JP3187335U - 収納具 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用時に、載置壁部を、ぶれを抑制して安定して配置可能な収納具を提供する。
【解決手段】収納具P1は、シート1のヘッドレスト5のステイ6を用いてシート1に取り付けられる構成とされて、背もたれ部4の背面4a側に配置されて、収納物を載置可能とされる載置壁部11と、左右方向に沿って配置される少なくとも2つのステイ6に取り付けられる取付連結部24と、を備える。載置壁部11が、前端12を、背もたれ部4に支持されるように配置される。取付連結部24が、ステイ6に取り付けられる取付部25と、取付部25と載置壁部1の後端13側とを連結するように配置される連結部19bと、を備えるとともに、背もたれ部4の上端4b付近を除いて、背もたれ部4に接触しない状態として、載置壁部11側とステイ6との間に張架されるように、構成される。
【選択図】図1
【解決手段】収納具P1は、シート1のヘッドレスト5のステイ6を用いてシート1に取り付けられる構成とされて、背もたれ部4の背面4a側に配置されて、収納物を載置可能とされる載置壁部11と、左右方向に沿って配置される少なくとも2つのステイ6に取り付けられる取付連結部24と、を備える。載置壁部11が、前端12を、背もたれ部4に支持されるように配置される。取付連結部24が、ステイ6に取り付けられる取付部25と、取付部25と載置壁部1の後端13側とを連結するように配置される連結部19bと、を備えるとともに、背もたれ部4の上端4b付近を除いて、背もたれ部4に接触しない状態として、載置壁部11側とステイ6との間に張架されるように、構成される。
【選択図】図1
Description
本考案は、車両用シートに取り付けられて、シートにおける背もたれ部の背面側に配置される収納具に関する。
従来、車両用シートにおける背もたれ部の背面側に配置される収納具としては、ヘッドレストを超えて背もたれ部に巻き掛け、背もたれ部の上端近傍に配置される固定ベルトで固定されるようにして、背もたれ部に取り付けられる幅広のシート状の取付部材の下端側に、収納物を載置させるための載置壁部を、配置させた構成のものがあり、この載置壁部は、前端側を取付部材に連結されることに加えて、取付部材の上下の中間部位から延びる連結ベルトによって、両側面における前後の中央付近も、取付部材側に連結される構成とされていた(例えば、特許文献1参照)。この従来の収納具は、ノートパソコン等の電子機器を載置壁部に載置させて操作させるためのものであり、連結ベルトは、長さを調整可能に構成され、この連結ベルトの長さを調整することにより、載置壁部の背もたれ部に対する角度を調整可能な構成とされていた。
しかし、この従来の収納具では、載置壁部は、前端側を取付部材に連結される構成であるものの、載置壁部を取付部材に連結させる連結ベルトが、取付部材を背もたれ部に固定させる固定ベルトの下方に位置し、かつ、載置壁部の両側面における前後の略中央となる位置に、連結されていることから、使用時に、例えば、取付部材における連結ベルトと固定ベルトとの間の部位にたるみが生じたり屈曲する場合があって、載置壁部の角度を安定させがたく、使用時に載置壁部が大きくぶれる場合があった。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、使用時に、載置壁部を、ぶれを抑制して安定して配置可能な収納具を提供することを目的とする。
本考案に係る収納具は、車両用シートに取り付けられて、シートにおける背もたれ部の背面側に配置される収納具であって、
シートのヘッドレストのステイを用いてシートに取り付けられる構成とされて、シートにおける背もたれ部の背面側に配置されて、収納物を載置可能とされる載置壁部と、左右方向に沿って配置される少なくとも2つのステイに取り付けられる取付連結部と、を備え、
載置壁部が、前端を、背もたれ部に支持されるように配置され、
取付連結部が、
ステイに取り付けられる取付部と、取付部と載置壁部の左右の後端側とを連結するように配置される連結部と、を備えるとともに、
背もたれ部の上端付近を除いて、背もたれ部に接触しない状態として、載置壁部側とステイとの間に張架されるように、構成されていることを特徴とする。
シートのヘッドレストのステイを用いてシートに取り付けられる構成とされて、シートにおける背もたれ部の背面側に配置されて、収納物を載置可能とされる載置壁部と、左右方向に沿って配置される少なくとも2つのステイに取り付けられる取付連結部と、を備え、
載置壁部が、前端を、背もたれ部に支持されるように配置され、
取付連結部が、
ステイに取り付けられる取付部と、取付部と載置壁部の左右の後端側とを連結するように配置される連結部と、を備えるとともに、
背もたれ部の上端付近を除いて、背もたれ部に接触しない状態として、載置壁部側とステイとの間に張架されるように、構成されていることを特徴とする。
本考案の収納具では、載置壁部をヘッドレストのステイを用いて背もたれ部の背面側に取り付ける取付連結部が、ステイに取り付けられる取付部と、取付部と載置壁部の後端側とを連結する連結部と、を備える構成であり、また、この取付連結部は、背もたれ部の上端付近を除いて、背もたれ部に接触しない状態として、載置壁部側とステイとの間に張架されるように、構成されていることから、連結部にたるみ等が生じることを抑制でき、連結部によって、載置壁部の後端側を、取付部側に円滑に牽引させることができる。また、本考案の収納具では、載置壁部は、前端を、背もたれ部に支持されるように配置されていることから、載置壁部の前後両端側を、背もたれ部と取付連結部とにより、的確に支持させることができ、載置壁部が、上下にぶれることを、的確に抑制することができる。
したがって、本考案の収納具では、使用時に、載置壁部を、ぶれを抑制して安定して配置させることができる。
また、本考案の収納具において、収納具を、
上端側を取付部に連結され、下端側を載置壁部の前端と連結されて、背もたれ部の背面に略沿って配置される前壁部と、
前壁部の左右両端側と、載置壁部との左右両端側と、を、それぞれ連結する2つの側壁部と、
を備える構成とし、
側壁部の後縁側の部位により、連結部を構成することが、好ましい。
