JP5388062B2 - エレベータ - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータの構成例を示す図である。
このエレベータは、巻上機1、乗りかご2、ロープ3、吊り合い重り4、防振ゴム5、エレベータ制御盤6、荷重センサ7、過荷重検出スイッチ8、かご枠9、テールコード10およびパルスジェネレータ11を備える。
また、荷重センサ7は、乗りかご2とかご枠9の間で当該乗りかご2の床側に設置され、テールコード10を介してエレベータ制御盤6と接続される。荷重センサ7は、差動トランスやギャップセンサ等で構成され、防振ゴム5の伸縮の量を基に荷重信号算出用の電圧信号をテールコード10を介してエレベータ制御盤6に出力する。
エレベータ制御盤6は、パルスジェネレータ11により発生したパルス信号のアップダウンカウントを行って、このカウントの結果得られた積算パルス数によって乗りかご2の昇降路内の位置を検出し、かご位置制御を行なう。
エレベータ制御盤6は、過荷重検出スイッチ8からの信号を入力すると、乗りかご2内が満員であるとみなし、戸開待機を行なったり、図示しない報知装置による降車を促すアナウンス等を行なったりする。
乗りかご2の走行開始時のトルク指令値15である釣り合いトルク16は、エレベータ制御盤6により乗りかご2の走行開始の際に巻上機1の制動装置を開放する時に、乗りかご2と吊り合い重り4との重量差による不平衡による、乗りかご2の吊り上がりや吊り落としを防ぐためのトルクである。
また、乗りかご2の走行開始時のトルク指令値15である平衡トルク17は、乗りかご2が停止する際の零速度の状態時のトルクであって、乗りかご2と吊り合い重り4の重量差を補償するためのトルクである。
図4に示すように、一般的なエレベータ制御盤は、荷重センサ検出電圧出力部23、オフセット量加算部24、荷重信号変換ゲイン乗算部25、荷重信号出力部26、トルク変換ゲイン乗算部27、かご位置補償トルク加算部28および釣り合いトルク出力部29を有する。
このオフセット量19は、荷重センサ検出電圧18が乗りかご2内の積載荷重がBL(定格積載の50%)の時に基準値となるように人為的に調整された量である。
荷重信号変換ゲイン21は、NL(無積載状態)の時に図3に示したWT_NL(NL状態を表す荷重信号)となり、FL(定格積載の100%)の時に図3に示したWT_FL(FL状態を表す荷重信号)となるように人為的に調整したゲインである。
さらに、この変換されたトルクに対し、かご位置補償トルク、つまりパルスジェネレータ11での検出結果をもとに求められたかご位置情報をもとにした、乗りかご2と吊り合い重り4とに影響するロープ3の重量差を無視するためのトルクをかご位置補償トルク加算部28によって加算したものが釣り合いトルク16となり、釣り合いトルク出力部29により出力される。
防振ゴム5が経年変化等の影響でへたった場合、図3に示した荷重信号22は、図5に示した荷重信号22aに変位する。この荷重信号22aは、図5に示した横軸、つまり最大積載量に対する乗りかご内の積載量の割合の軸に対する当初の荷重信号22の傾きである傾き30がオフセット量のずれ分19aの発生により傾き30aに変位したものである。
ここでは、防振ゴム5の特性上、傾き30aは経年変化によって傾き30から大きく変位しない傾きであり、傾き30≒傾き30aであるとする。
図6に示したかご速度14やトルク指令値15の波形は、図5に示すように、荷重信号が当初の荷重信号22から荷重信号22aへ変位した場合の波形である。
荷重信号が変位すると、前述のように荷重信号から算出される釣り合いトルク16が当然ながら適切な値でなくなる。この場合、図6中のかご速度14やトルク指令値15に示されるように、走行開始時に乗りかご2の吊り上がりや吊り落としが発生し、乗り心地への悪影響を及ぼす。
図7に示すように、第1の実施形態におけるエレベータのエレベータ制御盤6は、図4に示した荷重センサ検出電圧出力部23、オフセット量加算部24、荷重信号変換ゲイン乗算部25、荷重信号出力部26、トルク変換ゲイン乗算部27、かご位置補償トルク加算部28および釣り合いトルク出力部29、および図1に示した荷重信号記憶装置12に加え、オフセット補正開始スイッチ31、オフセット量補正量加算部33、平衡トルク出力部34、トルク変換ゲイン商算部35、異常発報部36を有する。
図8に示した処理は、防振ゴム5が経年変化等の影響でへたった場合の、荷重信号のオフセット量のずれ分19aを自動補正する処理である。
エレベータ制御盤6は、所定時間を計測するタイマAおよびタイマBを有する。また、オフセット補正開始スイッチ31は初期状態ではオフ状態である。まず、エレベータ制御盤6は、タイマAによる時間計測を開始し(ステップS1)、この計測した時間が当該タイマAについて予め定められた所定時間に達し(ステップS2のYES)、かつ乗りかご2が戸閉した状態で停止した場合に(ステップS3のYES)、タイマBによる時間計測を開始する(ステップS4)。
また、オフセット量補正量(WT_offset)32の初期値は0であり、無積載時トルク荷重信号換算値と戸閉待機時荷重値との差分が生じた場合に、この差分が加算されて更新される。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態におけるエレベータの構成のうちは図1に示したものと同一部分の説明は省略する。
