JP6912709B2 - シートアンダーボックス - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に搭載されるシートアンダーボックスに関する。
自動車等に搭載される乗物用シートにおいて、シートクッションとフロアとの間にシートアンダートレイが設けられることがある(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載のシートアンダートレイは左右側壁から外方に突出した引掛部を備え、引掛部はシートクッションの下面に設けられた前後に延びるレールに掛け止めされている。シートアンダートレイはレールにスライド可能に支持されているため、乗員は、シートアンダートレイをシートクッションの前側に引き出し、収納物を取り出すことができる。
特開平7−246883号公報
このようなシートアンダートレイには収納物の重みに耐えられる十分な剛性が求められる。剛性が高い素材を用いて、シートアンダートレイを形成すると、シートアンダートレイが硬くなるため、乗員の足がシートアンダートレイに当たるときに、乗員が不快に感じる虞がある。
本発明は、以上の背景を鑑み、足当たりの良いシートアンダーボックスを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、シートクッション(S1)とフロア(3)との間に配置されるシートアンダーボックス(1)であって、上方に開口する略直方体状の収納空間(15)を形成し、前記収納空間の底部(11B)を形成する底板部(45B)、前記収納空間の左右側部(11L、11R)をそれぞれ形成する左右板部(45L、45R)、及び、前記収納空間の後部(11G)を形成する後板部(45G)を備えたプレート(41)と、前記底板部の下面を覆う表皮底部(71B)と、前記表皮底部の前縁に縫合され、前記収納空間の前壁を構成する表皮前部(71F)とを備えたクッション性のある表皮材(43)と、前記左右板部の外側に設けられ、前記シートクッションに結合する結合部(13)とを有し、前記表皮底部の前縁と前記表皮前部の後縁とは、互いに表面が接触するように折り曲げられ、前記収納空間の内方に延び、互いに縫合されて縫合部(96)を形成し、前記縫合部は前記底板部の前縁前側に配置されているシートアンダーボックスが提供される。
この構成によれば、乗員の足がシートアンダーボックスの前壁に接触するときには、縫合部を介して底板部の前縁に接触するため、シートアンダーボックスの足当たりが向上する。
上記課題を解決するために、前記縫合部は裏打ちシート(95)に覆われているとよい。
この構成によれば、表皮底部の前縁及び表皮前部の後縁が露出しないため、シートアンダートレイに物を収納するときに、表皮底部の前縁及び表皮前部の後縁に物が引っ掛かり難くなる。
また、上記の構成において、前記裏打ちシートと前記表皮底部との間に補強シート(97)が設けられているとよい。
この構成によれば、補強シートによって、表皮前部と表皮底部との縫合部分の剛性が向上し、シートアンダーボックスの形状が保たれ易くなる。
また、上記の構成において、前記底板部の前縁は前記裏打ちシートに当接するとよい。
この構成によれば、縫合部が裏打ちシートによって保護されるため、シートアンダーボックスの耐久性が向上する。
また、上記構成において、前記表皮材は、前記左右板部、及び後板部と覆う表皮側部を有し、前記左板部の外面を覆う前記表皮側部の前縁と前記表皮前部の左縁とがファスナ(21)を介して着脱可能に結合され、前記右板部の外面を覆う前記表皮側部の前縁と前記表皮前部の右縁とがファスナを介して着脱可能に結合されているとよい。
この構成によれば、シートアンダーボックスの前壁が開閉するため、収納物の取出・収納が容易になる。
また、上記の構成において、前記左板部及び前記右板部の前縁はそれぞれ、左右内方に湾曲し、外面に上下に延びる複数の溝(53L、53R)を有するとよい。
