JP6512544B2 - 衝突検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衝突検出装置、特に歩行者への衝突だけでなく二輪車等への衝突も正確に検出可能な衝突検出装置に関する。
車両に対する歩行者の衝突を検出する装置として、車両幅方向を長手方向として配置されるバンパビームと、バンパビームよりも前方に配置されるバンパフェースと、バンパビームとバンパフェースとの間に配置され、複数の検出器に接続されたチャンバ部材と、バンパフェースとチャンバ部材との間に配置される隙詰め部を有する衝撃吸収部材と、を備える衝突検出装置が知られている(特許文献1参照)。
このような衝突検出装置では、隙詰め部の後方への移動によってチャンバ部材が後方に圧縮されることで、車両に対する歩行者の衝突が検出可能となっている。
特許第5509863号公報
なお、実際の車両に衝突検出装置を適用する場合、歩行者への衝突だけでなく、例えば近年増加傾向にある自転車及びその乗員への衝突も考慮する必要がある。自転車を含む二輪車等への衝突の際には、バンパフェースに対する応力が下方から入力されることが多い。これは、応力の入力方向が前方からである歩行者への衝突の場合とは異なっている。
従来の衝突検出装置では、バンパフェース及び衝撃吸収部材に対して下方からの応力の入力を検出することが困難であった。衝撃吸収部材がバンパフェースを介して下方から応力を受ける場合は、特許文献1に記載されるようなチャンバ部材の変形形態、つまり隙詰め部の後方への移動によるチャンバ部材の圧縮変形が実現せず又はし難く、結果として歩行者への衝突時のようなチャンバ部材の圧縮変形が発生し難いので、検出器で衝突を正確に検出することができなかった又は困難であった。
よって、本発明が解決しようとする課題は、歩行者への衝突だけでなく二輪車等への衝突も正確に検出可能な衝突検出装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る衝突検出装置は、車両の前部に配置されるバンパフェースへの衝突を検出可能な衝突検出装置であって、前記バンパフェースの後方に配置され、前記車両の幅方向に沿って延在する筒状のセンサチューブと、前記センサチューブの変形を検出可能な検出器と、前記センサチューブを収容する収容部を有し、前記バンパフェースの後方に配置される、衝撃を吸収可能な衝撃吸収部材と、を備え、前記衝撃吸収部材は、前記収容部に連通して形成され、衝撃を受けると内容積が減少するスリットを有し、衝撃により前記スリットの内容積が減少すると、前記収容部内の前記センサチューブが変形し、前記スリットは、下方からの衝撃によって内容積が減少可能な第1スリットと、前方からの衝撃で内容積が減少可能な第2スリットとを有する。
本発明に係る衝突検出装置において、前記センサチューブは、その径が前記収容部の幅と前記スリットの幅との差より大きく形成されることが好ましい。
本発明によると、衝撃吸収部材が衝撃を受けると、衝撃吸収部材は該衝撃によってスリットの内容積が減少するように変形することにより、スリットが連通して成る収容部内に収容されているセンサチューブが変形するので、検出器がセンサチューブの変形を検出することで結果として衝突を検出することができる。想定し得る衝突に起因して生じる適宜の方向からの応力の入力によって内容積が減少するようにスリットを形成することにより、衝突検出装置は様々な方向からの衝撃を検出可能になる。これにより、本発明によると、車両の衝突形態として多い歩行者への衝突だけでなく、二輪車等への衝突も正確に検出可能な衝突検出装置を提供することができる。
図1は、車両における本発明の一実施形態に係る衝突検出装置の一部の取付位置を示す斜視図である。 図2は、図1に示した衝突検出装置に対する衝突体の衝突からエアバッグ装置の駆動までを説明するための概略図である。 図3は、衝突体への衝突の際の車両の前端部を示した概略図である。 図4は、比較例に係る衝撃吸収部材及びその周辺部材を示す断面概略図である。 図5は図1〜図3に示した衝撃吸収部材とバンパビームとを拡大して示した断面概略図であり、図5(a)は衝撃吸収部材を拡大して示す断面概略図であり、図5(b)は衝撃吸収部材が衝撃を受けた場合を示す断面概略図である。 図6は、本発明の他の実施形態に係る衝撃吸収部材及びその周辺部材を示す断面概略図である。
(基本実施形態の概要)
本発明に係るドアミラーの一実施形態について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
なお、図1は、車両における本発明の一実施形態である衝突検出装置の一部の取付位置を示す斜視図である。また、図2は、衝突検出装置に対する衝突体の衝突からエアバッグ装置の駆動までを説明するための概略図である。
図1には、本実施形態に係る衝撃吸収部材2及びセンサチューブ3が配置される車両100の前部の一部を示している。
図1に示すように、衝撃吸収部材2及びセンサチューブ3は、車両100の前部を構成する部材であり、車両100の幅方向に延在するバンパフェース101とバンパビーム102との間に配置される。
