JP6485378B2 - 歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造 - Google Patents

歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造 Download PDF

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本発明は、歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造に関する。
下記特許文献1には、歩行者衝突検知システムが開示されている。この歩行者検知システムは、車両における車両前方側に設けられたフロントバンパリンフォースと、フロントバンパリンフォースの車両前方側に設けられたアブソーバと、アブソーバに形成された溝部に挿入されかつ衝突荷重が入力されるとアブソーバの変形により潰れることで歩行者衝突を検知する圧力チューブと、を有している。この圧力チューブにおける車両幅方向端部は、フロントバンパリンフォースの車両幅方向端部で略車両上下方向に沿って配設された縦配策部を含んで車両正面視で略U字状に折り返されている。これにより、フロントバンパリンフォースにおける車両幅方向端部を含めた広い範囲で歩行者検知が可能とされている。
特開2015−74422号公報
ところで、一般的に、アブソーバの溝部に挿入された圧力チューブは、この溝部から離脱しないように溝部に沿って形成されたくわえ込み部によってアブソーバの溝内に保持されている。くわえ込み部は、アブソーバの溝部の開口端部にそれぞれ形成されかつ開口を塞ぐ方向に突出された突出部を含んで構成されており、この突出部が溝部内に挿入されている圧力チューブを溝部の開口から外部へ離脱しないように保持している。一方、この突出部が形成されることで、くわえ込み部の剛性が向上することから、衝突荷重が入力された際にアブソーバにおけるくわえ込み部は変形し難くなる。したがって、くわえ込み部は、歩行者衝突時のアブソーバの変形を抑制しないようアブソーバの溝部に沿って点状に形成されている。しかしながら、特許文献1に開示された構成では、圧力チューブの車両幅方向端部は縦配策部を含んで略U字状に折り返されており、この縦配策部に対応したアブソーバの溝部にくわえ込み部を形成すると、縦配策部の線長は短いことから縦配策部に対応した溝部の長さに対してくわえ込み部が占める割合が大きくなる。つまり、縦配策部に対応した部位のアブソーバは変形が抑制されることから、圧力チューブの縦配策部の潰れが抑制されて歩行者衝突検知性能に影響を及ぼす可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記問題を考慮し、衝突検知性能を低下させることなく衝突検知範囲を広くすることができる歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造を得ることを目的とする。
請求項1記載の発明に係る歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造は、車両における車両前方側に配置されかつ略車両幅方向に沿って延設されているフロントバンパリンフォースと、前記フロントバンパリンフォースの車両前方側に配置されているアブソーバと、前記アブソーバと前記フロントバンパリンフォースとの間に配置されると共に、柔軟なチューブ状に形成され、内部の圧力変化を検知する内圧検知手段に接続されている圧力チューブと、前記アブソーバに形成されると共に内部に前記圧力チューブが収容され、前記圧力チューブの径方向略中心部を通る衝突荷重の入力方向に対し略直交する一対の面で前記圧力チューブを狭持するチューブ狭持部と、前記圧力チューブに隣接して配置されかつ前記アブソーバを切り欠いて形成されている空間部と、を備えたくわえ込み部と、を有している。
請求項1記載の発明によれば、くわえ込み部には、空間部が形成されている。この空間部によって、くわえ込み部の剛性がアブソーバの他の部位よりも低く設定されることから、歩行者衝突時に衝突荷重がアブソーバに加わると、くわえ込み部はこの空間部をきっかけとして変形する。このくわえ込み部の変形によって、くわえ込み部内に収容された圧力チューブにも衝突荷重が伝達されることから、くわえ込み部内の圧力チューブが潰れやすくなる。
