JP6887452B2 - メタル回線故障位置検出システム - Google Patents

メタル回線故障位置検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP6887452B2
JP6887452B2 JP2019001939A JP2019001939A JP6887452B2 JP 6887452 B2 JP6887452 B2 JP 6887452B2 JP 2019001939 A JP2019001939 A JP 2019001939A JP 2019001939 A JP2019001939 A JP 2019001939A JP 6887452 B2 JP6887452 B2 JP 6887452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
resistance value
variable resistor
metal line
resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019001939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020112395A (ja
Inventor
翔平 國吉
翔平 國吉
卓生 海住
卓生 海住
慎晃 伊藤
慎晃 伊藤
友寛 土屋
友寛 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone East Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone East Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone East Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone East Corp
Priority to JP2019001939A priority Critical patent/JP6887452B2/ja
Publication of JP2020112395A publication Critical patent/JP2020112395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6887452B2 publication Critical patent/JP6887452B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Locating Faults (AREA)

Description

本発明は、メタル回線の故障位置を検出する技術に関する。
近年の光アクセス網の拡大に伴い、メタル回線の需要は減少している。しかし、メタル回線は、従来の固定電話サービス及びDSL(Digital Subscriber Line)サービスの提供に使用されているため、それを保守し続ける必要がある。
メタル回線は長期間運用すると、接続部などの劣化による接続不良(混線、地絡)、断線、短絡等により故障が発生する。メタル回線の心線に故障が発生した場合、空き心線に切り替えて対処することがある。メタル回線の故障を修理せずにいると正常な心線が減少してしまう。それを放置しておけば全ての心線が不良となる場合も考えられる。
メタル回線の故障位置の特定方法は、例えば特許文献1に開示されている。
特開平10−247866号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、不良心線の故障位置の検出には必ず良線が一本必要とされていた。つまり、心線の枯渇により良線がない場合は、故障位置を検出することができないという課題がある。
本発明は、この課題に鑑みてなされたものであり、良線がない場合でも不良心線の故障位置の検出ができるメタル回線故障位置検出システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るメタル回線故障位置検出システムは、メタル回線の一方の端部に接続される第1端末と他方の端部に接続される第2端末を備えるメタル回線故障位置検出システムであって、前記第1端末と前記第2端末は、連携して一方の端部から前記メタル回線の故障位置までの故障回線抵抗を含む第1等価回路と、前記故障位置から他方の端部までの回線抵抗を含む前記第1等価回路と異なる回路接続の第2等価回路を形成させ、前記第1端末は、前記第1等価回路から前記故障回線抵抗に依拠する1個以上の評価抵抗値を測定する第1測定部を備え、前記第2端末は、前記第2等価回路から前記故障回線抵抗に依拠する1個以上の評価抵抗値を測定する第2測定部を備え、前記第1端末と前記第2端末のどちらかは、前記評価抵抗値から前記故障回線抵抗を求め、該故障回線抵抗と前記メタル回線の敷設時の線路抵抗値を用いて前記故障位置を検出する故障位置検出部を備え、前記第1端末は前記メタル回線の2つの不良心線の一方の不良心線と他方の不良心線の間を電位差計で接続させるホイートストンブリッジを構成させ、又は前記第2端末は前記メタル回線の2つの不良心線のそれぞれの他方の端部の間を電位差計で接続させてホイートストンブリッジを構成させ、又は前記第1端末は前記メタル回線の1つの不良心線の一方の端部と前記第1端末の内部の間を電位差計で接続させるホイートストンブリッジを構成させ、又は前記第2端末は前記メタル回線の1つの不良心線の他方の端部と前記第2端末の内部の間を電位差計で接続させるホイートストンブリッジを構成させ、前記第1測定部及び前記第2測定部の両方又は一方は、前記電位差計の電位差がゼロになる前記評価抵抗値を測定することを要旨とする。
本発明によれば、良線がない場合でも不良心線の故障位置の検出ができるメタル回線故障位置検出システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの構成例を模式的に示す図である。 図1に示すメタル回線故障位置検出システムの処理手順の例を示すフローチャートである。 不良心線を表す等価回路の例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。 図4に示すメタル回線故障位置検出システムが形成させる第1等価回路と第2等価回路の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。 図6に示すメタル回線故障位置検出システムが形成させる第1等価回路と第2等価回路の例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。 図8に示すメタル回線故障位置検出システムが形成させる第1等価回路と第2等価回路の例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。 図10に示すメタル回線故障位置検出システムが形成させる第1等価回路と第2等価回路の例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。 図12に示すメタル回線故障位置検出システムが形成させる第1等価回路と第2等価回路の例を示す図である。 本発明の第6実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示すブロック図である。 図14に示すメタル回線故障位置検出システムの処理手順の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。複数の図面中同一のものに
は同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
(コンセプト)
本発明の実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの構成はいくつも考えられる。各実施形態について詳しく説明する前に、各実施形態に共通する本発明のコンセプトについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの構成例を模式的に示す図である。図1に示すメタル回線故障位置検出システム100は、線路始端の電話局1と線路終端の加入者宅2の間を接続するメタル回線3の故障位置を検出するものである。
メタル回線3は、複数の電柱4〜4に架け渡され加入者宅2まで配線される。メタル回線3は、長期間運用すると断線及び短絡等の故障が発生する場合がある。
各電柱4〜4に対応するように設けられた端子函5〜5は、加入者宅2への回線の分岐、幹線ケーブルの相互接続や配線変更を容易にするために使用されるものである。例えば、電柱4と4の間のメタル回線3に故障が発生した場合を想定すると、故障点(×)を挟んだ2つの端子函5,5の配線を、不良心線から良品の心線(良線)に切り替えることで故障を回復させる。このような方法でメタル回線3の接続を回復させることを繰り返すと、最終的に使用可能な心線が枯渇することになる。