バンパフェース101は、車両100の前端部に配置される外装部材の1つであり、車両100の幅方向中央部から後方に湾曲した形状を有する。バンパフェース101は、衝突の衝撃を受けると変形及び破断可能に形成され、例えばポリプロピレン等の樹脂材料含有の成形体を採用することができる。
バンパビーム102は、車両100の左右両側にそれぞれ配置されるフロントサイドフレーム103の前端部に対して、応力を伝達可能なようにバンパステー104を介して取付けられている。フロントサイドフレーム103は、車両100の前部における骨格部材の1つであり、高剛性を有する。図1に示すように、バンパビーム102の後方であって、一対のフロントサイドフレーム103の間にはエンジン冷却のためのラジエータ105及びコンデンサ106とこれらの部材を固定的に支持する支持部材107とが配置されている。また、支持部材107の下方には、車両100の前後方向においてバンパフェース101と略同位置まで突出して配置される下方突出部108が配置されている。下方突出部108については、図3を参照しつつ後述する。
図1及び図2に示すように、センサチューブ3は、バンパフェース101の後方に配置され、車両100の幅方向及びバンパフェース101に沿って延在する円筒状部材である。本実施形態におけるセンサチューブ3は可撓性を有し、一端部から他端部まで連通する中空の部材であり、衝突体Cの衝突に起因した衝撃を受けると変形して内圧の変化を生じる。センサチューブ3の内部には、センサチューブ3の変形によって生じる内圧の変化が伝播可能な適宜の流体が満たされ、本実施形態においては空気が満たされている。
特に図2に示すように、センサチューブ3は、その両端部がそれぞれ圧力センサ41及び42に接続されている。圧力センサ41及び42は、センサチューブ3の変形によって生じたセンサチューブ3の内圧の変化を検出可能な部材であり、例えばダイアフラム等を利用して圧力の変化を検出するセンサを採用することができる。本実施形態においては、センサチューブ3が変形するとセンサチューブ3内の空気が両端部の少なくとも一方から吐出されるので、吐出された空気の圧力を圧力センサ41及び42で検出することによって、センサチューブ3の内圧の変化が検出可能である。圧力センサ41及び42は、それぞれコントローラ5に接続され、更に該コントローラ5はエアバッグ装置6に接続されている。
なお、圧力センサ41及び42は、本発明における検出器の一例である。
コントローラ5は、圧力センサ41及び42の少なくとも一方において検出されたセンサチューブ3の内圧の変化に基づいて、バンパフェース101に対する衝突の発生の有無を判別する部材である。コントローラ5は、エアバッグ装置6に対して駆動信号を出力するようになっている。なお、本実施形態に係る衝突検出装置1は、歩行者又は二輪車に乗車している乗員等の衝突体Cを保護対象者として想定している。よって、エアバッグ装置6は、衝突した歩行者又は二輪車の乗員を保護するために車両100のフロントフードの後縁部近傍に展開可能なエアバッグ本体、及び該エアバッグ本体を展開するための適宜のインフレータ等を有する。つまり、エアバッグ装置6は、圧力センサ41及び42の検出結果に基づいて、コントローラ5によって駆動されることになる。
図1及び図2に示すように、センサチューブ3は、衝撃吸収部材2とバンパビーム102とに挟持されるように配置されている。衝撃吸収部材2は、バンパフェース101の後方に配置され、衝突体Cが衝突した際に変形して衝撃を吸収可能な部材であり、例えば発泡樹脂材料含有の成形体を採用することができる。本実施形態において衝撃吸収部材2は、バンパフェース101に沿って長手寸法を有する柱状部材であり、長手方向に直交する断面が略台形を成す。特に図1に示すように、衝撃吸収部材2は、収容部21とスリット22とを有する。
収容部21は、車両100の幅方向及びバンパフェース101に沿って延在し、衝撃吸収部材2の上下方向略中央部でかつ後端面側に形成されている。収容部21は、後方側が開放状態である溝として形成されている。衝撃吸収部材2が、接着又は適宜の治具及び締結部材等によって、バンパビーム102の前面部に対して当接状態で固定配置されると、収容部21の後方側の開放部分がバンパビーム102によって覆蓋される。これにより本実施形態においては、センサチューブ3が衝撃吸収部材2の収容部21から脱落することなく収容部21内に保持される。
スリット22は、バンパフェース101及び収容部21に沿って延在し、収容部21に連通して形成される空隙である。スリット22の内容積は、衝撃吸収部材2が衝撃を受けると減少するように形成されている。特に図1に示すように、スリット22は、第1スリット221と第2スリット222とを有する。第1スリット221及び第2スリット222とスリット22の内容積の減少とについては、図5を参照しつつ後述する。
続いて、図3を参照しつつ、車両100が自転車に衝突した場合の、衝撃吸収部材2に対する応力の入力形態について説明する。
図3は、衝突体への衝突の際の車両の前端部を示した概略図である。なお、図3において車両100より前方に位置する太線で示した円は、衝突体の一例である自転車のタイヤTの輪郭線である。
