JP3137180U - 重量物搬送台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】脚部を有する重量物を安定して搬送することに加え、荷台の変形も抑制する。
【解決手段】荷台2が凹状溝部10と側壁部12,13から突出する突出片部14,15とを備えてなり、車輪21が、各突出片部14,15にそれぞれ支持され、重量物の脚部を凹状溝部10内に位置させて搬送する構造である。脚部が凹状溝部10内に位置していると共に、側壁部12,13から突出する突出片部14,15に車輪21が支持されているため、従来の平板からなる荷台と比較して、搬送路面から凹状溝部10の底壁部11までの距離が短くなる。このため、重量物の脚部を凹状溝部10内に載せる際の上下動距離は極めて少なくて済むと共に、搬送時における重量物の高さも従来よりも低くなり、狭い工場内や室内などにおける搬送作業が容易になる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、食品収納タンク、各種の液体収納タンク、冷暖房機器、大型工作機械などの重量物を主として各種工場、クリーンルーム、機械室その他の施設内などで搬送するために用いられる重量物搬送台車に関する。
重量物を搬送する搬送台車は、例えば、特許文献1の図1に示されているように、重量物の前後に配置される、平板な荷台と車輪とを備えたものが一般的である。特許文献1の図1では、前側及び後側ともに、それぞれ一対の搬送台車と、左右の搬送台車同士を連結する連結部材とを備えてなる。また、特許文献2には、その図1に、重量物を載せる1枚の平板な荷台と、その前後に配設される車輪とを備えた構造のものと、図23に、平板な荷台と車輪とを備え、それらが重量物の前後に配設されるものとが開示されている。
特開2002−36807号公報 特開2003−182586号公報
上記した従来の搬送台車は、いずれも、平板な荷台と、この平板な荷台の下面に取り付けられる車輪とを備えたものであり、重量物の運搬にあたっては、この荷台に相当する高さまで該重量物を持ち上げる必要がある。人力でこれを持ち上げるのは困難であるため、ハンドリフトやジャッキなどを用いて搬送台車の荷台に載せるのが通常である。しかし、これらの搬送台車が用いられる各種工場や機械室等には、種々の設備が設置されているため、重量物を大きく持ち上げたりすると、それらの室の天井部にあたったり、持ち上げ最中にバランスを崩したりするなどするおそれがある。特に、搬送対象である重量物が、脚部を有するものの場合には、より不安定になりやすい。このため、重量物の搬送にあたっては、荷台の高さはできるだけ低いことが望ましい。
また、特許文献1、特許文献2に示された搬送台車の荷台は、平板からなるため、重量物の接触面も平らである。重量物における荷台に接する部分が、前後左右に配した全ての搬送台車に跨ることができる所定の大きさの面状のものであればこれでもよいが、重量物が、脚部を有するものである場合には、脚部を搬送台車の各荷台にセットしなければならない。しかし、これらの脚部を、搬送台車の各荷台に載せて搬送すると、搬送路面の傾斜や凹凸になどにより、搬送中、脚部の位置がずれてしまうことが多い。その対策として、荷台の表面に滑り止めのゴム板を設けて行う場合もあるが、平板の上で支持していることに変わりないため不安定である。不安定さを解消するために、何らかの固定手段で荷台に固定することも考えられるが、その場合には固定作業が必要があり、作業が面倒である。また、脚部を載せた場合、平板からなる荷台の略中央部を中心として局部的に大きな荷重がかかり、荷台が変形するおそれもある。
本考案は上記に鑑みなされたものであり、重量物をできるだけ低い姿勢で搬送でき、特に、脚部を有する重量物を安定して搬送するのに適する重量物搬送台車を提供することを課題とする。また、本考案は、脚部を有する重量物を安定して搬送することに加え、荷台の変形も抑制できる重量物搬送台車を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本考案では、荷台と前記荷台に取り付けられる車輪とを備え、前記荷台に搬送対象である重量物を支持して搬送する重量物搬送台車であって、前記荷台が、底壁部と、対向する2つの側壁部とを備え、溝方向の少なくとも一端部が開放された凹状溝部と、前記凹状溝部の各側壁部からそれぞれ外方に突出する突出片部とを備えてなり、前記車輪が、前記各突出片部にそれぞれ支持されており、重量物の脚部毎に用いられ、重量物の各脚部をそれぞれの凹状溝部内に位置させて、搬送するものであることを特徴とする重量物搬送台車を提供する。