故障点(×)を検出するRFL(Resistive Fault Location)法では、不良線の故障位置判定のために必ず一本の良品の心線を必要とする。したがって、従来のRFL法では故障位置を検出することが出来ない場合が生じる。
本発明の実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム100は、不良心線のみでのメタル回線3の故障判定を可能とし、高度なスキルを必要とすることなくメタル回線の故障位置を特定することを可能にする。
(構成)
そのために、メタル回線故障位置検出システム100は、第1端末10と第2端末20を備える。第1端末10は、メタル回線3の一方(始端)の端部とアースの間に接続される。第2端末20は、メタル回線3の他方(終端)の端部とアースの間に接続される。
第1端末10及び第2端末20は、連携して一方の端部からメタル回線3の故障位置までの故障回線抵抗を含む第1等価回路と、当該故障位置から他方の端部までの回線抵抗を含む第1等価回路と異なる回路接続の第2等価回路を形成させる。
ここで連携してとは、例えば第1端末10が第1等価回路を形成する場合に第2端末20がメタル回線3の他方の端部を例えば開放させ、又、第2端末20が第2等価回路を形成する場合に第2端末20がメタル回線3の他方の端部を例えばアースに接続させる。このように場合に対応させて接続を切り替えることを意味する。
第1端末10と第2端末20の連携は、始端側の作業者と終端側の作業者が連絡を取り合って切り替えるようにしても良い。また、第1端末10及び第2端末20の制御部(図示せず)が連携して切り替えるようにしても良い。
なお、第1端末10及び第2端末20は、メタル回線3の端部とアースの間に接続される場合に限られない。メタル回線3の2つの端部の間に接続される場合も有り得る。
この例の第1端末10は、測定部11と故障位置検出部12を備える。測定部11は、第1等価回路と第2等価回路のそれぞれから故障回線抵抗に依拠する1個以上の評価抵抗値を測定する。
故障位置検出部12は、測定部11で測定された評価抵抗値から故障回線抵抗を求め、該故障回線抵抗とメタル回線3の敷設時の線路抵抗値を用いて故障位置を検出する。敷設時の線路抵抗値は、メタル回線3の心線に故障が無い場合(良線時)の線路抵抗値であり、通信事業者が把握している。
なお、第1端末10と第2端末20は入れ替えても良い。つまり、第1端末10を終端側、第2端末20を始端側に配置しても良い。
(作用)
図2は、メタル回線故障位置検出システム100の概略の処理手順を示すフローチャートである。
先ず始めに、メタル回線3の故障点を挟む2カ所のそれぞれに、第1端末10又は第2端末20を接続させる(ステップS1)。この例では、第1端末10は端子函5(図1)内の不良心線とアースの間に、第2端末20は端子函5内の不良心線とアースの間に接続させる。第1端末10は、第2端末20と連携してメタル回線3の一方の端部から故障位置までの故障回線抵抗を含む第1等価回路を形成させる。
次に、作業者は、故障位置検出部12を備える第1端末10に、線路抵抗値rを入力する(ステップS2)。線路抵抗値rは、第1端末10と第2端末20を接続させるメタル回線3の敷設時(良線時)の抵抗値である。
測定部11は、第1等価回路から故障回線抵抗に依拠する評価抵抗値を測定する(ステップS3)。この場合、第1端末10と連携する第2端末20は、他方の端部を開放させる。
図3を参照して第1等価回路を説明する。図3(a)は、アースに対して絶縁不良となった不良心線を表す等価回路である。図3に示す不良心線L1は、故障位置(図1の故障点×)において絶縁不良抵抗値sでアースに接続される。不良心線L1の一方の端部から故障位置までの抵抗値はx(以降、故障回線抵抗xと称する)、故障位置から他方の端部までの抵抗値はr−xである。rは良線時の心線の線路抵抗値である。
図3()は、第2端末20が他方の端部を開放させた場合の一方の端部とアースの間に形成される第1等価回路を示す。測定部11は、故障回線抵抗xに依拠する評価抵抗値R1を測定する。評価抵抗値R1は次式で表せる。
Figure 0006887452
次に、第1端末10は、第2端末20と連携してメタル回線3の一方の端部から故障位置までの故障回線抵抗xを含む第2等価回路を形成させる。この場合、第2端末20は他方の端部をアースに接続させる。そして、測定部11は、第2等価回路から故障回線抵抗xに依拠する評価抵抗値R2を測定する(ステップS4)。
図3()は、第2端末20が他方の端部をアースに接続させた場合の一方の端部とアースの間に形成される第2等価回路を示す。測定部11は、故障回線抵抗xに依拠する評価抵抗値R2を測定する。評価抵抗値R2は次式で表せる。
Figure 0006887452
ここで未知数は、故障回線抵抗xと絶縁不良抵抗値sの2つである。2つの未知数に対して2つの式が得られるので、故障回線抵抗xは式(1)と式(2)を解くことで求めることができる。
故障位置検出部12は、評価抵抗値R1,R2から故障点までの不良心線L1の故障回線抵抗xを計算する(ステップS5)。この場合の故障回線抵抗xを表す式は後述する。
故障位置検出部12は、計算した故障回線抵抗xと、外部から入力された線路抵抗値rの比から故障位置(×)を検出する(ステップS6)。
この例における第2端末20は、不良心線L1の他方の端部とアースの間に接続され、他方の端部を開放させるか、又はアースに終端するかの作用をするリレーを備える。第2端末20は、第2端末20を操作する別の作業者が、第1端末10を操作する作業者と連絡を取り合って操作しても良い。又は、第1端末10と第2端末20が通信して連携し、制御部(図示せず)が制御するようにしても良い。
以上述べたように、本実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム100は、メタル回線の一方の端部に接続される第1端末10と他方の端部に接続される第2端末20を備えるメタル回線故障位置検出システムであって、第1端末10と第2端末20は、連携して一方の端部からメタル回線3の故障位置までの故障回線抵抗xを含む第1等価回路と、故障位置から他方の端部までの回線抵抗r−xを含む第1等価回路と異なる回路接続の第2等価回路を形成させ、第1端末10又は第2端末20は、第1等価回路と第2等価回路のそれぞれから故障回線抵抗xに依拠する1個以上の評価抵抗値R1,R2を測定する測定部11と、評価抵抗値から故障回線抵抗xを求め、該故障回線抵抗xとメタル回線3の敷設時の線路抵抗値rを用いて故障位置を検出する故障位置検出部12を備える。これにより、不良心線のみでの故障検出を可能にすることができる。
第1端末10又は第2端末20が備える測定部11の構成はいくつも考えられ、測定部11の構成によって評価抵抗値の数も変化する。例えば、2本の不良心線の故障位置を一緒に検出する場合、1本の不良心線ごとに故障位置を検出する場合、及び故障の種類等によって、測定部11の構成は変わり得る。故障の種類とは、例えば、心線の間で故障が発生しているのか、又は心線とアースの間に故障が生じているのか等の違いである。
以降において、各測定部を備える本発明の実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムついて詳しく説明する。
〔第1実施形態〕
図4は、本発明の第1実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。図4に示すメタル回線故障位置検出システム100は、2つの不良心線L1,L2のそれぞれが、アースとの間で短絡故障を生じている場合に用いる。
図4に示すように、この例の不良心線L1は、不良心線L1の一方の端部から故障回線抵抗xの故障位置でアースに地絡(絶縁不良抵抗値s)している。不良心線L1の故障位置から他方の端部までの回線抵抗はr−xで表せる。
また、この例の不良心線L2は、不良心線L2の一方の端部から故障回線抵抗yの故障位置でアースに地絡(絶縁不良抵抗値t)している。不良心線L2の故障位置から他方の端部までの回線抵抗はr−yで表せる。
この場合の第1端末10は、2つの不良心線L1,L2の一方の端部(以降、始端側と称する場合がある)の間に接続される。第1端末10は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1,L2に測定端子6を接続させる。
sw1、sw2等は、必要に応じてオンオフされ、不良心線L1,L2に第1端末10を接続又は切り離すスイッチである。sw1とsw2は、例えばリレーで構成され、そのオンオフは作業者が行っても良いし、制御部(図示せず)が行っても良い。作業者がオンオフする場合、sw1とsw2は不要である。
第2端末20は、2つの不良心線L1,L2の他方の端部(以降、終端側と称する場合がある)の間に接続される。第2端末20は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1,L2に測定端子6を接続させる。
