JPH08217382A - カウンタウエイト装着状態検出装置 - Google Patents

カウンタウエイト装着状態検出装置

Info

Publication number
JPH08217382A
JPH08217382A JP2556095A JP2556095A JPH08217382A JP H08217382 A JPH08217382 A JP H08217382A JP 2556095 A JP2556095 A JP 2556095A JP 2556095 A JP2556095 A JP 2556095A JP H08217382 A JPH08217382 A JP H08217382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
counterweight
blocks
contact
mounting state
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2556095A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Narisawa
順市 成澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2556095A priority Critical patent/JPH08217382A/ja
Publication of JPH08217382A publication Critical patent/JPH08217382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カウンタウエイトの装着状態を判断する回路お
よび回路への入力ポートを検出スイッチの数に関係なく
設定でき、また、検出スイッチなどの故障診断をするこ
ともできるカウンタウエイトの装着状態検出装置の提
供。 【構成】一方側を基準電圧発生部6aの正極ポート6a
1に接続する基準抵抗8と、第1ないし第4の検出スイ
ッチ7a〜7dのa,c接点と負極ポート6a2とをそ
れぞれカウンタウエイト判別抵抗9a〜9を介して直列
接続し、第1ないし第4の検出スイッチ7a〜7dのb
接点を基準電圧発生部6aの負極ポート6a2に接続
し、基準抵抗8の他方側を過負荷防止装置6のアナログ
入力ポート6bに接続し、このアナログ入力ポート6b
に入力される電圧信号に基づき過負荷防止装置6内に設
けられるカウンタウエイト装着状態判別部6cでカウン
タウエイトの装着状態を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動式クレーンの後端
部に脱着されるカウンタウエイト、特に複数に分割され
る構造を有するカウンタウエイトの装着状態検出装置に
関する。
【0002】
【従来技術】複数に分割される構造のカウンタウエイト
を有する移動式クレーンにおいて、従来から実開平4−
34290号公報に記載されているようなカウンタウエ
イトの装着状態を検出する装置が知られている。これ
は、複数に分割されたカウンタウエイトを油圧シリンダ
(ジャッキ)で吊り下げて車体に装着する形式のもので
あって、ウエイト吊り下げ時に油圧シリンダの負荷圧を
測定してカウンタウエイトの装着状態を検出するもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来のカウン
タウエイトの装着状態検出装置は、カウンタウエイト吊
持方式を採用しているために、クローラクレーンのよう
に車体後部のフレーム上にカウンタウエイトを搭載する
ものには適用することができない。したがって、クロー
ラクレーンでは、上記実開平4−34290号公報にも
記載されているように、分割されたそれぞれのウエイト
に検出スイッチを設け、そのスイッチのオンオフによっ
てカウンタウエイトの装着状態を検出することが考えら
れる。この場合、分割されたカウンタウエイトの数だけ
検出スイッチが必要となり、また、それに伴って、その
検出スイッチのオンオフ状態からカウンタウエイトの装
着状態を判断する回路およびその回路への入力ポートが
必要となる。車体の大きさ(機種の違い)によって搭載
されるカウンタウエイトの分割数は異なり、カウンタウ
エイトの装着状態を判断する回路を各機種間で共通化し
ようとすると、カウンタウエイトの分割数の最も多い機
種に合わせて回路および回路への入力ポートを構成する
必要があり、カウンタウエイトの少ない機種にこの回路
を適用するとコスト高となってしまう。
【0004】また、検出スイッチを用いてカウンタウエ
イトの装着状態の検出を行うと、検出スイッチ自体に接
触不良などの故障が発生した場合に、カウンタウエイト
の装着状態の誤判定が起きる可能性が生ずる。
【0005】本発明は、複数に分割されるカウンタウエ
