JP3203601U - 荷台装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きな重量を有する被搬送物であっても狭いスペースで搬送することが可能な荷台装置を提供する。【解決手段】荷台装置1は、略平板状の底板部21、底板部の両側に上方に向けて立設された一対の側板部22a,22b、および一対の側板部のそれぞれの上側部に底板部に対して平行に設けられた一対の上板部23a,23bを有し、底板部21、一対の側板部22a,22bおよび一対の上板部23a,23bが一枚の平板状の板材にて形成された荷台本体2と、荷台本体の一対の上板部23a,23bの下方に取り付けられ少なくとも荷台本体の長手方向に沿って荷台本体を移動可能とする複数のキャスター3と、を備えている。【選択図】図1
Description
本考案は、狭いスペースでも重量を有する被搬送物を搬送することができる荷台装置に関する。
従来、この種の荷台装置としては、例えば下記特許文献1に記載の構成の搬送具が知られている。本搬送具は、「荷役用パレット(5)を載置可能な載置台(2)と、載置台(2)を床面の上方位置に支持する支持脚(3)と、載置台(2)に連結した移送用ハンドル(4)とを備える。支持脚(3)は搬送用キャスター(7)を備える。載置台(2)はパレット収容部(10)を備える。パレット収容部(10)は、収容底部(11)と、この収容底部(11)の幅方向両端部に立設したパレット保持部(12)とを有する。」構成となっている(要約参照。)。
上記特許文献1に記載の搬送具は、載置台(2)を構成するパレット収容部(10)が、収容底部(11)と、この収容底部(11)の幅方向両端部に立設したパレット保持部(12)とで構成されており、パレット収容部(10)と支持脚(3)とが別体の板材にて形成されている。そして、支持脚(3)の下方に屈曲させた部分をパレット収容部(10)のパレット保持部(12)に接続した構成となっている。このため、パレット収容部(10)の収容底部(11)に荷役用パレット(5)を載置させて搬送する場合においては、支持脚(3)の下方に屈曲させた部分とパレット収容部(10)のパレット保持部(12)との接続箇所に、荷役用パレット(5)の荷重に伴う応力が集中してしまう。よって、大きな重量を有する荷役用パレット(5)を搬送する際に、支持脚(3)の下方に屈曲させた部分とパレット収容部(10)のパレット保持部(12)との接続箇所が損傷等してしまうおそれがあり、大きな重量を有する荷役用パレット(5)については、使用することができないという問題を有している。
そこで本考案は、従来技術における上記問題を解決し、大きな重量を有する被搬送物であっても狭いスペースで搬送することが可能な荷台装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するため、請求項1にかかる本考案は、長手方向を有する略平板状の底板部、前記底板部の両側に上方に向けて立設された一対の側板部、および前記一対の側板部のそれぞれの上側部に前記底板部に対して平行に設けられた一対の上板部を有し、前記底板部、前記一対の側板部および前記一対の上板部が一枚の平板状の板材にて形成された荷台本体と、前記荷台本体の前記一対の上板部の下方に取り付けられ少なくとも前記荷台本体の長手方向に沿って前記荷台本体を移動可能とする複数のキャスターと、を備えた、ことを特徴とする荷台装置である。
そして、このように構成したことにより、例えば一部を荷台本体の底板部上に載置させることが可能な被搬送物の場合には、被搬送物を荷台本体の上板部上に載置させることなく、被搬送物を搬送することができるので、被搬送物を余り持ち上げずに搬送することができる。よって、狭いスペースであっても被搬送物を搬送することができる。また同時に、荷台本体の底板部、一対の側板部および一対の上板部を一枚の平板状の板材にて形成し、この荷台本体一対の上板部の下方に複数のキャスターを取り付けた構成としているため、荷台本体の底板部上に載置させた被搬送物の荷重に伴う応力が、荷台本体の底板部、一対の側板部および一対の上板部のそれぞれに分散するため、比較的大きな重量を有する被搬送物であっても適切に搬送することができる。
請求項2は、請求項1記載の荷台装置において、前記複数のキャスターは、前記荷台本体を前記底板部に沿う方向に移動可能としかつ前記底板部の法線方向を中心軸として回転可能とされている、ことを特徴とする。
