JP3203451U - 自動車の後部座席用傘収納具 - Google Patents

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充子 久木田
亜矢子 野村
亜矢子 野村
剛太郎 辰巳
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Abstract

【課題】汎用性があり、非収納時には後部座席に着座した際の障害にならず、収納時においても収納本数に応じて足元の空間の減少度合いを最小限に留め、更に、収納具時の作業性を向上させると共に、保管寸法を小さく抑えることができる後部座席用傘収納具を提供する。【解決手段】傘を収納可能な収納本体2を自動車の後部座席の前面へ固定する固定手段が長さ調整手段を有する固定紐3からなり、傘収納部は、開口部25の後部21と前部22が近接した状態を維持するための手段(面ファスナー26)を解除した際に、後部と前部が離間した状態を維持するための手段(前部の上部に沿って配置される弾性部材)を有する。【選択図】図3

Description

本考案は、自動車の後部座席の前面と近接して設置され、自動車の幅方向に延在する傘収納部を有する傘収納具に関する。
従来の自動車の後部座席5の前面と近接して設置される傘収納具として、実開昭61−44337号公報では、図13、図14に示す様に、防水性シート510の外面に設けた面ファスナー520やホック、釦等によって自動車の後部座席5の下部前面に取付けられ、この防水性シート510の内面周縁部に面ファスナーやホック等の掛止具530が配置され、このシートの内面中央部にスポンジ等の吸水材540が配置され、このシートの内側辺同士が上記掛止具530により着脱自在に構成された傘収納具500が開示されている。
また、他の従来の自動車の後部座席5の前面と近接して設置される傘収納具として、実開昭61−148738号公報では、図15、図16に示す様に、自動車の後部座席5の下辺に沿って傘収納容器本体610がボルト620で固定され、この傘収納容器本体610は上部に傘出入用の開口630を有し、横断面が略U字型に形成された傘収納具600が開示されている。
しかしながら、実開昭61−44337号公報に開示される傘収納具500の自動車の後部座席5との固定構造は、後部座席5の下部前面と防水性シート510の外面の一部に貼りつけた面ファスナー520による固定および、ホック、釦が例示されているが、面ファスナー520を用いた場合には、傘収納具500に傘を収納するために取手紐550を手で引いた際に、傘を出し入れする開口部560が開く前に、後部座席5と防水性シート510の外面間の面ファスナー520が外れてしまう不具合があった。また、後部座席5の下部前面と防水性シート510の外面をホックや釦を用いて固定する場合は、自動車の購入後に使用者自身が後部座席5にホックや釦による取付け構造を装着することが困難であった。
また、この傘収納具500は1枚の防水性シート510を折り返しただけの構成であるため、傘6から垂れる雨水を吸収するための吸水材540が必要になり傘6の非収納状態においても吸水材を540配置可能な前後幅が必要になるため、後部座席5に着座した際に、足を置く空間が少なくなる不具合があった。
さらに前記防水性シート510の内面周縁部同士を固定する面ファスナー等の係止具530を全て外すと傘6の収納が困難となってしまうため、傘収納具500の一部の係止具530のみを外し、その際に形成された開口部560より傘6を収納する必要があったため、非常の作業性が悪かった。
また、前記実開昭61−148738号公報に開示される傘収納具600においては、その材質等が明記されていないものの、自動車の後部座席5への装着時において、その横断面の略U字型形状が維持された状態で使用されると考えられるため、足を置くスペースが前部座席と比較して一般的に狭い後部座席5において、常に前後幅を占有する傘収納具600を装着すると、後部座席5に着座した際に足を置く空間が常に少なくなる不具合があった。
また、この傘収納具600は後部座席5に形成された固定用枠640および、リヤフロアーの段部650をボルト620によって固定される固定構造であるため、予め前記の様な固定構造が自動車に装備されていない限り、傘収納具600を装着することは困難であった。
