JP3014121U - 絶縁抵抗測定装置 - Google Patents

絶縁抵抗測定装置

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JP3014121U JP1995000260U JP26095U JP3014121U JP 3014121 U JP3014121 U JP 3014121U JP 1995000260 U JP1995000260 U JP 1995000260U JP 26095 U JP26095 U JP 26095U JP 3014121 U JP3014121 U JP 3014121U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気の知識のない者でも電動工具の絶縁抵抗
値及びアース線の導通確認を容易確実に行うことができ
るようにする。 【構成】 切替えスイッチ11のa接点とアースクリッ
プ13とを接続し、b接点と線路側接続端子TL とを接
続して、その接続ラインにコンセント12の電源側接触
部12a及び12bを接続し、また、c接点と接地側接
続端子TE とを接続してその接続ラインに接地側接触部
12cを接続しておき、このコンセント12に電動工具
22の電源プラグP22を差し込み、アースクリップ13
を電動工具22の金属部分に接続し、接地側接続端子T
E 及び線路側接続端子TL と接続される接地側プラグP
E 及び線路側プラグPL を絶縁抵抗計21に接続するこ
とにより、切替えスイッチ11の設定状態に応じてコン
セントボックス1内に絶縁抵抗値測定回路又はアース線
の導通確認回路が形成されこれらの測定を行うことがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、絶縁抵抗計を用いて電動工具の絶縁抵抗値等の測定を行う場合に容 易に測定を行うことのできる絶縁抵抗測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動カッター等の電動工具の絶縁抵抗値を測定する場合、或いは、アー ス系統の導通確認を行う場合等には、絶縁抵抗計が用いられている。例えば、図 3に示すように、絶縁抵抗計21の接地側端子21E と接続されるクリップ21 aと、線路側端子21L と接続されるプローブ21bとをそれぞれ測定対象機器 である電動工具等に接続し、そのときの絶縁抵抗計21が示す抵抗値を読み取っ ている。
【0003】 そして、例えば、電動工具22の絶縁抵抗値を測定する場合には、その電源プ ラグP22のアース線22Eと接続される接触部Eにクリップ21aを接続し、電 源ライン22Lと接続される接触部L1又はL2の何れか一方にプローブ21b を接触させた状態で絶縁抵抗計21のスイッチSWを押して、このときの抵抗値 を絶縁抵抗値として読み取っている。また、電動工具22のアース系統の導通確 認を行う場合には、例えば、クリップ21aを電動工具22の金属部分に接続し プローブ21bを接触部Eに接触させた状態で、絶縁抵抗計21のスイッチSW を押したときの抵抗値がほぼ零であるか否かにより確認を行っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように、オペレータがクリップ21aとプローブ2 1bとの接続先を変更して絶縁抵抗値の測定、或いは、アース系統の導通確認等 を行う場合には、絶縁抵抗値測定時とアース系統導通確認時とではクリップ21 a及びプローブ21bの接続先が異なり、また、電動工具22の電源プラグP22 は3つの接触部を有しているために、電気の知識のない者がこれらの測定又は確 認を行う場合、クリップ21a及びプローブ21bをどこに接続すればよいかが 分かりにくく、また、誤って間違った箇所に接続したりすることがあり、電気の 知識の無い者にとっては、絶縁抵抗計による測定は複雑であり正確な測定を行う ことができないことがあるという未解決の課題がある。
【0005】 そこで、この考案は上記従来の未解決の課題に着目してなされたものであり、 電気の知識がない者でも、絶縁抵抗計を用いた計測を容易確実に行うことのでき る絶縁抵抗測定装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る絶縁抵抗測定装置は、測定対象機 器の絶縁抵抗値を測定する絶縁抵抗測定装置において、前記測定対象機器の電源 プラグと接続可能な接地極付コンセントと、当該接地極付コンセントに接続され る絶縁抵抗計とを備えることを特徴としている。
