JP6565587B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートフレームに設けられた取付開口部にベゼルが差し込まれた乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、いわゆるヘッドレストサポートやコンビニフック等の樹脂ベゼルを、シートフレームの取付開口部に嵌め込んで取り付けた構成が知られている(特許文献1)。上記ベゼルは、シートフレームの取付開口部との間に、同取付開口部に臨むシートカバーの縁部を巻き込んで介在させることで、取付開口部との隙間を緩衝材により詰めた状態として設けられている。
特許第5556321号
しかし、上記従来技術では、シートカバーの厚みが薄いと、ベゼルとシートフレームの取付開口部との隙間が十分に詰められないことがあり、ベゼルがシートフレームとの間でガタ付いてしまうおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートカバーの厚みが薄くても、ベゼルとシートフレームの取付開口部との隙間を適切に詰められるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートフレームに設けられた取付開口部にベゼルが差し込まれた乗物用シートである。ベゼルは、取付開口部の内周面との間に取付開口部に臨むシートカバーの一部を巻き込んだ状態に差し込まれる構成とされている。上記シートカバーのベゼルと取付開口部の内周面との間に巻き込まれる巻込み部に、ベゼルと取付開口部の内周面との隙間を詰める隙詰め材が設けられている。
この第1の発明によれば、シートカバーの巻込み部に隙詰め材を設けることにより、シートカバーの厚みが薄くても、ベゼルと取付開口部の内周面との隙間を適切に詰めることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。隙詰め材が、巻込み部の縫い代の折り返しによって形成されている。
この第2の発明によれば、隙詰め材をシートカバーの構成自体によって簡便に形成することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。隙詰め材が、ベゼルの取付開口部への差込み方向とは垂直な方向に対向する一対で設けられており、これら対向する一対が差込み方向の同じ深さ位置に設けられている。
この第3の発明によれば、ベゼルと取付開口部の内周面との隙詰めを、上記差込み方向とは垂直な方向に対向する両側の同じ深さ位置で行うことにより、ベゼルを取付開口部に対して片側に寄らせたり傾がせたりすることなく中央位置に真っ直ぐセンタリングするように隙詰めすることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。巻込み部が取付開口部を挟む一対で設けられている。隙詰め材が一対の巻込み部間に架け渡されてベゼルを差し込み先の側から覆う裏カバーによって形成されている。
この第4の発明によれば、シートカバーの巻込み部間に架け渡されてベゼルを裏側から覆う裏カバーによって、隙詰め材を具合良く形成することができる。
第5の発明は、上述した第4の発明において、次の構成とされているものである。巻込み部と裏カバーの縁部とを結合する縫合部が、ベゼルと取付開口部の内周面との間の差込み方向の中間部に位置して、互いに重ね合わされる巻込み部の縫い代と裏カバーの縫い代とによって隙詰め材が形成されている。
この第5の発明によれば、巻込み部と裏カバーの縁部とを結合して形成される各縫い代によって、隙詰め材を厚手の形に簡便に形成することができる。また、これらの縫い代を形成する縫合部を、ベゼルと取付開口部の内周面との間の差込み方向の中間部に位置させることにより、各縫い代をベゼルと取付開口部の内周面との隙間内に安定的に位置付けることができる。
第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。隙詰め材が巻込み部のベゼルに臨む側の面とは反対側の面に設けられている。
