JP6526554B2 - 編地の編成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リブ風編地部を編成することができる編地の編成方法に関する。
従来からセーターの裾や袖口、衿を、表目と裏目とで構成されるリブ編地部とすることが行なわれている。リブ編地部は、厚みが有って確りとしており、しかも伸縮性を有する。しかし、リブ編地部を身頃と同じ編糸で編成する場合、当該編糸が細い編糸であると、リブ編地部に十分な厚みや強度を持たせることができない虞がある。その対策の一つとして、リブ編地部を編成する際、編糸の本数を増やすことが行なわれている。しかし、適正番手の編糸やそれよりも太い編糸でリブ編地部以外の部分を編成している場合、リブ編地部を編成するときに編糸の本数を増やすことが難しい。
上記課題を解決する手段として、例えば特許文献1のリブ風編地の編成方法が提案されている。特許文献1のリブ風編地の編成方法では、前針床に係止される第一編地部に対してニットと割増やしを組み合わせて新規な第一編地部を編成することと、後針床に係止される第二編地部に対してニットと割増やしを組み合わせて新規な第二編地部を編成することと、を交互に行なっている。このような編成を行なうことで、第一編地部と第二編地部とが厚み方向に接合され、かつ特許文献1の図2に示すリブ組織のような見た目の編地が編成される。
特開2014−227611号公報
特許文献1とは別の手法でリブ風組織を編成する編地の編成方法が求められている。特許文献1のリブ風編地の編成方法では編成することが難しいデザインの編地があるからである。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、先行技術とは異なる手法でリブ風編地部を編成できる新規な編地の編成方法を提供することにある。
本発明の編地の編成方法は、少なくとも前針床と後針床を備え、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、編地の一部にリブ風編地部を編成する編地の編成方法であって、以下の工程A〜Dを繰り返す。
[工程A]…前後一方の針床に係止される対象編目列を、n個の編目からなるユニットが編目m個分の間隔を空けて複数並ぶ第一編目列と、前記第一編目列以外の編目からなる第二編目列とに分け、前記第一編目列のウエール方向に続く新規な第一編目列を編成する。但し、n,mは任意の正の自然数である。
[工程B]…前記第二編目列を他方の針床の空針に移動させる。
[工程C]…前記他方の針床に係止される前記第二編目列のウエール方向に続く新規な第二編目列を編成する。
[工程D]…前記新規な第二編目列を前記一方の針床の空針に移動させ、前記新規な第一編目列と前記新規な第二編目列とを、n×mのリブ組織状に並べる。
上記工程A〜Dを繰り返すことで、前記新規な第一編目列と前記新規な第二編目列とで構成される前記リブ風編地部を編成する。
上記自然数n,mは、1〜3程度とすることが好ましい。第一編地部と第二編地部の配置は、例えば、n=1、m=1であれば下記[1]に示す配置、n=2、m=1であれば下記[2]に示す配置、n=2、m=2であれば下記[3]に示す配置となる。下記[1]〜[3]における、○マークは第一編目列の編目、×マークは第二編目列の編目を示す。もちろん、nとmの組み合わせは、上記例示に限定されるわけではない。
[1]代表的な配置は、○×○×○×○×…である。ここで、第一編目列の編目が編幅方向の端部にある必要はないので、例えば、×○×○×○×…や、××○×○×○×…といった配置としても良い。第一編目列の編目が編幅方向の端部にある必要がない点は、下記の組み合わせでも同様である。
[2]代表的な配置は、○○×○○×…である。その他、×○○×○○×…といった配置としても良い。
[3]代表的な配置は、○○××○○××…である。その他、××○○××○○××…といった配置としても良い。
ここで、上記編地の編成方法において、工程Dの後に工程Aを行なう際、工程Dで一方の針床に係止された新規な第一編目列と新規な第二編目列とを合わせた編目列を対象編目列とし、工程Aを行なう。
本発明の編地の編成方法の一形態として、前記リブ風編地部として前記前針床と前記後針床に筒状に係止されるリブ風編地部を編成する形態を挙げることができる。その筒状のリブ風編地部を編成する際、前記前針床を前記一方の針床と見做す前記工程Aを行なうと共に、前記後針床を前記一方の針床と見做す前記工程Aを行なった後、前記前針床を前記一方の針床と見做す前記工程B〜Dを行なうと共に、前記後針床を前記一方の針床と見做す前記工程B〜Dを行なうことを繰り返す。