上端側を取付部に連結され、下端側を載置壁部の前端と連結されて、背もたれ部の背面に略沿って配置される前壁部と、
前壁部の左右両端側と、載置壁部との左右両端側と、を、それぞれ連結する2つの側壁部と、
を備える構成とし、
側壁部の後縁側の部位により、連結部を構成することが、好ましい。
上記構成の収納具では、載置壁部の左右の側方を覆う側壁部を備えていることから、載置壁部に載置させた収納物が、左右の側方から落下することを抑制できる。
さらに、上記構成の収納具において、取付部を、ステイに取り付けられる取付具と、取付具を左右にスライド可能として取付具を支持して連結部と連結される長尺状の左右方向に延びる支持棒部と、を備える構成とすれば、ステイの間隔が異なっているシートに使用するような場合、シートに配置されるステイの位置にあわせて、取付具を支持棒部上でスライドさせることにより、取付具の配置位置を、ステイに対応させるように調整することができて、好ましい。
また、上記構成の収納具において、取付部を、2つのステイに巻き掛け可能として長さ調整を可能としたベルト部と、ベルト部の両端を支持して連結部と連結される長尺状の左右方向に延びる支持杆部と、を備える構成としてもよく、このような構成とした場合にも、ステイの間隔が異なっているシートに使用するような場合、シートに配置されるステイの間隔にあわせて、ベルト部の長さを調整させることができて、好ましい。
さらにまた、上記構成の収納具において、各側壁部に、連結部の長さ寸法を調整可能な長さ調整機構を、配置させる構成とすれば、載置壁部の背もたれ部に対する角度を微調整することができて、好ましい。
さらにまた、上記構成の収納具において、側壁部に、載置壁部の後端と取付具とを結ぶ直線より後上方に延びる延設部を、配置させる構成とし、
前壁部と側壁部と載置壁部とに囲まれた開口部分を開閉可能に覆う蓋部を、配設させる構成としてもよい。
前壁部と側壁部と載置壁部とに囲まれた開口部分を開閉可能に覆う蓋部を、配設させる構成としてもよい。
収納具をこのような構成とすれば、側壁部の領域を後上方に延ばすことにより、収納具自体の容積を大きくすることができ、また、開口部分を覆う蓋部を備える構成とすることにより、収納具が収納物の外周側を全面にわたって覆うボックス状とされることから、例えば、汚れた靴等を収納させるのに、好適となって、好ましい。
さらにまた、上記構成の収納具において、載置壁部の前端側に、載置壁部の背もたれ部からの位置ずれを防止する位置ずれ防止部を、配置させる構成とすれば、載置壁部の前端側を、位置ずれを抑制して、背もたれ部によって支持させることができ、載置壁部の前端側が上下にぶれるのを確実に抑制できて、好ましい。
さらにまた、上記構成の収納具において、載置壁部の後端側に、上方に突出する突起部を、左右の略全域にわたって形成する構成とすれば、この突起部がストッパとなって、載置壁部に載置させた収納物が、後方に落下することも抑制できて、好ましい。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。まず、本考案の第1実施形態である収納具P1について、説明をする。なお、実施形態では、上下・前後・左右の方向は、特に断らない限り、収納具P1を取り付ける車両用シート(以下、単に「シート」と省略する)1の上下,前後,左右の方向と一致させて説明する。
シート1は、図1,2に示すように、図示しない座部と、座部の後端から上方に延びる背もたれ部4と、背もたれ部4の上端4b側に配置されるヘッドレスト5と、を備えている。背もたれ部4は、上端4b側を後方に向けるように、上下方向に対して傾斜して構成されている。すなわち、背もたれ部4の背面4aも、上側を後方に向けるように上下方向に対して傾斜している(図2参照)。また、実施形態のシート1では、背もたれ部4をリクライニング可能に、構成されている。さらに、シート1は、背もたれ部4の背面4a側を、面状ファスナの雄型部材を係止可能なファブリックにより覆われて、構成されている。ヘッドレスト5は、下面側の左右両縁付近から下方に延びる略円柱状の2本のステイ6,6を備える構成とされ、これらのステイ6を、背もたれ部4の上端4b側に形成される図示しない係止孔に挿入させることにより、背もたれ部4に取り付けられる構成である。なお、実施形態の場合、ヘッドレスト5は、背もたれ部4に対して着脱可能に取り付けられている。第1実施形態では、収納具P1は、車両のベンチシートタイプの後席を構成するシート1の背もたれ部4の背面4a側に、取り付けられている。
第1実施形態の収納具P1は、図1に示すように、外形形状を、軸方向を左右方向に略沿わせた略三角柱状として、後方を開口させた略箱形状として構成されている。具体的には、収納具P1は、略三角柱状の箱形状とされる収納具本体10と、収納具本体10をシート1のステイ6,6に取り付ける取付連結部24と、を備えている。
取付連結部24は、シート1の左右のステイ6,6に取り付けられる取付部25と、取付部25と収納具本体10における後述する載置壁部11の後端13とを連結するように配置される連結部19bと、を備える構成とされている。取付部25は、収納具本体10における後述する前壁部17の上端17a側に配置されている。そして、取付連結部24は、ステイ6の配置される背もたれ部4の上端4b付近を除いて、背もたれ部4に接触しない状態として、載置壁部11側とステイ6との間に張架される(吊り下げられる)ように、構成されている。
収納具本体10は、載置壁部11を除いて、可撓性を有したシート材から形成されるもので、実施形態の場合、所定形状に裁断した織布を縫合させることにより、形成されている。収納具本体10は、図2〜3に示すように、下面側に配置されて収納物を載置可能な載置壁部11と、載置壁部11の前方において下端17b側を載置壁部11の前端12と連結されて背もたれ部4の背面4aに略沿って配置される前壁部17と、左右の側方を塞ぐように配置される2つの側壁部19,19と、を備えている。載置壁部11と前壁部17とは、ともに、左右方向側を幅広とした略長方形状とされており、実施形態の場合、前後左右の幅寸法を、略同一に設定されている。具体的には、実施形態の場合、載置壁部11と前壁部17との左右方向側の幅寸法(収納具本体10の左右方向側の幅寸法)は、シート1の背もたれ部4の左右方向側の幅寸法より僅かに小さく設定されている。また、実施形態では、載置壁部11は、水平面に略沿うように、配置され、前壁部17は、上端17a側の後述する取付具26の部位のみでステイ6に取り付けられる収納具本体10の自重により、下端17bを前方に向けつつ、背もたれ部4に押し付けられるような態様で、背もたれ部4に略沿って配置されている。そのため、前壁部17の下端17b側と連結される載置壁部11の前端12は、背もたれ部4に支持されることとなる。
