JP6531409B2 - エレベータ装置 - Google Patents
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Description
しかしこの装置だと、位置センサの数が多くなり、位置センサの配線ケーブルも増加してしまう。
この装置を図により説明する。図7はかご位置検出装置の全体構成を示す概略図、図8はプレートの詳細図、図9は動作説明図である。
かご2が図7の位置から上昇すると、光電センサ3はプレート11の下端のエッジを検出する(図9のa点)。更にかご2が上昇すると、プレート11のエッジを次々に検出し、b点では4つのエッジを検出して閾値1に達する。この時点で、かご2はプレート11の上端、つまり位置検出点1にあると認識する。
更にかご2が上昇を続け、b点から一定時間経過してc点に達すると、かご2はプレート11から離れた位置にあると判断して、パルス数のカウントをリセットする。
更にかご2が上昇を続け、f点から一定時間経過してg点に達すると、かご2はプレート12から離れた位置にあると判断して、パルス数のカウントをリセットする。
また、下降時も同様の動作となる。
例えば、図7では、位置検出点1,3におけるかご2の速度をV1以下、位置検出点2,4におけるかご2の速度をV2以下に設定する場合、V1>V2であり、かご2が昇降路1の上下端部の安全装置、例えばオイルバッファに衝突する場合でも、衝突速度が許容速度以下になるようにV1、V2を設定する。
更に空隙部Gは0個とすることもできる。従って、位置検出点がN箇所なら、空隙部Gを0〜N−1個備えたN種類のプレートを使用することもできる。
本発明は、上記の課題を解決することを目的とするものである。
前記プレートは、前記センサからの光軸が通過する空隙部と、前記センサからの光軸を遮蔽する遮蔽部とが、昇降路の上下方向に交互に配置された構成であって、空隙部の数が異なる複数種類あり、空隙部の数の少ないプレートが昇降路の中央側に、空隙部の数の多いプレートが昇降路の端部側に来るように配置されている第1種及び第2種のプレートと、空隙部のない第3種のプレートとがあり、
前記第1種から第3種のプレートの各1枚ずつがそれぞれ厚み方向に間隔をあけて設けられたプレート群が、昇降路の上部及び下部に複数組配置され、昇降路の上部又は下部の何れか一方では、前記プレート群のうちの前記第1種プレートは前記第2種プレートの下端の遮蔽部の長さを超えない範囲分だけ上方に位置するように配置され、昇降路の上部又は下部の何れか他方では、前記第1種プレートは前記第2種プレートの上端の遮蔽部を超え、かつその下の空隙部の長さを超えない範囲分だけ下方に位置するように配置され、前記第3種プレートは、その上端部が前記第1種及び第2種プレートの何れよりも上方で、かつその下端部が前記第1種及び第2種プレートの何れよりも下方になるように配置されており、昇降路の上部に配置された前記第1種及び第2種プレートと、昇降路の下部に配置された前記第1種及び第2種プレートとで、空隙部の数が異なるように構成されていて、
前記センサは、前記第1種から第3種のプレート各々に対応する3組の投光器と受光器を備えた光電センサであり、前記3組の投光器と受光器は前記光軸の軸方向に並んで配置されていることを特徴とするものである。
一方、昇降路1の下部には、上から順に、空隙部Gが2個のプレートA4、空隙部Gが3個のプレートA5、空隙部Gが4個のプレートA6が配置されている。このように、昇降路1の上下端部に近いほど空隙部Gの数の多いプレートが配置されるとともに、上部よりも下部のプレートの方が、空隙部が1個多くなっている。
4はかご2の上部に設置された光電センサであり、A相,B相,Z相に対応する3組の投光器と受光器を備えている。
図1,図3に示すように、プレートZ1の上端から昇降路1の上端までを区間1、プレートZ1の上端からプレートZ2の上端までを区間2、以下同様にして、プレートZ6の上端から昇降路1の下端までを区間7としている。また、プレートZ1の下端から昇降路1の上端までを区間11、プレートZ1の下端からプレートZ2の下端までを区間12、以下同様にして、プレートZ6の下端から昇降路1の下端までを区間17としている。
これらの区間はかご2の進行方向も示している。即ち、各プレートを通過したかご2が区間1〜6に達したと判断されたときにはかご2は上昇中であり、また各プレートを通過したかご2が区間12〜17に達したと判断されたときにはかご2は下降中である。
まず、光電センサ4が、A相,B相,Z相の何れかのプレートのエッジを検出してパルス信号を発すると、信号処理部(図示省略)でA相,B相,Z相の何れかのパルス信号を受信する(ステップS1)。
また下の行は、A相プレートの何れかにおいて、遮蔽部Sの検出が終了した(信号Aの立ち下がり)とき、B相プレートでは遮蔽部Sが検出されていない状態を示している。この2つの状態の何れかが満足されれば、パルスエッジ数PをP+1に増加させる。
