JP6294066B2 - 歩行者衝突検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行中の車両に歩行者が衝突した際に、エアバッグを膨張展開するための歩行者衝突検知装置に関する。
歩行者と車両とが交通事故を起こすと、二次衝突が発生することが知られている。この二次衝突とは、所定の速度以上で走行している車両が歩行者に衝突すると、この歩行者が車両バンパに衝突した後、フロントフード上に持ち上げられ、フロントガラス等に衝突することである。
この二次衝突から歩行者を保護するため、フロントフード上にエアバッグを膨張展開させる歩行者保護装置が特許文献1に示されている。この特許文献1の図1を参照すると、車両のフロントフード4には、この歩行者保護装置が備えるエアバッグモジュール10が設置されている。このエアバッグモジュール10は、エアバッグ15をフロントフード4上に膨張展開するように構成されている。
また、車両前方に配置されたチャンバ機構が採用されたセンサにより衝突を検出し、検出した結果に応じてフード上のエアバッグを作動させる事項が、以下の特許文献2および特許文献3に記載されている。
特許文献2の図2および〔0021〕等を参照すると、バンパレインフォースメント4の前方にチャンバ部材7を配置し、このチャンバ部材7の内部気圧を圧力センサ8でモニタリングしている。そして、衝突時の衝撃によりチャンバ部材7が圧縮され、これに伴うチャンバ部材7の圧力変化を圧力センサ8で検出することで、歩行者の衝突を検出している。
引用文献3の図2および〔0029〕−〔0034〕等を参照すると、バンパレインフォースメント4の前方にチャンバ部材7を配置し、バンパレインフォースメント4の上面に配置された圧力センサ8で、チャンバ部材7の内部気圧を計測している。そして、衝突時に圧縮変形したチャンバ部材7の内部気圧を圧力センサ8で計測することで、車両が衝突したことを検出している。また、図6および〔0061〕を参照すると、チャンバ部材7の一部をチャンバ支え部97で保持することが記載されている。
特許第2920284号公報 特開2013−14292号公報 特開2010−76753号公報
しかしながら、上記した特許文献2および特許文献3に記載された検出装置では、歩行者を適切に保護できない場合があった。
具体的には、特許文献2に記載された車両用衝突検出装置であると、チャンバ部材7の前面は直にバンパカバー3に面しており、チャンバ部材7の後面はバンパレインフォースメント4に直に面している。また、実際にはバンパカバー3およびバンパレインフォースメント4のチャンバ部材7に面する箇所は、ある程度の凹凸箇所を有する場合がある。よって、衝突時に、チャンバ部材7が、バンパカバー3およびバンパレインフォースメント4の凹凸箇所に押し付けられると、チャンバ部材7の圧縮量が均一と成らない。この結果、チャンバ部材7を用いた衝突検出の精度が悪化する恐れがあった。
更に、特許文献3の図6を参照すると、バンパレインフォースメント4よりも上方に突出する部分のチャンバ部材7はチャンバ支え部97により支持されているが、その他の部分のチャンバ部材7は上記と同様にバンパカバー4等と直に接触している。よって、これらの部分に凹凸部分があると、衝突時にこの凹凸部分によりチャンバ部材7が局所的に押圧されることで均一な圧縮変形が実現されず、良好に衝突検出が行われない恐れがあった。
本願発明は、上記した課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、感度を向上させた歩行者衝突検知装置を提供することにある。
本願発明の歩行者衝突検知装置は、バンパ支持部材とバンパ表皮との間に配置された衝撃吸収部材と、前記バンパ支持部材と前記バンパ表皮との間に配置され、車幅方向に沿って延在する長尺部材であり、衝撃により変形することで前記バンパ表皮に作用した前記衝撃の大きさを計測する中空形状のセンサ部と、前記センサ部の出力に基づいて膨張展開するエアバッグと、前記センサ部の前面を保護する第1板状部と、前記センサ部の後面を保護する第2板状部と、前記センサ部の上面を保護する第3板状部と、前記センサ部の下面を保護する第4板状部と、を有する保護部材と、を具備し、前記第1板状部および前記第2板状部の板厚は、前記第3板状部および前記第4板状部の板厚よりも厚いことを特徴とする。
