JP6473181B2 - 車両用シートおよび車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートおよび車両に関する。
車両用シートのなかには、シート本体の位置調整のためのスライド動作が可能に構成されたものがある。特許文献1には、スライド動作のロック解除用の操作部として、シート背面から引き出し可能に設けられたストラップを備える車両用シートが記載されている。ユーザは、例えば、このストラップを引っ張ることでシート本体のスライド操作を行うことができる。
特開2003−118440号公報
車両用シートの周辺はユーザによって所定の用途で使用されることが多く、例えば、シート後方の領域は荷室空間として使用されることも多い。そのため、上記操作部は、ユーザが操作しない場合には、ユーザにとって都合の悪くない位置等、定位置に収容され、固定されることが好ましい。
本発明は、上記課題の認識を契機として為されたものであり、操作部の収容時の収まりを向上させて利便性を向上させると共に、収容時の操作部の固定位置(収容位置)の位置決めを容易にすることを目的とする。
第1の発明は、車両用シートであって、シート本体と、前記シート本体のスライド動作のロック機構を備え、前記シート本体を支持する支持部と、前記支持部を覆うカバー部材と、前記カバー部材に配置され、前記ロック機構に連結部材を介して連結されるとともに該ロック機構に対するロック解除操作を受け付ける操作部と、を備え、前記操作部は、開口を有する枠体の把持部と、前記把持部から延出し、前記連結部材の端部が接続された延出部と、を含み、前記カバー部材の上面には、前記把持部を引き出し自在に収容する凹部が設けられ、前記凹部の側壁には、前記延出部が挿入される挿入孔が設けられ、前記把持部は、前記延出部の上に当接部を含んでおり、前記操作部が使用されない場合には、前記連結部材が巻き取られて前記延出部が前記挿入孔に挿入されると共に、前記把持部が、前記カバー部材の前記上面に沿った姿勢で且つ前記挿入孔の上方において前記当接部が前記側壁と当接した状態で、前記凹部に収容されることを特徴とする。
第1の発明によれば、操作部の収容時の収まりがよくなることにより利便性が向上し、また、収容時の操作部の固定位置の位置決めが容易になる。
車両の外観を説明するための図である。 車内の様子を説明するための図である。 車両用シートの構成の例を説明するための図である。 車両用シートの構成の例を説明するための図である。 車両用シートの支持部の内部構造の例を説明するための図である。 車両用シートの支持部の内部構造の例を説明するための図である。 車両用シートの支持部の内部構造および操作部の例を説明するための図である。 カバー部材における凹部の形状の例を説明するための図である。 操作部の外形の例を説明するための図である。 カバー部材における凹部の形状の例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、各図は、実施形態の構造ないし構成を示す模式図であり、図示された各部材の寸法は必ずしも現実のものを反映するものではない。
(車両の構成について)
図1は、実施形態に係る車両1の車体左側からの外観図である。車両1は、ハッチバック型のテールゲート11を備える。本実施形態では、車両1は四輪の乗用車であるが、この車種に限られるものではない。例えば、テールゲート11はスライド式のものでもよく、車両1は後部が開閉可能な構成であればよい。その他、車両1は、側方側においてフロントドアおよびリアドアを更に備え、これらのドアは、回動式であってもよいしスライド式であってもよい。
図2は、車両1の後方左側からの斜視図であり、テールゲート11を不図示にして車内の様子を示す。車両1は、荷室空間2の前方側に車両用シート3を備える。車両1は、複数の列のシートを備え、車両用シート3は、これら複数の列のうちの最後列に配置されたものである。車両用シート3は、スライド機能およびリクライニング機能を有しており、例えば、リクライニング機能を用いて折り畳み可能であり、更に、スライド機能を用いて荷室空間2を広くすることも可能である。
(車両用シートについて)
