JP6542863B2 - 吸引保持装置およびウエハ研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸引保持装置およびウエハ研磨装置に関する。
半導体ウエハを研磨するためのウエハ研磨装置においては、たとえば研磨パッドなどを有する研磨手段によって半導体ウエハの研磨を行う。この際、半導体ウエハを所定の厚さに整えることに加えて、半導体ウエハの表面をごく平滑に仕上げることが求められる。このため、半導体ウエハを平坦な状態で確実に保持することが重要となる。このような半導体ウエハの保持を行うための吸引保持装置の一例が、特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示された吸引保持装置は、ベースと吸気板とを備えている。上記ベースには、円形の凹部が形成されている。この凹部の底面には、複数の吸引孔が設けられている。これらの吸引孔は、ポンプなどの吸引源に接続されており、吸引が可能とされている。
上記吸気板は、上記ベースの上記凹部に嵌めこまれるようにして配置されている。この吸気板は、さらに、複数の環状要素が同心円に配置されることにより構成されている。これらの環状要素は、たとえば多孔質セラミックスなどの通気性を有する材質からなる高通気性環状要素と、ほとんど通気性を示さない低通気性環状要素とを含んでおり、高通気性環状要素と低通気性環状要素とが交互に配置されている。また、低通気性環状要素は、高通気性環状要素に比べて径方向寸法が顕著に小であり、通気を遮断するいわゆる遮断壁として機能する。
上記ウエハ研磨装置において研磨を行う際には、上記吸引保持装置によって研磨対象である半導体ウエハを上記吸気板上に載置する。そして、上記吸引孔からの吸引を行う。この吸引により、上記吸気板の上記高通気性環状要素を通して半導体ウエハに吸引力が作用する。この吸引力によって半導体ウエハが上記吸引保持装置に保持され、研磨可能な状態となる。上記吸引保持装置においては、上記複数の吸引孔がいくつかのグループに区切られて上記吸引源に接続されている。各グループの吸引をたとえばバルブなどを利用して制御することにより、比較的小径の半導体ウエハから比較的大径の半導体ウエハまで、そのサイズに応じた上記高通気性環状要素のみに吸引力を発揮させることが可能となっている。
多孔質セラミックスなどからなる部位を有する上記吸気板を上記ベースに固定するには、たとえば接着剤が用いられる。この接着剤によって、上記ベースの上記凹部の上記底面に上記吸気板が接着される。しかしながら、上記吸気板には、半導体ウエハを介して上記研磨手段からの圧縮力やせん断力が繰り返し作用される。このため、多数回の研磨を経ると、上記接着剤の接着力が低下し、上記吸気板の上記複数の環状要素のいずれかが上記ベースから剥離するおそれがある。このような剥離が生じると、上記吸気板の表面に微細な段差が生じることとなり、半導体ウエハの適切な保持がなされないという不具合が生じる。
特開2000−158268号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、ベースに対して吸気板をより確実に固定可能な吸引保持装置およびウエハ研磨装置を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される吸引保持装置は、通気性を有する材質からなり、かつ互いに反対側を向く表面および裏面を有する吸気板と、貫通孔を有し、この貫通孔内に上記吸気板が配置された固定部材と、上記固定部材が取り付けられ、かつ上記吸気板の上記裏面側に位置するベースと、を備えており、上記吸気板は、上記裏面の外縁が上記表面の外縁よりも外方に張り出した張り出し部を有し、上記固定部材は、上記ベースとは反対側に位置する上記貫通孔の端縁が上記吸気板の厚さ方向視において上記張り出し部における上記裏面の外縁よりも内方に位置するひさし部を有することを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記吸気板は、少なくともその一部が多孔質セラミックスからなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記固定部材は、通気性を有さないセラミックスからなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記固定部材は、上記吸気板の上記表面と面一である表面を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記吸気板の上記張り出し部は、上記表面の上記外縁と上記裏面の上記外縁とを繋ぐ傾斜面を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記吸気板の上記張り出し部は、上記表面の上記外縁と上記裏面の上記外縁との間に位置する段差を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記吸気板の上記張り出し部が上記吸気板の全周に設けられ、上記固定部材の上記ひさし部が上記固定部材の全周に設けられている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記吸気板の2つの上記張り出し部が互いに離間して設けられ、上記固定部材の2つの上記ひさし部が互いに離間して設けられている