上記編成の具体例として、前針床側の工程A→後針床側の工程A→前針床側の工程B〜D→後針床側の工程B〜D→…を繰り返すことが挙げられる。もちろん、後針床側の工程A→前針床側の工程A→後針床側の工程B〜D→前針床側の工程B〜D→…を繰り返しても良い。
本発明の編地の編成方法の一形態として、前記新規な第一編目列と前記新規な第二編目列を編成する際、弾性糸を添糸とするプレーティング編成を行なう形態を挙げることができる。
ここで、プレーティング編成とは、主糸と添糸を横編機の編針に給糸して編成を行なう編成手法のことである(例えば、国際公開第2008/139710号、特許第3899269号公報を参照)。
本発明の編地の編成方法の一形態として、前記リブ風編地部を編成する前、または前記リブ風編地部を編成した後、以下の工程W〜Zを行なう形態を挙げることができる。
[工程W]…前記一方の針床に係止される編目列である終端編目列を前記他方の針床に移動させる。
[工程X]…前記他方の針床に移動させた前記終端編目列を、p個の編目からなるユニットが編目q個分の間隔を空けて複数並ぶ第三編目列と、前記第三編目列以外の編目からなる第四編目列に分け、前記第三編目列のウエール方向に続く第一の裏目編目列を編成する。但し、p,qは任意の正の自然数である。
[工程Y]…前記第四編目列のウエール方向に続く第二の裏目編目列を編成する。
[工程Z]…前記第一の裏目編目列と前記第二の裏目編目列を、両裏目編目列の編幅方向の並びを変化させることなく、前記一方の針床に移動させる。
ここで、編地の一部を構成するグランド編地部を編成した後、そのグランド編地部のウエール方向に連続してリブ風編地部を編成する場合、グランド編地部のウエール方向端部の編目列が、上記工程Wの終端編目列となる。また、リブ風編地部を編成した後、そのリブ風編地部のウエール方向に連続してグランド編地部を編成する場合、リブ風編地部のウエール方向端部の編目列が、上記工程Wの終端編目列となる。
上記自然数p,qは、1〜3程度とすることが好ましい。第三編目列と第四編目列の分け方は、第一編目列と第二編目列の分け方と同様の考え方に基づいて行なえば良い。例えば、第三編目列の編目を○マーク、第四編目列の編目を×マークとしたとき、p=1、q=1なら、例えば○×○×○×…といった配置とすることが挙げられる。
本発明の編地の編成方法によれば、後述する図3のS4に示すように、工程Aで編成した表目からなる新規な第一編目列11と、工程Cで編成した裏目からなる新規な第二編目列21と、が厚み方向に重なる。さらに、新規な第一編目列11のシンカーループ11Yと新規な第二編目列21のシンカーループ21Yとが絡み合い、新規な第一編目列11と新規な第二編目列21とが接合される。表目からなる新規な第一編目列11と裏目からなる新規な第二編目列21とが厚み方向に重なることで、リブ組織のように見えるリブ風編地部が形成され、そのリブ風編地部は、厚みのある確りとしたものとなる。ここで、『表目』とは、一方の針床側から見たときに奥から手前に旧編目から引き出される編目のことであり、『裏目』とは、一方の針床側から見て手前から奥に旧編目から引き出される編目のことである。
前針床を一方の針床と見做す工程A〜Dを行なうことと、後針床を一方の針床と見做す工程A〜Dを行なうことと、を交互に繰り返すことで、筒状に編成されたリブ風編地部を編成することができる。
添糸として弾性糸を用いたプレーティング編成によってリブ風編地部に弾性糸を編み込むことで、リブ風編地部に強い伸縮性を持たせることができる。また、リブ組織部に弾性糸を編み込むことで、厚みのある確りしたリブ風編地部となる。
グランド編地部と、グランド編地部のウエール方向に連続してリブ風編地部を編成する際、リブ風編地部の編成前や後に工程W〜Zを行なうことで、グランド編地部とリブ風編地部との境界部分を際立たせ、リブ風編地部を目立たせることができる。
実施形態1のセーターの概略構成図である。 図1の点線で囲った部分の拡大写真を示す図である。 実施形態1のセーターの衿の編成に係る編成工程図である。 実施形態1のセーターの衿ぐりの編成に係る編成工程図である。
<実施形態1>
本実施形態1では、4枚ベッド横編機を用いてセットインタイプのセーター100を編成する例を図1〜4に基づいて説明する。なお、使用する横編機は2枚ベッド横編機であっても構わない。
