JP5345210B2 - エレベータの異常検出装置 - Google Patents
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Description
この発明は、かごの移動に応じた信号を発生する信号発生装置の異常の有無を検出するエレベータの異常検出装置に関するものである。
従来、かごに設けられた停止位置検出器が、昇降路内に設けられた磁気遮蔽板を検出することにより、かごの着床位置を検出するエレベータが知られている。停止位置検出器には、リードスイッチと永久磁石とが内蔵されている。かごが着床位置に達して停止位置検出器が磁気遮蔽板に対向すると、永久磁石からの磁界が磁気遮蔽板により遮蔽され、リードスイッチが動作される。これにより、停止位置検出器が磁気遮蔽板を検出し、かごの着床位置が検出される。
従来のエレベータでは、かごの位置や速度を検出するために、かごの走行に応じた走行パルスを発生するパルス発生装置がエレベータ走行駆動用モータに設けられている。かごの位置や速度は、パルス発生装置からの走行パルスに基づいて算出される。
従来、停止位置検出器の動作特性の良否を判定するために、停止位置検出器が磁気遮蔽板に対向している間にパルス発生装置から発生する走行パルス、即ち磁気遮蔽板の長さに応じた走行パルスの数を測定し、測定した走行パルスの数と、磁気遮蔽板の長さに相当する基準値とを比較するエレベータ停止位置検出器の監視装置が提案されている。停止位置検出器の動作特性の良否は、測定された走行パルスの数と基準値との差が許容範囲内であるか否かにより判定される(特許文献1参照)。
しかし、磁気遮蔽板の長さに応じた走行パルスの数を測定するためには、停止位置検出器が磁気遮蔽板の検出を開始するときと停止位置検出器が磁気遮蔽板の検出を終了するときとを測定する必要があるので、停止位置検出器が磁気遮蔽板を通過する必要がある。従って、例えばかごの着床位置が2階床分のみである場合には、停止位置検出器が磁気遮蔽板を通過することがないので、磁気遮蔽板の長さに応じた走行パルスの数を測定することができなくなってしまう。
また、磁気遮蔽板の長さに応じた走行パルスの数をより正確に測定するためには、停止位置検出器の検出領域に対する磁気遮蔽板の進入及び脱出をいずれも高精度で検出する必要がある。しかし、停止位置検出器のような磁気式センサにおいては、磁気遮蔽板の進入を検出する精度は高いが、磁気遮蔽板の脱出を検出する精度は低くなっている。従って、検出領域に対する磁気遮蔽板の進入及び脱出のいずれの情報も故障の検出に用いる従来の監視装置では、走行パルスの数の測定誤差が大きくなってしまい、測定誤差の範囲内であるとしてパルス発生装置の故障の検出ができなくなることも生じてしまう。
被検出体の進入及び脱出をいずれも高精度で検出するセンサとしては、LED等を利用した光電式センサが考えられるが、光電式センサを用いた場合には、例えば太陽光の昇降路内への入射や煙等により誤動作が発生する可能性が高くなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、かごの着床位置が2階床分のみであるエレベータであってもエレベータの異常を検出することができ、エレベータの異常をより確実に検出することができるエレベータの異常検出装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの異常検出装置は、昇降路内の所定の位置に設けられた磁気遮蔽体、磁界が形成された第1の検出領域が設けられ第1の検出領域に対する磁気遮蔽体の進入及び脱出を検出する第1の磁気式検出器と、かごの移動方向についての第1の磁気式検出器に対する距離が所定の基準距離となる位置に配置され、磁界が形成された第2の検出領域が設けられ第2の検出領域に対する磁気遮蔽体の進入及び脱出を検出する第2の磁気式検出器とを有し、かごに設けられた遮蔽体検出装置、及びかごの移動に応じた信号を発生する信号発生装置、第1の磁気式検出器及び第2の磁気式検出器のそれぞれからの情報に基づいて、信号発生装置の異常の有無を判定する制御装置を備え、制御装置は、第1及び第2の検出領域のいずれか一方に対する磁気遮蔽体の進入を遮蔽体検出装置が検出したときから、第1及び第2の検出領域のいずれか他方に対する磁気遮蔽体の進入を遮蔽体検出装置が検出するときまでのかごの移動距離を信号発生装置からの情報に基づいて求め、求めた移動距離と基準距離とを比較することにより、信号発生装置の異常の有無を判定する。