第1実施形態の収納具P1では、前壁部17の下端17b側における左右両縁側近傍の部位の前面側には、収納具本体10を背もたれ部4の背面4a側に係止可能な係止部32,32が、配置されている。この係止部32,32は、背もたれ部4の背面4aを覆うファブリックに係止可能な面状ファスナの雄型部材から構成されるもので、収納具本体10の背もたれ部4からの位置ずれを抑制して、安定してシート1に取付可能とするために、配置されている。そのため、第1実施形態の収納具P1では、この係止部32,32を介して、載置壁部11の前端12を背もたれ部4に安定して支持させることができる。
各側壁部19は、それぞれ、前壁部17の左右両端側と、載置壁部11の左右両端側と、をそれぞれ連結するような略三角形状とされて、図2,3に示すように、後縁19aを、前壁部17の上端17aと載置壁部11の後端13とを結ぶような直線状として、構成されている。すなわち、第1実施形態の収納具P1では、各側壁部19の後縁19a側の部位が、前壁部17の上端17a側に配置される取付部25と、載置壁部11の後端13と、を連結する連結部19bを、構成している。また、各側壁部19には、後述するごとく、連結部19bを構成する後縁19a側の部位の長さ寸法を調整可能な長さ調整機構21が配置されているが、実施形態の場合、各側壁部19は、外形形状(後縁19a側の長さ寸法)を、長さ調整機構21を使用せずに平らに展開した状態で、リクライニング機構を使用していない状態のシート1に装着させた際に載置壁部11を水平面に略沿わせて配置可能な形状とされている(図2参照)。
載置壁部11は、図3に示すように、剛性を有した合成樹脂製の板状体からなる芯材11aと、芯材11aの外周面側を覆う表皮11bと、から構成されるもので、表皮11bにおいて、載置壁部11の下面側を覆う部位は、前壁部17,側壁部19から連なるように構成されている。載置壁部11における左右両端側と後端側とには、載置壁部11よりも上方に突出する突起部14が、配置されている。この突起部14は、載置壁部11における左右両端側と後端13側とにおいて、連続的に配置されるもので、実施形態の場合、図1,3に示すように、載置壁部11の前端12にかけて、収束するように、構成されている。また、載置壁部11において、前後の中央よりやや後方となる部位の上面側には、伸縮可能な帯状のゴム状弾性体からなる保持部材15が、左右方向に沿って、載置壁部11の左右の略全域にわたって配置されている(図1,3参照)。この保持部材15は、左右両端側を、載置壁部11に連結されるもので、載置壁部11との間に収納物を挟持させて収納物を保持させるために、配置されている。
各側壁部19には、後縁19a側の部位(連結部19b)の長さ寸法を調整可能な長さ調整機構21が、配置されている。第1実施形態では、長さ調整機構21は、一対の帯状の面状ファスナ22A,22Bから構成されており、この一対の帯状の面状ファスナ22A,22Bを、相互に係止可能な状態として、各側壁部19の外周面側に配置させている。具体的には、一対の面状ファスナ22A,22Bは、図2に示すように、側壁部19の後縁19aに略沿うようにして、前後でずらすように配置されるもので、離隔して配置される端部側(元部22a側)を側壁部19に連結させ、近接して配置される端部側(先端22b側)を自由端として、配置されている。そして、各側壁部19を折り曲げるようにして、この面状ファスナ22A,22Bを先端22b側の任意の箇所で相互に係止させれば、側壁部19の後縁19a側の部位(連結部19b)の長さ寸法を調整して、前壁部17(背もたれ部4)に対する載置壁部11の傾斜状態も調整することができる(図5,6参照)。なお、この一対の面状ファスナ22A,22Bは、長さ寸法を、実施形態の場合、図2に示すように、側壁部19を平らに展開した状態においても、先端22b相互を係止可能な寸法に、設定されている。
前壁部17の上端17a側をステイ6に取り付ける取付部25は、図1に示すように、各ステイ6に取り付けられる2つの取付具26,26と、取付具26を左右にスライド可能として取付具26を支持する長尺状の支持棒部29と、を備える構成とされている。支持棒部29は、前壁部17の上端17a側において、前壁部17の左右の略全域にわたって連続的に配設されるもので、実施形態の場合、丸棒状の木材から、形成されている。実施形態の場合、支持棒部29は、外周側を前壁部17の上端17a側の部位により覆われている。各取付具26は、ポリプロピレン等の合成樹脂製として、図4に示すように、支持棒部29を嵌合可能に一部を切り欠かれた略円筒状の基部27と、基部27から前方に延びてステイ6に取り付けられるフック部28と、を備えている。フック部28は、実施形態の場合、ステイ6を挿入させて係止可能な係止凹溝28a,28bを、前後で2個並設させて構成されている。
また、第1実施形態の収納具P1には、収納具本体10を、各側壁部19,19を内部に折り込むようにして、載置壁部11を前壁部17に沿わせるように配置させた収納状態を維持可能なように、係止部30が、配置されている。具体的には、係止部30は、相互に係止可能とされる一対の面状ファスナ30a,30bから構成されるもので、一方の面状ファスナ30aを、前壁部17の上端17a側における左右の中央付近から延びるベルト状とし、他方の面状ファスナ30bを、載置壁部11の後端13近傍における下面側の左右の略中央となる位置に、配置させて、構成されている。そして、第1実施形態の収納具P1では、不使用時には、収納具本体10を、各側壁部19,19を内部に折り込むようにして、載置壁部11を前壁部17に沿わせるように配置させ、前壁部17から延びる面状ファスナ30aを、面状ファスナ30bに係止させることにより、折畳状態で、保持させておくことができる(図4参照)。