また、圧力チューブが収容されるくわえ込み部には、チューブ狭持部が設けられている。このチューブ狭持部は、圧力チューブの径方向略中心部を通る衝突荷重の入力方向に対して略直交する一対の面によって圧力チューブを狭持している。このため、歩行者衝突時に衝突荷重を圧力チューブへと確実に伝達させることができる。したがって、圧力チューブの車両幅方向の端部をフロントバンパリンフォースの車両幅方向端部で車両上下方向に沿って配設させることで衝突検知範囲を広く設定した場合でも、衝突荷重の入力時に圧力チューブの潰れ量を大きくすることができる。これにより、より確実に衝突検知を行うことができる。
請求項1記載の本発明に係る歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造は、衝突検知性能を低下させることなく衝突検知範囲を広くすることができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造を水平方向に沿って切断した状態を示す断面図である。 図1におけるA部を示す拡大断面図である。 一実施形態に係る歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造におけるくわえ込み部を示す拡大断面図である。 対比例に係る歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造の要部を水平方向に沿って切断した状態を示す拡大断面図である。 対比例に係る歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造におけるくわえ込み部を示す拡大断面図である。
以下、図1〜3を用いて、本発明に係る歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印OUTは車両幅方向外側をそれぞれ示す。
図1には、車両における車両前方側に設けられたフロントバンパ10が設けられている。フロントバンパ10は、フロントバンパカバー12と、バンパ骨格部材を成すフロントバンパリンフォース14と、フロントバンパカバー12とフロントバンパリンフォース14との間に配置されたアブソーバ16と、を含んで構成されている。また、フロントバンパ10は、衝突体の車両への衝突を検知するための歩行者衝突検知センサ18を備えている。
フロントバンパカバー12は、樹脂製とされている。このフロントバンパカバー12は、車両の前端を構成すると共に、車幅方向に延在されて、図示しない部分で車体に対し固定的に支持されている。
フロントバンパリンフォース14は、バンパリンフォース本体部15とかさ上げ部材17とで構成されている。バンパリンフォース本体部15は、中空の略矩形柱状に形成されて、車幅方向を長手方向として配置されている。このフロントバンパリンフォース14は、アルミ系等の金属材料によって構成され、押出成形等の手法によって製作されている。
フロントバンパリンフォース14の後側には、車体側の骨格部材を構成する左右一対のフロントサイドメンバ20が前後方向に延在されている。そして、フロントバンパリンフォース14の車両後方側壁部が、クラッシュボックス22を介してフロントサイドメンバ20の前端に連結されている。また、フロントバンパリンフォース14の車幅方向両端部は、クラッシュボックス22及びフロントサイドメンバ20に対して車幅方向外側へ突出されると共に、車両平面視で車両後方側へ屈曲されている。
かさ上げ部材17は、一例として樹脂製とされており、バンパリンフォース本体部15の車両前方側面に沿って設けられている。このかさ上げ部材17により、フロントバンパリンフォース14の車両前方側面26の位置や形状が調整可能とされている。
アブソーバ16は、発泡樹脂材すなわちウレタンフォーム等によって構成されている。アブソーバ16は、平面視でフロントバンパリンフォース14の前側においてフロントバンパリンフォース14に沿うように車幅方向を長手方向とする長尺状に形成されている。具体的には、アブソーバ16におけるクラッシュボックス22に対応した位置から車両幅方向内側の部分は車両幅方向に沿って延設されていると共に、アブソーバ16におけるクラッシュボックス22に対応した位置から車両幅方向外側の部分は、車両平面視で車両後側へ屈曲されている。そして、アブソーバ16の車幅方向外側端における車幅方向の位置が、フロントバンパリンフォース14の車幅方向外側端における車幅方向の位置に略一致している。