前記凹状溝部は、溝方向各端部よりも中央寄りの部位が重量物の脚部が位置する脚部支持部となっており、前記脚部支持部を挟んだ両側に前記凹状溝部を横切るように少なくとも一方が着脱可能に設けられると共に、搬送時において前記重量物の脚部が前記凹状溝部に沿った方向へ移動することを阻止する一対の仕切板を設けることが好ましい。
前記凹状溝部の溝方向各端部とも、開放されていることが好ましい。
前記一対の仕切板が、前記凹状溝部にいずれも着脱可能に設けられていることが好ましい。
前記各突出片部は、前記凹状溝部の各側壁部の上縁からそれぞれ外方に略水平に突出され、前記各車輪は、この各突出片部に設けられる車輪支持部材に、搬送面に接した際に、前記凹状溝部の底壁部下面が搬送面から離間するような位置関係で設けられていることが好ましい。
前記各仕切板の上端縁の長手方向長さは、その長手方向各端部が、前記凹状溝部の各側壁部にそれぞれ当接する長さで形成されていることが好ましい。
前記凹状溝部の各側壁部には、その上縁から底壁部方向に向かった少なくとも中途位置まで、上下方向に沿った切り込みが、重量物の脚部が載る前記脚部支持部を挟んだ位置に形成されており、前記各仕切板は、各切り込みに、少なくともそれぞれの上端縁の長手方向各端部を挿入して配設されることが好ましい。
前記各仕切板の下端縁には、下方に突出する係合突片が設けられ、前記凹状溝部の底壁部には、前記係合突片が挿入されて係合する被係合部が形成され、前記仕切板が、前記係合突片を前記被係合部に係合させて配設されるものであることが好ましい。
前記凹状溝部に配設され、底壁部に接する支点を備え、該支点を中心として揺動可能であると共に、上面に重量物の脚部を支持可能な脚部支持角度調整部材を備えていることが好ましい。
前記脚部支持角度調整部材は、前記凹状溝部の底壁部に形成した凹部内に前記支点を含む部分が挿入されて配設されていることが好ましい。
前記脚部支持角度調整部材は、断面形状が略円弧状又は略三角形状に形成され、その頂部が前記支点となっているものを用いることができる。
また、前記脚部支持角度調整部材は、脚部支持板と、該脚部支持板の下面に設けた支軸とを備えてなり、該支軸が前記支点となっているものを用いることができる。
本考案は、荷台が凹状溝部と該凹状溝部の側壁部から突出する突出片部とを備えてなり、車輪が、各突出片部にそれぞれ支持され、重量物の脚部を凹状溝部内に位置させて搬送する構造である。脚部が凹状溝部内に位置していると共に、側壁部から突出する突出片部に車輪が支持されているため、従来の平板からなる荷台と比較して、搬送路面から凹状溝部の底壁部までの距離が短くなる。従って、重量物の脚部を凹状溝部内に載せる際の上下動距離は極めて少なくて済むと共に、搬送時における重量物の高さも従来よりも低くなり、狭い工場内や室内などにおける搬送作業が容易になる。
また、凹状溝部の略中央部に位置する脚部支持部を挟んだ両側に該凹状溝部を横切るように装着される一対の仕切板を備えた構成とすることにより、脚部支持部上に位置する重量物の脚部は、搬送路の傾斜等によって、搬送時において凹状溝部に沿った方向へ移動しようとしても、いずれかの仕切板に接触して阻止される。このため、作業員が脚部を強く押さえていなくても、脚部の移動が阻止されることから、搬送作業がスムースになる。
また、仕切板を、凹状溝部を横切るように装着し、好ましくは、上端縁の長手方向各端部が、凹状溝部の各側壁部にそれぞれ当接する長さで形成した構成とすることにより、重量部の重さによって底壁部を下方に押圧し、側壁部が内倒れ方向に変形しようとしても、側壁部が仕切板の上端縁の長手方向各端部に接するため、変形が抑制される。
また、仕切板の下端縁に、下方に突出する係合突片を設け、この係合突片を、凹状溝部の底壁部に形成した被係合部に係合させる構成とすると、仕切板と凹状溝部との間の隙間がなくなり、重量物の脚部に比較的厚みの薄いフランジがある場合、該フランジがこの隙間に入り込んで仕切板を浮き上がらせるような事態を抑制できる。