【0007】 また、請求項2に係る絶縁抵抗測定装置は、測定対象機器の絶縁抵抗値を測定 する絶縁抵抗測定装置において、前記測定対象機器の電源プラグと接続可能な接 地極付コンセントと、当該接地極付コンセントに接続される着脱可能な絶縁抵抗 計とを備えることを特徴としている。 また、請求項3に係る絶縁抵抗測定装置は、測定対象機器の絶縁抵抗値を測定 する絶縁抵抗測定装置において、前記測定対象機器の電源プラグと接続可能な接 地極付コンセントと、前記測定対象機器と接続可能な機器接続端子と、絶縁抵抗 計と、前記接地極付コンセント、前記機器接続端子及び前記絶縁抵抗計を含んで 形成され前記測定対象機器の絶縁抵抗値を測定可能な絶縁抵抗測定回路と、前記 接地極付コンセント,前記機器接続端子及び前記絶縁抵抗計を含んで形成され前 記測定対象機器のアース系統の導通確認可能に接続された導通確認回路と、前記 絶縁抵抗測定回路及び導通確認回路を切り替える切替えスイッチとを備えること を特徴としている。
【0008】 また、請求項4に係る絶縁抵抗測定装置は、請求項3に記載の切替えスイッチ は2つの固定接点と当該固定接点の何れか一方と切替え可能に接続される可動接 点とを有し、前記絶縁抵抗測定回路は、前記機器接続端子と前記可動接点と前記 固定接点の一方と前記絶縁抵抗計の第1の接続端子とが接続され、前記接地極付 コンセントの接地側接触部と前記第1の接続端子とが接続され、前記接地極付コ ンセントの電源側接触部と前記絶縁抵抗計の第2の接続端子とが接続されて形成 されることを特徴としている。
【0009】 また、請求項5に係る絶縁抵抗測定装置は、請求項3に記載の切替えスイッチ は2つの固定接点と当該固定接点の何れか一方と切替え可能に接続される可動接 点とを有し、前記導通確認回路は、前記機器接続端子と前記可動接点と前記固定 接点の一方と前記絶縁抵抗計の一方の接続端子とが接続され、前記接地極付コン セントの接地側接触部と前記絶縁抵抗計の他方の接続端子とが接続されて形成さ れることを特徴としている。
【0010】 さらに、請求項6に係る絶縁抵抗測定装置は、測定対象機器の絶縁抵抗値を測 定する絶縁抵抗測定装置において、前記測定対象機器の電源プラグと接続可能な 接地極付コンセントと、2つの固定接点と当該固定接点のうち何れか一方と切替 え可能に接続される可動接点とを有する切替えスイッチと、前記可動接点と接続 される前記測定対象機器と接続可能な機器接続端子と、一方の接続端子が前記固 定接点の一方及び前記接地極付コンセントの接地側接触部と接続され、他方の接 続端子が前記固定接点の他方及び前記接地極付コンセントの電源側接触部と接続 される絶縁抵抗計とを備えることを特徴としている。
【0011】
【作用】
請求項1に係る絶縁抵抗測定装置においては、接地極付コンセントに測定対象 機器の電源プラグを差し込むことにより測定対象機器の電源プラグが接地極付コ ンセントを介して絶縁抵抗計に接続される。 また、請求項2に係る絶縁抵抗測定装置においては、接地極付コンセントに測 定対象機器の電源プラグを差し込むことにより測定対象機器の電源プラグが接地 極付コンセントを介して絶縁抵抗計に接続され、このとき絶縁抵抗計を接地極付 コンセントから切り離すことができる。
【0012】 また、請求項3に係る絶縁抵抗測定装置においては、接地極付コンセントに測 定対象機器の電源プラグを差し込み、機器接続端子を測定対象機器に接続した状 態で、切替えスイッチを操作することにより絶縁抵抗測定回路と導通確認回路と の何れか一方と測定対象機器とが接続される。 また、請求項4に係る絶縁抵抗測定装置においては、接地極付コンセントに測 定対象機器の電源プラグを差し込み、機器接続端子を測定対象機器に接続するこ とにより、切替えスイッチの操作に応じて、測定対象機器と機器接続端子と可動 接点と固定接点の一方と絶縁抵抗計の第1の接続端子とが接続され、接地極付コ ンセントの接地側接触部と第1の接続端子とが接続され、測定対象機器の電源プ ラグの電源ラインと接地極付コンセントの電源側接触部と絶縁抵抗計の第2の接 続端子とが接続されて、絶縁抵抗計の第1の接続端子に測定対象機器のアース系 統が接続され、第2の接続端子に電源ラインが接続される。
【0013】 また、請求項5に係る絶縁抵抗測定装置においては、接地極付コンセントに測 定対象機器の電源プラグを差し込み、機器接続端子を測定対象機器に接続するこ とにより、切替えスイッチの操作に応じて、測定対象機器と機器接続端子と可動 接点と固定接点の一方と絶縁抵抗計の一方の接続端子とが接続され、接地極付コ ンセントの接地側接触部と絶縁抵抗計の他方の接続端子とが接続されて、絶縁抵 抗計に測定対象機器のアース系統が接続される。
