JP2012162348A - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの乗りかご内の積載荷重検出のためのロードセルの異常を検出する。
【解決手段】実施形態によれば、ロープヒッチ部への荷重に応じた信号を出力するロードセルと、かご位置に応じた荷重補償値をロードセルの信号の出力値に反映させる荷重補償部と、乗りかご内の積載荷重が所定の範囲にある場合における、ロードセルの信号の出力値の所定の正規出力範囲を停止階床ごとに記憶した記憶部と、乗りかごがいずれかの階床に位置している場合に、荷重補償値を反映したロードセルの信号の出力値が乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内にない場合に乗りかごを走行させない運転制御部とをもつ。
【選択図】 図1
【解決手段】実施形態によれば、ロープヒッチ部への荷重に応じた信号を出力するロードセルと、かご位置に応じた荷重補償値をロードセルの信号の出力値に反映させる荷重補償部と、乗りかご内の積載荷重が所定の範囲にある場合における、ロードセルの信号の出力値の所定の正規出力範囲を停止階床ごとに記憶した記憶部と、乗りかごがいずれかの階床に位置している場合に、荷重補償値を反映したロードセルの信号の出力値が乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内にない場合に乗りかごを走行させない運転制御部とをもつ。
【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、ロープヒッチの荷重を検出するエレベータに関する。
従来、メインロープを昇降路天井部分で支持するロープヒッチにロードセルを設置し、ロープヒッチにかかる荷重をロードセルの歪みゲージで検出することで乗りかごの積載荷重を検出するエレベータがある。
このようにロードセルを用いる場合、乗りかご内の荷重が変化しなくとも、テールコード、コンペンチェーン、メインロープの重量の影響により、かご位置によってロードセルの出力値にずれが生じる問題がある。このずれを補償するために、ロードセルの出力値に対し、かご位置に対応するロープヒッチ荷重補償値の加算を行なっている。
しかしながら、前述したロードセルが断線や短絡といった原因で異常が発生した場合に、この異常を検出しなければ、乗りかごの積載荷重の正しい検出が行えない状態で運転を行なうことになり、乗客に危険を及ぼす要因となる。
本発明が解決しようとする課題は、乗りかご内の積載荷重検出のためのロードセルの異常を検出することが可能になるエレベータを提供することにある。
実施形態によれば、ロープによりシーブに巻き掛けられて乗りかごと連結されるつり合いおもりと、前記ロープのロープヒッチ部への荷重に応じた信号を出力するロードセルと、前記乗りかごの位置に応じた前記ロードセルの信号の出力値のずれを補償する荷重補償値を前記ロードセルの信号の出力値に反映させる荷重補償部と、前記乗りかごが階床に停止した状態で当該乗りかご内の積載荷重が所定の範囲にある場合における、前記ロードセルの信号の出力値の所定の正規出力範囲を前記乗りかごの停止階床ごとに記憶した記憶部と、前記乗りかごが前記いずれかの階床に停止している場合に、当該停止した階床の位置に応じた前記荷重補償値を反映した前記ロードセルの信号の出力値が、前記記憶部に記憶された前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内であるか否かを判定する荷重判定部と、前記ロードセルの信号の出力値が前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内にないと前記荷重判定部により判定した場合に前記乗りかごを走行させない運転制御部とをもつ。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態におけるエレベータの構成例を示す図である。図2は、第1の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の一例を示すブロック図である。
図1、図2に示すように、第1の実施形態では、乗りかご1、テールコード2、コンペンチェーン3、つり合いおもり4、乗りかご1が昇降するための通路となる昇降路5、ロードセル6、エレベータ制御装置9、メインロープ10を備える。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態におけるエレベータの構成例を示す図である。図2は、第1の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の一例を示すブロック図である。
図1、図2に示すように、第1の実施形態では、乗りかご1、テールコード2、コンペンチェーン3、つり合いおもり4、乗りかご1が昇降するための通路となる昇降路5、ロードセル6、エレベータ制御装置9、メインロープ10を備える。
このエレベータは、2:1シングルラップによるローピングを用い、乗りかご1は、メインロープ10に巻き掛けられたカーシーブ11に支持される。メインロープ10は、カーシーブ11および昇降路天井部の巻上機のモータ軸に設けられた巻上機シーブ12を介して、つり合いおもりシーブ13に巻き掛けられる。つり合いおもり4は、つり合いおもりシーブ13に吊り下げられる。
乗りかご1は巻上機シーブ12に巻き掛けられたメインロープ10を介してつり合いおもり4と連結される。乗りかご1は巻上機の駆動による巻上機シーブ12の回転に伴い、つり合いおもり4とともに互いに上下反対方向に昇降する。
