JP6542293B2 - エレベータシステム - Google Patents

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本発明の実施形態は、アナログ入力機能を有する最新版の制御装置を備えたエレベータシステムに関する。
エレベータの制御装置を最新版にリニューアルした場合に、乗りかご側にはアナログの荷重センサが必要となる。これは、最新版の制御装置には、アナログ荷重センサから出力される荷重検出信号に基づいて各種オペレーションを実行する機能が備えられているからである。
しかしながら、一般的にリニューアル前の乗りかごには、過荷重検出用にマイクロスイッチからなる荷重スイッチが使われており、アナログ荷重センサを設置する構造になっていない。このため、制御装置を最新版にリニューアルした際には、その最新版の制御装置に合わせてアナログ荷重センサを追加で取り付けなければならない。
特開昭60−171979号公報
上述したように、制御装置を最新版にリニューアルした場合に乗りかごにアナログ荷重センサの追加取付けが必要となり、そのための設計変更と製作、取付け作業の手間などの問題が生じていた。
本発明が解決しようとする課題は、制御装置を最新版にリニューアルした際に、乗りかごにアナログ荷重センサの取り付けを必要とすることなく、乗りかごの積載状態を検出することのできるエレベータシステムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータシステムは、アナログ荷重センサの信号入力機能を備えた制御装置と、負荷側からの回転を規制するための機構を備えた巻上機の駆動により昇降動作する乗りかごに設けられ、第1の積載量でON動作するように設定されたマイクロスイッチからなる第1の荷重スイッチと、この第1の荷重スイッチのON/OFFによって電圧レベルの異なる信号を出力する荷重電圧検出ユニットとを具備する。
上記制御装置は、予め上記アナログ荷重センサから上記第1の積載量のときに出力される電圧レベルに合わせて設定された第1の閾値を有し、上記荷重電圧検出ユニットから出力される信号の電圧レベルと上記第1の閾値とを比較して、上記乗りかごが上記第1の積載量の状態にあることを検出する。
また、上記エレベータシステムは、上記乗りかごに設けられ、上記第1の積載量とは別の第2の積載量でON動作するように設定されたマイクロスイッチからなる少なくとも1つの第2の荷重スイッチをさらに具備する。上記荷重電圧検出ユニットは、上記第1および第2の荷重スイッチのON/OFFの組み合わせによって電圧レベルの異なる信号を出力し、上記制御装置は、予め上記アナログ荷重センサから上記第2の積載量のときに出力される電圧レベルに合わせて設定された第2の閾値を有し、上記荷重電圧検出ユニットから出力される信号の電圧レベルと上記第1の閾値および上記第2の閾値とを比較して、上記乗りかごが上記第1の積載量または上記第2の積載量の状態にあることを検出する
図1は第1の実施形態に係るウォーム減速機構付きのエレベータの構成を簡略的に示した図である。 図2は乗りかごの積載量とアナログ荷重センサの出力電圧との関係を示す図である。 図3は第1の実施形態におけるエレベータシステムの構成を示す図である。 図4は第1の実施形態における乗りかごの積載量と荷重スイッチの出力電圧との関係を示す図である。 図5は第1の実施形態におけるエレベータシステムに用いられる制御装置の動作を示すフローチャートである。 図6は第2の実施形態におけるエレベータシステムの構成を示す図である。 図7は第2の実施形態における乗りかごの積載量と荷重スイッチの出力電圧との関係を示す図である。 図8は第2の実施形態におけるエレベータシステムに用いられる制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るウォーム減速機構付きのエレベータの構成を簡略的に示した図である。
巻上機11とロープ駆動輪12との間にウォーム減速機構13が配置され、モータ回転速度の変換と駆動トルクの低減を実現している。乗りかご14とカウンタウェイト15は、ロープ駆動輪12に巻き架けられたロープ16によって吊り下げられている。巻上機11のモータが駆動されると、ウォーム減速機構13を介してロープ駆動輪12が回転する。このロープ駆動輪12の回転に伴い、乗りかご14とカウンタウェイト15がロープ16を介してつるべ式に昇降動作する。