また下の行は、A相プレートの何れかにおいて、遮蔽部Sの検出が終了した(信号Aの立ち下がり)とき、B相プレートでは遮蔽部Sが検出されている状態を示している。この2つの状態の何れかが満足されれば、パルスエッジ数PをP―1に減少させる。
ステップS5では、かご2がどの区間にあるかを出力する。
図5は、図1のプレートA3,B3,Z3部分の詳細図であり、ここをかご2が上昇する場合について説明する。
従って。X=1、P=0、Typeは不明となる。
従って、X=0,P=0,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=1,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=1,Type=Bのままである。
従って、X=0,P=2,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=2,Type=Bのままである。
従って、X=0,P=3,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=3,Type=Bのままである。
従って、X=0,P=4,Type=Bとなる。
P=4,Type=Bなので、図3より、かご2は区間3にあり上昇していることがわかる。
上記のように、かご2の位置及び運転方向を検出することができる。
従って。X=1、P=0、Typeは不明となる。
従って、X=0,P=−1,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=―1,Type=Aのままである。
従って、X=0,P=−2,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=―2,Type=Aのままである。
従って、X=0,P=−3,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=―3,Type=Aのままである。
従って、X=0,P=−4,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=―4,Type=Aのままである。
P=―4,Type=Aなので、図3より、かご2は区間14にあり下降していることがわかる。
上記のように、かご2の位置及び運転方向を検出することができる。
同様にして、他の上部のプレートA1,2、B1,2、Z1,2の箇所についてもかご2の位置及び運転方向を検出することができる。
図6は、図1のプレートA4,B4,Z4部分の詳細図であり、ここをかご2が上昇する場合について説明する。
従って。X=1、P=0、Typeは不明となる。
従って、X=0,P=−1,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=0,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=0,Type=Aのままである。
従って、X=0,P=1,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=1,Type=Aのままである。
従って、X=0,P=2,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=2,Type=Aのままである。
従って、X=0,P=3,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=3,Type=Aのままである。
従って、X=0,P=4,Type=Aとなる。
従って、X=0,P=4,Type=Aのままである。
従って、X=0,P=4,Type=Aのままである。
P=4,Type=Aなので、図3より、かご2は区間4にあり上昇していることがわかる。
上記のように、かご2の位置及び運転方向を検出することができる。
従って。X=1、P=0、Typeは不明となる。
従って、X=0,P=0,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=0,Type=Bのままである。
従って、X=0,P=−1,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=―1,Type=Bのままである。
従って、X=0,P=−2,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=―2,Type=Bのままである。
従って、X=0,P=−3,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=―3,Type=Bのままである。
従って、X=0,P=−4,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=―4,Type=Bのままである。
