JP5817575B2 - 車両のスライドドア構造 - Google Patents
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Description
請求項2記載の本発明に係る車両のスライドドア構造は、請求項1記載の車両のスライドドア構造において、前記機能部品が、前記ドアインナパネルに固定されている。
請求項3記載の本発明に係る車両のスライドドア構造は、請求項1又は請求項2記載のスライドドア構造において、前記機能部品の一部が前記膨出部と前記ドアインナパネルとの間に配置されており、前記機能部品の他の一部が前記ドアインナパネルと前記ドアアウタパネルとの間に配置されている。
請求項8記載の本発明に係る車両のスライドドア構造は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の車両のスライドドア構造において、前記ドアインナパネルは、車幅方向内側に凹状となるように形成された第1固定部と、前記第1固定部の車両前方側に配置されていると共に車幅方向外側に凹状となるように形成された第2固定部と、を備えており、
前記機能部品が、前記第1固定部に固定されており、インサイドハンドルが操作力伝達手段を介して前記第2固定部に固定されている。
ドアインナパネル30は、鋼板材料をプレス加工することによって形成されたプレス成形品であり、車両前後方向及び上下方向に延在することによってスライドドア本体部28のキャビン26側の部分を形成している。具体的には、ドアインナパネル30は、車両前後方向に延びる基壁部40を備えている。また、この基壁部40の前端側には、後述するウインドレギュレータ38が固定される第1固定部42が車幅方向内側に凹状となるように形成されている。さらに、この第1固定部42には、このウインドレギュレータ38のコネクタ部72をドアインナパネル30のキャビン26側へ向けて挿通させるためのコネクタ開口部44が形成されている。また、基壁部40の前端側かつ第1固定部42の前方側には、インサイドハンドル45を図示しない操作力伝達手段を介して固定するための第2固定部46が車幅方向外側に凹状となるように形成されている。
ドアアウタパネル32は、鋼板材料をプレス加工することによって形成されたプレス成形品であると共に、車体12の外観意匠の一部を形成している。具体的には、ドアアウタパネル32は、車両前後方向及び車両上下方向に緩やかに湾曲するように形成された外壁部52を備えている。この外壁部52の前端部及び後端部は、車幅方向内側に向けて折り返されてヘミング加工が施されることによって、ドアインナパネル30の前側フランジ部50及び後側フランジ部に接合されている。また、外壁部52の図示しない下端部についても同様に、車幅方向内側に向けて折り返されてヘミング加工が施されることによって、ドアインナパネル30の下端部に接合されている。このように、ドアアウタパネル32がドアインナパネル30に接合されることによって、スライドドア本体部28が形成されている。また、ドアアウタパネル32とドアインナパネル30との間には、後述するドアガラス34が収容される空間Aが形成されている。
図2(A)に示されるように、ドアガラス34は、略矩形平板状に形成されており、ドアガラス開口部54を閉止している。また、図1に示されるように、このドアガラス34は、ガラスガイド56に沿って車両上下方向へスライド移動することが可能とされている。このドアガラス34が、ガラスガイド56に沿って車両下方側へスライド移動することによって、ドアアウタパネル32とドアインナパネル30との間に形成された空間Aに収容される構成である。
ドアトリム36は、樹脂材料を用いることによって形成された射出成形部品であると共に、ドアインナパネル30のキャビン26側の面(基壁部40)を覆うように設けられ、かつクリップ等を介してドアインナパネル30に固定されている。具体的には、ドアトリム36は、車両前後方向及び上下方向に延在する一般部58と、この一般部58の前端部から車幅方向内側に膨出するように形成された膨出部60と、を備えている。また、この膨出部60は、ドアトリム36がドアインナパネル30に固定された状態において、該ドアインナパネル30の前端部のキャビン26側に配置されている。さらに、この膨出部60には、車幅方向外側へ凹状となるように形成された凹部62が設けられている。また、この凹部62には、操作力をスライドドア本体部28に設けられた図示しないドアロック手段へ伝達するためのインサイドハンドル45が設けられている。換言すると、インサイドハンドル45がこの凹部62に収容されている。さらに、ドアトリム36におけるウインドレギュレータ38と対抗する部位には、防振材64が設けられている。