この発明によるエレベータの異常検出装置では、第1及び第2の検出領域のいずれか一方に対する磁気遮蔽体の進入を遮蔽体検出装置が検出したときから、第1及び第2の検出領域のいずれか他方に対する磁気遮蔽体の進入を遮蔽体検出装置が検出するときまでのかごの移動距離が信号発生装置からの情報に基づいて求められ、求められた移動距離と基準距離とが比較されることにより、信号発生装置の異常の有無が判定されるので、第1及び第2の検出領域のそれぞれに対する磁気遮蔽体の脱出を検出する必要がなくなり、磁気遮蔽体に第1及び第2の磁気式検出器を通過させなくても信号発生装置の異常の有無を判定することができる。従って、かごの着床位置が2階床分のみであるエレベータであっても、信号発生装置の異常の有無を判定することができる。また、第1及び第2の磁気式検出器のそれぞれが磁気遮蔽体の脱出を検出するときの情報はエレベータの異常の有無を判定するための情報として用いられないので、第1及び第2の磁気式検出器による磁気遮蔽体の検出の精度を高くすることができ、エレベータの異常をより確実に検出することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1内には、かご2及び釣合おもり3が上下方向へ移動可能に設けられている。昇降路1の上部には、かご2及び釣合おもり3を移動させる駆動力を発生する巻上機4と、巻上機4の近傍に配置されたそらせ車5とが設けられている。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1内には、かご2及び釣合おもり3が上下方向へ移動可能に設けられている。昇降路1の上部には、かご2及び釣合おもり3を移動させる駆動力を発生する巻上機4と、巻上機4の近傍に配置されたそらせ車5とが設けられている。
巻上機4は、モータを含む巻上機本体6と、巻上機本体6により回転される駆動綱車7とを有している。そらせ車5及び駆動綱車7には、かご2及び釣合おもり3を吊り下げる懸架体(例えばロープやベルト等)8が巻き掛けられている。かご2及び釣合おもり3は、駆動綱車7が回転されることにより、昇降路1内を上下方向へ移動される。
昇降路1の上部には調速機綱車9を有する調速機が設けられ、昇降路1の下部には張り車10が設けられている。調速機綱車9及び張り車10には、調速機ロープ11が巻き掛けられている。調速機ロープ11の一端部及び他端部は、かご2の側部に設けられた共通の接続部材12に接続されている。即ち、調速機ロープ11は、接続部材12に接続された一端部から、調速機綱車9及び張り車10の順に巻き掛けられ、接続部材12に接続された他端部に達している。調速機ロープ11は、かご2の移動に伴って周回移動される。また、調速機綱車9は、かご2の移動に応じて回転される。
調速機には、調速機綱車9の回転に応じた信号を発生するエンコーダ(信号発生装置)13が設けられている。エンコーダ13からの信号は、パルス信号とされている。従って、エンコーダ13は、かご2の移動に応じたパルス信号を発生する。
各階床の乗場14には、かご2が着床可能になっている。昇降路1内には、かご2の移動方向に沿って配置された複数のかご位置検出用プレート(磁気遮蔽体)15が、各乗場14の位置に対応する所定の位置に固定されている。各かご位置検出用プレート15は、磁気を遮蔽する材料(例えば鉄等)により構成されている。
各かご位置検出用プレート15は、かご2の移動方向に沿った共通の直線上にそれぞれ配置されている。かご2の移動方向についてのかご位置検出用プレート15の長さは、あらかじめ決められた所定の長さとなっている。
かご2の上部側面には、プレート検出装置(遮蔽体検出装置)16が設けられている。プレート検出装置16は、かご2に取り付けられた取付板17と、かご2の移動方向について互いに離れて配置され、取付板17にそれぞれ設けられた第1の磁気式検出器18及び第2の磁気式検出器19とを有している。
