JP6541168B1 - 板材搬送台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】板材の長辺方向を縦向きに積載して狭隘な空間も通過可能で既存の小型乗用エレベーターにもそのまま搭載することができる板材搬送台車を提供する。【解決手段】厚さ及び大きさが規格化された板材(石膏ボードSB)を搬送するための板材搬送台車において、台車の基体となる基体部(基体フレーム2)と、この基体部に取り付けられた複数のキャスター3と、を備え、前記基体部を、前記板材の短辺の長さに応じた奥行として、中央で2分割し、左右一対の第1基体部(第1基体フレーム21)と第2基体部(第1基体フレーム21)と、から構成し、これらの第1基体部と第2基体部とを、一定間隔離間した状態でばね材4を介して底部同士で接合するとともに、この第1基体部と第2基体部との間を、前記板材を挟持する板材挟持部とする。【選択図】図2

Description

本発明は、板材の搬送に用いられる板材搬送台車に関するものである。より詳しくは、本発明は、厚さ及び大きさが規格化(定形化)されている石膏ボードなどの板材を搬送するための板材搬送台車に関するものである。
従来、建築物の壁材や間仕切り材、天井材として石膏ボードなどの板材が使用されている。このような板材は、3×6版(さぶろくばん)と呼ばれる厚さが9.5mm又は12.5mmの910mm×1820mmの長方形の規格品が主流であり、一枚が14.1kg重程度のかなりの重量となっている。このため、一般に、これらの石膏ボードなどの板材は、平積みした状態で保管し、搬送する際は、作業員が1枚又は2枚ずつ両手で抱えて運ぶか、台車やフォークリフト等に平積みして運ぶしかなかった。
このような問題を解決するべく、特許文献1には、走行車輪を有する台車と、該台車上に設置された昇降装置と、該昇降装置上に設置されたボード収容フレームと、該ボード収容フレームが下降した時にこれを横倒し状態に保持する支保杆と、から構成されたボードトラックが開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、図面の第1図〜第3図等参照)。
しかし、特許文献1に記載のボードトラックは、基本的に従来と同様に、板材を平積みして搬送するものであり、幅をとるため、狭隘な場所では、使用できないという問題があった。特に、特許文献1に記載のボードトラックは、揚重用のリフトから使用場所への横移動する場合などは、通常、既に軽量鉄骨等の壁の間仕切りが設置された狭隘な空間を通過して搬送しなければならず、使用できる場所が極めて限定的であるという問題もあった。
さらに、既設建築物の改修工事等では、外部足場にリフト等を設置することができず、各階への揚重も既存のエレベーターを使用しなければならないという制約がある場合が多い。この場合、特許文献1に記載のボードトラックは、例えば、小規模建築物に設置される定員が4名程度の小型乗用エレベーターは搭載することができず、小規模建築物の改修工事には使用できないという問題もあった。
また、特許文献2には、昇降機能付きの台車を備えた天井工事用器材運搬装置が開示されている(特許文献2の図面の第1図,第4図等参照)。特許文献2に記載の天井工事用器材運搬装置は、平積みではなく、長方形の長辺方向を横向きに立てて積載することが前提となっている。しかし、特許文献2に記載の天井工事用器材運搬装置は、特許文献1に記載のボードトラックと長方形の長辺方向を横方向に積載することには変わりなく、1820mmの幅がないと搬送できず、狭隘な場所では使用できなかった。その上、特許文献2に記載の天井工事用器材運搬装置は、昇降装置であるスタッカーが幅をとり、搬送用具として使用する場合は、狭隘な空間をより通過することが困難であるという問題があった。
特開平3−119257号公報 特開昭59−210160号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、板材の長辺方向を縦向きに積載して狭隘な空間も通過可能で既存の小型乗用エレベーターにもそのまま搭載することができる板材搬送台車を提供することにある。