図3は、車両用シート3の後方右側からの斜視図である。車両用シート3は、シート本体31、支持部32および操作部33を備える。車両用シート3の構造の理解を容易にするため、図中には、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」の方向を示し、これらの方向は、以下の説明において相対的な位置関係を表現するのにも用いられる。また、これらの方向は、車両用シート3を車両1に搭載したときの車両1の方向に対応し、例えば、車両用シート3の前方向と車両1の前方向とは同方向を示す。
本実施形態では、シート本体31が左右に2つ並んで配置された構造を例示するが、座席の数はこれに限られない。また、本実施形態では、シート本体31は、座面を形成するシートクッションと、背もたれを形成するシートバックと、乗員の頭部を支持するためのヘッドレストとを有するが、この形状に限られない。
支持部32は、シート本体31を下方側から支持し、詳細は後述とするが、シート本体31の前後方向のスライド動作を可能にする機構を備える。
操作部33は、シート本体31に対して下部後方に配置され、シート本体31のスライド動作のロックまたはその解除を行うためのロック解除操作を受け付ける。ユーザは、操作部33を用いて、シート本体31をスライドさせて位置調整を行うことができる。本実施形態では、操作部33は、2つのシート本体31のそれぞれの後方側に配置され、一方のシート本体31のスライド操作と、他方のシート本体31のスライド操作とは、対応の操作部33を用いて独立して実行可能である。
本実施形態では、車両用シート3は、操作部33と隣り合うように配された固定部34を更に備える。この固定部34は、シート本体31上にチャイルドシートを固定する際に用いられるが、他の実施形態として、固定部34は省略されてもよい。
また、本実施形態では、シート本体31の後方側はマット35で覆われており、マット35は、荷室空間2の床面を保護する保護シートとしても作用する。マット35には、操作部33および固定部34が露出するように開口が設けられる。ユーザは、操作部33および固定部34を使用する際にマット35を取り外す必要はないが、他の実施形態として、マット35は省略されてもよい。
なお、本明細書において、ユーザは、一般には、運転手を含む車両1の乗員であるが、例えば車両1の出発準備を手伝う者等、実際には車両1に搭乗しない関係者であってもよい。
図4は、車両用シート3の後方左側からの斜視図であり、車両用シート3の下方部を説明するための拡大図である。ここでは説明のため、マット35を不図示とする。車両用シート3は、支持部32を覆うカバー部材36を更に備える。支持部32およびカバー部材36は、まとめて「シートベース」と称されてもよく、また、カバー部材36は「ベースカバー」とも称されてもよい。前述のとおり、車両用シート3は、リクライング機能を用いて折り畳み可能であり、ユーザは、車両用シート3を折り畳んでカバー部材36の上方を荷室空間2として使用可能である。
詳細は後述とするが、ユーザが操作部33を使用しない場合には、操作部33はカバー部材36に収容され、ユーザは、操作部33をカバー部材36から引き出すことによりシート本体31をスライドさせることができる。
図5及び図6、支持部32の内部構造を説明するための図である。図5は、支持部32の内部構造の後方左側からの斜視図であり、また、図6は、下方側からみた支持部32の内部構造を示す。
支持部32は、レール321、スライド機構322およびロック機構323を備える。レール321は、支持部32の底部に配されると共に車両1に対して固定され、シート本体30の前後方向のスライドを可能にするガイドとして作用する。スライド機構322は、支持部32の底部側にレール35と摺動可能に配置される。ロック機構323は、スライド機構322のロックまたはロック解除を行うことが可能に構成される。
操作部33は、連結部材371を介してロック機構323に連結される。本実施形態では、連結部材371は、例えば布製の帯等、可撓性を有するベルト状の部材である。連結部材371には、長手方向に離間した2点間をショートカットするように接続するゴム部材が更に設けられてもよく、これにより、操作部33の引き出し操作の遊び(マージン)を設けることも可能である。
操作部33がカバー部材36から引っ張られると、それに伴う引張力がワイヤ372を介してロック機構323に伝達され、スライド機構322のロックが解除され、スライド機構322がレール321に沿って摺動可能になる。また、操作部33が元の位置に戻されると(カバー部材36に収容されると)、スライド機構322は再びロックされる。