【0014】 さらに、請求項6に係る絶縁抵抗測定装置においては、切替えスイッチの操作 により可動接点と一方の固定接点とが接続されると、機器接続端子と可動接点と 一方の固定接点と絶縁抵抗計の一方の接続端子とが接続され、さらにこの接続端 子に接地極付コンセントの接地側接触部が接続され、接地極付コンセントの電源 側接触部と絶縁抵抗計の他方の接続端子とが接続される回路が形成され、したが って、機器接続端子を測定対象機器に接続し測定対象機器の電源プラグを接地極 付コンセントに差し込むことによって、測定対象機器のアース系統が一方の接続 端子に接続され電源ラインが他方の接続端子に接続され、また、切替えスイッチ の操作により可動接点と他方の固定接点とが接続されると、接地極付コンセント の接地側接触部と絶縁抵抗計の一方の接続端子とが接続され、機器接続端子と可 動接点と他方の固定接点と絶縁抵抗計の他方の接続端子とが接続される回路が形 成され、したがって、機器接続端子を測定対象機器に接続し測定対象機器の電源 プラグを接地極付コンセントに差し込むことにより測定対象機器のアース系統が 絶縁抵抗計と接続される。
【0015】
【実施例】
以下に、本考案の実施例を説明する。 図1は、本考案による絶縁抵抗測定装置10を用いて電動カッター等の電動工 具22に対して所定の測定を行う場合の接続状態を示したものである。 絶縁抵抗測定装置10は、コンセントボックス1と絶縁抵抗計21とから構成 され、コンセントボックス1は、例えば、直方体の箱状に形成され、その上面に 接地極付コンセントからなるコンセント12が配設されて、コンセントボックス 1の上面側から電動工具22の電源プラグP22を差し込むようになっている。切 替えスイッチ11は例えばシーソスイッチで構成され、その両脇には“絶縁抵抗 測定”,“アース系統導通確認”が表記されており、この切替えスイッチ11を 操作して“絶縁抵抗測定”又は“アース系統導通確認”を選択することによって 、“絶縁抵抗測定”と“アース系統導通確認”とを切替えるようになっている。 そして、接地側プラグPE ,線路側プラグPL 及びアースクリップ13がそれぞ れケーブルによりコンセントボックス1と接続されている。
【0016】 前述の接地側プラグPE は絶縁抵抗計21の一方の接続端子である接地側端子 21E と接続され、他方の接続端子であるには線路側端子21L には線路側プラ グPL が接続され、アースクリップ13は電動工具22の金属部分、すなわち、 導通部分に接続されるようになっている。 図2は、コンセントボックス1の電気的な回路図を示したものである。
【0017】 切替えスイッチ11の可動接点であるa接点はクリップ接続端子Tc と接続さ れ、このクリップ接続端子TC とアースクリップ13とが接続されている。ここ で、クリップ接続端子TC とアースクリップ13とが機器接続端子に対応してい る。 そして、切替えスイッチ11の固定接点であるb接点と線路側接続端子TL と が接続され、この線路側接続端子TL はケーブルを介して線路側プラグPL と接 続されている。そして、b接点と線路側接続端子TL との接続ラインに、電源ラ イン22Lと接続された電源プラグP22の接触部L1及びL2と対応するコンセ ント12の電源側接触部12a及び12bが接続されている。
【0018】 また、切替えスイッチ11の固定接点であるc接点と接地側接続端子TE とが 接続され、この接地側接続端子TE はケーブルを介して接地側プラグPE と接続 されている。そして、c接点と接地側接続端子TE との接続ラインに、アース線 22Eと接続された電源プラグP22の接触部Eと対応するコンセント12の接地 側接触部12cが接続されている。
【0019】 そして、図1のコンセントボックス1において、切替えスイッチ11の操作に より“アース系統導通確認”が表記されている方を選択するとa接点とb接点と が接続され、“絶縁抵抗測定”が表記されている方を選択するとa接点とc接点 とが接続されるようになっている。そして、a接点とb接点とが接続されると、 コンセントボックス1内に、アースクリップ13,クリップ接続端子Tc ,切替 えスイッチ11のa接点,b接点,線路側接続端子TL ,線路側プラグPL を通 る回路、及びコンセント12の接地側接触部12c,接地側接続端子TE ,接地 側プラグPE を通る回路からなるアース系統の導通確認回路が形成される。一方 、a接点とc接点とが接続されると、コンセントボックス1内に、アースクリッ プ13,切替えスイッチ11のa接点,c接点,接地側接続端子TE ,接地側プ ラグPE を通る回路、コンセント12の接地側接触部12c,接地側接続端子T E ,接地側プラグPE を通る回路、及びコンセント12の電源側接触部12a及 び12b,線路側接続端子TL ,線路側プラグPL を通る回路とからなる絶縁抵 抗測定回路が形成される。