この第6の発明によれば、隙詰め材がベゼルの取付開口部への差し込み時に引掛かりにくくなる。したがって、隙詰め材があっても、ベゼルの差し込みをスムーズに行うことができると共に、ベゼルの差し込みによって隙詰め材が損傷することを適切に防止することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表す斜視図である。 図1の要部拡大図。 図2の要部分解斜視図である。 図2のIV-IV線断面図である。 図2のV-V線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図5を用いて説明する。なお、以下の説明において、「背裏側」とは、シート1の後方側を指すものとする。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の右側座席として構成されている。上記シート1は、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成となっている。上述したシートバック2の背裏部には、買い物袋を引掛けることのできる樹脂製のコンビニフック40が設けられている。
上述したコンビニフック40は、図2に示すように、買い物袋の引掛け部となるフック41と、フック41を外周側から取り囲むベゼル42と、によって構成されている。上述したフック41は、上述したベゼル42に対して回転可能な状態に取り付けられており、ベゼル42と面一状の形に収納された状態と、同収納状態から後ろ側に回されて鉤形状を後ろ側に張り出させた使用状態と、に切り換えられるようになっている。上記フック41の収納状態から使用状態への切り換えは、収納状態におけるフック41の下半部分を後方側から押し込む操作によって行えるようになっている。また、上記フック41の使用状態から収納状態への切り換えは、使用状態におけるフック41を下方側から押し上げる操作によって行えるようになっている。
上述したコンビニフック40は、図3に示すように、上述したフック41の取り付けられたベゼル42の略四角筒形状に形成された嵌込み部42Bを、シートバック2内に設けられた金属製のブラケット11の取付開口部11A内に後方側から嵌め込むことにより、同ブラケット11に一体的に結合された状態として取り付けられている。上記ブラケット11は、シートバック2の内部骨格を構成する金属製のバックフレーム10に一体的に結合されて設けられている。上述したベゼル42の嵌込み部42Bは、上述した取付開口部11Aへの差込み方向Dに向かって四角筒形状に張り出した形に形成されている。また、取付開口部11Aは、上記嵌込み部42Bを外周側から取り囲む形に嵌合させられるよう、ブラケット11から前方側に向かって嵌込み部42Bよりも僅かに大きな四角筒形状に張り出す形にプレス加工されて形成されている。
上述したコンビニフック40の取付開口部11Aへの嵌め込みは、詳しくは、シートバック2の背裏部を覆うファブリック製のバックカバー20に空けられた矩形状の開口部21から行えるようになっている。上述した開口部21は、上述した取付開口部11Aと重なる位置に形成されている。上述したバックカバー20の取付開口部11Aに臨む左右各側の縁部には、それぞれ、取付開口部11A内へと延び出して、上述したベゼル42の嵌込み部42Bが取付開口部11A内に嵌め込まれる操作により、同嵌込み部42Bと取付開口部11Aの内周面11Aaとの間に巻き込まれる巻込み部22が形成されている(図4参照)。
図3〜図4に示すように、上述した左右の巻込み部22の間には、上述した取付開口部11A内に嵌め込まれたコンビニフック40のベゼル42を差し込み先の側、すなわちシートバック2内側から覆うファブリック製の裏カバー30が架け渡されている。上記裏カバー30は、帯状にカットされて形成されており、その左右各側の縁部が、それぞれ、バックカバー20の各巻込み部22の縁部に背裏側から合わされるように個別にセットされて、各縁部に沿って高さ方向に縫合されることにより一体的に縫い付けられた状態とされている(縫合部31)。
上述した裏カバー30は、上述したコンビニフック40のベゼル42(嵌込み部42B)が取付開口部11A内に嵌め込まれる操作によって、上述した各巻込み部22と共に取付開口部11A内に押し込められ、コンビニフック40との接触を回避可能な撓み代(余長)を有した状態でコンビニフック40(ベゼル42)を差し込み先の側(シートバック2内側)から覆った状態に設けられるようになっている。上記裏カバー30の配設により、上述したコンビニフック40のフック41がベゼル42に対して回転操作により展開されたり収納されたりする際に、ベゼル42内に形成される開口隙間からシートバック2の内部構造が外部から見えないように適切に被覆することができるようになっている。また、上記裏カバー30の配設により、シートバック2内に差し込まれたコンビニフック40の内部形状が、シートバック2内の他の構造物に対して被覆保護されるため、これら他の構造物との間で生じ得るエッジの直接干渉が避けられるようになっている。