実開昭61−44337号公報 実開昭61−148738号公報
本考案の自動車の後部座席用傘収納具は、汎用性があり、自動車の後部座席の前面に予め傘収納具固定構造が装備されていない自動車であっても簡単に傘収納具が装着できる後部座席用傘収納具を得ることを課題とし、更に傘の非収納時には、後部座席に着座した際の障害にならず、傘収納時においても収納本数に応じて足元の空間の減少度合いを最小限に留めることを課題とする。
更に、傘収納具に対する傘の出し入れ時に、傘収納具の上面に形成された開口部を大きく開くことにより、作業性を向上させることを課題とする。
また、保管時や輸送時に邪魔にならず、販売時の陳列空間を最小限に留めることを課題とする。
本考案の自動車の後部座席用傘収納具は、自動車の左右幅方向に延在する傘収納部を有する収納本体と、前記収納本体を自動車の後部座席の前面へ固定する固定手段を有し、前記収納本体は、自動車の後部座席の前面と当接するように配置される後部と前記後部と対向して配置される前部と、前記後部と前記前部間の下方に配置される底部とを有し、更に前記後部の左右の端部と前記前部の左右の端部が夫々結合され、少なくとも前記底部が柔軟な素材により折り曲がり可能に構成されると共に、少なくとも前記前部が可撓性を有することにより、前記後部に対して前記前部が前後方向に移動可能に構成されると共に、前記後部と前記前部が近接した状態を維持するための手段を有し、前記固定手段は、前記収納本体の後部の左右の位置もしくは左右の側部を経由して自動車の後部座席の左右の側部及び後部を包囲可能な固定紐と、前記固定紐の長さ調整手段を有することを特徴とする。
更に、前記収納本体は左右の端部位置で、前記後部と前記前部が互いに結合され、
少なくとも前記底部が柔軟な素材により折り曲がり可能に構成されると共に、少なくとも前記前部が可撓性を有すること良い。
また、前記収納本体は左右の端部位置で、前記後部と前記前部間に夫々側部が結合され、少なくとも前記底部と前記側部が柔軟な素材により折り曲がり可能に構成しても良い。
更に、前記傘収納部は、前記後部と前記前部の開口部位置が近接した状態を維持するための手段を解除した際に、前記後部と前記前部の開口部位置が離間した状態を維持するための手段を有すると良い。
更に、前記後部と前記前部の開口部位置が離間した状態を維持するための手段が、前記前部の上部に沿って配置される弾性部材からなり、前記弾性部材は両端位置に対して中央位置を前方に付勢するように構成すると良い。
更に、前記傘収納部の後部および前部が左右方向に対して折り畳み可能に構成されると共に、前記弾性部材はコイル状に巻いた状態で、前記傘収納部後部の上下方向の長さと同等のコイル外径に収納可能に構成すると良い。
更に、前記傘収納部の後部および前部が左右方向に対して折り畳み可能に構成されると共に、前記弾性部材が複数の弾性部材を組み合わせて構成しても良い。
本考案は、自動車の後部座席の前面に予め傘収納具固定構造が装備されていない自動車であっても、後部座席の前面側方および側面と後面を経由して紐を配置し、前記紐の長さを調整する構成により、どの様な車の後部座席にも簡単に傘収納具が装着でき、更に傘の非収納時には、後部座席に着座した際の障害にならず、傘収納時においても収納本数に応じて傘収納具の前後幅が大きくなるため、収納本数が少ない場合には、足元の空間の減少度合いを最小限に留めることができる効果を有する。
更に、傘収納具に対する傘の出し入れ時に、弾性部材により開口部を大きく開く様に構成すれば、傘の出し入れ作業性が向上する効果を有する。
また、製品を小さなパッケージに収納できるように構成されるため、保管時や輸送時に邪魔にならず、販売時の陳列空間を最小限に留めることができる効果を有する。