図3に示すように、車両100の前部は蓋部材であるフード109によって上方が覆蓋されている。また、車両100の前端部にはグリル110が前方に臨んで配置される。グリル110は、ラジエータ105及びコンデンサ106による熱交換を促進させるために車両100の前部内に外気を流入可能にする格子状部材である。
グリル110の下方にバンパフェース101が配置されると共に、該バンパフェース101の下方に下方突出部108が配置される。
下方突出部108は、図3に示すように、車両100の前後方向においてバンパフェース101と略同位置に配置されている。下方突出部108は、バンパフェース101と同一材料によって形成される。下方突出部108の上端部とバンパフェース101の下端部とが適宜の樹脂製部材、金属部材等を用いて一体的に形成される。バンパフェース101及び下方突出部108の配置及び形状等は、車両100の意匠に応じて適宜に変更可能である。バンパフェース101及び下方突出部108は、歩行者又は二輪車等への衝突によって破断又は変形可能に形成されている。
以下に、図3に示す車両100が自転車に衝突した場合について説明する。
車両100が自転車のタイヤTに衝突した場合、まずタイヤTは実線で示すように下方突出部108に当接する。下方突出部108は、歩行者及び二輪車の乗員等を車両100の下側に巻き込む衝突形態の防止のために設けられる。下方突出部108は、タイヤTへの衝突によって破断又は後方への変形を生じつつ、タイヤTを上方に跳ね上げる。つまり、下方突出部108はタイヤTを上方に案内する。
下方突出部108への当接によって上方に跳ね上げられたタイヤTは、図3に破線で示すように、バンパフェース101に対して前側下方から後側上方に向かって当接する。バンパフェース101は、タイヤTへの衝突によって破断又は後側上方への変形を生じつつ、下方突出部108に跳ね上げられたタイヤTを若干下方に案内する。なお、このとき、下方突出部108はタイヤTを跳ね上げたときよりも更に大きく破断又は後方への変形を生じている。
バンパフェース101を破断又は変形させたタイヤTは、図3に一点鎖線で示すように、衝撃吸収部材2に前側下方から後側上方に向かって応力を入力する。このとき、バンパフェース101が既に破断している場合はタイヤTが衝撃吸収部材2に直接当接し、バンパフェース101が変形している場合はタイヤTがバンパフェース101を介して衝撃吸収部材2に応力を入力する。
以上のように、自転車のタイヤTに車両100が衝突した場合は、衝撃吸収部材2の前側下方から衝突に起因した応力が入力される。
なお、車高の低い車種に本発明を適用する場合は、例えば下方突出部108を設けずにタイヤTがバンパフェース101に当接する形態、又は、下方突出部108を設けるがタイヤTはまずバンパフェース101に当接する形態等の衝突形態が考えられる。これらの場合であっても、バンパフェース101及び衝撃吸収部材2に対しては前側下方からのタイヤTの衝突が生じることがある。この場合、衝撃吸収部材2は、図3に示した衝突形態と同様に、下方からの応力が入力される。
(比較例)
ここで、比較例に係る衝突検出装置について説明する。比較例に係る衝撃吸収部材としては、例えば図4に示す形態を挙げることができる。
図4(a)〜図4(d)は、比較例に係る衝撃吸収部材とバンパフェースとセンサチューブとバンパビームとを示す断面概略図である。なお、図4(a)〜図4(d)に示すバンパフェース、センサチューブ及びバンパビームは、図1〜図3に示した部材と同様の部材を用いているので、共通の参照符号を付すこととする。また、図4においては、歩行者への衝突によって衝撃吸収部材に対して前方から入力される応力を白抜きの矢印で示すと共に、自転車等の二輪車への衝突によって衝撃吸収部材に対して下方から入力される応力を黒色の矢印で示す。
まず、図4(a)に示す比較例は衝撃吸収部材201を用いている。衝撃吸収部材201は、バンパフェース101の後面部からバンパビーム102の前面部まで延在してセンサチューブ3の下方に配置される本体部91と、センサチューブ3と同一高さに配置され、バンパフェース101の後面部からセンサチューブ3の前側近傍まで延在し、本体部91の前端縁部において接続されている隙詰め部92とを有する。
衝撃吸収部材201を備えた車両が歩行者に衝突すると、衝撃吸収部材201は、本体部91が後方に圧縮されて変形すると共に、隙詰め部92が後方に移動することによってセンサチューブ3をバンパビーム102に対して押し付ける。これにより、センサチューブ3は変形を生じるので、センサチューブ3に接続される圧力センサ等の適宜の検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能である。
これに対して、衝撃吸収部材201を備えた車両が自転車に衝突すると、衝撃吸収部材201は、本体部91及び隙詰め部92が前側下方から後側上方に向かって突き上げられるように変形する。しかしながら、このような衝撃吸収部材201の変形は、本体部91又は隙詰め部92がセンサチューブ3を圧縮する変形ではないことが多い。これにより、センサチューブ3が内圧の変化を生じる程度の変形を生じ難いので、検出器がセンサチューブ3の変形を検出することは困難である。