イトの車体への装着状態を検出スイッチによって検出す
るものにあって、カウンタウエイトの装着状態を判断す
る回路および回路への入力ポートを検出スイッチの数に
応じて増やす必要がなく、また、検出スイッチなどの故
障診断をすることもできるカウンタウエイトの装着状態
検出装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図3に対応づけて本発明を説明する。なお、実施例
は、4分割方式のカウンタウエイトを示しているが、こ
こでは、便宜上、2分割方式のカウンタウエイトとして
説明する。本発明は、車体の後端部に搭載され、少なく
とも第1および第2のブロック(4a,4b)の2つに
分割されるカウンタウエイト4と、第1および第2のブ
ロック(4a,4b)の車体への装着の有無に応じた信
号を発生する検出装置DAと、検出装置DAから出力さ
れる信号に基づいて第1および第2のブロックの装着状
態を判別する判別装置6cとを備えたカウンタウエイト
装着状態検出装置に適用される。そして請求項1の発明
は、検出装置DAを次のように構成して上述の目的を達
成する。検出装置DAは、第1および第2のブロック
(4a,4b)の装着状態を検出するための基準の信号
となる基準電源6aと、第1のブロック(4a)が装着
されたときに共通端子(c)と接続状態となる第1の接
点(a)と第1のブロック(4a)が装着されないとき
に共通端子(c)と接続状態となる第2の接点(b)と
を有する第1のスイッチ7aと、第2のブロック(4
b)が装着されたときに共通端子(c)と接続状態とな
る第1の接点(a)と第2のブロック(4b)が装着さ
れないときに共通端子(c)と接続状態となる第2の接
点(b)とを有する第2のスイッチ7bと、基準電源6
aの一方の端子6a1と第1のスイッチ7aの共通端子
(c)との間に介在される基準抵抗8と、第1のスイッ
チ7aの第1の接点(a)と第2のスイッチ7bの共通
端子(c)との間に介在される第1の判別抵抗9aと、
第2のスイッチ7bの第1の接点(a)と基準電源6a
の他方の端子6a2との間に介在される第2の判別抵抗
9bとを備える。図1に示すように、2分割方式のカウ
ンタウエイトの場合、第2の判別抵抗9bは信号線LL
により端子6a2に接続される。そして、第1および第
2のスイッチ7a,7bの第2の接点(b)をそれぞれ
基準電源6aの他方の端子6a2と接続し、基準抵抗8
と第1のスイッチ7aの共通端子(c)との間の電圧信
号をカウンタウエイト装着状態信号として判別装置6c
に入力するように構成する。請求項2の発明は、第1お
よび第2のブロック(4a,4b)の装着状態によって
カウンタウエイト装着状態信号の電圧値が等間隔で変化
するように第1および第2の判別抵抗9a,9bの抵抗
値を設定するものである。請求項3の発明は、判別装置
6cには、第1および第2のブロック(4a、4b)の
それぞれの装着状態に応じて出力され得る基準電圧信号
の範囲が予め設定され、第1および第2のブロック(4
a,4b)の装着状態によって出力されるカウンタウエ
イト装着状態信号が前記基準電圧信号の範囲にあるか否
かによって第1および第2のブロック(4a,4b)の
装着状態を判別するものである。請求項4の発明は、判
別装置6cをクレーンに設けられる過負荷防止装置6内
に設け、カウンタウエイト装着状態信号を過負荷防止装
置6のアナログ入力ポート6bに入力するものである。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、車体に第1のブロック4
aが装着されると、第1のスイッチ7aの共通接点
(c)と第1の接点(a)とが接続状態となり、基準抵
抗8と第1の判別抵抗9aとによって基準電源6aから
出力される電圧信号は分圧され、その分圧された電圧信
号がカウンタウエイト装着状態信号として判別装置6c
に入力される。これにより、車体への第1のブロック4
aの装着状態が判別される。また、車体に第1および第
2のブロック4a,4bが装着されると、第1および第
2のスイッチ7a,7bの共通端子(c)と第1の接点
(a)とがそれぞれ接続状態となり、基準電源から出力
される電圧信号は、基準抵抗8と第1および第2の判別
抵抗9a,9bによって分圧され、その分圧された電圧
信号がカウンタウエイト装着状態信号として判別装置6
cに入力される。これにより、車体への第1および第2
のブロック4a,4bの装着状態が判別される。請求項
2の発明では、第1および第2のブロック4a,4bの
装着なし、第1のブロック4aの装着あり、第1および
第2のブロック4a,4bの装着ありにおけるカウンタ
ウエイト装着状態信号の電圧値が等間隔で変化する。請
求項3の発明では、第1あるいは第2のブロック4a,
4bの装着時に出力されるカウンタウエイト装着状態信