この構成によれば、シートアンダーボックスの左前端縁及び右前端縁が湾曲するため、シートアンダーボックスの足当りがよい。左板部及び右板部の前縁に形成された複数の溝によって、左板部及び右板部の前端をそれぞれ容易に曲げることができる。
また、上記の構成において、前記表皮材は、シート材(90)と、前記シート材の裏面に設けられた弾性部材(87)とを有し、前記弾性部材は前記縫合部を構成する前記表皮底部の前縁にも設けられているとよい。
この構成によれば、縫合部の弾性が増すため、シートアンダーボックスの足当たりがより向上する。
以上の構成によれば、足当たりが良いシートアンダーボックスを提供することが可能となる。
本発明に係るシートアンダーボックスを有する乗物用シートの斜視図 図1の乗物用シートの下半部の側面図 本発明に係るシートアンダーボックスの斜視図 図3のIV−IV断面図 図3のV−V断面図 本発明に係るシートアンダーボックスのプレートの斜視図 本発明に係るシートアンダーボックスの表皮材の展開図
以下に本発明によるシートアンダーボックスを、図1〜図7を参照して説明する。
図1に示されるように、本発明によるシートアンダーボックス1は、乗物の車内のフロア3の上に配置された後部座席の乗物用シートSに設けられる。乗物用シートSは、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションS1と、乗員の背部を支持するシートバックS2と、乗員の頭部に当接するヘッドレストS3とを有する。シートクッションS1は、脚部5を介してフロア3上に配置されているため、シートクッションS1とフロア3との間には物を収容することのできる空間が形成され、その空間にシートアンダーボックス1が配置されている。
図2に示されるように、シートクッションS1は、その骨格を形成するシートクッションフレームFを有する。シートクッションフレームFは、シートクッションS1の左右後部の稜線を画定し、前後に延びる左右一対のサイドフレームF1と、上面視でU字状に形成され、サイドフレームF1の前端を繋ぐフロントフレームF2、及び、サイドフレームF1の後端を繋ぐリアフレームF3と、フロントフレームF2とリアフレームF3とを前後に接続し、主面が上下方向を向く板状のパンフレームF4とを有する。パンフレームF4は側面視において下方に湾曲して突出し、概ね乗員の臀部に沿う形状をなしている。パンフレームF4は、前端及び後端において、それぞれ、フロントフレームF2及びリアフレームF3に結合している。サイドフレームF1、フロントフレームF2、リアフレームF3、及び、パンフレームF4の一部を除く部分は、弾性部材であるパッドを挟み、表皮材43によって被覆されている。シートクッションS1の下面には、表皮材43から露出したパンフレームF4の一部を保護するため、後方に向かって下方へ傾斜する斜面を有する樹脂製の保護部材7が取り付けられている。
シートクッションS1の下面には、更に、左右に対をなす係止部9が設けられている。係止部9はそれぞれ両端がフロントフレームF2に固定された金属製のパイプ部材によって形成されている。左右の係止部9はそれぞれ、シートクッションS1の下面よりも下方において前後に延びる部分を含み、その部分にシートアンダーボックス1は吊り下げられる。
シートアンダーボックス1は、図3に示されるように、左右に延びる略直方体状の箱形をなす箱体11と、その左右側面にそれぞれ結合され、シートアンダーボックス1をシートクッションS1に吊り下げるための左右一対のシート状取付片13とを有している。
箱体11は、底壁11B、左壁11L、右壁11R、前壁11F及び後壁11Gを有して上方に開口し、それらの壁によって画定された収納空間15が形成されている。後壁11Gの左右方向概ね上縁中央には下方に凹む後壁凹部11Dが形成されている。箱体11の側面に形成された前後左右の4つの上下に延びる角部はそれぞれ丸みを帯びるように形成されている。箱体11の左壁11L及び右壁11Rはそれぞれ、その前端において上面視で左右内方へ略90度屈曲し、前壁11Fの左右側縁及び後壁11Gの左右側縁に接続している。
