JP2013056612A - 車両用シートバック - Google Patents

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    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/58Seat coverings

Abstract

【課題】車両用シートバックに、必要な剛性を確保することができる上に、表皮材に張りを持たせ、かつ、角を立たせないように配設可能なバックボードを設定する。
【解決手段】シートバック本体10の背面部に覆われる表皮材20と、この表皮材20の構成面(中間ピース22Bの内側面)に面材23Aが重ねられて袋状に形成された袋状部23と、この袋状部23内に詰め込まれてシートバック本体10の背面部を覆った状態として設けられる硬質なバックボード25と、を有する車両用シートバック1である。袋状部23内の周縁部には、バックボード25よりも軟質な軟質部材23Cが配されている。軟質部材23Cは、バックボード25が袋状部23内にセットされることで、バックボード25の周縁部により押し撓まされて、袋状部23に張りを持たせた状態として袋状部23の張力作用により袋状部23の形に沿って押し撓まされた状態として配される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートバックに関する。詳しくは、シートバック本体の背面部に覆われる表皮材の一部に形成された袋状部内にバックボードが設定された車両用シートバックに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックの背面部にバックボードが配設されて、上記背面部のフラット性や剛性が高められた構成が知られている(特許文献1参照)。上記バックボードは、軟質な合成樹脂板により形成されており、シートバックの背面部に覆われる表皮材の一部に形成された袋状部内に詰め込まれてセットされている。
特開2007−229306号公報
しかし、上記特許文献1に記載の従来技術では、バックボード全体が軟質であるため、バックボードを袋状部内に角を立たせないように撓ませて配設することはできるが、十分な剛性が得られないという問題がある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートバックに、必要な剛性を確保することができる上に、表皮材に張りを持たせ、かつ、表皮材に角を立たせないように配設することができるバックボードを設定することにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートバックは次の手段をとる。
第1の発明は、シートバック本体の背面部に覆われる表皮材と、この表皮材の構成面に面材が重ねられて袋状に形成された袋状部と、この袋状部内に上記面材と面を重ねる向きに詰め込まれてシートバック本体の背面部を覆った状態として設けられる上記表皮材よりも硬質なバックボードと、を有する車両用シートバックである。袋状部内の少なくとも一部の周縁部には、バックボードよりも軟質な軟質部材が配されている。軟質部材は、バックボードが袋状部内にセットされることにより、バックボードの周縁部により押し撓まされて、袋状部に張りを持たせた状態として袋状部の張力作用により袋状部の形に沿って押し撓まされた状態として配されるようになっている。
この第1の発明によれば、バックボードが袋状部内にセットされることにより、袋状部内の周縁部に設けられた軟質部材がバックボードの周縁部により押圧されて、袋状部に張りが持たされた状態となる。このとき、軟質部材は、袋状部の張力作用により袋状部の形に沿って押し撓まされるようになっており、表皮材にバックボードの周縁部の角が立たないように周縁部を軟らかく覆って保護する機能をする。このように、車両用シートバックに、バックボードの配設により必要な剛性を確保することができる上、バックボードが袋状部内の軟質部材を押し撓ませる構成により、表皮材に張りを持たせることができ、かつ、表皮材に角を立たせないようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、上記バックボードの軟質部材に押し付けられる周縁部に、軟質部材の一部を入れ込める段差状の凹部が形成されているものである。