号が基準電圧信号の範囲にあれば第1あるいは第2のブ
ロック4a,4bが装着状態にあると判別する。請求項
4の発明では、第1および第2のブロック4a,4bの
装着状態に応じて変化するカウンタウエイト装着状態信
号が過負荷防止装置6のアナログ入力ポート6bからそ
の内部に設けられた判別装置6cに入力される。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために、実施例の図を用いたがこれにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図3により説
明する。図1はカウンタウエイト装着状態検出装置の回
路図で、図2は複数に分割されたカウンタウエイトが搭
載されるクローラクレーンの全体図、図3は図2のA方
向矢視図である。
【0010】複数に分割されたカウンタウエイトを装着
するクローラクレーンは、図2に示すように、履帯式の
下部走行体1と、下部走行体1上に旋回可能に設けられ
る上部旋回体2と、上部旋回体2の前端部に俯仰動可能
に設けられたブーム3と、上部旋回体2の後端部に作業
時の車体の安定を保つために設けられ、複数に分割され
たカウンタウエイト装置4と、上部旋回体2上に立設さ
れ、ワイヤロープを介してブーム3を支持するAフレー
ム5から大略構成されるものである。さらにこれらのク
レーンは、後述する過負荷防止装置6によって、作業中
のクレーンの安定を監視しオペレータに報知するように
している。
【0011】前述のカウンタウエイト装置4は、Aフレ
ーム5の左右両側にそれぞれ搭載される第1のブロック
4a、第2のブロック4b、第3のブロック4c、およ
び第4のブロック4dと、予め上部旋回体2上に搭載さ
れ、作業状態にかかわらずいつも搭載される第5および
第6のブロック4e,4fから構成される。そして、作
業内容に応じて第1〜第4のブロック4a〜4dを適宜
積層することにより所望のカウンタウエイト重量が実現
される。
【0012】前述の過負荷防止装置6は、作業中に逐次
変化する転倒モーメントと、予め設定される安定モーメ
ントとの対比によって作業中の車体の安定を監視する。
ここで、安定モーメント、換言すると定格荷重線図は、
前述した第1ないし第4のブロック4a〜4dの装着状
態によって変わる。そのため、過負荷防止装置6内には
吊上能力選択部6dが設けられ、それにより第1ないし
第4のブロック4a〜4dの装着状態に適した安定モー
メント、すなわち定格荷重線図を逐次選択するようにし
ている。例えば、複数種類の定格荷重線図をそれぞれテ
ーブルの形式で記憶しておくことで、カウンタウエイト
装着状態に応じていずれか一つの定格荷重線図を選択す
ることができる。
【0013】第1ないし第4のブロック4a〜4dの装
着状態の検出は図3に示すように、Aフレーム5の後脚
5a上に設けられる第1の検出スイッチ7a、第2の検
出スイッチ7b、第3の検出スイッチ7c、および第4
の検出スイッチ7dからなる検出スイッチ群7によって
行われる。これら第1ないし第4の検出スイッチ7a〜
7dは、それぞれ、第1のないし第4のブロック4a〜
4dが搭載された場所に対向するように設けられてい
る。これらのスイッチ7a〜7dは接触式のマイクロス
イッチを使用できる。
【0014】図1は、これら第1ないし第4の検出スイ
ッチ7a〜7dを用いて第1ないし第4のブロック4a
〜4dの装着の有無に応じた信号を発生する検出装置D
Aと、この信号に基づいてカウンタウエイトの装着状態
を判別し、その判別結果にしたがって定格荷重線図を選
択するようにした過負荷防止装置6とを示す。第1ない
し第4の検出スイッチ7a〜7dはそれぞれ、第1ない
し第4のブロック4a〜4dが装着されたときに、a接
点とc接点とが接続し、装着されないときにはb接点と
c接点とが接続するように切り換えられる。
【0015】図1に示す回路において、8は基準抵抗で
あり、一端側が過負荷防止装置6に設けられている基準
電圧発生部6aの正極ポート(出力ポート)6a1に接
続され、他端側が第1の検出スイッチ7aのc端子(共
通端子)および過負荷防止装置6のアナログ入力ポート
6bに接続されている。9aないし9dはそれぞれ、カ
ウンタウエイト判別抵抗であり、各一端側が第1ないし
第4の検出スイッチ7a〜7dのa端子に接続され、各
他端側がそれぞれ第2の検出スイッチ7bのc端子、第
3の検出スイッチ7cのc端子、第4の検出スイッチ7
dのc端子、基準電圧発生部6aの負極ポート(グラン
ドポート)6a2にそれぞれ直列接続されている。第1
ないし第4の検出スイッチ7a〜7dのb端子もそれぞ
れ負極ポート6a2に接続されている。
【0016】以上のように構成される回路においては、
第1ないし第4のブロック4a〜4dの装着状態に応じ
て、基準電圧発生部6aから出力される基準電圧が基準
抵抗8およびカウンタウエイト判別抵抗9a〜9dによ