そして、このように構成したことにより、複数のキャスターの底板部の法線方向を中心軸とした回転により荷台本体を底板部に沿ういずれの方向にも移動することが可能となる。よって、荷台装置の使い勝手を向上することができる。
請求項3は、請求項1または2記載の荷台装置において、前記複数のキャスターは、前記一対の上板部の下面に沿って回転可能に取り付けられたキャスター本体、および前記キャスター本体に回転可能に支持された転動輪を有し、前記底板部の下面よりも前記転動輪の外周面を下方に突出させて取り付けられている、ことを特徴とする。
そして、このように構成したことにより、複数のキャスターの転動輪の外周面の、荷台本体の底板部の下面からの下方への突出量を必要最小限にすることによって、被搬送物をより持ち上げずに搬送することが可能となるから、例えば、被搬送物の高さに略等しい狭いスペースであっても、被搬送物を適切に搬送することができる。
請求項4は、請求項1〜3のいずれかに記載の荷台装置において、前記荷台本体は、前記一対の上板部の下面、および前記一対の側板部の外側面との間に取り付けられた補強板部を有する、ことを特徴とする。
そして、このように構成したことにより、荷台本体の底板部または上板部上に被搬送物を載置させた場合に生じる被搬送物の荷重に伴う応力が、底板部と一対の側板部との間、および一対の側板部と一対の上板部との間へ集中することをより適切に抑制することができる。よって、搬送する被搬送物の荷重に伴う応力の荷台本体に対する分散をより適切にできるため、比較的大きな重量を有する被搬送物であってもより適切に搬送することができる。
請求項5は、請求項4に記載の荷台装置において、前記荷台本体は、底板部の上側に取り付けられた底部補強材を有し、前記補強板部は、前記上板部の幅寸法を有する第1辺、および前記側板部の幅寸法を有する第2辺を備えた略三角形状であって、前記第1辺が前記上板部の幅方向に沿わせて前記上板部の下面に接続され、前記第2辺の下部が前記底部補強材に接続され、前記底部補強材と前記補強板部とが一枚の平板状の板材にて形成されている、ことを特徴とする。
そして、このように構成したことにより、荷台本体の上板部の下面と側板部の外側面との間、および底板部の上側のスペースを有効活用しつつ、荷台本体の底板部または上板部上に被搬送物を載置させた場合に生じる被搬送物の荷重に伴う応力が、一枚の平板状の板材にて形成された補強底板材から各補強板部へ分散するようになるため、この応力をより適切に分散できる。また、補強板部が上板部と側板部との間から余り突出しない構造であるため、被搬送物を搬送する際に、補強板部が周辺の障害物等に接触等することを少なくできる。
本考案によれば、大きな重量を有する被非搬送物であっても狭いスペースで搬送することができる。そして、前述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明より明らかにされる。
本考案の一実施形態に係る荷台装置1について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本考案の一実施形態に係る荷台装置1を示す斜視図である。図2は、荷台装置1の荷台本体2を示す平面図である。図3は、荷台本体2を示す正面図である。
本一実施形態に係る荷台装置1は、図1〜図3に示すように、被搬送物を載置させるための荷台本体2と、荷台本体2を移動可能にさせる複数、例えば6台の車輪であるキャスター3とで構成されている。荷台本体2は、長手方向を有する矩形平板状の底板部21を有している。底板部21は、例えば120mmの幅寸法、例えば350mmの長手寸法を有する長方形状に形成されている。底板部21の幅方向の両側部のそれぞれには、平面視等脚台形平板状の側板部22a,22bがそれぞれ上方に向けて立設されて取り付けられている。
底板部21の上側には、底板部21の幅寸法および長手寸法に等しい幅寸法および長手寸法を有する補強底板材21bが取り付けられている。補強底板材21bの幅方向における両側部、および長手方向における両端部には、補強底板部21bに対して垂直に形成された補強辺部21cがそれぞれ設けられている。各補強辺部21cは、例えば20mmの高さ寸法を有しており、一枚の板材の縁部を垂直に屈曲させて形成され、補強底板材21bに対して一体的に設けられている。そして、補強底板材21bは、補強辺部21cが突出している側を、底板部21の上側に向けて、この底板部21上に溶接等されて取り付けられている。すなわち、底板部21は、補強底板材21bによってボックス構造とされて補強されている。
