JP2006282058A - ラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラックリテーナの局部摩耗を低減したラックピニオン式ステアリング装置を提供する。
【解決手段】 ピニオン軸を支持する一対の軸受と、一対の軸受の中間点から偏倚した位置でピニオン軸に噛合うラックバーと、ピニオン軸を収容するピニオン軸収容部と、ラックバーを収容するラックバー収容部と、ラックバーの背面側に設けられたラックリテーナ収容部と、を有するハウジングと、ラックリテーナ収容部に設けられ、ラックバーを前記ピニオン軸との噛合い方向に付勢するラックリテーナと、を備えるラックピニオン式ステアリング装置において、ラックリテーナは、ラックバーの背面であって、軸受の中間点からの偏倚方向をオフセット支持することとした。
【選択図】 図9

Description

本発明は、運転者の操舵力をラックバーにより伝達するラックピニオン式ステアリング装置に関する。
従来、特許文献1に開示されるラックピニオン式ステアリング装置においては、ラック1''に噛合うピニオンが一対の軸受50''、60''に軸支されている。通常、下側の軸受60''はピニオン軸4''のラック1''との噛合い部付近に設けられるが、上側の軸受50''はピニオン軸4''の歯溝41''の加工の関係上、ラック1''との噛合い部O''から若干離れた位置に設けられる(図14参照)。そのため、下側の軸受60''寄りに噛合い部O''が存在する。
ここで、ピニオン軸4''が回転しラック1''を駆動すると、ラック1''からの反力によりピニオン軸4''の一対の軸受50''、60''の略中間部R''がラック1''の進行方向の逆方向に撓み変形する。一方、ラック1''はこの撓み変形により進行方向側が持ち上げられるように傾く。すると、このラック1''の背面はラックリテーナ100''に対し傾いた状態で摺動する。
特開平11−43055号公報
しかしながら上記従来技術にあっては、ラック1''背面は円筒形状を有しており、一方ラックリテーナ100''はラック1''背面の外周2点(天地方向の上側a、下側b)を支持する略円弧形状をしているため、上側支点aはラック1''がラックリテーナ100''内側から端部側へ向かって摺動するが、下側支点b''はラックがラックリテーナ100''端部側から内側へ向かって摺動する。
したがって、下側支点bではラック1''とラックリテーナ100''の角部(ラックリテーナの筒状側部と摺動面との成す角部)とが強く接触し、局部的な摩耗が発生するという問題があった。
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ラックリテーナの局部摩耗を低減したラックピニオン式ステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、ピニオン軸と、前記ピニオン軸を支持する一対の軸受と、前記一対の軸受の中間点から偏倚した位置で前記ピニオン軸に噛合うラックバーと、前記ピニオン軸を収容するピニオン軸収容部と、前記ラックバーを収容するラックバー収容部と、前記ラックバーの背面側に設けられたラックリテーナ収容部と、を有するハウジングと、前記ラックリテーナ収容部に設けられ、前記ラックバーを前記ピニオン軸との噛合い方向に付勢するラックリテーナと、を備えるラックピニオン式ステアリング装置において、前記ラックリテーナは、前記ラックバーの背面であって、前記軸受の中間点からの偏倚方向をオフセット支持することとした。
よって、ラックリテーナをオフセットさせることで、ラックリテーナの局部摩耗を低減したラックピニオン式ステアリング装置を提供できる。
以下、本発明のラックピニオン式ステアリング装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
[ラックピニオン式ステアリング装置のシステム構成]
実施例1につき図1ないし図12に基づき説明する。図1は、本願ラックピニオン式ステアリング装置を適用した電動パワーステアリング装置のシステム構成図である。
なお、ラック&ピニオンを用いているものであれば他のパワーステアリング装置に用いてもよいし、パワーステアリング装置でなくとも、手動型のステアリング装置であってもよい。
また、一般的にステアリング装置におけるラック&ピニオンは、バックラッシの影響を低減するためはすば歯車となっている。本願ラックピニオン式ステアリング装置においても、ラックバー1とピニオン軸4ははすば歯車とする。