って分圧されてアナログ入力ポート6bに入力される。
その分圧比は、上述の基準抵抗8の抵抗値をj、カウン
タウエイト判別抵抗9a〜9dの抵抗値をそれぞれk,
l,m,nとすると、 (1)第1ないし第4のブロック4a〜4dがいずれも
装着されない場合 分圧比=1 (2)第1のブロック4aのみ装着される場合 分圧比=j/(j+k) (3)第1のブロック4aおよび第2のブロック4bが
装着された場合 分圧比=j/(j+k+l) (4)第1のブロック4aないし第3のブロック4cが
装着された場合 分圧比=j/(j+k+l+m) (5)第1のブロック4aないし第4のブロック4dが
装着された場合 分圧比=j/(j+k+l+m+n) となる。
【0017】過負荷防止装置6内には、アナログ入力ポ
ート6bから入力された分圧電圧に基づいて第1ないし
第4のブロック4a〜4dの装着状態を判別するカウン
タウエイト装着状態判別部6cが設けらている。このカ
ウンタウエイト装着状態判別部6cは、上述の分圧比に
基づいて予め設定された基準分圧電圧と、実際に入力さ
れる分圧電圧とを対比してカウンタウエイト装着状態を
判別する。そして、判別されたカウンタウエイト装置4
の装着状態に基づいて、吊上能力選択部6dは、カウン
タウエイト装着状態に適した定格荷重線図を選択する。
なお、定格荷重線図を選択した後の過負荷防止装置6の
動作は周知であり説明を省略する。以上が本回路におけ
るカウンタウエイト装置4の装着状態検出時の動作であ
る。
【0018】つぎに、第1ないし第4の検出スイッチ7
a〜7dなどの故障時の動作について説明する。 (1)配線の断線 第1ないし第4のブロック4a〜4dが装着されている
状態では、検出スイッチ7a〜7dの接点は、a接点と
c接点とが接続された状態となる。したがって、断線が
生じていない正常な状態であれば、上述したような分圧
比を生じ、装着されたブロックに見合う分圧電圧が過負
荷防止装置6のアナログ入力ポート6bに入力されるは
ずである。しかし、例えばカウンタウエイト判別抵抗9
a〜9d間に断線が生じると、アナログ入力ポート6b
には、基準電圧が基準抵抗8を介してそのまま入力され
るため、第1ないし第4のブロック4a〜4dが装着さ
れない状態と同じ分圧比1の分圧電圧となる。
【0019】また、正極ポート6a1、基準抵抗8、お
よびアナログ入力ポート6bの間で断線が生じれば分圧
比は0となる。したがって、この分圧比0の状態をカウ
ンタウエイト装着状態判別部6cがエラーと判別して、
前述の分圧比1の状態と同様に第1ないし第4のブロッ
ク4a〜4dの装着なしと同一の判別信号を出力すれ
ば、吊上能力選択部6dは、これに基づいて第1ないし
第4のブロック4a〜4dの装着なしの場合の定格荷重
線図を選択する。
【0020】(2)検出スイッチの接点の接触不良 検出スイッチのc接点とa接点に接触不良が発生する
と、分圧比は接点の接触抵抗増加分だけ上昇する。すな
わち、例えば、正常時にはc接点とa接点との接触抵抗
が数mΩであったものが接触不良によって数Ωに変化す
る。これらの異常な抵抗値に基づく分圧比を、正常な接
点の接触状態時における分圧比と比較することによって
検出スイッチの接点の接触不良を判定することができ
る。
【0021】そして、正常な分圧比における基準分圧電
圧を基準として、異常な分圧電圧(正常値よりも高い
値)がアナログ入力ポート6bからカウンタウエイト装
着状態判別部6cに入力された場合には、カウンタウエ
イト装着状態判別部6cは、エラーとみなしてカウンタ
ウエイト装置4の第1ないし第4のブロック4a〜4d
装着なしと同一の判別信号を出力する。これにより、吊
上能力選択部6dがブロック4a〜4dが装着されてい
ない場合の定格荷重線図を選択する。
【0022】(3)検出スイッチの接点の絶縁劣化 第1ないし第4のブロック4a〜4dが装着されてa接
点とc接点とが接続状態にある場合、検出スイッチのb
接点とc接点との間に絶縁劣化が生じると、分圧比が絶
縁劣化によって生じる抵抗分だけ降下する。すなわち、
正常時は、検出スイッチのb接点とc接点とは絶縁状態
にあるため電流は流れず、基準電圧発生部6aから出力
される基準電圧は検出スイッチのc,a接点間のみに作
用するが、検出スイッチのb,c接点間に絶縁劣化が起
こるとc,b接点間にも作用するようになる。そのた
め、その抵抗分だけ分圧比が降下する。したがって、こ
の分圧比を正常な接点の絶縁状態時の分圧比と比較する
ことによって接点の絶縁劣化を判定することができる。
【0023】そして、正常な分圧比における分圧電圧を
基準として、異常な分圧電圧(正常値よりも低い値)が
アナログ入力ポート6bからカウンタウエイト装着状態
判別部6cに入力された場合には、カウンタウエイト装
着状態判別部6cは、エラーとみなして第1ないし第4