本考案の第1実施例における使用状態を示す斜視図である。 本考案の第1実施例を収納本体の後部から見た状態の斜視図である。 本考案の実施例1において開口部が離間した状態を収納本体の後部から見た状態の斜視図である。 図2におけるAA断面図である。 本考案の第1実施例において傘を1本収納した状態におけるAA断面図位置での断面図である。 本考案の第1実施例において傘を2本収納した状態におけるAA断面図位置での断面図である。 本考案の第1実施例において開口部が離間した状態におけるAA断面図位置での断面図である。 本考案の第1実施例において、弾性部材の装着方法を説明する参考斜視図である。 本考案の第1実施例において、パッケージへの収納方法を示す参考斜視図である。 本考案の第1実施例において、パッケージへの収納状態を示す参考斜視図である。 本考案の第2実施例を収納本体の後部から見た状態の斜視図である。 本考案の第2実施例において開口部が離間した状態を収納本体の後部から見た状態の斜視図である。 従来技術を示す斜視図である。 従来技術を示す断面図である。 他の従来技術を示す斜視図である。 他の従来技術を示す断面図である。
実施例1
本考案の第1実施例における自動車の後部座席用傘収納具1は、図1から図10に示すように、自動車の左右幅方向に延在する傘収納部を有する収納本体2と、前記収納本体2を自動車の後部座席5の前面へ固定する固定紐3を有し、前記収納本体2は自動車の後部座席5の前面と当接するように配置される後部21と前記後部21と対向して配置される前部22と、前記後部21と前部22の間の下方に配置される底部23とを有し、更に前記収納本体2は左右の端部位置で、前記後部21と前記前部22が互いに結合され、本実施例においては前記後部21、前部22、底部23が夫々柔軟な素材の防水性シートで形成されるため、前記後部21に対して前記前部22が、左右の端部間において互いに離間する方向に移動可能に構成される。尚、前記後部21は剛性を有する構造でも良く、前記前部22は傘6の出し入れが可能なように可撓性を有すれば、必ずしも柔軟な素材を用いなくても良いが、後述の通り、傘収納部2を折り畳み可能に構成するためには、前記後部21、前部22、底部23が夫々柔軟な素材で形成されることが望ましい。
前記固定紐3は、前記収納本体2の後部21の外面上部の中央および左右の端部位置に形成された紐挿通部211を挿通する様に配置される。尚、前記紐挿通部211は単なる孔でも良い。尚、前記収納本体2の後部21の外面上部の左右の端部位置に前記固定紐3の端部を固定しても良い(図示せず)。
前記固定紐3は自動車の後部座席5の前面の左右の位置と左右の側部及び後部を包囲可能な長さを有し、前記固定紐3の途中に折返部31を設けて2本の固定紐3の互いの位置を固定する機構を有する固定部材35(コードストッパー)で前記折返部に対する固定紐3の位置を調整することにより固定紐3の有効長さ(締付け時に利用する距離)を任意の長さに調整可能に構成され、前記固定紐3の有効長さの調整により、前記固定紐3が自動車の後部座席5の周囲に対して締め付けた状態とすることにより、自動車の後部座席5の前面下部に前記収納本体2がしっかり固定される。
尚、前記固定部材35(コードストッパー)を用いず、前記固定紐3の両端を結ぶことにより、その結ぶ位置の調整によって固定紐3の有効長さを調整するようにしても良い。(図示せず)
また、前記収納本体2の後部21の外面上部の左右の端部位置に孔部を形成して、夫々の孔部に前記固定紐3の端部を固定するように構成する場合は、前記孔部に対して固定紐3の結ぶ位置の調整によって固定紐3の有効長さを調整するようにしても良い。(図示せず)
後部21の上端と前部22の上端によって開口部25が形成され、底部23にマチ231を設けることにより、前記開口部25から複数の傘6を内部に収納した際に、後部21に対する前部22の前方への移動がスムーズになるとともに、前記収納本体2の底部23が自動車の床面7と当接するように後部座席5に固定することにより、前記底部23の中央位置が前記後部21の下端位置および前記前部22の下端位置よりも上方に配置されるため、前記傘収納部2は常に後部21の下端部と前部22の可端部が自動車の床面7と当接するようになり、前記傘収納部2を自動車の床面7に対し自立させることができ、自動車の揺れや加減速に対して安定した状態を保つことができる効果を有する。
