JP6523395B2 - ドア構造および車両 - Google Patents
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Description
本発明は、車両用ドア構造に関する。
車両のなかには、シートベルト装置のウェビングがドアに内蔵されたものがある。一般に、ウェビングは、巻き取られた状態では、キャビン上方においてスルーアンカ(いわゆるDリング)により上下に折り返されて重なった姿勢で固定される。乗員は、この折り返されて重なった2つの部分の一方を把持し、タングプレートをバックルに挿してシートベルトを着用する必要がある。
ところで、乗員は、上記折り返されて重なった2つの部分の他方、又は、該2つの部分の双方を誤って把持してしまう可能性がある。この場合、乗員は、ウェビングをドアから引き出すことができず、シートベルトを着用しにくくなる。そのため、このようなドア構造において、シートベルト着用時の利便性向上の面から改善の余地があった。
本発明は、ウェビングを備える車両用ドア構造においてシートベルトを着用する際の利便性を向上させることを目的とする。
本発明の一側面は、ドア構造に係り、前記ドア構造は、窓部および前記窓部を画定する支柱部を含むドアと、前記支柱部に配されたスルーアンカと、前記スルーアンカを挿通して上下に折り返され、両端部が前記ドアに支持されたウェビングと、を備える車両用ドア構造であって、前記支柱部は、車内側に突出した突出部を有し、前記ウェビングが巻き取られた状態において、前記ウェビングの一端部から前記スルーアンカまでの部分を外側ウェビング部とし、前記ウェビングの他端部から前記スルーアンカまでの部分であって前記外側ウェビング部よりも車内側に位置する部分を内側ウェビング部とした場合、前記内側ウェビング部は前記突出部よりも車内側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、シートベルトを着用する際の利便性が向上する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、各図は、実施形態の構造ないし構成を示す模式図であり、図示された各部材の寸法は必ずしも現実のものを反映するものではない。また、各図において、同一の部材または同一の構成要素には同一の参照番号を付しており、以下、重複する内容については説明を省略する。
図1は、実施形態に係る車両1の斜視図である。車両1は、フロントドア2と、その後方のリアドア3と、キャビン(車室)に配されたシート4とを備える。本実施形態では、ドア2はヒンジ式ドアであり、ドア3はスライド式ドアである。ドア2及び3を開けた状態ではそれらのドア開口は単一に形成され、即ち、車両1は、ドア2及び3間にピラー(センターピラー、或いは、Bピラーとも称されうる。)を有しないピラーレス構造となっている。他の実施形態として、ドア2及び3は、共にヒンジ式ドア(いわゆる観音開き方式)で開閉可能に構成されてもよい。
シート4は折り畳み可能に構成され、使用しないシート4を折り畳むことで、キャビンを広く活用することが可能となっている。例えば、乗員は、助手席のシート4を、シート本体のシートバック(背もたれ)がシートクッション(座面)と接触/近接するように折り畳んで、シートバックの背面側をフロアの一部として扱うことが可能である。
ここで、構造の理解を容易にするため、図中には、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を示す(他の図においても同様とする。)。X方向は車体前後方向に対応し、Y方向は車幅方向に対応し、また、Z方向は車体上下方向に対応する。本明細書において、前/後、左/右(側方)、上/下等の表現は、車体を基準とする相対的な位置関係を示し、例えば、「前」、「前方」等の表現は+X方向に対応し、「後」、「後方」等の表現は−X方向に対応する。同様に、内/外(車内外)等の表現についても車体を基準とする相対的な位置関係を示す。
図2を参照しながら、フロントドア2のドア構造STを説明する。図2は、ドア構造STを車内側から見た場合の様子を示している。ドア2は、ドアガラス211が配される窓部21、窓部21を画定する窓枠部22、及び、ドア2の内装部材であるドアトリム23を備える。ドア2は、シート4に対応するシートベルト装置を内蔵するよう構成され、本実施形態では、ドア構造STは、ドア2の他、スルーアンカ24およびウェビング25を更に備える。