のブロック4a〜4dの装着なしと同一の判別信号を出
力する。したがって、上述と同様に吊上能力選択部6d
は第1ないし第4のブロック4a〜4dの装着無しの場
合の定格荷重線図を選択する。
【0024】なお、a,c接点間に絶縁劣化が生じた場
合は、b接点側が基準電圧(低インピーダンス)に接続
されているため、生じる分圧比はその影響を受けること
はない。
【0025】上述した(1)〜(3)の故障時にカウン
タウエイト装着状態判別部6cからエラー信号を出力す
るようにして、その故障状態を作業者に報知するように
することもできる。
【0026】以上から本実施例では、以下のような効果
を奏することができる。 過負荷防止装置6の入力ポートを検出スイッチ数に応
じて多数設ける必要がなく、1つの入力ポートで対応す
ることができるため、過負荷防止装置6のポート数を低
減でき、また、その内部の回路構成も簡素化でき、コス
トダウンが図れる。 分圧回路に断線が起こった場合、検出スイッチの接点
に接触不良または絶縁劣化が生じた場合には、カウンタ
ウエイト装着状態判別部6cによって第1ないし第4の
ブロック4a〜4dが装着されない状態が判別されるよ
うにしたので、吊上能力選択部6dによって選択される
定格荷重線図は、最も能力の低いものが選択されるた
め、最大吊り上げ荷重が制限されて安全が確保される。 正常な分圧電圧を基準にして、入力される分圧電圧の
高低または有無を確認することで検出スイッチなどの故
障を判断できるため、メンテナンス性が向上する。
【0027】また、上述の基準抵抗8とカウンタウエイ
ト判別抵抗9a〜9dとの抵抗値をそれぞれ同じ値とす
ると分圧比の間隔は、図4(b)に示すようにブロック
4a〜4dの装着に伴って狭くなっていく。すると、カ
ウンタウエイ装着状態判別部6cに設定される故障時の
分圧電圧の範囲(図中、異常とみなす範囲)を非常に狭
く設定しなけれならず、故障検出の精度が低下してしま
う。
【0028】そこで、上述の基準抵抗8の抵抗値をRと
したとき、カウンタウエイト判別抵抗9a〜9dをそれ
ぞれ下記のような値とすれば、過負荷防止装置6のアナ
ログ入力ポート6bに入力される分圧電圧の分圧比を図
4(a)に示すように0.2間隔で変化させることがで
きるため、カウンタウエイト装着状態判別部6cに設定
される上述した故障時の分圧電圧の範囲を広く設定でき
るため、故障検出の精度をより向上させることができ
る。
【0029】
【0030】なお、図5は、上述のカウンタウエイト判
別装置6cによる第1ないし第4のブロック4a〜4d
の装着状態判別手順を示すフローチャートである。図で
は、カウンタウエイト判別抵抗9a〜9dの抵抗値には
上記の抵抗値を用い、分圧比を、装着なしを1、ブロッ
ク4aのみ装着を0.8、ブロック4a,4b装着を
0.6、ブロック4a,4b,4c装着を0.4、ブロ
ック4a,4b,4c,4dすべて装着を0.2とし、
基準電圧をN、分圧電圧をS、基準抵抗8およびカウン
タウエイト判別抵抗9a〜9dの抵抗値の誤差等を考慮
した正常分圧比の許容値を+α,−αとした。そして、
この判別結果に基づいて吊上能力選択部6dが定格荷重
線図を選択する。
【0031】さらにまた、上述したようなマイクロスイ
ッチに代えて近接スイッチや光電スイッチなどの接点非
接触式スイッチを用いることも可能である。例えば、図
6に示すように、分圧回路にはリレースイッチ12a〜
12dを設け、近接スイッチ10a〜10dの出力に基
づいてリレーコイル11a〜11dを励磁させ、リレー
スイッチ12a〜12dを切り換えるようにすればよ
い。
【0032】なお、本実施例では、第1ないし第4のブ
ロック4a〜4dをそれぞれ一対設けるカウンタウエイ
トについて、一方のブロックのみを検出するように検出
スイッチを一側にのみ取り付けた。これは、第1ないし
第4のブロック4a〜4dがAフレームを挟んで左右対
称に搭載されることを前提としているためであり、もち
ろん両側のブロック4a〜4dに対して検出スイッチ群
7を取り付けることも可能である。この場合、左右の検
出スイッチのa,b,c端子をそれぞれ並列接続すれば
良い。また、カウンタウエイト装着状態判別部6cから
出力される信号をカウンタウエイトの装着状態を作業者
に報知するための信号に使用することも可能である。
【0033】本実施例では、カウンタウエイト装置4を
構成するブロックが4分割された場合について説明した
が、2つ以上に分割されていれば本発明を適用すること
ができる。
【0034】上述したこれらの実施例において、カウン
タウエイト装置4がカウンタウエイトを、基準電圧発生
部6aが基準電源を、正極ポート6a1が基準電源の一
方の端子を、負極ポート6a2が基準電源の他方の端子
を、カウンタウエイト装着状態判別部6cが判別装置
を、第1ないし第4の検出スイッチ7a〜7d、リレー
スイッチ12a〜12dが第1および第2のスイッチ
