JP6535969B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
本発明の目的とするところは、操舵フィーリングを向上できる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
尚、ラックリテーナ14の倒れが開始する所定のトルク値TCを、操舵トルクTBの半分よりも大きくなるように設定した。よって、操舵トルクTBに到達するまでのステアリングホイールの回転量が大きくなりすぎるのを抑制することで、操舵フィーリングにおける剛性感を出すことができる。
以下、実施例1から把握される本発明の効果を列挙する。
ピニオンシャフトPSに設けられたトーションバーTBと、
ピニオンPGを収容するピニオン収容部8、ラックバーRBを収容するラックバー収容部7及びラックバーRBに対しピニオン収容部8の反対側に設けられたラックリテーナ収容部9を有するラックハウジングRHS(ハウジング部材)と、
ラックリテーナ収容部9内でラックバーRBの長手方向に揺動可能に支持されたラックリテーナ14と、
トーションバーTBの捩れ量及びトーションバーTBのばね定数に基づき求められる操舵トルクに応じて操舵機構に操舵力を付与する電動モータ3と、
横軸をステアリングホイールSWの回転量、縦軸を操舵トルクとした2軸座標系において、
ステアリングホイールSWの回転に伴いトーションバーTBの捩れ量が増加し、かつ、ピニオンPGの回転及びラックバーRBの軸方向移動が発生していない領域を第1領域とし、第1領域におけるステアリングホイールSWの回転量に対する操舵トルクの増加の傾きをL1とし、
ステアリングホイールSWの回転に伴いラックリテーナ14が揺動し、ラックリテーナ14の揺動に伴いラックバーRBの軸方向移動が発生し、かつ、ラックリテーナ14とラックバーRBとの摺動が発生していない領域を第2領域とし、
ステアリングホイールSWの回転に伴いラックリテーナ14とラックバーRBとの摺動を伴いながらラックバーRBの軸方向移動が発生する領域を第3領域、第3領域におけるステアリングホイールSWの回転量に対する操舵トルクの増加の傾きをL2とし、
第1領域と第2領域の境界点をa、第2領域と第3領域の境界点をbとし、傾きL1のまま境界点aよりステアリングホイールSWの回転量が大きい範囲まで伸ばした第1仮想線と、傾きL2のまま境界点bよりステアリングホイールSWの回転量が小さい範囲まで伸ばした第2仮想線との交点を境界点cとしたとき、
2軸座標系において、境界点aが境界点cよりもステアリングホイールSWの回転量及び操舵トルクが小さい領域に発生し、かつ、境界点bが境界点cよりもステアリングホイールSWの回転量が大きい領域に発生するようにラックリテーナ14をラックバーRB側へ付勢するコイルばね11(付勢部材)と、
を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
より小さいステアリングホイールの回転量で、境界点aが発生するようにコイルばね11のセット荷重を小さく設定したことで、ステアリングホイールの切り始めの動きをスムーズにすることができる。また、境界点bが境界点cよりもステアリングホイールの回転量が大きい領域で発生するようにしたことで、操舵角に対する操舵トルク特性が滑らかとなり、操舵フィーリングを向上できる。
ラックリテーナ14は、コイルばね11の付勢方向に対する直交断面における外形が略円形に形成されたリテーナ本体部15と、リテーナ本体部15よりもラックバーRB側に設けられラックバーRBと当接するリテーナシート16(ラックバー当接部)と、リテーナシート16の反対側に向かって開口するように設けられた付勢部材収容凹部20と、リテーナ本体部15の外周側に設けられた環状溝であってコイルばね11の付勢方向に対する直交断面における形状が略円環状となるように形成されたシールリング溝17と、シールリング溝17に設けられ弾性材料で形成されラックリテーナ収容部9内においてラックリテーナ14をラックバーRBの長手方向に揺動可能に支持するOリング18と、
を備え、
付勢部材収容凹部20は、付勢部材収容凹部20の底部21が、コイルばね11の付勢方向において、シールリング溝17とオーバーラップするように設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
シールリング溝17、すなわち、Oリング18によるラックリテーナ14の揺動中心と付勢部材収容凹部20の底部21、すなわち付勢部材の先端を支点とした揺動中心とをオーバーラップさせることで、ラックリテーナ14の傾きに対するコイルばね11のセット荷重の増加量を抑制することができ、ラックリテーナ14の揺動をスムーズにすることができる。