第1端末10は、第1測定部11、抵抗測定部11、第1可変抵抗器a、第2可変抵抗器b、故障位置検出部12、第1電圧原13、及び端末連携部14を備える。なお、端末連携部14は無くても構わない。端末連携部14については後述する。第1測定部11と抵抗測定部11は、上記の測定部11(図1)に対応する。
第1可変抵抗器aは、第1電圧源13と不良心線L1の始端側の端部の間に接続される。第1可変抵抗器aは、例えば、ディジタルで抵抗値が設定できるディジタルポテンショメータで構成できる。ディジタル値の設定は、作業者が手動で設定しても良いし、制御部(図示せず)が設定しても良い。
第2可変抵抗器bは、第1電圧源13と不良心線L2の始端側の端部の間に接続される。第2可変抵抗器bは、第1可変抵抗器aと同じ物である。
図5は、第1端末10と第2端末20を上記のように接続させた場合の2つの不良心線L1,L2を含む等価回路を示す図である。図5(a)に示すように、この場合の第1端末10と第2端末20は、不良心線L1の故障位置と不良心線L2の故障位置の間を、不良心線L1の故障点から他方の端部までの回線抵抗r−x(図4)と、不良心線L2の故障点から他方の端部までの回線抵抗r−y(図4)との直列接続(2r−x−y)に、電位差計22が直列に接続されたブリッジを形成させる。図5(a)に示す等価回路を、第1等価回路と称する。
この第1等価回路(図5(a))は、次式が成り立つホイートストンブリッジを構成する。
Figure 0006887452
ここでrは第1可変抵抗器aの抵抗である第1評価抵抗値、rは第2可変抵抗器bの抵抗である第2評価抵抗値である。
第1測定部11(図4)は、電位差計22がゼロになるように第1可変抵抗器aと第2可変抵抗器bの一方又は両方を可変し、第1評価抵抗値rと第2評価抵抗値rを測定する。このように電位差がゼロになるように調整されるので、図5(a)に電流計の回路シンボルで表す電位差計22は、電圧計で構成しても良い。
第1評価抵抗値rと第2評価抵抗値rを測定する場合はsw3が非導通状態にされ、抵抗測定部11は第1等価回路から切り離される。第1評価抵抗値rと第2評価抵抗値rを測定した後に、sw3が導通状態にされ抵抗測定部11は不良心線L1,L2に接続される。
sw3は、必要に応じてオンオフされるsw1等と同じものである。以降、同種の参照符号で表されるスイッチ(sw4以降)についての説明は省略する。
不良心線L1,L2に接続された抵抗測定部11は、不良心線L1の一端とアースの間の評価抵抗値R1と不良心線L2の一端とアースの間の評価抵抗値R2を測定する。この場合、第2端末20のsw4とsw5は非導通状態にされ、不良心線L1,L2の他方の端部は開放される。
評価抵抗値R1はR1=x+sであり、第6評価抵抗値R2はR2=y+tである。評価抵抗値R1と評価抵抗値R2を用いることで、電位差計22の電位差がゼロになる場合の式(3)は次式で表せる。
Figure 0006887452
第2端末20は、第2電圧源23、第3可変抵抗器c、第4可変抵抗器d、電位差計22、第2測定部21、及び端末連携部24を備える。端末連携部24は、端末連携部14と同様に無くても構わない。
第3可変抵抗器cは、第2電圧源23と不良心線L1の終端側の端部の間に接続される。第4可変抵抗器dは、第2電圧源23と不良心線L2の終端側の端部の間に接続される。第3可変抵抗器cと第4可変抵抗器dは、第1可変抵抗器aと同じ物である。
第2測定部21は、第1端末10と連携して第2等価回路を形成させる。図5(b)は、不良心線L1,L2の始端側の端部は開放され、終端側の端部の間には第2端末20が接続されている場合の不良心線L1,L2を含む等価回路を示す図である。
不良心線L1,L2の始端側の端部は開放されることで、不良心線L1の故障回線抵抗xと不良心線L2の故障回線抵抗yは無視できる。その結果、第2端末20は、不良心線L1,L2の他方の端部の間を電位差計22で接続させるブリッジを形成させる。図5(b)に示す等価回路を、第2等価回路と称する。
第2等価回路は、次式が成り立つホイートストンブリッジを構成する。
Figure 0006887452
ここでrcは第3可変抵抗器cの抵抗である第3評価抵抗値、rは第4可変抵抗器cの抵抗である第4評価抵抗値である。
第2測定部21(図4)は、電位差計22がゼロになるように第3可変抵抗器cと第4可変抵抗器dの一方又は両方を可変し、第3評価抵抗値rと第4評価抵抗値rを求める。
式(5)は、評価抵抗値R1(R1=x+s)と第6評価抵抗値R2(R2=y+t)を用いることで、式(3)と同様に次式に変形できる。
Figure 0006887452
以上述べたように第1測定部11によって式(4)が求められ、第2測定部21によって式(6)が求められる。
式(4)と式(6)の連立方程式を解くことで次式が得られ、故障回線抵抗xを求めることができる。
Figure 0006887452
ここでR1とR2は抵抗測定部11で測定した評価抵抗値、r,r,r,rは、第1評価抵抗値r〜第4評価抵抗値rであり、これらは第1・第2等価回路から測定された評価抵抗値である。評価抵抗値と線路抵抗値rは既知である。したがって、不良心線L1の一方の端部から故障点までの故障回線抵抗xを求めることができる。
故障回線抵抗xを求める計算は、故障位置検出部12が実行する。故障位置検出部12は、故障回線抵抗xを求めた後、線路抵抗値rと故障回線抵抗xの比から故障点を検出する。なお、故障位置検出部12は、第2端末20に備えても良い。その場合は、第1端末10を操作する作業者が第2端末を操作する作業者に、第1評価抵抗値ra、第2評価抵抗値rb、評価抵抗値R1、及び評価抵抗値R2を伝達する。また、メタル回線3の敷設時の線路抵抗値rは、第2端末20に入力する。
以上述べたように、本実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム100は、第1端末10と第2端末20を備え、第1端末10は、2つの不良心線の一方の端部の間に接続され、2つの不良心線の一方の端部とアースの間のそれぞれの評価抵抗値を測定する測定する抵抗測定部11と、第1電圧源13と、第1電圧源13と一方の不良心線L1の一方の端部の間に接続される第1可変抵抗器aと、第1電圧源13と他方の不良心線L2の一方の端部の間に接続される第2可変抵抗器bと、2つの不良心線L1,L2の他方の端部の間の電位差がゼロになるように第1可変抵抗器aと第2可変抵抗器bの一方又は両方を可変し、当該電位差がゼロになる場合の第1可変抵抗器aの抵抗値である第1評価抵抗値rと第2可変抵抗器bの抵抗値である第2評価抵抗値rを求める第1測定部11とを備える。
そして第2端末20は、2つの不良心線L1,L2の他方の端部の間に接続され、第2電圧源23と、第2電圧源23と一方の不良心線L1の他方の端部の間に接続される第3可変抵抗器cと、第2電圧源23と他方の不良心線L2の他方の端部の間に接続される第4可変抵抗器dと、2つの不良心線L1,L2の他方の端部の間の電位差を測定する電位差計22と、電位差計22の電位差がゼロになるように第3可変抵抗器cと第4可変抵抗器dの一方又は両方を可変し、当該電位差がゼロになる場合の第3可変抵抗器cの抵抗値である第3評価抵抗値rと第4可変抵抗器dの抵抗値である第4評価抵抗値rを求める第2測定部21とを備える。これにより、2つの不良心線のメタル回線3のそれぞれの故障位置の検出を可能にする。
なお、第1端末10は、第1等価回路の2つの不良心線L1,L2の間を電位差計22で接続するブリッジを形成するホイートストンブリッジを構成させ、第1測定部11は電位差計22がゼロになる1個以上の評価抵抗値を測定する。また、第2端末20は、第2等価回路の2つの不良心線L1,L2の他方の端部の間を電位差計22で接続するブリッジを形成するホイートストンブリッジを構成させ、第2測定部21は電位差計22がゼロになる1個以上の評価抵抗値を測定する。これにより、2つの不良心線のメタル回線3の故障位置の検出を可能にする。
なお、第1端末10に端末連携部14、及び第2端末20に端末連携部24を備えるようにしても良い。端末連携部14は、第2端末20で求めた第3評価抵抗値rと第4評価抵抗値rを、端末連携部24を介して受信するものである。
端末連携部14と端末連携部24の間の通信は、専用の無線回線を用意しても良い。また、メタル回線3に保守用の通信線を予め用意しておき、その通信線を介して評価抵抗値を送信するようにしても良い。また、メタル回線3の良品の心線を用いて第1端末10と第2端末20を通信させても良い。
つまり、第1端末10及び第2端末20は、故障位置検出部12を備える対向端末に、自らが測定した評価抵抗値を送信又は対向端末が測定した評価抵抗値を受信する端末連携部14,24を備える。これにより作業者の操作負担を軽減させることができる。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。図6に示すメタル回線故障位置検出システム200は、1つの不良心線L1が地絡している場合に用いる。