請求項1に係る板材搬送台車は、厚さ及び大きさが規格化された板材を搬送するための板材搬送台車であって、台車の基体となる基体部と、この基体部に取り付けられた複数のキャスターと、を備え、前記基体部は、前記板材の短辺の長さに応じた奥行を有し、中央で2分割され、左右一対の第1基体部と第2基体部とから構成され、これらの第1基体部と第2基体部とが、一定間隔離間した状態でばね材を介して底部同士が接合されているとともに、この第1基体部と第2基体部との間が、前記板材を挟持する板材挟持部となっており、この板材挟持部は、前記板材が載置されることで、載置された当該板材の自重で前記ばね材が下方に撓んで上部の間隔が狭くなり前記板材が挟持される構成となっていることを特徴とする。
請求項2に係る板材搬送台車は、請求項1に記載の板材搬送台車において、前記板材挟持部の内側に、前記板材の厚さに応じた隙間調整部材が装着可能に構成されていることを特徴とする。
請求項3に係る板材搬送台車は、請求項1又は2に記載の板材搬送台車において、前記板材挟持部の底面は、前記キャスターの車輪の上端より下方に設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る板材搬送台車は、請求項1ないし3のいずれかに記載の板材搬送台車において、前記板材挟持部の外側には、さらに前記板材の下部を収容して掛け止める凹部である板材収容凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る板材搬送台車は、請求項4に記載の板材搬送台車において、前記板材収容凹部には、上面に傾斜面が形成され、板材の下端部の横ずれを防止する寄受け部材が取り付けられていることを特徴とする。
請求項1〜5に記載の発明によれば、載置された板材の自重でばね材が下方に撓んで上部の間隔が狭くなり板材が挟持される構成となっているので、板材の長辺を縦方向に載置しても板材がぶれることなく容易に運ぶことができる。このため、請求項1〜5に記載の発明によれば、軽量鉄骨が立設されているような曲がりくねった狭隘な空間を通過して板材を搬送することが容易である。また、請求項1〜5に記載の発明によれば、板材搬送台車のスペースが、人一人分若しくは二人分のスペースであるため、規格品の乗用エレベーターで最小クラスである定員が4名の小型乗用エレベーターでも板材を一旦下すことなくそのまま載せることができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、隙間調整部材が装着可能に構成されているので、板材挟持部の設定した幅より少ない枚数の板材を運ぶ場合でも板材を挟持した状態で運ぶことが可能となる。このため、請求項2に記載の発明によれば、少ない枚数の板材を運ぶ場合でも、曲がりくねった狭隘な空間を転倒することなく、容易に運ぶことができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、板材挟持部の底面は、キャスターの車輪の上端より下方に設けられているので、障害物があっても横移動が容易な大きな車輪のキャスターを取り付けた場合でも、高さを最小限に抑えることができる。このため、請求項3に記載の発明によれば、板材の長辺を縦向きに載置した状態でも、人体の一般的な大きさから定められた乗用エレベーターの開口高さより低く抑えることができ、既設建築物の改修工事等でも各階の移動が容易である。
特に、請求項4に記載の発明によれば、板材収容凹部が形成されているので、板材収容凹部に板材の長辺方向を縦方向として斜めに立て掛けてさらに多くの枚数の板材を一度に搬送することができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、板材収容凹部に板材の長辺方向を縦方向として斜めに立て掛けた状態で搬送中にキャスターが障害物に乗り上げて台車がガタついても、寄受け部材により、搬板材の下端部が横ずれすることを防止することができる。このため、請求項5に記載の発明によれば、台車がガタついても、搬送中に板材が外側に倒れることを防止することができる。
本発明の実施形態に係る板材搬送台車を示す斜視図である。 同上の板材搬送台車の正面図である。 同上の板材搬送台車の右側面図である。 同上の板材搬送台車の平面図である。 同上の板材搬送台車の隙間調整部材を示す斜視図である。 同上の板材搬送台車の寄受け部材を示す図であり、(a)が斜視図、(b)が平面図、(c)が正面図である。 同上の板材搬送台車に2枚の石膏ボードを搭載した場合を示す斜視図である。 図7と同様に板材搬送台車に2枚の石膏ボードを搭載した場合を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図である。 同上の板材搬送台車に8枚の石膏ボードを搭載した場合を示す斜視図である。 図9と同様に板材搬送台車に8枚の石膏ボードを搭載した場合を示す図であり、(a)が正面図、(b)が右側面図である。