図1に示すセーター100(筒状編地)は、身頃50と、袖(左袖61・右袖62)と、を有する。身頃50は、前身頃51と後身頃52とが筒状に繋がることで形成される。その身頃50のウエール方向終端部には、前身頃51側が概略U字状になった衿ぐり70が形成されており、その衿ぐり70には筒状の衿80が設けられている。
本例のセーター100では、衿80、袖口60、裾90が、本発明の編地の編成方法によって編成されたリブ風編地部となっている。図1の点線で囲った部分の拡大写真である図2に示すように、衿80は、表目と裏目とが編幅方向に交互に並ぶリブ風に編成されている。また、写真で示さないが、袖口60、裾90もリブ風に編成されている。
リブ風の衿(リブ風編地部)80の具体的な編成手順を図3の編成工程図に基づいて説明する。図3では、衿80の前側の編成についてのみ説明を行なう。図中の「S+数字」は編成工程の番号を、FDは下部前針床を、FUは上部前針床を、BDは下部後針床を、BUは上部後針床を示す。BD,BUは、FD,FUに対して左右にラッキング可能で、前後の針床間で編目の目移しが可能である。各編成工程で編成動作に関わる部分は太線で示すと共に、当該工程で新たに編成された編目は塗り潰して示す。図中に示す矢印は、編目の移動方向を示す。
S0には、FDの編針A〜Pに前身頃51の編目が係止され、BDの編針A〜Pに後身頃52の編目が係止された状態が示されている。これらの編目は、衿ぐり70(図1)を形成する編目である。このS0の状態から本発明の編地の編成方法を用いて1×1のリブ風の衿80(図1)を編成する。
S1では、FD(一方の針床)に係止される前身頃51を構成する編目列(S0の対象編目列10)を、便宜上、n個の編目からなるユニットが編目m個分の間隔を空けて複数並ぶ第一編目列1と、第一編目列1以外の編目からなる第二編目列2とに分ける(工程Aの一部)。本例では、n=1、m=1とした1×1の並びに第一編目列1と第二編目列2を分ける。そして、FDの編針B,D,F,H,J,L,N,Pに係止される第二編目列2はそのままで、FDの編針A,C,E,G,I,K,M,Oに係止される第一編目列1のウエール方向に続く新規な第一編目列11を編成する(工程Aの残部)。
ここで、n=1〜3、m=1〜3の範囲で適宜変更することができる。例えば1×2、2×1、2×2の並びに第一編目列1と第二編目列2とを分けても構わない。そうすることで、1×2、2×1、2×2…のリブ風の衿80を編成することができる。
S2では、FDの編針B,D,F,H,J,L,N,Pに係止される第二編目列2の編目を、対向するBUの編針B,D,F,H,J,L,N,Pに移動させる(工程B)。ここで、S1に示すように、新規な第一編目列11における隣接する編目同士を繋ぐシンカーループ11Yは、FD側から見て第二編目列2の編目の裏側を横切っている。そのため、S2の第二編目列2の移動によって、新規な第一編目列11のシンカーループ11Yは、第二編目列2の編目に引かれて、FDとBUとの間を渡る。
S3では、BUの編針B,D,F,H,J,L,N,Pに係止される第二編目列2のウエール方向に続く新規な第二編目列21を編成する(工程C)。このS3によって、新規な第二編目列21における隣接する編目同士を繋ぐシンカーループ21Yが、新規な第一編目列11におけるシンカーループ11Yに交差する。
S4では、S3で編成した新規な第二編目列21の編目を、FDの編針B,D,F,H,J,L,N,Pに移動させる(工程D)。その際、新規な第一編目列11と新規な第二編目列21とがn×mのリブ組織状に並ぶようにする。つまり、S1における第一編目列1と第二編目列2の並びと同じ並びとなるように、新規な第一編目列11と新規な第二編目列21とを並べる。
S4の後、さらに衿80の前側を編成する場合、k回目(k=2以上)のS1を行なう際、k−1回目のS4でFDに係止される編目列11,21を対象編目列10と規定し、k回目のS1を行なう。また、k回目のS1で対象編目列10を第一編目列1と第二編目列2とに分ける際、1回目のS1と同じ分け方をする。そうすることで、衿80の外側から見たときに、表目からなる新規な第一編目列11と、裏目からなる新規な第二編目列21と、が交互に並んだ1×1のリブ組織状の衿80(図1,2)を編成することができる。