この第2の発明によれば、バックボードが袋状部内にセットされると、袋状部内の軟質部材は、その一部がバックボードの周縁部に形成された段差状の凹部内に入れ込まれた状態として、バックボードにより押し撓まされた状態となる。これにより、軟質部材は、バックボードの周縁部から斜めに反力を受ける状態とされ、袋状部の張力作用と相俟って、袋状部の形に沿ってより滑らかに湾曲する形に押し撓まされるようになる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、上記バックボードの凹部の段差により周縁側に突出した形となって形成される突出部位が、凹部内に軟質部材の一部が入れ込まれた状態時に、軟質部材の内面側の側面にあてがわれた状態として配されるようになっているものである。
この第3の発明によれば、バックボードの周縁部(突出部位)が、軟質部材の内面側の側面にあてがわれた状態とされることで、硬質なバックボードの角部が軟質部材によって外面側から覆われた状態となるため、表皮材に硬質なバックボードの角部が浮き出ないようにすることができる。
実施例1の車両用シートバックを背面側から見た斜視図である。 表皮材をめくり上げてバックボードを袋状部内に挿入する様子を示した斜視図である。 図1のIII-III線断面図である。 図1のIV-IV線断面図である。 図1のV-V線断面図である。 実施例2の車両用シートバックの要部断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートバック1の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例の車両用シートバック1は、図1に示すように、車両用シートの背凭れ部を構成するものであり、図示は省略されているが、車両のフロア上に設置された着座部となるシートクッションの後端部に連結されて設けられている。上記車両用シートバック1は、図2〜図3に示すように、その骨格を成すバックフレーム11とクッション部となるバックパッド12とによって構成されるシートバック本体10に対し、その表面全体を覆うように布製の表皮材20が被せ付けられて構成されている。
上記バックフレーム11は、鋼材が枠状に組まれて構成されており、車両用シートバック1の周縁に沿った内部骨格を形成している。バックパッド12は、発泡ウレタンによりシートバック本体10の外形を成す形に形成されており、着座乗員の背凭れ荷重を弾性的に柔らかく受け止めることのできる比較的低反発なクッション性を備えた構成とされている。上記バックパッド12は、バックフレーム11の前部にシート前方側から組み付けられて、その上下左右の各周辺部に形成された、シート後方側に張り出す各張出部位12Aを、バックフレーム11の上下左右の各枠辺部にそれぞれ外周側からシート後方側へ巻き掛けるように被せ付けた状態として組み付けられている。
上記バックパッド12は、バックフレーム11の各枠辺部間に跨って組み付けられた複数本のワイヤーから成る支持バネ11A(コンターマット)により、バックフレーム11の枠内部において後方側から弾性支持された状態とされており、着座乗員の背凭れ荷重を、上記支持バネ11Aによる中央での弾性支持とバックフレーム11による周縁での強い支持とを受けて受け止めるようになっている。
表皮材20は、バックパッド12の前後面や左右の側面や上側面など所定の区画領域毎の形に合わせて形成された複数枚の表皮ピースが、1枚に縫合されて繋ぎ合わされた構成となっている。詳しくは、上記表皮材20は、バックパッド12(シートバック本体10)の前面、左右両サイド面及び上面を覆う形となるように複数枚の表皮ピースが繋ぎ合わされて構成された表側覆い面部21と、バックパッド12(シートバック本体10)の後面(背面)を覆うように複数枚の表皮ピースが繋ぎ合わされて構成された裏側覆い面部22と、に大きく仕切られて構成されている。後者の裏側覆い面部22は、図1〜図2に示すように、その上側の縁部が、表側覆い面部21のバックパッド12の上面を被覆する部位のシート後方側に回し込まれた縁部に縫合されており、その左右両サイドの縁部は、表側覆い面部21とは切り離されて構成されている。