以下、本発明に係る板材搬送台車を実施するための一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<板材搬送台車>
先ず、図1〜図6を用いて、本発明の実施形態に係る板材搬送台車1の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る板材搬送台車1を示す斜視図であり、図2は、板材搬送台車1の正面図である。また、図3は、板材搬送台車1の右側面図であり、図4は、板材搬送台車1の平面図である。
本発明の実施形態に係る板材搬送台車1は、石膏ボードなどの板材を搬送するための板材搬送用の台車(ボードキャリアー)である。勿論、搬送する板材は、石膏ボードに限られず、他の化粧ボードや耐水ラワンベニヤ(通称、コンパネ)などの厚さ及び大きさが規格化(定形化)された板材には適用可能である。本実施形態では、3×6版(さぶろくばん)と呼ばれる厚さが12.5mmの910mm×1820mmの長方形の石膏ボードSBを搬送する場合を例示して説明する。
本実施形態に係る板材搬送台車1は、図1〜図4に示すように、台車の基体となる基体部である基体フレーム2と、この基体フレーム2に取り付けられた複数のキャスター3と、を備えている。
(基体部:基体フレーム)
この基体フレーム2は、図1〜図4に示すように、汎用部材であるアルミニウム合金の押出形材が組み合わされてねじ止めされ、石膏ボードSBの短辺の長さ(910mmm)に応じた奥行を有した平面視矩形状の枠体からなる。この基体フレーム2を構成する押出形材は、軽量化を図りつつ曲げ剛性等の断面性能を向上させるために、図に示すような断面の外形が正方形で四辺の各辺の中央に嵌合溝(21c)がそれぞれ形成された特定断面形状の条材となっている。
また、基体フレーム2は、図4等に示すように、幅方向の中央で2分割されており、左側が第1基体部である第1基体フレーム21と、右側が第2基体部である第2基体フレーム22と、なっている。勿論、本発明に係る基体部は、枠体状の部材に限られず、開口部がないパネル状の構成としてもよい。
これらの第1基体フレーム21と第2基体フレーム22とは、左右対称の左右一対の部材であり、図2,図3に示すように、一定間隔離間した状態でばね材である板ばね4により底部同士が接合されている。また、この第1基体フレーム21と第2基体フレーム22との間、且つ、板ばね4の上方の空間が石膏ボードを挟持する後述の板材挟持部5となっている。なお、図2に示すように、この板ばね4は、第1基体フレーム21及び第2基体フレーム22を矢印方向、即ち板材挟持部5を持ち上げる方向に付勢している。
これらの第1基体フレーム21及び第2基体フレーム22は、それぞれ、前述の押出形材から平面視コの字状に組み合わされた本体部21a,22aと、この本体部21a,22aの先端に押出形材から立面視コの字状に組み合わされて取り付けられた一対の板材収容凹部21b,22bと、から主に構成されている。また、図1,図2等に示すように、これらの板材収容凹部21b,22bの底面には、それぞれ、石膏ボードSBの下端部の横ずれを防止する寄受け部材7が取り付けられている。
(キャスター)
キャスター3は、図1,図4に示すように、一般的な構成のキャスターであり、基体フレーム2の四隅に矩形のプレートである取付座30を介して取り付けられている。また、図2,図3に示すように、このキャスター3は、取付座30に図示しない鉛直軸であるセンターピンで水平回転自在にフォーク部31が取り付けられ、このフォーク部31に装着された水平軸であるシャフト32により車輪33が垂直回転自在に軸支されている。
(板材挟持部)
板材挟持部5は、図2に示すように、第1基体フレーム21の板材収容凹部21bの第2基体フレーム22側に水平方向に突設された底部プレート50を有している。また、この底部プレート50の上面には、石膏ボードSBが滑ることや角が欠けることを防止するために、ゴム材(ゴム弾性体)からなるゴムプレート51が装着されている。
図2に示すように、この板材挟持部5の幅W1、即ち、第1基体フレーム21と第2基体フレーム22との間隔は、厚さが12.5mmの石膏ボードが丁度4枚分収まる幅に設定されている。勿論、この幅W1は、搬送する板材の厚さや一度に搬送する枚数等に応じて適宜設定すればよいことは云うまでもない。