つまり、図4(a)に示す比較例では、前方から応力が入力される歩行者への衝突は検出可能であるが、下方から応力が入力される二輪車への衝突は検出が困難である。
図4(b)に示す比較例は衝撃吸収部材202を用いている。衝撃吸収部材202は、バンパフェース101の後面部からバンパビーム102の前面部まで延在し、断面が矩形状を成す柱状部材であり、その後端面にセンサチューブ3を収容可能な溝部93がバンパフェース101及びバンパビーム102に沿って形成されている。センサチューブ3は衝撃吸収部材202の溝部93とバンパビーム102との間に挟持されている。
衝撃吸収部材202を備えた車両が歩行者に衝突すると、衝撃吸収部材202は全体が後方に圧縮されて変形する。これにより、溝部93がその内容積を減少するように後方に圧縮され、結果としてセンサチューブ3はバンパビーム102に対して押し付けられる。よって、衝突体がバンパビーム102近傍にまで押し込まれると、センサチューブ3が変形を生じるので、検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能である。なお、車両100の前後方向において衝突体が衝撃吸収部材202の略中央部程度まで押し込まれて止まった場合は、溝部93が変形しない可能性があるので、この場合はセンサチューブ3が変形せず、検出器においてもセンサチューブ3の変形は検出することができない。
また、衝撃吸収部材202を備えた車両が自転車に衝突すると、衝撃吸収部材202は前側下方から後側上方に向かって突き上げられるように変形する。しかしながら、このような衝撃吸収部材202の変形形態では、衝突体が溝部93近傍まで押し込まれなければ溝部93の変形は生じない又は生じ難い。すなわち、大きな相対速度を以って自転車に衝突しない限り、衝突体が溝部93近傍まで押し込まれないので、衝撃吸収部材202の溝部93に収容されるセンサチューブ3は変形しない又はし難いことによって、検出器がセンサチューブ3の変形を検出することが困難である。
つまり、図4(b)に示す比較例では、前方から応力が入力される歩行者への衝突は検出可能又は条件によっては検出不能であり、下方から応力が入力される二輪車への衝突は検出が困難である。
図4(c)に示す比較例は衝撃吸収部材203を用いている。衝撃吸収部材203は、上記衝撃吸収部材2の後面部が前面部近傍まで大きく切り欠かれた切欠部94を有し、全体形状としてバンパビーム102からバンパフェース101まで延在する板状部材が折り返されて再度バンパビーム102まで延在して成る折曲板形状を成す。図4(c)に示すように、センサチューブ3は、衝撃吸収部材203における切欠部94の前端部に配置されている。
衝撃吸収部材203を備えた車両が歩行者に衝突すると、衝撃吸収部材203は全体が後方に圧縮されて変形する。具体的には、図4(c)に示す比較例では衝撃吸収部材203の前面部からセンサチューブ3までの距離が小さいので、衝突体がセンサチューブ3が配置されている位置まで押し込まれ易い。しかしながら、衝撃吸収部材203ではセンサチューブ3の後方が空隙となっているので、後方に押圧されたセンサチューブ3は後方に撓むだけに留まってしまい、センサチューブ3の圧縮変形が生じない又は生じ難い。よって、検出器がセンサチューブ3の変形を検出することは困難である。
これに対して、衝撃吸収部材203を備えた車両が自転車に衝突すると、センサチューブ3の下側に形成されている衝撃吸収部材203における板状部位が、センサチューブ3の上側に形成されている板状部位に近付くように変形する。換言すると、衝撃吸収部材203には前側下方から後側上方に向かう応力が入力されるので、衝撃吸収部材203の上下の板状部位がセンサチューブ3を挟み込んで閉じるように変形する。衝撃吸収部材203により挟み込まれたセンサチューブ3は圧縮変形するので、検出器がセンサチューブ3の変形を検出することができる。
つまり、図4(c)に示す比較例では、前方から応力が入力される歩行者への衝突は検出が困難であるが、下方から応力が入力される二輪車への衝突は検出が可能である。
図4(d)に示す比較例は、上記図4(c)に示した比較例と同様に衝撃吸収部材203を用いると共に、センサチューブ3の配置領域は確保しつつ衝撃吸収部材203における切欠部94を埋めるスペーサ95が配置されている。すなわち、図4(d)に示す比較例におけるセンサチューブ3は、衝撃吸収部材203の切欠部94における前端部位と、スペーサ95との間に挟持されている。
衝撃吸収部材203とスペーサ95とを備えた車両が歩行者に衝突すると、衝撃吸収部材203はバンパフェース101からバンパビーム102に向かって後方に圧縮変形することによって、センサチューブ3はスペーサ95に対して押し付けられる。これにより、センサチューブ3は変形を生じるので、検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能である。