この場合の第1端末30は、1つの不良心線L1の一方の端部(始端側)とアースの間に接続される。第1端末30は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1の始端側に測定端子6を接続させる。
第2端末40は、1つの不良心線L1の他方の端部(終端側)とアースの間に接続される。第2端末20は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1の終端側に測定端子6を接続させる。
第1端末30は、第1可変抵抗器a、第2可変抵抗器b、第3可変抵抗器c、第1電圧源13、電位差計22、第3測定部31、及び故障位置検出部32を備える。電位差計22は、上記の電位差計22と同じものであるが、第2端末40の電位差計と区別する目的で参照符号を変えている。
第1可変抵抗器aは、第1電圧源13と不良心線L1の始端側の端部の間に接続される。第1可変抵抗器a及び第1電圧源13は参照符号から明らかなように第1実施形態と同じ物である。他の構成についても同様である。
第2可変抵抗器bは、一端が第1電圧源13に接続され他端が第3可変抵抗器cの一端に接続される。
第3可変抵抗器cは、第2可変抵抗器bの他端とアースの間に接続される。第3可変抵抗器cは、第1可変抵抗器a等と同じものである。
電位差計22は、不良心線L1の始端側の端部と第3可変抵抗器cの一端の間に接続される。
第3測定部31は、不良心線L1の終端側を開放した場合において、電位差計22(不良心線L1の始端側の端部と第3可変抵抗器cの一端の間)の電位差がゼロになるように第1可変抵抗器a、第2可変抵抗器b、及び第3可変抵抗器cの何れか1つ又はそれぞれを可変し、当該電位差がゼロになる場合の第1可変抵抗器aの抵抗である第1評価抵抗値r、第2可変抵抗器aの抵抗である第2評価抵抗値r、及び第3可変抵抗器cの抵抗である第3評価抵抗値rを求める。
図7は、第1端末30と第2端末40を、1つの不良心線L1の始端と終端のそれぞれと、アースの間に接続させた場合の等価回路を示す図である。図7(a)は、不良心線L1の終端側を開放(sw7:オフ)させた場合の第1等価回路を示す。
図7(a)に示すように、この場合の第1等価回路は、不良心線L1の始端と第1端末30の内部の間を電位差計22で接続させるブリッジを形成するホイートストンブリッジを構成する。この第1等価回路において、電位差計22がゼロになる場合、ホイートストンブリッジの定理により次式が成立する。
Figure 0006887452
ここで、xは不良心線L1の故障回線抵抗、sは不良心線L1とアースの間の絶縁不良抵抗である。rは、アースまでの抵抗(接地抵抗)も含める。
第2端末40は、第4可変抵抗器d、第5可変抵抗器e、第6可変抵抗器f、第2電圧源23、電位差計22、及び第4測定部41を備える。
第4可変抵抗器dは、第2電圧源23と不良心線L1の終端側の端部の間に接続される。第5可変抵抗器eは、一端が第2電圧源23に接続され、他端が第6可変抵抗器fの一端に接続される。
第6可変抵抗器fは、第5可変抵抗器eの他端とアースの間に接続される。第4可変抵抗器d、第5可変抵抗器e、及び第6可変抵抗器fは、第1可変抵抗器a等と同じものである。
電位差計22は、不良心線L1の終端側の端部と第6可変抵抗器fの一端の間に接続される。
第4測定部41は、不良心線L1の始端側を開放した場合において、電位差計22(不良心線L1の終端側の端部と第6可変抵抗器fの一端の間)の電位差がゼロになるように第4可変抵抗器d、第5可変抵抗器e、及び第6可変抵抗器fの何れか1つ又はそれぞれを可変し、当該電位差がゼロになる場合の第4可変抵抗器dの抵抗である第4評価抵抗値r、第5可変抵抗器eの抵抗である第5評価抵抗値r、及び第6可変抵抗器fの抵抗である第6評価抵抗値rを求める。
図7(b)は、不良心線L1の始端側を開放(sw6:オフ)させた場合の第2等価回路を示す。図7(b)に示すように、この場合の第2等価回路は、不良心線L1の終端と第2端末40の内部の間を電位差計22で接続させるブリッジを形成するホイートストンブリッジを構成する。この第2等価回路において、電位差計22がゼロになる場合、ホイートストンブリッジの定理により次式が成立する。
Figure 0006887452
ここでrfはアースまでの抵抗(接地抵抗)も含める。
故障位置検出部32は、故障回線抵抗xを、式(8)と式(9)を故障回線抵抗xについて解いた式(10)に、第1評価抵抗値r、第2評価抵抗値r、第3評価抵抗値r、第4評価抵抗値r、第5評価抵抗値r、第6評価抵抗値r、及び線路抵抗値rを代入して計算する。
Figure 0006887452
故障位置検出部32は、第2端末40に備えるようにしても良い。また、端末連携部14(図4)を第1端末30、端末連携部24(図4)を第2端末40に備えるようにしても良い。故障位置検出部32と端末連携部14,24は、第1実施形態と同様である。
以上述べたように、本実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム200は、第1端末30と第2端末40を備え、第1端末30は、1つの不良心線L1の一方の端部とアースの間に接続され、第1電圧源13と、第1電圧源13と不良心線L1の一方の端部との間に接続される第1可変抵抗器aと、第1電圧源13に一端が接続され他端が第3可変抵抗器cの一端に接続される第2可変抵抗器bと、第2可変抵抗器bの他端とアースの間に接続される第3可変抵抗器cと、不良心線L1の一方の端部と第3可変抵抗器cの一端との間の電位差を測定する電位差計22と、不良心線L1の他方の端部を開放した場合において、電位差計22の電位差がゼロになるように第1可変抵抗器a、第2可変抵抗器b、及び第3可変抵抗器cの何れか1つ又はそれぞれを可変し、当該電位差がゼロになる場合の第1可変抵抗器aの抵抗値である第1評価抵抗値r、第2可変抵抗器bの抵抗値である第2評価抵抗値r、及び第3可変抵抗器cの抵抗値である第3評価抵抗値rを求める第3測定部31とを備える。
そして、第2端末40は、不良心線L1の他方の端部とアースの間に接続され、第2電圧源23と、第2電圧源23と不良心線L1の他方の端部との間に接続される第4可変抵抗器dと、第2電圧源23と一端が接続され他端が第6可変抵抗器fの一端に接続される第5可変抵抗器eと、第5可変抵抗器eの他端とアースの間に接続される第6可変抵抗器fと、不良心線L1の一方の端部と第6可変抵抗器fの一端との間の電位差を測定する電位差計22と、不良心線L1の一方の端部を開放した場合において、電位差計22の電位差がゼロになるように第4可変抵抗器d、第5可変抵抗器e、及び第6可変抵抗器fの何れか1つ又はそれぞれを可変し、当該電位差がゼロになる場合の第4可変抵抗器dの抵抗値である第4評価抵抗値r、第5可変抵抗器eの抵抗値である第5評価抵抗値r、及び第6可変抵抗器fの抵抗値である第6評価抵抗値rを求める第4測定部41とを備える。これにより1つの不良心線L1のみのメタル回線3の故障検出を可能にすることができる。
なお、第1端末30は、第1等価回路の1つの不良心線L1の一端と第1端末30の内部の間を電位差計22で接続するブリッジを形成するホイートストンブリッジを構成させ、第3測定部31は電位差計22がゼロになる1個以上の評価抵抗値を測定する。また、第2端末40は、第2等価回路の1つの不良心線L1の他方の端部と第2端末40の内部の間を電位差計22で接続するブリッジを形成するホイートストンブリッジを構成させ、第4測定部41は電位差計22がゼロになる1個以上の評価抵抗値を測定する。これにより1つの不良心線L1のみのメタル回線3の故障を検出することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム100及び第2実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム200によれば、第1端末と第2端末は、2本の不良心線の端部の間、又は1つの不良心線と第1端末と第2端末の間を電位差計で接続するブリッジを形成させる。このブリッジを挟んで対角上で対向する抵抗は、ホイートストンブリッジを構成する。第3・第4測定部31,41は、ブリッジ上の電位差計22,22がゼロになる1個以上の評価抵抗値を測定する。これにより1つの不良心線L1のみのメタル回線3の故障位置の検出を可能にする。
〔第3実施形態〕
図8は、本発明の第3実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。図8に示すメタル回線故障位置検出システム300は、1つの不良心線L1とアースの間で地絡している場合に用いる。