そして、第1実施形態の収納具P1では、載置壁部11をヘッドレスト5のステイ6を用いて背もたれ部4の背面4a側に取り付ける取付連結部24が、ステイ6に取り付けられる取付部25と、取付部25と載置壁部11の後端13側とを連結する連結部19bと、を備える構成であり、また、この取付連結部24は、ステイ6の配置される背もたれ部4の上端4b付近(実施形態の場合、取付部25の部位)を除いて、背もたれ部4に接触しない状態として、載置壁部11側とステイ6との間に張架される(吊り下げられる)ように、構成されていることから、連結部19bにたるみ等が生じることを抑制でき、連結部19bによって、載置壁部11の後端13側を、取付部25側に円滑に牽引させることができる。また、第1実施形態の収納具P1では、載置壁部11は、前端12を、背もたれ部4に支持されるように配置されていることから、載置壁部11の前端12側と後端13側とを、背もたれ部4と取付連結部24とにより、的確に支持させることができ、載置壁部11が、上下にぶれることを、的確に抑制することができる。
したがって、第1実施形態の収納具P1では、使用時に、載置壁部11を、ぶれを抑制して安定して配置させることができる。
また、第1実施形態の収納具P1では、収納具本体10を箱形状として、載置壁部11の左右の側方を覆う側壁部19,19を備える構成としていることから、載置壁部11に載置させた収納物が、左右の側方から落下することを抑制できる。
さらに、第1実施形態の収納具P1では、取付部25を、ステイ6に取り付けられる取付具26と、取付具26を左右にスライド可能として取付具26を支持する長尺状の支持棒部29と、を備える構成としていることから、ステイ6の間隔が異なっているシート1に使用するような場合、シート1に配置されるステイ6の位置にあわせて、取付具26を支持棒部29上でスライドさせることにより、取付具26の配置位置を、ステイ6に対応させるように調整することができる。
さらにまた、第1実施形態の収納具P1では、各側壁部19に、連結部19bの長さ寸法を調整可能な長さ調整機構21を、配置させていることから、載置壁部11の背もたれ部4に対する角度を微調整することができる。そのため、背もたれ部4をリクライニングさせて水平面に対する角度を変更した場合にも、長さ調整機構21を使用して連結部19bの長さを縮めることにより、載置壁部11を、水平面に略沿った状態とすることができる(図5参照)。また、長さ調整機構21を利用して、連結部19bの長さを大きく縮めれば、載置壁部11を前壁部17に接近させて、ポケット状とした状態で、収納具P1を使用することもできる(図6参照)。
さらにまた、第1実施形態の収納具P1では、載置壁部11の内部に、剛性を有した板状体からなる芯材11aを配置させていることから、載置壁部11が撓むことを抑制でき、収納物を載置壁部11に安定して載置させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、載置壁部の強度を確保でき、収納物を載置させた状態でも平面状を確保できる構成であれば、部分的に芯材を設ける等して、載置壁部全体を、剛性を有した板状体から構成しなくともよい。
さらにまた、第1実施形態の収納具P1では、載置壁部11の後端13側に、上方に突出する突起部14を、左右の略全域にわたって連続的に配置させていることから、この突起部14がストッパとなって、載置壁部11に載置させた収納物が、後方に落下することも抑制できる。勿論、このような点を考慮しなければ、後述する第4実施形態の収納具P4のごとく、載置壁部11Cの後端側に突起部を配置させない構成としてもよい。また、突起部は、連続的ではなく、断続的に配置させる構成としてもよい。しかしながら、載置壁部の左右方向側の曲げ剛性を確保するためには、突起部を連続的に配置させる構成とすることが、望ましい。
第1実施形態の収納具P1では、載置壁部11が、内部に剛性を有した板状の芯材11aを配置させ、芯材11aの外周側を表皮11bにより覆う構成とされているが、図7に示す第2実施形態の収納具P2のごとく、載置壁部11Aを、前壁部17A及び側壁部19Aと別体として、表皮を備えない合成樹脂製の板状体から構成し、前縁側と左右の側縁側で、前壁部17A,側壁部19Aと連結させるように構成してもよい。詳細に説明すれば、前壁部17A,側壁部19Aの下端側には、載置壁部11Aの前縁側と左右の側縁側に形成される突状部を嵌合可能な凹部17c,19cが、形成され、この凹部17c,19cには、水平方向の略全域にわたって合成樹脂製の板状体からなる補強部材17d,19dが、配置されている。また、図8に示す第3実施形態の収納具P3のごとく、載置壁部11Bを、ベニヤ板や合成樹脂製の板材等からなる平板状の芯材11aを表皮11bの内部に挿入させた構成とし、載置壁部11Bの後端13B側に、突起部14Bを構成する別体の合成樹脂製やアルミニウム製等の長尺状の部材を、嵌合させるように、構成してもよい。
次に、上述の第1実施形態と略同様の構成の第4実施形態の収納具P4について、説明をする(図9,10参照)。この収納具P4では、載置壁部11Cの内部には、別体からなる板状の図示しない芯材を配置させており、載置壁部11Cの後端13C側には突起部が配置されていない。さらに、収納具P4では、各側壁部19C,19Cに配置される長さ調整機構31と、収納具P4をヘッドレスト5のステイ6に取り付ける取付部33と、の構成が異なっている。このような点以外は、収納具P4は、上述の第1実施形態の収納具P1と略同一の構成であり、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「C」を付して、詳細な説明を省略する。第4実施形態の収納具P4において使用される長さ調整機構31は、図9,10に示すように、各側壁部19Cの後縁19aに略沿って配置されるベルト部31aと、ベルト部31aの長さを変更して保持可能なバックル部31bを、備えている。また、この第4実施形態の収納具P4では、収納具本体10Cは、シート1よりも左右に幅広に構成されて、シート1と、シート1に隣接されるシート1Aと、に跨って配置されるもので、第4実施形態では、収納具本体10Cは、取付部33の後述するベルト部34を、シート1の左側のステイ6と、シート1Aの左側のステイ6Aと、巻き掛けるようにして、シート1,1Aに取り付けられている。