テールコード2は、エレベータ動力線や伝送線をまとめたコードである。コンペンチェーン3は、乗りかご1の振動抑制のためのチェーンである。ロードセル6は、メインロープ10における昇降路天井部分のロープヒッチに取り付けられた荷重検出装置であり、ロープヒッチへの荷重により生ずる、図示しない歪みゲージに対する歪みに応じた電圧信号をエレベータ制御装置9に出力する。
図2に示すように、エレベータ制御装置9は、各階荷重データテーブル記憶部9a、各階荷重判定部9b、運転制御部9c、荷重補償部9d、発報処理部9eを有する。
運転制御部9cは、乗りかご1の走行、停止およびドア開閉を制御し、かご内の呼びがあるかないかを判断する。
運転制御部9cは、乗りかご1の走行、停止およびドア開閉を制御し、かご内の呼びがあるかないかを判断する。
各階荷重データテーブル記憶部9aは、不揮発性メモリなどの記憶装置であり、各階荷重データテーブルを記憶する。この各階荷重データテーブルは、停止した乗りかご内の積載荷重が定格の0%の場合から100%の場合まで、つまりノーロードからフルロードまでにおけるロードセル6の電圧信号の出力値の正規出力範囲を階床ごとに記憶したものである。階床ごとの正規出力範囲の最小値は停止した乗りかご内の積載荷重が定格の0%の場合の値であり、階床ごとの正規出力範囲の最大値は停止した乗りかご内の積載荷重が定格の100%の場合の値である。
図3は、第1の実施形態におけるエレベータの各階荷重データテーブルの構成例を表形式で示す図である。
また、エレベータ制御装置9の荷重補償部9dは、ロードセル6の電圧信号の出力値に対する停止階床に応じた荷重補償値を当該出力値に反映する。
このように荷重補償値をロードセル6の出力値に反映するのは、テールコード2、コンペンチェーン3、メインロープ10による重量の影響により、同じ積載荷重であっても乗りかご1の停止階床によってロードセル6の出力値にずれが生じ、このずれを補償する必要があるからである。
また、エレベータ制御装置9の荷重補償部9dは、ロードセル6の電圧信号の出力値に対する停止階床に応じた荷重補償値を当該出力値に反映する。
このように荷重補償値をロードセル6の出力値に反映するのは、テールコード2、コンペンチェーン3、メインロープ10による重量の影響により、同じ積載荷重であっても乗りかご1の停止階床によってロードセル6の出力値にずれが生じ、このずれを補償する必要があるからである。
各階荷重判定部9bは、乗りかご1がいずれかの階床に停止した場合、実際のロードセル6の信号の出力値に停止階床に応じた荷重補償値を反映させた値が、各階荷重データテーブルにおける停止階床に対応する正規出力範囲内であるか否かを判定し、正規出力範囲内でない場合にロードセル6に異常が発生したと判定する。この場合、運転制御部9cは呼び登録の有無に関わらず乗りかご1を走行させない。
発報処理部9eは、ロードセル6に異常が発生したと各階荷重判定部9bが判定した場合に、ロードセル6の異常を示すメッセージを建物内の機械室やホールの表示器15に表示させ、かつ、当該異常を示す異常信号を建物外の遠隔監視センタ16に発報する。
次に、図1に示した構成のエレベータの動作について説明する。図4は、第1の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための処理動作の一例を示すフローチャートである。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止した状態で(S1−1)、エレベータ制御装置9の各階荷重判定部9bは、荷重補償部9dによる、停止階床に応じた荷重補償値をロードセル6の信号の出力値に反映した値と、各階荷重データテーブルで示される、停止階床に対応する正規出力範囲とを比較する(S1−2)。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止した状態で(S1−1)、エレベータ制御装置9の各階荷重判定部9bは、荷重補償部9dによる、停止階床に応じた荷重補償値をロードセル6の信号の出力値に反映した値と、各階荷重データテーブルで示される、停止階床に対応する正規出力範囲とを比較する(S1−2)。
各階荷重判定部9bは、ロードセル6の比較対象の出力値が停止階床に対応する正規出力範囲外であれば(S1−3のNO)、ロードセル6の異常を示す異常信号を運転制御部9cに出力し、運転制御部9cは、この異常信号を受けると乗りかご1を走行させないようにする(S1−4)。
そして、発報処理部9eは、ロードセル6が異常であることを示すメッセージを表示器15に表示する(S1−5)。さらに、発報処理部9eは、ロードセル6に異常が発生した旨を示す異常信号を遠隔監視センタ16に発報する(S1−6)。
一方、ロードセル6の比較対象の出力値が前述した正規出力範囲内であれば(S1−3のYES)、異常信号は運転制御部9cに出力されず、乗りかご1の走行が継続される(S1−3→S1−1)。
図5は、第1の実施形態におけるエレベータのロードセル出力特性の一例を示す図である。
図5に示した例では、最上階と最下階について、各々のかご内積載荷重が定格の0%から100%までのロードセル6の出力電圧値の正規出力範囲の特性を示している。ロードセル6の出力電圧値は乗りかご1の積載荷重に比例して高くなる。また、メインロープ10等の重量の影響により、最下階のかご内積載荷重が定格の0%から100%までのロードセル6の正規出力範囲は、最上階のロードセル6のかご内積載荷重が定格の0%から100%までの正規出力範囲より高くなる。