操作部33は車両用シート3の後方側に配置されるが、本実施形態では、車両用シート3の前方側には、操作部33とは独立してロック解除操作を受け付ける他の操作部(不図示)が更に配置される。即ち、ユーザは、車両用シート3の前方側および後方側のいずれにおいてもスライド操作を行うことが可能である。図中には、上記他の操作部からのロック解除操作をロック機構323に伝達する連結部材373およびワイヤ374が示され、これらはそれぞれ連結部材371およびワイヤ372同様の作用を有する。
(操作部およびその収容構造について)
図7、図8、図9(A)及び図9(B)は、操作部33およびカバー部材36の構造、特にそれらの形状を説明するための図である。図7は、図4に示された線A−Aでの断面図を示す。詳細は後述とするが、シート本体31の下部後方において、カバー部材36には、操作部33を収容するための凹部361が設けられる。本実施形態では、凹部361は、カバー部材36の上面に設けられる。また、詳細は後述とするが、凹部361の側壁361Wには、操作部33の一部を通すための挿入孔362が設けられる。挿入孔362は、凹部361の底壁よりも浅い位置に形成され、本実施形態では、凹部361の上方部に設けられる。また、凹部361の他の側壁361Wには、段差363が設けられる。
図8は、カバー部材36の凹部361の上方側からの斜視図を示す。ここでは凹部361の形状を分かりやすくするため、操作部33および連結部材371については不図示とする。段差363は、凹部361の底壁よりも浅い位置に形成され、本実施形態では、挿入孔362と同じ位置またはそれより上方に設けられる。本実施形態では、凹部361は上方側からの視点において矩形状の開口であり、段差363は、互いに対向し且つ挿入孔362が設けられた側壁361Wとは異なる2つの側壁361Wのそれぞれに設けられる。また、挿入孔362が設けられた側壁361Wにおいて、挿入孔362の上方には、凸状の部分364が形成される。
図9(A)は、操作部33の上方側からの斜視図であり、また、図9(B)は、操作部33の下方側からの斜視図である。ここでは説明のため、凹部361を不図示とし、操作部33の形状を連結部材371と共に図示する。
操作部33は、把持部331および延出部332を有する。把持部331は、本実施形態では、ユーザが指を挿入可能な開口331Hを有する矩形状の枠体である。具体的には、把持部331は、第1辺部3311、その反対側の第2辺部3312、並びに、第1辺部3311と第2辺部3312とを接続する第3辺部3313及び第4辺部3314を有する。把持部331は、ユーザが容易に把持できる形状であればよく、この形状に限られない。
延出部332は、把持部331から延出した部分であり、連結部材371の端部に接続される。本実施形態では、延出部332は、第1辺部3311における下側の位置から、第3辺部3313及び第4辺部3314の延設方向と交差する方向に延出している。なお、本実施形態では、把持部331と延出部332とは一体成形されているが、他の実施形態として、これらは互いに異なる部材を連結させたものであってもよい。
再び図7を参照すると、操作部33は、延出部332が挿入孔362に挿入され且つ把持部331が凹部361に収まった状態で収容される。把持部331は、カバー部材36から引き出し自在に凹部361に収容される。凹部361は上方側が開放しており、ユーザは、上方側から把持部331を把持した後、連結部材371が接続された延出部332を挿入孔362から引き出すと共に把持部331を引き出し可能である。
ユーザは、把持部331を引き出す際、まず、第1辺部3311を支点として第2辺部3312側を回動させて把持部331をカバー部材36の上面から起立させた状態にし、その状態で把持部331を凹部361から引き出すことができる。延出部332に接続された連結部材371は、ガイド381により前方側に導かれており、ユーザが把持部331を引き出すと、それと共に連結部材371が挿入孔362から引き出され、それに伴う引張力がロック機構323に伝達される。このような把持部331の形状によれば、ロック解除操作が行いやすくなり、操作部33の操作性が向上する。
ユーザが操作部33を操作しない場合、操作部33は、例えば連結部材371がローラー(不図示)で巻き取られることで再び収容位置に戻り、具体的には、延出部332が挿入孔362に挿入され且つ把持部331が凹部361に収まった状態になる。