ここで、ウォーム減速機構13の特性は、負荷側(ロープ駆動輪12側)からの回転を規制できることである。この特性により、巻上機11のブレーキを解放したときに、乗りかご14とカウンタウェイト15がアンバランス方向に移動することを防ぐことができる。
また、乗りかご14には、マイクロスイッチからなる荷重スイッチ(荷重SW)17が用いられている。この荷重スイッチ17は、乗りかご14の床下に設置され、一定量の積載があったときにON動作する。
ここで、エレベータの制御装置18が最新版にリニューアルされている場合を想定して説明する。
通常、最新版の制御装置18は、アナログ荷重センサを利用して荷重検出を行う構成にある。すなわち、制御装置18にはアナログ荷重センサの信号入力機能(図3のアナログ入力ポート28)が備えられており、アナログ荷重センサから出力されるアナログの荷重検出信号から積載量を検出する構成にある。
図2に乗りかごの積載量とアナログ荷重センサの出力電圧との関係を示す。図中のx軸が乗りかごの積載量、y軸がアナログ荷重センサの出力電圧である。
積載量xの増加に伴い、アナログ荷重センサの出力電圧yは線形的に単調増加する。ここで、ノーロードのときの電圧レベルをYa、フルロードのときの電圧レベルをYb、過荷重状態のときの電圧レベルをYcとする(Ya<Yb<Yc)。積載量xが増加し、出力電圧yがYcを上回ったときに、乗りかご14が過荷重状態にあると判断される。「過荷重状態」とは、積載量が定格荷重を越えた状態であり、法規的に乗りかご14の運転が禁止されている状態である。
このような最新版の制御装置18に乗りかご14が対応していない場合、乗りかご14にアナログ荷重センサの追加取付けを必要とし、そのための設計変更と製作、取付け作業の手間などの問題が生じる。そこで、本実施形態では、既設のマイクロスイッチのON/OFFによって電圧レベルの異なる信号を出力する回路を設け、この回路の出力信号をアナログの荷重検出信号として制御装置18に入力する構成としている。
なお、1つのマイクロスイッチのON/OFFからは2種類の電圧レベルの信号しか作れない。したがって、最新の制御装置18が本来持っている荷重補償制御を無効化し、過荷重オペレーションのみを行うことが好ましい。図1に示したように、巻上機11にウォーム減速機構13が用いられている場合には、ブレーキ時にロープ駆動輪12が乗りかご14の積載量によって回転することがないため、荷重補償制御を無効化しても運用上の支障はない。
以下に具体的な構成について説明する。
図3は第1の実施形態におけるエレベータシステムの構成を示す図である。図中の21は乗りかご側回路、22は制御装置内回路を示している。
制御装置18から図示せぬ伝送ケーブルを介して乗りかご14に所要の電力が供給され、電源出力装置23に与えられる。この電源出力装置23に荷重スイッチ17の接点と分圧抵抗24を並列に接続し、これらを制御装置18内に設けられた荷重電圧検出ユニット25に接続する。
荷重電圧検出ユニット25は、マイクロスイッチである荷重スイッチ17のON/OFFの信号をアナログの荷重検出信号として制御装置18に入力するためのものである。荷重電圧検出ユニット25は、内部に負荷抵抗26を有している。荷重スイッチ17がOFF(開路)しているとき、電源出力装置23から分圧抵抗24を介して荷重電圧検出ユニット25に電圧が入力される。一方、荷重スイッチ17がON(閉路)すると、電源出力装置23から荷重スイッチ17を介して荷重電圧検出ユニット25に直接電圧が入力される。
この場合、荷重スイッチ17のOFF時には分圧抵抗24による電圧降下があるので、荷重スイッチ17のON時よりも電圧が低くなる。これにより、荷重電圧検出ユニット25から荷重スイッチ17のON/OFFによって電圧レベルが異なる2つの信号が出力される。この信号をアナログの荷重検出信号としてコントローラ(制御基板)27のアナログ入力ポート28に入力することで、制御装置18に乗りかご14の積載状態を認識させることができる。
図4は第1の実施形態における乗りかごの積載量と荷重スイッチの出力電圧との関係を示す図である。図中のx軸が乗りかごの積載量、y軸がマイクロスイッチの出力電圧を示している。
荷重スイッチ17のON/OFFによって過荷重状態を検出する場合には、第1の積載量G1で荷重スイッチ17がON動作するように設定しておく。法規的には定格荷重の110%で運転停止が義務付けられているので、例えば定格荷重の105〜110%を第1の積載量G1として定め、その積載量G1で荷重スイッチ17がON動作するように設定しておくことが好ましい。