上記裏側覆い面部22は、表皮材20をバックパッド12に被せ付けて、裏側覆い面部22をバックパッド12の背面側へ回し込んだ状態とした後に、裏側覆い面部22の左右両側の各縁部を、表側覆い面部21のバックパッド12の左右両側面に覆われた部位の各後縁部に、それぞれスライドファスナー24,24(線ファスナー)によって結合することにより、表側覆い面部21と互いにバックパッド12に対して張られた断面環状の状態に繋ぎ合わされるようになっている。
ここで、上記裏側覆い面部22は、そのシート幅方向の中央部が、シート高さ方向に3枚の表皮ピース(上ピース22A、中間ピース22B及び下ピース22C)が繋ぎ合わされて構成されている。また、裏側覆い面部22の左右両サイド部には、上記3枚の表皮ピース(上ピース22A、中間ピース22B及び下ピース22C)に跨ってそれぞれ隣接するように、シート高さ方向に長尺なサイドピース22D,22Dがそれぞれ縫合されて繋ぎ合わされている。これらサイドピース22D,22Dは、バックパッド12の左右両サイドの張出部位12A,12Aをそれぞれシート後方側から覆う面部となっている。
上記各サイドピース22D,22Dの外側の縁部と上述した表側覆い面部21の左右両サイドの後側の縁部との間には、それぞれ、上述したスライドファスナー24,24を構成する各務歯(エレメント)と、これら務歯をスライド動作により噛み合わせたり離したりするスライダーが設定されている。これらスライドファスナー24,24による結合により、表側覆い面部21と裏側覆い面部22とが、互いにバックパッド12を内部に挟んだ状態として断面環状に繋ぎ合わされるようになっており、この結合により、裏側覆い面部22が全体的にシート幅方向にテンションをかけられた状態となって張設されるようになっている。
また、上記裏側覆い面部22は、上記スライドファスナー24,24による固定に加え、図3に示すように、その中間ピース22Bと下ピース22Cとの縫合部に樹脂製のフック22Eが一緒に縫合されており、このフック22Eを、下方側に引張り込んでバックフレーム11に固定されたワイヤー11Bに掛着させることにより、上ピース22A及び中間ピース22Bがそれぞれシート高さ方向にもテンションをかけられた状態として張設されている。また、上記フック22Eよりも下側の配置となる下ピース22Cも、図示は省略されているが、その下縁部が、図示しないフック等のバックフレーム11に掛着される手段によって、シート高さ方向にテンションがかけられた状態として張設されている。
ここで、上記裏側覆い面部22の上ピース22Aは、上述したバックパッド12の上部の、シート後方側に張り出して垂れ下がる張出部位12Aを、シート後方側から覆うように、この部分の形に合わせた大きさ形状に形成されている。また、中間ピース22Bは、上記バックパッド12の上部の張出部位12Aから下側に外れた領域部、すなわち、バックパッド12の形状がない背面側中央の空間部分12Bを覆うように張設されている。また、下ピース22Cも、上記中間ピース22Bと同様に、中間ピース22Bに続いてバックパッド12の形状がない背面側中央下部の空間部分12Bを覆うように張設されている。ここで、上記下ピース22Cの外側面、すなわちシート後方側の面上には、図1に示すように、後席シート(図示省略)の乗員が物入れとして使用することのできるポケット22C1が形成されている。このポケット22C1は、上記下ピース22Cの面上に別の布材があてがわれて上部が開口するように袋状に縫われることで形成されている。
ここで、上記中間ピース22Bは、上述したフック22Eの掛着構造により、上記上ピース22Aとの縫合部から下側に向かって、シートバック本体10の内側(シート前方側)に向けて傾めに張設されている。また、下ピース22Cは、上記シートバック本体10の内側に入り込んだ中間ピース22Bとの縫合部から下側に向かって、シートバック本体10の外側(シート後方側)に向けて傾めに張設されている。これにより、上記中間ピース22Bと下ピース22Cとによって形成される面形状が、シート後方側から見て凹状に窪んだ形となって形成されており、中間ピース22Bと下ピース22Cとが面一状に真っ直ぐに張設される構成に比べて、後席シートの乗員が足を伸ばすことのできる空きスペースがより広く確保された構成とされている。