取付部33は、図9,10に示すように、2つのステイ6,6Aに巻き掛け可能なベルト部34と、ベルト部34の両端を支持する支持杆部35と、を備えている。支持杆部35は、長尺状の左右方向に延びる丸棒状として、収納具本体10Cにおける前壁部17Cの上端17a側に配置されるもので、側壁部19Cの後縁側部位から構成される連結部19bに、連結されている。ベルト部34は、実施形態の場合、左右に2分割されてそれぞれ元部側を支持杆部35に連結されるベルト本体34a,34bと、ベルト本体34a,34bの先端側に配置されて相互に着脱可能な一対の係合部材34cと、を備える構成とされており、この係合部材34cは、一方のベルト本体34bの長さ寸法を調整可能な構成とされている。
この第4実施形態の収納具P4では、取付部33を、2つのステイ6,6Aに巻き掛け可能として長さ調整を可能としたベルト部34と、ベルト部34の両端を支持して連結部19bと連結される支持杆部35と、を備える構成としていることから、ステイの間隔が異なっているシートに使用するような場合にも、シートに配置されるステイの間隔にあわせて、ベルト部34の長さを調整させることができる。
次に、本考案の第5実施形態の収納具P5について、説明をする。収納具P5は、図11に示すように、側方から見た形状を略台形状とした箱形状として構成される収納具本体36と、収納具本体36をシート1のステイ6,6に取り付ける取付連結部44と、を備えている。
取付連結部44は、シート1の左右のステイ6,6に取り付けられる取付部45と、取付部45と収納具本体36における載置壁部37の後端37bとを連結するように配置される連結部39aと、を備える構成とされている。取付部45は、収納具本体36における前壁部38の上端38a側に配置されている。そして、取付連結部44は、ステイ6の配置される背もたれ部4の上端4b付近を除いて、背もたれ部4に接触しない状態として、載置壁部37側とステイ6との間に張架される(吊り下げられる)ように、構成されている。
収納具本体36は、可撓性を有したシート材から形成されるもので、実施形態の場合、所定形状に裁断した織布を縫合させることにより、形成されている。収納具本体36は、下面側に配置されて収納物を載置可能な載置壁部37と、載置壁部37の前方において下端38b側を載置壁部37の前端と連結されて背もたれ部4の背面に略沿って配置される前壁部38と、左右の側方を塞ぐように配置される2つの側壁部39,39と、前壁部38と側壁部39と載置壁部37とに囲まれた後方側の開口部分を開閉可能に覆う蓋部42と、を備えている。載置壁部37は、水平面に略沿うように、配置されており、前壁部38は、上端38a側の取付具26の部位のみでステイ6に取り付けられる収納具本体36の自重により、下端38bを前方に向けつつ、背もたれ部4に押し付けられるような態様で、背もたれ部4に略沿って配置される構成である。そのため、この収納具P5においても、前壁部38の下端38b側と連結される載置壁部37の前端37a側が、背もたれ部4に支持されることとなる。第5実施形態の収納具P5では、収納具本体36の各側壁部39は、外形形状を略台形状とされている。そして、各側壁部39において、前壁部38の上端38aと載置壁部37の後端37bとを結ぶような直線状の部位(図11の二点鎖線参照)が、前壁部38の上端38a側に配置される取付部45(取付具46)と、載置壁部37の後端37bと、を連結する連結部39aを、構成することとなる。さらに、各側壁部39は、外形形状を略台形状とされて、取付具46と載置壁部37の後端37bとを結ぶ直線(連結部39aの領域)より、後上方に延びる延設部40を、備える構成とされている。
蓋部42は、実施形態の場合、外周縁を全周にわたって、前壁部38,側壁部39,載置壁部37に連結させて構成されるもので、左右の略中央において上下の略全域にわたって配置されるファスナ42aにより、左右開きで開閉可能に、構成されている。この第5実施形態の収納具P5では、収納具本体36は、左右方向側の幅寸法を、シート1の背もたれ部4の左右方向側の幅寸法より僅かに小さく設定され、高さ寸法を、左右方向側の幅寸法より大きく設定されている。
前壁部38の上端38a側をステイ6に取り付ける取付部45は、第1実施形態の収納具P1と同様に、各ステイ6に取り付けられる2つの取付具46と、取付具46を左右にスライド可能な長尺状の支持棒部49と、を備える構成とされている。支持棒部49は、前述の収納具P1における支持棒部29と同様の構成とされている。各取付具46は、前述の収納具P1における取付具26と同様に、基部47と、基部47から延びるフック部48と、を備える構成とされており、フック部48には、ステイ6を挿入可能な略円形の係止孔48aが、前後で2個並設されている。また、第5実施形態の収納具P5においても、第1実施形態の収納具P1と同様に、前壁部38の下端38b側における左右両縁側近傍の部位の前面側に、収納具本体36を背もたれ部4の背面4a側に係止可能な面状ファスナの雄型部材から構成されている係止部50,50が、配置されている。
第5実施形態の収納具P5においても、載置壁部37をヘッドレスト5のステイ6を用いて背もたれ部4の背面4a側に取り付ける取付連結部44が、ステイ6に取り付けられる取付部45と、取付部45と載置壁部37の後端37b側とを連結する連結部39aと、を備える構成であり、また、この取付連結部44は、背もたれ部4の上端4b付近を除いて、背もたれ部4に接触しない状態として、載置壁部37側とステイ6との間に張架される(吊り下げられる)ように、構成されていることから、連結部39aにたるみ等が生じることを抑制でき、連結部39aによって、載置壁部37の後端37b側を、取付部45側に円滑に牽引させることができる。また、第5実施形態の収納具P5においても、載置壁部37は、前端37aを、背もたれ部4に支持されるように配置されていることから、載置壁部37の前端37a側と後端37b側とを、背もたれ部4と取付連結部44とにより、的確に支持させることができ、載置壁部37が、上下にぶれることを、的確に抑制することができる。
したがって、第5実施形態の収納具P5においても、使用時に、載置壁部37を、ぶれを抑制して安定して配置させることができる。
