻上機14の回転軸に取り付けられており、巻上機14の回転に同期にしてパルス信号を出力する。ホールドア開閉検出器36は、例えばドアが全戸開状態にあるときにオンするドアスイッチを用いて、各階の乗場に設置されたホールドア19a,19b,19c…の開閉状態を検出する。かごドア開閉検出器37は、ホールドア開閉検出器36と同様に例えばドアが全戸開状態にあるときにオンするドアスイッチを用いて、乗りかご11に設けられたかごドア18の開閉状態を検出する。
各検出器17,36,37の信号は、エレベータ制御装置16に備えられた侵入検知基板41に入力される。侵入検知基板41は、これらの信号を用いて作業員が昇降路10のピットにいることを以下のようにして検知する。
図7は第2の実施形態における点検システムの作業員検知処理動作を示すフローチャートである。なお、ここでは作業員がピット点検作業のために昇降路10内に入る場合を想定して説明する。
上述したように、作業員が昇降路10内で点検作業を行う場合、各階のホールドア19a,19b,19c…を閉じておき、乗りかご11のかごドア18を開いておく。エレベータ制御装置16に設けられた侵入検知基板41は、ホールドア開閉検出器36から出力される戸開閉信号に基づいて各階のホールドア19a,19b,19c…の開閉状態を検出し、かごドア開閉検出器37から出力される戸開閉信号に基づいてかごドア18の開閉状態を検出する(ステップS31)。
ここで、各階のホールドア19a,19b,19c…が閉じた状態(全戸閉状態)にあり、かつ、かごドア18が開いた状態(全戸開状態)にあった場合(ステップS32のYes)、侵入検知基板41は、回転検出器17から出力されるパルス信号のカウント値から乗りかご11の現在位置を検出する(ステップS33)。その結果、乗りかご11が最上階で停止していれば(ステップS34のYes)、作業員がピット点検作業のために昇降路10のピット22に入ったものと判断し、メモリ41aにピット侵入フラグf1をセットする(ステップS35)。
以後の処理は図5のステップS13〜18と同様である。すなわち、ピット侵入フラグf1がセットされているとき、ピット点検リモコン24の操作信号だけが制御基板42に入力され、かご上点検リモコン21の操作信号はインターロックされる。作業員がピット点検リモコン24を操作して点検運転モードに切り替えると、制御基板42は、ピット点検リモコン24の操作信号に従って乗りかご11をUP方向またはDOWN方向に低速で移動させる。作業員がピット点検作業を終え、昇降路10の外に出て最下階の乗場操作盤33に設けられた解除SW34をオン操作すると、侵入検知基板41は、ピット侵入フラグf1をリセットしてピット侵入状態を解除する。
なお、第2の実施形態では、ドア状態とかご位置の条件だけでピット侵入を検知する構成としたが、上記第1の実施形態と組み合わせて、最下階のホールドア19cに設置されたピット点検SW32がオンしたことを条件に加えて、ピット侵入を検知することでも良い。
このように第2の実施形態によれば、作業条件に着目することでも、作業員のピット侵入を検知して、点検作業中の作業員の安全を守ることができる。
なお、例えば人感センサや監視カメラなどの監視機器を昇降路10内のピット22と乗りかご11上に設置して、作業員が昇降路内に入ったことを検知する構成としても良い。ただし、設置スペースや部品点数の増加の問題、さらに監視機器への電源バックアップなどの設備を考慮すると、上記第1および第2の実施形態で説明したようにソフト処理だけで作業員の侵入検知を行う構成が好ましい。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、点検作業時に昇降路内の侵入を検知し、ピットあるいはかご上で点検作業を行う作業員の安全を守ることのできるエレベータの点検システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…昇降路、11…乗りかご、12…カウンタウエイト、13…メインロープ、14…巻上機、15…そらせシーブ、16…エレベータ制御装置、17…回転検出器、18…かごドア、19a,19b,19c…ホールドア、20…かご上手すり、21…かご上点検リモコン、22…ピット、23a,23b…緩衝器、24…ピット点検リモコン、31…鍵穴、32…ピット点検SW、33…乗場操作盤、34…解除SW、35…かご上点検、36…ホールドア開閉検出器、37…かごドア開閉検出器、41…侵入検知基板、41a…メモリ、42…制御基板。

Claims (4)

  1. 点検作業の流れの中で作業員が昇降路内のピットまたは乗りかごの上に侵入したことを、上記ピットの近傍に設けられた第1のスイッチまたは上記乗りかごに設けられた第2のスイッチが上記作業員によって操作されたことに基づいて検知する侵入検知手段と、
    この侵入検知手段によって上記ピットまたは上記乗りかごの上の侵入が検知された場合に、その侵入先の場所に設置された端末装置の操作を有効とし、他の場所に設置された端末装置の操作を無効とする操作制御手段と、
    上記侵入検知手段によって検知された作業員の侵入状態を解除する解除手段と
    を具備し、
    上記第1のスイッチは、
    作業員がドアロック解除用のキーの操作により、上記ピットに最も近い階のホールドアのロック状態を解除したときにオンし、
    上記侵入検知手段は、
    上記第1のスイッチの状態により上記作業員のピット侵入を検知し、
    上記解除手段は、
    作業員が上記ピットに最も近い階に設けられた解除スイッチを操作したときに、ピット侵入状態を解除することを特徴とするエレベータの点検システム。
  2. 上記第2のスイッチは、
    作業員が上記乗りかご上に設置された手すりを使用可能な状態にしたときにオンし、
    上記侵入検知手段は、
    上記第2のスイッチの状態により上記作業員のかご上侵入を検知することを特徴とする請求項1記載のエレベータの点検システム。
  3. 上記侵入検知手段は、
    各階のホールドアとかごドアの開閉状態、上記乗りかごの位置に基づいて、上記作業員のピット侵入を検知することを特徴とする請求項1記載のエレベータの点検システム。
  4. 上記侵入検知手段は、
    上記各階のホールドアが閉じた状態かつ上記かごドアが開いた状態にあり、そのときに上記乗りかごが最上階で停止していることを条件にして、上記作業員のピット侵入を検知することを特徴とする請求項記載のエレベータの点検システム。
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