を、第1ないし第4の検出スイッチ7a〜7dのc接点
が共通端子を、a接点が第1の接点を、b接点が第2の
接点を、第1ないし第4のカウンタウエイト判別抵抗9
a〜9dが判別抵抗を、第1ないし第4の検出スイッチ
7a〜7dと基準抵抗8と第1ないし第4の判別抵抗9
a〜9dとが検出装置をそれぞれ構成する。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されるから
以下のような効果を奏することができる。 (1)判別装置に入力される信号数をカウンタウエイト
の分割数に関係なく1つにすることができるため、判別
装置をカウンタウエイトの分割数に関係なく共通的に用
いることが可能となり、コストダウンが図れる。 (2)カウンタウエイトが実際に装着されたときのカウ
ンタウエイト装着状態信号が第1および第2のブロック
の装着状態に応じて出力され得る基準電圧信号の範囲に
あるか否かにより装着状態を判別するようにしたので、
検出装置の断線、接触不良などの故障判断を容易に行う
ことができる。 (3)カウンタウエイト装着状態信号が等間隔で変化す
るように第1,第2の判別抵抗の抵抗値を設定したの
で、判別装置に予め設定される故障時のカウンタウエイ
ト装着状態信号の範囲を広く設定できるため、故障診断
の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すカウンタウエイト装着
状態検出装置の回路図である。
【図2】本発明のカウンタウエイト装着状態検出装置が
適用される分割式カウンタウエイトを搭載する移動式ク
レーンの全体図である。
【図3】図2のA方向矢視図である。
【図4】第1ないし第4のブロック4a〜4dの装着状
態と分圧比の関係とを示した図である。
【図5】カウンタウエイト装着状態判別部6cにおける
判別手順を示したフローチャートである。
【図6】図1に示すカウンタウエイト装着状態検出装置
の検出スイッチの他の例を示す回路図である。
【符号の説明】
4a〜4d 第1ないし第4のブロック 6 過負荷防止装置 6a 基準電圧発生部 6a1 正極ポート 6a2 負極ポート 6b アナログ入力ポート 6c カウンタウエイト装着状態判別部 7a〜7d 第1ないし第4の検出スイッチ 8 基準抵抗 9a〜9d 第1ないし第4のカウンタウエイト判別
抵抗 10a〜10d 近接スイッチ 11a〜11d リレーコイル 12a〜12d リレースイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の後端部に搭載され、少なくとも
    第1および第2のブロックの2つに分割されるカウンタ
    ウエイトと、 前記第1および第2のブロックの車体への装着の有無に
    応じた信号を発生する検出装置と、 前記検出装置から出力される信号に基づいて前記第1お
    よび第2のブロックの装着状態を判別する判別装置とを
    備えたカウンタウエイト装着状態検出装置において、 前記検出装置は、 前記第1および第2のブロックの装着状態を検出するた
    めの基準の信号となる基準電源と、 前記第1のブロックが装着されたときに共通端子と接続
    状態となる第1の接点と前記第1のブロックが装着され
    ないときに前記共通端子と接続状態となる第2の接点と
    を有する第1のスイッチと、 前記第2のブロックが装着されたときに共通端子と接続
    状態となる第1の接点と前記第2のブロックが装着され
    ないときに前記共通端子と接続状態となる第2の接点と
    を有する第2のスイッチと、 前記基準電源の一方の端子と前記第1のスイッチの前記
    共通端子との間に介在される基準抵抗と、 前記第1のスイッチの第1の接点と前記第2のスイッチ
    の前記共通端子との間に介在される第1の判別抵抗と、 前記第2のスイッチの第1の接点と前記基準電源の他方
    の端子との間に介在される第2の判別抵抗とを備え、 前記第1および第2のスイッチの第2の接点をそれぞれ
    前記基準電源の他方の端子と接続し、前記基準抵抗と前
    記第1のスイッチの前記共通端子との間の電圧信号をカ
    ウンタウエイト装着状態信号として前記判別装置に入力
    することを特徴とするカウンタウエイトの装着状態検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のブロックの装着
    状態によって前記カウンタウエイト装着状態信号の電圧
    値が等間隔で変化するように前記第1,第2の判別抵抗
    の抵抗値を設定することを特徴とする請求項1に記載の
    カウンタウエイト装着状態検出装置。
  3. 【請求項3】 前記判別装置には、前記第1および第
    2のブロックのそれぞれの装着状態に応じて出力され得