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記吸気板は、上記2つの張り出し部に挟まれ、かつ上記吸気板の厚さ方向に沿って起立した起立側面を有し、上記固定部材は、上記2つのひさし部に挟まれ、かつ上記吸気板の厚さ方向に沿って起立した起立側面を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記吸気板は、各々の中心が一致する複数の環状要素からなり、上記各環状要素は、上記裏面の外縁が上記表面の外縁よりも外方に張り出した張り出し部と、上記表面の内縁が上記裏面の内縁よりも内方に位置するひさし部とを有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の環状要素は、相対的に通気性が高い高通気性環状要素と相対的に通気性が低い低通気性環状要素とを含み、かつ高通気性環状要素と低通気性環状要素とが交互に配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ベースは、金属からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記固定部材は、上記ベースに対してボルトによって固定されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記固定部材は、上記貫通孔が形成された環状部と、この環状部から外方に延出するフランジ部とを有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記フランジ部には、上記ボルトを挿通させる固定用孔が形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記環状部は、上記吸気板の厚さ方向において上記ボルトよりも上記吸気板の上記表面側に位置する部位を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ベースは、上記吸気板の上記裏面に正対する底面を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記底面には、吸引孔が形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記吸気板は、その裏面から凹んでおり、かつその厚さ方向視において上記吸引孔と重なる凹部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、複数の上記吸引孔が円形に配置されており、上記凹部が、環状溝とされている。
本発明の第2の側面によって提供されるウエハ研磨装置は、本発明の第1の側面によって提供される吸引保持装置と、上記吸引保持装置に吸引保持された半導体ウエハを研磨する研磨手段と、を備えることを特徴としている。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に基づく吸引保持装置を示す斜視図である。 図1の吸引保持装置を示す平面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図1の吸引保持装置を示す分解断面図である。 図1の吸引保持装置のベースを示す平面図である。 図1の吸引保持装置を用いたウエハ研磨装置の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に基づく吸引保持装置を示す断面図である。 図7の吸引保持装置を示す分解断面図である。 本発明の第3実施形態に基づく吸引保持装置を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に基づく吸引保持装置を示す平面図である。 図10のXI−XI線に沿う断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態に基づく吸引保持装置を示している。本実施形態の吸引保持装置A1は、ベース1、固定部材2、および吸気板3を備えている。吸引保持装置A1は、たとえば図6に示すウエハ研磨装置Bにおいて半導体ウエハ5を保持するために用いられる。図1は、吸引保持装置A1の斜視図である。図2は、吸引保持装置A1の平面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う吸引保持装置A1の断面図であり、図4は、分解断面図である。また、図5は、ベース1の平面図である。
ベース1は、固定部材2および吸気板3を支持するものである。ベース1は、金属からなることが好ましく、本実施形態においては、たとえばステンレスからなる。ベース1は、全体として平面視円形状とされており、凹部11が形成されている。凹部11は、比較的深さが浅い円形であり、底面12を有している。図5に示すように、底面12は、円形である。
底面12には、複数の吸引孔13が設けられている。複数の吸引孔13は、底面12に開口しており、本実施形態においては、ベース1を貫通している。複数の吸引孔13は、ホースまたはパイプおよびバルブなどを介してポンプなどの吸引源(図示略)に接続されている。この吸引源が駆動することにより、複数の吸引孔は、吸引力を発揮する。なお、複数の吸引孔13は、そのすべてもしくはいずれかから、空気などの気体、あるいは水などの液体、に代表される流体を吐出する吐出孔として兼用されてもよい。本実施形態においては、複数の吸引孔13は、複数の同心円に沿って配置されている。また、底面12の外縁付近には、ボルト穴が形成されている。