さらに、補強底板材21bと底板部21との間には、補強底板材21bの両側に位置する補強辺部21c間の幅寸法に等しい長さ寸法を有し、補強底板材21bの下面と底板部21の上面との間の隙間寸法に等しい幅寸法を有する矩形平板状の底部補強材21dが取り付けられている。底部補強材21dは、図2に示すように、底板部21の幅方向に長手方向を沿わせた状態で、補強底板材21bの下面と底板部21の上面と補強底板材21bの両側に位置する補強辺部21cの内側面との間の隙間に取り付けられている。底部補強材21dは、底板部21の長手方向に向けて等間隔、例えば87.5mm毎に離間させた位置に、例えば3枚取り付けられている。
一対の側板部22a,22bは、図1に示すように、上底側の長さ寸法が、底板部21の長手寸法に等しい、例えば350mmとされ、これら各側板部22a,22bの上底側の底辺が底板部21の幅方向の両側部に接続され、この底板部21に対して垂直に取り付けられている。一方、一対の側板部22a,22bの下底側の長さ寸法は、例えば510mmとされている。また、各側板部22a,22bの長手方向の両側部には、例えば16mmの直径寸法を有する複数の穴がパンチングされて開口され軽量化されている。
さらに、各側板部22a,22bの下底側の底辺、すなわち上側部には、長手寸法を有する平面視長方形平板状の上板部23a,23bがそれぞれ取り付けられている。一対の上板部23a,23bは、側板部22a,22bの下底側の長さ寸法に等しい、例えば510mmの長さ寸法を有するとともに、例えば150mmの幅寸法を有する矩形状に形成されている。各上板部23a,23bは、各側板部22a,22bに対して垂直であるとともに、底板部21に対して平行に形成されている。また、各上板部23a,23bの幅方向の縁部には、下方に向けて突出する屈曲片部24a,24bが一体的に設けられている。これら屈曲片部24a,24bは、例えば25mmの高さ寸法、すなわち幅寸法を有し、各上板部23a,23bの両縁部に沿って、この上板部23a,23bの一部を垂直に屈曲等させて形成されている。すなわち、各屈曲片部24a,24bは、上板部21の長手方向に対して平行に立設されている。
さらに、各上板部23a,23bの長手方向の両端部には、矩形平板状の補強片部25a,25bが取り付けられている。これら各補強片部25a,25bは、側板部22a,22bと屈曲片部24a,24bとの間の幅寸法に等しい、例えば145mmの長さ寸法を有し、例えば20mmの幅寸法、および例えば2mmの厚さ寸法を有する細長矩形平板状に形成されている。各補強片部25a,25bは、幅方向の一側縁を、上板部23a,23bの長手方向の一端部に接触させ、かつ長手方向の両側部を屈曲片部24a,24bの長手方向の一端部および側板部22a,22bの下底側の斜辺に接触させた状態とされて溶接等されて取り付けられている。
ここで、荷台本体2の底板部21、一対の側板部22a,22b、一対の上板部23a,23bおよび一対の屈曲片部24a,24bは、所定の厚さ、例えば4mmの厚さ寸法を有する平板状の板材である鉄板を屈曲等させて一体的に形成されている。一方、補強底板材21bおよび補強辺部21cは、荷台本体2の底板部21の厚さ寸法より小さな厚さ、例えば2mmの厚さ寸法を有する底板状の鉄板を屈曲等させて一体的に設けられている。さらに、底部補強材21dは、補強底板材21bと等しい厚さ、例えば2mmの厚さ寸法を有する平板状の鉄板にて形成されている。
さらに、各上板部23a,23bの下面には、これら上板部23a,23bの幅方向に沿って平板状の補強板部26a,26bが取り付けられている。これら補強板部26a,26bは、図2および図3に示すように、平面視略直角三角形状に形成されており、例えば16mmの直径寸法を有する複数の穴がパンチングされて開口され軽量化されている。また、補強板部26a,26bは、斜辺を除く一辺である第1辺が上板部23a,23bの幅寸法、すなわち屈曲片部24a,24bと側板部22a,22bとの間の幅寸法、すなわち例えば145mmであって、斜辺を除く他辺である第2辺が側面部22a,22bの幅寸法に略等しい、例えば110mmに形成されている。補強板部26a,26bの第1辺と斜辺との角部には、例えば30mmの面取部26cが設けられている。
そして、補強板部26a,26bの第1辺と斜辺との角部には、たとえば25mmの長さ寸法を有する接続片部26dが設けられている。接続片部26dは、例えば30mmの幅寸法を有している。接続片部26dは、補強板部26a,26bの第1辺に対して垂直に屈曲させて設けられている。すなわち、接続片部26dは、補強板部26a,26bの端部を垂直に屈曲等させて一体的に設けられている。