第1端末50は、1つの不良心線L1の一方の端部(始端側)とアースの間に接続される。第1端末50は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1の始端側に測定端子6を接続させる。
第2端末60は、1つの不良心線L1の他方の端部(終端側)とアースの間に接続される。第2端末20は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1の終端側に測定端子6を接続させる。
第1端末50は、抵抗測定部51と故障位置検出部52を備える。
抵抗測定部51は、1つの不良心線L1の終端側の端部を開放した場合の不良心線L1の始端側の端部とアースの間の評価抵抗値R1(式(1))と、不良心線L1の終端側の端部をアースに接続した場合の不良心線L1の始端側の端部とアースの間の評価抵抗値R2(式(2))を測定する。
第2端末60は切替部61を備える。切替部61は、1つの不良心線L1の終端側の端部を、開放又はアースに接続させる。切替部61は、例えばリレーで構成できる。切替部61の切り替えは、作業者が手動で行っても良いし、制御部(図示せず)が行っても良い。
図9は、第1端末50を不良心線L1の始端に、第2端末60を不良心線L1の終端の端部に接続させた場合の等価回路を示す図である。図9(a)は、切替部61を開放させた場合の等価回路である。図9(b)は、切替部61を導通させて不良心線L1の終端をアースに接続させた場合の等価回路である。
図9(a)に示すように、不良心線L1の終端を開放させた場合、故障位置から他方の端部までの抵抗値r−xは無視でき、評価抵抗値R1はR1=x+s(式(1))で表せる。また、不良心線L1の終端をアースに終端すると、等価回路は図9(b)に示すように変化し、評価抵抗R2は式(2)で表せる。
故障位置検出部52は、式(1)と式(2)を故障回線抵抗xについて解いた次式に、抵抗測定部51で測定した評価抵抗値R1と評価抵抗値R2、及び予め入力される線路抵抗値rを代入して故障回線抵抗xを計算する。
Figure 0006887452
故障位置検出部52は、第2端末60に備えるようにしても良い。また、端末連携部14を第1端末50、端末連携部24を第2端末60に備えるようにしても良い。故障位置検出部52と端末連携部14,24は、第1実施形態と同様である。
以上述べたように、本実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム300は、第1端末50と第2端末60を備え、第1端末50は、1つの不良心線L1の一方の端部とアースの間に接続され、不良心線L1の他方の端部を開放した場合の当該不良心線L1の一方の端部とアースの間の抵抗値である評価抵抗値R1と、当該不良心線L1の他方の端部をアースに接続した場合の当該不良心線L1の一方の端部とアースの間の抵抗値である評価抵抗値R2を測定する抵抗測定部51を備え、第2端末60は、不良心線L1の他方の端部を開放又はアースに接続させる切替部61を備える。これにより1つの不良心線L1のみのメタル回線3の故障位置の検出を可能にする。
〔第4実施形態〕
図10は、本発明の第4実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。図10に示すメタル回線故障位置検出システム400は、1つの不良心線L1とアースの間で地絡している場合に用いる。
第1端末70は、1つの不良心線L1の一方の端部(始端側)とアースの間に接続される。第1端末50は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1の始端側に測定端子6を接続させる。
第2端末80は、1つの不良心線L1の他方の端部(終端側)とアースの間に接続される。第2端末80は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1の終端側に測定端子6を接続させる。
第1端末70は、第1抵抗測定部71と故障位置検出部72を備える。第1抵抗測定部71は、1つの不良心線L1の他方の端部を開放した場合の当該不良心線L1の一方の端部とアースの間の評価抵抗値R1を測定する。
第2端末80は、第2抵抗測定部81を備える。第2抵抗測定部81は、1つの不良心線L1の一方の端部を開放した場合の当該不良心線L1の他方の端部とアースの間の評価抵抗値R2を測定する。
図11は、第1端末70を不良心線L1の始端に、第2端末80を不良心線L1の終端の端部に接続させた場合の等価回路を示す図である。図11(a)は、第1抵抗測定部71が、1つの不良心線L1の他方の端部を開放した場合の当該不良心線L1の一方の端部とアースの間の評価抵抗値R1を測定する場合を表す第1等価回路である。図11(b)は、第2抵抗測定部81が、1つの不良心線L1の一方の端部を開放した場合の当該不良心線L1の他方の端部とアースの間の評価抵抗値R2を測定する場合を表す第2等価回路である。
第1端末70を不良心線L1の始端に接続させて終端を開放させた場合、図11(a)に示すように、故障位置から他方の端部までの抵抗値r−xは無視でき、第1抵抗測定部71が測定する評価抵抗値R1はR1=x+s(式(1))で表せる。
第1端末70を不良心線L1の終端に接続させて始端を開放させた場合、図11(b)に示すように、不良心線L1の一方の端部から故障位置までの故障回線抵抗値xは無視でき、第2抵抗測定部81が測定する評価抵抗値R2は次式で表せる。
Figure 0006887452
故障位置検出部72は、式(1)と式(12)を故障回線抵抗xについて解いた次式に、第1抵抗測定部71で測定した評価抵抗値R1,R2、及び予め入力される線路抵抗値rを代入して故障回線抵抗xを計算する。
Figure 0006887452
故障位置検出部73は、第2端末80に備えるようにしても良いことは、上記の実施形態と同じである。また、端末連携部14,24についても同様である。
以上述べたように、本実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム400は、第1端末70と第2端末80を備え、第1端末70は、1つの不良心線L1の一方の端部とアースの間に接続され、不良心線L1の他方の端部を開放した場合の当該不良心線L1の一方の端部とアースの間の抵抗値である評価抵抗値R1を測定する第1抵抗測定部71を備え、第2端末80は、1つの不良心線L1の他方の端部とアースの間に接続され、1つの不良心線L1の一方の端部を開放した場合の当該不良心線L1の他方の端部とアースの間の抵抗値である評価抵抗値R2を測定する第2抵抗測定部81を備える。これにより1つの不良心線L1のみのメタル回線3の故障位置の検出を可能にする。
〔第5実施形態〕
図12は、本発明の第5実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示す図である。図12に示すメタル回線故障位置検出システム500は、上記の実施形態と異なり、2つの不良心線L1,L2の間で短絡不良が生じている故障位置を検出するものである。
第1端末90は、2つの不良心線L1,L2の一方の端部の間(以降、始端側と称する)に接続される。第1端末90は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1,L2に測定端子6を接続させる。
第2端末95は、2つの不良心線L1,L2の他方の端部の間(以降、終端側と称する)に接続される。第2端末95は、例えば端子函5(図1)内の不良心線L1,L2に測定端子6を接続させる。
第1端末90は、第1抵抗測定部91と故障位置検出部92を備える。第1抵抗測定部91は、2つの不良心線L1,L2の他方の端部を開放した場合において、2つの不良心線L1,L2の始端の間の絶縁不良抵抗値sに依拠する評価抵抗値R1を測定する。
第2端末95は、第2抵抗測定部96を備える。第2抵抗測定部96は、2つの不良心線L1,L2の一方の端部を開放した場合において、2つの不良心線L1,L2の間の絶縁不良抵抗値sに依拠する評価抵抗値R2を測定する。
図13は、第1端末90を2つの不良心線L1,L2の始端の間に接続させ、第2端末80を不良心線L1,L2の終端の間に接続させた場合の等価回路を示す図である。図13(a)は、第1抵抗測定部91が測定する評価抵抗値R1の第1等価回路である。図11(b)は、第2抵抗測定部96が測定する評価抵抗値R2の第2等価回路である。
図13(a)に示すように、2つの不良心線L1,L2の終端側は開放されるので、不良心線L1の故障点から終端側の抵抗値r−xと不良心線L2の故障点から終端側の抵抗値r−xは無視でき、評価抵抗値R1は次式で表せる。
Figure 0006887452
ここでxは不良心線L1,L2の始端から故障点までのそれぞれの抵抗値である。sは2つの不良心線L1,L2の間の絶縁不良抵抗値である。
また、図13(b)に示すように、2つの不良心線L1,L2の始端側は開放されるので、不良心線L1,L2の始端から故障点までのそれぞれの抵抗値xは無視でき、評価抵抗値R2は次式で表せる。