電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールSW、トルクセンサTS、ラックバー1、パワーアシストユニット3、転舵輪、及び7コントロールユニット10を有する。パワーアシストユニット3は車両上方からラックバー1の軸方向に離間して設けられており、モータ駆動によりピニオン軸4を介してラックバー1にアシストトルクを付与する。
パワーアシストユニット3は、コントロールユニット10によりモータを駆動してラックバー1にアシストトルクを付与するパワーアシスト装置である。パワーアシストユニット3にはステアリングホイールSWと接続したトルクセンサTSが設けられている。
コントロールユニット10は、トルクセンサTSにより検出された操舵トルクに基づき、パワーアシストユニット3のモータを駆動して転舵輪7と接続したラックバー1にアシストトルクを付与する。
[正面図]
図2は、ラックピニオン式ステアリング装置の正面図である。なお、説明のため図2においてはラックチューブ2のみ断面図を示し、ラックバー1の軸方向であってハウジング30と反対方向をx軸正方向と定義する。
ラックバー1はラックチューブ2に収容され、両端は図外の転舵輪に接続される。また、ラックチューブ2の背面にはハウジング30が設けられ、ハウジング30内には図外のステアリングホイールと接続するピニオン軸4が設けられている。ラックバー1はこのピニオン軸4と噛合って運転者の操舵力が伝達され、転舵が行われる。
[ハウジング内部の詳細]
図3は、ハウジング30におけるパワーアシストユニット3付近のピニオン軸方向部分断面図である。なお、ラックバー1に対しピニオン軸4の反対方向をy軸正方向、ピニオン軸4の軸方向であってステアリングホイールSW方向(鉛直上向き方向)をz軸とする。
ハウジング30はピニオン軸収容部31、ラックバー収容部32を有し、それぞれにおいてピニオン軸4、ラックバー1が互いに噛合った状態で収容される。ハウジング30内部にはピニオン軸4、ラックリテーナ100、リテーナ支持部200が設けられている。ラックリテーナ100とピニオン軸4との間にはラックバー1が設けられてピニオン軸4と噛合う。
ピニオン軸4はピニオン軸収容部31において一対の軸受50,60に支持され、この軸受50,60はピニオン軸4のピニオン歯41と重ならないようピニオン歯41のz軸双方向側に設けられている。
また、軸受50,60のz軸方向中間位置Rは、ラックバー1のラック歯11の中心位置Oよりもz軸正方向側となるよう設けられている。ピニオン軸4にピニオン歯面41を形成する際はカッターを用いた切削加工により形成するが、ピニオン歯面41のz軸正方向側はカッターのR分の加工代となるため、歯面41のz軸正方向側は完全な歯面とはならない。したがって、ピニオン軸4は完全な歯面が形成されている中間位置Rよりもz軸負方向においてラックバー1と噛合わせる必要があるためである。
ラックリテーナ100は円柱の一端部を円筒状にくり貫いた形状であり、円筒側から見てコの字形に形成されている。このラックリテーナ100はバネ300を介してリテーナ支持部200に支持され、円弧状の摺接面110においてラックバー1に当接してラックバー1をy軸負方向に付勢する。また、ラックリテーナ100とリテーナ支持部200のの間には円環状の板バネ400が設けられ、ラックリテーナ100をy軸負方向に付勢する。
ここで、ピニオン軸4の軸線(C−C直線)に対し垂直かつラックバー1中心Oを通る直線をA−A直線とすると、円柱状のラックリテーナ100の軸線(O−B直線)はA−A直線に対しz軸負方向に傾斜して設けられている。すなわち、ラックリテーナ100は、軸受50,60の中間点Rからz軸負方向側に偏倚した位置Oを付勢力中心として、ラックバー1をオフセット支持することとなる。
[ラックリテーナの詳細]
図4はラックリテーナ100の斜視図、図5はI-I断面図、図6はII-II断面図である。なお、ラックリテーナ100は略円筒形であり、円筒の軸をξ軸とする。このξ軸は、図3のO−B直線方向に相当する。
図4においてI-I断面はx軸に対し平行であり、II-II断面はx軸に対し垂直である。さらにI-I断面及びII-II断面はラックリテーナ100の中心Oを通り、ラックリテーナ100はI-I断面及びII-II断面に対し対称に設けられている。組み付け向きに拘束されない対称形状とし、組み付け容易性を確保する。