また、第5実施形態の収納具P5においても、取付部45を、ステイ6に取り付けられる取付具46と、取付具46を左右にスライド可能として取付具46を支持する長尺状の支持棒部49と、を備える構成としていることから、シート1に配置されるステイ6,6の位置にあわせて、取付具46の位置を左右で微調整することができる。
さらに、第5実施形態の収納具P5では、側壁部39が、連結部39aから後上方に延びる延設部40を備えていることから、領域を後上方に延ばすことにより、収納具P5自体(収納具本体36)の容積を大きくすることができる。また、開口部分を覆う蓋部42を備える構成とすることにより、収納具P5(収納具本体36)が収納物の外周側を全面にわたって覆うボックス状とされることから、例えば、汚れた靴等を収納させるのに、好適である。
また、第5実施形態の収納具P5と同様のボックスタイプの変形例として、図12に示す第6実施形態の収納具P6を挙げることができる。図12に示す第6実施形態の収納具P6は、第5実施形態の収納具P5における収納具本体36と外形形状を略同一として構成される収納具本体36Aと、収納具本体36Aをシート1のステイ6,6に取り付ける取付連結部51と、を備えている。収納具本体36Aは、蓋部42Aの開閉の態様を異ならせる以外は、前述の収納具P5における収納具本体36と同様の構成であることから、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「A」を付して、詳細な説明を省略する。第6実施形態の収納具P6における収納具本体36Aでは、蓋部42Aは、下縁側のみを、載置壁部37Aに連結させ、左右の両縁側と上縁側とを、ファスナ42aによって、着脱可能に連結されて、下開きで開閉可能に、構成されている。この収納具P6においても、取付連結部51における連結部39aは、収納具本体36Aにおける左右の側壁部39Aの一部から、構成されている。取付連結部51において、取付部52は、図12に示すように、両端側を収納具本体36Aの前壁部38Aの上端38a側における左右両端付近に連結されるベルト状として、上述の第4実施形態の収納具P4におけるベルト部34と同様に、長さ調整可能な構成とされるもので、左右に2分割されるベルト本体52a,52bと、ベルト本体52a,52bの先端側に配置されて相互に着脱可能な一対の係合部材52cと、を備える構成とされて、係合部材52cを、一方のベルト本体52bの長さ寸法を調整可能な構成としている。そして、この取付部52は、ベルト本体52a,52bを、シート1の2つのステイ6,6に掛けられるようにして、ステイ6,6に取り付けられる構成である。
この第6実施形態の収納具P6も、上述の収納具P5と同様の構成であることから、同様な作用を得ることができる。また、この収納具P6では、収納具P5と比較して、蓋部42Aを開いた際の開口面積を大きくできることから、使い勝手が一層良好である。
さらに、第5実施形態の収納具P5と同様のボックスタイプの変形例として、図13に示す第7実施形態の収納具P7を挙げることができる。図13に示す第7実施形態の収納具P7は、左右に幅広としている以外は、第5実施形態の収納具P5と同様の構成であることから、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「B」を付して、詳細な説明を省略する。この収納具P7では、収納具本体36Bは、シート1よりも左右に幅広に構成されて、シート1と、シート1に隣接されるシート1Aと、に跨って配置されるもので、2つの取付具46B,46Bを、シート1の左側のステイ6と、シート1Aの左側のステイ6Aと、に、取り付けている。また、この収納具P7では、蓋部42Bは、上述の収納具P6における蓋部42Aと同様に、下縁側のみを、載置壁部37Bに連結させ、左右の両縁側と上縁側とを、ファスナ42aによって、着脱可能に連結されて、下開きで開閉可能に、構成されている。この第7実施形態の収納具P7も、上述の収納具P5,P6と同様の構成であることから、同様な作用を得ることができる。
次に、本考案の第8実施形態の収納具P8について、説明をする。収納具P8は、図14に示すように、略板状の載置壁部55と、載置壁部55をシート1B,1Cのステイ6B,6Cに取り付ける取付連結部59と、を備えている。この収納具P8では、載置壁部55は、左右に幅広として、シート1Bと、シート1Bに隣接されるシート1Cと、に跨って配置されるもので、取付連結部59を、シート1Bの左側のステイ6Bと、シート1Cの左側のステイ6Cと、に、取り付けている。なお、収納具P8を取り付けるシート1B,1Cは、背もたれ部4B,4Cを一体的に構成されるもので、面状ファスナの雄側部材を係止可能なファブリックにより、背もたれ部4B,4Cの背面4a側を覆っている。
載置壁部55は、剛性を有した合成樹脂製の板状体から構成されるもので、左右に幅広の略長方形状として構成され、左右両縁側と後縁側と、に全周にわたって連続的に、上方に突出する突起部56を配置させて構成されている。また、この載置壁部55は、水平面に略沿うように、配置されている。載置壁部55の前端55a側には、載置壁部55の背もたれ部4Bからの位置ずれを防止する位置ずれ防止部57が、左右の略全域にわたって、配置されている。実施形態の場合、位置ずれ防止部57は、背もたれ部4B,4Cの背面4aを覆うファブリックに係止可能な面状ファスナの雄側部材から、構成されている。また、載置壁部55において、前後の中央よりやや後方となる部位の上面側には、前述の第1実施形態の収納具P1と同様に、伸縮可能な帯状のゴム状弾性体からなる保持部材58が、左右方向に沿って、載置壁部55の左右の略全域にわたって配置されて、左右両端側を載置壁部55に連結されている。