Oリング18は、ラックリテーナ14に対し一本のみ設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
よって、ラックリテーナ14の揺動が容易となり、ステアリングホイールSWの切り始めの動きをスムーズにできる。
リテーナシート16は、リテーナ本体部15のラックバー側端部に設けられ、ラックバーRBの外周面に沿うように円弧状に形成された支持面161と、支持面161の周方向一方側端部に向かって周方向幅が徐々に減少するように形成された第1の突出部162と支持面161の周方向他方側に向かって周方向幅が徐々に減少するように形成された第2の突出部163とから構成される一対の突出部162,163と、支持面161のうちラックバーRBと当接する部分であって、かつ、支持面161の縁部に設けられた面取り部16aと、を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
面取り部16aを設けることで、面取り部16aの部分に角形状部分が残っている場合に比べ、この角形状部分における引っ掛かりを抑制することができる。
コイルばね11は、境界点aにおける操舵トルクの大きさが、境界点cにおける操舵トルクの大きさの半分よりも大きくなるように設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
境界点bにおけるステアリングホイールSWの回転量が大きくなりすぎるのを抑制することで、操舵フィーリングにおける剛性感を演出できる。
(6-10)上記(1-1)に記載の電動パワーステアリング装置において、
コイルばね11は、境界点bにおけるステアリングホイールSWの回転量が電動モータ3によるアシストトルク付与が開始されるステアリングホイールSWの回転量よりも小さくなるように設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
ラックリテーナ14が第3領域である動摩擦力が作用する領域において電動モータ3によるアシストトルクが付与されるため、アシストトルクが付与された状態における操舵感を安定させることができる。
電動モータ3は、トーションバーTBよりもピニオンPG側に設けられた減速機を介して操舵力を付与することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
所謂シングルピニオンアシストタイプのパワーステアリング装置は、デュアルピニオンアシストタイプに比べてピニオンPGの荷重が大きくなる。このように、フリクションの条件が厳しくなるタイプに本発明を採用することで、より効果的に操舵フィーリングを向上できる。
(8-14)上記(1-1)に記載の電動パワーステアリング装置において、
ラックリテーナ14は、ラックバーRBの長手方向に最大量揺動した状態において、ラックリテーナ収容部9と干渉しないように設けられることを特徴とする電動パワーステアリング。
ラックリテーナ14とラックリテーナ収容部9とが干渉しないように設けられることで、干渉に伴うラックリテーナ14の引っ掛かりを抑制できる。
次に、実施例2について説明する。図8は実施例2のラック&ピニオン機構近傍における断面図である。実施例1では、Oリング18は、ラックリテーナ14に対し一本のみ設けられていた。これに対し、実施例2では、二本のOリングを備えた点が異なる。ラックリテーナ14は、リテーナ本体部15の外周側に設けられた環状溝であってコイルばね11の付勢方向に対する直交断面における形状が略円環状となるように形成され、実施例1と同じ位置に形成された第1シールリング溝17aと、第1シールリング溝17aに設けられ弾性部材で形成された第1Oリング18aと、第1シールリング溝17aよりもリテーナシート16の反対側寄りに設けられた第2シールリング溝17bと、第2シールリング溝17bに設けられ弾性部材で形成された第2Oリング18bと、を備える。
(9-3)ラックリテーナ14は、リテーナ本体部15の外周側に設けられた環状溝であってコイルばね11の付勢方向に対する直交断面における形状が略円環状となるように形成され、第1Oリング18aが設けられた第1シールリング溝17aよりもリテーナシート16の反対側寄りに設けられた第2シールリング溝17bと、第2シールリング溝17bに設けられ弾性部材で形成された第2Oリング18bと、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