上述のようにラックリテーナ100はξ軸正方向端部をx軸方向に円弧状にくり貫いた形状であり、くり貫かれた円弧状面はξ軸正方向に凹んで摺接面110としてラックバー1と摺接し、くり貫き量の少ないII-II直線方向端部はラックバー1のガイド部160,170として機能する。
また、摺接面110のx軸方向側部には、ラックバー1との摺接を円滑に行うためテーパ加工が施され、x軸正、負方向テーパ面120,130を形成する。
摺接面110は曲率が同じ2つの円弧面111,112を組み合わせて形成された円弧曲面であり、円弧面111,112はI-I断面に対し対称である。また、円弧面111,112は互いに同一円周上にはなく、円弧面111,112が交わる直線、すなわち摺接面110のξ軸正方向端部113は、ξ軸正方向に凸となるよう形成されている。
したがって、摺接面が連続した円弧形状である場合、ラックリテーナ100は摺接面のI-I直線部分にてラックバー1と摺接するが、本願実施例の摺接面110は2つの連続曲面でない円弧面111,112により形成されているためI-I直線部分では摺接せず、ξ軸正方向端部113よりもξ軸負方向のE−E線分にてラックバー1と摺接することとなる。
また、ラックリテーナ100のξ軸正方向端面140には軸方向凹部が設けられ、組み付け時にバネ300(図3参照)を係止するバネ係止部141として機能する。さらに、本願実施例ではラックリテーナ100の円周面にはラックバ−収容部32に円滑に収容されるようOリング150が設けられているが、Oリング150を設けなくともよく特に限定しない。
[ラックリテーナ凸状摺接面の摺接作用]
上述のように、ラックリテーナ100の中心Oとピニオン軸4の噛合い中心Rがオフセットしているためラックバー1にはモーメントMが作用し、ラックリテーナ100は傾いた状態でラックバー1と摺接することになる。
その際、ラックリテーナ100の摺接面110全体が1つの連続円弧形状であった場合、ラックリテーナ100に対しラックバー1が傾いているため、ラックバー1は摺接面110におけるI-I直線上のx軸方向端面114,115のいずれかにおいてのみ摺接することとなる。したがってラックバー1の支持が1点支持となり、滑らかな摺接が期待できない。
本願実施例では摺接面110におけるラックバー1との摺接はE−E線分において行われ、ラックリテーナ100に対しラックバー1が傾いた際であっても、摺接は少なくとも2本のE−E線分の端部において行われる。したがって、最低でも2点支持を確保することで、ラックバー1とラックリテーナ100との摺接を円滑なものとする。
[操舵時におけるラックバーとピニオン軸の関係]
図7はラックバー1とピニオン軸4の噛合い部分付近の正面図、図8、図9は、ラックバー1とピニオン軸4の模式図である。図8は操舵開始前、図9は操舵開始後を示す。
なお、図8、図9にあってはピニオン軸4のピニオン歯面41は、正面図ではなく、ラックバー1と噛合っている側の歯面を示す。ラックバー1及びピニオン軸4ははすば歯車であるため、操舵開始前においてピニオン歯面41はピニオン軸4に対し角度α傾いた状態とする。また、操舵前はピニオン軸4の接線Fはピニオン軸4と同一である。
操舵力が加えられてピニオン軸4が回転し、ラックバー1がx軸正方向に移動する際、ラックバー1の歯面11を着力点Pとして反力を受け、ピニオン軸4はx軸負方向へ撓む。ピニオン軸4の支持点をS1,S2(軸受50,60とピニオン軸4軸線との交点)とすれば、ピニオン軸4は支持点S1,S2の中間点が撓み中心Rとなり、最も撓み量が大きくなる。
したがってピニオン軸4には、撓み中心Rを境にz軸正方向部分は時計回りの曲げモーメントMr1、z軸負方向部分は反時計回りの曲げモーメントMr2が作用し、ピニオン軸4の接線Fは撓みの曲率中心Oを回転中心として回転する。
ピニオン軸4の撓みに伴い、ピニオン歯面41にも曲げモーメントMr1,Mr2が作用する。ピニオン軸4が撓んでも接線Fに対するピニオン歯面41の角度はαのまま変化しないため、ピニオン歯面41も接線Fに対する角度αを保ったまま、撓み曲率中心Oを回転中心として回転し、ピニオン歯面41にも曲げモーメントMr1,Mr2が作用する。