本発明では、歩行者との衝突時に圧縮変形するセンサ部を保護部材で保護している。具体的には、先ず、センサ部の前面を保護部材の第1板状部で保護し、センサ部の後面を第2板状部で保護している。よって、センサ部の前方に位置するバンパ表皮に凹凸部が存在したとしても、この凹凸部とセンサ部との間には第1板状部が配置されるので、バンパ表皮の凹凸部にセンサ部は直に接触しない。同様に、センサ部の後方に位置するバンパ支持部材に凹凸部が存在しても、両者の間には第2板状部が存在しているので、センサ部はバンパ支持部材の凹凸部には直には接触しない。よって、衝突時にセンサ部が均一に圧縮されるので、衝突時に圧縮変形するセンサ部の内部気圧に基づく衝突検出を精度よく行うことが出来る。
更にまた、センサ部の上面および下面は、第3板状部および第4板状部により保護されている。これらの板状部材によっても、バンパ表皮やバンパ支持部材の凹凸部からセンサ部が保護され、センサ部による衝突検出の精度が向上する。また、センサ部の殆どの面が各板状部により保護されるので、センサ部が日射、埃、水から保護され、その劣化が防止される。
本発明の歩行者衝突検知装置を示す図であり、(A)は歩行者衝突検知装置が備えられる車両を示す斜視図であり、(B)は歩行者衝突検知装置を示す斜視図である。 本発明の歩行者衝突検知装置を示す図であり、(A)は衝撃吸収部材が備えられる車両を示す斜視図であり、(B)は(A)のB−B’線での断面図であり、(C)は保護部材を抜き出して示す断面図である。 本発明の歩行者衝突検知装置を示す図であり、(A)は車両の前端部分を上方から見た平面図であり、(B)は保護部材を前方から見た斜視図であり、(C)は保護部材を後方から見た斜視図である。 本発明の歩行者衝突検知装置を示す図であり、(A)は衝突時にチャンバ等が圧縮変形する状態を示す断面図であり、(B)は(A)を部分的に拡大して示す断面図であり、(C)は歩行者衝突検知装置の接続構成を示すブロック図である。
以下、図を参照して本形態の歩行者衝突検知装置を説明する。以下の説明において、UPは上方向を示し、DOWNは下方向を示し、LHは車両の進行方向を向いた場合の左方向を示し、RHは同様の場合の右方向を示し、FRは前方を示し、REは後方を示す。
図1(A)を参照して、本形態の歩行者衝突検知装置は、車両10の前端部に配置されるバンパ表皮18の奥側に設けられている。そして、車両10が歩行者に衝突したことを歩行者衝突検知装置が検出すると、フロントバンパ12の近傍に配置されたエアバッグが膨張展開し、歩行者を二次衝突から保護する。
図1(B)を参照して、本形態の歩行者衝突検知装置22は、RE側から、車体側に取り付けられるバンパ支持部材14と、バンパ支持部材14の前面上部に配置されるチャンバ16(センサ部)と、バンパ支持部材14の前面下部に配置される衝撃吸収部材24と、チャンバ16を保護する保護部材20とを備えており、チャンバ16の内部気圧を検出する圧力センサの出力に基いて、エアバッグを作動させている。
バンパ支持部材14は車両の幅方向に伸びる金属製の部材であり、衝撃吸収部材24等を支持し、且つ、大衝突時のエネルギーを吸収する役割を有する。車両10が低速走行時に衝撃した際には、バンパ支持部材14は原則として変形しない。
チャンバ16は、四角形状の断面を有する中空形状の樹脂製部材であり、その内部は密閉されている。チャンバ16は、バンパ支持部材14のRH側端部付近からLH側端部付近まで連続して配置されている。チャンバ16の内部には不図示の圧力センサが配置されており、衝突時の衝撃によりチャンバ16が圧縮された際の圧力の変動を圧力センサで検出することで、歩行者の衝突を検知している。
衝撃吸収部材24は樹脂材料から成り、バンパ支持部材14のLH側端部付近からRH側端部付近まで連続して配置されている。衝撃吸収部材24の材料としては、PPフォーム材またはポリエチレン等から成る発泡樹脂が採用される。衝撃吸収部材24の材料は発泡樹脂以外も採用可能であり、例えば所定形状に成形された樹脂板が衝撃吸収部材24として採用されても良い。
図2を参照して、上記した本願発明の歩行者衝突検知装置の構成を更に説明する。図2(A)は車両10を示す斜視図であり、図2(B)は図2(A)のB−B’線に於ける断面図であり、図2(C)は保護部材20を詳細に示す断面図である。
図2(A)および図2(B)を参照して、車両10の前端部に配置されたバンパ表皮18とバンパ支持部材14との間には、保護部材20により保護されたチャンバ16および衝撃吸収部材24が配置されている。これにより、車両10が歩行者に衝突した際に、歩行者の脚部28に作用する衝撃を、衝撃吸収部材24が圧縮変形することで緩和する。同時に、チャンバ16が圧縮変形し、この変形により変化したチャンバ16の内部圧力をセンサが検出することで、車両10が歩行者に衝突したことが検出される。