更に、本考案の自動車の後部座席用傘収納具1は、前記後部21と前記前部22の内面上部位置の左右方向の中央部には夫々面ファスナー26が固定され、互いの面ファスナー26が係合した状態で、前記後部21と前記前部22の開口部25位置が近接した状態を維持可能に構成される。尚、面ファスナー26の固定位置および配置数、形状は実施例に限定されず、適切に変更することができ、さらに前記面ファスナー26の代わりに、ホックや他の係止片など既存の固定手段を用いても良い。尚、前記後部21の上端に蓋部を設け、前記前部22の上端部に前記蓋部を被せた状態で前記後部21と前記前部22の開口部25の位置が近接した状態を維持可能に構成しても良い。(図示せず)
更に、前記傘収納部2は、前記面ファスナー26同士の結合を解除し、前記後部21と前記前部22の開口部25の位置が近接した状態を維持するための手段を解除した際に、前記後部21と前部22の開口部25の位置が離間した状態を維持するための手段として、前記前部22の上端に内部空間を有する折返部221が形成され、前記前部22の内面において折返部221の一側に弾性部材222挿入用の切込部223が形成される。
前記弾性部材222は両端位置に対して中央位置を前方に付勢するように構成され、本実施例においては、前記弾性部材222はPOM(ポリアセタール)を原材料としたチューブ状の押出し成型品よりなり、前記弾性部材222は成型直後には直線状であるが、前記弾性部材222をコイル状に巻いて袋幅150mm程度の保管袋内224に収納することにより、前記直線状の押出し成型品が塑性変形し、前記弾性部材222を前記保管袋224から取り出した時に弾性部材222が曲線状となるため、この塑性変形した弾性部材222を前記傘収納部2に装着した使用時においては、前記弾性部材222が前記前部22を両端位置に対して中央位置を前方に付勢し、また、前記後部21と前記前部22との開口部25の位置を近接させて面ファスナー26で固定した際には前記弾性部材222が略直線状に弾性変形するように構成される。
更に、本考案の後部座席用傘収納具1を、製品パッケージ4に梱包する際に、柔軟な素材で形成された前記傘収納部2を左右方向に対して折り畳み、前記弾性部材222をコイル状に巻き前記傘収納部2の上下方向の長さと同等のコイル外径にした状態で前記保管袋内224に収納し、折り畳んだ前記傘収納部2と共に前記製品パッケージ4に収納することにより、本考案の後部座席用傘収納具1を非常に小さな製品パッケージ4に収納することができるため、保管時や輸送時に邪魔にならず、販売時の陳列空間を最小限に留めることができる。
尚、前記傘収納部2を左右方向に対して折り畳みむと共に、前記弾性部材222が複数の弾性部材を組み合わせて構成されるようにして、製品パッケージ4を小さく構成しても良い。
尚、前記弾性部材222の材質は本実施例に限定されず、他の樹脂やカーボン、グラファイト等との複合素材、金属等でも良く、また形状も、チューブ状に限定されず、楕円や平板状など押出し成型に限定されず既存の技術を適切に用いることができる。
実施例2
本考案の第2実施例は、図11、12に示すように、第1実施例の収納本体2の左右の端部位置において前記後部21と前記前部22の間に夫々側部24を結合したものである。
前記収納本体2を自動車の後部座席5の前面へ固定する固定紐3を有し、前記収納本体2は自動車の後部座席5の前面と当接するように配置される後部21と前記後部21と対向して配置される前部22と、前記後部21と前部22の間の下方に配置される底部23とを有し、更に前記収納本体2は左右の端部位置で、前記後部21と前記前部22間に夫々側部24が結合され、本実施例においては前記後部21、前部22、底部23、側部24が夫々柔軟な素材の防水性シートで形成されるため、前記後部21に対して前記前部22が前後方向に移動可能に構成される。尚、前記底部21と側部22の屈曲動作のみで前記前部22が前方に移動することにより傘6の出し入れが可能に構成すれば、前記後部21および前部22は剛性を有する構造でも良いが、後述の通り、傘収納部2を折り畳み可能に構成するためには、前記後部21、前部22、底部23、側部24が夫々柔軟な素材で形成されることが望ましい。
前記固定紐3は、前記収納本体2の後部21の外面上部の中央および左右の端部位置に形成された紐挿通部221を挿通する様に配置される。尚、前記紐挿通部221は前記左右の側部224の後部上方に形成しても良く、また前記紐挿通部221は単なる孔でも良い。尚、前記収納本体2の後部21の外面上部の左右の端部位置に前記固定紐3の端部を固定しても良い(図示せず)。