さらに、凹状溝部に、脚部支持角度調整部材を配設し、その上面に脚部を載置する構成とした場合、例えば、水平の搬送路から傾斜の搬送路に差しかかった際などにおいて、脚部支持角度調整部材によってその上面の角度が変化する。仮に、上面の角度が変化しないとすると、凹状溝部の底壁部が脚部の下部周囲にあたって変形させる力が加わるが、かかる脚部支持角度調整部材により上面角度が変化することで、底壁部のあたりを防ぐことができる。
以下、図面に示した本考案の実施形態に基づき、本考案をさらに詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る重量物搬送台車1の斜視図、図2はその分解斜視図、図3はその正面図である。本実施形態の重量物搬送台車1は、荷台2と車輪21とを備えてなる。荷台2は、鋼板や鉄板から形成され、断面略凹状の凹状溝部10と突出片部14,15とを有して構成される。凹状溝部10は、底壁部11と該底壁部11の両側から上方に立ち上がるように形成され、互いに略対向する2つの側壁部12,13とを備えてなる。また、凹状溝部10の溝方向に沿った各端部10a,10bはいずれも開放されている。本実施形態では、いずれの端部10a,10bも開放しているが、いずれか一方には、端壁部材(図示せず)を設け、閉塞する構成としてもよい。両端部10a,10b共に開放しておくと、重量物Aの脚部Bを該凹状溝部10の底壁部11上に載せるときに、いずれの方向からでも載せられるため取り扱いに便利であるが(図4参照)、いずれか一方に端壁部材を装着した場合には、強度が高まり、凹状溝部10の変形を防ぐのに役立つという利点もある。
凹状溝部10の溝方向に沿った長さ(一端部10aから他端部10bまでに長さ)、底壁部11の幅、2つの側壁部12,13の対向距離、凹状溝部10の深さ(側壁部12,13の高さ)等は限定されるものではなく、重量物Aの脚部Bの大きさや重量物Aの重さ等に合わせて選択できるよう、種々のサイズのものを準備しておくことが好ましい。
重量物Aの脚部Bは、凹状溝部10のいずれかの端部10a,10bから底壁部11上に載せられるが、搬送時に片寄らないように、各端部10a,10bよりも中央寄りの部位に位置させて支持される。具体的には、図4に示したように、重量物Aの脚部Bを若干持ち上げ、脚部Bと搬送路面との隙間に、凹状溝部10のいずれかの端部10a,10bを相対的に挿入し、さらに、凹状溝部10の略中央部に至るまで、本実施形態の重量物搬送台車1を相対的にずらしていく。従って、凹状溝部10は、各端部10a,10bよりも中央寄りの部位が、搬送時において重量物の脚部を直接支える脚部支持部10cとなる。
側壁部12,13の両側のそれぞれに、突出片部14,15が設けられる。本実施形態では、突出片部14,15を側壁部12,13の上縁からそれぞれ外方に略水平に突出させているが、突出片部14,15は車輪21を支持するために設けられたものであり、その機能を果たす限り、側壁部12,13の上縁ではなく、例えば、側壁部12,13の高さ方向略中央部から外方に突出するように形成することもできる。
突出片部14,15には、図1〜図4に示したように、その適宜位置に、下方に突出するように車輪支持部材20が設けられており、各車輪支持部材20に車輪21が支持される。車輪支持部材20や車輪21は、重量物の重さに耐えられる強度を備えたものが用いられることはもちろんであり、また、本実施形態では、各突出片部14,15に2組ずつ配設しているが、これも、重量物の重さによっては1組又は3組以上とすることができる。いずれにしても、凹状溝部10の底壁部11の下面が、搬送中に引っかかったりしないようにするため、車輪21が搬送路に接地した際に、該搬送路の路面に対して適宜の隙間aを有する若干浮き上がった状態となるように(図3参照)、車輪支持部材20の長さ、車輪21の大きさ等が選択される。