箱体11には、底壁11Bの前縁、左壁11Lの前縁、及び、右壁11Rの前縁によって画定された取出口17が形成されている。その取出口17には、取出口17を開閉する壁体19が設けられ、前壁11Fはその壁体19によって形成される。壁体19は、左右に延びる略方形の板状に形成され、下縁において、底壁11Bの前縁に接続している。壁体19の左右側縁はそれぞれ、ファスナ21を介して、着脱可能に取出口17の左右縁部に結合している。ファスナ21はそれぞれ上下にスライド可動なスライダ23を有し、左右のスライダ23をそれぞれ下端まで移動させると、壁体19の左右縁と取出口17の左右縁と結合が上端から下端まで解除される。壁体19の左右縁と取出口17の左右縁との結合が解除されることによって、壁体19が取出口17の下縁を軸線として前方に傾動可能となる。乗員が壁体19を前方に傾動させると、取出口17が開口する(図4)。このとき、箱体11の前壁11Fの前側と収納空間15は取出口17を介して連通するため、乗員は取出口17を介して収納空間15から収納物を取り出すことができる。取出口17が開口した状態から、乗員が壁体19を後方に傾動させ、左右のスライダ23をそれぞれ上端まで移動させると、壁体19の左右縁と取出口17の左右縁とが上端から下端まで結合する。それによって、取出口17が閉口(図4の二点鎖線)し、収納物を収納空間15の内部に保持することができる。図5に示されるように、箱体11の左壁11L及び右壁11Rの外面には、前後、及び上下方向の概ね中央において、アメリカンホックの下型である係合部25が設けられている。
図3及び図5に示されるように、シート状取付片13は可撓性を有する略方形のシート状部材によって形成され、箱体11の左壁11L及び右壁11Rに対をなして設けられている。左右のシート状取付片13の一端(基端)は係合部25の上方において、左壁11L及び右壁11Rにそれぞれ縫合されている。シート状取付片13の他端側(先端側)には、左壁11L及び右壁11Rに設けられた係合部25に着脱可能であり、アメリカンホックの上型である被係合部35が設けられている。係合部25と被係合部35とを結合・分離させることによって、シート状取付片13の他端は左壁11L及び右壁11Rに着脱する。
次に、シートアンダーボックス1を構成する部材について説明する。図6及び図7に示されるように、箱体11は、後壁11G、底壁11B、左壁11L、及び右壁11Rの骨組みとなるプレート41と、そのプレート41の外面を覆う表皮材43とを備えている。プレート41は樹脂製の板状部材によって形成され、底壁11Bの骨組みとなる底板部45Bと、底板部45Bの後縁に結合され、後壁11Gの骨組みとなる後板部45Gと、後板部45Gの左右縁にそれぞれ結合され、左壁11L及び右壁11Rのそれぞれの骨組みとなる左板部45L及び右板部45Rとを有する。図6には、底板部45Bに対して、後板部45G、左板部45L及び右板部45Rを展開し、前方から見たときのプレート41が示されている。
底板部45Bは略方形をなし、前後左右の四隅が丸く形成されている。後板部45Gは左右に延びる略方形に形成され、その左右方向の幅が底板部45Bの左右方向の幅と等しく設定されている。後板部45Gの延在方向に垂直な方向の一方の側縁(図6の前縁)には、底板部45Bが結合している。後板部45Gの他方の側縁(後縁)には、内方に凹むプレート凹部45Dが形成されている。左板部45L及び右板部45Rは後板部45Gの左右両縁にそれぞれ結合した略方形をなしている。左板部45L及び右板部45Rは、それぞれ、後板部45Gから離れる方向に、底板部45Bの前後方向の幅と等しい距離だけ延びている。
左板部45L及び右板部45Rの縁部であって、箱体11が組み立てられたときの前端側(即ち、後板部45Gから離れる側)にある縁部外面(箱体11が組み立てられたときの外面)には、複数の溝53L、53Rがその縁に沿って筋状に形成されている。溝53L、53Rが形成されることで、箱体11を組み立てたとき、左板部45L及び右板部45Rの縁部はそれぞれ左右内方(収納空間15の側)に湾曲し、底板部45Bの前側の左右の隅に沿う形状となる。