これに対して、衝撃吸収部材203とスペーサ95とを備えた車両が自転車に衝突すると、上述した図4(c)の比較例のような衝撃吸収部材203は生じない又は生じ難い。具体的には、図4(d)に示す衝撃吸収部材203に対して前側下方から後側上方に向かって突き上げられる応力が入力されたとしても、スペーサ95が衝撃吸収部材203の変形を阻害するので、衝撃吸収部材203の上下の板状部位がセンサチューブ3を挟み込んで閉じるような変形が生じない又は生じ難い。これにより、検出器はセンサチューブ3の変形を検出することが困難である。
つまり、図4(d)に示す比較例では、前方から応力が入力される歩行者への衝突は検出可能であるが、下方から応力が入力される二輪車への衝突は検出が困難である。
以上のように、比較例に係る衝突検出形態、つまり衝撃吸収部材201、202又は203を備えた車両に対する衝突検出形態では、歩行者への衝突の検出と、二輪車への衝突の検出とを両立することが困難であった。
(本実施形態に係る衝撃吸収部材)
続いて、図5を参照しつつ本実施形態に係る衝撃吸収部材2について説明する。
なお、図5は図1〜図3に示した本実施形態に係る衝撃吸収部材とバンパビームとを拡大して示した断面概略図であり、図5(a)は本実施形態に係る衝撃吸収部材の収容部及びスリットを拡大して示す断面概略図であり、図5(b)は本実施形態に係る衝撃吸収部材が衝撃を受けた場合を示す断面概略図である。
まず、図5(a)に示すように、スリット22における第1スリット221は、センサチューブ3を収容する溝状部位である収容部21に連通して形成される部位であり、車両100の前後方向及び幅方向に対して略平行に、かつ収容部21から前方に延在している。第1スリット221は、衝撃吸収部材2に対して下方から作用する衝撃によって、内容積が減少する空隙である。
また、スリット22における第2スリット222は、収容部21に連通して形成される部位であり、車両100の上下方向及び幅方向に対して略平行に、かつ収容部21から下方に延在している。第2スリット222は、衝撃吸収部材2に対して前方から作用する衝撃によって内容積が減少する空隙である。なお、図1、図3及び図5に示すように、第2スリット222は、衝撃吸収部材2の後端面側に形成され、後方側が開放状態である凹部として形成されている。衝撃吸収部材2がバンパビーム102の前面部に対して当接状態で固定配置されると、第2スリット222の開放部分がバンパビーム102によって覆蓋されている。
特に、図5(a)に示すように、センサチューブ3は、収容部21の内面に当接した状態で配置されている。具体的には、収容部21は、バンパビーム102によって後方側が閉じられた状態となっているので、全体形状として断面が略正方形を成し、バンパビーム102に沿って延在する空隙として形成されている。センサチューブ3は収容部21の内面、つまり上方当接部211、下方当接部212、前方当接部213に対してそれぞれ当接して配置されている。なお、バンパビーム102における前面部の一部が、センサチューブ3の後方に当接する後方当接部214として用いられている。
本実施形態において、収容部21、スリット22及びセンサチューブ3の各寸法は、次の関係を有している。センサチューブ3の径Aは、収容部21の幅B及びCとスリット22の幅D及びEとの差より大きく形成されている。なお、本実施形態においては、収容部21の断面形状が略正方形であるので収容部21の幅Bと幅Cとは略同一である。
更に詳述すると、車両100の上下方向に沿った寸法で比較する場合、センサチューブ3の径Aは、収容部21の幅Bと第1スリット221の延在方向に直交する幅Dとの差より大きく形成されている。また、車両100の前後方向に沿った寸法で比較する場合、センサチューブ3の径Aは、収容部21の幅Cと第2スリット222の延在方向に直交する幅Eとの差より大きく形成されている。衝撃吸収部材2及びセンサチューブ3がこれらの寸法の関係性を満たすことによって、続いて図5(b)に示すように衝突によってセンサチューブ3が圧縮変形し易いので好ましい。
図5(b)は、図3に示した自転車への衝突によってバンパフェース101が破断し、衝撃吸収部材2に対して衝突体である自転車のタイヤTが押し込まれた場合の、衝撃吸収部材2及びセンサチューブ3の変形形態を示している。
タイヤTが衝撃吸収部材2の前側下方から押し込まれると、図5(b)に示すように、衝撃吸収部材2の前方に仮想の回転中心Oが形成され、衝撃吸収部材2の特に収容部21及び第1スリット221より下方部分が該回転中心Oを中心として後方に向かって回転するように変形する。これにより、第1スリット221は、その幅Dが小さくなる方向に折り畳まれて圧縮変形し、結果として第1スリット221の内容積が減少する。なお、図5(b)に示す衝突形態では下方からの衝撃が衝撃吸収部材2に作用しているので、第2スリット222は空隙が残存する程度の変形に留まっている。