ここで、ラック歯11とピニオン歯面41との噛合い点である着力点Pは、撓み中心Rよりもz軸負方向側にずれている。したがって、着力点Pにおいては反時計回りの曲げモーメントMr2のみがラック歯11に作用し、ラックバー1は着力点Pを回転中心として反時計回りに回転する。
[ラックバーの回転に伴うラックリテーナの偏摩耗]
図10は、ラックリテーナ100とラックバー1との摺接面付近におけるy軸負方向正面図、図11、図12は図9の領域D1,D2における摺接面のIII-III、IV-IV断面図である。ラックバー1がx軸正方向へ移動すると反時計回りの曲げモーメントMr2が作用し、ラックバー1はピニオン歯面41との噛合い位置Pを中心として反時計回りに回転する。
上述のようにラックリテーナ100はx軸方向から見て略コの字形であり、円弧状に凹んだ摺接面110においてラックバー1と摺接するため、ラックバー1が反時計回りに回転すると摺接面110における摺接部も反時計回り方向に移動する。
ラックリテーナ100は凹部である摺接面110と凸部であるガイド部160,170により形成される略コの字形状であるため、ラックバー1は摺接面110とラックバー1のガタ分だけ回転した後、ガイド部160,170により反時計回り回転を係止される。
したがって、ラックバー1はz軸正方向のガイド部160におけるx軸正方向側端部161及びz軸負方向のガイド部170におけるx軸負方向側端部171においてガイド部160,170と摺接する。
また、摺接面110は連続しない2つの円弧面111,112からなり、ラックバー1は摺接面110のξ軸正方向凸部であるξ軸正方向端部113においては摺接しないため、摺接部分はx軸正、負方向側端部161,171付近の領域D1,D2となり、この領域D1,D2において摺動面圧が増大し、領域D1,D2において偏摩耗が発生する。
ここでラックバー1はx軸正方向に移動しているため、領域D1では摺接面110のx軸正方向側角部116に対しラックバー1の移動が順方向であるため、ラックバー1とx軸正方向端部116が干渉することはない。一方、領域D2ではx軸負方向側角部117に対しラックバー1の移動が逆方向であるため、ラックバー1とx軸負方向側角部117とが干渉してしまう。
したがって、領域D2はD1に比べ摩耗が激しくなる。また、摺接面110のz軸負方向側円弧面112にはラックバー1の荷重も作用するため、領域D2における偏摩耗はD1に比べより顕著となる。
[ラックリテーナのオフセットによる偏摩耗低減効果]
本願実施例にあっては、円柱状のラックリテーナ100の軸線はA−A直線に対しz軸負方向に傾斜して設けられ、ラックリテーナ100は、軸受50,60の中間点Rからz軸負方向側に偏倚した位置Oを付勢力中心として、ラックバー1をオフセット支持している(図3参照)。
これにより、偏摩耗の激しい領域D2における接触面積を増加させ、D2における面圧を低減する。また、領域D2における面圧が低下する分D1における面圧を相対的に増加させることが可能となり、ラックリテーナ摺接面110のz軸負方向側の偏摩耗を抑制することができる。
実施例2につき図13に基づき説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。実施例1では、ラックリテーナ100を軸受50,60の中間点Rからz軸負方向側へオフセットさせた。
これに対し実施例2では、ラックリテーナの形状を変更し、ラックリテーナ100'の2つの不連続円弧面111,112の交線113'を、ラックバー1の中心点Oよりもz軸負方向側となるようオフセットして設ける点で実施例1と異なる。
図13は、実施例2におけるハウジング30のピニオン軸方向部分断面図である。2つの不連続円弧面111,112の交線113'を、ラックバー1の中心点Oよりもz軸負方向側となるようオフセットして設けている。オフセットに伴い、z軸負方向側ガイド部170'はz軸正方向側ガイド部160'よりもx軸方向に長くなる。
したがってバネ300によりラックリテーナ100'をピニオン軸4に対し垂直(A−A直線方向)に付勢すれば、ラックリテーナ100がラックバー1を付勢する方向(O−B'直線方向)は実施例1と同様にA−A直線に対しz軸負方向に傾斜させることが可能となり、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。さらに、z軸負方向側ガイド部170'がz軸正方向側ガイド部160'よりも長く設けられているため、誤組み付けを回避することができる。