上述したベゼル42の嵌込み部42Bは、図5に示すように、上述したブラケット11の取付開口部11A内に嵌め込まれることにより、その上下側の各外周部箇所に突出して形成された各係止爪42Cが、取付開口部11Aの対応する各内周部箇所に形成された各係止片11Abの先に内周側から嵌まり込んで係合するようになっている。具体的には、上述した各係止爪42Cは、そのうちの上側に形成された一方が、嵌込み部42Bの上側の外周部から突出して差込み方向D側に先細り状となる形に突出する爪形状をしており、先に、取付開口部11Aの対応する上側の係止片11Abの先に下側から嵌め込まれて係合されるようになっている。
また、下側に形成されたもう一方の係止爪42Cも、嵌込み部42Bの下側の外周部から突出して差込み方向D側に先細り状となる形に突出する爪形状に形成されている。しかし、上記下側の係止爪42Cは、その突出形状を上側へ引き込む形に撓むことのできる構成とされている。上記下側の係止爪42Cは、上述したベゼル42の嵌込み部42Bが取付開口部11A内に嵌め込まれる操作により、取付開口部11Aの内周面11Aaとの接触により弾性的に引き込まれる形に撓まされた後、上述した対応する下側の係止片11Abを越える位置まで嵌め込まれることにより同係止片11Abの先に弾性的な復元力により嵌まり込んで係合するようになっている。
上記ベゼル42は、上記嵌込み部42Bを取付開口部11A内に嵌め込んで上述した各係止爪42Cを対応する各係止片11Abの先に係合させることにより、嵌込み部42Bの根元側の端部から傘状に形状を広げる被覆部42Aが、ブラケット11の背裏部11Bを覆うバックカバー20の背裏部にあてがわれて、同バックカバー20をブラケット11の背裏部11Bに押し当てた状態となる。上記の嵌め込みにより、ベゼル42は、上述した各係止爪42Cと各係止片11Abとの係合により差込み方向Dとは反対方向への移動が規制された状態となって、ブラケット11の取付開口部11Aに対して抜け止めされた形に取り付けられた状態となる。そして、上記ベゼル42は、上述した被覆部42Aがブラケット11の背裏部11Bとの間にバックカバー20を押し挟んだ状態として、被覆部42Aがバックカバー20の背裏部に密着した状態に組み付けられた状態となる。
ところで、上述したブラケット11の取付開口部11Aは、上述したベゼル42の嵌込み部42Bの嵌め込みを適切に行えるようにするために、同嵌込み部42Bよりも僅かに大きな四角筒状の形に形成されている。このような構成となっていても、上述したベゼル42の嵌込み部42Bは、上述したブラケット11の取付開口部11Aに対して、その上下側の各外周部箇所に形成された各係止爪42Cが対応する各係止片11Abに対して互いに高さ方向に相反する側への弾発力を作用させた状態に係合するようになっていることで、ブラケット11に対する高さ方向のガタ付きが抑えられた状態とされるようになっている。
しかし、図4に示すように、上述したベゼル42の嵌込み部42Bは、上述したブラケット11の取付開口部11Aに対して、幅方向にはガタ付きを生じることのできる隙間Aを有した組み付け状態とされるようになっている。具体的には、上述したベゼル42の嵌込み部42Bは、上述した取付開口部11Aの左右の内周面11Aaとの間に、バックカバー20の各巻込み部22が巻き込まれはするものの、各巻込み部22の厚さよりも広い幅方向の隙間Aがそれぞれ形成されるようになっている。しかしながら、上記の各隙間Aは、上述したバックカバー20の各巻込み部22に裏カバー30の各縁部が縫合されて(縫合部31)端末処理された各端末形状から成る隙詰め構造によって、適切に詰められた状態とされている。