Figure 0006887452
故障位置検出部92は、式(14)と式(15)を故障回線抵抗xについて解いた次式に、第1抵抗測定部91で測定した評価抵抗値R1と、第2抵抗測定部86で測定した評価抵抗値R2、及び予め入力される線路抵抗値rを代入して故障回線抵抗xを計算する。
Figure 0006887452
故障位置検出部92は、第2端末95に備えるようにしても良いことは、上記の実施形態と同じである。また、端末連携部14,24についても同様である。
以上述べたように、本実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム500は、第1端末70と第2端末80を備え、第1端末70は、2つの不良心線の一方の端部の間の絶縁不良抵抗値sに依拠する評価抵抗値R1を測定する第1抵抗測定部91を備え、第2端末80は、2つの不良心線の他方の端部の間の絶縁不良抵抗値sに依拠する評価抵抗値R2を測定する第2抵抗測定部96と、評価抵抗値R1,R2、及びメタル回線3の敷設時の線路抵抗値rを用いて2つの不良心線L1,L2の間の故障位置を検出する故障位置検出部92を備える。これにより2つの不良心線L1,L2の間の短絡不良を検出することができる。
〔第6実施形態〕
図14は、本発明の第6実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムの機能構成例を示すブロック図である。図14に示すメタル回線故障位置検出システム600は、第1端末110が等価回路切替部111、及び第2端末120が等価回路切替部121を備える点で異なる。また、第1端末110と第2端末120は、それぞれ複数の測定部を備える点で異なる。メタル回線故障位置検出システム600は、上記の複数の実施形態を併せ持つものである。
第1端末110は、等価回路切替部111、故障位置検出部112、複数の測定部11等を備える。また、第2端末120は、等価回路切替部121、複数の測定部である例えば第2測定部21等を備える。参照符号から明らかなように第1端末110と第2端末120の各測定部は、上記の実施形態と同じものである。
等価回路切替部111は、メタル回線3の故障の種類にそれぞれ対応する第1等価回路と第2等価回路を形成させる。ここで故障の種類は、不良心線の数が2つ又は1つであるか、また、不良心線の間の短絡故障であるのか、不良心線とアースの間の地洛であるのか等の違いによるものである。
図15は、メタル回線故障位置検出システム600の処理手順の例を示すフローチャートである。図15を参照してメタル回線故障位置検出システム600の動作を説明する。
メタル回線故障位置検出システム600は、動作を開始すると、第1端末110と第2端末120を、メタル回線3の2つの端部の間に接続させる(ステップS10)。この場合、例えば、2つの心線L1,L2の一方の端部の間に、第1端末10(図4)で説明した構成を、測定端子6(図4)によって接続させる。また、2つの心線L1,L2の他方の端部の間に、第2端末20(図4)で説明した構成を、測定端子6(図4)によって接続させる。測定端子6の接続は作業者が行う。
抵抗測定部11は、2つの心線L1,L2の間の抵抗を測定する(ステップS11)。心線L1,L2の間の抵抗が無限大であれば、心線L1,L2の間に故障が無いことが分かる(ステップS11のNO)。
また、心線L1,L2の間に、例えば数百MΩ以下の抵抗値が有れば2つの心線L1,L2の間に短絡故障が生じていることが分かる(ステップS11のYES)。この場合、等価回路切替部111は、第1抵抗測定部91を心線L1,L2の一方の端部の間に接続させ、また、等価回路切替部121は、心線L1,L2の他方の端部を開放させ、第5実施形態で説明した図13(a)に示す第1等価回路を形成させる(ステップS12)。
ここで、等価回路切替部111と等価回路切替部121の連携は、二人の作業者が連絡を取り合って手動で設定しても良いし、制御部(図示せず)が行っても良い。
次に、等価回路切替部111と等価回路切替部121は、第2等価回路を形成させる(ステップS12)。そして、故障位置検出部112は、第1抵抗測定部91で測定した評価抵抗値R1と、第2抵抗測定部86で測定した評価抵抗値R2、及び予め入力される線路抵抗値rから故障位置を検出する(ステップS13)。
心線L1,L2の間の抵抗が無限大の場合(ステップS11のNO)は、メタル回線3の一方の端部に抵抗測定部11を接続させ、各心線L1,L2とアースの間の抵抗を測定させる(ステップS14)。一方の心線L1とアースの間の線路抵抗値が大の場合(ステップS15のYES)は、一方の心線L1は正常である。
一方の心線L1が正常である場合は、他方の心線L2とアースの間の抵抗を測定させる(ステップS16)。他方の心線L2とアースの間の線路抵抗値が大の場合(ステップS16のYES)は、他方の心線L2も正常である。よって、この場合(ステップS16のYES)は、心線L1,L2に故障は無いのでその旨を表示部(図示せず)に表示して動作を終了する。
他方の心線L2とアースの間の線路抵抗値が小の場合(ステップS16のNO)は、等価回路切替部111は第1端末30(図6)で説明した構成を心線L2の一方の端部とアースの間に接続させる。また、等価回路切替部121は第2端末40(図6)で説明した構成を心線L2の他方の端部とアースの間に接続させる(ステップS17)。
そして、故障位置検出部112は、第2実施形態で説明済みの動作を行って故障位置を検出する(ステップS18)。
一方の心線L1とアースの間の線路抵抗値が小の場合(ステップS15のNO)は、一方の心線L1は故障が生じている。次に、他方の心線L2とアースの間の線路抵抗値が大であるか否かを判定する(ステップS19)。
他方の心線L2とアースの間の線路抵抗値が小の場合(ステップS19のNO)は、他方の心線L2にも故障がある(ステップS19のNO)。この場合は、2つの心線L1,L2の両方が故障であるので、等価回路切替部111は第1端末10(図4)で説明した構成を心線L1,L2の一方の端部の間に接続させる。また、等価回路切替部121は第2端末20(図4)で説明した構成を心線L2の他方の端部の間に接続させる(ステップS22)。
そして、故障位置検出部112は、第1実施形態で説明済みの動作を行って故障位置を検出する(ステップS23)。
他方の心線L2とアースの間の線路抵抗値が大の場合(ステップS19のYES)は、他方の心線L2は正常である(ステップS19のYES)。この場合は、一方の心線L1のみが故障である。
一方の心線L1のみが故障である場合(ステップS19のYES)、等価回路切替部111は、例えば抵抗測定部51を一方の心線L1の一方の端部とアースの間に接続させる。等価回路切替部121は、例えば切替部61を一方の心線L1の他方の端部とアースの間に接続させる。なお、ここで等価回路切替部111は、第1抵抗測定部71を一方の心線L1の一方の端部とアースの間に接続させても良い。また、等価回路切替部121は、第2抵抗測定部81を一方の心線L1の他方の端部とアースの間に接続させても良い。
そして、故障位置検出部112は、第3実施形態で説明済みの動作を行って故障位置を検出する(ステップS21)。第1抵抗測定部71と第2抵抗測定部81を接続させた場合は、第4実施形態で説明済みの動作を行って故障位置を検出する。
このように本実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム600は、メタル回線3の故障の種類に対応させて故障位置を検出することができる。
以上述べたように、本実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム600は、第1端末110と第2端末120を備え、第1端末110及び第2端末120は、メタル回線3の故障の種類にそれぞれ対応する第1等価回路と第2等価回路を形成させる等価回路切替部111,121と、故障の種類にそれぞれ対応する複数の測定部11等を備え、故障位置検出部112は、第1等価回路と第2等価回路に対応する測定部で測定された評価抵抗値から故障回線抵抗を求め、該故障回線抵抗とメタル回線3の敷設時の線路抵抗値rを用いて故障位置を検出する。これにより、複数の第1端末と第2端末を持つ必要が無くなる。そして、1つの第1端末110と第2端末120で複数の故障の種類に対応できるので作業効率を向上させることができる。
以上説明したように本発明の実施形態に係るメタル回線故障位置検出システムによれば、良品の心線が無くても、不良心線とアースの間の故障位置を検出することができる。第1実施形態に係るメタル回線故障位置検出システム100によれば、アースと地絡した2つの不良心線のそれぞれの故障位置を検出することができる。また、メタル回線故障位置検出システム200,300,400によれば、アースと地絡した1つの不良心線の故障位置を検出することができる。