前記固定紐3は自動車の後部座席5の前面の左右の位置と左右の側部及び後部を包囲可能な長さを有し、前記固定紐3の途中に折返部31を設けて2本の固定紐3の互いの位置を固定する機構を有する固定部材35(コードストッパー)で前記折返部31に対する固定紐3の位置を調整することにより固定紐3の有効長さ(締付け時に利用する距離)を任意の長さに調整可能に構成され、前記固定紐3の有効長さの調整により、前記固定紐3が自動車の後部座席5の周囲に対して締め付けた状態とすることにより、自動車の後部座席5の前面下部に前記収納本体2がしっかり固定される。
尚、前記固定部材35(コードストッパー)を用いず、前記固定紐3の両端を結ぶことにより、その結ぶ位置の調整によって固定紐3の有効長さを調整するようにしても良い。(図示せず)
また、前記収納本体2の後部21の外面上部の左右の端部位置に孔部を形成して、夫々の孔部に前記固定紐3の端部を固定するように構成する場合は、前記孔部に対して固定紐3の結ぶ位置の調整によって固定紐の有効長さを調整するようにしても良い。(図示せず)
後部21の上端と前部22の上端と左右夫々の側部24の上端によって開口部25が形成され、前記傘収納部2は、底部23にマチ231を設けることにより、前記開口部25から複数の傘7を内部に収納した際に、後部21に対する前部22の前方への移動がスムーズになるとともに、前記収納本体2の底部23が自動車の床面7と当接するように後部座席5に固定することにより、前記底部23の中央位置が前記後部21の下端位置および前記前部22の下端位置よりも上方に配置されるため、前記傘収納部2は常に前記傘収納部2の後部21の下端部と前部22の可端部が共に自動車の床面7と当接するようになり、前記傘収納部2を自動車の床面7に対し自立させることができ、自動車の揺れや加減速に対して安定した状態を保つことができる効果を有する。
更に、本考案の自動車の後部座席用傘収納具1は、前記後部21と前記前部22の内面上部位置の左右の位置と、中央部には夫々面ファスナー26が固定され、互いの面ファスナー26が係合した状態で、前記後部21と前記前部22の開口部25の位置が近接した状態を維持可能に構成される。尚、面ファスナー26の固定位置および配置数、形状は実施例に限定されず、適切に変更することができ、さらに前記面ファスナー26の代わりに、ホックや他の係止片など既存の固定手段を用いても良い。尚、前記後部21の上端に蓋部を設け、前記前部22の上端部に前記蓋部を被せた状態で前記後部21と前記前部22の開口部位置が近接した状態を維持可能に構成しても良い。(図示せず)
更に、前記傘収納部2は、前記面ファスナー26同士の結合を解除し、前記後部21と前記前部22の開口部25の位置が近接した状態を維持するための手段を解除した際に、前記後部21と前部22の開口部25の位置が離間した状態を維持するための手段として、前記前部22の上端に内部空間を有する折返部221が形成され、前記前部22の内面において折返部221の一側に弾性部材222挿入用の切込部223が形成される。
前記弾性部材222は両端位置に対して中央位置を前方に付勢するように構成され、本実施例においては、前記弾性部材222はPOM(ポリアセタール)を原材料としたチューブ状の押出し成型品よりなり、前記弾性部材222は成型直後には直線状であるが、前記弾性部材をコイル状に巻いて保管袋内224に収納することにより、前記直線状の押出し成型品が塑性変形し、前記弾性部材222を保管袋224から取り出した時に弾性部材222が曲線状となり、この塑性変形した弾性部材222を前記傘収納部2に装着した使用時においては、前記弾性部材222が前記前部22を両端位置に対して中央位置を前方に付勢し、また、前記後部21と前記前部22の開口部25の位置を近接させて面ファスナー26で固定した際には前記弾性部材222が略直線状に弾性変形するように構成される。
更に、本考案の後部座席用傘収納具1を、製品パッケージ4に梱包する際に、柔軟な素材で形成された前記傘収納部2を左右方向に対して折り畳み、前記弾性部材222をコイル状に巻き前記傘収納部2の上下方向の長さと同等のコイル外径にした状態で前記保管袋内224に収納し、折り畳んだ前記傘収納部2と共に前記製品パッケージ4に収納することにより、本考案の後部座席用傘収納具1を非常に小さな製品パッケージ4に収納することができるため、保管時や輸送時に邪魔にならず、販売時の陳列空間を最小限に留めることができる