さらに、補強板部26aは、接続片部26dを屈曲片部24a,24bの内側面に接触させつつ、接続片部26dに対向する補強板部26a,26bの第2辺を側板部22a,22bの外側面に接触させ、第1辺および第2辺のそれぞれを上板部23a,23bおよび側板部22a,22bそれぞれの幅方向に沿わせた状態とされて、これら屈曲片部24a,24bおよび側面部22a,22bに対して溶接等されて取り付けられている。さらに、補強板部26a,26bは、第1辺を上板部23a,23bの下面に接触させ、上板部26a,26bの長手方向の中心から等間隔、例えば87.5mmほど離間させた位置に2枚ずつ取り付けられている。さらに、補強板部26a,26bは、それぞれの接続片部26dを相対する方向に向けた状態とされて取り付けられている。また、各補強板部26a,26bは、図2に示すように、底板部21の底部補強材21dに沿った位置、すなわち底板部21の幅方向に沿って直線状に並ぶ位置に取り付けられている。
ここで、これら補強板部26a,26bは、直線状に並ぶ底部補強材21dに対して一体的に構成されている。すなわち、一対の補強板部26a,26bと底部補強材21dとは、一枚の平板状の板材にて形成されている。具体的に、各補強板部26a,26bの第2辺の下部が底部補強材21dの長手方向の端部に接続している。そして、この底部補強材21dの長手方向の端部は、底板部21から側板部22a,22bおよび補強底板部21bの補強辺部21cまでに亘って形成された切欠溝部21eに嵌合させつつ、各側板部22a,22bの外側に突出し、この突出した部分が補強板部26a,26bの第2辺の下部に接続されている。したがって、一対の補強板部26a,26bと底部補強材21dとにて一体的な補強部材27を構成している。
一方、各上板部23a,23bの下面には、複数、例えば計3台ずつキャスター3が、少なくとも荷台本体2の長手方向に沿って荷台本体2を移動可能とさせて取り付けられている。これらキャスター3は、各上板部23a,23bの長手方向の中心位置と、この中心位置から等間隔、例えば190mm離れた位置に取り付けられている。そして、各キャスター3は、転動輪31と、この転動輪31を周方向に回転可能に支持するキャスター本体32と、このキャスター本体32を水平方向に回転可能に支持する取付台33とを備えている。取付台33は、平面視略矩形平板状に形成され、各角部にねじ穴が形成され、取付台33の上面を上板部23a,23bの下面に接触させた状態で、各ねじ穴にボルトを挿通させる等して上板部23a,23bの下面に取り付けられて固定されている。
各取付台33の下側には、この取付台33の長手方向および幅方向、すなわち水平方向に沿って回転可能にキャスター本体32がそれぞれ取り付けられている。よって、キャスター本体32は、上板部23a,23bの下面に沿って、すなわち底板部21の法線方向を中心軸として回転可能とされている。キャスター本体32の下部には、タイヤである転動輪31が回転可能に支持されて取り付けられている。転動輪31は、荷台本体2を水平方向に移動可能にさせる。ここで、各従動輪31は、この従動輪31の外周面が、荷台本体2の底板部21の下面よりも下方に、例えば20mmほど突出するように取り付けられている。
さらに、各キャスター3が取り付けられた状態で、荷台本体2の上板部23a,23bの上側面には、例えば10mmの厚さ寸法を有するゴムマット4が取り付けられている。このゴムマット4は、上板部23a,23bの長さ寸法に等しい、例えば510mmの長さ寸法を有するとともに、上板部23a,23bの幅寸法に等しい、例えば150mmの幅寸法を有する矩形平板状に形成され、上板部23a,23bの上面全体を覆っている。
次に、上記一実施形態に係る荷台装置1の作用効果について説明する。
まず、例えばH鋼にて形成された構造物等の被搬送物の下端部(H鋼の部分)等が、荷台装置1の一対の側板部22a,22b間の幅寸法より小さな幅寸法である場合には、荷台装置1の上板部23a,23b上のゴムマット4上に被搬送物の下端部等を載置させずに、この被搬送物の下端部を荷台装置1の一対の側板部22a,22b間に嵌合させて底板部21の補強底板材21b上に載置させる。このとき、荷台装置1は、キャスター3の転動輪31の外周面が底板部21の下面よりも、20mmほど下方に突出しており、底板部21の補強底板材21bの上面までの厚さが、約25mmほどであるため、被搬送物の設置面から、約45mmほど搬送物を持ち上げるだけで、被搬送物を荷台装置1にて搬送可能な状態にできる。