図2(B)を参照して、チャンバ16は、保護部材20により保護された状態で、バンパ支持部材14とバンパ表皮18との間に配置されている。これにより、車両衝突時に、バンパ表皮18やバンパ支持部材14に直にチャンバ16が接触しない。よって、バンパ表皮18の内面や、バンパ支持部材14の前面に局所的に突起する部分が存在したとしても、その部分は保護部材20に接触し、チャンバ16には接触しない。したがって、車両衝突時に、チャンバ16が局所的に圧縮変形することや破損することが防止される。
更に、保護部材20の前面にはFR側に突出するリブ42が設けられている。また、保護部材20の後面にはRE側に突出するリブ40が設けられている。これらのリブ42等は、車両衝突時に良好にチャンバ16を圧縮変形させるための部材であり、詳細は図3等を参照して後述する。
また、チャンバ16と衝撃吸収部材24とは高さ方向で離間されており、両者の間には間隙が形成されている。これは、保護部材20が、車両衝突時に下方に変形するためのスペースを確保するためである。
図2(C)を参照して、上記した保護部材20を詳述する。保護部材20は、チャンバ16の前面を保護する第1板状部20Aと、チャンバ16の後面を保護する第2板状部20Bと、チャンバ16の上面を保護する第3板状部20Cと、チャンバ16の下面を保護する第4板状部20Dとから成り、全体として袋状を呈している。本形態では、保護部材20を構成する各板状部は一体成型された樹脂材料から成る。保護部材20の具体的な材料としては例えばポリプロピレンが採用される。
第1板状部20Aは、チャンバ16の前面をFR側から覆う位置に設けられており、車両衝突時にバンパ表皮18からRE側に衝撃が作用しても割れない程度の機械的強度と厚みL1を有している。第1板状部20Aを、チャンバ16の前面とバンパ表皮18との間に配置することで、車両衝突時に、バンパ表皮18の内面は堅い第1板状部20Aを介してチャンバ16に対して圧縮力を与える。したがって、バンパ表皮18の内面に局所的に突起する凹凸部が存在したとしても、チャンバ16の前面に対して均一に圧縮力を作用させることが出来る。
第2板状部20Bも、第1板状部20Aと同様に、衝突時に破壊されない程度の機械的強度を発揮する厚みを有している。第2板状部20Bの厚みは第1板状部20Aと同程度で良い。第2板状部20Bを、チャンバ16の後面とバンパ支持部材14との間に配置することで、バンパ支持部材14のFR側の面が凹凸部であったとしても、この凹凸部がチャンバ16の後面に直に接触しない。よって、チャンバ16の後面に対して、第2板状部20Bを介して、均一にバンパ支持部材14の抗力を作用させることが出来る。更に本形態では、第2板状部20BでRE側からチャンバ16を支持することで、図2(B)に示すようにバンパ支持部材14の上端よりも上方にチャンバ16を配置しても、バンパ支持部材14の上端部がチャンバ16を押すことがない。また、チャンバ16を上方に移動させる分、衝撃吸収部材24の断面積を大きくして衝撃を吸収する作用を大きく出来る。
第3板状部20Cは、チャンバ16の上面を保護し、FR側の端部は第1板状部20Aの上端と連続し、RE側の端部は第2板状部20Bの上端と連続している。第3板状部20Cの厚さL2は、第1板状部20Aよりも薄い。この理由は、第1板状部20Aは衝突時にチャンバ16を保護する役割を有する一方、第3板状部20Cは衝突時に上方に湾曲するように変形することでチャンバ16の変形を規定する役割を有するからである。第3板状部20Cの略中央の箇所には、上方に膨らむように曲折加工された曲折点である曲折部20Eが形成されている。この曲折部20Eを設けることで、衝突時に第3板状部20Cを外側(UP側)に折り曲がるように変形することが促進される。
第4板状部20Dは、チャンバ16の下面を保護し、FR側の端部は第1板状部20Aの下端と連続し、RE側の端部は第2板状部20Bの下端と連続している。第4板状部20Dの厚さは、上記した第3板状部20Cの厚さL2と同程度である。第4板状部20Dも、第3板状部20Cと同様に、その中間部付近に外側に向かって曲折する曲折点である曲折部20Eが設けられている。
図3を参照して、上記した保護部材20を更に詳述する。図3(A)は車両10の前端部付近を上方から見た平面図であり、図3(B)は保護部材20を前方から見た斜視図であり、図3(C)は保護部材20を後方から見た斜視図である。
図3(A)を参照して、チャンバ16を保護する保護部材20は、バンパ支持部材14とバンパ表皮18との間に配置されている。また、保護部材20のFR側にはリブ42が形成され、保護部材20のRE側にはリブ40が形成されている。リブ40およびリブ42は、保護部材20の各板状部と一体の樹脂成形品として成形される。
また、保護部材20の上面には所定間隔で開口部44が設けられており、この開口部44からチャンバ16が露出している。開口部44は、射出成形で保護部材20を形成する際に設けられるものである。