また、メタル回線故障位置検出システム500によれば、2つの不良心線の間の短絡故障の故障位置を検出することができる。また、メタル回線故障位置検出システム600によれば、一組の第1端末110と第2端末120で、複数の故障に対応させて故障位置を検出することができる。
なお、第1端末10及び第2端末20を、必要に応じて不良心線L1等から切り離すスイッチ(sw1等)は、作業者が切り離しと接続の操作を行えば無くても構わない構成である。よって、詳しい説明は行わなかった。
sw1〜sw7のそれぞれは、切替部61と同様に例えばリレーで構成することができる。また、sw1〜sw7のそれぞれのオンオフは、図示を省略した制御部に行わせても良い。
制御部(図示せず)は、ROM、RAM、CPUで構成されるマイクロコンピュータで構成することができ、第1端末及び第2端末のそれぞれの処理手順をプログラムとしてROMに記憶させることができる。制御部を備えることで作業者の操作負担を軽減させることができる。また、制御部に端末連携部14,24を制御させるようにしても良い。
なお、本発明を6つの実施形態を示して説明したが、上記の実施形態以外の構成も考えられる。このように本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で変形が可能である。
1:電話局
2:加入者宅
3:メタル回線
,4,4,4:電柱
,5,5,5:端子函
6:測定端子
10,30,50,70,90,110:第1端末
11:測定部
11:第1測定部
11:抵抗測定部
12,32,52,72:故障位置検出部
13:第1電圧原
14,24:端末連携部
20,40,60,80,95,120:第2端末
21:第2測定部
22,22,22:電位差計
23:第2電圧原
31:第3測定部
41:第4測定部
51:抵抗測定部
61:切替部
71,91:第1抵抗測定部
81,96:第2抵抗測定部
L1,L2:心線(不良心線)
r:線路抵抗値
s:絶縁不良抵抗値
x:故障回線抵抗
R1,R2:評価抵抗値
:第1評価抵抗値
:第2評価抵抗値
:第3評価抵抗値
:第4評価抵抗値
:第5評価抵抗値
:第6評価抵抗値

Claims (6)

  1. メタル回線の一方の端部に接続される第1端末と他方の端部に接続される第2端末を備えるメタル回線故障位置検出システムであって、
    前記第1端末と前記第2端末は、
    連携して一方の端部から前記メタル回線の故障位置までの故障回線抵抗を含む第1等価回路と、前記故障位置から他方の端部までの回線抵抗を含む前記第1等価回路と異なる回路接続の第2等価回路を形成させ、
    前記第1端末は、
    前記第1等価回路から前記故障回線抵抗に依拠する1個以上の評価抵抗値を測定する第1測定部を備え、
    前記第2端末は、
    前記第2等価回路から前記故障回線抵抗に依拠する1個以上の評価抵抗値を測定する第2測定部を備え、
    前記第1端末と前記第2端末のどちらかは、
    前記評価抵抗値から前記故障回線抵抗を求め、該故障回線抵抗と前記メタル回線の敷設時の線路抵抗値を用いて前記故障位置を検出する故障位置検出部を備え、
    前記第1端末は前記メタル回線の2つの不良心線の一方の不良心線と他方の不良心線の間を電位差計で接続させるホイートストンブリッジを構成させ、又は前記第2端末は前記メタル回線の2つの不良心線のそれぞれの他方の端部の間を電位差計で接続させてホイートストンブリッジを構成させ、又は前記第1端末は前記メタル回線の1つの不良心線の一方の端部と前記第1端末の内部の間を電位差計で接続させるホイートストンブリッジを構成させ、又は前記第2端末は前記メタル回線の1つの不良心線の他方の端部と前記第2端末の内部の間を電位差計で接続させるホイートストンブリッジを構成させ、
    前記第1測定部及び前記第2測定部の両方又は一方は、前記電位差計の電位差がゼロになる前記評価抵抗値を測定する
    ことを特徴とするメタル回線故障位置検出システム。
  2. 前記第1端末は、
    2つの不良心線の一方の不良心線の一方の端部と2つの不良心線の他方の不良心線の一方の端部との間に接続され、
    前記一方の不良心線の一方の端部とアースとの間の前記評価抵抗値及び前記他方の不良心線の一方の端部とアースとの間の前記評価抵抗値を測定する抵抗測定部と、
    第1電圧源と、
    前記第1電圧源と前記一方の不良心線の一方の端部の間に接続される第1可変抵抗器と、
    前記第1電圧源と前記他方の不良心線の一方の端部の間に接続される第2可変抵抗器と、
    前記一方の不良心線の方の端部と前記他方の不良心線の方の端部を開放した場合において前記一方の不良心線の方の端部と前記他方の不良心線の方の端部との間の電位差がゼロになるように第1可変抵抗器の抵抗値と第2可変抵抗器の抵抗値の一方又は両方を変更し、当該電位差がゼロになる場合の前記第1可変抵抗器の抵抗値である第1評価抵抗値と前記第2可変抵抗器の抵抗値である第2評価抵抗値を求める前記第1測定部と
    を備え、
    前記第2端末は、
    前記一方の不良心線の他方の端部と前記他方の不良心線の他方の端部との間に接続され、
    第2電圧源と、
    前記第2電圧源と前記一方の不良心線の他方の端部の間に接続される第3可変抵抗器と、
    前記第2電圧源と前記他方の不良心線の他方の端部の間に接続される第4可変抵抗器と、
    前記一方の不良心線の他方の端部と前記他方の不良心線の他方の端部との間の電位差を測定する前記電位差計と、
    前記一方の不良心線の方の端部と前記他方の不良心線の方の端部を開放した場合において前記電位差計の電位差がゼロになるように第3可変抵抗器の抵抗値と第4可変抵抗器の抵抗値の一方又は両方を変更し、前記電位差計の電位差がゼロになる場合の前記第3可変抵抗器の抵抗値である第3評価抵抗値と前記第4可変抵抗器の抵抗値である第4評価抵抗値を求める前記第2測定部と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のメタル回線故障位置検出システム。
  3. 前記第1端末は、
    1つの不良心線の一方の端部とアースの間に接続され、
    第1電圧源と、
    前記第1電圧源と前記一方の端部との間に接続される第1可変抵抗器と、
    前記第1電圧源に一端が接続され他端が第3可変抵抗器の一端に接続される第2可変抵抗器と、
    第2可変抵抗器の他端とアースの間に接続される第3可変抵抗器と、
    前記一方の端部と第3可変抵抗器の一端との間の電位差を測定する第1電位差計と
    1つの不良心線の他方の端部を開放した場合において、
    前記第1電位差計の電位差がゼロになるように第1可変抵抗器の抵抗値、第2可変抵抗器の抵抗値、及び第3可変抵抗器の抵抗値の何れか1つ又はそれぞれを変更し、前記第1電位差計の電位差がゼロになる場合の前記第1可変抵抗器の抵抗値である第1評価抵抗値、前記第2可変抵抗器の抵抗値である第2評価抵抗値、及び前記第3可変抵抗器の抵抗値である第3評価抵抗値を求める第3測定部とを備え、
    前記第2端末は、
    前記他方の端部とアースの間に接続され、
    第2電圧源と、
    前記第2電圧源と前記他方の端部との間に接続される第4可変抵抗器と、
    前記第2電圧源と一端が接続され他端が第6可変抵抗器の一端に接続される第5可変抵抗器と、
    第5可変抵抗器の他端とアースの間に接続される第6可変抵抗器と
    前記他方の端部と第6可変抵抗器の一端との間の電位差を測定する第2電位差計と、
    前記一方の端部を開放した場合において、
    前記第2電位差計の電位差がゼロになるように第4可変抵抗器の抵抗値、第5可変抵抗器の抵抗値、及び第6可変抵抗器の抵抗値の何れか1つ又はそれぞれを変更し、前記第2電位差計の電位差がゼロになる場合の前記第4可変抵抗器の抵抗値である第4評価抵抗値、前記第5可変抵抗器の抵抗値である第5評価抵抗値、及び第6可変抵抗器の抵抗値である第6評価抵抗値を求める第4測定部と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のメタル回線故障位置検出システム。
  4. メタル回線の一方の端部に接続される第1端末と他方の端部に接続される第2端末を備えるメタル回線故障位置検出システムであって、
    前記第1端末は、
    前記メタル回線の1つの不良心線の一方の端部とアースの間に接続され、
    1つの不良心線の他方の端部を開放した場合の前記一方の端部とアースの間の抵抗値である第1評価抵抗値と、前記他方の端部をアースに接続した場合の前記一方の端部とアースの間の抵抗値である第2評価抵抗値を測定する抵抗測定部と、
    前記第1評価抵抗値、前記第2評価抵抗値、及び前記メタル回線の敷設時の線路抵抗値から前記一方の端部から前記メタル回線の故障位置までの故障回線抵抗を求め、該故障回線抵抗と前記メタル回線の敷設時の線路抵抗を用いて前記故障位置を検出する故障位置検出部を備え、
    前記第2端末は、