ここで、窓枠部22は、上下方向に延びる後方側の一部分として支柱部221を含み、スルーアンカ24は支柱部221に配される。ドア2内部には、ウェビング25を巻き取り可能なリトラクタ(不図示)が設けられる。ウェビング25はスルーアンカ24を挿通して上下に折り返され、その両端部はドア2に支持され、具体的には、一端部は、ドア2内部においてリトラクタにより巻き取り可能に支持され、他端部は、ドア2内壁側で所定の固定具で固定される。詳細については後述とするが、ウェビング25は、巻き取られた状態では、スルーアンカ24において上下に折り返されて成る2つの部分が車内外方向で部分的に重なった姿勢で固定される。
図3(A)は、支柱部221付近の様子を拡大した斜視図である。図3(B)は、図3(A)においてスルーアンカ24及びウェビング25を不図示とした斜視図である。支柱部221は、基部2211、突出部2212、及び、陥凹部2213を含む。突出部2212は、基部2211と車体前後方向で隣り合うように設けられ、本実施形態では基部2211の後方に設けられ、基部2211に対して車内側に突出している。陥凹部2213は、基部2211及び突出部2212の上方において、基部2211に対して車外側に陥凹するように設けられ、スルーアンカ24は、この陥凹部2213に固定される。
支柱部2211とドアトリム23との間にはスリット孔26が設けられる。本実施形態では、図3(B)から分かるように、スリット孔26は、基部2211とドアトリム23との間に形成されたギャップに対応する。図3(A)を参照すると、ドア2内部のリトラクタからスルーアンカ24に向かって延びるウェビング25は、このスリット孔26を通って露出する。そして、スリット孔26を通ったウェビング25は、陥凹部2213に固定されたスルーアンカ24において車内側に折り返され、ドア2下方に向かって延びてドア2内壁側で固定される。
ここで、上記巻き取られた状態のウェビング25において、スルーアンカ24で折り返されることで車内外方向に位置する2つの部分のうち、車外側の一方を外側ウェビング部25aとし、他方(車内側の一方)を内側ウェビング部25bとする。即ち、外側ウェビング部25aは、ドア2内部のリトラクタ側の端部(ウェビング25の一端部)からスルーアンカ24までの部分を示し、内側ウェビング部25bは、スルーアンカ24からドア2内壁側の端部(ウェビング25の他端部)までの部分を示す。
本実施形態では、図3(B)から分かるように、突出部2212は、前側側壁(突出部2212の側面、或いは、基部2211と突出部2212との間の段差)W1が下方から上方に向かって後方側に位置するように、上下方向に対して傾いて延設される。外側ウェビング部25aは、この傾斜して延設された突出部2212に沿って、スリット孔26からスルーアンカ24まで延びる。言い換えると、スルーアンカ24は、スリット26の後部上方に固定される。詳細については後述とするが、内側ウェビング部25bは、その一部が突出部2212と対向するように、スルーアンカ24からドア2下方まで延びる。
内側ウェビング部25bには、シート4側方のバックルに対して挿抜自在に構成された連結部251が設けられる。連結部251は、バックルの開口に挿すためのタングプレート(ランチプレート)を含む。シート4に座る乗員は、シートベルトを着用する際、巻き取られた状態のウェビング25の内側ウェビング部25bを把持してウェビング25を引き出し、連結部251のタングプレートをバックルの開口に挿すことで、シートベルトを着用することができる。
図4は、図3(A)に示された線D−Dでの断面図である。構造の理解のため、図中には、支柱部221及びウェビング25の他、ドアガラス211、ランチャンネル212およびドアインナパネル222を併せて示す。ドアガラス211は窓部21に昇降可能に設けられた透光性の板材である。ランチャンネル212は、ドアガラス211の縁部を支持し、ドアガラス211の昇降をガイドする樹脂製の部材である。ドアインナパネル222は、支柱部221の車外側に位置する金属の板材であり、さらに車外側には不図示のドアアウタパネルが配される。
本実施形態では、基部2211および突出部2212は、共に車内側において、互いに略平行な平坦面S1及びS2をそれぞれ形成している。外側ウェビング部25aは、突出部2212の面S2よりも車外側に位置し、基部2211の平坦面S1に近接して対向している。内側ウェビング部25bは、突出部2212より車内側に位置し、突出部2212から所定距離だけ離間している。また、内側ウェビング部25bは、一部において基部2211と対向すると共に他の一部において突出部2212と対向しており、即ち、車内外方向で突出部2212の側壁W1と重なるように位置している。
前述のとおり、乗員は、シートベルトを着用する際、内側ウェビング部25bを把持してウェビング25を引き出す。本実施形態では、内側ウェビング部25bは突出部2212より車内側に位置しているため、内側ウェビング部25bは、乗員にとって把持しやすい状態となっている。よって、乗員がシートベルトを着用する際の利便性が向上する