固定部材2は、吸気板3をベース1に対して固定するためのものであり、吸気板3とともにベース1の凹部11に取り付けられている。本実施形態においては、固定部材2は、全体として円環形状であり、たとえば通気性を有さないセラミックスからなる。また、固定部材2は、環状部21およびフランジ部22を有する。
環状部21は、相対的に内側に位置する円環形状の部位であり、貫通孔23が形成されている。貫通孔23は、その内部に吸気板3が配置される。貫通孔23は、端縁23aを有している。端縁23aは、貫通孔23のうちベース1とは反対側に開口する部分の端縁であり、本実施形態においては、円形状である。貫通孔23は、端縁23aを有する開口(図3における図中上方の開口)が、ベース1側の開口(図3における図中下方の開口)よりも直径が小とされている。すなわち、端縁23aは、ベース1側に位置する貫通孔23の端縁よりも径方向内方に位置している。このような構成により、固定部材2には、ひさし部24が形成されている。本実施形態においては、ひさし部24は、固定部材2の環状部21の全周にわたって形成されている。また、貫通孔23の内面は、本実施形態においては、傾斜面25とされている。
フランジ部22は、環状部21から径方向外方に延出する部位であり、円環形状である。本実施形態においては、フランジ部22の底面と環状部21の底面とが面一となっており、図3に示すように、環状部21の方がフランジ部22よりも高いものとされている。フランジ部22には、複数の固定用孔22aが形成されている。複数の固定用孔22aはフランジ部22を貫通しており、平面視において図5に示したベース1の上記複数のボルト穴と一致するように配置されている。
固定部材2は、複数のボルト28によってベース1に取り付けられている。各ボルト28は、フランジ部22の固定用孔22aに挿通され、ベース1の底面12に設けられた上記ボルト穴に螺合されている。なお、本実施形態においては、固定部材2のフランジ部22の上面にカバープレート27が設けられている。カバープレート27は、たとえばステンレスなどの金属からなる円環形状の部材であり、ボルト28からフランジ部22に過大な力が作用することを防止するためのものである。また、本実施形態においては、図3に示すように、ボルト28よりも固定部材2の環状部21の方が上方に突出している。すなわち、この環状部21の上端部分は、吸気板3の厚さ方向においてボルト28よりも吸気板3の後述する表面31側に位置する部位となっている。
吸気板3は、半導体ウエハなどの吸引保持対象物に対して、保持するための吸引力を発揮する部材であり、通気性を有する材質からなる。本実施形態においては、吸気板3は、その全体がたとえば多孔質セラミックスからなる円板状であり、表面31、裏面32、傾斜面33a、および張り出し部34を有している。
表面31および裏面32は、吸気板3の厚さ方向において互いに反対方向を向いている。裏面32は、ベース1の底面12と正対しており、本実施形態においては、底面12と接しているか、あるいは図示しない接着剤によって底面12の適所に適宜接着されている。
表面31は、外縁31aを有しており、裏面32は、外縁32aを有している。表面31および裏面32は、互いの中心が一致する円形であり、表面31の方が裏面32よりも小である。これにより、裏面32の外縁32aが表面31の外縁31aよりも径方向外方に張り出している。このような構成により、吸気板3は、全周にわたって張り出し部34が形成されている。
傾斜面33aは、表面31の外縁31aと裏面32の外縁32aとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。図3に示すように、傾斜面33aは、固定部材2の貫通孔23の傾斜面25に沿うような角度とされている。
なお、後述する半導体ウエハ5の研磨を意図した場合、図3に示すように、固定部材2の環状部21の表面21aと吸気板3の表面31とは、互いに面一とされることが好ましい。
図4に示すように、吸引保持装置A1の組み立てにおいては、ベース1上に吸気板3を載置し、この吸気板3を貫通孔23内に位置させるように固定部材2を設置する。そして、固定部材2のフランジ部22にカバープレート27を載置した後に、複数のボルト28をベース1に締結し、固定部材2をベース1に固定する。この固定部材2のベース1への固定に伴って、吸気板3がベース1に固定される。なお、吸気板3の裏面32とベース1の底面12とは、図示しない接着剤によって適宜接着されてもよい。
図6は、吸引保持装置A1が用いられたウエハ研磨装置Bを示している。ウエハ研磨装置Bは、吸引保持装置A1および研磨手段4を備えている。研磨手段4は、吸引保持装置A1と対向する部位に砥石や研磨パッドなどが設けられている。また、研磨に必要とされる研磨液を供給する手段が設けられていてもよい。研磨手段4は、吸引保持装置A1に対して押圧されつつ回転自在に構成されている。また、研磨手段4は、吸引保持装置A1の直上から図外の他所へと退避可能とされている。
ウエハ研磨装置Bは、たとえば半導体ウエハ5を研磨するための装置である。半導体ウエハ5は、たとえばSiからなる円形板状であり、その直径がたとえば4インチ〜8インチ程度である。ウエハ研磨装置Bによる研磨を経ることにより、半導体ウエハ5は、たとえば600μm程度であった厚さが、たとえば50〜200μm程度の厚さに仕上げられる。