ここで、凹状溝部10に形成される脚部支持部10cを挟んだ溝方向の両側には、凹状溝部10を横切るように、すなわち、凹状溝部10の溝方向に略直交する方向に仕切板30,31が装着される。仕切板30,31は、鋼板や鉄板から、凹状溝部10の横断面形状に略一致するような形状で形成されている。すなわち、上端縁301,311と下端縁302,312とが略平行で、側端縁303,313は、上端縁301,311から下端縁302,312方向に向かうに従って、側端縁303,303間又は313,313間の幅が若干狭くなるような形状で形成されいる(図2参照)。また、上端縁301,311の長手方向(仕切板30,31自体の長手方向)に沿った長さは、その長手方向各端部301a,311aが、凹状溝部10の各側壁部12,13の上縁付近にそれぞれ当接する長さを備えている。重量物Aの荷重が脚部Bを介して、重量物搬送台車1の底壁部11を下方に押圧する方向にかかり、その結果、対向する側壁部12,13を内倒れ方向に変形させる力が働く。しかしながら、仕切板30,31の側端縁303,313が各側壁部12,13に当接しているため、かかる内倒れに耐える力が働く。この結果、仕切板30,31は、重量部Aの荷重による荷台2の変形を防ぐ機能も果たす。
仕切板30,31は凹状溝部10に着脱可能に取り付けられる。着脱可能に取り付けるのは、重量物Aの脚部Bを脚部支持部10cに位置させるまでは、底壁部11上を相対的に若干浮かせながらスライドさせて行うため(図4参照)、仕切板30,31がその際の妨げにならないようにするためである。凹状溝部10の各端部10a,10bをいずれも開放し、重量物Aの脚部Bをそのいずれから挿入してもよい構成とした場合には、本実施形態のように、仕切板30,31のいずれも着脱可能に設けることが便利であり好ましいが、上記したように、凹状溝部10のいずれかの端部10a又は10bを閉塞した場合には、この閉塞した端部10a又は10b側に位置する仕切板30又は31は、凹状溝部10に固定配置することも可能である。
仕切板30,31を凹状溝部10に着脱可能に設ける手段は限定されるものではないが、本実施形態では、図1及び図2に示したように、上記脚部支持部10cを挟んだ位置に所定間隔をおいて、凹状溝部10の各側壁部12,13に、その上縁から底壁部11方向に向かって上下方向に沿って切り込み12a,13aを形成し、仕切板30,31の長手方向各端部301a,311aをこれらに差し込んで取り付けるようにしている。従って、本実施形態では、仕切板30,31の上端縁301,311は、その長手方向に沿った長さが各側壁部12,13の上縁付近に当接可能な長さといっても、より正確には、この切り込み12a,13aに挿入可能なだけの長さを有している。
切り込み12a,13aには、上記のように、少なくとも、仕切板30,31の上端縁301,311の長手方向各端部301a,311aが挿入されて取り付けられるが、仕切板30,31をより安定して取り付けるため、該仕切板30,31の側端縁303,313のできるだけ多くの部分が該切り込み12a,13aに挿入される大きさで形成されていることが好ましい。このため、切り込み12a,13aも、凹状溝部10の側壁部12,13の上縁から底壁部11方向に向かって底壁部11との境界付近に至るまで形成されていることが好ましい。
本実施形態によれば、重量物Aを搬送する際には、まず、図5に示したように、搬送対象の重量物の各脚部Bのそれぞれに、本実施形態の重量物搬送台車1をセットする。具体的には、まず、各脚部Bを、荷台2を構成する凹状溝部10の底壁部11上に載る高さまで持ち上げて、該底壁部11を各脚部B下面に潜り込ませるように重量物搬送台車1を相対的に移動させる(図4参照)。このとき、凹状溝部10を構成する底壁部11は、搬送路面からの高さ(図3に示した搬送路面と底壁部11下面との隙間a及び底壁部11の厚みに相当する分)が僅かであるため、持ち上げ高さが少なくて済む。そして、脚部Bを、凹状溝部10の脚部支持部10c上に位置するまで移動させる。次に、各仕切板30,31を各切り込み12a,13aに挿入する。これにより、脚部Bは、仕切板30,31に挟まれるような状態になる。