    前記他方の端部を開放又はアースに接続させる切替部
    を備えることを特徴とするメタル回線故障位置検出システム。
  5. メタル回線の一方の端部に接続される第1端末と他方の端部に接続される第2端末を備えるメタル回線故障位置検出システムであって、
    前記第1端末と前記第2端末は、
    連携して前記一方の端部から前記メタル回線の故障位置までの故障回線抵抗を含む第1等価回路と、前記故障位置から前記他方の端部までの回線抵抗を含む前記第1等価回路と異なる回路接続の第2等価回路を形成させ、
    前記第1端末及び前記第2端末は、
    前記メタル回線の故障の種類にそれぞれ対応する前記第1等価回路と前記第2等価回路を形成させる等価回路切替部と、
    前記故障の種類にそれぞれ対応する複数の測定部を備え、
    前記第1端末は、
    前記第1等価回路と前記第2等価回路に対応する前記測定部で測定された評価抵抗値から前記故障回線抵抗を求め、該故障回線抵抗と前記メタル回線の敷設時の線路抵抗値を用いて前記故障位置を検出する故障位置検出部を備える
    ことを特徴とするメタル回線故障位置検出システム。
  6. 前記第1端末及び前記第2端末は、
    前記故障位置検出部を備える対向端末に、自らが測定した前記評価抵抗値を送信又は前記対向端末が測定した前記評価抵抗値を受信する端末連携部を
    備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のメタル回線故障位置検出システム。
JP2019001939A 2019-01-09 2019-01-09 メタル回線故障位置検出システム Active JP6887452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019001939A JP6887452B2 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 メタル回線故障位置検出システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019001939A JP6887452B2 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 メタル回線故障位置検出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020112395A JP2020112395A (ja) 2020-07-27
JP6887452B2 true JP6887452B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=71666985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019001939A Active JP6887452B2 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 メタル回線故障位置検出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6887452B2 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5140259B1 (ja) * 1970-08-11 1976-11-02
JPS5167982A (en) * 1974-12-11 1976-06-12 Nippon Steel Corp Denkikeeburuno koshotentanchiho
US4399402A (en) * 1981-08-31 1983-08-16 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Resistive fault sectionalization
US4424479A (en) * 1981-10-05 1984-01-03 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Loop fault location
JPS6340871A (ja) * 1986-08-05 1988-02-22 Mitsubishi Electric Corp 配電線の事故点深査方式
JPH03107775A (ja) * 1989-09-12 1991-05-08 Automated Light Technol Inc 電気ケーブルに用いる抵抗性障害の位置を測定する方法および装置
JPH08248090A (ja) * 1995-03-09 1996-09-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 平衡対回線の故障種別判定方法
FR2783926B1 (fr) * 1998-09-28 2001-10-19 Socrat Procede et dispositif pour la localisation d'un defaut d'isolement d'un cable
SE524866C2 (sv) * 2001-11-23 2004-10-12 Abb Ab Metod och anordning för fellokalisering genom användande av mätningar från två ändar av en luftledning för transmission av växelström
CN102967796A (zh) * 2012-10-31 2013-03-13 陕西海泰电子有限责任公司 一种电缆短路点位置检测方法
JP6620185B2 (ja) * 2018-04-19 2019-12-11 東日本電信電話株式会社 故障位置検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020112395A (ja) 2020-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0138160B1 (ko) 랜 케이블 테스트장치 및 방법
EP0686852B1 (en) LAN cable identifier for testing local area network cables
CN111060748B (zh) 一种具有选择性的电动车绝缘电阻检测方法及系统
KR101731705B1 (ko) 계기용 변류기 회로 검사 장치 및 방법
CN112595923A (zh) 一种用于配电网不接地系统单相断线故障区段的定位方法
JP5009950B2 (ja) 接地装置の試験方法及び装置
JP6475477B2 (ja) 多芯ケーブルとコネクタとの接続確認装置
JP6887452B2 (ja) メタル回線故障位置検出システム
EP0591149B1 (en) Communications line testing
KR20070109229A (ko) 접지부동 또는 전원측 중성점과의 단선 여부 확인기능을갖는 동심중성선 활선 시공장치 및 이를 이용한 접지부동확인방법
JP4712594B2 (ja) 接地極付きコンセントの誤接続判別方法および接地極付きコンセントの誤接続判別試験器
JP3145506B2 (ja) 4線式抵抗測定の接続試験方法及びその方法が実施できる4線式抵抗測定器
JP3255961B2 (ja) 情報配線設備の接続情報取得装置
CN111722116B (zh) 电池管理系统及其检测方法
JP6620185B2 (ja) 故障位置検知装置
US4570037A (en) Fault detection in a telephone cable pressure monitoring system
EP0285320B1 (en) Apparatus and method for determining the values of circuit elements in a three terminal equivalent circuit
GB2448879A (en) Electrical test apparatus
JP2010243206A (ja) ワイヤーハーネス導通検査装置
JPH0545574U (ja) 三線式ケーブル試験器
JP2002135416A (ja) 通信回線試験診断方法
JP2510000B2 (ja) マトリクスボ―ド
JP3014121U (ja) 絶縁抵抗測定装置
JPS5832364Y2 (ja) ボタン電話用ケ−ブルテスタ
JPH08248090A (ja) 平衡対回線の故障種別判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6887452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250