    る基準電圧信号の範囲が予め設定され、前記第1および
    第2のブロックの装着状態によって出力されるカウンタ
    ウエイト装着状態信号が前記基準電圧信号の範囲にある
    か否かによって前記第1および第2のブロックの装着状
    態を判別することを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のカウンタウエイト装着状態検出装置。
  4. 【請求項4】 前記判別装置をクレーンに設けられる
    過負荷防止装置内に設け、前記カウンタウエイト装着状
    態信号を前記過負荷防止装置のアナログ入力ポートに入
    力することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載のカウンタウエイト装着状態検出装置。
JP2556095A 1995-02-14 1995-02-14 カウンタウエイト装着状態検出装置 Pending JPH08217382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2556095A JPH08217382A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 カウンタウエイト装着状態検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2556095A JPH08217382A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 カウンタウエイト装着状態検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08217382A true JPH08217382A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12169328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2556095A Pending JPH08217382A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 カウンタウエイト装着状態検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08217382A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1724230A2 (en) * 2005-05-16 2006-11-22 Kobelco Cranes Co., Ltd. Weight detecting apparatus for crane and crane having the same
WO2008040450A3 (de) * 2006-09-29 2008-08-21 K A Schmersal Holding Gmbh & C Fahrzeugkran
JP2011026092A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Kobe Steel Ltd 組立て構造体の組立て状態認識装置およびそれを用いるクレーン
WO2012163190A1 (zh) * 2011-06-01 2012-12-06 湖南三一智能控制设备有限公司 起重机活动配重的检测装置及方法
JP2015182846A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社タダノ 作業車のカウンタウエイト重量検出装置
JP2017060402A (ja) * 2017-01-04 2017-03-23 株式会社日立産機システム ダイナミックブレーキ回路の検査方法を有したモータ駆動電力変換装置
JP2019006511A (ja) * 2017-06-20 2019-01-17 東芝エレベータ株式会社 エレベータシステム
JP2020026329A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 コベルコ建機株式会社 カウンタウエイト枚数検出装置
CN110950247A (zh) * 2019-12-30 2020-04-03 徐州重型机械有限公司 起重机配重组合识别方法、系统及起重机
WO2022016834A1 (zh) * 2020-07-24 2022-01-27 湖南三一中型起重机械有限公司 配重自动识别方法、系统及起重机

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1724230A2 (en) * 2005-05-16 2006-11-22 Kobelco Cranes Co., Ltd. Weight detecting apparatus for crane and crane having the same