これを全ての脚部Bについて実施したならば、重量物Aを目的とする搬送場所まで移動させる。このとき、重量物Aは、凹状溝部10内の底壁部11上に支持されているため、該重量物Aの高さは、従来の平板に支持させた場合よりも低くなる。従って、狭い工場や室内で搬送する場合に、それらの天井部や壁などに接触する可能性が低くなる。また、搬送路に傾きがあると、重量物Aの脚部Bは、脚部支持部10cに対して相対的に位置ずれしようとするが、凹状溝部10の横方向へは側壁部12,13によってそれ以上の位置ずれが阻止され、溝方向へは仕切板30,31によってそれ以上の位置ずれが阻止される。従って、作業員は、脚部Bを支持しているだけであるにも拘わらず、従来の平板からなる荷台に脚部を載せたときのように、脚部Bの位置ずれを気にかけながら搬送するといった煩わしさがなくなり、搬送作業がスムースになる。目的とする搬送場所に到着したならば、仕切板30,31を外し、重量物Aの脚部Bを僅かに持ち上げ、脚部Bが凹状溝部10の溝方向に沿うようにして、各脚部Bから重量物搬送台車1を取り外す。これにより、重量物Aは目的の搬送場所に設置される。この場合も、底壁部11から搬送場所まで降ろす距離が短いため、天井部などにあたったりすることが抑制される。
なお、本実施形態の重量物搬送台車1は、重量物Aの脚部Bを載せて搬送するタイプであり、かかる脚部Bを備えた重量物Aであれば、搬送対象である重量物Aの種類は限定されない。例えば、食品収納タンク、各種の液体収納タンク、冷暖房機器、工場内に設置される大型工作機械などを搬送することができる。
上記した実施形態では、仕切板30,31は、側壁部12,13に形成した切り込み12a,13aに、長手方向各端部301a,311a及び側端縁303,313を挿入しているだけであり、下端縁302,312と凹状溝部10の底壁部11の表面との間には通常隙間がある。このため、重量物Aの脚部Bの周囲にフランジCなどがついている場合(図4参照)、このフランジCが搬送中に隙間に入り込み、仕切板30,31を上方に浮かし、切り込み12a,13aから外れてしまうおそれがある。そこで、フランジCが上記隙間に入り込まないような対策を施すことが好ましい。その手段は限定されるものではないが、極めて簡易で実用性のある次の手段を用いることが好ましい。
すなわち、図6に示したように、仕切板30,31の下端縁302,312に、下方に突出する係合突片302a,312aを設ける。これと共に、該係合突片302a,312aが係合するように、凹状溝部10の底壁部11における対応位置に、被係合部11aを形成する。被係合部11aは、底壁部11に刻設される溝状のものであってもよいし、厚み方向に貫通する孔状のものであってもよい。図6に示した態様によれば、仕切板30,31を取り付ける際には、側壁部12,13に形成した切り込み12a,13aに、長手方向各端部301a,311a及び側端縁303,313を挿入すると共に、係合突片302a,312aを被係合部11aに挿入する。この結果、重量物Aの脚部Bの周囲に張り出したフランジCが、仕切板30,31の下端縁302,312と凹状溝部10の底壁部11の表面との隙間に入り込もうとしても、係合突片302a,312aに突き当たってしまうため、かかる隙間に侵入できなくなり、フランジCの侵入による仕切板30,31の浮き上がりを防止できる。
また、図7及び図8に示したように、凹状溝部10には、脚部支持角度調整部材50を設けることが好ましい。この脚部支持角度調整部材50は、底壁部11に接する支点を備え、この支点を中心として揺動可能であると共に、上面で重量物Aの脚部Bを支えることができるものが用いられる。図7及び図8に示したものは、断面略円弧状の下面50aを備え、上面50bに重量物Aの脚部Bを支持可能になっており、断面略円弧状の下面50aの頂部が支点になっている。上面50bは、脚部Bを支持できればよく、図7に示したような略水平面であってもよいし、脚部Bを支持しやすいように中央部が多少へこんだ形状であってもよい。脚部Bには、上記のように、底部にフランジCを備えているものが多いが、図10に示したように、例えば、略水平の搬送路xから傾斜した搬送路yに移行する際において、この脚部支持角度調整部材50を備えていないと、重量物Aの進行方向前方の脚部Bを支持している重量物搬送台車1では、その前輪側が傾斜面に沿って高くなるため、フランジCの前縁部C1が、凹状溝部10の底壁部11に押圧されるような偏った力が働き、重量物Aの進行方向後方の脚部Bを支持している重量物搬送台車1では、底壁部11が略水平のまま、フランジCの前縁部が浮き上がるようになるため、該フランジの後縁部C2に偏った力が働く。このため、フランジCに変形が生じる場合がある。これに対し、上記脚部支持角度調整部材50を設けた場合、フランジCに偏った力が働いても、図8の矢印で示したように、前後に揺動することによって、傾いた状態でフランジCを支えることができるため、フランジCの変形を防ぐことができる(なお、図8の想像線は、片側に傾いた状態を示しているが、反対側にも揺動することはもちろんである)。