把持部331は、収容時においては、カバー部材36の上面に沿った姿勢であり、具体的には、第1辺部3311、第2辺部3312、第3辺部3313及び第4辺部3314がカバー部材36の上面と平行な状態である。そのため、ユーザは、把持部331の開口331Hに上方側から真っ直ぐに指を挿入可能である。
操作部33は、収容時において、第1辺部3311の一部である当接部331Aにおいて側壁361Wと当接する。また、操作部33は、収容時において、第2辺部3312および第3辺部3313において段差363で係合し当接する。よって、把持部331は、収容時には、凹部361の底壁から所定距離だけ離れた位置に固定され、ユーザは、再び操作部33を操作する際には把持部331を容易に把持することができる。
また、操作部33は、収容時において、カバー部材36の上面よりも下方に位置する。これにより、ユーザが、スーツケース等の比較的大きい荷物だけでなく、アクセサリ(例えばネイルチップ、指輪、腕輪)等の比較的小さい物品を意図せずに引っ掛けてしまうことを防ぐこともできる。
図10は、図4に示された線B−Bでの断面図を示す。カバー部材36において、段差363の上方には傾斜部363Sが延設される。傾斜部363Sは、把持部331の第3辺部3313及び第4辺部3314のそれぞれと係合する傾斜面を有する。これにより、操作部33を収容する際に把持部331の位置が凹部361に対して左右方向にずれたとしても、第3辺部3313及び第4辺部3314が傾斜部363Sにより正しい位置に導かれる。例えば、ユーザは、延出部332を挿入孔362に挿入した後、そのまま把持部331から手を放すことが可能である。これにより、把持部331は、傾斜部363Sにより適切な位置に導かれた後、段差363により適切に固定される。本実施形態によれば、操作部33の凹部361への適切な収まりを容易にすることができる。
以上、本実施形態によれば、操作部33の収容時のカバー部材36に対する収まりがよくなるため、例えばユーザが荷室空間2を使用する際には荷物を移動させやすくなり、利便性が向上する。また、延出部332を挿入孔362に挿入することで、操作部33の収容時の固定位置を、収まりのよい定位置に位置決めすることができる。また、この固定位置を、操作部33の繰り返しの使用によって変わらないようにすることもできる。
本実施形態では、把持部331がカバー部材36の上面に沿った姿勢で収容されるため、ユーザが把持部331を把持する際には開口331Hに指を挿入しやすくなり、ユーザに対する操作部33の操作性が向上する。
また、把持部331は、当接部331Aが側壁361Wと当接することによりストッパとして作用するため、収容時には操作部33を適切に定位置に固定することができる。本実施形態では、当接部331Aは、側壁361Wの凸状の部分364と当接するため、把持部331をカバー部材36の上面から起立させる際には、第1辺部3311を支点として第2辺部3312側を回動させやすく、操作部33の操作性も向上する。
更に、他の2つの側壁361Wには段差363が設けられているため、収容時には操作部33の把持部331をこの段差363に係合させることにより、操作部33をより適切に定位置に固定することができる。本実施形態では、段差363は、把持部331の第3辺部3313及び第4辺部3314と係合するように設けられるが、他の実施形態として、段差363は、側壁361Wの少なくとも一部に設けられればよい。
操作部33は、収容時には凹部361における上部(底壁よりも浅い位置)に固定されるため、ユーザが把持部331を把持する際には開口331Hに指を挿入して把持しやすい。即ち、操作部33は、収容時において、把持部331より下方に指の挿入スペースが残るように、固定されるとよい。凹部361は、好適には35mm以上かつ50mm以下の範囲内、より好適には40mm以上かつ45mm以下の範囲内の深さで設けられるとよい。これにより、ユーザが把持部331を把持する際に、一般に、指を第2関節まで開口に挿入可能となり、ユーザが把持部を把持しやすくなる。
また、操作部33は、収容時にはカバー部材36の上面よりも下方に位置するため、スーツケース等の比較的大きい荷物を移動しやすくなるだけでなく、アクセサリ等の比較的小さい物品が引っ掛かること等を防ぐこともできる。
(実施形態のまとめ)