また、実施例2ではバネ300によるラックリテーナ100'付勢方向(A−A直線)はピニオン軸4の軸線(C−C直線)に対し垂直であるため、実施例1のようにハウジング30のラックバ−収容部32をz軸負方向に傾斜させる必要がない。一般に従来例におけるラックバ−収容部32''はピニオン軸線C−Cに対し垂直に設けられている(図14参照)ため、実施例2の技術を適用することによりハウジング形状を変更することなく、ラックリテーナ100'の局部偏摩耗を低減することができる。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1及び実施例2に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
本願実施例ではピニオン軸4の回転力をアシストするタイプのパワーステアリング装置に本願発明を適用したが、ラック&ピニオンを用いているものであれば他のパワーステアリング装置に用いてもよい。また、パワーステアリング装置でなくとも、手動型のステアリング装置であってもよい。
さらに、上記各実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1に記載のラックピニオン式ステアリング装置において、
前記前記ラックリテーナ収容部は、前記軸受の中間点からの偏倚方向に傾斜配置されることを特徴とするラックピニオン式ステアリング装置。
ラックリテーナの一対の支持点とラックリテーナの付勢方向とのバランスをとりつつ、ラックリテーナの局部偏摩耗を低減することができる。
(ロ) 請求項1に記載のラックピニオン式ステアリング装置において、
前記ラックリテーナは、前記ラックバーを支持する一対の支持点が前記軸受の中間点からの偏倚方向に傾斜配置されることを特徴とするラックピニオン式ステアリング装置。
ハウジング形状を変更する必要がない。
本願ラックピニオン式ステアリング装置を適用した電動パワーステアリング装置のシステム構成図である。 ラックピニオン式ステアリング装置の正面図である。 ハウジングにおけるラックバー付近のピニオン軸方向部分断面図である。 ラックリテーナの斜視図である。 ラックリテーナのI-I断面図である。 ラックリテーナのII-II断面図である。 ラックバーとピニオン軸の噛合い部分付近の正面図である 操舵開始前におけるラックバーとピニオン軸の模式図である。 操舵開始後におけるラックバーとピニオン軸の模式図である。 ラックリテーナとラックバーとの摺接面付近におけるy軸負方向正面図である。 領域D1における摺接面のIII-III断面図である。 領域D2における摺接面のIV-IV断面図である。 実施例2におけるハウジングのピニオン軸方向部分断面図である。 従来例におけるハウジングのピニオン軸方向部分断面図である。
符号の説明
1 ラックバー
2 ラックチューブ
3 パワーアシストユニット
4 ピニオン軸
7 転舵輪
10 コントロールユニット
11 ラック歯
30 ハウジング
31 ピニオン軸収容部
32 ラックバ−収容部
41 ピニオン歯面
41 歯面
50,60 軸受
100 ラックリテーナ
110 ラックリテーナ摺接面
111,112 z軸正、負方向円弧面
113 ξ軸正方向端部
114,115 x軸正、負方向端面
116,117 x軸正、負方向側角部
120,130 テーパ面
160,170 ガイド部
161 x軸正方向側端部
171 軸負方向側端部
200 リテーナ支持部
300 バネ

Claims (1)

  1. ピニオン軸と、
    前記ピニオン軸を支持する一対の軸受と、
    前記一対の軸受の中間点から偏倚した位置で前記ピニオン軸に噛合うラックバーと、
    前記ピニオン軸を収容するピニオン軸収容部と、前記ラックバーを収容するラックバー収容部と、前記ラックバーの背面側に設けられたラックリテーナ収容部と、を有するハウジングと、
    前記ラックリテーナ収容部に設けられ、前記ラックバーを前記ピニオン軸との噛合い方向に付勢するラックリテーナと、
    を備えるラックピニオン式ステアリング装置において、
    前記ラックリテーナは、前記ラックバーの背面であって、前記軸受の中間点からの偏倚方向をオフセット支持すること
    を特徴とするラックピニオン式ステアリング装置。
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