図5に示した例では、最上階と最下階について、各々のかご内積載荷重が定格の0%から100%までのロードセル6の出力電圧値の正規出力範囲の特性を示している。ロードセル6の出力電圧値は乗りかご1の積載荷重に比例して高くなる。また、メインロープ10等の重量の影響により、最下階のかご内積載荷重が定格の0%から100%までのロードセル6の正規出力範囲は、最上階のロードセル6のかご内積載荷重が定格の0%から100%までの正規出力範囲より高くなる。
以上説明したように、第1の実施形態におけるエレベータは、乗りかごがいずれかの階床に停止して、実際のロードセル6の出力値に停止階床に応じた荷重補償値を反映した値が、停止階床に対応する正規出力範囲から外れた場合、ロードセル6の異常が発生したと判定して乗りかご1を走行させないようにする。よって、ロードセルの異常を容易に検出した上で、乗客への危険を未然に防止することができる。
また、本実施形態では、ロードセル6の異常が発生したと判定した場合、この異常の旨を建物内の表示器に表示させたり建物外の遠隔監視センタに発報したりするので、建物内の保守員や遠隔監視センタの監視員はエレベータのロードセル6の異常を速やかに把握することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態におけるエレベータの構成のうち、第1の実施形態で説明した部分を同一部分の説明は省略する。
ロードセル6の歪みゲージは2つ使用されることが多いが、これら2つの歪みゲージの内1つのみに異常が発生し、もう1つが正常に作動している場合には、ロードセル6の出力電圧値が通常の半分となるにとどまり、ロードセル6が正常に作動しているとして扱われる可能性があるため、ロードセル6正確な異常検出を困難なものとしていた。本実施形態は、この問題を解決するものである。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態におけるエレベータの構成のうち、第1の実施形態で説明した部分を同一部分の説明は省略する。
ロードセル6の歪みゲージは2つ使用されることが多いが、これら2つの歪みゲージの内1つのみに異常が発生し、もう1つが正常に作動している場合には、ロードセル6の出力電圧値が通常の半分となるにとどまり、ロードセル6が正常に作動しているとして扱われる可能性があるため、ロードセル6正確な異常検出を困難なものとしていた。本実施形態は、この問題を解決するものである。
図6は、第2の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の一例を示すブロック図である。図7は、第2の実施形態におけるエレベータのかご内積載0%荷重データテーブルの構成例を表形式で示す図である。
図6に示すように、本実施形態におけるエレベータ制御装置9は、かご内積載0%荷重データテーブル記憶部21、かご内積載0%荷重判定部22、運転制御部9c、荷重補償部9d、発報処理部9eを備える。
図6に示すように、本実施形態におけるエレベータ制御装置9は、かご内積載0%荷重データテーブル記憶部21、かご内積載0%荷重判定部22、運転制御部9c、荷重補償部9d、発報処理部9eを備える。
かご内積載0%荷重データテーブル記憶部21は、不揮発性メモリなどの記憶装置であり、かご内積載0%荷重データテーブルを記憶する。このかご内積載0%荷重データテーブルは、停止した乗りかご内の積載荷重が定格の0%の場合のロードセル6の電圧信号の出力値の正規出力範囲を階床ごとに記憶したものである。
かご内積載0%荷重判定部22は、乗りかご1がいずれかの階床に停止して、かつ、かご内呼びがない場合に、実際のロードセル6の出力値に停止階床に応じた荷重補償値を反映させた値が、かご内積載0%荷重データテーブルにおける停止階床に対応する正規出力範囲内であるか否かを判定し、正規出力範囲内でない場合にロードセル6に異常が発生したと判定する。この場合、運転制御部9cは呼び登録の有無に関わらず乗りかご1を走行させない。
図8は、第2の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための処理動作の一例を示すフローチャートである。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止した状態で(S2−1−1)、乗りかご内1でかご呼びがない場合は(S2−1−2のNO)、エレベータ制御装置9のかご内積載0%荷重判定部22は、かご内積載荷重が定格の0%であるとみなし、荷重補償部9dによる、停止階床に応じた荷重補償値をロードセル6の信号の出力値に反映した値と、かご内積載0%荷重データテーブルに記憶される、停止階床に対応する正規出力範囲とを比較する(S2−1−3)。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止した状態で(S2−1−1)、乗りかご内1でかご呼びがない場合は(S2−1−2のNO)、エレベータ制御装置9のかご内積載0%荷重判定部22は、かご内積載荷重が定格の0%であるとみなし、荷重補償部9dによる、停止階床に応じた荷重補償値をロードセル6の信号の出力値に反映した値と、かご内積載0%荷重データテーブルに記憶される、停止階床に対応する正規出力範囲とを比較する(S2−1−3)。
かご内積載0%荷重判定部22は、かご内積載荷重が定格の0%時のロードセル6の比較対象の出力値が正規出力範囲外であれば(S2−1−4のNO)、ロードセル6の異常を示す異常信号を運転制御部9cに出力し、運転制御部9cは、この信号を受けると乗りかご1を走行させない(S2−1−5)。