積載量xが第1の積載量G1未満で、荷重スイッチ17がOFFしているとき、電源出力装置23から分圧抵抗24を介して電圧が荷重電圧検出ユニット25に与えられる。この場合、積載量の変化に関係なく、同じレベルの電圧が検出される。このときの電圧レベルを例えばノーロード時と同じ“Ya”とする。
積載量xが第1の積載量G1に達すると、荷重スイッチ17がONする。荷重スイッチ17がONすると、電源出力装置23から荷重電圧検出ユニット25に対して電圧が直接入力される。したがって、荷重スイッチ17がOFFのときよりも高い電圧が検出される。このときの電圧レベルを“Yc”とすると、Ya≪Ycである。
制御装置18は、予めアナログ荷重センサから第1の積載量G1のときに出力される電圧レベルに合わせて設定された第1の閾値TH1を有する。なお、第1の閾値TH1は、荷重スイッチ17がONしたときに得られる電圧レベルYcより若干低い値に設定される。
図5のフローチャートに示すように、荷重電圧検出ユニット25から電圧レベルYaまたはYcの信号が制御装置18に入力されると(ステップS11)、制御装置18は、このときの信号の電圧レベルと第1の閾値TH1とを比較する(ステップS12)。信号の電圧レベルが第1の閾値TH1以上であれば(ステップS12のYes)、制御装置18は、乗りかご14が過荷重状態にあると判断する(ステップS13)。この場合、制御装置18は、過荷重オペレーションを実行し、かごドアの戸開を維持し、警報ブザーを鳴動して乗りかご14の運転を停止する(ステップS14)。この過荷重オペレーションは、過荷重状態が解除されるまで継続される。
また、信号の電圧レベルが第1の閾値TH1未満であれば(ステップS12のNo)、制御装置18は、通常の運転制御により乗りかご14を呼びに応答させて所定の速度で運転する。
このように第1の実施形態によれば、エレベータの制御装置が最新版にリニューアルされた際に、マイクロスイッチのON/OFFによって電圧レベルの異なる信号を出力する回路を用いて当該制御装置に信号入力を行う。これにより、乗りかごにアナログ荷重センサの追加取付けを必要とせずに、過荷重検出の機能を実現することができ、アナログ荷重センサの追加取付けに関わる設計変更と製作の負荷、取付け作業工数を削減できる。
なお、上記第1の実施形態では、過荷重検出を想定して説明したが、1つの荷重スイッチ17を用いて過荷重以外の積載量を検出する構成としても良い。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、1つのマイクロスイッチを用いて特定の積載状態(過荷重)を検出する構成とした。これに対し、第2の実施形態では、2つのマイクロスイッチを用いて2種類の積載状態(過荷重と80%積載)を検出する構成としている。
図6は第2の実施形態におけるエレベータシステムの構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図3と同じ部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略するものとする。
第2の実施形態におけるエレベータシステムでは、荷重スイッチ17とは別の積載量でON動作する荷重スイッチ31と、この荷重スイッチ31に対応した分圧抵抗32とを備える。荷重スイッチ31と分圧抵抗32は直列に接続され、荷重スイッチ17と分圧抵抗24と並列にして電源出力装置23と荷重電圧検出ユニット25に接続される。
荷重スイッチ31は、マイクロスイッチからなり、荷重スイッチ17と同様に乗りかご14の床下に設置され、一定量の積載があったときにON動作する。また、分圧抵抗32は、分圧抵抗24よりも抵抗値が低く設定されている。これにより、荷重スイッチ17と荷重スイッチ31のON/OFFの組み合わせにより、電圧レベルが異なる3種類の信号を作ることができる。
図7は第2の実施形態における乗りかごの積載量と荷重スイッチの出力電圧との関係を示す図である。図中のx軸が積載量、y軸が出力電圧を示している。
上記第1の実施形態で説明したように、荷重スイッチ17のON/OFFによって過荷重状態を検出する場合には、第1の積載量G1で荷重スイッチ17がON動作するように設定しておく。
ここで、荷重スイッチ17とは別の荷重スイッチ31のON/OFFによって、例えば80%積載状態を検出する場合には、乗りかご14の定格荷重の80%を第2の積載量G2として定め、その積載量G2で荷重スイッチ31がON動作するように設定しておく(G1>G2)。