第1及び第2の磁気式検出器18,19は、かご2の移動方向に沿った共通の直線上に配置されている。また、第1及び第2の磁気式検出器18には、かご2の移動方向に沿った溝部(図示せず)がそれぞれ形成されている。かご位置検出用プレート15は、プレート検出装置16がかご2とともに昇降路1内を移動されることにより、第1及び第2の磁気式検出器18,19のそれぞれの溝部内を通される。
ここで、図2は、図1のプレート検出装置16を示す構成図である。図に示すように、かご2の移動方向についての第1の磁気式検出器18と第2の磁気式検出器19との間の距離は、あらかじめ決められた所定の基準距離Lとされている。この例では、第1の磁気式検出器18が第2の磁気式検出器19の上方に配置されている。
第1の磁気式検出器18は、第1の永久磁石と、第1の永久磁石から受ける磁界が変化することにより開閉される第1の接点部とを有している(いずれも図示せず)。第1の磁気式検出器18の溝部内には、第1の永久磁石による磁界が形成された第1の検出領域(図示せず)が設けられている。
第1の接点部が第1の永久磁石から受ける磁界は、かご位置検出用プレート15が第1の検出領域に対して進入及び脱出を行うことにより変化する。従って、第1の接点部は、第1の検出領域に対するかご位置検出用プレート15の進入及び脱出により開閉される。これにより、第1の磁気式検出器18は、第1の検出領域に対するかご位置検出用プレート15の進入及び脱出を検出する。
第2の磁気式検出器19は、第2の永久磁石と、第2の永久磁石から受ける磁界が変化することにより開閉される第2の接点部とを有している(いずれも図示せず)。第2の磁気式検出器19の溝部内には、第2の永久磁石による磁界が形成された第2の検出領域(図示せず)が設けられている。
第2の接点部が第2の永久磁石から受ける磁界は、かご位置検出用プレート15が第2の検出領域に対して進入及び脱出を行うことにより変化する。従って、第2の接点部は、第2の検出領域に対するかご位置検出用プレート15の進入及び脱出により開閉される。これにより、第2の磁気式検出器19は、第2の検出領域に対するかご位置検出用プレート15の進入及び脱出を検出する。
かご2が各乗場14の着床位置にあるときには、かご位置検出用プレート15が第1及び第2の検出領域のいずれにも進入している。上方へ移動するかご2が乗場14に着床するときには、かご位置検出用プレート15が第1の検出領域に進入した後、第2の検出領域に進入する。下方へ移動するかご2が乗場14に着床するときには、かご位置検出用プレート15が第2の検出領域に進入した後、第1の検出領域に進入する。
エンコーダ13及びプレート検出装置16のそれぞれからの情報は、図1に示すように、エレベータの運転を制御する制御装置20へ送られる。エンコーダ13及び制御装置20間には、エンコーダ13からの情報(パルス信号)を制御装置20へ送るエンコーダケーブル21が接続されている。プレート検出装置16及び制御装置20間には、プレート検出装置16からの情報(検出信号)を制御装置20へ送る制御ケーブル22が接続されている。
制御装置20は、エンコーダ13、第1の磁気式検出器18及び第2の磁気式検出器19のそれぞれからの情報に基づいて、エンコーダ13の異常の有無を判定する。
即ち、制御装置20は、第1及び第2の検出領域のいずれか一方に対するかご位置検出用プレート15の進入をプレート検出装置16が検出したときから、第1及び第2の検出領域のいずれか他方に対するかご位置検出用プレート15の進入をプレート検出装置16が検出するときまでのかご2の移動距離Dを、エンコーダ13からのパルス信号(パルス数)に基づいて求める。
制御装置20には、第1及び第2の磁気式検出器18,19間の距離である所定の基準距離Lの情報があらかじめ記憶されている。制御装置20は、求めた移動距離Dと基準距離Lとを比較することにより、エンコーダ13の異常の有無を判定する。即ち、制御装置20は、移動距離Dと基準距離Lとの差が所定の許容範囲(即ち、第1及び第2の磁気式検出器18,19の公差)内であるときにエンコーダ13の正常判定を行い、移動距離Dと基準距離Lとの差が許容範囲から外れているときにエンコーダ13の異常判定を行う。制御装置20は、異常判定を行ったときに、例えばかご2を最寄階に停止させる等の運転を行う。