そして、第1の実施形態と同様に、表示器15への異常の表示および遠隔監視センタ16への異常発報がなされる(S2−1−6,S2−1−7)。
そして、第1の実施形態と同様に、表示器15への異常の表示および遠隔監視センタ16への異常発報がなされる(S2−1−6,S2−1−7)。
一方、ロードセル6の比較対象の出力値が前述した正規出力範囲内であれば(S2−1−4のYES)、異常信号は運転制御部9cに出力されず、運転制御部9cは乗りかご1の走行を継続する(S2−1−4→S2−1−1)。
図9は、第2の実施形態におけるエレベータのロードセル出力特性の一例を示す図である。
図9に示した例では、図5に示した例と比較して、最上階と最下階について、かご内積載荷重が定格の0%である場合のロードセル6の出力電圧値の正規出力範囲の特性をさらに示している。
図9に示した例では、図5に示した例と比較して、最上階と最下階について、かご内積載荷重が定格の0%である場合のロードセル6の出力電圧値の正規出力範囲の特性をさらに示している。
また、メインロープ10等の重量の影響により、最下階のかご内積載荷重が定格の0%の場合のロードセル6の正規出力範囲は、最上階のロードセル6のかご内積載荷重が定格の0%の場合の正規出力範囲より高くなる。
以上説明したように、第2の実施形態では、乗りかごがいずれかの階床に停止して、かご内積載荷重が定格の0%時の実際のロードセル6の出力が、停止階床に対応する正規出力範囲から外れた場合に、ロードセル6に異常が発生したとみなして乗りかご1を走行させないようにする。
よって、第2の実施形態では、かご内積載荷重が定格の0%の場合の正規出力範囲さえ予め記憶しておけばロードセルの異常判定が行えるので、第1の実施形態と比較して荷重判定のためのデータテーブルの作成が容易になる。また、経年変化などによりテーブルの値を修正する必要が生じた場合でも、かご内積載荷重が定格の0%以外の場合を考慮しなくてもよいので、データテーブルの修正が容易になる。
また、かご内積載荷重が定格の0%時の正規出力範囲は、第1の実施形態で説明した、停止階床に対応するかご内積載荷重が定格の0%時から定格の100%時までの正規出力範囲より大幅に狭いため、ロードセル6の歪みゲージが2つあり、この内1つに異常が発生してロードセル6の出力が半減するといった場合でもロードセル6の出力が比較対象の正規出力範囲から外れることになるので、正確な異常検出を行うことができる。
次に、第2の実施形態の第1の変形例を説明する。図10は、第2の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の第1の変形例を示すブロック図である。
この変形例では、遠隔監視センタ16は、ロードセル6の異常判定のための荷重判定を要求する信号を運転制御部9cに出力する。この信号が遠隔監視センタ16から出力されるタイミングは、乗りかご1内の積載がないタイミングであるとする。
この変形例では、遠隔監視センタ16は、ロードセル6の異常判定のための荷重判定を要求する信号を運転制御部9cに出力する。この信号が遠隔監視センタ16から出力されるタイミングは、乗りかご1内の積載がないタイミングであるとする。
図11は、第2の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための処理動作の第1の変形例を示すフローチャートである。
乗りかご1がいずれかの階床に停止し(S2−2−1)、かご内の呼びがない状態で(S2−2−2のNO)、遠隔監視センタ16から荷重判定を要求する信号が運転制御部9cに出力された場合に(S2−2−3のYES)、エレベータ制御装置9の運転制御部9cが、かご内積載荷重が定格の0%の状態で荷重判定が要求されたとみなし、異常判定の開始指示信号をかご内積載0%荷重判定部22に出力することにより、前述したS2−1−3からS2−1−7までの処理がなされる(S2−2−4,S2−2−5,S2−2−6,S2−2−7,S2−2−8)。
乗りかご1がいずれかの階床に停止し(S2−2−1)、かご内の呼びがない状態で(S2−2−2のNO)、遠隔監視センタ16から荷重判定を要求する信号が運転制御部9cに出力された場合に(S2−2−3のYES)、エレベータ制御装置9の運転制御部9cが、かご内積載荷重が定格の0%の状態で荷重判定が要求されたとみなし、異常判定の開始指示信号をかご内積載0%荷重判定部22に出力することにより、前述したS2−1−3からS2−1−7までの処理がなされる(S2−2−4,S2−2−5,S2−2−6,S2−2−7,S2−2−8)。
次に、第2の実施形態の第2の変形例を説明する。図12は、第2の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の第2の変形例を示すブロック図である。
この変形例では、エレベータの運転モードを通常運転モードと運転休止モードとの間で切り替えるための操作を受け付ける運転切換スイッチ17が設けられる。エレベータの運転モードを切り換えるタイミングは、呼び登録がなくなった、つまり積載がないタイミングであるとする。
この変形例では、エレベータの運転モードを通常運転モードと運転休止モードとの間で切り替えるための操作を受け付ける運転切換スイッチ17が設けられる。エレベータの運転モードを切り換えるタイミングは、呼び登録がなくなった、つまり積載がないタイミングであるとする。