図9は、本発明の第2の実施形態におけるエレベータのオフセット量補正に係る構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、本発明の第2の実施形態におけるエレベータのエレベータ制御盤6は、図7に示した構成に加え、昇降路中間位置走行指令部37、戸閉待機時平衡トルク出力部38、および平衡トルク記憶装置39を有する。また、このエレベータ制御盤6は、図7に示した異常発報部36に代えて、第1異常発報部41および第2異常発報部42を有する。
本実施形態では、前述した第1の実施形態で説明したステップS1からS6までの処理がなされて、オフセット補正開始スイッチ31がオン状態となると、荷重信号出力部26からの荷重信号で示される荷重値が戸閉待機時荷重値として荷重信号記憶装置12aに記憶される。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態では、第1の実施形態及び、第2の実施形態に記載のエレベータ装置において、荷重信号のオフセット量の補正後において、この補正結果が妥当なものであるかを乗客が利用する前に確認する機能を備えたことを特徴としている。
図12は、本発明の第3の実施形態におけるエレベータによるオフセット量補正量の適否の確認に係る走行波形の一例を示す図である。
本実施形態では、エレベータ制御盤6は、オフセット量補正量加算部33によるオフセット量補正量(WT_offset)32の更新を確認すると(ステップS31のYES)、走行指令を出力する(ステップS32)。
そして、エレベータ制御盤6は、オフセット量補正量(WT_offset)32の更新が異常とし、この値を補正前の値に戻す(ステップS38)。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
この実施形態では、荷重信号オフセット量補正量が一定値を超えた場合に異常発報部36により異常発報を行なうことを特徴としている。
本実施形態では、エレベータ制御盤6は、オフセット量補正量(WT_offset)32がオフセット量補正量の所定の上限値WT_offset_maxを超えた場合には(ステップS41のYES)、防振ゴム5のへたり量がさらに増加する乗りかご2内が満員で無い所定の条件下で過荷重検出スイッチ8が動作すると判断し、異常発報部36による異常発報を行ない(ステップSS42)、遠隔監視装置13に異常情報が出力される。
Claims (3)
- シーブに巻き掛けられてロープを介してカウンタウエイトと連結されて吊り下げられる乗りかごと、
前記シーブを回転させる巻上機と、
前記乗りかごの積載荷重値を検出する荷重検出装置と、
前記乗りかご内が無積載の状態で走行させた乗りかごが停止する時の零速度時のトルク指令に基づいた無積載時トルク荷重信号換算値を保持する荷重値保持手段と、
前記乗りかご内が無積載の状態で走行させた乗りかごが停止する時の零速度時のトルク指令値を保持するトルク指令値保持手段と、
所定の周期で、前記乗りかごが所定時間以上戸閉かつ待機している場合において、前記乗りかごを所定の位置まで走行させて停止する時の零速度時のトルク指令値および前記トルク指令値保持手段により保持したトルク指令値の差分が一定以内である場合で、かつ、前記荷重検出装置により前記乗りかごが前記所定時間以上戸閉かつ待機した時点で検出した荷重値と前記荷重値保持手段により保持した無積載時トルク荷重信号換算値との差分が一定以内である場合に、当該差分をもとに前記乗りかごの積載荷重値のオフセット量を補正する補正手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。 - 所定の周期で、前記乗りかごが所定時間以上戸閉かつ待機している場合において、前記乗りかごを所定の位置まで走行させて停止する時の零速度時のトルク指令値および前記保持したトルク指令値の差分が前記所定の周期の所定回数にわたって一定以内でない場合に前記乗りかごが無積載でない旨の異常発報を行なう第1の異常発報手段と、
所定の周期で、前記乗りかごが所定時間以上戸閉かつ待機している場合において、前記乗りかごを所定の位置まで走行させて停止する時の零速度時のトルク指令値および前記保持したトルク指令値の差分が一定以内である場合で、かつ、前記荷重検出装置により前記乗りかごが前記所定時間以上戸閉かつ待機した時点で検出した荷重値と前記保持した無積載時トルク荷重信号換算値との差分が一定以内でない場合に、前記検出した荷重値の異常発報を行なう第2の異常発報手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - シーブに巻き掛けられてロープを介してカウンタウエイトと連結されて吊り下げられる乗りかごと、
前記シーブを回転させる巻上機と、
前記乗りかごの積載荷重値を検出する荷重検出装置と、
前記乗りかご内が無積載の状態で走行させた乗りかごが停止する時の零速度時のトルク指令に基づいた無積載時トルク荷重信号換算値を保持する保持手段と、
所定の周期で前記乗りかごが所定時間以上にわたって戸閉かつ待機している場合において、前記荷重検出装置により検出した荷重値と前記保持した無積載時トルク荷重信号換算値との差分が一定以内である場合に、当該差分をもとに前記乗りかごの積載荷重値のオフセット量を補正する補正手段と、
前記乗りかごの積載荷重が定格積載量を超える所定値に達した場合に動作する位置に設置される過荷重検出装置と、
前記補正手段による前記乗りかごの積載荷重値のオフセット量の補正量が、前記過荷重検出装置が動作しない条件での所定値を超えた場合に、前記過荷重検出装置の設置状態の再調整を促す発報を行う発報手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ。
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