左板部45L及び右板部45Rと後板部45Gとの境界外面には、筋状の溝55L、55Rが複数形成されている。溝55L、55Rによって、左板部45L及び右板部45Rが後板部45Gに対して折り曲げることができると共に、箱体11を組み立てたとき、左板部45L及び右板部45Rの後縁はそれぞれ左右内方に湾曲し、底板部45Bの後側の隅に沿う形状となる。
プレート41は更に、底板部45Bの左右両縁のそれぞれに結合し、外方に延びる耳部57R、57Lを有する。耳部57R、57Lは底板部45Bの左右両縁の前後方向概ね中央に接続され、その縁に沿って延びる略方形をなしている。
底板部45Bと後板部45Gとの境界、及び、底板部45Bと耳部57R、57Lとの境界にはそれぞれ、折り曲げることができるように、その外面に筋状の溝59が形成されている。
左板部45L、右板部45R及び後板部45Gには、貫通孔となる複数の係止孔61が形成されている。係止孔61は、左板部45L、右板部45R及び後板部45Gの底板部45Bから離れる側の縁(箱体11が組み立てられたときの上縁)に沿って延びる長穴状に形成され、縁に沿って並ぶように配置されている。左板部45L及び右板部45Rにはそれぞれ2つずつの係止孔61が形成され、後板部45Gには3つの係止孔61が形成されている。
図7に示されるように、表皮材43はクッション性及び可撓性を有するシート状の部材であり、底板部45Bの下面を覆う表皮底部71Bと、左板部45L、後板部45G、及び右板部45Rの外面を覆う略方形の表皮側部71Hと、表皮底部71Bの前側に縫合され、箱体11の前壁11Fの壁体19を形成する略方形の表皮前部71Fとを有する。表皮底部71Bは底板部45Bと概ね同形の略方形に形成されている。
表皮側部71Hは略方形をなし、箱体11の高さと概ね同じ幅と、箱体11の左壁11Lの前後幅、後壁11Gの左右幅、及び、右壁11Rの前後幅の合計と概ね同じ長さとを有する。表皮側部71Hの裏面にはポリウレタン樹脂の発泡材によって形成されたパッド73が設けられている。シートアンダーボックス1の組立時には、表皮側部71Hは図7のAの一点鎖線及びBの一点差線に沿って折り曲げられて、左板部45L、後板部45G、及び、右板部45Rの外面を覆うように配置される。
表皮側部71Hの長手方向に沿う一端側の端末である第1端末75が、図7の矢印に示されるように、表皮底部71Bの左縁、後縁、及び右縁に沿うように配置されて、表皮底部71Bの左縁、後縁、及び右縁にパッド73と共に縫合されている。また、表皮側部71Hの長手方向の他端側の端末である第2端末81の概ね中央には、表皮側部凹部71Dが形成されている。第2端末81には、その端末に沿って帯状に延びるマチ部77が設けられ、図5に示されるように、マチ部77は、長手方向一端側のマチ端末79において、第2端末81にパッド73と共に縫合されている。
図4及び図7に示されるように、マチ部77の他端側の端末には、それぞれ係止孔61に挿入可能な樹脂製の板状部材である係止片83が複数縫合されている。本実施形態では、マチ部77の他端側の端末は左板部45L、後板部45G、及び右板部45Rの係止孔61に対応する位置で表皮側部71Hの側に折り曲げられ、その折り曲げられた部分と表皮側部71Hとの間に7つの係止片83が挿入されて、それぞれマチ部77に縫合されている。
表皮側部71Hの短手方向の側縁である表皮側縁71P、71Qには、補助マチ部85が設けられている。補助マチ部85は表皮側部71Hの表皮側縁71P、71Qの裏面に沿って設けられた略方形のシート状部材である。補助マチ部85は一方の縁においてのみ、パッド73と共に表皮側縁71P、71Qに縫合されて、表皮側部71Hとの間にプレート41を挿入することができる隙間を形成している。