図13は、第2の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための処理動作の第2の変形例を示すフローチャートである。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止して呼び登録がなくなった状態で(S2−3−1)、運転切換スイッチ17が操作されて運転モードが運転休止モードに切り換えられた場合(S2−3−2のYES)、エレベータ制御装置9の運転制御部9cは、かご内積載荷重が定格の0%の状態で運転休止になったとみなし、異常判定の開始指示信号をかご内積載0%荷重判定部22に出力する。すると、かご内積載0%荷重判定部22は、荷重補償部9dによる、停止階床に応じた荷重補償値をロードセル6の信号の出力値に反映した値と、かご内積載0%荷重データテーブルに記憶される、停止階床に対応する正規出力範囲とを比較する(S2−3−3)。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止して呼び登録がなくなった状態で(S2−3−1)、運転切換スイッチ17が操作されて運転モードが運転休止モードに切り換えられた場合(S2−3−2のYES)、エレベータ制御装置9の運転制御部9cは、かご内積載荷重が定格の0%の状態で運転休止になったとみなし、異常判定の開始指示信号をかご内積載0%荷重判定部22に出力する。すると、かご内積載0%荷重判定部22は、荷重補償部9dによる、停止階床に応じた荷重補償値をロードセル6の信号の出力値に反映した値と、かご内積載0%荷重データテーブルに記憶される、停止階床に対応する正規出力範囲とを比較する(S2−3−3)。
かご内積載0%荷重判定部22は、かご内積載荷重が定格の0%時のロードセル6の比較対象の出力値が正規出力範囲外であれば(S2−3−4のNO)、ロードセル6の異常を示す異常信号を運転制御部9cに出力し、運転制御部9cは乗りかご1を走行させない(S2−3−5)。そして、第1の実施形態と同様に、表示器15への異常の表示および遠隔監視センタ16への異常発報がなされる(S2−3−6,S2−3−7)。
一方、ロードセル6に比較対象の出力値が前述した正規出力範囲内であれば(S2−3−4のYES)、異常信号は運転制御部9cに出力されず、運転制御部9cは乗りかご1の運転を休止させる(S2−3−8)。
次に、第2の実施形態の第3の変形例を説明する。図14は、第2の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の第3の変形例を示すブロック図である。
この変形例では、所定の時間において、エレベータの運転モードを通常運転モードと運転休止モードの間で自動的に切り替える運転切換タイマ18を有する。この運転モードを切り換えるタイミングは、呼び登録がなくなった、つまり積載がないタイミングであるとする。
この変形例では、所定の時間において、エレベータの運転モードを通常運転モードと運転休止モードの間で自動的に切り替える運転切換タイマ18を有する。この運転モードを切り換えるタイミングは、呼び登録がなくなった、つまり積載がないタイミングであるとする。
乗りかご1がいずれかの階床に停止して呼び登録がなくなった状態で(S2−3−1)、運転切換タイマ18より、運転モードが運転休止モードに切り替えられた場合(S2−3−2のYES)、前述したS2−3−3以降の処理がなされる。
これらの変形例では、ロードセルの異常判定のタイミングを遠隔で制御でき、異常判定を行なう機会を制限することが可能となるため、エレベータの省エネを実現できる。
これらの変形例では、ロードセルの異常判定のタイミングを遠隔で制御でき、異常判定を行なう機会を制限することが可能となるため、エレベータの省エネを実現できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図15は、第3の実施形態におけるエレベータの構成例を示す図である。図16は、第3の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の一例を示すブロック図である。
図16に示すように、本実施形態におけるエレベータ制御装置9は、最上階かご内積載0%荷重データテーブル記憶部31、最上階かご内積載0%荷重判定部32、運転制御部9c、荷重補償部9d、発報処理部9eを備える。
次に、第3の実施形態について説明する。図15は、第3の実施形態におけるエレベータの構成例を示す図である。図16は、第3の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の一例を示すブロック図である。
図16に示すように、本実施形態におけるエレベータ制御装置9は、最上階かご内積載0%荷重データテーブル記憶部31、最上階かご内積載0%荷重判定部32、運転制御部9c、荷重補償部9d、発報処理部9eを備える。
最上階かご内積載0%荷重データテーブル記憶部31は、不揮発性メモリなどの記憶装置であり、最上階かご内積載0%荷重データテーブルを記憶する。この最上階かご内積載0%荷重データテーブルは、最上階で停止した乗りかご内の積載荷重が定格の0%の場合のロードセル6の正規出力範囲を記憶したものである。図17は、第3の実施形態におけるエレベータの最上階かご内積載0%荷重データテーブルの構成例を表形式で示す図である。
最上階かご内積載0%荷重判定部32は、乗りかご1が最上階に停止して、かつ、かご内呼びがない場合、実際のロードセル6の出力値に停止階床に応じた荷重補償値を反映させた値が、最上階かご内積載0%荷重データテーブルにおける正規出力範囲内であるか否かを判定し、正規出力範囲内でない場合にロードセル6に異常が発生したと判定する。この場合、運転制御部9cは呼び登録の有無に関わらず乗りかご1を走行させない。