【0020】 今、この絶縁抵抗測定装置10を用いて、電動工具22の絶縁抵抗値の測定及 びアース系統の導通確認を行うものとする。オペレータは、まず、コンセントボ ックス1の線路側プラグPL 及び接地側プラグPE を絶縁抵抗計21の線路側端 子21L 及び接地側端子21E にそれぞれ接続する。そして、電動工具22の電 源スイッチがオフ状態となっていることを確認した後、図1に示すように、電動 工具22の電源プラグP22をコンセント12に接続し、アースクリップ13を電 動工具22の金属部分に接続する。
【0021】 そして、切替えスイッチ11を操作して“アース系統導通確認”を選択する。 これによって、切替えスイッチ11のa接点とb接点とが接続され、アースクリ ップ13,クリップ接続端子Tc ,切替えスイッチ11のa接点,b接点,線路 側接続端子TL ,線路側プラグPL ,絶縁抵抗計21の線路側端子21L を通る 回路、及びコンセント12の接地側接触部12c,接地側接続端子TE ,接地側 プラグPE ,絶縁抵抗計21の接地側端子21E を通る回路が形成される。この とき、電動工具22とアースクリップ13とが接続され、また、電源プラグP22 の接触部Eとコンセント12の接地側接触部12cとが接続されていることから 、コンセントボックス1を介して電源プラグP22の接触部Eと電動工具22とが 絶縁抵抗計21と接続されていることになり、よって、電動工具22のアース系 統の導通確認を行うことができる。
【0022】 そして、アース系統が確実に導通されている状態であれば、絶縁抵抗計21で スイッチSWを押したとき、絶縁抵抗計21が示す抵抗値はほぼ零となり、アー ス系統は正常であるものと判定する。そして、絶縁抵抗計21が示す抵抗値が略 零でないとき、アース系統に異常があるものとしてこの電動工具22は使用不可 能であると判断する。
【0023】 次に、電動工具22の絶縁抵抗値を測定するものとすると、切替えスイッチ1 1を操作して今度は、“絶縁抵抗測定”を選択する。これによって、切替えスイ ッチ11のa接点とc接点とが接続され、アースクリップ13,切替えスイッチ 11のa接点,c接点,接地側接続端子TE ,接地側プラグPE ,絶縁抵抗計2 1の接地側端子21E ,絶縁抵抗計21を通る回路、コンセント12の接地側接 触部12c,接地側接続端子TE ,接地側プラグPE ,絶縁抵抗計の接地側端子 21E を通る回路、及びコンセント12の電源側接触部12a及び12b,線路 側接続端子TL ,線路側プラグPL ,絶縁抵抗計21の線路側端子21L を通る 回路が形成される。このとき、電源側接触部12a及び12bと電源プラグP22 の接触部L1及びL2とが接続され、接地側接触部12cと電源プラグP22の接 触部Eとが接続され、さらに、アースクリップ13と電動工具22とが接続され ていることから、コンセントボックス1を介して電動工具22の絶縁抵抗値の測 定が可能となる。
【0024】 そして、電動工具22が絶縁不良である場合には、絶縁抵抗計21の示す抵抗 値は小さくなり、その抵抗値が電動工具22に応じて設定された基準抵抗値より も小さくなることによって絶縁不良と判定され、電動工具22は使用不可能とさ れる。一方、確実に絶縁されている場合には、絶縁抵抗計21の示す抵抗値は大 きくなり、基準抵抗値よりも大きくなって、使用可能と判定される。
【0025】 したがって、上述のように形成したコンセントボックス1を使用して電動工具 22の絶縁抵抗値を測定するようにすることによって、オペレータは接地側プラ グPE 及び線路側プラグPL を絶縁抵抗計21の所定の接続端子に接続し、測定 対象の電動工具22の電源プラグP22をコンセントボックス1のコンセント12 に差し込み、アースクリップ13を電動工具22の金属部分に接続するだけで、 絶縁抵抗値の測定が可能となる。また、電源プラグP22はコンセント12に、ア ースクリップ13は電動工具22に、というようにこれらの接続先は明らかであ るので、接続先を間違えることはなく、従来のように複雑な接続を行う必要はな いので、電気の知識のない者が絶縁抵抗計により計測を行う場合でも、容易確実 に測定を行うことができる。