表皮側部71Hの左壁11L及び右壁11Rの外側を覆う部分それぞれには、被係合部35が結合されている。被係合部35は、表皮側部71Hにおいて、左壁11L及び右壁11Rの外側を覆う部分の前後方向及び上下方向の概ね中央となる位置に結合されている。
更に、表皮側部71Hの係合部25の上方には、シート状取付片13の一端側が縫合され、他端側には係合部25に着脱可能な被係合部35が設けられている。
図4に示されるように、表皮前部71Fは表側からシート材90、パッド87、及び、裏シート材91を記載の順に有している。シート材90は、左右に延びる略方形をなし、壁体19の前側を覆っている。パッド87は、シート材90と略同形なシート状の弾性部材であり、シート材90の裏面に結合されている。本実施形態ではポリウレタン製の発泡材によって形成されている。裏シート材91は、シート材90、及びパッド87を裏側から覆い、図7に示されるように、前壁11Fの上縁、左縁、及び右縁に対応する縁部分(破線部分)において、パッド87と共にシート材90に縫合されている。更に、中敷89がパッド87及び裏シート材との間に挿入されることによって、中敷89が骨組みとして機能し、壁体19が形成される。本実施形態では、中敷89をパッド87と裏シート材91との間から取り出し可能とするため、裏シート材91には開閉可能な開口93が形成されている。
図4に示されるように、組立時に前壁11Fの下縁に位置する表皮前部71Fの縁(下縁)表面と、表皮底部71Bの前縁表面とが底板部45Bの前縁前側において当接し、一体となって、箱体11の内方、即ち、収納空間15の側に折り曲げられている。このとき、パッド87とシート材90とは共に、収納空間15の側に折り曲げられて、一体となって表皮底部71Bに縫合され、縫合部96を形成している。この縫合部96は底板部45Bの前縁前側に配置されて、シート状の裏打ちシート95によって収納空間15の側から覆われている。本実施形態では、裏打ちシート95、表皮前部71Fの下縁、及び、表皮底部71Bの前縁は一体となって縫合され、底板部45Bの前縁が裏打ちシート95に当接している。
本実施形態では、更に、裏打ちシート95と表皮底部71Bの間にシート状の補強シート97が設けられている。補強シート97は、その前縁において、裏打ちシート95によって覆われ、パッド87、表皮前部71Fの下縁、及び、表皮底部71Bの前縁と共に、裏打ちシート95に縫合されている。補強シート97を設けることによって、箱体11の剛性が向上し、箱体11の形状が保たれ易くなる。
図2に示されるように、表皮側縁71Pと表皮前部71Fの左縁と、表皮側縁71Q及び表皮前部71Fの右縁とには、それぞれ、ファスナテープ99が取り付けられる。ファスナテープ99の間に、上下にスライド可動なスライダ23を取り付けることによって、表皮側部71Hの左前縁及び表皮前部71Fの左縁と、表皮側部71Hの右前縁及び表皮前部71Fの右縁とが、着脱可能に結合する。
次に、シートアンダーボックス1の組立及び使用方法について説明する。右板部45R及び後板部45Gの前端及び後端を湾曲させ、プレート41の左板部45L、右板部45R及び後板部45Gをそれぞれ、底板部45Bに対して垂直に配置する。また、底板部45Bと耳部57R、57Lとの間を折り曲げ、耳部57R、57Lを底板部45Bの左右両縁から上方に延びるように配置する。このとき、図5に示されるように、耳部57R、57Lはそれぞれ左板部45L、右板部45Rの外方に沿って配置される。次に、底板部45Bの前端を表皮底部71Bの前端に、底板部45Bの後端を表皮底部71Bの後端に合わせる。その後、表皮側部71Hを左板部45L、後板部45G、及び右板部45Rを覆うように配置する。このとき、左板部45L、後板部45G、及び右板部45Rの上端をそれぞれ、表皮側部71Hとマチ部77との隙間に挿入し、係止片83を係合孔に挿入する。また、補助マチ部85と表皮側部71Hとの隙間にも、左板部45L及び右板部45Rの前端がそれぞれ挿入される。プレート41の端部が隙間に挿入され、且つ、係止片83が係合孔に挿入されることによって、プレート41と表皮材43とが結合し、シートアンダーボックス1の組立が完成する。このとき、マチ部77は右壁11R、後壁11G、及び左壁11Lの内面上部を覆っている。また、プレート凹部45Dに沿うように表皮側部凹部71Dが形成されているため、箱体11の後壁11Gには後壁凹部11Dが形成されている。