図18は、第3の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための処理動作の一例を示すフローチャートである。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止した状態で(S3−1−1)、かご呼びがない場合、つまりかご内積載荷重が定格の0%の場合(S3−1−2のNO)、エレベータ制御装置9は、乗りかご1を最上階へ移動させる(S3−1−3)。そして、運転制御部9cが異常判定の開始指示信号を最上階かご内積載0%荷重判定部32に出力することにより、最上階かご内積載0%荷重判定部32は、荷重補償部9dによる、停止階床に応じた荷重補償値をロードセル6の信号の出力値に反映した値と、最上階かご内積載0%荷重データテーブルに記憶した正規出力範囲とを比較する(S3−1−4)。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止した状態で(S3−1−1)、かご呼びがない場合、つまりかご内積載荷重が定格の0%の場合(S3−1−2のNO)、エレベータ制御装置9は、乗りかご1を最上階へ移動させる(S3−1−3)。そして、運転制御部9cが異常判定の開始指示信号を最上階かご内積載0%荷重判定部32に出力することにより、最上階かご内積載0%荷重判定部32は、荷重補償部9dによる、停止階床に応じた荷重補償値をロードセル6の信号の出力値に反映した値と、最上階かご内積載0%荷重データテーブルに記憶した正規出力範囲とを比較する(S3−1−4)。
最上階かご内積載0%荷重判定部32は、最上階かご内積載荷重が定格の0%時のロードセル6の比較対象の出力値が正規出力範囲外であれば(S3−1−5のNO)、ロードセル6の異常を示す異常信号を運転制御部9cに出力し、運転制御部9cは乗りかご1を走行させない(S3−1−6)。
そして、第1の実施形態と同様に、表示器15への異常の表示および遠隔監視センタ16への異常発報がなされる(S3−1−7,S3−1−8)。
そして、第1の実施形態と同様に、表示器15への異常の表示および遠隔監視センタ16への異常発報がなされる(S3−1−7,S3−1−8)。
一方、ロードセル6に比較対象の出力値が前述した正規出力範囲内であれば(S3−1−5のYES)、異常信号は運転制御部9cに出力されず、運転制御部9cは乗りかご1の走行を継続する(S3−1−5→S3−1−1)。
図19は、第3の実施形態におけるエレベータのロードセル出力特性の一例を示す図である。
図19に示した例では、最上階のみについて、かご内積載荷重が定格の0%から100%までのロードセル6の出力特性、および、かご内積載荷重が定格の0%である場合のロードセル6の出力電圧値の正規出力範囲の特性を示している。
図19に示した例では、最上階のみについて、かご内積載荷重が定格の0%から100%までのロードセル6の出力特性、および、かご内積載荷重が定格の0%である場合のロードセル6の出力電圧値の正規出力範囲の特性を示している。
以上説明したように、第3の実施形態では、乗りかご1が最上階に停止して、かご内積載荷重が定格の0%時の実際のロードセル6の出力が、最上階に対応する、かご内積載荷重が定格の0%時の正規出力範囲から外れた場合、ロードセル6に異常が発生したとみなして、乗りかご1を走行させないようにする。
よって、第3の実施形態では、最上階に対応する、かご内積載荷重が定格の0%正規出力範囲さえ予め記憶しておけば、ロードセルの異常判定が行えるので、第2の実施形態と比較してデータテーブルの作成が容易になる。また、経年変化などにより、テーブルの値を修正する必要が生じた場合でも、かご内積載荷重が定格の0%以外の場合や停止階床が最上階以外の場合を考慮しなくてもよいので、データテーブルの修正が容易になる。
また、最上階かご内積載荷重が定格の0%時の正規出力範囲は、第1の実施形態で説明した、最上階に対応するかご内積載荷重が定格の0%時から定格の100%時までの正規出力範囲より大幅に狭いため、ロードセル6が歪みゲージを2つ有し、この内1つに異常が発生してロードセル6の出力が半減するといった場合でもロードセル6の出力が比較対象の正規出力範囲から外れることになるので、正確な異常検出を行うことができる。
次に、第3の実施形態の第1の変形例を説明する。図20は、第3の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の第1の変形例を示すブロック図である。
この変形例では、遠隔監視センタ16は、ロードセル6の異常判定のための荷重判定を要求する信号を運転制御部9cに出力する。この信号が遠隔監視センタ16から出力されるタイミングは、乗りかご1内の積載がないタイミングであるとする。
この変形例では、遠隔監視センタ16は、ロードセル6の異常判定のための荷重判定を要求する信号を運転制御部9cに出力する。この信号が遠隔監視センタ16から出力されるタイミングは、乗りかご1内の積載がないタイミングであるとする。
図21は、第3の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための処理動作の第1の変形例を示すフローチャートである。
乗りかご1がいずれかの階床に停止し(S3−2−1)、かご内の呼びがない状態で(S3−2−2のNO)、遠隔監視センタ16が荷重判定を要求する信号を運転制御部9cに出力した場合に(S3−2−3のYES)、エレベータ制御装置9の運転制御部9cが、かご内積載荷重が定格の0%の状態で荷重判定が要求されたとみなし、前述したS3−1−3からS3−1−8までの処理がなされる(S3−2−4,S3−2−5,S3−2−6,S3−2−7,S3−2−8,S3−2−9)。