図3(A)および図3(B)を参照して、リブ42は、チャンバ16の前面を保護する保護部材20の第1板状部20Aから連続してFR側に伸びる様に形成されている板状の部材である。また、リブ42は、互いに略等間隔となるように形成されている。図3(A)に示すように、リブ42は、バンパ支持部材14の前方にバンパ表皮18が配置される領域に形成され、バンパ支持部材14の前方近傍にグリル26が配置される領域には形成されない。また、LH側から見たリブ42の断面形状は、FR側に向かって高さが低くなる形状を呈している。これは、バンパ表皮18の内面形状に追従させるためである。リブ42のFR側の端部は、バンパ表皮18の内面に接触しても良いし、両者の間に僅かな間隙が形成されても良い。リブ42を設けることにより、保護部材20とバンパ表皮18との間隙が小さくなるので、バンパ表皮18に衝撃が作用した直後から、リブ42および第1板状部20Aを経由して衝撃エネルギーがチャンバ16に作用する。また、チャンバ16を均一に圧縮させることも可能となる。したがって、チャンバ16の圧縮変形により衝突を検出する精度が高められる。
図3(A)および図3(C)を参照して、リブ40は、保護部材20の第2板状部20Bから連続してRE側に伸びるように形成されている。図3(A)に示すように、リブ40は、保護部材20の車幅方向の全域に渡り略等間隔に設けられている。LH側から見たリブ40の断面は直角三角形の形状を呈している。図2(B)で示したように、リブ40の下面は、バンパ支持部材14の上面に接触している。リブ40を設けることにより、図2(B)を参照して、バンパ支持部材14の上端よりも上方に配置された部分のチャンバ16がリブ40により支持される。
図4を参照して、上記した保護部材20の衝突時に於ける作用を説明する。図4(A)は歩行者に衝突した際の車両10の前端付近を示す断面図であり、図4(B)は保護部材20の部分を拡大して示す断面図であり、図4(C)は歩行者衝突検知装置22の接続構成を示すブロック図である。
図4(A)を参照して、車両10が歩行者に衝突すると、歩行者の脚部28がバンパ表皮18およびグリル26に衝突し、歩行者の胴体はグリル26よりも上方に一時的に跳ね上げられる。この結果、車両10のバンパ表皮18およびグリル26は、RE側に変形する。
このバンパ表皮18のRE側への変形に伴い、衝突により生じた圧縮力により衝撃吸収部材24が圧縮変形する。衝突により生じた衝撃エネルギーの大部分は衝撃吸収部材24により吸収され、歩行者の脚部28は保護される。衝撃吸収部材24の変形と同時に、その上方に配置されたチャンバ16も衝突により圧縮変形を起こす。具体的には、衝突の直後からチャンバ16は徐々に前後方向に対して圧縮変形し、その内部圧力も上昇する。
図4(B)を参照して、保護部材20により囲まれるチャンバ16が衝突時に圧縮される状況を詳述する。歩行者の脚部にバンパ表皮18が衝突すると、先ず、保護部材20のリブ42がバンパ表皮18によりRE側に押圧される。リブ42は厚板から成る第1板状部20Aと連結されているので、この衝突による圧縮力は、第1板状部20Aを介して均一にチャンバ16に伝達される。更に、第1板状部20Aをチャンバ16の前方に配置することで、衝突時にグリル26の下端部やバンパ表皮18の上端部がチャンバ16に接触することが防止される。
一方、チャンバ16は第2板状部20BでRE側から保持されている。よって、バンパ支持部材14の上端部とチャンバ16との間に第2板状部20Bが存在するので、衝突時に、バンパ支持部材14の上端部がチャンバ16に接触することが防止されている。更に、第2板状部20Bのバンパ支持部材14よりも上方に突出する部分は、第2板状部20Bと連続するリブ40が、バンパ支持部材14の上面で支えられることで補強されている。よって、上記の圧縮力がチャンバ16に作用しても、第2板状部20Bおよびリブ40の作用により充分な抗力が確保されている。
チャンバ16が前後方向に圧縮されると、チャンバ16の上面を保護する第3板状部20Cは、その中間部に設けられた曲折部20Eを起点として、UP側に凸となるように変形する。第3板状部20Cは薄い膜状の部位であり、曲折部20Eで予め上方に折れるように曲折加工されているので、このような変形が可能となる。衝突時に第3板状部20Cがチャンバ16から離れるUP方向に凸となるように湾曲することで、第3板状部20Cの湾曲変形がチャンバ16の圧縮変形を阻害することがない。更に、このように第3板状部20Cが折り畳まれるように湾曲変形することで、潰れ残り量が低減されて衝撃吸収の効果が大きくなる。