また、本実施形態では、外側ウェビング部25aは、突出部2212の頂である面S2より車外側に位置しており、把持しにくくなっている。そのため、乗員は、シートベルトを着用する際に、誤って外側ウェビング部25aを把持することを防ぐこともできる。
また、本実施形態では、外側ウェビング部25aは、突出部2212の頂である面S2より車外側に位置しており、把持しにくくなっている。そのため、乗員は、シートベルトを着用する際に、誤って外側ウェビング部25aを把持することを防ぐこともできる。
再び図2〜3を参照すると、ウェビング25が巻き取られた状態では、連結部251が突出部2212と当接することで、内側ウェビング部25bの突出部2212からの距離を確保することができる。よって、乗員は、シートベルトを着用する際、内側ウェビング部25bと突出部2212との間に容易に手を差し込んで内側ウェビング部25bを把持することができる。
また、本実施形態では、スルーアンカ24が陥凹部2213に固定されているので、外側ウェビング部25aの基部2211からの距離を小さくし、外側ウェビング部25aを基部2211の面S1に近接させることができる。これにより、外側ウェビング部25aと基部2211との間には手を差し込みにくくなっており、乗員が誤って外側ウェビング部25aを把持することを効果的に防ぐことができる。
ところで、内側ウェビング部25bを把持する方法として、主に2通りの方法が考えられる。一つの方法として、内側ウェビング部25bと支柱部221との間に、前方側から後方側に向かって手を入れて内側ウェビング部25bを把持することが考えられる。他の方法として、内側ウェビング部25bと支柱部221との間に、後方側から前方側に向かって手を入れて内側ウェビング部25bを把持することが考えられる。
本実施形態では、内側ウェビング部25bの前方側の縁は、突出部2212の側壁S1よりも前方に位置する。そのため、内側ウェビング部25bと支柱部221との間に、前方側から後方側に向かって手を入れて内側ウェビング部25bを把持する場合、乗員は、手が突出部2212に干渉した時(側壁W1に接触した時)に、その手を乗員自身の側に引くことで容易に内側ウェビング部25bを把持可能となる。
ここで前述のとおり、突出部2212は傾斜して延設されている(図3(B)参照)。よって、内側ウェビング部25bと支柱部221との間に前方側から後方側に向かって手を入れる場合、仮に手が突出部2212に勢いよく干渉した時には、その手は上方側に向かって人間工学的に自然/好適な形で受け流される。そのため、乗員に不要なストレスを与えることもない。また、外側ウェビング部25aは、この突出部2212の傾斜に沿った姿勢になっているため、キャビンにおける美観も向上する。
また、本実施形態では、内側ウェビング部25bの後方側の縁は、突出部2212の後側側壁(側壁W1の反対側の側壁)W2よりも前方に位置する。そのため、内側ウェビング部25bと支柱部221との間に、後方側から前方側に向かって手を入れて内側ウェビング部25bを把持する場合、乗員は、手が突出部2212に干渉した時(面S2に接触した時)、その接触した部分を支点として手を引くことで容易に内側ウェビング部25bを把持可能となる。
よって、本実施形態によれば、内側ウェビング部25bと支柱部221との間に前方側から後方側に向かって手を入れる場合、及び、該間に後方側から前方側に向かって手を入れる場合の何れにおいても、内側ウェビング部25bを把持しやすい。
更に本実施形態では、図1を参照しながら述べたように、車両1は、いわゆるピラーレス構造であるため、シートベルト装置をピラー以外の部分に設置する必要がある。このような車体構造において、一つの態様として、シートベルト装置をシート4に内蔵させることも考えられるが、本実施形態では、シートベルト装置をドア2に内蔵させてシート4を比較的簡素な構成で折り畳み可能にした。よって、本実施形態によれば、シート4の構成を複雑化させることなくキャビンを広く活用することも可能となる。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その一部が変更されてもよい。例えば、上述の実施形態の内容に、目的、用途等に応じて他の要素を組み合わせることも可能であるし、一部の要素を省略することも可能である。また、本明細書に記載された個々の用語は、本発明を説明する目的で用いられたものに過ぎず、本発明は、その用語の厳密な意味に限定されるものでないことは言うまでもなく、その均等物をも含みうる。
上述の実施形態の特徴を以下にまとめる。