乗りかご1がいずれかの階床に停止し(S3−2−1)、かご内の呼びがない状態で(S3−2−2のNO)、遠隔監視センタ16が荷重判定を要求する信号を運転制御部9cに出力した場合に(S3−2−3のYES)、エレベータ制御装置9の運転制御部9cが、かご内積載荷重が定格の0%の状態で荷重判定が要求されたとみなし、前述したS3−1−3からS3−1−8までの処理がなされる(S3−2−4,S3−2−5,S3−2−6,S3−2−7,S3−2−8,S3−2−9)。
次に、第3の実施形態の第2の変形例を説明する。図22は、第3の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の第2の変形例を示すブロック図である。
この変形例では、エレベータの運転モードを通常運転モードと運転休止モードとの間で切り替えるための操作を受け付ける運転切換スイッチ17が設けられる。エレベータの運転モードを切り換えるタイミングは、乗りかご1内の積載がないタイミングであるとする。
この変形例では、エレベータの運転モードを通常運転モードと運転休止モードとの間で切り替えるための操作を受け付ける運転切換スイッチ17が設けられる。エレベータの運転モードを切り換えるタイミングは、乗りかご1内の積載がないタイミングであるとする。
図23は、第3の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための処理動作の第2の変形例を示すフローチャートである。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止して呼び登録がなくなった状態で(S3−3−1)、運転切換スイッチ17が操作されて運転モードが運転休止モードに切り換えられた場合(S3−3−2のYES)、エレベータ制御装置9の運転制御部9cは、かご内積載荷重が定格の0%の状態で運転休止になったとみなし、乗りかご1を最上階へ移動させる(S3−3−3)。
まず、乗りかご1がいずれかの階床に停止して呼び登録がなくなった状態で(S3−3−1)、運転切換スイッチ17が操作されて運転モードが運転休止モードに切り換えられた場合(S3−3−2のYES)、エレベータ制御装置9の運転制御部9cは、かご内積載荷重が定格の0%の状態で運転休止になったとみなし、乗りかご1を最上階へ移動させる(S3−3−3)。
そして、運転制御部9cが異常判定の開始指示信号を最上階かご内積載0%荷重判定部32に出力することにより、最上階かご内積載0%荷重判定部32は、荷重補償部9dによる、停止階床に応じた荷重補償値をロードセル6の信号の出力値に反映した値と、最上階かご内積載0%荷重データテーブルに記憶した正規出力範囲とを比較する(S3−3−4)。
最上階かご内積載0%荷重判定部32は、最上階かご内積載荷重が定格の0%時のロードセル6の比較対象の出力値が正規出力範囲外であれば(S3−3−5のNO)、ロードセル6の異常を示す異常信号を運転制御部9cに出力し、運転制御部9cは、乗りかご1を走行させない(S3−3−6)。そして、第1の実施形態と同様に、表示器15への異常の表示および遠隔監視センタ16への異常発報がなされる(S3−3−7,S3−3−8)。
一方、ロードセル6に比較対象の出力が前述した正規出力範囲内であれば(S3−3−5のYES)、異常信号は運転制御部9cに出力されず、運転制御部9cは、乗りかご1の運転を休止させる(S3−3−9)。
次に、第3の実施形態の第3の変形例を説明する。図24は、第3の実施形態におけるエレベータのロードセルの異常判定のための構成の第3の変形例を示すブロック図である。
この変形例では、所定の時間において、エレベータの運転モードを通常運転モードと運転休止モードの間で自動的に切り替える運転切換タイマ18を有する。エレベータの運転モードを通常運転モードから運転休止モードに切り換えるタイミングは、乗りかご1内の積載がないタイミングであるとする。
この変形例では、所定の時間において、エレベータの運転モードを通常運転モードと運転休止モードの間で自動的に切り替える運転切換タイマ18を有する。エレベータの運転モードを通常運転モードから運転休止モードに切り換えるタイミングは、乗りかご1内の積載がないタイミングであるとする。
乗りかご1がいずれかの階床に停止して呼び登録がなくなった状態で(S3−3−1)、運転切換タイマ18により、運転モードが運転休止モードに切り替えられた場合(S3−3−2のYES)、前述したS3−3−3以降の処理がなされる。
これらの変形例では、ロードセルの異常判定のタイミングを遠隔で制御でき、異常判定を行なう機会を制限することが可能となるため、エレベータの省エネを実現できる。
これらの変形例では、ロードセルの異常判定のタイミングを遠隔で制御でき、異常判定を行なう機会を制限することが可能となるため、エレベータの省エネを実現できる。
これらの各実施形態によれば、乗りかご内の積載荷重検出のためのロードセルの異常を検出することが可能になるエレベータを提供することができる。
発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…乗りかご、2…テールコード、3…コンペンチェーン、4…つり合いおもり、5…昇降路、6…ロードセル、9…エレベータ制御装置、9a…各階荷重データテーブル記憶部、9b…各階荷重判定部、9c…運転制御部、9d…荷重補償部、9e…発報処理部、10…メインロープ、15…表示器、16…遠隔監視センタ、17…運転切換スイッチ、18…運転切換タイマ、21…かご内積載0%荷重データテーブル記憶部、22…かご内積載0%荷重判定部、31…最上階かご内積載0%荷重データテーブル記憶部、32…最上階かご内積載0%荷重判定部。