次に、動作について説明する。かご2は、制御装置20による巻上機4の制御により昇降路1内を移動される。制御装置20は、エンコーダ13からのパルス信号に基づいてかご2の位置及び速度を演算しながら、エレベータの運転を制御する。
図3は、図1の上方へ移動するかご2が乗場14に着床するときの動作を説明する説明図である。例えば、上方へ移動するかご2が乗場14に着床するときには、プレート検出装置16がかご位置検出用プレート15に下方から近づく。かご2が乗場14に近づくと、まず第1の検出領域にかご位置検出用プレート15が進入し、第1の磁気式検出器18のみがかご位置検出用プレート15の検出を開始する(図3(a))。このとき、検出信号が第1の磁気式検出器18から制御装置20へ送られる。
この後、第1の磁気式検出器18がかご位置検出用プレート15の進入を検出したまま、かご2がさらに上方へ移動される(図3(b))。
この後、第2の検出領域にかご位置検出用プレート15が進入し、第2の磁気式検出器19がかご位置検出用プレート15の検出を開始する(図3(c))。このとき、検出信号が第2の磁気式検出器19から制御装置20へ送られる。このときには、第1の磁気式検出器18がかご位置検出用プレート15の進入を検出している状態が保たれている。
この後、第1及び第2の磁気式検出器18,19がいずれもかご位置検出用プレート15の進入を検出している状態で、かご2が乗場14の着床位置に停止される(図3(d))。
制御装置20では、第1の磁気式検出器18からの検出信号を受けたときから、第2の磁気式検出器19からの検出信号を受けたときまでのかご2の移動距離Dがエンコーダ13からのパルス数に基づいて演算される。演算により求められた移動距離Dは、あらかじめ記憶されている基準距離Lと制御装置20により比較される。この結果、移動距離Dと基準距離Lとの差が許容範囲内にあるときにはエンコーダ13の正常判定が制御装置20により行われ、移動距離Dと基準距離Lとの差が許容範囲から外れているときにはエンコーダ13の異常判定が制御装置20により行われる。
なお、下方へ移動するかご2が乗場14に着床するときには、第2の磁気式検出器19及び第1の磁気式検出器18の順にかご位置検出用プレート15の進入を検出する。制御装置20によるかご2の移動距離Dの演算は、第2の磁気式検出器19からの検出信号を受けたときから、第1の磁気式検出器18からの検出信号を受けたときまでのエンコーダ13からのパルス数に基づいて行われる。
このようなエレベータの異常検出装置では、第1及び第2の検出領域のいずれか一方に対するかご位置検出用プレート15の進入をプレート検出装置16が検出したときから、第1及び第2の検出領域のいずれか他方に対するかご位置検出用プレート15の進入をプレート検出装置16が検出するときまでのかご2の移動距離Dがエンコーダ13からの情報に基づいて求められ、求められた移動距離Dと基準距離Lとが比較されることにより、エンコーダ13の異常の有無が判定されるので、第1及び第2の検出領域のそれぞれに対するかご位置検出用プレート15の脱出を検出する必要がなくなり、かご位置検出用プレート15に第1及び第2の磁気式検出器18,19を通過させなくてもエンコーダ13の異常の有無を判定することができる。従って、かご2の着床位置が2階床分のみであるエレベータであっても、エンコーダ13の異常の有無を判定することができる。
また、一般に、磁気式センサの公差は、プレートの進入を検出する場合と、プレートの脱出を検出する場合とで大きな違いがある。即ち、プレートが進入する場合の磁気式センサの公差は小さくて±1mm程度と高精度であるが、プレートが脱出する場合の磁気式センサの公差は進入時に比べて大きく±20〜30mmと精度が低い。
本実施の形態のプレート検出装置16では、第1及び第2の磁気式検出器18,19のそれぞれがかご位置検出用プレート15の脱出を検出するときの情報はエレベータの異常の有無を判定するための情報として用いられないので、第1及び第2の磁気式検出器18,19によるかご位置検出用プレート15の検出の精度を高くすることができ、エレベータの異常をより確実に検出することができる。