また、この板材挟持部5には、図1,図2,図4に示すように、基体フレーム2を構成する押出形材の断面形状を利用して、搬送する板材の枚数(厚さ)に応じて幅W1の間隔を狭くして調整する隙間調整部材6が嵌着可能となっている。
さらに、図2等に示すように、板材挟持部5の底面であるゴムプレート51は、キャスター3の車輪33の上端より下方に設けられている。このため、障害物があっても横移動が容易な車輪33として大きな径のものを選択し、且つ、板材挟持部5の上に、石膏ボードSBを、長辺方向が縦方向となるように載置した場合であっても、石膏ボードSBの上端を、乗用エレベーターの標準的な開口高さである2m以下に抑えることができる。
(隙間調整部材)
次に、図5を用いて、隙間調整部材6について詳細に説明する。図5は、板材搬送台車1の隙間調整部材6を示す斜視図である。図5に示すように、隙間調整部材6は、搬送する板材の枚数(厚さ)に応じて板材挟持部5の幅W1の間隔を調整する機能を有した樹脂成形品である。隙間調整部材6は、縦方向に長い直方体状の調整部材本体60と、この調整部材本体60の一側面に形成された(水平)断面きのこ状の嵌合凸条61と、から主に構成されている。
調整部材本体60は、板材収容凹部21b,22bの高さ(深さ)H1と同等程度の高さで、且つ、板材収容凹部21b,22bを構成する押出形材の奥行D1と同等程度の奥行となっている。図示形態の調整部材本体60の幅W2は、石膏ボードSBの2枚分の厚さ25mm程度に設定されている。なお、この調整部材本体60の幅W2は、石膏ボードSBの1枚〜3枚分の厚さに応じた複数種類の隙間調整部材を用意しておくことが好ましい。
嵌合凸条61は、板材収容凹部21b,22bを構成する押出形材の嵌合溝21c,22cにスライド嵌合可能に構成された調整部材本体60の一側面に長手方向(縦方向)に沿って形成された凸条である。
また、調整部材本体60の嵌合凸条61が形成されている側面の角部には、板材収容凹部21b,22bを構成する押出形材の外面に応じた曲面を有する係止片62も形成されている。隙間調整部材6が、装着した板材収容凹部21b,22bと水平方向にずれることを防止するためである。
(寄受け部材)
次に、図6を用いて、寄受け部材7について詳細に説明する。図6は、板材搬送台車の寄受け部材7を示す図であり、(a)が斜視図、(b)が平面図、(c)が正面図である。寄受け部材7は、樹脂からなるブロック状の部材であり、板材収容凹部21b,22bの底面中央付近に固定されて石膏ボードSBの下端部の横ずれを防止する機能を有している。寄受け部材7は、図6に示すように、ブロック状の寄受け本体70から主に構成されている。
また、寄受け部材7には、この寄受け本体70の上面の片方に傾斜面71が形成されている。この傾斜面71で、載置する石膏ボードSBの下端部を板材収容凹部21b,22bの外側に案内して、板材挟持部5で挟持した石膏ボードSBにもたれ掛けさせるためである。
さらに、寄受け部材7には、図6(a),(b)に示すように、板材収容凹部21b,22bに固定するためのビス孔72,73が形成されている。
<板材搬送台車の使用方法>
次に、図7〜図10を用いて、板材搬送台車1の使用方法について説明する。図7は、板材搬送台車1に2枚の石膏ボードを搭載した場合を示す斜視図であり、図8(a)がその正面図、図8(b)が右側面図である。
(2枚搭載の場合)
先ず、図7,図8に示すように、前述の板材搬送台車1に、板材として石膏ボードSBを2枚搭載して搬送する場合を説明する。板材搬送台車1の板材挟持部5の幅W1は、前述のように、石膏ボード4枚分(12.5mm×4=50mm+α(遊び寸法))に設定されている。このため、石膏ボードSBを2枚搭載して搬送する場合は、板材搬送台車1が現場に落ちている障害物に乗り上げた際に、バランスを崩して転倒するおそれがあった。特に、図7,図8に示すように、従来の台車と相違して、石膏ボードSBの長辺を縦方向に搭載した場合、僅かにバランスを崩しただけで石膏ボードSBの自重により転倒するおそれが高く、搬送することができないという問題があった。
しかし、前述の板材搬送台車1は、図2等に示したように、基体フレーム2が幅方向の中央で2分割されており、これらを繋ぐ板材挟持部5は、板ばね4で2分割された第1基体フレーム21と第2基体フレーム22とを跳ね上げるように付勢されている。