第1の態様は、車両用シート(例えば3)であって、シート本体(例えば31)と、前記シート本体のスライド動作のロック機構(例えば323)を備え、前記シート本体を支持する支持部(例えば32)と、前記支持部を覆うカバー部材(例えば36)と、前記カバー部材に配置され、前記ロック機構に連結部材(例えば371)を介して連結されるとともに該ロック機構に対するロック解除操作を受け付ける操作部(例えば33)と、を備え、前記操作部は、開口(例えば331H)を有する把持部(例えば331)と、前記把持部から延出し、前記連結部材の端部が接続された延出部(例えば332)と、を含み、前記カバー部材には、前記把持部を引き出し自在に収容する凹部(例えば361)が設けられ、前記凹部の側壁(例えば361W)には、前記延出部が挿入される挿入孔(例えば362)が設けられている。
第1の態様によれば、収容時の操作部のカバー部材に対する収まりがよくなり、利便性を向上させることができる。例えば、シート後方を荷室空間として使用する場合には、ユーザが荷物を移動させるのにその荷物を操作部に引っ掛けてしまうこと等を防ぐことができる。また、第1の態様によれば、延出部が孔に挿入されることにより、操作部を、収まりのよい位置に容易に位置決めすることができ、操作部の繰り返しの使用によって収容時の操作部の固定位置が変わらないようにすることができる。
第2の態様では、前記凹部は前記カバー部材の上面に形成されており、前記把持部は、前記開口を囲む矩形状の枠体(例えば331)であり、前記カバー部材の前記上面に沿った姿勢で前記凹部に収容される。
第2の態様によれば、操作部を凹部に適切に収容可能にすると共に、ユーザが把持部を把持する際には開口に指を挿入しやすくなり、ユーザに対する操作部の操作性を向上させることができる。
第3の態様では、前記把持部は、前記挿入孔の上方において前記側壁と当接する当接部(例えば331A)を含む。
第3の態様によれば、当接部が側壁と当接することによりストッパとして作用し、収容時において操作部を定位置に固定することができる。
第4の態様では、前記把持部は、矩形状を形成する第1辺部(例えば3311)と、それに対向する第2辺部(例えば3312)とを有し、前記第1辺部は前記当接部を含み、前記延出部は、前記第1辺部において、前記当接部の下側の位置から延出しており、前記操作部は、前記第1辺部を支点として前記第2辺部側を回動させることで前記把持部を前記上面から起立可能に構成されている。
第4の態様によれば、操作部によりロック解除操作を行いやすく、ユーザに対する操作部の操作性を向上させることができる。
第5の態様では、前記把持部は、前記第1辺部および前記第2辺部を接続する第3辺部(例えば3313)および第4辺部(例えば3314)を更に有し、前記延出部は、前記第3辺部および前記第4辺部の延設方向と交差する方向に延出している。
第5の態様によれば、操作部は、第1辺部を支点として第2辺部を回動させて把持部を起立させた状態で凹部から引き出すのに有利な形状をとるため、ユーザに対する操作部の操作性を向上させることができる。
第6の態様では、前記凹部は、前記シート本体に対して下部後方に位置している。
第6の態様によれば、ユーザは車両用シート後方からロック解除操作を行うことができる。
第7の態様では、前記操作部は、前記凹部に収容された状態において前記カバー部材の上面よりも下方に位置する。
第7の態様によれば、スーツケース等の比較的大きい荷物だけでなく、アクセサリ等の比較的小さい物品が引っ掛かること等、ユーザの不測のトラブルを防ぐことも可能となる。
第8の態様では、前記凹部の前記側壁の少なくとも一部には、前記把持部と係合する段差(例えば363)が形成されている。
第8の態様によれば、収容時には操作部を段差に係合させて定位置に固定することができる。
第9の態様では、前記段差は、前記凹部の底壁よりも浅い位置に形成されており、前記把持部は、前記凹部における下部に指の挿入スペースを残すように、前記凹部における上部に収容される。
第9の態様によれば、操作部は収容時には凹部における上部(底壁よりも浅い位置)に固定されるため、ユーザが把持部を把持する際には開口に指を挿入して把持しやすくなり、ユーザに対する操作部の操作性を向上させることができる。
第10の態様では、前記凹部の深さは、35mm以上かつ50mm以下の範囲内である。
第10の態様によれば、ユーザが操作部を把持する際には、一般に、指を第2関節まで開口に挿入可能となり、ユーザが把持部を把持しやすくなるため、ユーザに対する操作部の操作性を向上させることができる。特に、凹部の深さは、40mm以上かつ45mm以下の範囲内であるとよい。