よって、ラックリテーナ14の過剰な傾きを抑制できる。
(10-4)上記(9-3)に記載の電動パワーステアリング装置において、
第1Oリング17aは、第1Oリング18aの付勢力が第2Oリング18bの付勢力よりも大きくなるように形成されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
よって、ラックリテーナ14の揺動を確保しながらラックリテーナ14を安定させることができる。
(11-5)上記(10-4)に記載の電動パワーステアリング装置において、
第1シールリング溝17aは、リテーナ本体部15の外周面から第1シールリング溝17aの底面までの距離である溝深さが、第2シールリング溝17bの溝深さよりも浅くなるように形成され、
第1Oリング18aと第2Oリング18bは同一形状を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
よって、Oリングの共通化を図ることでコストダウンや組み付け性向上を図りつつ、溝深さの違いによってそれぞれのセット荷重を変更できる。
以上、本発明を実施例1,2に基づいて説明してきたが、他の構成を採用してもよい。例えば、実施例2では、第1シールリング溝17aと第2シールリング溝17bとの溝深さを変更することで第1Oリング18aと第2Oリング18bとのセット荷重を変更した。これに対し、両シールリング溝の深さを同じとし、第1Oリング18aと第2Oリング18bとの圧縮率を異ならせることでセット荷重を変更してもよい。
また、実施例1,2では、シングルピニオンアシストタイプの電動パワーステアリング装置を示したが、実施例のラック&ピニオン機構に設けられた電動パワーステアリング装置の位置を、ラックバーRBの長手方向に離間した位置に設けたデュアルピニオンアシストタイプの電動パワーステアリング装置としてもよい。このとき、コイルばね11は、電動モータが第2ピニオン及びモータ側ラック歯を介して操舵機構と接続された状態において、2軸座標系において、境界点aが境界点cよりもステアリングホイールの回転量及び操舵トルクが小さい領域に発生し、かつ、境界点bが前記境界点cよりもステアリングホイールの回転量が大きい領域に発生するよう設けられることが望ましい。トルクセンサTSは電動モータを有する第2ピニオン側ではなく、ステアリングホイールSWとピニオンPGとの間に設けられており、ステアリングホイールSWの回転量が所定回転量となるまでは、アシストトルクは生じない。言い換えると、ステアリングホイールSWが回転し、ラックバーRBの移動に伴って第2ピニオン側の減速機や電動モータを引きずる状態となる。この場合であっても、操舵トルクのオーバーシュートを回避することで、良好な操舵フィーリングが得られる。
(12-6) 前記シールリング溝は、前記リテーナ本体部の外周面から前記シールリング溝の底面までの距離である溝深さが、前記第2シールリング溝の溝深さと同じ深さに形成され、
前記Oリングは、前記Oリングが前記ラックリテーナと共に前記ラックリテーナ収容部内に収容された状態における圧縮率が、前記第2Oリングの圧縮率よりも大きくなるように形成されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
よって、リング溝の深さを共通としながら、Oリングの太さや材質等を変更し、圧出区立を変化させることで、それぞれのセット荷重を調整できる。
前記電動モータは、前記モータ側ラック歯と噛合う第2ピニオンを介して前記操舵機構に操舵力を付与することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
所謂デュアルピニオンアシストタイプにおいて操舵フィーリングを向上できる。具体的には、より小さいステアリングホイールの回転量で、境界点aが発生するようにコイルばね11のセット荷重を小さく設定したことで、ステアリングホイールの切り始めの動きをスムーズにすることができる。また、境界点bが境界点cよりもステアリングホイールの回転量が大きい領域で発生するようにしたことで、操舵角に対する操舵トルク特性が滑らかとなり、操舵フィーリングを向上できる。
ラックバーが第2ピニオン側の減速機および電動モータを引きずった状態においても、上記(13-12)に示す作用効果が得られ、操舵フィーリングを向上できる。
7 ラックバー収容部
8 ピニオン収容部
9 ラックリテーナ収容部
9a 収容部内壁
10 ベアリング
12 キャップ
13 ロックナット
14 ラックリテーナ
15 リテーナ本体部
16 リテーナシート