積載量xが第2の積載量G2未満にあり、荷重スイッチ17と荷重スイッチ31がともにOFFしているときには、電源出力装置23から分圧抵抗24を介して電圧が荷重電圧検出ユニット25に与えられる。この場合、積載量の変化に関係なく、同じレベルの電圧が検出される。このときの電圧レベルを例えばノーロード時と同じ“Ya”とする。
積載量xが第2の積載量G2に達すると、荷重スイッチ31がONする。荷重スイッチ31がONすると、電源出力装置23から分圧抵抗32を介して荷重電圧検出ユニット25に入力されるので、荷重スイッチ17がOFFのときよりも高い電圧が検出される。このときの電圧レベルを“Yd”とすると、Ya≪Ydである。
また、積載量xが第1の積載量G1に達すると、荷重スイッチ31に続いて荷重スイッチ17がONする。荷重スイッチ17がONすると、電源出力装置23から荷重電圧検出ユニット25に対して電圧が直接入力される。このときの電圧レベルを“Yc”とすると、Ya≪Yd<Ycである。
制御装置18は、予めアナログ荷重センサから第1の積載量G1のときに出力される電圧レベルに合わせて設定された第1の閾値TH1と、第2の積載量G2のときに出力される電圧レベルに合わせて設定された第2の閾値TH2を有する。なお、第1の閾値TH1は、荷重スイッチ17がONしたときに得られる電圧レベルYcより若干近い値に設定される。第2の閾値TH2は、荷重スイッチ31がONしたときに得られる電圧レベルYdより若干近い値に設定される。
図8のフローチャートに示すように、荷重電圧検出ユニット25から電圧レベルYa,Yd,Ycのいずれかの信号が制御装置18に入力されると(ステップS21)、制御装置18は、このときの信号の電圧レベルと第1の閾値TH1,第2の閾値TH2とを比較する(ステップS22,S25)。
信号の電圧レベルが第1の閾値TH1以上であれば(ステップS22のYes)、制御装置18は、乗りかご14が過荷重状態にあると判断する(ステップS23)。この場合、制御装置18は、過荷重オペレーションを実行し、かごドアの戸開を維持し、警報ブザーを鳴動して乗りかご14の運転を停止する(ステップS24)。この過荷重オペレーションは、過荷重状態が解除されるまで継続される。
一方、信号の電圧レベルが第1の閾値TH1未満かつ第2の閾値TH2以上であれば(ステップS25のYes)、制御装置18は、乗りかご14が定格荷重に近い80%積載状態にあると判断する(ステップS26)。この場合、制御装置18は、満員オペレーションを実行し、他階の乗場呼びの割当てを禁止して乗りかご14を目的階まで運転する(ステップS27)。この満員オペレーションは、80%積載状態が解除されるまで継続される。
また、信号の電圧レベルが第2の閾値TH2未満であれば(ステップS25のNo)、制御装置18は、通常の運転制御により乗りかご14を呼びに応答させて所定の速度で運転する。
このように第2の実施形態によれば、2つのマイクロスイッチのON/OFFの組み合わせによって電圧レベルを切り替えることで、過荷重と過荷重以外の積載状態を検出することができる。
なお、上記第2の実施形態では、2つのマイクロスイッチを用いて過荷重と80%積載の検出を想定して説明したが、過荷重や80%積載以外の積載量を検出する構成としても良い。さらに、2つ以上のマイクロスイッチを用いて、積載量を段階的に検出する構成としても良い。
(他の実施形態)
(a)荷重補償制御
マイクロスイッチを用いて検出された乗りかご14の積載量に応じて荷重補償制御を行う構成としても良い。すなわち、上記第2の実施形態において、荷重スイッチ31がONしたとき、乗りかご14が少なくとも定格荷重の80%以上の積載状態にあるということである。そこで、制御装置18から例えば90%積載の釣り合いトルクを巻上機11に出力して荷重補償制御を行う。
一般的に、巻上機11にウォーム減速機構13が備えられていても、ブレーキを開放したときに乗りかご14の積載状態によってはアンバランス方向に動いて、所謂スタートショックが発生することがある。したがって、荷重スイッチ31で検出された積載量よりも大きな積載量で荷重補償制御を行えば、スタートショックをより確実に防ぐことができる。
(b)電圧異常時の対応