取付連結部59は、ステイ6B,6Bに取り付けられる取付部60と、取付部60と載置壁部55の後端55b側とを連結するように配置される連結部61,61とを備えるもので、実施形態の場合、可撓性を有したベルト状として、上述の第4実施形態の収納具P4におけるベルト部34と同様に、長さ調整可能な構成とされるもので、左右に2分割されるベルト本体59a,59bと、ベルト本体59a,59bの先端側に配置されて相互に着脱可能な一対の係合部材59eと、を備える構成とされて、係合部材59eを、一方のベルト本体59bの長さ寸法を調整可能な構成としている。この取付連結部59は、ベルト本体59a,59bの元部側を、それぞれ、載置壁部55の後端55b側における左右両端近傍に連結させている。そして、取付連結部59は、全体の長さ寸法を調整可能とされるベルト本体59a,59bを、シート1B,1Cの2つのステイ6B,6Cに掛けることにより、ステイ6B,6Cに取り付けられる構成である。すなわち、この取付連結部59では、ベルト本体59a,59bにおいて、ステイ6B,6C間にわたって、ステイ6B,6Cの前側に配置される中央側部位59cが、取付部60を構成し、各ステイ6B,6C付近から後下方に延びて載置壁部55の後端55b側に連結される端側部位59d,59dが、連結部61,61を構成している。そして、この取付連結部59は、ステイ6B,6C付近となる背もたれ部4B,4Cの上端4b付近を除いて、背もたれ部4B,4Cに接触しない状態として、載置壁部55側とステイ6B,6Cとの間に張架される(吊り下げられる)ように、構成されている。
第8実施形態の収納具P8においても、載置壁部55をヘッドレスト5B,5Cのステイ6B,6Cを用いて背もたれ部4B,4Cの背面4a側に取り付ける取付連結部59が、ステイ6B,6Cに取り付けられる取付部60と、取付部60と載置壁部55の後端55b側とを連結する連結部61と、を備える構成であり、また、この取付連結部59は、背もたれ部4B,4Cの上端4b付近を除いて、背もたれ部4B,4Cに接触しないように構成されていることから、連結部61(端側部位59d)にたるみ等が生じることを抑制でき、連結部61によって、載置壁部55の後端55b側を、取付部60側に円滑に牽引させることができる。また、第8実施形態の収納具P8においても、載置壁部55は、前端55aを、背もたれ部4B,4Cに支持されるように配置されていることから、載置壁部55の前端55a側と後端55b側とを、背もたれ部4B,4Cと取付連結部59とにより、的確に支持させることができ、載置壁部55が、上下にぶれることを、的確に抑制することができる。
したがって、第8実施形態の収納具P8においても、使用時に、載置壁部55を、ぶれを抑制して安定して配置させることができる。
また、第8実施形態の収納具P8では、載置壁部55の前端55a側に、載置壁部55の背もたれ部4B,4Cからの位置ずれを防止する位置ずれ防止部57を、配置させていることから、載置壁部55の前端55a側を、位置ずれを抑制して、背もたれ部4B,4Cによって支持させることができ、載置壁部55の前端55a側が上下にぶれるのを確実に抑制できる。
また、第8実施形態の収納具P8と同様のタイプの変形例として、図15に示す第9実施形態の収納具P9を挙げることができる。第9実施形態の収納具P9は、図15に示すように、略板状の載置壁部55Aと、載置壁部55Aをシート1D,1Eのステイ6D,6Eに取り付ける取付連結部65と、背もたれ部4D,4Eの背面側に配置されて載置壁部55Aに配置される位置ずれ防止部57Aを係止させる係止部68と、を備えている。この収納具P9においても、載置壁部55Aは、左右に幅広として、シート1Dと、シート1Dに隣接されるシート1Eと、に跨って配置されるもので、取付連結部65を、シート1Dの左側のステイ6Dと、シート1Eの左側のステイ6Eと、に、取り付けている。なお、収納具P9を取り付けるシート1D,1Eは、背もたれ部4D,4Eを一体的に構成されるもので、革張りとされている。
載置壁部55Aは、上述の収納具P8における載置壁部55と同様の構成とされていることから、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「A」を付して、詳細な説明を省略する。
取付連結部65は、係止部68の上端68a側に配置されてステイ6D,6Eに取り付けられる取付部25Dと、取付部25Dと載置壁部55Aの後端55b側とを連結する連結部66と、を備えている。連結部66は、載置壁部55Aの後端55b側における左右の両端付近から延びるように配置されるもので、可撓性を有した帯状の部材から形成されて、先端側に配置される連結具71aによって、取付部25Dを構成する支持棒部29Dに、先端側を連結させて、取付部25Dと載置壁部55Aの後端55b側とを連結している。そして、取付連結部65は、ステイ6D,6Eの配置される背もたれ部4D,4Eの上端4b付近を除いて、背もたれ部4D,4Eに接触しない状態として、載置壁部55A側とステイ6D,6Eとの間に張架される(吊り下げられる)ように、構成されている。
載置壁部55Aに配置される位置ずれ防止部57Aを係止させる係止部68は、左右に幅広の略長方形状として、面状ファスナの雄型部から形成される位置ずれ防止部57Aを係止可能なファブリックから、構成されている。実施形態の場合、係止部68は、位置ずれ防止部57A(載置壁部55A)よりも左右に幅広として、形成されている。係止部68の上端68a側に配置される取付部25Dは、上述の第1実施形態の収納具P1における取付部25と同様に、各ステイ6D,6Eに取り付けられる2つの取付具26D,26Dと、取付具26Dを左右にスライド可能として取付具26Dを支持する長尺状の支持棒部29D、を備える構成とされている。この取付部25Dは、収納具P1における取付部25と略同一の構成であることから、同一の図符号の末尾に「D」を付して、詳細な説明を省略する。なお、実施形態では、各取付具26Dは、連結部66より左右の内方となる位置に、配置されている。この第9実施形態の収納具P9も、上述の収納具P8と同様の構成であることから、同様な作用を得ることができる。
また、取り付けるシート1F,1Gが、背もたれ部4F,4Gの背面4a側にチャイルドシートを固定させるためのテザーアンカー71を配置させている場合、図16に示す収納具P10のように、載置壁部55Bの前端55a側に、テザーアンカー71に係止可能な係止部72を設け、この係止部72を、背もたれ部4F,4Gからの位置ずれを防止する位置ずれ防止部として、構成してもよい。この第10実施形態の収納具P10では、載置壁部55Bをさらに左右に幅広として、係止部72を備える構成とされる以外は、上述の第8実施形態の収納具P8と同様の構成であることから、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「B」を付して、詳細な説明を省略する。この第10実施形態の収納具P10も、上述の収納具P8と同様の構成であることから、同様な作用を得ることができる。