JP2006315843A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Kobelco Cranes Co Ltd クレーン及びそのウェイト検出装置
EP1724230A3 (en) * 2005-05-16 2007-08-08 Kobelco Cranes Co., Ltd. Weight detecting apparatus for crane and crane having the same
US7340373B2 (en) 2005-05-16 2008-03-04 Kobelco Cranes Co., Ltd. Weight detecting apparatus for crane and crane having the same
WO2008040450A3 (de) * 2006-09-29 2008-08-21 K A Schmersal Holding Gmbh & C Fahrzeugkran
JP2011026092A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Kobe Steel Ltd 組立て構造体の組立て状態認識装置およびそれを用いるクレーン
WO2012163190A1 (zh) * 2011-06-01 2012-12-06 湖南三一智能控制设备有限公司 起重机活动配重的检测装置及方法
JP2015182846A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社タダノ 作業車のカウンタウエイト重量検出装置
JP2017060402A (ja) * 2017-01-04 2017-03-23 株式会社日立産機システム ダイナミックブレーキ回路の検査方法を有したモータ駆動電力変換装置
JP2019006511A (ja) * 2017-06-20 2019-01-17 東芝エレベータ株式会社 エレベータシステム
JP2020026329A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 コベルコ建機株式会社 カウンタウエイト枚数検出装置
CN110950247A (zh) * 2019-12-30 2020-04-03 徐州重型机械有限公司 起重机配重组合识别方法、系统及起重机
CN110950247B (zh) * 2019-12-30 2021-08-13 徐州重型机械有限公司 起重机配重组合识别方法、系统及起重机
WO2022016834A1 (zh) * 2020-07-24 2022-01-27 湖南三一中型起重机械有限公司 配重自动识别方法、系统及起重机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5756078B2 (ja) 不連続性を検出するための手段を有する動力電池システム
JPH08217382A (ja) カウンタウエイト装着状態検出装置
CN107064723A (zh) 用于检测保护导体连接的断开的方法和装置
US20010032826A1 (en) Load moment indicator of crane
KR20070121720A (ko) 센서 장치
JP3069440B2 (ja) 加入者線多重伝送システムの集中監視方式
CN103575995B (zh) 中性导线阻抗变化的检测系统及方法、包括系统的变电站
JP5473654B2 (ja) クレーンの異常検出装置
CN107370120B (zh) 三相电源保护装置及电力系统
JPH06123751A (ja) 4線式抵抗測定の接続試験方法及びその方法が実施できる4線式抵抗測定器
CN213689772U (zh) 一种直流电源母线全静态接地电阻检测电路
JP6887452B2 (ja) メタル回線故障位置検出システム
CN211619680U (zh) 外呼控制板及电梯
KR100217262B1 (ko) 비상 호출 시스템
JPH06285242A (ja) 複数子機の異常検出方法
CN2453386Y (zh) 缆索运输机或起重机支索器位移故障检测装置
JPH02122730A (ja) 信号ライン終端方式
JP2945823B2 (ja) クレーンのブーム長さ検出装置
JPH092782A (ja) アウトリガーを備えた作業機の制御装置
JPS6319098A (ja) 線路異常監視システム
JPH03162163A (ja) 端末試験器
JPS6125638B2 (ja)
JPH03195320A (ja) 電力供給装置
CN117169781A (zh) 一种电池组模拟信号采样故障检测方法
JP2930500B2 (ja) 保護継電装置