上述した吸引源としてのポンプを駆動することにより、ベース1の複数の吸引孔13を通して吸気板3の各所から吸気される。これによって生じる吸引力によって、半導体ウエハ5を吸引保持する。吸引保持装置A1上に半導体ウエハ5を載置する際には、半導体ウエハ5の外縁が固定部材2の環状部21の表面21aに重なることが好ましい。これにより、吸気板3からの吸引力を効果的に作用させることができる。そして、研磨手段4を半導体ウエハ5に対して押圧させつつ回転させる。これにより、半導体ウエハ5の研磨が行われる。
次に、吸引保持装置A1およびウエハ研磨装置Bの作用について説明する。
吸気板3に張り出し部34が形成され、固定部材2にひさし部24が形成されていることにより、貫通孔23内に配置された吸気板3を固定部材2によってベース1に押し付けるようにして固定することができる。このため、吸気板3をベース1に固定するために、たとえば接着剤を用いることは必須ではない。また、吸気板3とベース1とを接着剤を用いて接着した場合に、この接着剤が劣化しても、吸気板3がベース1から不当に浮いてしまったりするおそれがない。したがって、ベース1に対して吸気板3をより確実に固定することが可能である。さらに、ウエハ研磨装置Bにおいては、たとえば半導体ウエハ5を平らな状態で適切に保持することができる。半導体ウエハ5を適切に保持することにより、研磨手段4による研磨をより精密に行うことができる。したがって、半導体ウエハ5の厚さを所望の厚さに整えるとともに、良好な表面粗度に仕上げることができる。
吸気板3が多孔質セラミックスからなるとともに、固定部材2が、通気性を有さないセラミックスからなることにより、研磨手段4による研磨によって、吸気板3と固定部材2とが比較的同程度の進度で研磨されることが期待できる。吸気板3の表面31と固定部材2の環状部21の表面21aとが面一である構成は、半導体ウエハ5を平坦に保持しつつ、吸気板3による吸引をより効果的に作用させるのに適している。吸気板3と固定部材2とが比較的同程度の進度で研磨されることにより、吸気板3の表面31と固定部材2の環状部21の表面21aとが面一である状態をより長期間にわたって維持することができる。
吸気板3の張り出し部34に、傾斜面33aが形成され、固定部材2の貫通孔23に傾斜面25が形成されていることにより、固定部材2のひさし部24によって吸気板3の張り出し部34を確実に押さえることが可能であり、吸気板3の固定に好ましい。
吸気板3の張り出し部34が吸気板3の全周に設けられ、固定部材2のひさし部24が固定部材2の全周に設けられていることにより、吸気板3を固定部材2によって均一に押さえることが可能である。これは、吸気板3のより確実な固定に好適である。
ベース1が、金属からなり、固定部材2が、ベース1に対してボルト28によって固定されていることにより、固定部材2をベース1に対して強固に固定することができる。カバープレート27が設けられていることにより、ボルト28の締結力が固定部材2に局所的に過度に負荷されることを回避することが可能であり、固定部材2の損傷を防止することができる。
環状部21が、吸気板3の厚さ方向においてボルト28よりも吸気板3の表面31側に位置する部位を有することにより、研磨手段4の研磨をボルト28が阻害することを防止することができる。
吸気板3に、厚さ方向視において吸引孔13と重なる凹部36が形成されていることにより、吸気板3のより広い部位に対して吸引孔13から吸引することができる。傾斜面33aが設けられた吸気板3の固定を確実化するには、吸気板3の厚さをある程度厚くすることが好ましい。吸気板3が厚くなると吸引抵抗が増大し、吸引孔13から均一に吸引することが困難となる。凹部36は、このような問題を解消し、均一な吸引を実現するのに適している。
複数の吸引孔13が円形に配置されており、凹部36が、環状溝とされている構成は、たとえば円形状の半導体ウエハ5を均一な吸引力によって保持するのに適している。
図7〜図11は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図7および図8は、本発明の第2実施形態に基づく吸引保持装置を示している。本実施形態の吸引保持装置A2は、主に吸気板3の構成が上述した実施形態と異なっている。図7は、吸引保持装置A2の断面図であり、図8は、吸引保持装置A2の分解断面図である。
本実施形態においては、吸気板3は、複数の環状要素3A,3B,3C,3Dと錘台形要素3Eとによって構成されている。複数の環状要素3A,3B,3C,3Dと錘台形要素3Eは、各々の中心が一致しており、本実施形態においては、複数の環状要素3A,3B,3C,3Dは、各々が円環形状とされている。環状要素3A,3Cと錘台形要素3Eとは、比較的開孔率が高い多孔質セラミックスなど、相対的に通気性が高い材質からなり、環状要素3A,3Cは、本発明で言う高通気性環状要素に相当する。環状要素3B,3Dは、比較的開孔率が低い多孔質セラミックスあるいは通気性を有さないセラミックスなど、相対的に通気性が低い材質からなり、本発明で言う低通気性環状要素に相当する。高通気性環状要素に相当する環状要素3A,3Cおよび錘台形要素3Eと低通気性環状要素に相当する環状要素3B,3Dとは、交互に配置されている。また、環状要素3A,3B,3C,3Dおよび錘台形要素3Eは、図中上下方向(厚さ方向)寸法がいずれも同じとされている。