16a 面取り部
17 シールリング溝
17a 第1シールリング溝
17b 第2シールリング溝
18 Oリング
18a 第1Oリング
18b 第2Oリング
20 付勢部材収容凹部
21 底部
ECU コントローラ
EPS 電動パワーステアリング装置
HS ギヤハウジング
HS1 ホイール収容部
HS2 シャフト収容部
MC モータカバー
MHS モータハウジング
OWS シャフト軸
OWW ホイール軸
PG ピニオン
PS ピニオンシャフト
RB ラックバー
RBa 凸状摺動面
RG ラック歯
RHS ラックハウジング
S1 ステアリングシャフト
S2 中間シャフト
SW ステアリングホイール
TB トーションバー
TB トルク値
TBC 捩れ量検出コイル
THS トルクセンサハウジング
TR リンク機構
TS トルクセンサ
WG ウォームギヤ
WS ウォームシャフト
WW ウォームホイール
Claims (14)
- ステアリングホイールの操舵操作に伴い回転する操舵軸、前記操舵軸に設けられたピニオン及び前記ピニオンと噛合うラック歯を有し、前記ピニオンの回転運動を軸方向運動に変換するラックバーを含む操舵機構と、
前記操舵軸に設けられたトーションバーと、
前記ピニオンを収容するピニオン収容部、前記ラックバーを収容するラックバー収容部及び前記ラックバーに対し前記ピニオン収容部の反対側に設けられたラックリテーナ収容部を有するハウジング部材と、
前記ラックリテーナ収容部内で前記ラックバーの長手方向に揺動可能に支持されたラックリテーナと、
前記トーションバーの捩れ量及び前記トーションバーのばね定数に基づき求められる操舵トルクに応じて前記操舵機構に操舵力を付与する電動モータと、
横軸を前記ステアリングホイールの回転量、縦軸を前記操舵トルクとした2軸座標系において、
前記ステアリングホイールの回転に伴い前記トーションバーの捩れ量が増加し、かつ、前記ピニオンの回転及び前記ラックバーの軸方向移動が発生していない領域を第1領域とし、前記第1領域における前記ステアリングホイールの回転量に対する前記操舵トルクの増加の傾きをL1とし、
前記ステアリングホイールの回転に伴い前記ラックリテーナが揺動し、前記ラックリテーナの揺動に伴い前記ラックバーの軸方向移動が発生し、かつ、前記ラックリテーナと前記ラックバーとの摺動が発生していない領域を第2領域とし、
前記ステアリングホイールの回転に伴い前記ラックリテーナと前記ラックバーとの摺動を伴いながら前記ラックバーの軸方向移動が発生する領域を第3領域、前記第3領域における前記ステアリングホイールの回転量に対する前記操舵トルクの増加の傾きをL2とし、
前記第1領域と前記第2領域の境界点をa、前記第2領域と前記第3領域の境界点をbとし、前記傾きL1のまま前記境界点aより前記ステアリングホイールの回転量が大きい範囲まで伸ばした第1仮想線と、前記傾きL2のまま前記境界点bより前記ステアリングホイールの回転量が小さい範囲まで伸ばした第2仮想線との交点を境界点cとしたとき、
前記2軸座標系において、前記境界点aが前記境界点cよりも前記ステアリングホイールの回転量及び前記操舵トルクが小さい領域に発生し、前記境界点bが前記境界点cよりも前記ステアリングホイールの回転量が大きい領域に発生し、かつ、前記第2領域において、前記操舵トルクが、前記第1仮想線及び前記第2仮想線より下側を推移するように前記ラックリテーナを前記ラックバー側へ付勢する付勢部材と、
を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記ラックリテーナは、前記付勢部材の付勢方向に対する直交断面における外形が略円形に形成されたリテーナ本体部と、前記リテーナ本体部よりも前記ラックバー側に設けられ前記ラックバーと当接するラックバー当接部と、前記ラックバー当接部の反対側に向かって開口するように設けられた付勢部材収容凹部と、前記リテーナ本体部の外周側に設けられた環状溝であって前記付勢部材の付勢方向に対する直交断面における形状が略円環状となるように形成されたシールリング溝と、前記シールリング溝に設けられ弾性材料で形成され前記ラックリテーナ収容部内において前記ラックリテーナを前記ラックバーの長手方向に揺動可能に支持するOリングと、
を備え、