上記中間ピース22Bや下ピース22Cは、上記のようにシート幅方向や高さ方向にテンションがかけられて張設されているが、それら自体の剛性は低いため、それら単体では、後席シートの乗員の足が当たるなどして外部から力がかけられると、強く押し凹まされて破れたり延びたりするおそれがある。また、通常の張設状態においても、皺がよったり縒れたりしやすくなる。そこで、上記中間ピース22Bには、図2〜図4に示すように、その内側面(本発明の「構成面」に相当する)に袋状部23が形成されて硬質のバックボード25が挿入されており、図3及び図5に示すように、下ピース22Cには、その内側面に厚板状のフェルト材26が縫合されて設けられている。これにより、上記中間ピース22Bは、上記バックボード25によって、上述した外力を受けても撓みにくい高い構造強度で支えられた構成とされている。また、下ピース22Cは、上記フェルト材26によって、ポケット22C1の使用性を阻害しない程度の柔軟性を備えて、上述した外力を受けても撓みにくい構造強度で支えられた構成とされている。
以下、図2〜図4を用いて、上述した中間ピース22Bに設けられた袋状部23及びバックボード25の構成について詳しく説明する。袋状部23は、上述した中間ピース22Bの内側面(シートバック本体10内を向く側の面)に、布製の別の面材23Aが重ねられて、横長となる矩形の袋状に縫合された構成となっている。詳しくは、図2に示すように、上記袋状部23は、その上下両側の長辺S1,S2と図示左側の短辺S3とが縫合されており、図示右側の短辺S4は縫合されずに、バックボード25の挿入口となる開口23Bとして形成された構成となっている。一方、バックボード25は、硬質のポリプロピレン樹脂により矩形の板形状に形成されている。このバックボード25は、硬質の樹脂板から成ることから、比較的軽量で、かつ、表皮材20(中間ピース22B)に比して十分に高い剛性及び強度を備えた構成とされている。
上記袋状部23の内部には、同袋状部23の周縁部の形に沿った枠板状の軟質部材23Cが設けられている。この軟質部材23Cは、バックボード25よりも軟質な発泡ウレタンにより形成されており、上述した袋状部23に対し、面材23Aと中間ピース22Bとの間に挟まれて、これらの縫合部となる上下両側の長辺S1,S2と図示左側の短辺S3とにそれぞれ一緒に共縫いされて設けられている。これにより、軟質部材23Cは、上記袋状部23内に全周に亘って張り出した状態として設けられている。上記軟質部材23Cは、上述した袋状部23内にバックボード25が挿入されることにより、バックボード25の外面側(シート背面側)の周縁部に押し当てられて同周縁部を外面側から覆った状態として、バックボード25の周縁部が中間ピース22B(表皮材20)に角張って浮き出ないように軟らかく覆って保護するようになっている。
ここで、上記バックボード25は、その短手方向Lsの高さ寸法Hbが、袋状部23の上下両側の長辺S1,S2間の高さ寸法Ha(縫い代間の内径寸法)よりも大きく設定されている。また、バックボード25の袋状部23内への挿し込み方向となる長手方向Ldの幅寸法Wbは、袋状部23の両短辺S3,S4間の幅寸法Wa(短辺S3の縫い代と短辺S4の開口23Bとの間の寸法)より僅かに小さい程度のほぼ同じ大きさに設定されている。
上記バックボード25は、上記袋状部23内の軟質部材23Cと面材23Aとの間の空間内にこれらと面を重ねる向きに挿し込まれてセットされる。これにより、バックボード25は、上記袋状部23との高さ寸法の関係により、袋状部23の上下の長辺S1,S2間に押し挟まれる格好で圧入されて、袋状部23内に配された軟質部材23Cの上下両側の各辺部をそれぞれ内面側から外面側(シート後方側)へと押し撓ませて袋状部23内に詰め込まれた状態として、シートバック本体10の背面部を覆った状態となって設けられるようになっている。そして、このバックボード25の圧入により、中間ピース22Bが更に張られた状態となり、このバックボード25の周縁部と中間ピース22Bとの間に介在する軟質部材23Cが、中間ピース22Bの張力作用によって、中間ピース22Bの形に沿って滑らかに湾曲した形に押し撓まされた状態となる。これにより、バックボード25の周縁部が、軟質部材23Cの仲介により、中間ピース22B(表皮材20)に角張って浮き出ないように軟らかく覆われた状態として保護されるようになっている。