すなわち、被搬送物を余り持ち上げることなく、言い換えると被搬送物を余り高くすることなく、被搬送物を搬送することが可能となるため、例えば天井までの高さや、出入口の扉の高さが低い場合等の狭いスペースであっても、重量物である被搬送物を適切に搬送することができる。特に、荷台装置13複数のキャスター3の転動輪31の外周面における、荷台本体2の底板部21の下面からの下方への突出量を必要最小限にすることによって、被搬送物をより持ち上げずに搬送することが可能となるから、例えば、被搬送物の高さに略等しい狭いスペースであっても、被搬送物を適切に搬送することができる。また同時に、被搬送物を重心が低い位置で搬送できるので、搬送時における被搬送物の重心を安定でき、搬送時の被搬送物の転倒等をより適切に抑制することができる。
また、荷台装置1の上板部23a,23b上のゴムマット4までの高さが、約145mmであるため、被搬送物の下端部等が、荷台装置1の一対の側板部22a,22b間の幅寸法より小さな幅寸法ではない場合であっても、被搬送物の設置面から、約145mmほど被搬送物を持ち上げ、荷台装置1のゴムマット4上に載置させることによって、被搬送物を搬送可能にすることができる。よって、比較的高さが低いスペースであっても被搬送物を適切に搬送することができる。
また同時に、荷台装置1の荷台本体2の底板部21から、一対の側板部22a,22b、および一対の上板部23a,23bまでを、一枚の鉄板を屈曲等させて一体的に形成し、荷台本体2の一対の上板部23a,23bの下面に複数のキャスター3を取り付けた構成としている。この結果、荷台本体2の底板部21上に下端部等を載置させた被搬送物の荷重に伴う応力が、荷台本体2の底板部21から一対の側板部22a,22bおよび一対の上板部23a,23bまでに亘って分散するようになり、例えば、これら底板部21、一対の側板部22a,22b、および一対の上板部23a,23bを別部材にて形成して溶接等にて接続した構成の場合に比べ、比較的大きな重量を有する被搬送物であっても適切に搬送することができる。
さらに、荷台装置1の荷台本体2の上板部23a,23bの下面に取付台33を取り付け、この取付台33の下側に水平方向に沿って回転可能にキャスター本体32を取り付けた構成としている。よって、複数のキャスター3のキャスター本体32が、荷台本体2の底板部21の法線方向を中心軸として回転可能となり、荷台装置1が底板部21に沿う方向、すなわち水平方向のいずれの方向にも移動可能となる。よって、荷台装置1の使い勝手を向上することができる。
また、補強板部26a,26bの接続片部26dを荷台本体2の屈曲片部24a,24bの内側面に接触させつつ、これら補強板部26a,26bの第2辺を荷台本体2の側板部22a,22bの外側面に接触させ、第1辺および第2辺のそれぞれを上板部23a,23bおよび側板部22a,22bそれぞれの幅方向に沿わせた状態として、これら屈曲片部24a,24bおよび側面部22a,22bに対して溶接等して取り付けた構成としている。さらに、これら補強板部26a,26bと底部補強材21dとを一体にし、補強底板材21b上に係る負荷を底部補強材21dから各補強板部26a,26bへ分散する構成としている。
この結果、荷台本体2の上板部23a,23bの下面と側板部22a,22bの外側面との間、および底板部21の上側のスペースを有効活用しつつ、荷台本体2の底板部21または上板部23a,23b上のゴムパッド4上に被搬送物を載置させた場合に生じる被搬送物の荷重に伴う応力が、底板部21と一対の側板部22a,22bとの間や、一対の側板部22a,22bと一対の上板部23a,23bとの間へ集中することをより適切に抑制することができる。よって、搬送する被搬送物の荷重に伴う応力の荷台本体2に対する分散をより適切にできるため、比較的大きな重量を有する被搬送物であってもより適切に搬送することができる。
また、これら補強板部26a,26bを平面視略直角三角形状とし、これら補強板部26a,26bが上板部23a,23bと側板部22a,22bとの間から余り外側に突出しない構造としている。このため、被搬送物を搬送する際に、補強板部26a,26bが周辺の障害物等に接触等することを少なくでき、被搬送物の搬送をより適切に行うことができる。