アブソーバ16における車両後方側面24は、基本的にフロントバンパリンフォース14の車両前方側面26に当接されているが、図示されるようにフロントバンパリンフォース14の車両前方側面26と離間されている部分が部分的に形成されている。また、アブソーバ16の車両幅方向両端部には、くわえ込み部28がそれぞれ形成されている。このくわえ込み部28は、アブソーバ16の車両後方側面24側に形成されていると共に、フロントバンパリンフォース14の車両前方側面26に当接されている(図2参照)。
図3に示されるように、くわえ込み部28は、車両後方側へ向かって開口された溝部29に沿って一定のピッチで点状に形成されている。溝部29は、後述する圧力チューブ30に沿ってアブソーバ16に形成されており、溝部29の内部に圧力チューブ30が収容されている。そして、くわえ込み部28は、後述する圧力チューブ30の縦配策部44に対応した溝部29に沿って形成されていると共に、このくわえ込み部28はチューブ狭持部32と、空間部34と、突出部36とを有している。なお、圧力チューブ30の縦配策部44以外の箇所(車両幅方向に沿って配策された箇所)に対応した溝部29は、車両後方側へ向かって開口した略U字状に形成されていると共に、この溝部29に沿って一定のピッチで複数のくわえ込み部102(図5参照)が形成されている。このくわえ込み部102には、開口端部にそれぞれ形成されかつ開口を塞ぐ方向に突出された突出部110が形成されている。
チューブ狭持部32は、圧力チューブ30の略車両前後方向に対向して一対に形成されている。具体的には、チューブ狭持部32は、圧力チューブ30の径方向略中心部38を通る歩行者衝突時の衝突荷重の入力方向Fに対して略直交する面33を有していると共に、この面33が圧力チューブ30を略車両前後方向で狭持するように略車両前後方向一対に配置されている。このチューブ狭持部32における車両前方側の面33は、圧力チューブ30の外周面40に沿うようにラウンド形状とされている。なお、圧力チューブ30を収容しているくわえ込み部28が車両平面視で車両後側へ屈曲されているアブソーバ16の車両幅方向端部に形成されていることから、圧力チューブ30の径方向略中心部38を通る衝突荷重の入力方向Fは、車両後方側に向かうに連れて車両幅方向内側へ向かう方向とされている。この衝突荷重の入力方向Fは、衝突モードによって方向が変化する。
空間部34は、くわえ込み部28の内部に収容された圧力チューブ30に隣接して配置されている。具体的には、この空間部34は、アブソーバ16を切り欠くことで形成されており、圧力チューブ30の径方向略中心部38における衝突荷重の入力方向Fに対して略直交かつ略車両幅方向内側に沿って切り欠かれている。この空間部34により、圧力チューブ30の略車両幅方向内側におけるチューブ狭持部32以外の部分には、空間が形成されている。
突出部36は、圧力チューブ30の車両後方側に設けられていると共に、圧力チューブ30を中心に左右一対に形成されている。なお、車両幅方向内側の突出部36は、車両後方側のチューブ狭持部32と一体的に形成されている。そして、左右一対の突出部36は、車両後方側面37がフロントバンパリンフォース14の車両前方側面26に当接されている(図2参照)。
左右一対の突出部36同士の間には、圧力チューブ30の直径よりも小さい間隙である挿通部42が設けられており、この挿通部42を通して圧力チューブ30を変形させながらくわえ込み部28の内部に収容させることで、圧力チューブ30はくわえ込み部28ひいてはアブソーバ16に保持される。すなわち、左右一対の突出部36があることで、くわえ込み部28の内部に収容されている圧力チューブ30がくわえ込み部28から脱落するのを抑制されている。
歩行者衝突検知センサ18は、長尺状に形成された圧力チューブ30と、圧力チューブ30の圧力変化に応じた信号を出力する図示しない圧力センサとを含んで構成されている。そして、歩行者衝突検知センサ18からの信号によって圧力チューブ30内の圧力変化を検知する内圧検知手段としてのECU19が設けられている(図1参照)。