従って、X=0,P=−5,Type=Bとなる。
従って、X=0,P=―4,Type=Bとなる。
P=―4,Type=Bなので、図3より、かご2は区間15にあり下降していることがわかる。
上記のように、かご2の位置及び運転方向を検出することができる。
かご2が区間13に位置する場合は、かご2の速度は制限されない、つまり安全機の動作速度(例えば定格速度の1.14倍)まで上昇可能だが、かご2が区間3に位置する場合は、かご2の速度は設定された速度(速度閾値)に制限される。
そこで、Z相プレートの上下間の距離Dを数式(1)を満たすように制限しておくことにより、かご2が過速度になる前に次のプレートを通過できるようにしている。
従って、かご2が次のプレートを通過するまでの間、かご2は設定速度が高い区間を走行していると判断される。そのため、かご2の実際の速度は、上記の判断された区間の設定速度を超えることはないため、誤検出することはない。
更に空隙部Gは0個とすることもできる。従って、位置検出点がN箇所なら、空隙部Gを0〜N−1又は1〜N個備えたN種類のプレートを使用することもできる。
更に、本実施の形態では、昇降路1の上下両端部に各プレートを配置しているが、かご2の落下のみ又は過上昇のみを検出できればよいなら、昇降路1の下端部側又は上端部側のみに配置することもできる。
例えば、昇降路1の上部では、B相プレートはA相プレートの上端の遮蔽部の長さを超えない範囲分だけ下げて配置すればよい。逆に言えば、A相プレートはB相プレートの下端の遮蔽部の長さを超えない範囲分だけ上げて配置すればよい。
また、昇降路1の下部では、B相プレートはA相プレートの下端の遮蔽部を越えかつ次の空隙部の長さを越えない範囲分だけ上げて配置すればよい。逆に言えば、A相プレートはB相プレートの上端の遮蔽部を越えかつ次の空隙部の長さを越えない範囲分だけ下げて配置すればよい。
更にまた、光電センサ4は投光器と受光器が分離した透過型センサのほか、プレートとして反射板を使用し、光電センサとして投光器と受光器が一体になった反射型センサを使用して、投光器からの光軸を反射板(プレート)に反射させて受光器で受光させてもよい。
即ち、各プレートの長さは既知であるため、かご2がプレートを通過した時間を測定し、プレートの長さを通過時間で割ればよい。ここで、かご2はプレートを等速で通過したとみなしている。従って、
かご速度=プレートの長さ/プレートの通過時間
となる。
2 かご
3,4 光電センサ
A1〜A6 A相プレート
B1〜B6 B相プレート
Z1〜Z6 Z相プレート
G 空隙部
S 遮蔽部
Claims (3)
- エレベータのかごに設置されたセンサと、
前記センサと対向する昇降路の所定位置に設置した複数のプレートと
を備えたものにおいて、
前記プレートは、
前記センサからの光軸が通過する空隙部と、前記センサからの光軸を遮蔽する遮蔽部とが、昇降路の上下方向に交互に配置された構成であって、空隙部の数が異なる複数種類あり、空隙部の数の少ないプレートが昇降路の中央側に、空隙部の数の多いプレートが昇降路の端部側に来るように配置されている第1種及び第2種のプレートと、
空隙部のない第3種のプレートとがあり、
前記第1種から第3種のプレートの各1枚ずつがそれぞれ厚み方向に間隔をあけて設けられたプレート群が、昇降路の上部及び下部に複数組配置され、
昇降路の上部又は下部の何れか一方では、前記プレート群のうちの前記第1種プレートは前記第2種プレートの下端の遮蔽部の長さを超えない範囲分だけ上方に位置するように配置され、
昇降路の上部又は下部の何れか他方では、前記第1種プレートは前記第2種プレートの上端の遮蔽部を超え、かつその下の空隙部の長さを超えない範囲分だけ下方に位置するように配置され、
前記第3種プレートは、その上端部が前記第1種及び第2種プレートの何れよりも上方で、かつその下端部が前記第1種及び第2種プレートの何れよりも下方になるように配置されており、
昇降路の上部に配置された前記第1種及び第2種プレートと、昇降路の下部に配置された前記第1種及び第2種プレートとで、空隙部の数が異なるように構成されていて、
前記センサは、
前記第1種から第3種のプレート各々に対応する3組の投光器と受光器を備えた光電センサであり、
前記3組の投光器と受光器は前記光軸の軸方向に並んで配置されている
ことを特徴とするエレベータ装置。 - 前記センサは前記遮蔽部の上下端を検出することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
- 前記第1種及び第2種のプレートの空隙部の数は0以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータ装置。
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