シートアンダーボックス1は組立後、図2に示されるように、左右のシート状取付片13に設けられた係合部25をそれぞれ被係合部35から外した後、シート状取付片13を左右の係止部9それぞれに上方から巻き掛け、係合部25と被係合部35とを結合させる。これによって、シートアンダーボックス1は係止部9に吊り下げられる。したがって、シート状取付片13はシートアンダーボックス1をシートクッションS1に結合させる結合部として機能する。図2に示されるように、本実施形態では係止部9は前後に延びるパイプ状に形成されているため、シートアンダーボックス1をシートクッションS1に対して前後に移動することができる。
ファスナ21のスライダ23を上下に移動させることで、取出口17を開閉し、収納物を取出・収容することができる。スライダ23を上方に移動させると、壁体19によって取出口17が閉じられたまま維持され、収納物を収納空間15に保持することができる。
次に、シートアンダーボックス1の効果について説明する。図4に示されるように、縫合部96は表皮底部71Bの前縁と表皮前部71Fの後縁とによって形成され、その縫合部96が底板部45Bの前縁前側に設けられている。したがって、着座時に乗員の足はプレート41の底板部45Bの前縁に直接当たらず、縫合部96を介して底板部45Bの前縁に当たる。骨組みとなる底板部45Bの前縁に、クッション性を有する縫合部96が設けられているため、着座している乗員の足が直接骨組みに当たらないため、シートアンダーボックス1の足当たりが良い。
前壁11Fの壁体19は表側からシート材90、パッド87、中敷89、及び裏シート材91を記載の順に有している。着座している乗員の足が、シートアンダーボックス1の前壁11Fに触れる場合には、その足は骨組みとなる中敷89には直接当たらず、シート材90及びパッド87を介して中敷89に当たる。そのため、中敷89に乗員の足が直接当たる場合に比べて、シートアンダーボックス1の足当たりが良い。更に、表皮前部71Fの裏面に結合するパッド87が縫合部96に含まれているため、縫合部96のクッション性が向上する。そのため、シートアンダーボックス1の足当たりがより良い。
表皮前部71Fの下縁及び表皮底部71Bの前縁が裏打ちシート95に覆われているため、これらの縁が収納空間15に露出しない。そのため、シートアンダーボックス1に物を収納するときに、これらの縁に物が引っ掛かり難い。また、底板部45Bの前縁が裏打ちシート95に当接し、表皮底部71Bの前縁の裏面に当接していないため、裏打ちシート95によって縫合部96が保護され、シートアンダーボックス1の耐久性が向上する。
シートアンダーボックス1はシート状のシート状取付片13によって、シートクッションS1に取付けられているため、シートクッションS1、及び、シートクッションS1に取り付けるための部品が金属製である場合に比べ、シートアンダーボックス1を軽量にすることができる。また、箱体11は、樹脂製のプレート41、シート状の表皮材43、及びポリウレタン製のパッド73によって形成されているため、軽量である。
また、シート状取付片13は、一端側において、シートアンダーボックス1の側面に縫合され、係止部9に巻き掛けられて、他端側において、係合部25及び被係合部35を介して、シートアンダーボックス1の同じ側面に結合している。そのため、シートアンダーボックス1は前後にスライドすることができ、シートクッションS1から外れ難い。
ファスナ21のスライダ23の移動によって、容易に取出口17を開閉することができる。壁体19が傾動すると、前壁11F部分全体が開口するため、取出口17が左右に大きく形成され、収納物の取出及び挿入が容易である。