具体的には、上述した裏カバー30の各縁部は、上述したバックカバー20の各巻込み部22におけるベゼル42の嵌込み部42Bと取付開口部11Aの内周面11Aaとの間に位置する部分とそれぞれ縫合されている(縫合部31)。このような構成となっていることにより、上述したバックカバー20の各巻込み部22は、上述したベゼル42の嵌込み部42Bの嵌め込みによって同嵌込み部42Bと取付開口部11Aの内周面11Aaとの間に巻き込まれた状態となる時には、各巻込み部22と裏カバー30の各縁部との縫合部31が、それぞれ、ベゼル42の嵌込み部42Bと取付開口部11Aの内周面11Aaとの間の差込み方向Dの中間部に位置付けられるようになっている。なお、上記バックカバー20の各巻込み部22のベゼル42の嵌込み部42Bの嵌め込みによって巻き込まれる深さ位置の規制は、バックカバー20に形成する開口部21の広さとバックカバー20の伸張しにくさとの組み合わせによって行われている。
そして、上記ベゼル42の嵌込み部42Bの嵌め込みにより、上述した各縫合部31から延出する各巻込み部22の縫い代22Aと裏カバー30の各縁部の縫い代32とが、それぞれ、ベゼル42の嵌込み部42Bと取付開口部11Aの内周面11Aaとの間に押し挟まれた形となって、各巻込み部22と幅方向に形状を重ねた状態に折り畳まれるようになっている。なお、上述した各縫合部31は、上述した各巻込み部22がベゼル42の嵌込み部42Bの嵌め込みによって巻き込まれた時のそれぞれの深さ位置が、互いに同じ深さ位置となるように左右対称な位置に縫合されている。
上記各縫い代22A,32の折り畳みにより、上述したベゼル42の嵌込み部42Bと取付開口部11Aの左右の内周面11Aaとの隙間A内には、それぞれ、各巻込み部22に上述した2層の各縫い代22A,32が折り重ねられて成る3層構造が介在する状態となり、各側の隙間Aが厚手の介在部材によって隙詰めされた状態となる。したがって、上記厚手の隙詰め構造によって、上述したベゼル42の嵌込み部42Bが、ブラケット11の取付開口部11A内における各隙間A内で幅方向にガタ付くことが適切に抑えられることとなる。
上述した各縫い代22A,32は、上述した各縫合部31がベゼル42の嵌込み部42Bと取付開口部11Aの内周面11Aaとの間の差込み方向Dの中間部に位置して、ブラケット11の背裏部11Bまでは延び出ない長さ位置状態に留められるようになっている。これにより、上述した各縫い代22A,32が、ベゼル42の被覆部42Aとブラケット11の背裏部11Bとの間に介在することがなく、被覆部42Aがバックカバー20の背裏部に広く密着した状態に組み付けられるようになっている。また、バックカバー20の被覆部42Aによって覆われる領域から外れた部位に、各縫い代22A,32が被覆部42Aによって押圧されることに伴う皺が発生しないようになっている。ここで、上述した各巻込み部22に折り重ねられる2層の各縫い代22A,32が本発明の「隙詰め材」に相当する。
なお、本実施例では、上述した裏カバー30がベゼル42の嵌込み部42Bの嵌め込みによって取付開口部11A内に押し込められる構成となっている関係上、上述した各巻込み部22と裏カバー30の各縁部との縫合部31から延出する各縫い代22A,32が、嵌込み部42Bの差込み方向Dの先頭側に各縫い代22A,32の根元側の端部を構成する各縫合部31が位置し、差込み方向Dの末尾側に各縫い代22A,32が流されるように向けられて各巻込み部22上に折り重ねられるようになっている。しかし、このような形態に限らず、各縫い代22A,32は、バックカバー20と裏カバー30との剛性の関係で、上記とは逆方向、すなわち差込み方向D側に折り畳まれて、裏カバー30の各縁部上に折り重ねられるようになっていてもよい。なお、その場合には、各巻込み部22の縫い代22A上に積層される関係となる裏カバー30の各縁部と裏カバー30の各縫い代32とが、それぞれ本発明の「隙詰め材」に相当する構成となる。
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、シートフレーム(バックフレーム10)に設けられた取付開口部11Aにベゼル42が差し込まれた乗物用シート(シート1)である。ベゼル42は、取付開口部11Aの内周面11Aaとの間に取付開口部11Aに臨むシートカバー(バックカバー20)の一部を巻き込んだ状態に差し込まれる構成とされている。上記シートカバー(バックカバー20)のベゼル42と取付開口部11Aの内周面11Aaとの間に巻き込まれる巻込み部22に、ベゼル42と取付開口部11Aの内周面11Aaとの隙間Aを詰める隙詰め材(2層の各縫い代22A,32)が設けられている。