環状要素3Aは、表面31A、裏面32A、傾斜面33Aa、傾斜面33Ab、張り出し部34Aおよびひさし部35Aを有している。表面31Aおよび裏面32Aは、環状要素3A(吸気板3)の厚さ方向において互いに反対方向を向いている。裏面32Aは、ベース1の底面12と正対しており、本実施形態においては、底面12と接しているか、あるいは図示しない接着剤によって底面12の適所に適宜接着されている。
表面31Aは、外縁31Aaおよび内縁31Abを有しており、裏面32Aは、外縁32Aaおよび内縁32Abを有している。表面31Aおよび裏面32Aは、互いの中心が一致する円環形状であり、表面31Aの方が裏面32Bよりも小である。すなわち、裏面32Aの外縁32Aaが表面31Aの外縁31Aaよりも径方向外方に位置している。このような構成により、環状要素3Aは、全周にわたって張り出し部34Aが形成されている。また、表面31Aの内縁31Abが裏面32Aの内縁32Abよりも径方向内方に位置している。このような構成により、環状要素3Aは、全周にわたってひさし部35Aが形成されている。
傾斜面33Aaは、表面31Aの外縁31Aaと裏面32Aの外縁32Aaとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。傾斜面33Abは、表面31Aの内縁31Abと裏面32Aの内縁32Abとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。傾斜面33Aaと傾斜面33Abとは、互いにほぼ平行とされている。
環状要素3Bは、表面31B、裏面32B、傾斜面33Ba、傾斜面33Bb、張り出し部34Bおよびひさし部35Bを有している。表面31Bおよび裏面32Bは、環状要素3B(吸気板3)の厚さ方向において互いに反対方向を向いている。裏面32Bは、ベース1の底面12と正対しており、本実施形態においては、底面12と接しているか、あるいは図示しない接着剤によって底面12の適所に適宜接着されている。
表面31Bは、外縁31Baおよび内縁31Bbを有しており、裏面32Bは、外縁32Baおよび内縁32Bbを有している。表面31Bおよび裏面32Bは、互いの中心が一致する円環形状であり、表面31Bの方が裏面32Bよりも小である。すなわち、裏面32Bの外縁32Baが表面31Bの外縁31Baよりも径方向外方に位置している。このような構成により、環状要素3Bは、全周にわたって張り出し部34Bが形成されている。また、表面31Bの内縁31Bbが裏面32Bの内縁32Bbよりも径方向内方に位置している。このような構成により、環状要素3Bは、全周にわたってひさし部35Bが形成されている。
傾斜面33Baは、表面31Bの外縁31Baと裏面32Bの外縁32Baとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。傾斜面33Bbは、表面31Bの内縁31Bbと裏面32Bの内縁32Bbとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。傾斜面33Baと傾斜面33Bbとは、互いにほぼ平行とされている。
環状要素3Cは、表面31C、裏面32C、傾斜面33Ca、傾斜面33Cb、張り出し部34Cおよびひさし部35Cを有している。表面31Cおよび裏面32Cは、環状要素3C(吸気板3)の厚さ方向において互いに反対方向を向いている。裏面32Cは、ベース1の底面12と正対しており、本実施形態においては、底面12と接しているか、あるいは図示しない接着剤によって底面12の適所に適宜接着されている。
表面31Cは、外縁31Caおよび内縁31Cbを有しており、裏面32Cは、外縁32Caおよび内縁32Cbを有している。表面31Cおよび裏面32Cは、互いの中心が一致する円環形状であり、表面31Cの方が裏面32Bよりも小である。すなわち、裏面32Cの外縁32Caが表面31Cの外縁31Caよりも径方向外方に位置している。このような構成により、環状要素3Cは、全周にわたって張り出し部34Cが形成されている。また、表面31Cの内縁31Cbが裏面32Cの内縁32Cbよりも径方向内方に位置している。このような構成により、環状要素3Cは、全周にわたってひさし部35Cが形成されている。
傾斜面33Caは、表面31Cの外縁31Caと裏面32Cの外縁32Caとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。傾斜面33Cbは、表面31Cの内縁31Cbと裏面32Cの内縁32Cbとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。傾斜面33Caと傾斜面33Cbとは、互いにほぼ平行とされている。
環状要素3Dは、表面31D、裏面32D、傾斜面33Da、傾斜面33Db、張り出し部34Dおよびひさし部35Dを有している。表面31Dおよび裏面32Dは、環状要素3D(吸気板3)の厚さ方向において互いに反対方向を向いている。裏面32Dは、ベース1の底面12と正対しており、本実施形態においては、底面12と接しているか、あるいは図示しない接着剤によって底面12の適所に適宜接着されている。