従って、例えばパルス抜け等のエンコーダ13の故障により、かご2の実際の移動距離に相当するパルス数よりもエンコーダ13からのパルス数が少なくなっている場合には、かご2の速度が実際の速度よりも低いと制御装置20によって把握されてしまう事態も生じうるが、本実施の形態のエレベータの異常検出装置によれば、そのような事態に至る前にエンコーダ13の故障を早期に検出することができる。
また、第1及び第2の磁気式検出器18,19がかご2の移動方向に沿った共通の直線上に配置されているので、第1及び第2の磁気式検出器18,19のそれぞれによる検出の対象を共通のかご位置検出用プレート15とすることができる。従って、昇降路1内に設置するかご位置検出用プレート15の数を少なくすることができ、部品点数の低減化や昇降路1の省スペース化を図ることができる。また、かご位置検出用プレート15を昇降路1内に設置する作業の負担の軽減化も図ることができる。
なお、上記の例では、第1及び第2の磁気式検出器18,19がかご2の移動方向に沿った共通の直線上に配置されているが、かご2の移動方向に対して垂直な方向へ第1及び第2の磁気式検出器18,19をずらして配置してもよい。
この場合、昇降路1内には、かご2の移動方向に対して垂直な方向へ互いにずらして配置された第1のプレート(第1の遮蔽部材)及び第2のプレート(第2の遮蔽部材)を有する磁気遮蔽体が第1及び第2の磁気式検出器18,19のそれぞれの位置に合わせて固定される。また、かご2の移動方向については、磁気遮蔽体における第1及び第2のプレートの長さ及び位置がそれぞれ同一とされる。かご2の移動時には、第1のプレートが第1の検出領域に対する進入及び脱出を行い、第2のプレートが第2の検出領域に対する進入及び脱出を行う。即ち、第1のプレートは第1の磁気式検出器18による検出のための専用のプレートとされ、第2のプレートは第2の磁気式検出器19による検出のための専用のプレートとされる。このようにしても、第1及び第2の検出領域に対する第1及び第2のプレートの脱出を検出する必要がなくなり、エンコーダ13の異常の有無をより確実に検出することができる。
1 昇降路、2 かご、13 エンコーダ(信号発生装置)、15 かご位置検出用プレート(磁気遮蔽体)、16 プレート検出装置(遮蔽体検出装置)、18 第1の磁気式検出器、19 第2の磁気式検出器、20 制御装置。
Claims (3)
- 昇降路内の所定の位置に設けられた磁気遮蔽体、
磁界が形成された第1の検出領域が設けられ第1の検出領域に対する上記磁気遮蔽体の進入及び脱出を検出する第1の磁気式検出器と、かごの移動方向についての第1の磁気式検出器に対する距離が所定の基準距離となる位置に配置され、磁界が形成された第2の検出領域が設けられ第2の検出領域に対する上記磁気遮蔽体の進入及び脱出を検出する第2の磁気式検出器とを有し、上記かごに設けられた遮蔽体検出装置、及び
上記かごの移動に応じた信号を発生する信号発生装置、上記第1の磁気式検出器及び上記第2の磁気式検出器のそれぞれからの情報に基づいて、上記信号発生装置の異常の有無を判定する制御装置
を備え、
上記制御装置は、上記第1及び第2の検出領域のいずれか一方に対する上記磁気遮蔽体の進入を上記遮蔽体検出装置が検出したときから、上記第1及び第2の検出領域のいずれか他方に対する上記磁気遮蔽体の進入を上記遮蔽体検出装置が検出するときまでの上記かごの移動距離を上記信号発生装置からの情報に基づいて求め、求めた移動距離と上記基準距離とを比較することにより、上記信号発生装置の異常の有無を判定することを特徴とするエレベータの異常検出装置。 - 上記第1及び第2の磁気式検出器は、上記かごの移動方向に沿った共通の直線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの異常検出装置。
- 上記第1及び第2の磁気式検出器は、上記かごの移動方向に対して垂直な方向へ互いにずらして配置され、
上記磁気遮蔽体は、上記第1の検出領域に対する進入及び脱出を行う第1の遮蔽部材と、上記第2の検出領域に対する進入及び脱出を行う第2の遮蔽部材とを有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの異常検出装置。
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