第1の態様は、ドア構造(例えばST)に係り、前記ドア構造は、窓部(例えば21)および前記窓部を画定する支柱部(例えば221)を含むドア(例えば2)と、前記支柱部に配されたスルーアンカ(例えば24)と、前記スルーアンカを挿通して上下に折り返され、両端部が前記ドアに支持されたウェビング(例えば25)と、を備える車両用ドア構造であって、前記支柱部は、車内側に突出した突出部(例えば2212)を有し、前記ウェビングが巻き取られた状態において、前記ウェビングの一端部から前記スルーアンカまでの部分を外側ウェビング部(例えば25a)とし、前記ウェビングの他端部から前記スルーアンカまでの部分であって前記外側ウェビング部よりも車内側に位置する部分を内側ウェビング部(例えば25b)とした場合、前記内側ウェビング部は前記突出部よりも車内側に位置する。
第1の態様によれば、内側ウェビング部が支柱部の突出部よりも車内側に位置することで乗員にとって把持しやすくなり、シートベルト着用時の利便性が向上する。
第1の態様によれば、内側ウェビング部が支柱部の突出部よりも車内側に位置することで乗員にとって把持しやすくなり、シートベルト着用時の利便性が向上する。
第2の態様では、前記外側ウェビング部は、前記突出部の頂(例えばS2)よりも車外側に位置している。
第2の態様によれば、乗員が誤って外側ウェビング部を把持する事態を防止することができ、利便性が更に向上する。
第2の態様によれば、乗員が誤って外側ウェビング部を把持する事態を防止することができ、利便性が更に向上する。
第3の態様では、前記外側ウェビング部は、前記突出部よりも車体前後方向(例えばX方向)前方に位置しており、前記内側ウェビング部は、車幅方向(例えばY方向)において前記突出部の少なくとも一部と対向している。
第3の態様によれば、外側ウェビング部を把持しようとすると乗員の手が突出部と干渉するため、乗員が誤って外側ウェビング部を把持する事態を防止することができ、また、乗員は手が突出部と干渉したときに手を引くことで内側ウェビング部を把持可能となるため、利便性が更に向上する。
第3の態様によれば、外側ウェビング部を把持しようとすると乗員の手が突出部と干渉するため、乗員が誤って外側ウェビング部を把持する事態を防止することができ、また、乗員は手が突出部と干渉したときに手を引くことで内側ウェビング部を把持可能となるため、利便性が更に向上する。
第4の態様では、前記突出部は、下方側から上方側に向かって後方に位置するように、車体上下方向(例えばZ方向)に対して傾斜して延設された。
第4の態様によれば、仮に手が突出部と干渉した場合でも、その手は乗員にとって自然な形で受け流されるため、乗員のストレスを低減可能となる。
第4の態様によれば、仮に手が突出部と干渉した場合でも、その手は乗員にとって自然な形で受け流されるため、乗員のストレスを低減可能となる。
第5の態様では、前記外側ウェビング部は前記傾斜して延設された前記突出部と並行な姿勢となる。
第5の態様によれば、乗員が誤って外側ウェビング部を把持する事態を更に防止可能となるのに加え、キャビンの美観をよくすることもできる。
第5の態様によれば、乗員が誤って外側ウェビング部を把持する事態を更に防止可能となるのに加え、キャビンの美観をよくすることもできる。
第6の態様では、前記内側ウェビング部の後方側の縁は、前記突出部の後側側壁よりも前方に位置する。
第6の態様によれば、内側ウェビング部と突出部との間の空間に後方側から手を差し込む場合、乗員は、手が突出部と接触したときに、その接触した部分を支点としてその手を引くことで、内側ウェビング部を容易に把持することができる。
第6の態様によれば、内側ウェビング部と突出部との間の空間に後方側から手を差し込む場合、乗員は、手が突出部と接触したときに、その接触した部分を支点としてその手を引くことで、内側ウェビング部を容易に把持することができる。
第7の態様では、前記内側ウェビング部の前方側の縁は、前記突出部の前側側壁よりも前方に位置する。
第7の態様によれば、内側ウェビング部と突出部との間の空間に前方側から手を差し込む場合、乗員は、手が突出部と接触したタイミングでその手を引くことで、内側ウェビング部を容易に把持することができる。
第7の態様によれば、内側ウェビング部と突出部との間の空間に前方側から手を差し込む場合、乗員は、手が突出部と接触したタイミングでその手を引くことで、内側ウェビング部を容易に把持することができる。
第8の態様では、前記支柱部は、前記突出部と車体前後方向で隣り合う基部(例えば2211)と、前記突出部及び前記基部の上方において前記基部に対して車外側に陥凹した陥凹部(例えば2213)とを更に含んでおり、前記スルーアンカは、前記陥凹部に固定されている。
第8の態様によれば、スルーアンカを陥凹部に固定することで、外側ウェビング部と基部との距離を小さくすることができ、乗員が誤って外側ウェビング部を把持する事態を更に防止可能となる。
第8の態様によれば、スルーアンカを陥凹部に固定することで、外側ウェビング部と基部との距離を小さくすることができ、乗員が誤って外側ウェビング部を把持する事態を更に防止可能となる。