ここで、上記バックボード25の内面側(面材23A側)を向く面上には、複数の起毛状のフックが形成された面ファスナー25Cが貼着されている。上記面ファスナー25Cは、袋状部23の面材23Aが布製であるために、その起毛状のフックを面材23Aに押し当てることで面材23Aに絡んで結合されるようになっている。したがって、バックボード25を袋状部23内に挿入した後に、上記面ファスナー25Cを袋状部23の面材23Aに押し当てて結合することにより、バックボード25がより適切に袋状部23内で位置決めされて保持されるようになっている。なお、バックボード25は、袋状部23の上下の長辺S1,S2間に押し挟まれる格好で圧入される構成であることから、この圧入によっても、袋状部23に対して長手方向Ldの挿入位置が良好に位置決めされた状態として保持されるようになっている。
ここで、上記バックボード25の軟質部材23Cに押し付けられる周縁部には、軟質部材23Cの一部を入れ込める段差状の凹部25Aが全周に亘って形成されている。上記凹部25Aは、バックボード25の外面側の周縁部に凹んで形成されており、図3〜図4に示すように、バックボード25が袋状部23内に挿入されてその外面側の周縁部が軟質部材23Cの内面に押し付けられた状態時には、凹部25A内に軟質部材23Cの一部を入れ込んだ状態として、その凹部25Aの周縁側に突出する突出部位25A1が、軟質部材23Cの内面側の側面に押し当てられた状態とされるようになっている。これにより、上記バックボード25の周縁部に押し当てられた軟質部材23Cの各辺部は、それぞれ、バックボード25の凹部25A内に入れ込まれた部分が、凹部25Aの段差形状によって外周側に向かって押し出される力と外面側に向かって押し出される力とを同時に受けた状態として、斜めに押し出される力を受けて押し撓まされるようになっている。これにより、上記バックボード25の周縁部の板厚に伴う段差の落ち込み形状が、上記凹部25Aの形成によって段階的に階段状に緩やかに落ち込む形状として和らげられており、バックボード25の周縁部からの反力を受けて押し撓まされる軟質部材23Cの変形態様も、周縁側に向かって緩やかに湾曲していくように凹部25Aから力を受けるようになっている。
このように、車両用シートバック1に、バックボード25の配設により必要な剛性を確保することができる上、バックボード25が袋状部23内の軟質部材23Cを押し撓ませる構成により、表皮材20(中間ピース22B)に張りを持たせることができ、かつ、表皮材20(中間ピース22B)に角を立たせないようにすることができる。また、上記バックボード25が、袋状部23の長辺S1,S2間(短手方向Ls)に押し挟まれてセットされるようになっていることから、袋状部23(中間ピース22B)を、上記長辺S1,S2間、すなわち短い寸法間で、両端側から引張ってテンションをかけた状態として、シワが寄らない良好な状態で張設することができる。
続いて、実施例2の車両用シートバック1の構成について、図6を用いて説明する。本実施例では、袋状部23内に、2枚の枠板状の軟質部材23Cが重ねられた状態で設けられており、この間にバックボード25を挿入してセットするようになっている。そして、この挿入により、バックボード25の周縁の角部が中間ピース22B(表皮材20)に角張って浮き出ないように、バックボード25の周縁部が軟質部材23Cによって外面側から軟らかく覆われて保護されるようになっている。上記2枚の軟質部材23Cは、その形状、材質及び袋状部23への取り付け構造が、実施例1で示した軟質部材23Cと同じものとなっている。このように、袋状部23内に2枚の軟質部材23Cを設けてこの間にバックボード25を挿入する構成とすることで、袋状部23を構成する中間ピース22B及び面材23Aの双方に、バックボード25の周縁部の角部が直接触れないようにすることができ、軟質部材23Cをクッション材として、中間ピース22Bや面材23Aを痛めないようにバックボード25を配設することができる。また、軟質部材23Cを2枚重ねにしてその間にバックボード25を挿し込む構成とすることにより、2枚の軟質部材23Cによりバックボード25を挟み込む挟持力が強く発揮されるため、バックボード25を袋状部23内で位置ずれさせないように安定して保持することができる。