タイヤTへの衝突によって第1スリット221が変形すると、第1スリット221が連通している収容部21も変形する。収容部21の変形は、第1スリット221が圧縮された方向、つまり本実施形態においては車両100の上下方向に沿って生じている。収容部21の変形が生じると、上方当接部211と下方当接部212とが相対的に近付くので、収容部21の内容積が減少する。これにより、収容部21内に収容されたセンサチューブ3が、上方当接部211と下方当接部212とによって圧縮されて変形する。
なお、歩行者への衝突等で生じる衝撃吸収部材2に対して前方からの応力の入力があった場合は、衝撃吸収部材2が車両100の前後方向に対して略平行に圧縮される。これにより、第2スリット222は、その幅Eが小さくなる方向に圧縮変形し、結果として第2スリット222の内容積が減少する。歩行者への衝突によって第2スリット222が変形すると、第2スリット222が連通している収容部21も変形する。このときの収容部21の変形は、第2スリット222が圧縮される方向、つまり本実施形態においては車両100の前後方向に沿って生じる。このような収容部21の変形が生じると、前方当接部213と後方当接部214とが相対的に近付くので、収容部21の内容積が減少する。これにより、収容部21内に収容されたセンサチューブ3が、前方当接部213と後方当接部214とによって圧縮されて変形する。
衝撃吸収部材2に対して下方からの応力の入力が生じた場合、図5(b)に示したように第2スリット222の変形量よりも、第1スリット221の変形量が大きくなる。また、衝撃吸収部材2に対して前方からの応力の入力が生じた場合、第1スリット221の変形量よりも、第2スリット222の変形量が大きくなる。すなわち、応力の入力方向に応じてスリット22の適宜の部位がその内容積を減少するように変形するので、歩行者又は二輪車への衝突でセンサチューブ3を従来及び上述した比較例よりも確実に変形させることができる。歩行者及び二輪車のいずれに衝突してもセンサチューブ3が変形するので、図2に示した圧力センサ41及び42によってセンサチューブ3の変形を検出可能である。つまり本実施形態は、歩行者への衝突の検出と、二輪車への衝突の検出とを両立することができる。
本実施形態においては、衝撃吸収部材2に対して衝撃を作用させるタイヤT等の衝突体がスリット22に達していなくとも、衝撃吸収部材2自体が衝撃を受けると収容部21に優先してスリット22が変形する。よって、スリット22を有する衝撃吸収部材2は、図4に示したようなスリット22を有していない衝撃吸収部材201、202及び203に比べて、衝突体がセンサチューブ3まで押し込まれないような小さい衝撃及び応力を受けてもセンサチューブ3を変形させることができる。更に、本実施形態に係る衝突検出装置1は、センサチューブ3に衝突体が達する前にスリット22の変形、収容部21の変形及びセンサチューブ3の変形が生じるので、従来及び上述した比較例よりも早く衝突を検出可能である。
本実施形態と同様に衝突体が衝撃吸収部材に対して前方又は下方から押し込まれることを想定している場合、第1スリット221及び第2スリット222を有するスリット22に代えて、前側上方から後側下方に向かって傾斜して延在するスリットが形成された衝撃吸収部材を用いても良い。このようなスリットであれば、前方及び下方のいずれから押し込まれる衝突形態にも対応可能であるので、第1スリット221及び第2スリット222等のように押し込まれる方向に応じたスリットを別体で形成する必要が無い。
(変形例)
図6には、本発明における衝撃吸収部材の変形例を示した。
なお、図6(a)〜図6(d)は、他の実施形態に係る衝撃吸収部材及びその周辺部材を示す断面概略図である。図6に示すバンパフェース、センサチューブ及びバンパビームは、図1〜図3に示した部材と同様の部材を用いているので、共通の参照符号を付すこととする。
図6(a)に示す衝撃吸収部材71と、上記衝撃吸収部材2との相違点は、スリットの位置である。具体的には、衝撃吸収部材71は上記衝撃吸収部材2と同様の収容部21を有し、該収容部21とバンパビーム102との間にセンサチューブ3が配置されている。衝撃吸収部材71はスリット81を有する。スリット81は、第3スリット811と第4スリット812とを有する。
第3スリット811は、収容部21より上方において、上記第1スリット221と同様に、車両100の前後方向及び幅方向に対して略平行に、つまり水平方向に対して略平行に形成される空隙である。第3スリット811は、二輪車等への衝突に起因して、衝撃吸収部材71に対して下方から作用する衝撃によって内容積が減少する。
また、第4スリット812は、収容部21より前方において、上記第2スリット222と同様に、車両100の上下方向及び幅方向に対して略平行に、つまり鉛直方向に対して略平行に形成される空隙である。第4スリット812は、歩行者等への衝突に起因して、衝撃吸収部材71に対して前方から作用する衝撃によって内容積が減少する。
図6(a)に示すように、第3スリット811の後端部と収容部21との間、及び、第4スリット812の上端部と収容部21との間には、衝撃吸収部材71に対して衝突による変形が生じていない状態では内容積が略ゼロの切れ目Rがそれぞれ形成されている。すなわち、収容部21とスリット81とは切れ目Rによって連通状態である。