プレート41の底板部45Bの左右両縁に耳部57R、57Lが結合されている。そのため、左板部45L及び右板部45Rと底板部45Bとの隙間が露出せず、異物が挟まり難い。更に、耳部57R、57Lが左板部45L及び右板部45Rの外面に沿って配置されるため、耳部57R、57Lと左板部45L及び右板部45Rとが接触している部分が露出せず、より異物が挟まりにくくなる。よって、シートアンダーボックス1の形状が崩れにくくなり、シートアンダーボックス1が破損しにくくなる。
左板部45L及び右板部45Rの前縁及び後縁の外面には、それぞれ上下に延びる複数の溝53L、53R、55L、55Rが形成されているため、容易に左板部45L及び右板部45Rの前後縁を左右内方に湾曲する。この溝53L、53R、55L、55Rが複数形成されているため、シートアンダーボックス1の側面の稜線が丸みを帯び、シートアンダーボックス1の足当たりが向上する。
マチ部77が表皮側部71Hの縁に沿って設けられ、マチ部77と表皮側部71Hとの間の隙間にプレート41が挟み込まれている。そのため、表皮材43とプレート41とがより強固に結合すると共に、プレート41の端部が露出せず、意匠性が向上する。係止片83がマチ部77に設けられ、その係止片83が挿入されることで係止される係止孔61がプレート41に設けられているため、表皮材43とプレート41とをより確実に結合させることができ、表皮材43とプレート41との間にずれが生じ難くなる。
また、図2に示されるように、シートアンダーボックス1が側面視で後壁11Gが保護部材7に重なる位置まで後方に移動されたときには、後壁11Gに後壁凹部11Dが形成されているため、後壁11Gが保護部材7と干渉することがない。また、保護部材7の後方を向く面は後方に向かうにつれて下方に傾斜しているため、収納物が後方に移動しにくく、収納物をより確実にシートアンダーボックス1の内部に保持できる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本明細書に記載のシートアンダーボックス1はセパレートシートのシートクッションS1の下側に設けられる態様に限定されず、ベンチシートの下側に複数設けられる態様であってもよい。
本実施形態では、係合部25及び被係合部35にアメリカンホックを用いていたが、この方法には限定されず、バネホック、ジャンパホック等の他の種類のホックや、面ファスナ等の接着布、各種ボタン等を用いてもよい。
1 :シートアンダーボックス
3 :フロア
11B :底壁(底部)
11F :前壁(前部)
11G :後壁(後部)
11L :左壁(左部)
11R :右壁(右部)
13 :シート状取付片(結合部)
15 :収納空間
21 :ファスナ
41 :プレート
43 :表皮材
45B :底板部
45G :後板部
45L :左板部
45R :右板部
53L :溝
53R :溝
71B :表皮底部
71F :表皮前部
71H :表皮側部
87 :パッド(弾性部材)
90 :シート材
95 :裏打ちシート
96 :縫合部
S1 :シートクッション

Claims (9)

  1. シートクッションとフロアとの間に配置されるシートアンダーボックスであって、
    上方に開口する収納空間を形成し、前記収納空間の底部を形成する底板部を備えたプレートと、
    前記底板部の下面を覆う表皮底部と、前記表皮底部の前縁に縫合され、前記収納空間の前壁を構成する表皮前部とを備えたクッション性のある表皮材と、
    前記収納空間の左右の外側に設けられ、前記シートクッションに結合する結合部とを有し、
    前記結合部は、前記シートクッションの下面に設けられ、前記シートクッションのフレームに固定されたパイプ部材に上方から巻き掛けられることによって、前記シートクッションに結合され、
    前記表皮底部の前縁と前記表皮前部の後縁とは、互いに表面が接触するように折り曲げられ、前記収納空間の内方に延び、互いに縫合されて縫合部を形成し、
    前記縫合部は前記底板部の前縁前側に配置され、