【0026】 また、一旦、絶縁抵抗測定装置10と測定対象機器とを接続すると、切替えス イッチ11の操作によりアース系統の導通確認又は絶縁抵抗値の測定を行うこと ができ、従来のように測定項目に応じて接続先を変更する必要はなく、これら測 定に要する時間の短縮を図ることができ、また、接続先変更時の接続の間違いを 防止することができる。
【0027】 また、コンセントボックス1と絶縁抵抗計21とは接地側プラグPE 及び線路 側プラグPL により接続するようになっているので、接地側プラグPE 及び線路 側プラグPL を他の絶縁抵抗計に接続するだけで絶縁抵抗計の交換を容易に行う ことができ、測定対象機器に適した定格電圧の絶縁抵抗計を用いることにより正 確な測定を行うことができる。
【0028】 なお、上記実施例では、切替えスイッチ11をシーソスイッチによって形成し た場合について説明したが、これに限らず、2つのうち何れか一方を選択するこ とが可能なスイッチであれば、適用することができる。 また、上記実施例では、電動工具22として電度カッターを適用した場合につ いて説明したが、これに限らず、その他の電動工具に適用することも可能である 。
【0029】 また、上記実施例では、コンセントボックス1を用いることによって電動工具 22の絶縁抵抗値の測定とアース系統導通確認との両方を行うようにした場合に ついて説明したが、例えば、絶縁抵抗値の測定のみしか行わない場合等には、コ ンセントボックス1に絶縁抵抗値の測定を行う回路のみを形成することによって 、絶縁抵抗計21とコンセントボックス1とを接続し、コンセント12に測定対 象機器の電源プラグを差し込み、アースクリップ13を測定対象機器に接続する ことにより容易確実に絶縁抵抗値の測定を行うことができる。
【0030】 また、上記実施例では、コンセントボックス1と絶縁抵抗計21とを、接地側 プラグPE 及び線路側プラグPL により着脱可能に形成した場合について説明し たが、予め絶縁抵抗計21の接続端子とコンセントボックス1の接地側接続端子 TE と線路側接続端子TC とを接続して一体型に形成しておくことによって、オ ペレータは測定対象としての電動工具22の電源プラグP22をコンセント12に 差し込み、アースクリップ13を電動工具22の金属部分に接続するだけで、絶 縁抵抗値の測定又はアース系統の導通確認が可能となり、しかも、切替えスイッ チ11を操作するだけでよいので、絶縁抵抗計21とコンセントボックス1とを 接続する手間が省け、より容易に測定を行うことができる。
【0031】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1に係る絶縁抵抗測定装置によれば、接地極付コ ンセントに測定対象機器の電源プラグを差し込むことにより、容易確実に測定対 象機器の絶縁抵抗値の測定を行うことができる。 また、請求項2に係る絶縁抵抗測定装置によれば、接地極付コンセントに測定 対象機器の電源プラグを差し込むことにより、容易確実に測定対象機器の絶縁抵 抗値の測定を行うことができると共に、絶縁抵抗計の交換を容易に行うことがで きる。
【0032】 また、請求項3に係る絶縁抵抗測定装置によれば、接地極付コンセントに測定 対象機器の電源プラグを差し込み、機器接続端子を測定対象機器と接続し、切替 えスイッチにより絶縁抵抗測定回路と導通確認回路とを切り替えることにより、 切替えスイッチの操作のみによって、測定対象機器の絶縁抵抗値の測定と測定対 象機器のアース系統の導通確認とを容易確実に行うことができる。
【0033】 また、請求項4に係る絶縁抵抗測定装置によれば、接地極付コンセントに測定 対象機器の電源プラグを差し込み、機器接続端子を測定対象機器に接続すること により、切替えスイッチの操作に応じて絶縁抵抗計の第1の接続端子に測定対象 機器のアース系統が接続され、第2の接続端子に電源ラインが接続されることに なって、測定対象機器の絶縁抵抗値を容易に測定することができる。
【0034】 また、請求項5に係る絶縁抵抗測定装置によれば、接地極付コンセントに測定 対象機器の電源プラグを差し込み、機器接続端子を測定対象機器に接続すること により、切替えスイッチの操作に応じて絶縁抵抗計に測定対象機器のアース系統 が接続されることになって、アース系統の導通確認を容易に行うことができる。 さらに、請求項6に係る絶縁抵抗測定装置によれば、機器接続端子を測定対象 機器に接続し測定対象機器の電源プラグを接地極付コンセントに差し込み、切替 えスイッチの操作によって可動接点を2つの固定接点のうち何れかに接続するか により、測定対象機器の絶縁抵抗値の測定又はアース系統の導通確認を容易に行 うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁抵抗測定装置10により電動
