JP6511885B2 - 自動車の前部構造 - Google Patents

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本発明は、自動車の前部構造に関するものであって、自動車の正面衝突時における荷重を効率的に受け止めることができる自動車の前部構造に関する。
特許文献1には、車両前後方向に沿って配設されるサイドメンバと、サイドメンバのエンジンルームに対応する位置にパワートレインを搭載するサブフレームと、を備えた自動車の前部構造が開示されている。サブフレームは、前側フレーム部材と、前側フレーム部材に対して所定間隔離隔した後側フレーム部材と、前側フレーム部材及び後側フレーム部材の左右両端を個別に連結する左側フレーム部材及び右側フレーム部材とで井桁状に構成されている。そして、左側フレーム部材及び右側フレーム部材の前後方向中央部における上面にそれぞれエンジンマウントが配置され、これらのエンジンマウントにパワートレインに形成されたエンジンマウントブラケットが固定される。また、サブフレームは、その四隅における前側に前側弾性体が、後側に後側弾性体がそれぞれ装着され、これら前側弾性体及び後側弾性体をサイドメンバに形成された取付部に取り付けることにより、サイドメンバに支持される。
特許文献2には、車両前後方向に沿って配設されるフロントサイドメンバと、フロントサイドメンバに設けられたサブフレーム取付部の下面側にゴムブッシュを介して取り付けられたフロントサブフレームと、を備えた自動車の前部構造が開示されている。フロントサブフレームは、井桁状であり、車幅方向外側部に左右一対のサブフレームを備えている。左右一対のサブフレームの前端部は、フロントクロスメンバで互いに連結され、左右一対のサブフレームの後端部は、リヤクロスメンバで互いに連結されている。そして、左右一対のサブフレームの前後方向中間部となる長手方向略中央部はエンジンマウント支持部となり、エンジンマウントブラケットがサブフレームの上部に溶接等によって固定されている。これにより、エンジンマウント支持部は、サブフレームの車両前後方向に沿った前方部位及び後方部位に比べて剛性が高くなり、エンジンマウントブラケットに設けられたエンジンマウントを介してパワートレインが支持される。また、フロントクロスメンバの車幅方向中央部の上部にもエンジンマウントが設けられており、パワートレインは、フロントクロスメンバに設けられたエンジンマウントによっても支持される。
特開2002−347448号公報 特開2008−18901号公報
しかしながら、特許文献1に開示された自動車の前部構造は、左側フレーム部材及び右側フレーム部材の前後方向中央部における上面にそれぞれエンジンマウントが配置され、これらのエンジンマウントにパワートレインに形成されたエンジンマウントブラケットが固定されるので、左側フレーム部材及び右側フレーム部材の前後方向中央部の剛性を高める必要がある。これにより、左側フレーム部材及び右側フレーム部材の剛性が局部的に大きくなり、自動車の正面衝突時における荷重を効率的に受け止めることができない。
同様に、特許文献2に開示された自動車の前部構造は、左右一対のサブフレームの前後方向中間部となる長手方向略中央部がエンジンマウント支持部となり、サブフレームの車両前後方向に沿った前方部位及び後方部位に比べて剛性が高くなる。これにより、左右一対のサブフレームの剛性が局部的に大きくなり、自動車の正面衝突時における荷重を効率的に受け止めることができない。
上記実情に鑑みて、本発明は、自動車の正面衝突時における荷重を効率的に受け止めることができる自動車の前部構造を提供することを課題とする。
本発明は、車両の前部に設置されるパワートレインと、前記パワートレインの両側に車両前後方向に沿って設けられ、後部が斜め下方に延在する一対のサイドメンバと、前記パワートレインの後方で車幅方向に沿って設けられ、前記一対のサイドメンバの後部に連結されるクロスメンバと、前記クロスメンバの車幅方向両側に設けられ、前記クロスメンバの先端から車両前後方向に沿って前方に延在する一対のサブフレームと、前記一対のサイドメンバと前記一対のサブフレームの先端とを連結する前側ブラケットと、前記一対のサブフレームの車両前後方向前方域で車幅方向に架設され、両端が前記前側ブラケットの直後に固定されるとともに前記パワートレインの前部を支持するサブクロスメンバを含んで構成されるフロントマウントと、前記クロスメンバに設置されて前記パワートレインの後部を支持するリヤマウントと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、パワートレインは、一対のサブフレームの車両前後方向前方域で車幅方向に架設され、両端が前側ブラケットの直後に固定されるとともにパワートレインの前部を支持するサブクロスメンバを含んで構成されるフロントマウントと、クロスメンバに設置されてパワートレインの後部を支持するリヤマウントとに支持されるので、自動車の正面衝突時における荷重をリヤマウントで受け止めるだけでなく、一対のサブフレームへも伝達することができる。また、自動車の正面衝突時における荷重は、一対のサイドメンバと一対のサブフレームとに伝達されるので、自動車の正面衝突時における荷重を一対のサイドメンバと一対のサブフレームとにより効率的に受け止めることができる。