圧力チューブ30は、シリコーンチューブなどによって構成されており、断面略円環状の中空構造体を成している。また、圧力チューブ30の断面形状は圧力チューブ30の長手方向に亘って同一とされている。そして、圧力チューブ30は、フロントバンパリンフォース14に沿って車幅方向を長手方向として配置されていると共に、車両幅方向両端部がフロントバンパリンフォース14の車両幅方向端部で略車両上下方向に沿って配設された縦配策部44(図2参照)を含んで車両正面視で略U字状に折り返されている。この圧力チューブ30の縦配策部44が前述したくわえ込み部28によってアブソーバ16に保持されている。また、圧力チューブ30における縦配策部44以外の箇所もアブソーバ16に複数形成されたくわえ込み部102(図5参照)によってアブソーバ16に保持されている。すなわち、圧力チューブ30は、フロントバンパリンフォース14の車両前方側面26に隣接して配置されている。
圧力センサは、圧力チューブ30の長手方向両端に接続されると共に、車両の図示しない車体部材に固定されている。なお、圧力センサの固定位置は、各種車両に対応して任意に設定可能とされており、例えば、圧力センサをフロントバンパリンフォース14の上面にブラケット等によって固定してもよい。また、圧力センサは、内圧検知手段としてのECU19に電気的に接続されている。そして、圧力チューブ30が変形することで、圧力チューブ30内の圧力変化に応じた信号が圧力センサからECU19へ出力されるようになっている。
また、前述したECU19には、図示しない衝突速度センサが電気的に接続されており、衝突速度センサは、衝突体との衝突速度に応じた信号をECU19に出力するようになっている。そして、ECU19は、前述した圧力センサの出力信号に基づいて圧力チューブ30内の圧力変化を検知して衝突荷重を算出すると共に、衝突速度センサの出力信号に基づいて衝突速度を算出するようになっている。さらに、ECU19は、算出された衝突荷重及び衝突速度から衝突体の有効質量を求めると共に、有効質量が閾値を超えるか否かを判断して、フロントバンパへの衝突体が歩行者であるのか歩行者以外(例えば、ロードサイドマーカーやポストコーン等の路上障害物)であるのかを判定するようになっている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
ここで、図4、5に示される対比例を用いながら、本実施形態の作用並びに効果を説明することにする。なお、対比例の本実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、アブソーバ100の車両幅方向両端部には、くわえ込み部102がそれぞれ形成されている。このくわえ込み部102は、アブソーバ100の車両後方側面104に形成されていると共に、フロントバンパリンフォース14の車両前方側面26に向かって突出することでフロントバンパリンフォース14の車両前方側面26に当接されている。
図5に示されるように、くわえ込み部102は、車両後方側へ向かって開口された車両平面視で略U字状の溝部108を有している。この溝部108は、圧力チューブ30に沿ってアブソーバ100に形成されており、溝部108の内部に圧力チューブ30が収容されている。そして、くわえ込み部102には、突出部110が形成されている。
すなわち、圧力チューブ30は、溝部108から離脱しないようにアブソーバ100に形成されたくわえ込み部102によってアブソーバ100の溝部108内に保持されている。くわえ込み部102は、アブソーバ100の溝部108の開口端部にそれぞれ形成されかつ開口112を塞ぐ方向に突出された突出部110を含んで構成されており、この突出部110が溝部108内に挿入されている圧力チューブ30を溝部108の開口112から外部へ離脱しないように保持している。一方、この突出部110が形成されることで、くわえ込み部102の剛性が向上することから、衝突荷重が入力された際にアブソーバ100におけるくわえ込み部102は変形し難くなる。したがって、くわえ込み部102は、歩行者衝突時のアブソーバ100の変形を抑制しないようアブソーバ100の溝部108に沿って点状に形成されている。しかしながら、フロントバンパリンフォース14における車両幅方向両端部での歩行者衝突を検知するために圧力チューブ30の車両幅方向端部をフロントバンパリンフォース14の車両幅方向端部で略車両上下方向に沿って配設された縦配策部を含んで略U字状に折り返す構成にした場合、この縦配策部に対応したアブソーバ100の溝部108にくわえ込み部102を形成すると、縦配策部の線長は短いことから縦配策部に対応した溝部108の長さに対してくわえ込み部102が占める割合が大きくなる。つまり、縦配策部に対応した部位のアブソーバ100は変形が抑制されることから、圧力チューブ30の縦配策部の潰れが抑制されて歩行者衝突検知性能に影響を及ぼす可能性がある。したがって、上記対比例はこの点で改良の余地がある。