    前記シートアンダーボックスは、前記シートクッションに対して前後に移動可能であり、且つ、前記フレームの前縁よりも後方に配置可能であることを特徴とするシートアンダーボックス。
  2. 前記縫合部は裏打ちシートに覆われていることを特徴とする請求項1に記載のシートアンダーボックス。
  3. 前記プレートは前記収納空間の左右側部をそれぞれ形成する左右板部、及び、前記収納空間の後部を形成する後板部を更に備え、
    前記表皮材は、前記左右板部、及び後板部と覆う表皮側部を有し、
    前記左板部の外面を覆う前記表皮側部の前縁と前記表皮前部の左縁とがファスナを介して着脱可能に結合され、
    前記右板部の外面を覆う前記表皮側部の前縁と前記表皮前部の右縁とがファスナを介して着脱可能に結合され
    前記シートアンダーボックスは前記シートクッションに対して移動し、前記シートアンダーボックスは上下方向において前記フレームの少なくとも一部において重なる位置に配置可能であることを特徴とする請求項2に記載のシートアンダーボックス。
  4. シートクッションとフロアとの間に配置されるシートアンダーボックスであって、
    上方に開口する略直方体状の収納空間を形成し、前記収納空間の底部を形成する底板部、前記収納空間の左右側部をそれぞれ形成する左右板部、及び、前記収納空間の後部を形成する後板部を備えたプレートと、
    前記底板部の下面を覆う表皮底部と、前記表皮底部の前縁に縫合され、前記収納空間の前壁を構成する表皮前部とを備えたクッション性のある表皮材と、
    前記左右板部の外側に設けられ、前記シートクッションに結合する結合部とを有し、
    前記結合部は、前記シートクッションの下面に設けられ、前記シートクッションのフレームに固定されたパイプ部材に上方から巻き掛けられることによって、前記シートクッションに結合され、
    前記表皮底部の前縁と前記表皮前部の後縁とは、互いに表面が接触するように折り曲げられ、前記収納空間の内方に延び、互いに縫合されて縫合部を形成し、
    前記縫合部は前記底板部の前縁前側に配置され、且つ、裏打ちシートに覆われていることを特徴とするシートアンダーボックス。
  5. 前記表皮材は、前記左右板部、及び後板部と覆う表皮側部を有し、
    前記左板部の外面を覆う前記表皮側部の前縁と前記表皮前部の左縁とがファスナを介して着脱可能に結合され、
    前記右板部の外面を覆う前記表皮側部の前縁と前記表皮前部の右縁とがファスナを介して着脱可能に結合されていることを特徴とする請求項4に記載のシートアンダーボックス。
  6. 前記裏打ちシートと前記表皮底部との間に補強シートが設けられていることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか1つの項に記載のシートアンダーボックス。
  7. 前記底板部の前縁は前記裏打ちシートに当接することを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか1つの項に記載のシートアンダーボックス。
  8. 前記左板部及び前記右板部の前縁はそれぞれ、左右内方に湾曲し、外面に上下に延びる複数の溝を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つの項に記載のシートアンダーボックス。
  9. 前記表皮材は、シート材と、前記シート材の裏面に設けられた弾性部材とを有し、
    前記弾性部材は前記縫合部を構成する前記表皮底部の前縁にも設けられ
    前記シートアンダーボックスは前記シートクッションに対して移動し、前記シートアンダーボックスは前記シートクッションとフロアとを接続する脚部よりも上側に配置可能であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つの項に記載のシートアンダーボックス。
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