尚、前記傘収納部2を左右方向に対して折り畳みむと共に、前記弾性部材222が複数の弾性部材を組み合わせて構成されるようにして、製品パッケージ4を小さく構成しても良い。
尚、前記弾性部材222の材質は本実施例に限定されず、他の樹脂やカーボン、グラファイト等との複合素材、金属等でも良く、また形状も、チューブ状に限定されず、楕円や平板状など押出し成型に限定されず既存の技術を適切に用いることができる。
本考案は、自動車の後部座席の足元に設置される傘収納具として産業上利用可能である。
1:後部座席用傘収納具、2:収納本体、3:固定紐、4:製品パッケージ、5:後部座席、6:傘、7:床面、21:後部、22:前部、23:底部、24:側面部、25:開口部、26:面ファスナー、31:折返部、35:固定部材、211:紐挿通部、221:折返部、222:弾性部材、223:切込部、224:保管袋、231:マチ、500:傘収納具、510:防水性シート、520:面ファスナー、530:掛止具、540:吸水材、550:取手紐、560:開口部、600:傘収納具、610:傘収納容器本体、620:ボルト、630:開口、640:固定用枠、650:段部

Claims (7)

  1. 自動車の左右幅方向に延在する傘収納部を有する収納本体と、前記収納本体を自動車の後部座席の前面へ固定する固定手段を有し、
    前記収納本体は、自動車の後部座席の前面と当接するように配置される後部と前記後部と対向して配置される前部と、前記後部と前記前部間の下方に配置される底部とを有し、更に前記後部の左右の端部と前記前部の左右の端部が夫々結合され、
    少なくとも前記底部が柔軟な素材により折り曲がり可能に構成されると共に、少なくとも前記前部が可撓性を有することにより、前記後部に対して前記前部が前後方向に移動可能に構成されると共に、前記後部と前記前部が近接した状態を維持するための手段を有し、
    前記固定手段は、前記収納本体の後部の左右の位置もしくは左右の側部を経由して自動車の後部座席の左右の側部及び後部を包囲可能な固定紐と、前記固定紐の長さ調整手段を有することを特徴とする自動車の後部座席用傘収納具
  2. 前記収納本体は左右の端部位置で、前記後部と前記前部が互いに結合され、
    少なくとも前記底部が柔軟な素材により折り曲がり可能に構成されると共に、少なくとも前記前部が可撓性を有することを特長とする請求項1記載の自動車の後部座席用傘収納具
  3. 前記収納本体は左右の端部位置で、前記後部と前記前部間に夫々側部が結合され、
    少なくとも前記底部と前記側部が柔軟な素材により折り曲がり可能に構成されることを請求項1記載の自動車の後部座席用傘収納具
  4. 前記傘収納部は、前記後部と前記前部の開口部位置が近接した状態を維持するための手段を解除した際に、前記後部と前記前部の開口部位置が離間した状態を維持するための手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の自動車の後部座席用傘収納具
  5. 前記後部と前記前部の開口部位置が離間した状態を維持するための手段が、前記前部の上部に沿って配置される弾性部材からなり、前記弾性部材は両端位置に対して中央位置を前方に付勢するように構成されることを特徴とする請求項4記載の自動車の後部座席用傘収納具
  6. 前記傘収納部の後部および前部が左右方向に対して折り畳み可能に構成されると共に、前記弾性部材はコイル状に巻いた状態で、前記傘収納部後部の上下方向の長さと同等のコイル外径に収納可能に構成することを特徴とする請求項5記載の自動車の後部座席用傘収納具
  7. 前記傘収納部の後部および前部が左右方向に対して折り畳み可能に構成されると共に、前記弾性部材が複数の弾性部材を組み合わせて構成されることを特徴とする請求項5または6記載の自動車の後部座席用傘収納具
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