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、バックボードの材質としては、表皮材に比して十分に高い剛性及び強度を備える樹脂、ゴム、金属その他の種々の材質を適用することができ、また、フェルト等の軟質材を複数枚重ねることによって硬質化させて形成したものであってもよい。また、軟質部材の材質としては、発泡ウレタンやゴム等の、バックボードの角部が表皮材に浮き出るのを防げるように、表皮材の張力作用によって表皮材に角を立たせない程度まで撓める程度の柔軟性を備えたものが挙げられる。
また、表皮材に形成する袋状部は、上側に開口した袋状とされて、バックボードが袋状部内に上側から挿入されてセットされるものであってもよい。また、バックボードの袋状部内への挿入方向は、例えば、袋状部が矩形状に形成されている場合において、上記実施例で示したような長手方向に開口が形成されて挿入されるものであっても、短手方向に開口が形成されて挿入されるものであっても構わない。なお、袋状部の形状は、正方形や三角形や台形等の矩形以外の形に形成されたものであってもよい。また、軟質部材は、バックボードの挿入によりその周縁部の角が表皮材に立ってしまう部分において必要となるものであり、必ずしもバックボードの周縁部全周を囲うように設けられていなくてもよい。
1 車両用シートバック
10 シートバック本体
11 バックフレーム
11A 支持バネ
11B ワイヤー
12 バックパッド
12A 張出部位
12B 空間部分
20 表皮材
21 表側覆い面部
22 裏側覆い面部
22A 上ピース
22B 中間ピース(構成面)
22C 下ピース
22C1 ポケット
22D サイドピース
22E フック
23 袋状部
23A 面材
23B 開口
23C 軟質部材
24 スライドファスナー
25 バックボード
25A 凹部
25A1 突出部位
25C 面ファスナー
26 フェルト材
S1,S2 長辺
S3,S4 短辺
Ha 高さ寸法
Hb 高さ寸法
Wa 幅寸法
Wb 幅寸法
Ld 長手方向
Ls 短手方向

Claims (3)

  1. シートバック本体の背面部に覆われる表皮材と、該表皮材の構成面に面材が重ねられて袋状に形成された袋状部と、該袋状部内に前記面材と面を重ねる向きに詰め込まれて前記シートバック本体の背面部を覆った状態として設けられる、前記表皮材よりも硬質なバックボードと、を有する車両用シートバックであって、
    前記袋状部内の少なくとも一部の周縁部には、前記バックボードよりも軟質な軟質部材が配されており、該軟質部材は、前記バックボードが前記袋状部内にセットされることにより、前記バックボードの周縁部により押し撓まされて、前記袋状部に張りを持たせた状態として前記袋状部の張力作用により前記袋状部の形に沿って押し撓まされた状態として配されるようになっていることを特徴とする車両用シートバック。
  2. 請求項1に記載の車両用シートバックであって、
    前記バックボードの前記軟質部材に押し付けられる周縁部に、前記軟質部材の一部を入れ込める段差状の凹部が形成されていることを特徴とする車両用シートバック。
  3. 請求項2に記載の車両用シートバックであって、
    前記バックボードの前記凹部の段差により周縁側に突出した形となって形成される突出部位が、前記凹部内に前記軟質部材の一部が入れ込まれた状態時に前記軟質部材の内面側の側面にあてがわれた状態として配されるようになっていることを特徴とする車両用シートバック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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