このため、石膏ボードSBを板材挟持部5に載置すると、石膏ボードSBの自重により、板ばね4の付勢力に抗して板材挟持部5が下がり、結果的に、板材収容凹部21b,22bの上端部分の間隔が狭まり石膏ボードSBが板材挟持部5に挟持されることとなる。
このとき、図7,図8に示すように、石膏ボードSBを2枚搭載して搬送する場合は、前述の石膏ボードSBの2枚分の幅W2に設定した隙間調整部材6を板材挟持部5に装着する。これにより、石膏ボードSBを4枚搭載する場合と同様に、石膏ボードSBが板材挟持部5に挟持される際に、第1基体フレーム21と第2基体フレーム22との間隔が、板材挟持部5の上部及び下部においても同等の間隔となり、極めて安定した状態で石膏ボードSBを板材挟持部5で挟持できることとなる。このため、板材搬送台車1によれば、板材搬送台車1で石膏ボードSBを搬送する際に、石膏ボードSBの束の重心位置が板材搬送台車1の中心付近から外れるおそれが極めて少なく、石膏ボードSBごと板材搬送台車1が転倒するおそれも極めて少なくすることができる。
なお、隙間調整部材6は、板材挟持部5の内側となる板材収容凹部21b,22bの嵌合溝21c,22cのいずれかに上から嵌合凸条61を挿入することにより、板材挟持部5に装着される。また、幅W2の異なる複数種類の隙間調整部材6は、板材収容凹部21b,22bの板材挟持部5の内側を除く嵌合溝21c,22cに嵌合凸条61を挿入して嵌合させておくことで、持ち運びが容易となり、搭載する石膏ボードSBの枚数の変化に対応することも容易となる。
(8枚搭載の場合)
次に、図9,図10を用いて、板材搬送台車1に、板材として石膏ボードSBを8枚搭載して搬送する場合を説明する。図9は、板材搬送台車1に8枚の石膏ボードSBを搭載した場合を示す斜視図であり、図10は、(a)がその正面図、(b)が右側面図である。
図9,図10に示すように、板材搬送台車1に、石膏ボードSBを8枚搭載して搬送する場合は、先ず、板材挟持部5に石膏ボードSBを4枚、長辺方向を縦方向に載置して搭載する。これにより、石膏ボードSBの自重で板ばね4の付勢力に抗して板材挟持部5が下がり、板材収容凹部21b,22bの上端部分の間隔が狭まることにより、石膏ボードSB4枚が板材挟持部5に挟持されることとなる。このため、石膏ボードSB4枚の重さの重心が板材搬送台車1の中心付近となり、板材搬送台車1による石膏ボードSBの搬送が極めて安定的となる。
そして、左右の板材収容凹部21b,22bに石膏ボードSBを2枚ずつ板材挟持部5に挟持された4枚の石膏ボードSBに立て掛ける。このとき、板材収容凹部21b,22bの底面の中央付近には、前述の寄受け部材7が取り付けられている。このため、搬送中に板材搬送台車1が障害物に乗り上げてガタついた場合でも、板材収容凹部21b,22b内に立て掛けた石膏ボードSBの下端部がずれて石膏ボードSBが外側に倒れることを防止することができる。
また、図示するように、前述の寄受け部材7は、傾斜面71が外側に行くにしたがって下るように取り付けられている。このため、板材搬送台車1によれば、傾斜面71により載置する石膏ボードSBの下端部を板材収容凹部21b,22bの外側に案内して、自然に2枚の石膏ボードSBが中央の板材挟持部5に挟持された4枚の石膏ボードSBに立て掛けられるように載置される。よって、板材収容凹部21b,22bに石膏ボードSBに立て掛ける作業も極めて容易となる。
なお、板材搬送台車1に、石膏ボードSBを6枚搭載する場合は、板材挟持部5に4枚の石膏ボードSBを挟持された上、バランスよく左右の板材収容凹部21b,22bに石膏ボードSBを1枚ずつ搭載することが好ましい。また、板材搬送台車1により、石膏ボードSBを5枚や7枚の奇数枚搭載する場合は、中央の板材挟持部5に3枚挟持させた上、バランスよく左右の板材収容凹部21b,22bに石膏ボードSBを1枚又は2枚ずつ搭載することとなる。前述のように、板材搬送台車1には、枚数に応じた隙間調整部材6を各種用意しているため、重心バランスのよい中央の板材挟持部5に枚数調整して搭載することができ、何枚石膏ボードSBを搬送する場合でも重心バランスをとって搬送することが可能となる。このため、搬送中に板材搬送台車1が障害物に乗り上げてガタついた場合でも、板材収容凹部21b,22b内に立て掛けた石膏ボードSBが外側に倒れることを防止することができる。