ここで、衿80の前側と後側の両方をリブ風編地部とする場合、FDを一方の針床と見做す工程A(S1)を行なった後、BDを一方の針床と見做す工程Aを行なう。そして、FDを一方の針床と見做す工程B〜D(S2〜S4)を行なった後、BDを一方の針床と見做す工程B〜Dを行なう。以降、FDを一方の針床と見做す工程A、BDを一方の針床と見做す工程A、FDを一方の針床と見做す工程B〜D、およびBDを一方の針床と見做す工程B〜Dを繰り返す。
上記リブ風の衿80では、S4に示すように新規な第一編目列11と新規な第二編目列21とが厚み方向に重なった状態になり、しかもシンカーループ11Yとシンカーループ21Yとが絡むことで両編目列11,21が接合され、一体化されている。そのため、確りとした厚みのある衿80となる。また、シンカーループ11Y,21Yによって、衿80の伸縮性が天竺組織よりも高くなる。ここで、第一編目列1と第二編目列2を編成する際、添糸として弾性糸を用いたプレーティング編成を行なうことで、衿80の伸縮性を向上させることができる。弾性糸の種類を変化させることで、衿80の伸縮性を変化させることができる。なお、弾性糸は、セーター100の編成に用いられる通常の編糸よりも細いため、プレーティング編成を行なっても編針のフックから編糸が溢れることがない。
図3のS2の後やS3の後にインレイ編成を行なうことで、より一層、衿80に厚みを持たせることができる。インレイ編成とは、例えば特開2007−277738号公報に記載のように、前後の針床に編目を振り分けて、その振り分けられた編目の間にインレイ線材を挟み込む編成のことである。
<変形例>
図1に示す衿80を編成する前に、衿ぐり70の編成を工夫することで、図2の写真に示すように衿80を目立たせることができる。その編成手順を図4の編成工程図に基づいて説明する。図4の見方は図3と同様である。
図4のT0には、FDに前身頃51(グランド編地部)のウエール方向終端の編目列である終端編目列3が係止され、BDに後身頃52の終端編目列が係止された状態が示されている。この状態から、T1では、FDに係止される終端編目列3をBUに移動させる(工程W)。
T2では、終端編目列3を、p個(=1〜3個)の編目からなるユニットが編目q個(=1〜3個)分の間隔を空けて複数並ぶ第三編目列33と、第三編目列33以外の編目からなる第四編目列34に分け、第三編目列33のウエール方向に続く第一の裏目編目列41を編成する(工程X)。終端編目列3の分け方は、リブ風編地部(衿80)を編成するときの対象編目列10(図3)の分け方と同じとしても良いし、異なっていても良い。終端編目列3の分け方を対象編目列10の分け方と同じとすると、前身頃51と衿80の境界部分の見栄えが良くなる。本例では、BUの編針A,C,E,G,I,K,M,Oに係止される編目、即ち終端編目列3の一つ置きの編目からなる第三編目列33のウエール方向に続く第一の裏目編目列41を編成する。
T3では、BUの編針B,D,F,H,J,L,N,Pに係止される編目、即ちT2で編目を編成しなかった編目(第四編目列34)のウエール方向に続く第二の裏目編目列42を編成する(工程Y)。そして、T4では、第一の裏目編目列41と第二の裏目編目列42を、両裏目編目列41,42の編幅方向の並びを変化させることなく、FDに移動させる(工程Z)。
以上説明した編成によれば、第一の裏目編目列41(第二の裏目編目列42)の隣接する編目同士を繋ぐシンカーループが、図2に示すように身頃50の表側に露出し、ステッチ状の衿ぐり70が形成される。その結果、衿ぐり70が強調され、衿80を目立たせることができる。
前身頃51に加えて後身頃52でもステッチ状の衿ぐり70を形成する場合、図4のT1,T2を行なった後、BUの全ての編目(第一の裏目編目列41と第四編目列34の編目)をFDに移動させる。次に、後身頃52の編目をBDからFUに移動させ(T1相当)、後身頃52の一部の編目のウエール方向に連続する第一の裏目編目列を編成し(T2相当)、そのFUの全ての編目をBDに移動させる。次に、前身頃51に関連するFDの編目(第一の裏目編目列41と第四編目列34の編目)をBUに移動させた後、第四編目列34のウエール方向に第二の裏目編目列42を編成するT3と、BUの全ての編目(裏目編目列41,42の編目)をFDに移動させるT4を行なう。最後に、後身頃52に関連するBDの編目をFUに移動させた後、後身頃52に対して第二の裏目編目列を編成し(T3相当)、FUの全ての編目をBDに移動させる(T4相当)。