前方から衝突体が押し込まれることにより衝撃吸収部材71に対して応力が入力されると、特に第4スリット812が前後方向に沿って圧縮変形する。第4スリット812が変形すると、切れ目Rが前後方向にずれを生じる。切れ目Rが前後方向にずれを生じると、収容部21が前後方向に圧縮され、結果としてセンサチューブ3が収容部21とバンパビーム102との間で前後方向に圧縮変形することになる。これにより、上記圧力センサ41及び42等の検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能となる。
また、下方から衝突体が押し込まれることにより衝撃吸収部材71に対して下方から衝突体が押し込まれて応力が入力されると、特に第3スリット811が上記第1スリット221と同様に回転しつつ上下方向に圧縮変形する。第3スリット811が変形すると、切れ目Rが上下方向にずれを生じる。切れ目Rが上下方向にずれを生じると、収容部21が上下方向に圧縮され、結果としてセンサチューブ3が収容部21とバンパビーム102との間で上下方向に圧縮変形することになる。これにより、検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能となる。
次に、図6(b)に示す衝撃吸収部材72と、上記衝撃吸収部材2との相違点は、収容部及びスリットの形態である。具体的には、衝撃吸収部材72は、その前面部の上下方向略中央部に溝状に形成される収容部721を有し、該収容部721とバンパフェース101の後面部との間にセンサチューブ3が配置されている。衝撃吸収部材72はスリット82を有する。スリット82は、上記第1スリット221と同様に、車両100の前後方向及び幅方向に対して略平行に、つまり水平方向に対して略平行に形成される空隙である。スリット82は、収容部721から後方に延在し、二輪車等への衝突に起因して、衝撃吸収部材72に対して下方から作用する衝撃によって内容積が減少する。
前方から衝突体が押し込まれることにより衝撃吸収部材72に対して応力が入力されると、収容部721は衝撃吸収部材72の前面部に配置されているので、衝突体が直接又はバンパフェース101を介して衝突の初期段階から収容部721を前後方向に圧縮変形させる。収容部721が前後方向に圧縮されると、センサチューブ3がバンパフェース101と収容部721と間で前後方向に圧縮変形することになる。これにより、検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能となる。
また、下方から衝突体が押し込まれることにより衝撃吸収部材72に対して下方から衝突体が押し込まれて応力が入力されると、スリット82が上記第1スリット221と同様に回転しつつ上下方向に圧縮変形する。スリット82が変形すると、該スリット82に連通する収容部721が上下方向に圧縮され、結果としてセンサチューブ3が上下方向に圧縮変形することになる。これにより、検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能となる。
続いて、図6(c)に示す衝撃吸収部材73と、上記衝撃吸収部材72との相違点はスリットの位置である。具体的には、衝撃吸収部材73は上記衝撃吸収部材72と同様の収容部721を有し、該収容部721とバンパフェース101の後面部との間にセンサチューブ3が配置されている。衝撃吸収部材73はスリット83を有する。スリット83は、収容部721より下方において、上記スリット82と同様に、車両100の前後方向及び幅方向に対して略平行に、つまり水平方向に対して略平行に形成される空隙である。スリット83は、二輪車等への衝突に起因して、衝撃吸収部材73に対して下方から作用する衝撃によって内容積が減少する。
図6(c)に示すように、スリット83の前端部と収容部721との間には、切れ目Rが形成されている。すなわち、収容部721とスリット83とは切れ目Rによって連通状態である。
前方から衝突体が押し込まれることにより衝撃吸収部材73に対して応力が入力されると、収容部721は衝撃吸収部材73の前面部に配置されているので、衝突体が直接又はバンパフェース101を介して衝突の初期段階から収容部721を前後方向に圧縮変形させる。収容部721が前後方向に圧縮されると、センサチューブ3がバンパフェース101と収容部721と間で前後方向に圧縮変形することになる。これにより、検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能となる。
また、下方から衝突体が押し込まれることにより衝撃吸収部材73に対して応力が入力されると、スリット83が上記第1スリット221及びスリット82と同様に回転しつつ上下方向に圧縮変形する。スリット83が変形すると、切れ目Rが上下方向にずれを生じる。切れ目Rが上下方向にずれを生じると、収容部721が上下方向に圧縮され、結果としてセンサチューブ3が上下方向に圧縮変形することになる。これにより、検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能となる。