前記付勢部材収容凹部は、前記付勢部材収容凹部の底部が、前記付勢部材の付勢方向において、前記シールリング溝とオーバーラップするように設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ラックリテーナは、前記リテーナ本体部の外周側に設けられた環状溝であって前記付勢部材の付勢方向に対する直交断面における形状が略円環状となるように形成され、前記シールリング溝よりも前記当接部の反対側寄りに設けられた第2シールリング溝と、前記第2シールリング溝に設けられ弾性部材で形成された第2Oリングと、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記Oリングは、前記Oリングの付勢力が前記第2Oリングの付勢力よりも大きくなるように形成されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項4に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記シールリング溝は、前記リテーナ本体部の外周面から前記シールリング溝の底面までの距離である溝深さが、前記第2シールリング溝の溝深さよりも浅くなるように形成され、
前記Oリングと前記第2Oリングは同一形状を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項4に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記シールリング溝は、前記リテーナ本体部の外周面から前記シールリング溝の底面までの距離である溝深さが、前記第2シールリング溝の溝深さと同じ深さに形成され、
前記Oリングは、前記Oリングが前記ラックリテーナと共に前記ラックリテーナ収容部内に収容された状態における圧縮率が、前記第2Oリングの圧縮率よりも大きくなるように形成されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記Oリングは、前記ラックリテーナに対し一本のみ設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ラックバー当接部は、前記リテーナ本体部の前記ラックバー側端部に設けられ、前記ラックバーの外周面に沿うように円弧状に形成された支持面と、前記支持面の周方向一方側端部に向かって周方向幅が徐々に減少するように形成された第1の突出部と前記支持面の周方向他方側に向かって周方向幅が徐々に減少するように形成された第2の突出部とから構成される一対の突出部と、前記支持面のうち前記ラックバーと当接する部分であって、かつ、前記支持面の縁部に設けられた面取り部と、を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記付勢部材は、前記境界点aにおける前記操舵トルクの大きさが、前記境界点cにおける前記操舵トルクの大きさの半分よりも大きくなるように設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記付勢部材は、前記境界点bにおける前記ステアリングホイールの回転量が前記電動モータによる操舵力付与が開始される前記ステアリングホイールの回転量よりも小さくなるように設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記電動モータは、前記トーションバーよりも前記ピニオン側に設けられた減速機を介して操舵力を付与することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ラックバーは、前記ラックバーの長手方向において前記ラック歯と離間した位置に設けられたモータ側ラック歯を備え、
前記電動モータは、前記モータ側ラック歯と噛合う第2ピニオンを介して前記操舵機構に操舵力を付与することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項12に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記付勢部材は、前記電動モータが前記第2ピニオン及び前記モータ側ラック歯を介して前記操舵機構と接続された状態において、前記2軸座標系において、前記境界点aが前記境界点cよりも前記ステアリングホイールの回転量及び前記操舵トルクが小さい領域に発生し、かつ、前記境界点bが前記境界点cよりも前記ステアリングホイールの回転量が大きい領域に発生するよう設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記ラックリテーナは、前記ラックバーの長手方向に最大量揺動した状態において、前記ラックリテーナ収容部と干渉しないように設けられることを特徴とする電動パワーステアリング。
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