脚部支持角度調整部材50は、上記機能を有すればよく、断面略円弧状のものに限らず、断面略三角形状のものでその頂部を支点としたものや、図9に示したように、脚部支持板51と、該脚部支持板51の下面に設けた支軸52とを備えてなり、該支軸52が前記支点となった構造のものであってもよい。
また、脚部支持角度調整部材50は、上記した凹状溝部10内に、好ましくは、仕切板30,31に取り囲まれた脚部支持部10cに配設されるが、その際に、底壁部11に凹部11bを形成し、その凹部11bに、少なくとも上記した支点となる部分、好ましくは、支点から上面に至るほとんどの部分が挿入された状態で配設されることがよい(図8及び図9参照)。それにより、脚部Bを載せる上面50bの高さが多少なりとも低くなるため、脚部Bを該上面50bに載せる作業が容易になる。
また、上記した重量物搬送台車1は、仕切板30,31間の脚部支持部10cに重量物Aの脚部Bを支持して搬送するものであるが、図11に示したようなアダプタ部材40を準備しておくことにより、必要に応じて平台車とすることもできる。このアダプタ部材40は、平板41と、該平板41の略中央部付近に設けられた凸部42とを備えてなり、この凸部42を下側に向けて、仕切板30,31間に嵌合させて配設される。これにより、重量物搬送台車1は、平板41が上面になるため、簡易に平台車として用いることができる。この場合、平板41の表面に、部分的にゴム等からなる滑り止め部材43を設ける構成とすることが好ましい。滑り止め部材43は、平板41の表面全体に貼った場合には、重量物Aの重さによって脚部BのフランジCがあたったりすると切れることがある。切れた場合には、次の搬送時おいては剥がれるおそれがあるため、張り替えなければならない。従って、滑り止め部材43は、該平板41に複数の凹部を設け、この凹部を利用して固定し、平板41の表面から僅かに突出するように配設することが好ましい(図11(b)参照)。重量物Aの重さにより、滑り止め部材43は押圧されるため、重量物Aは直接的には平板41の表面で支えられ、滑り止め部材43は、重量物Aを支える機能はほとんどなくなり、滑り止めの機能が主として作用するようになり、滑り止め部材43の損傷が抑制される。なお、このような滑り止め部材は、図7〜図9に示した脚部支持角度調整部材50の上面50bにも同様に設けることもできる。
図1は、本考案の一の実施形態に係る重量物搬送台車を示す斜視図である。 図2は、上記実施形態に係る重量物搬送台車の分解斜視図である。 図3は、上記実施形態に係る重量物搬送台車の正面図である。 図4は、上記実施形態に係る重量物搬送台車に重量物の脚部を載せる過程を説明するための図である。 図5は、上記実施形態に係る重量物搬送台車を用いて重量物を搬送する様子を説明するための図である。 図6は、仕切板の下端縁に、下方に突出する係合突片を設けた態様を示す図である。 図7は、脚部支持角度調整部材の一例を説明するための図である。 図8は、図7に示した脚部支持角度調整部材の作用を説明するための図である。 図9は、脚部支持角度調整部材の他の例を説明するための図である。 図10は、脚部支持角度調整部材を使用しない場合の不具合を説明するための図である。 図11は平台車に変換するためのアダプタ部材を示す図であり、(a)はその斜視図を、(b)は側面図をそれぞれ示す。
符号の説明
1 重量物搬送台車
2 荷台
10 凹状溝部
10a,10b 端部
10c 脚部支持部
11 底壁部
12,13 側壁部
12a,13a 切り込み
14,15 突出片部
21 車輪
30,31 仕切板
40 アダプタ部材
50 脚部支持角度調整部材
A 重量物