更に、図6(d)に示す衝撃吸収部材74は、車両100の上下方向及び前後方向において、衝撃吸収部材74の略中央部に貫通孔として形成される収容部741を有し、該収容部741内にセンサチューブ3が挿通されている。衝撃吸収部材74はスリット84を有する。スリット84は、第5スリット841と第6スリット842とを有する。
第5スリット841は、収容部741から前後方向に、上記第1スリット221と同様に、車両100の前後方向及び幅方向に対して略平行に、つまり水平方向に対して略平行に形成される空隙である。第5スリット841は、二輪車等への衝突に起因して、衝撃吸収部材74に対して下方から作用する衝撃によって内容積が減少する。
また、第6スリット842は、収容部741から上下方向に、上記第2スリット222と同様に、車両100の上下方向及び幅方向に対して略平行に、つまり鉛直方向に対して略平行に形成される空隙である。第6スリット842は、歩行者等への衝突に起因して、衝撃吸収部材74に対して前方から作用する衝撃によって内容積が減少する。
前方から衝突体が押し込まれることにより衝撃吸収部材74に対して応力が入力されると、特に第6スリット842が前後方向に圧縮変形する。第6スリット842が変形すると、該第6スリット842に連通する収容部741が前後方向に圧縮され、結果としてセンサチューブ3が収容部741の内面により前後方向に圧縮変形することになる。これにより、検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能となる。
下方から衝突体が押し込まれることにより衝撃吸収部材74に対して応力が入力されると、特に第5スリット841が上記第1スリット221、スリット82及びスリット83と同様に回転しつつ上下方向に圧縮変形する。第5スリット841が変形すると、該第5スリット841に連通する収容部741が上下方向に圧縮され、結果としてセンサチューブ3が収容部741の内面により上下方向に圧縮変形することになる。これにより、検出器がセンサチューブ3の変形を検出可能となる。
なお、図6(a)に示した第3スリット811、図6(b)に示したスリット82、図6(c)に示したスリット83、及び図6(d)に示した第5スリット841は、本発明における第1スリットの一例である。また、図6(a)に示した第4スリット812、及び図6(d)に示した第6スリット842は、本発明における第2スリットの一例である。
したがって、図6に示した衝撃吸収部材71〜74はいずれも、歩行者への衝突に起因する前方からの衝撃の検出と、二輪車への衝突に起因する下方からの衝撃の検出とを両立することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。例えば、補助部材は実施例では円盤形状又は円柱形状としたが、それ以外の形状であっても良い。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1:衝突検出装置、2、71、72、73及び74:衝撃吸収部材、21、721及び741:収容部、22、81、82、83及び84:スリット、3:センサチューブ、41及び42:圧力センサ、5:コントローラ、6:エアバッグ装置、221:第1スリット、222:第2スリット、811:第3スリット、812:第4スリット、841:第5スリット、842:第6スリット、201、202、203、204及び205:比較例に係る衝撃吸収部材、91:本体部、92:隙詰め部、93:溝部、94:切欠部、95:スペーサ、100:車両、101:バンパフェース、102:バンパビーム、103:フロントサイドフレーム、104:バンパステー、105:ラジエータ、106:コンデンサ、107:支持部材、108:下方突出部、109:フロントフード、110:グリル、C:衝突体、O:回転中心、R:切れ目、T:タイヤ

Claims (2)

  1. 車両の前部に配置されるバンパフェースへの衝突を検出可能な衝突検出装置であって、
    前記バンパフェースの後方に配置され、前記車両の幅方向に沿って延在する筒状のセンサチューブと、
    前記センサチューブの変形を検出可能な検出器と、
    前記センサチューブを収容する収容部を有し、前記バンパフェースの後方に配置される、衝撃を吸収可能な衝撃吸収部材と、を備え、
    前記衝撃吸収部材は、前記収容部に連通して形成され、衝撃を受けると内容積が減少するスリットを有し、
    衝撃により前記スリットの内容積が減少すると、前記収容部内の前記センサチューブが変形し、
    前記スリットは、下方からの衝撃によって内容積が減少可能な第1スリットと、前方からの衝撃で内容積が減少可能な第2スリットとを有する、
    衝突検出装置。
  2. 前記センサチューブは、その径が前記収容部の幅と前記スリットの幅との差より大きく形成される、
    請求項1に記載の衝突検出装置。
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