このように、シートカバー(バックカバー20)の巻込み部22に隙詰め材(2層の各縫い代22A,32)を設けることにより、シートカバー(バックカバー20)の厚みが薄くても、ベゼル42と取付開口部11Aの内周面11Aaとの隙間Aを適切に詰めることができる。
詳しくは、上記隙詰め材は、巻込み部22の縫い代22Aの折り返しによって形成されている。このような構成となっていることにより、隙詰め材をシートカバー(バックカバー20)の構成自体によって簡便に形成することができる。
また、上記隙詰め材(2層の各縫い代22A,32)が、ベゼル42の取付開口部11Aへの差込み方向Dとは垂直な方向(幅方向)に対向する一対で設けられており、これら対向する一対が差込み方向Dの同じ深さ位置に設けられている。このように、ベゼル42と取付開口部11Aの内周面11Aaとの隙詰めを、上記差込み方向Dとは垂直な方向(幅方向)に対向する両側の同じ深さ位置で行うことにより、ベゼル42を取付開口部11Aに対して片側に寄らせたり傾がせたりすることなく中央位置に真っ直ぐセンタリングするように隙詰めすることができる。
また、巻込み部22と裏カバー30の縁部とを結合する縫合部31が、ベゼル42と取付開口部11Aの内周面11Aaとの間の差込み方向Dの中間部に位置して、互いに重ね合わされる巻込み部22の縫い代22Aと裏カバー30の縫い代32とによって隙詰め材が形成されている。このような構成となっていることにより、巻込み部22と裏カバー30の縁部とを結合して形成される各縫い代22A,32によって、隙詰め材を厚手の形に簡便に形成することができる。また、これら縫い代22A,32の根元側の端部を構成する縫合部31を、ベゼル42と取付開口部11Aの内周面11Aaとの間の差込み方向Dの中間部に位置させることにより、各縫い代22A,32をベゼル42と取付開口部11Aの内周面11Aaとの隙間A内に安定的に位置付けることができる。
また、巻込み部22が取付開口部11Aを挟む一対で設けられている。隙詰め材が一対の巻込み部22間に架け渡されてベゼル42を差し込み先の側から覆う裏カバー30によって形成されている。このような構成となっていることにより、シートカバー(バックカバー20)の巻込み部22間に架け渡されてベゼル42を裏側から覆う裏カバー30によって、隙詰め材を具合良く形成することができる。
また、隙詰め材(2層の各縫い代22A,32)が巻込み部22のベゼル42に臨む側の面とは反対側の面に設けられている。このような構成となっていることにより、隙詰め材(2層の各縫い代22A,32)がベゼル42の取付開口部11Aへの差し込み時に引掛かりにくくなる。したがって、隙詰め材(2層の各縫い代22A,32)があっても、ベゼル42の差し込みをスムーズに行うことができると共に、ベゼル42の差し込みによって隙詰め材(2層の各縫い代22A,32)が損傷することを適切に防止することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートの構成は、自動車の右側座席以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、本発明の構成は、乗物用シートにおけるシートバックの背裏部以外の箇所の他、シートクッションやヘッドレスト等の他のシート構造物にも適用することができるものである。また、本発明のベゼルは、シートフレームに設けられた取付開口部に差し込まれる構成とされたベゼルに対して広く適用することができるものであり、コンビニフックのベゼルの他、各種レバーや操作ストラップ等の操作部材のベゼルやヘッドレストサポートであってもよい。また、上記ベゼルの取り付けられるシートフレームは、シート構造物の内部骨格を構成するフレームに限らず、シートバックの背裏部を覆う樹脂製のバックボードのようにベゼルを取り付けた状態に保持することの可能な構造強度を備えたその他の構造物から成るものであってもよい。
また、ベゼル及び取付開口部の形状は特に限定されない。取付開口部は、必ずしもベゼルの周囲を取り囲む形状となっていなくてもよく、その内周面と差し込まれたベゼルとの間に隙間が形成される構成となっているものであればよい。具体的には、ベゼルの取付開口部内に差し込まれる部分が円筒状で、取付開口部がベゼルの差し込まれた円筒状の部分とは嵌合しない円筒状或いは角筒状となっているような、双方が互いに嵌合しない形状となっているものであってもよい。また、取付開口部がベゼルの全周を取り囲むのではなく、周方向の一部のみに隙間を空けて対向する形に設けられるような構成であってもよい。