表面31Dは、外縁31Daおよび内縁31Dbを有しており、裏面32Dは、外縁32Daおよび内縁32Dbを有している。表面31Dおよび裏面32Dは、互いの中心が一致する円環形状であり、表面31Dの方が裏面32Dよりも小である。すなわち、裏面32Dの外縁32Daが表面31Dの外縁31Daよりも径方向外方に位置している。このような構成により、環状要素3Dは、全周にわたって張り出し部34Dが形成されている。また、表面31Dの内縁31Dbが裏面32Dの内縁32Dbよりも径方向内方に位置している。このような構成により、環状要素3Dは、全周にわたってひさし部35Dが形成されている。
傾斜面33Daは、表面31Dの外縁31Daと裏面32Dの外縁32Daとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。傾斜面33Dbは、表面31Dの内縁31Dbと裏面32Dの内縁32Dbとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。傾斜面33Daと傾斜面33Dbとは、互いにほぼ平行とされている。
錘台形要素3Eは、表面31E、裏面32E、傾斜面33Eaおよび張り出し部34Eを有している。表面31Eおよび裏面32Eは、錘台形要素3E(吸気板3)の厚さ方向において互いに反対方向を向いている。裏面32Eは、ベース1の底面12と正対しており、本実施形態においては、底面12と接しているか、あるいは図示しない接着剤によって底面12の適所に適宜接着されている。
表面31Eは、外縁31Eaを有しており、裏面32Eは、外縁32Eaを有している。表面31Eおよび裏面32Eは、互いの中心が一致する円形状であり、表面31Eの方が裏面32Bよりも小である。すなわち、裏面32Eの外縁32Eaが表面31Eの外縁31Eaよりも径方向外方に位置している。このような構成により、錘台形要素3Eは、全周にわたって張り出し部34Eが形成されている。
傾斜面33Eaは、表面31Eの外縁31Eaと裏面32Eの外縁32Eaとを繋いでおり、吸気板3の厚さ方向に対して傾斜した平滑な面である。
本実施形態においては、高通気性環状要素に相当する環状要素3A,3Cに対し、低通気性環状要素に相当する環状要素3B,3Dは、径方向寸法が顕著に小とされている。また、錘台形要素3Eの半径は、環状要素3B,3Dの径方向寸法よりも顕著に大である。このような構成により、環状要素3B,3Dは、通気を遮断する遮断壁として機能する。一方、積極的な通気が意図される環状要素3A,3Cおよび錘台形要素3Eには、複数の凹部36が形成されている。各凹部36は、上述した実施形態における構成と同様に、円環状の溝として形成されており、ベース1の吸引孔13と吸気板3の厚さ方向視において重なる形状、大きさおよび配置とされている。
図8に示すように、吸引保持装置A2の組み立てにおいては、ベース1上に錘台形要素3E、環状要素3D、環状要素3C、環状要素3B、環状要素3Aの順に、これらを同心円状に載置する。錘台形要素3Eの傾斜面33Eaと環状要素3Dの傾斜面33Dbとは、互いに平行であり直径がほぼ等しいものとされている。これにより、錘台形要素3Eの傾斜面33Eaと環状要素3Dの傾斜面33Dbとが当接する。また、環状要素3Dの傾斜面33Daと環状要素3Cの傾斜面33Cbとは、互いに平行であり直径がほぼ等しいものとされている。これにより、環状要素3Dの傾斜面33Daと環状要素3Cの傾斜面33Cbとが当接する。また、環状要素3Cの傾斜面33Caと環状要素3Bの傾斜面33Bbとは、互いに平行であり直径がほぼ等しいものとされている。これにより、環状要素3Cの傾斜面33Caと環状要素3Bの傾斜面33Bbとが当接する。また、環状要素3Bの傾斜面33Baと環状要素3Aの傾斜面33Abとは、互いに平行であり直径がほぼ等しいものとされている。これにより、環状要素3Bの傾斜面33Baと環状要素3Aの傾斜面33Abとが当接する。
そして、複数の環状要素3A,3B,3C,3Dと錘台形要素3Eとによって構成された吸気板3を貫通孔23内に位置させるように固定部材2を設置する。環状要素3Aの傾斜面33Aaと固定部材2の傾斜面25とは、互いに平行であり直径がほぼ等しいものとされている。これにより、環状要素3Aの傾斜面33Aaと固定部材2の傾斜面25とが当接する。
次いで、固定部材2のフランジ部22にカバープレート27を載置した後に、複数のボルト28をベース1に締結し、固定部材2をベース1に固定する。この固定部材2のベース1への固定に伴って、ボルト28の締結力が、固定部材2を介して、環状要素3A、環状要素3B、環状要素3C、環状要素3D、錘台形要素3Eへと伝達される。これにより、吸気板3がベース1に固定される。なお、吸気板3の裏面32とベース1の底面12とは、図示しない接着剤によって適宜接着されてもよい。
また、本実施形態においては、ベース1の複数の吸引孔13が、3つのグループに分けられて、上述した吸引源としてポンプに接続されている。これらのグループは、環状要素3Aの凹部36に重なる吸引孔13、環状要素3Cの凹部36に重なる吸引孔13、錘台形要素3Eの凹部36に重なる吸引孔13によってそれぞれ構成されている。複数の吸引孔13は、これらのグループごとに、たとえば図示されたバルブの開閉を制御することにより、選択的に吸引力を発揮可能とされている。
このような実施形態によれば、上述したバルブの開閉を制御することにより、たとえば、錘台形要素3Eのみに吸引力を発揮させるモード、錘台形要素3Eおよび環状要素3Cのみに吸引力を発揮させるモード、環状要素3A,3Cおよび錘台形要素3Eのすべてに吸引力を発揮させるモード、を適宜使い分けることができる。これにより、たとえば、直径が4インチ〜8インチと異なるサイズの半導体ウエハ5に応じて、吸引面積を設定することができる。したがって、複数の異なるサイズの半導体ウエハ5を適切に保持することができる。