機能部品としてのウインドレギュレータ38は、スライドドア本体部28の内部かつ該スライドドア本体部28の前端側に設けられている。具体的には、ウインドレギュレータ38は、モータ66と、このモータ66の回転数を所要の回転数に減速するリダクション68と、このモータ66及びリダクション68等を収容するケース70と、を備えている。また、ウインドレギュレータ38は、該ウインドレギュレータ38がドアインナパネル30に固定された状態において、車幅方向内側に向けて突出するように形成された機能部品の一部としてのコネクタ部72を備えている。さらに、このコネクタ部72の車幅方向内側の端部には、電源供給用のコネクタが接続される接続部72Aが設けられている。この接続部72Aがドアインナパネル30に形成されたコネクタ開口部44に挿通されると共に、ケース70がドアインナパネル30の第1固定部42に固定されている。その結果、ドアインナパネル30のキャビン26側から、電源供給用のコネクタを接続部72Aに接続することが可能となっている。さらに、ウインドレギュレータ38がドアインナパネル30に固定された状態において、コネクタ部72、モータ66及びリダクション68は車両前方から後方に向けてこの順で配設されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
28 スライドドア本体部
30 ドアインナパネル
32 ドアアウタパネル
34 ドアガラス
36 ドアトリム
38 ウインドレギュレータ(機能部品)
45 インサイドハンドル
58 一般部
60 膨出部
62 凹部
72 コネクタ部(機能部品の一部)
72A 接続部
A 空間
Claims (8)
- 車両前後方向及び上下方向に延在するドアインナパネルと、
前記ドアインナパネルの車幅方向外側に配置されると共に、該ドアインナパネルに接合されることによってスライドドア本体部を形成しかつ該ドアインナパネルとの間にドアガラスを収容する空間を形成するドアアウタパネルと、
車両前後方向及び上下方向に延在する一般部と、この一般部の前端部から車幅方向内側に膨出するように形成されかつ前記ドアインナパネルの前端部の車幅方向内側に配置された膨出部とを備え、前記ドアインナパネルの車幅方向内側の面に取付けられるドアトリムと、
前記ドアトリムにおける前記膨出部の車幅方向外側に少なくとも一部が配置された機能部品と、
を備えた車両のスライドドア構造。 - 前記機能部品が、前記ドアインナパネルに固定されている請求項1記載の車両のスライドドア構造。
- 前記機能部品の一部が前記膨出部と前記ドアインナパネルとの間に配置されており、
前記機能部品の他の一部が前記ドアインナパネルと前記ドアアウタパネルとの間に配置されている請求項1又は請求項2記載のスライドドア構造。 - 前記機能部品は、前記ドアガラスを開閉させるウインドレギュレータとされると共に、該ウインドレギュレータは前記スライドドア本体部の前端部に配置され、かつ該ウインドレギュレータに設けられたコネクタ部における電源供給用のコネクタとの接続部が前記ドアインナパネルと前記ドアトリムにおける前記膨出部との間に配置された請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両のスライドドア構造。
- 前記膨出部には、車幅方向外側へ凹状となるように形成された凹部が設けられていると共に、この凹部に前記スライドドア本体部に設けられたドアロック手段を操作するためのインサイドハンドルが設けられた請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両のスライドドア構造。
- 前記ウインドレギュレータはモータ及び該モータの回転数を減速するリダクションを備え、かつ前記ウインドレギュレータの前記コネクタ部、前記モータ及び前記リダクションが車両前方側から後方側に向けてこの順で配置された請求項4記載の車両のスライドドア構造。
- 前記ドアトリムにおける前記ウインドレギュレータと対向する部位には、防振材が設けられている請求項4又は請求項6記載の車両のスライドドア構造。
- 前記ドアインナパネルは、車幅方向内側に凹状となるように形成された第1固定部と、前記第1固定部の車両前方側に配置されていると共に車幅方向外側に凹状となるように形成された第2固定部と、を備えており、
前記機能部品が、前記第1固定部に固定されており、
インサイドハンドルが操作力伝達手段を介して前記第2固定部に固定されている請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の車両のスライドドア構造。
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