工具22の絶縁抵抗値又はアース系統の導通確認を行う
場合の接続状態を表す接続図である。
【図2】コンセントボックス1の回路図である。
【図3】従来の絶縁抵抗計による絶縁抵抗値の測定方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンセントボックス 11 切替えスイッチ 12 コンセント 12a,12b 電源側接触部 12c 接地側接触部 13 アースクリップ 21 絶縁抵抗計 22 電動工具 P22 電源プラグ PE 接地側プラグ PL 線路側プラグ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象機器の絶縁抵抗値を測定する絶
    縁抵抗測定装置において、前記測定対象機器の電源プラ
    グと接続可能な接地極付コンセントと、当該接地極付コ
    ンセントに接続される絶縁抵抗計とを備えることを特徴
    とする絶縁抵抗測定装置。
  2. 【請求項2】 測定対象機器の絶縁抵抗値を測定する絶
    縁抵抗測定装置において、前記測定対象機器の電源プラ
    グと接続可能な接地極付コンセントと、当該接地極付コ
    ンセントに接続される着脱可能な絶縁抵抗計とを備える
    ことを特徴とする絶縁抵抗測定装置。
  3. 【請求項3】 測定対象機器の絶縁抵抗値を測定する絶
    縁抵抗測定装置において、前記測定対象機器の電源プラ
    グと接続可能な接地極付コンセントと、前記測定対象機
    器と接続可能な機器接続端子と、絶縁抵抗計と、前記接
    地極付コンセント、前記機器接続端子及び前記絶縁抵抗
    計を含んで形成され前記測定対象機器の絶縁抵抗値を測
    定可能な絶縁抵抗測定回路と、前記接地極付コンセン
    ト,前記機器接続端子及び前記絶縁抵抗計を含んで形成
    され前記測定対象機器のアース系統の導通確認可能に接
    続された導通確認回路と、前記絶縁抵抗測定回路及び導
    通確認回路を切り替える切替えスイッチとを備えること
    を特徴とする絶縁抵抗測定装置。
  4. 【請求項4】 前記切替えスイッチは2つの固定接点と
    当該固定接点の何れか一方と切替え可能に接続される可
    動接点とを有し、前記絶縁抵抗測定回路は、前記機器接
    続端子と前記可動接点と前記固定接点の一方と前記絶縁
    抵抗計の第1の接続端子とが接続され、前記接地極付コ
    ンセントの接地側接触部と前記第1の接続端子とが接続
    され、前記接地極付コンセントの電源側接触部と前記絶
    縁抵抗計の第2の接続端子とが接続されて形成されるこ
    とを特徴とする上記請求項3記載の絶縁抵抗測定装置。
  5. 【請求項5】 前記切替えスイッチは2つの固定接点と
    当該固定接点の何れか一方と切替え可能に接続される可
    動接点とを有し、前記導通確認回路は、前記機器接続端
    子と前記可動接点と前記固定接点の一方と前記絶縁抵抗
    計の一方の接続端子とが接続され、前記接地極付コンセ
    ントの接地側接触部と前記絶縁抵抗計の他方の接続端子
    とが接続されて形成されることを特徴とする上記請求項
    3記載の絶縁抵抗測定装置。
  6. 【請求項6】 測定対象機器の絶縁抵抗値を測定する絶
    縁抵抗測定装置において、前記測定対象機器の電源プラ
    グと接続可能な接地極付コンセントと、2つの固定接点
    と当該固定接点のうち何れか一方と切替え可能に接続さ
    れる可動接点とを有する切替えスイッチと、前記可動接
    点と接続される前記測定対象機器と接続可能な機器接続
    端子と、一方の接続端子が前記固定接点の一方及び前記
    接地極付コンセントの接地側接触部と接続され、他方の
    接続端子が前記固定接点の他方及び前記接地極付コンセ
    ントの電源側接触部と接続される絶縁抵抗計とを備える
    ことを特徴とする絶縁抵抗測定装置。
JP1995000260U 1995-01-30 1995-01-30 絶縁抵抗測定装置 Expired - Lifetime JP3014121U (ja)

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