これに対し、本実施形態では、図3に示されるように、くわえ込み部28には、空間部34が形成されている。この空間部34によって、くわえ込み部28の剛性がアブソーバ16の他の部位よりも低く設定されることから、歩行者衝突時に衝突荷重がアブソーバ16に加わると、くわえ込み部28はこの空間部34をきっかけとして変形する。このくわえ込み部28の変形によって、くわえ込み部28内に収容された圧力チューブ30にも衝突荷重が伝達されることから、くわえ込み部28内の圧力チューブ30が潰れやすくなる。
また、圧力チューブ30が収容されるくわえ込み部28には、チューブ狭持部32が設けられている。このチューブ狭持部32は、圧力チューブ30の径方向略中心部38を通る衝突荷重の入力方向に対して略直交する一対の面33によって圧力チューブ30を狭持している。このため、歩行者衝突時に衝突荷重を圧力チューブ30へと確実に伝達させることができる。したがって、圧力チューブ30の車両幅方向の端部をフロントバンパリンフォース14の車両幅方向端部で車両上下方向に沿って配設させることで衝突検知範囲を広く設定した場合でも、衝突荷重の入力時に圧力チューブ30の潰れ量を大きくすることができる。これにより、より確実に衝突検知を行うことができる。これらのことから、衝突検知性能を低下させることなく衝突検知範囲を広くすることができる。
さらに、車両後方側のチューブ狭持部32は、突出部36と一体的に形成されており、この突出部36は、車両後方側面37がフロントバンパリンフォース14の車両前方側面26に当接されている(図2参照)。つまり、突出部36ひいては車両後方側のチューブ狭持部32に入力される衝突荷重は、剛体であるフロントバンパリンフォース14によって受け止められることから、車両後方側のチューブ狭持部32は衝突荷重の入力による変位が抑制される。これによって、チューブ狭持部32に狭持されている圧力チューブ30に衝突荷重が効果的に集中して圧力チューブ30の潰れ量をより大きくすることができる。これにより、衝突検知性能をより向上させることができる。
さらにまた、空間部34が圧力チューブ30に隣接して配置されていることから、衝突荷重がフロントバンパ10の内部に設けられているアブソーバ16に加わって圧力チューブ30が変形する際に、変形した圧力チューブ30の変形代を空間部34にて吸収することができる。つまり、圧力チューブ30を一層変形させ易くすることができるので、圧力チューブ30の潰れ量を一層大きくすることができる。これにより、衝突検知性能を一層向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
14 フロントバンパリンフォース
16 アブソーバ
18 歩行者衝突検知センサ
19 ECU(内圧検知手段)
28 くわえ込み部
30 圧力チューブ
32 チューブ狭持部
33 面
34 空間部
38 径方向略中心部
F 衝突荷重の入力方向

Claims (1)

  1. 車両における車両前方側に配置されかつ略車両幅方向に沿って延設されているフロントバンパリンフォースと、
    前記フロントバンパリンフォースの車両前方側に配置されているアブソーバと、
    前記アブソーバと前記フロントバンパリンフォースとの間に配置されると共に、柔軟なチューブ状に形成され、内部の圧力変化を検知する内圧検知手段に接続されている圧力チューブと、
    前記アブソーバに形成されると共に内部に前記圧力チューブが収容され、前記圧力チューブの径方向略中心部を通る衝突荷重の入力方向に対し略直交する一対の面で前記圧力チューブを狭持するチューブ狭持部と、前記圧力チューブに隣接して配置されかつ前記アブソーバを切り欠いて形成されている空間部と、を備えたくわえ込み部と、
    を有している歩行者衝突検知センサを備えた車両前部構造。
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