以上説明した本発明の実施形態に係る板材搬送台車1によれば、板材である石膏ボードSBの長辺を縦方向に載置してもボードが外側に倒れることなく容易に運ぶことができる。このため、板材搬送台車1によれば、軽量鉄骨が立設されているような曲がりくねった狭隘な空間を通過して石膏ボードSBを搬送することが容易である。また、板材搬送台車1によれば、板材搬送台車1のスペースが、人一人分若しくは二人分のスペースであるため、規格品の乗用エレベーターで最小クラスである定員が4名の小型乗用エレベーターでも石膏ボードSBを一旦下すことなくそのまま載せることができる。
それに加え、板材搬送台車1によれば、幅W2の異なる複数種類の隙間調整部材6を常時搭載している。このため、板材挟持部5の幅W1より少ない1枚から3枚の石膏ボードSBを運ぶ場合でも石膏ボードSBを板材挟持部5間に挟持した状態で運ぶことが可能となる。このため、板材搬送台車1によれば、各階や離れた場所に少ない枚数ずつ運ぶような場合でも、曲がりくねった狭隘な空間を転倒することなく、容易に運ぶことができる。
その上、板材搬送台車1によれば、板材挟持部5の底面は、キャスター3の車輪33の上端より下方に設けられているので、障害物があっても横移動が容易な大きな車輪33のキャスター3を取り付けた場合でも、搭載した石膏ボードSBの上端の高さを最小限に抑えることができる。このため、板材搬送台車1によれば、石膏ボードSBの長辺を縦向きに載置した状態でも、人体の一般的な大きさから定められた乗用エレベーターの開口高さより低く抑えることができ、既設建築物の改修工事等でも各階の移動が容易である。
また、板材搬送台車1によれば、板材挟持部5に加え、板材収容凹部21b,22bが形成されているので、板材収容凹部21b,22bに石膏ボードSBの長辺方向を縦方向として斜めに立て掛けて最大8枚の石膏ボードSBを一度に搬送することができる。
以上、本発明の実施形態に係る板材搬送台車1について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、前述の実施形態により本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1:板材搬送台車
2:基体フレーム(基体部)
21:第1基体フレーム(第1基体部)
21a:本体部
21b:板材収容凹部
21c:嵌合溝
22:第2基体フレーム(第2基体部)
22a:本体部
22b:板材収容凹部
22c:嵌合溝
3:キャスター
30:取付座
31:フォーク部
32:シャフト
33:車輪
4:板ばね(ばね材)
5:板材挟持部
50:底部プレート
51:ゴムプレート
6:隙間調整部材
60:調整部材本体
61:嵌合凸条
62:係止片
7:寄受け部材
70:寄受け本体
71:傾斜面
72,73:ビス孔
SB:石膏ボード(板材)

Claims (5)

  1. 厚さ及び大きさが規格化された板材を搬送するための板材搬送台車であって、
    台車の基体となる基体部と、この基体部に取り付けられた複数のキャスターと、を備え、
    前記基体部は、前記板材の短辺の長さに応じた奥行を有し、中央で2分割され、左右一対の第1基体部と第2基体部とから構成され、
    これらの第1基体部と第2基体部とが、一定間隔離間した状態でばね材を介して底部同士が接合されているとともに、
    この第1基体部と第2基体部との間が、前記板材を挟持する板材挟持部となっており、
    この板材挟持部は、前記板材が載置されることで、載置された当該板材の自重で前記ばね材が下方に撓んで上部の間隔が狭くなり前記板材が挟持される構成となっていること
    を特徴とする板材搬送台車。
  2. 前記板材挟持部の内側に、前記板材の厚さに応じた隙間調整部材が装着可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の板材搬送台車。
  3. 前記板材挟持部の底面は、前記キャスターの車輪の上端より下方に設けられていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の板材搬送台車。
  4. 前記板材挟持部の外側には、さらに前記板材の下部を収容して掛け止める凹部である板材収容凹部が形成されていること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の板材搬送台車。
  5. 前記板材収容凹部には、上面に傾斜面が形成され、板材の下端部の横ずれを防止する寄受け部材が取り付けられていること
    を特徴とする請求項4に記載の板材搬送台車。
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