荷重電圧検出ユニット25がコントローラ27に未接続あるいは断線していると、制御装置18に入力される信号の電圧レベルが規定外の異常値(ここでは零ボルト)になることがある。このような場合、マイクロスイッチを利用した荷重検出を行うことができないので、制御装置18によって乗りかご14の運転を停止し、例えば建物内の監視室あるいは外部の監視センタに連絡する。これにより、荷重検出不可の状態で乗りかご14の運転を続けてしまう事態を回避できる。
(c)プログラム変更
荷重電圧検出ユニット25によって電圧レベルを切り替える場合に、その電圧レベルをアナログ荷重センサの出力電圧に合わせておけば、制御装置18のプログラムを変更しなくとも、アナログ荷重センサと同じ閾値を用いて荷重検出を行うことができる。
しかしながら、マイクロスイッチの部品や製造誤差によって必ずしも正確に出力電圧が決まるわけではない。つまり、出力電圧はある程度の幅を持って変動する可能性があり、マイクロスイッチのON/OFF動作によって電圧レベルを変化させても、アナログ荷重センサと同じ閾値をそのまま適用できない場合が考えられる。
この対策として、荷重電圧検出ユニット25の出力電圧に対し、積載状態を検出する閾値を任意に変更できるようにプログラムを構成しておけば、より正確に荷重検出を行うことができるようになる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、制御装置を最新版にリニューアルした際に、乗りかごにアナログ荷重センサの取り付けを必要とすることなく、乗りかごの積載状態を検出することのできるエレベータシステムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…巻上機、12…ロープ駆動輪、13…ウォーム減速機構、14…乗りかご、15…カウンタウェイト、16…ロープ、17…荷重スイッチ、18…制御装置、21…乗りかご側回路、22…制御装置内回路、23…電源出力装置、24…分圧抵抗、25…荷重電圧検出ユニット、26…負荷抵抗、27…コントローラ、28…アナログ入力ポート、31…荷重スイッチ、32…分圧抵抗。

Claims (4)

  1. アナログ荷重センサの信号入力機能を備えた制御装置と、
    負荷側からの回転を規制するための機構を備えた巻上機の駆動により昇降動作する乗りかごに設けられ、第1の積載量でON動作するように設定されたマイクロスイッチからなる第1の荷重スイッチと、
    この第1の荷重スイッチのON/OFFによって電圧レベルの異なる信号を出力する荷重電圧検出ユニットとを具備し、
    上記制御装置は、
    予め上記アナログ荷重センサから上記第1の積載量のときに出力される電圧レベルに合わせて設定された第1の閾値を有し、
    上記荷重電圧検出ユニットから出力される信号の電圧レベルと上記第1の閾値とを比較して、上記乗りかごが上記第1の積載量の状態にあることを検出し
    上記乗りかごに設けられ、上記第1の積載量とは別の第2の積載量でON動作するように設定されたマイクロスイッチからなる少なくとも1つの第2の荷重スイッチをさらに具備し、
    上記荷重電圧検出ユニットは、
    上記第1および第2の荷重スイッチのON/OFFの組み合わせによって電圧レベルの異なる信号を出力し、
    上記制御装置は、
    予め上記アナログ荷重センサから上記第2の積載量のときに出力される電圧レベルに合わせて設定された第2の閾値を有し、
    上記荷重電圧検出ユニットから出力される信号の電圧レベルと上記第1の閾値および上記第2の閾値とを比較して、上記乗りかごが上記第1の積載量または上記第2の積載量の状態にあることを検出することを特徴とするエレベータシステム。
  2. 上記第1の積載量は、
    上記乗りかごの定格荷重を越えた過荷重状態に対応した積載量に設定され、
    上記第2の積載量は、
    上記乗りかごの定格荷重以下の任意の積載状態に対応した積載量に設定されていることを特徴とする請求項記載のエレベータシステム。
  3. 上記制御装置は、
    上記第2の荷重スイッチのON動作により上記第2の積載量の状態が検出されたときに、上記第2の積載量よりも大きな積載量で荷重補償制御を行うことを特徴とする請求項記載のエレベータシステム。
  4. 上記制御装置は、
    上記荷重電圧検出ユニットから出力される信号の電圧レベルが異常値であった場合に上記乗りかごの運転を停止することを特徴とする請求項記載のエレベータシステム。
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