低通気性環状要素として構成された環状要素3B,3Dは、いわゆる遮断壁として機能する。これにより、上述した選択的な吸引力の発生において、吸引力を発生させるべきではない領域において吸引力が発揮されてしまうことや、吸引すべき領域における吸引力の低下を防止することができる。なお、効果的な吸引を実現するには、保持対象となる半導体ウエハ5の端縁が低通気性環状要素として構成された環状要素3B,3Dあるいは固定部材2と重なる構成が好ましい。
複数の環状要素3A,3B,3C,3Dおよび錘台形要素3Eは、固定部材2の締結力を互いに伝え合う構成となっている。このため、複数の環状要素3A,3B,3C,3Dおよび錘台形要素3Eという別体として形成された複数の要素を、1つの部材である固定部材2をベース1に固定することによって一括してベース1に固定することができる。
図9は、本発明の第3実施形態に基づく吸引保持装置を示している。本実施形態の吸引保持装置A3は、固定部材2および吸気板3の構成が若干異なるほかは、上述した吸引保持装置A1と同様の構成とされている。
本実施形態においては、固定部材2の貫通孔23に、段差23cが形成されている。段差23cは、貫通孔23の端縁23aから吸気板3の厚さ方向に沿って延びる面と、端縁23aとは反対側の端縁から厚さ方向に沿って延びる面とを繋ぐ部位であり、本実施形態においては貫通孔23の全周にわたって設けられている。このような構成の固定部材2においても、ひさし部24が形成されている。
吸気板3には、段差33cが形成されている。段差33cは、表面31の外縁31aから厚さ方向に沿って延びる面と、裏面32の外縁32aから厚さ方向に沿って延びる面とを繋ぐ部位であり、本実施形態においては吸気板3の全周にわたって設けられている。このような構成の吸気板3においても、張り出し部34が形成されている。
ベース1に固定部材2および吸気板3を取り付ける際には、固定部材2の段差23cと吸気板3の段差33cとが互いに係合するような関係となり、好ましくは互いに接することとなる。
このような実施形態によっても、吸気板3をベース1に適切に固定することができる。また、本実施形態から理解されるように、本発明で言う段差を有する構成を、吸引保持装置A2の固定部材2、環状要素3A,3B,3C,3Dおよび錘台形要素3Eのすべてに、あるいは適宜選択されたいずれかに組み合わせて用いてもよい。
図10および図11は、本発明の第4実施形態に基づく吸引保持装置を示している。図10は、本実施形態の吸引保持装置A4の平面図であり、図11は、図10のXI−XI線に沿う断面図である。なお、図10のIII’−III’線に沿う断面図における吸引保持装置A4の構成は、図3に示す吸引保持装置A1の構成に概ね準拠する。
本実施形態においては、図10に示すように、固定部材2に2つのひさし部24が形成されており、吸気板3に2つの張り出し部34が形成されている。2つのひさし部24は、周方向に離間して配置されている。また、2つの張り出し部34も、周方向に離間して配置されている。2つのひさし部24と2つの張り出し部34との周方向位置および周方向寸法はほぼ同一とされている。各ひさし部24および各張り出し部34は、周方向においておよそ90°の範囲を占める大きさとされている。また2つのひさし部24どうしの間隔および2つの張り出し部34どうしの間隔は、いずれも周方向において90°程度の間隔である。
固定部材2のひさし部24に該当する部位には、上述した傾斜面25または段差23cが形成されている。また、これに対応して、吸気板3の張り出し部34に相当する部位には、上述した傾斜面33aまたは段差33cが形成されている。
図11に示すように、固定部材2の貫通孔23のうち2つのひさし部24に挟まれた部位には、起立側面26が形成されている。起立側面26は、吸気板3の厚さ方向に沿って起立した面であり、部分円筒形状である。また、吸気板3のうち2つの張り出し部34に挟まれた部位には、起立側面37が形成されている。起立側面37は、吸気板3の厚さ方向に沿って起立した面であり、部分円筒形状である。固定部材2の起立側面26と吸気板3の起立側面37とは、互いに平行であり、直径がほぼ同じとされている。
このような実施形態によっても、吸気板3をベース1に適切に固定することができる。また、固定部材2および吸気板3は、周方向において一様な形状あるいは構成とはなっておらず、周方向において不連続な部位を有している。この不連続な部位が設けられていることにより、吸気板3がベース1に対して不当に回転してしまうことを防止することができる。
本発明に係る吸引保持装置およびウエハ研磨装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る吸引保持装置およびウエハ研磨装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明で言うベース、固定部材、および吸気板は、円形状あるいは円環形状に限定されず、たとえば略多角形状あるいは略多角形環状に構成されていてもよい。本発明に係る吸引保持装置は、ウエハ研磨装置において半導体ウエハの保持に用いられるのに適しているが、その用途はこれに限定されず、吸引を用いて対象物を保持する用途に用いることができる。
A1〜A3 吸引保持装置