なお、実施形態では、車両のベンチシートタイプの後席に、収納具P1〜P10を取り付けているが、収納具を取り付ける座席は後席に限られるものではなく、車両の前席に取り付ける構成としてもよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G…シート(車両用シート)、4,4A,4B,4C,4D,4E,4F,4G…背もたれ部、4a…背面、4b…上端、5,5A,5B,5C,5D,5E,5F,5G…ヘッドレスト、6,6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G…ステイ、11,11A,11B,11C…載置壁部、11a…芯材、12…前端、13…後端、14,14A,14B…突起部、17,17A,17B,17C…前壁部、17a…上端、17b…下端、19,19A,19B,19C…側壁部、19a…後縁、19b…連結部、21…長さ調整機構、24,24A,24B,24C…取付連結部、25,25A,25B,25C,25D…取付部、26,26A,26B,26C,26D…取付具、29,29A,29B,29C,29D…支持棒部、31…長さ調整機構、33…取付部、34…ベルト部、35…支持杆部、37,37A,37B…載置壁部、37a…前端、37b…後端、38,38A,38B…前壁部、38a…上端、38b…下端、39,39A,39B…側壁部、39a…連結部、40,40A,40B…延設部、42,42A,42B…蓋部、44,44B…取付連結部、45,45B…取付具、49,49B…支持棒部、51…取付連結部、52…取付部、55,55A,55B…載置壁部、55a…前端、55b…後端、56,56A,56B…突起部、57,57A…位置ずれ防止部、59,59B…取付連結部、60,60B…取付部、61,61B…連結部、64…係止部、65…取付連結部、66…連結部、68…係止部、72…係止部(位置ずれ防止部)、P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8,P9,P10…収納具。
Claims (8)
- 車両用シートに取り付けられて、該シートにおける背もたれ部の背面側に配置される収納具であって、
前記シートのヘッドレストのステイを用いて前記シートに取り付けられる構成とされて、前記シートにおける背もたれ部の背面側に配置されて、収納物を載置可能とされる載置壁部と、左右方向に沿って配置される少なくとも2つの前記ステイに取り付けられる取付連結部と、を備え、
前記載置壁部が、前端を、前記背もたれ部に支持されるように配置され、
前記取付連結部が、
前記ステイに取り付けられる取付部と、該取付部と前記載置壁部の左右の後端側とを連結するように配置される連結部と、を備えるとともに、
前記背もたれ部の上端付近を除いて、前記背もたれ部に接触しない状態として、前記載置壁部側と前記ステイとの間に張架されるように、構成されていることを特徴とする収納具。 - 前記収納具が、
上端側を前記取付部に連結され、下端側を前記載置壁部の前端と連結されて、前記背もたれ部の背面に略沿って配置される前壁部と、
該前壁部の左右両端側と、前記載置壁部との左右両端側と、を、それぞれ連結する2つの側壁部と、
を備える構成とされ、
前記側壁部の後縁側の部位が、前記連結部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の収納具。 - 前記取付部が、前記ステイに取り付けられる取付具と、該取付具を左右にスライド可能として前記取付具を支持して前記連結部と連結される長尺状の左右方向に延びる支持棒部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の収納具。
- 前記取付部が、2つの前記ステイに巻き掛け可能として長さ調整を可能としたベルト部と、該ベルト部の両端を支持して前記連結部と連結される長尺状の左右方向に延びる支持杆部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の収納具。
- 前記各側壁部に、前記連結部の長さ寸法を調整可能な長さ調整機構が、配置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の収納具。
- 前記側壁部が、前記載置壁部の後端と前記取付具とを結ぶ直線より後上方に延びる延設部を、備える構成とされ、
前記前壁部と前記側壁部と前記載置壁部とに囲まれた開口部分を開閉可能に覆う蓋部が、配設されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の収納具。 - 前記載置壁部の前端側に、前記載置壁部の前記背もたれ部からの位置ずれを防止する位置ずれ防止部が、配置されていることを特徴とする請求項1に記載の収納具。
- 前記載置壁部の後端側に、上方に突出する突起部が、左右の略全域にわたって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納具。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018123164A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | デジタルファクトリー株式会社 | 車両用収納具、車両用ホルダ、座席取付型フックを備えた収納具、座席取付型フックを備えたホルダ |
-
2013
- 2013-09-10 JP JP2013005254U patent/JP3187335U/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2018123164A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | デジタルファクトリー株式会社 | 車両用収納具、車両用ホルダ、座席取付型フックを備えた収納具、座席取付型フックを備えたホルダ |
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