なお、本考案は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が含まれる。例えば、前述した実施形態は、本考案を分りやすく説明するために説明したものであり、本考案は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 荷台装置
2 荷台本体
21 底板部
21b 補強底板材
21c 補強辺部
21d 底部補強材
21e 切欠溝部
22a,22b 側板部
23a,23b 上板部
24a,24b 屈曲片部
25a,25b 補強片部
26a,26b 補強板部
26c 面取部
26d 接続片部
27 補強部材
3 キャスター
31 転動輪
32 キャスター本体
33 取付台
4 ゴムマット
2 荷台本体
21 底板部
21b 補強底板材
21c 補強辺部
21d 底部補強材
21e 切欠溝部
22a,22b 側板部
23a,23b 上板部
24a,24b 屈曲片部
25a,25b 補強片部
26a,26b 補強板部
26c 面取部
26d 接続片部
27 補強部材
3 キャスター
31 転動輪
32 キャスター本体
33 取付台
4 ゴムマット
Claims (5)
- 長手方向を有する略平板状の底板部、前記底板部の両側に上方に向けて立設された一対の側板部、および前記一対の側板部のそれぞれの上側部に前記底板部に対して平行に設けられた一対の上板部を有し、前記底板部、前記一対の側板部および前記一対の上板部が一枚の平板状の板材にて形成された荷台本体と、
前記荷台本体の前記一対の上板部の下方に取り付けられ少なくとも前記荷台本体の長手方向に沿って前記荷台本体を移動可能とする複数のキャスターと、
を備えたことを特徴とする荷台装置。 - 請求項1記載の荷台装置において、
前記複数のキャスターは、前記荷台本体を前記底板部に沿う方向に移動可能としかつ前記底板部の法線方向を中心軸として回転可能とされている
ことを特徴とする荷台装置。 - 請求項1または2記載の荷台装置において、
前記複数のキャスターは、前記一対の上板部の下面に沿って回転可能に取り付けられたキャスター本体、および前記キャスター本体に回転可能に支持された転動輪を有し、前記底板部の下面よりも前記転動輪の外周面を下方に突出させて取り付けられている
ことを特徴とする荷台装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の荷台装置において、
前記荷台本体は、前記一対の上板部の下面、および前記一対の側板部の外側面との間に取り付けられた補強板部を有する
ことを特徴とする荷台装置。 - 請求項4に記載の荷台装置において、
前記荷台本体は、底板部の上側に取り付けられた底部補強材を有し、前記補強板部は、前記上板部の幅寸法を有する第1辺、および前記側板部の幅寸法を有する第2辺を備えた略三角形状であって、前記第1辺が前記上板部の幅方向に沿わせて前記上板部の下面に接続され、前記第2辺の下部が前記底部補強材に接続され、前記底部補強材と前記補強板部とが一枚の平板状の板材にて形成されている
ことを特徴とする荷台装置。
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JP2016000329U JP3203601U (ja) | 2016-01-26 | 2016-01-26 | 荷台装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016000329U JP3203601U (ja) | 2016-01-26 | 2016-01-26 | 荷台装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publications (1)
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Family
ID=55647728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016000329U Ceased JP3203601U (ja) | 2016-01-26 | 2016-01-26 | 荷台装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3203601U (ja) |
-
2016
- 2016-01-26 JP JP2016000329U patent/JP3203601U/ja not_active Ceased
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