B ウエハ研磨装置
1 ベース
11 凹部
12 底面
13 吸引孔
2 固定部材
21 環状部
21a 表面
22 フランジ部
22a 固定用孔
23 貫通孔
23a 端縁
23c 段差
24 ひさし部
25 傾斜面
26 起立側面
27 カバープレート
28 ボルト
3 吸気板
34 張り出し部
31 表面
31a 外縁
32 裏面
32a 外縁
33a 傾斜面
33c 段差
3A〜3D 環状要素
3E 錘台形要素
31A〜31E 表面
31Aa〜31Ea 外縁
31Ab〜31Db 内縁
32A〜32E 裏面
32Aa〜32Ea 外縁
32Ab〜32Db 内縁
33Aa〜33Ea 傾斜面
33Ab〜33Db 傾斜面
34A〜34E 張り出し部
35A〜35D ひさし部
36 凹部
37 起立側面
4 研磨手段
5 半導体ウエハ

Claims (19)

  1. 通気性を有する材質からなり、かつ互いに反対側を向く表面および裏面を有する吸気板と、
    貫通孔を有し、この貫通孔内に上記吸気板が配置された固定部材と、
    上記固定部材が取り付けられ、かつ上記吸気板の上記裏面側に位置するベースと、を備えており、
    上記吸気板は、上記裏面の外縁が上記表面の外縁よりも外方に張り出した張り出し部を有し、
    上記固定部材は、上記ベースとは反対側に位置する上記貫通孔の端縁が上記吸気板の厚さ方向視において上記張り出し部における上記裏面の外縁よりも内方に位置するひさし部を有し、
    上記ベースは、上記吸気板の上記裏面に正対する底面を有し、
    上記底面には、吸引孔が形成されており、
    上記吸気板は、その裏面から凹んでおり、かつその厚さ方向視において上記吸引孔を内包するとともに厚さ方向に沿った断面形状が円弧状である凹部を有することを特徴とする、吸引保持装置。
  2. 複数の上記吸引孔が円形に配置されており、
    上記凹部が、環状溝とされている、請求項1に記載の吸引保持装置。
  3. 複数の上記吸引孔が複数の同心円状の列に配置されており、
    複数の上記吸引孔の個数は、外側の列ほど多い、請求項2に記載の吸引保持装置。
  4. 上記吸気板は、少なくともその一部が多孔質セラミックスからなる、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸引保持装置。
  5. 上記固定部材は、通気性を有さないセラミックスからなる、請求項4に記載の吸引保持装置。
  6. 上記固定部材は、上記吸気板の上記表面と面一である表面を有する、請求項1ないし5のいずれかに記載の吸引保持装置。
  7. 上記吸気板の上記張り出し部は、上記表面の上記外縁と上記裏面の上記外縁とを繋ぐ傾斜面を有する、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸引保持装置。
  8. 上記吸気板の上記張り出し部は、上記表面の上記外縁と上記裏面の上記外縁との間に位置する段差を有する、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸引保持装置。
  9. 上記吸気板の上記張り出し部が上記吸気板の全周に設けられ、上記固定部材の上記ひさし部が上記固定部材の全周に設けられている、請求項1ないし8のいずれかに記載の吸引保持装置。
  10. 上記吸気板の2つの上記張り出し部が互いに離間して設けられ、上記固定部材の2つの上記ひさし部が互いに離間して設けられている、請求項1ないし8のいずれかに記載の吸引保持装置。
  11. 上記吸気板は、上記2つの張り出し部に挟まれ、かつ上記吸気板の厚さ方向に沿って起立した起立側面を有し、上記固定部材は、上記2つのひさし部に挟まれ、かつ上記吸気板の厚さ方向に沿って起立した起立側面を有する、請求項10に記載の吸引保持装置。
  12. 上記吸気板は、各々の中心が一致する複数の環状要素からなり、
    上記各環状要素は、上記裏面の外縁が上記表面の外縁よりも外方に張り出した張り出し部と、上記表面の内縁が上記裏面の内縁よりも内方に位置するひさし部とを有する、請求項1ないし11のいずれかに記載の吸引保持装置。
  13. 上記複数の環状要素は、相対的に通気性が高い高通気性環状要素と相対的に通気性が低い低通気性環状要素とを含み、かつ高通気性環状要素と低通気性環状要素とが交互に配置されている、請求項10に記載の吸引保持装置。
  14. 上記ベースは、金属からなる、請求項1ないし13のいずれかに記載の吸引保持装置。
  15. 上記固定部材は、上記ベースに対してボルトによって固定されている、請求項14に記載の吸引保持装置。
  16. 上記固定部材は、上記貫通孔が形成された環状部と、この環状部から外方に延出するフランジ部とを有する、請求項15に記載の吸引保持装置。
  17. 上記フランジ部には、上記ボルトを挿通させる固定用孔が形成されている、請求項16に記載の吸引保持装置。
  18. 上記環状部は、上記吸気板の厚さ方向において上記ボルトよりも上記吸気板の上記表面側に位置する部位を有する、請求項17に記載の吸引保持装置。
  19. 請求項1ないし18のいずれかに記載の吸引保持装置と、
    上記吸引保持装置に吸引保持された半導体ウエハを研磨する研磨手段と、
    を備えることを特徴とする、ウエハ研磨装置。
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