B 脚部
C フランジ

Claims (12)

  1. 荷台と前記荷台に取り付けられる車輪とを備え、前記荷台に搬送対象である重量物を支持して搬送する重量物搬送台車であって、
    前記荷台が、底壁部と、対向する2つの側壁部とを備え、溝方向の少なくとも一端部が開放された凹状溝部と、
    前記凹状溝部の各側壁部からそれぞれ外方に突出する突出片部と
    を備えてなり、
    前記車輪が、前記各突出片部にそれぞれ支持されており、
    重量物の脚部毎に用いられ、
    重量物の各脚部をそれぞれの凹状溝部内に位置させて、搬送するものであることを特徴とする重量物搬送台車。
  2. 前記凹状溝部は、溝方向各端部よりも中央寄りの部位が重量物の脚部が位置する脚部支持部となっており、
    前記脚部支持部を挟んだ両側に前記凹状溝部を横切るように少なくとも一方が着脱可能に設けられると共に、搬送時において前記重量物の脚部が前記凹状溝部に沿った方向へ移動することを阻止する一対の仕切板を設けたことを特徴とする請求項1記載の重量物搬送台車。
  3. 前記凹状溝部の溝方向各端部とも、開放されていることを特徴とする請求項1又は2記載の重量物搬送台車。
  4. 前記一対の仕切板が、前記凹状溝部にいずれも着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載の重量物搬送台車。
  5. 前記各突出片部は、前記凹状溝部の各側壁部の上縁からそれぞれ外方に略水平に突出され、
    前記各車輪は、この各突出片部に設けられる車輪支持部材に、搬送面に接した際に、前記凹状溝部の底壁部下面が搬送面から離間するような位置関係で設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の重量物搬送台車。
  6. 前記各仕切板の上端縁の長手方向長さは、その長手方向各端部が、前記凹状溝部の各側壁部にそれぞれ当接する長さで形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1に2記載の重量物搬送台車。
  7. 前記凹状溝部の各側壁部には、その上縁から底壁部方向に向かった少なくとも中途位置まで、上下方向に沿った切り込みが、重量物の脚部が載る前記脚部支持部を挟んだ位置に形成されており、前記各仕切板は、各切り込みに、少なくともそれぞれの上端縁の長手方向各端部を挿入して配設されることを特徴とする請求項6記載の重量物搬送台車。
  8. 前記各仕切板の下端縁には、下方に突出する係合突片が設けられ、前記凹状溝部の底壁部には、前記係合突片が挿入されて係合する被係合部が形成され、前記仕切板が、前記係合突片を前記被係合部に係合させて配設されるものであることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1に記載の重量物搬送台車。
  9. 前記凹状溝部に配設され、底壁部に接する支点を備え、該支点を中心として揺動可能であると共に、上面に重量物の脚部を支持可能な脚部支持角度調整部材を備えていることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1に記載の重量物搬送台車。
  10. 前記脚部支持角度調整部材は、前記凹状溝部の底壁部に形成した凹部内に前記支点を含む部分が挿入されて配設されていることを特徴とする請求項9記載の重量物搬送台車。
  11. 前記脚部支持角度調整部材は、断面形状が略円弧状又は略三角形状に形成され、その頂部が前記支点となっていることを特徴とする請求項10記載の重量物搬送台車。
  12. 前記脚部支持角度調整部材は、脚部支持板と、該脚部支持板の下面に設けた支軸とを備えてなり、該支軸が前記支点となっていることを特徴とする請求項10記載の重量物搬送台車。
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JP6222509B1 (ja) * 2017-04-21 2017-11-01 啓介 國島 機械及び付属部品の運搬台車

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