第9の態様では、前記内側ウェビング部には、キャビンのシート側方のバックルに対して挿抜自在に構成された連結部(例えば251)が配されており、前記ウェビングが巻き取られた状態において、前記連結部は前記突出部と当接する。
第9の態様によれば、内側ウェビング部と突出部との距離を確保することができ、乗員は内側ウェビング部を更に把持しやすくなるため、更に利便性が向上する。
第9の態様によれば、内側ウェビング部と突出部との距離を確保することができ、乗員は内側ウェビング部を更に把持しやすくなるため、更に利便性が向上する。
第10の態様は、車両(例えば1)に係り、前記車両は、上記ドア構造を有するフロントドア(例えば2)と、前記フロントドアの後方に配されたリアドア(例えば3)と、備え、前記フロントドアと前記リアドアとの間にはピラーが車体に対して設けられていない。
第10の態様によれば、上記ドア構造は、いわゆるピラーレス構造の車両に好適に適用可能である。
第10の態様によれば、上記ドア構造は、いわゆるピラーレス構造の車両に好適に適用可能である。
第11の態様では、前記ウェビングに対応する位置にシート本体(例えば4)を更に備え、前記シート本体は折り畳み可能に構成された。
第11の態様によれば、上記ドア構造のウェビングは、折り畳み式のシート用のシートベルト装置に好適に適用可能である。
第11の態様によれば、上記ドア構造のウェビングは、折り畳み式のシート用のシートベルト装置に好適に適用可能である。
ST:ドア構造、2:フロントドア、21:窓部、22:窓枠部、221:支柱部、2212:突出部、24:スルーアンカ、25:ウェビング、25a:外側ウェビング部、25b:内側ウェビング部。
Claims (11)
- 窓部および前記窓部を画定する支柱部を含むドアと、
前記支柱部に配されたスルーアンカと、
前記スルーアンカを挿通して上下に折り返され、両端部が前記ドアに支持されたウェビングと、を備える車両用ドア構造であって、
前記支柱部は、車内側に突出した突出部を有し、
前記ウェビングが巻き取られた状態において、前記ウェビングの一端部から前記スルーアンカまでの部分を外側ウェビング部とし、前記ウェビングの他端部から前記スルーアンカまでの部分であって前記外側ウェビング部よりも車内側に位置する部分を内側ウェビング部とした場合、前記内側ウェビング部は前記突出部よりも車内側に位置する
ことを特徴とするドア構造。 - 前記外側ウェビング部は、前記突出部の頂よりも車外側に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載のドア構造。 - 前記外側ウェビング部は、前記突出部よりも車体前後方向前方に位置しており、前記内側ウェビング部は、車幅方向において前記突出部の少なくとも一部と対向している
ことを特徴とする請求項2に記載のドア構造。 - 前記突出部は、下方側から上方側に向かって後方に位置するように、車体上下方向に対して傾斜して延設された
ことを特徴とする請求項3に記載のドア構造。 - 前記外側ウェビング部は前記傾斜して延設された前記突出部と並行な姿勢となる
ことを特徴とする請求項4に記載のドア構造。 - 前記内側ウェビング部の後方側の縁は、前記突出部の後側側壁よりも前方に位置する
ことを特徴とする請求項3から請求項5の何れか1項に記載のドア構造。 - 前記内側ウェビング部の前方側の縁は、前記突出部の前側側壁よりも前方に位置する
ことを特徴とする請求項3から請求項6の何れか1項に記載のドア構造。 - 前記支柱部は、前記突出部と車体前後方向で隣り合う基部と、前記突出部及び前記基部の上方において前記基部に対して車外側に陥凹した陥凹部とを更に含んでおり、
前記スルーアンカは、前記陥凹部に固定されている
ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載のドア構造。 - 前記内側ウェビング部には、キャビンのシート側方のバックルに対して挿抜自在に構成された連結部が配されており、
前記ウェビングが巻き取られた状態において、前記連結部は前記突出部と当接する
ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載のドア構造。 - 請求項1から請求項9の何れか1項に記載のドア構造を有するフロントドアと、
前記フロントドアの後方に配されたリアドアと、備え、
前記フロントドアと前記リアドアとの間にはピラーが車体に対して設けられていない
ことを特徴とする車両。 - 前記ウェビングに対応する位置にシート本体を更に備え、
前記シート本体は折り畳み可能に構成された
ことを特徴とする請求項10に記載の車両。
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