ここで、図4に示す編成は、リブ風編地部を編成した後に行なうこともできる。例えば、図1の裾90(袖口60)を図3の編成工程に従ってリブ風編地部とした後、身頃50(袖61,62)を編成する場合、裾90(袖口60)のウエール方向終端の編目列を終端編目列3と見做し、図4に示す編成を行なうことが挙げられる。図4に示す編成が終了したら、裏目編目列41,42のウエール方向に続けて身頃50(袖61,62)を編成すれば良い。
<実施形態2>
実施形態1に示す編地の編成方法を応用すれば、ミラノリブ風の組織やワッフル柄風の組織を編成することもできる。ミラノリブ風の組織を編成する場合、図3のS3の後に、FDとBUに係止される編目に続けて筒状編成を行なった後、S4を行なえば良い。また、ワッフル柄風の組織を編成する場合、図3のS4の後に、FDに係止される全ての編目に続く編目列を少なくとも一段分編成してから、S1を行なえば良い。
その他、実施形態1の編地の編成方法を応用し、鹿の子柄風の組織を編成することもできる。例えば、FD側(BD側)のk回目のS1で対象編目列10を第一編目列1と第二編目列2とに分ける際、FD側(BD側)のk−1回目のS1と逆の分け方をすると良い。
FD 下部前針床 FU 上部前針床
BD 下部後針床 BU 上部後針床
10 対象編目列
1 第一編目列 11 新規な第一編目列 11Y シンカーループ
2 第二編目列 21 新規な第二編目列 21Y シンカーループ
3 終端編目列 33 第三編目列 34 第四編目列
41 第一の裏目編目列 42 第二の裏目編目列
100 セーター(筒状編地)
50 身頃 51 前身頃(グランド編地部) 52 後身頃
60 袖口(リブ風編地部) 61 左袖 62 右袖
70 衿ぐり
80 衿(リブ風編地部)
90 裾(リブ風編地部)

Claims (4)

  1. 少なくとも前針床と後針床を備え、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、編地の一部にリブ風編地部を編成する編地の編成方法において、
    前後一方の針床に係止される対象編目列を、n個の編目からなるユニットが編目m個分の間隔を空けて複数並ぶ第一編目列と、前記第一編目列以外の編目からなる第二編目列とに分け、前記第一編目列のウエール方向に続く新規な第一編目列を編成する工程Aと、
    前記第二編目列を他方の針床の空針に移動させる工程Bと、
    前記他方の針床に係止される前記第二編目列のウエール方向に続く新規な第二編目列を編成する工程Cと、
    前記新規な第二編目列を前記一方の針床の空針に移動させ、前記新規な第一編目列と前記新規な第二編目列とを、n×mのリブ組織状に並べる工程Dと、
    を繰り返し、前記新規な第一編目列と前記新規な第二編目列とで構成される前記リブ風編地部を編成する編地の編成方法。
    但し、n,mは任意の正の自然数である。
  2. 前記リブ風編地部として前記前針床と前記後針床に筒状に係止されるリブ風編地部を編成する際、
    前記前針床を前記一方の針床と見做す前記工程Aを行なうと共に、前記後針床を前記一方の針床と見做す前記工程Aを行なった後、
    前記前針床を前記一方の針床と見做す前記工程B〜Dを行なうと共に、前記後針床を前記一方の針床と見做す前記工程B〜Dを行なうことを繰り返す請求項1に記載の編地の編成方法。
  3. 前記新規な第一編目列と前記新規な第二編目列を編成する際、弾性糸を添糸とするプレーティング編成を行なう請求項1または請求項2に記載の編地の編成方法。
  4. 前記リブ風編地部を編成する前、または前記リブ風編地部を編成した後、
    前記一方の針床に係止される編目列である終端編目列を前記他方の針床に移動させる工程Wと、
    前記他方の針床に移動させた前記終端編目列を、p個の編目からなるユニットが編目q個分の間隔を空けて複数並ぶ第三編目列と、前記第三編目列以外の編目からなる第四編目列に分け、前記第三編目列のウエール方向に続く第一の裏目編目列を編成する工程Xと、
    前記第四編目列のウエール方向に続く第二の裏目編目列を編成する工程Yと、
    前記第一の裏目編目列と前記第二の裏目編目列を、両裏目編目列の編幅方向の並びを変化させることなく、前記一方の針床に移動させる工程Zと、を行う請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の編地の編成方法。
    但し、p,qは任意の正の自然数である。
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