Claims (8)
- ロープによりシーブに巻き掛けられて乗りかごと連結されるつり合いおもりと、
前記ロープのロープヒッチ部への荷重に応じた信号を出力するロードセルと、
前記乗りかごの位置に応じた前記ロードセルの信号の出力値のずれを補償する荷重補償値を前記ロードセルの信号の出力値に反映させる荷重補償部と、
前記乗りかごが階床に停止した状態で当該乗りかご内の積載荷重が所定の範囲にある場合における、前記ロードセルの信号の出力値の所定の正規出力範囲を前記乗りかごの停止階床ごとに記憶した記憶部と、
前記乗りかごが前記いずれかの階床に停止している場合に、当該停止した階床の位置に応じた前記荷重補償値を反映した前記ロードセルの信号の出力値が、前記記憶部に記憶された前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内であるか否かを判定する荷重判定部と、
前記ロードセルの信号の出力値が前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内にないと前記荷重判定部により判定した場合に前記乗りかごを走行させない運転制御部と
を備えたことを特徴とするエレベータ。 - 前記記憶部は、
前記乗りかごが階床に停止した場合で当該乗りかご内の積載荷重が無い場合における、前記ロードセルの信号の出力値の所定の正規出力範囲を前記乗りかごの停止階床ごとに記憶し、
前記荷重判定部は、
前記乗りかごがいずれかの階床に停止した場合で、かつ当該乗りかごの呼びが無くなった場合に、当該停止した階床の位置に応じた前記荷重補償値を反映した前記ロードセルの信号の出力値が、前記記憶部に記憶された前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ - 前記記憶部は、
前記乗りかごが最上階に停止した場合で当該乗りかご内の積載荷重が無い場合における、前記ロードセルの信号の出力値の所定の正規出力範囲を前記乗りかごの停止階床ごとに記憶し、
前記荷重判定部は、
前記乗りかごがいずれかの階床に停止した場合で当該乗りかごの呼びが無くなった場合に、当該乗りかごを最上階に位置させ、前記荷重補償値を反映した前記ロードセルの信号の出力値が、前記記憶部に記憶された前記最上階に対応する正規出力範囲内であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記荷重判定部は、
前記乗りかごがいずれかの階床に停止して当該乗りかごの呼びが無くなった場合で、エレベータ設置建物外の遠隔監視センタからの要求がなされた場合に、前記停止した階床の位置に応じた前記荷重補償値を反映した前記ロードセルの信号の出力値が、前記記憶部に記憶された前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のエレベータ。 - 前記乗りかごの運転モードを通常運転モードおよび運転休止モードの間で切り換えるための操作を受け付ける運転切換スイッチをさらに備え、
前記荷重判定部は、
前記乗りかごがいずれかの階床に停止して当該乗りかごの呼びが無くなった場合で、前記運転切換スイッチの操作により前記運転モードが運転休止モードに切り換えられた場合に、前記停止した階床の位置に応じた前記荷重補償値を反映した前記ロードセルの信号の出力値が、前記記憶部に記憶された前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のエレベータ。 - 前記乗りかごの運転モードを通常運転モードおよび運転休止モードの間で所定の時刻において切り換える運転切換タイマをさらに備え、
前記荷重判定部は、
前記乗りかごが積載のない状態で前記いずれかの階床に位置している場合で、かつ、前記運転切換タイマにより前記運転モードが運転休止モードに切り換えられた場合に、前記停止した階床の位置に応じた前記荷重補償値を反映した前記ロードセルの信号の出力値が、前記記憶部に記憶された前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内であるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のエレベータ。 - 前記ロードセルの信号の出力値が前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内にないと前記荷重判定部により判定した場合に、前記ロードセルに異常が発生した旨を表示する表示手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記ロードセルの信号の出力値が前記乗りかごの停止階床に対応する正規出力範囲内にないと前記荷重判定部により判定した場合に、前記ロードセルに異常が発生した旨をエレベータ建物外の遠隔監視センタに発報する発報処理部をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2011
- 2011-02-04 JP JP2011022911A patent/JP2012162348A/ja not_active Withdrawn
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