第4板状部20Dも同様に、チャンバ16の圧縮変形に伴い、曲折部20Eを起点として、DOWN側に湾曲変形する。本形態では、保護部材20と衝撃吸収部材24とは所定の距離で離間されており、両者の間には間隙が形成されている。よって、湾曲後の第4板状部20Dはこの間隙に収納されるので、湾曲した第4板状部20Dにより衝撃吸収部材24が損壊されたり、衝撃吸収部材24により第4板状部20Dの湾曲が阻害されることはない。
図4(C)を参照して、チャンバ16の内部の圧力は圧力センサ34により計測され、この圧力を示す情報がECU30(Electronic Control Unit)に出力される。また、ECU30には、車両10の速度を示す情報が速度センサ36から入力される。これは、車速が一定速の時のみに歩行者用のエアバッグを展開させるためである。
ECU30では、これら各センサから得られた情報等を基に、車両10が歩行者に衝突したか否かの判断を行う。そして、車両10が歩行者に衝突したと判断されたら、ECU30の出力に基いてエアバッグ32をフロントフードの上面に膨張展開し、歩行者を保護する。
以上が、本形態の歩行者衝突検知装置22に関する説明であるが、本形態は例えば以下のように変更することが出来る。
上記説明では、衝突時に圧縮変形するセンサ部として図2(C)に示すようなチャンバ16を採用しているが、これに替えてチューブ状の圧縮部材をセンサ部として採用することも可能である。
図2(C)を参照して、保護部材20は一体の樹脂材料から成形されているが、金属板等の他の材料から保護部材20の各板状部を構成しても良い。
10 車両
12 フロントバンパ
14 バンパ支持部材
16 チャンバ
18 バンパ表皮
20 保護部材
20A 第1板状部
20B 第2板状部
20C 第3板状部
20D 第4板状部
20E 曲折部
22 歩行者衝突検知装置
24 衝撃吸収部材
26 グリル
28 脚部
30 ECU
32 エアバッグ
34 圧力センサ
36 速度センサ
40 リブ
42 リブ
44 開口部

Claims (9)

  1. バンパ支持部材とバンパ表皮との間に配置された衝撃吸収部材と、
    前記バンパ支持部材と前記バンパ表皮との間に配置され、車幅方向に沿って延在する長尺部材であり、衝撃により変形することで前記バンパ表皮に作用した前記衝撃の大きさを計測する中空形状のセンサ部と、
    前記センサ部の出力に基づいて膨張展開するエアバッグと、
    前記センサ部の前面を保護する第1板状部と、前記センサ部の後面を保護する第2板状部と、前記センサ部の上面を保護する第3板状部と、前記センサ部の下面を保護する第4板状部と、を有する保護部材と、を具備し、
    前記第1板状部および前記第2板状部の板厚は、前記第3板状部および前記第4板状部の板厚よりも厚いことを特徴とする歩行者衝突検知装置。
  2. 前記第3板状部または前記第4板状部には、外側に向かって曲折する曲折部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の歩行者衝突検知装置。
  3. 前記第1板状部から前方に向かって伸びる第1リブを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歩行者衝突検知装置。
  4. 前記第2板状部から後方に向かって伸びる第2リブを有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の歩行者衝突検知装置。
  5. 前記第1板状部、前記第2板状部、前記第3板状部および前記第4板状部は、一体に成形された樹脂材料から成ることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の歩行者衝突検知装置。
  6. 前記衝撃吸収部材と前記保護部材との間には、前記第4板状部の下方への突出を許容する間隙が形成されることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の歩行者衝突検知装置。
  7. 前記センサ部は、前記衝撃により圧縮変形するチャンバであることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の歩行者衝突検知装置。
  8. 前記センサ部と前記保護部材の一部を、前記バンパ支持部材の上面よりも上方に配置することを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の歩行者衝突検知装置。
  9. 前記保護部材の前記第2板状部から後方に向かって延びるリブを、前記バンパ支持部材の上方に配置することを特徴とする請求項8に記載の歩行者衝突検知装置。
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