第11の態様では、前記段差の上方に、傾斜面を有する傾斜部(例えば363S)が延設されている。
第11の態様によれば、把持部を適切に凹部に導くことが可能となる。これにより、例えば、ユーザが把持部から手を放した際の把持部の位置が凹部から左右方向にずれていたとしても、操作部は凹部に適切に収容される。
第12の態様は、上述の車両用シートを備える車両(例えば1)である。
第12の態様によれば、上述の車両用シートは典型的な車両に適用可能である。
第13の態様では、前記車両は、後部が開閉可能な車両(例えば1)であり、複数の列のシートを備え、前記車両用シートは、前記複数の列のうちの最後列に配置されている。
第13の態様によれば、例えばハッチバック型の車両の場合、ユーザは、車両の後ろ側から車両用シートのスライド動作のロック解除操作を行うことが可能となり、それにより、車内後方の荷室空間の広さを調節することが可能となる。
第14の態様では、前記カバー部材の上方に荷室空間(例えば2)が形成される。
第14の態様によれば、カバー部材の上方を荷室空間として使用可能であり、特に、車両用シートが折り畳み可能に構成されている場合に好適に用いられる。
(その他)
以上、いくつかの好適な態様を例示したが、本発明はこれらの例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その一部が変更されてもよい。また、本明細書に記載された個々の用語は、本発明を説明する目的で用いられたものに過ぎず、本発明は、その用語の厳密な意味に限定されるものでないことは言うまでもなく、その均等物をも含みうる。
3:車両用シート、31:シート本体、32:支持部、323:ロック機構、33:操作部、331H:開口、331:把持部、332:延出部、36:カバー部材、361:凹部、362:孔、371:連結部材。

Claims (4)

  1. 車両用シートであって、
    シート本体と、
    前記シート本体のスライド動作のロック機構を備え、前記シート本体を支持する支持部と、
    前記支持部を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材に配置され、前記ロック機構に連結部材を介して連結されるとともに該ロック機構に対するロック解除操作を受け付ける操作部と、
    を備え、
    前記操作部は、
    開口を有する枠体の把持部と、
    前記把持部から延出し、前記連結部材の端部が接続された延出部と、
    を含み、
    前記カバー部材の上面には、前記把持部を引き出し自在に収容する凹部が設けられ、
    前記凹部の側壁には、前記延出部が挿入される挿入孔が設けられ、
    前記把持部は、前記延出部の上に当接部を含んでおり、
    前記操作部が使用されない場合には、前記連結部材が巻き取られて前記延出部が前記挿入孔に挿入されると共に、前記把持部が、前記カバー部材の前記上面に沿った姿勢で且つ前記挿入孔の上方において前記当接部が前記側壁と当接した状態で、前記凹部に収容される
    ことを特徴とする車両用シート。
  2. 前記把持部は、互いに対向する第1辺部および第2辺部を有し、
    前記第1辺部は前記当接部を含み、
    前記延出部は、前記第1辺部において、前記当接部の下側の位置から延出しており、
    前記操作部は、前記第1辺部を支点として前記第2辺部側を回動させることで前記把持部を前記上面から起立可能に構成された
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用シート。
  3. 前記操作部は、前記凹部に収容された状態において前記カバー部材の上面よりも下方に位置する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記凹部の前記側壁の少なくとも一部には、前記把持部と係合する段差が形成されており、
    前記段差は、前記凹部の底壁よりも浅い位置に形成されており、前記把持部は、前記凹部における下部に指の挿入スペースを残すように、前記凹部における上部に収容される
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両用シート。
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