また、ベゼルと取付開口部の内周面との隙間を詰める隙詰め材は、上記実施例で示したようにベゼルと取付開口部の内周面との間にベゼルの差込み方向とは垂直な方向に対向する一対で形成される隙間のそれぞれに設けられる構成であっても、これらのうちの一方側の隙間にのみ設けられるものであってもよい。上記の隙間は、上記ベゼルの差込み方向とは垂直な方向の片側にのみ形成されるものであってもよい。また、隙詰め材は、シートカバーの巻込み部に対して、縫合の他、接着や圧着、嵌合、その他差込み式の締結構造を用いて締結されるものや面ファスナ等の結合手段を用いた結合されるもの等、どのような手段で結合されるものであってもよい。
また、隙詰め材は、シートカバーの巻込み部の縫い代の折り返しのみや、裏カバーのみから成るものであってもよい。また、これら以外の構成からなるものであってもよい。具体的には、各種のファブリック材や、ゴム材、パッド材等の部材が挙げられる。また、面ファスナ等のシートカバーに対する結合構造を備えた構成を用いることにより、巻込み部への結合が容易となる。また、面状材に限らず、各種形状のものを接着したり取り付けたりしたものであってもよい。隙詰め材は、巻込み部と同じ厚さであってもよいが、巻込み部よりも薄手であっても厚手であっても構わない。
また、隙詰め材は、ベゼルと取付開口部の内周面との隙間を詰めるものであればよく、これらの間で形成される幅方向の隙間の他、高さ方向や前後方向の隙間を詰めるものであってもよい。また、上記実施例では、隙詰め材がシートカバーの巻込み部に対して、差し込まれたベゼルに臨む側の面とは反対側の面に設けられたものを例示したが、ベゼルに臨む側の面に設けられていてもよい。但し、その場合には、隙詰め材がシートカバーの巻込み部から段差状に出っ張ることで、ベゼルの差し込みが阻害されたり、隙詰め材がベゼルの差し込みによって取付開口部を越える位置まで深く押し込まれてしまったりする不具合を招くおそれがあることに留意が必要となる。
また、裏カバーは、シートカバーを延長させた形状によって形成されていてもよい。すなわち、裏カバーは、シートカバーの取付開口部を挟む一対で設けられる巻込み部のうち、一方が長尺状に延長された形状とされて、両巻込み部が取付開口部に巻き込まれた先の位置で、上記長尺な一方の巻込み部が他方の巻込み部に縫合されるなどして結合されることにより形成されるものであってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 バックフレーム(シートフレーム)
11 ブラケット
11A 取付開口部
11Aa 内周面
11Ab 係止片
11B 背裏部
20 バックカバー(シートカバー)
21 開口部
22 巻込み部
22A 縫い代(隙詰め材)
30 裏カバー
31 縫合部
32 縫い代(隙詰め材)
40 コンビニフック
41 フック
42 ベゼル
42A 被覆部
42B 嵌込み部
42C 係止爪
A 隙間
D 差込み方向

Claims (2)

  1. シートフレームと、該シートフレームに形成された取付開口部に差し込まれるベゼルと、前記取付開口部に臨んで設けられるシートカバーと、を有する乗物用シートであって、
    前記ベゼルが、前記取付開口部への差し込みにより前記取付開口部の互いに対向する各内周面とそれぞれ対向する嵌込み部を有し、
    前記シートカバーが、前記取付開口部の前記各内周面と前記ベゼルの前記嵌込み部との間に巻き込まれる一対の巻込み部と、前記取付開口部の前記各内周面と前記ベゼルの前記嵌込み部との間の各隙間を詰める一対の隙詰め材と、を有し、
    前記一対の隙詰め材が、前記一対の巻込み部間に架け渡されて前記嵌込み部を裏側から覆う裏カバーと前記一対の巻込み部との縁部同士が縫合されて成る、前記一対の巻込み部と前記取付開口部の前記各内周面との間に挟まれる形に折り重ねられた各縫い代から成る乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記一対の隙詰め材が、前記ベゼルの前記取付開口部への差込み方向における同じ深さ位置に設けられる乗物用シート。
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