本発明の一態様では、前記クロスメンバは、サスペンションを支持するサスペンションクロスメンバである。
このようにすれば、サブクロスメンバを含んで構成されるフロントマウントとサスペンションクロスメンバに設置されるリヤマウントとにパワートレインを支持させた状態で、これらを車体に組み付けることができる。これにより、組立作業性の向上を図ることができる。
本発明の一態様では、前記一対のサブフレームは、前記フロントマウントの後方となる位置にそれぞれ弱部を有する。
このようにすれば、自動車の正面衝突時に所定以上の荷重が作用すると、一対のサブフレームがフロントマウントの後方となる弱部で折れ曲がるので、パワートレインがクロスメンバ後方のキャビンに進入するのを抑制することができる。
本発明の一態様では、前記弱部は、操舵された前輪を回避する回避部に設けられる。
このようにすれば、弱部が回避部に設けられるので、回避部のほかに別途弱部を設ける必要がない。
以上説明したように、本発明によれば、パワートレインは、一対のサブフレームの車両前後方向前方域で車幅方向に架設され、両端が前側ブラケットの直後に固定されるとともにパワートレインの前部を支持するサブクロスメンバを含んで構成されるフロントマウントと、クロスメンバに設置されてパワートレインの後部を支持するリヤマウントとに支持されるので、自動車の正面衝突時における荷重をリヤマウントで受け止めるだけでなく、一対のサブフレームへも伝達することができる。また、自動車の正面衝突時における荷重は、一対のサイドメンバと一対のサブフレームとに伝達されるので、自動車の正面衝突時における荷重を一対のサイドメンバと一対のサブフレームとにより効率的に受け止めることができる。
本発明の実施形態に係る自動車の前部構造を示す斜視図である。 図1に示した自動車の前部構造を示す平面図である。 図2に示した自動車の前部構造を示す側面図である。 図2に示したIV−IV線断面図である。 自動車が正面衝突した場合における荷重の伝達を説明するための模式図である。 自動車が正面衝突した場合における荷重の伝達を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る自動車の前部構造に好適な実施形態を詳細に説明する。尚、本実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、本実施形態で説明する構成の全てが本発明の解決手段として必須とされるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1の前部構造を示す斜視図である。図2は、図1に示した自動車1の前部構造を示す平面図であり、図3は、図2に示した自動車1の前部構造を示す側面図である。図4は、図2に示したIV−IV線断面図である。
図1から図3に示すように、本発明の実施形態に係る自動車1は、自動車1の前部にパワートレイン2が搭載されたものであり、自動車1の前部にパワートレイン2のほか、一対のフロントサイドメンバ3,3(図2及び図3参照)、クロスメンバ4、及び一対のサブフレーム5,5を備えて構成されている。
パワートレイン2は、自動車1の動力源となるものであり、本実施形態に係るパワートレイン2は、自動車用のエンジンとトランスミッションとが連結されて構成されている。
図2及び図3に示すように、一対のフロントサイドメンバ3,3は、自動車1の骨格を構成する車体部材であって、パワートレイン2の両側において車両前後方向に沿って設けられている。一対のフロントサイドメンバ3,3は、それぞれ、断面が矩形の角筒形状に形成され、後部31が斜め下方に延在している。
クロスメンバ4は、車幅方向に沿って設けられる車体部材であって、パワートレイン2の後方で車幅方向に沿って設けられ、一対のフロントサイドメンバ3,3の後側に連結される。本実施形態において対象となるクロスメンバ4は、パワートレイン2の後方直後に設置されるサスペンションクロスメンバ40である。
図1から図3に示すように、サスペンションクロスメンバ40は、サスペンション(図示せず)を支持するためのものであり、アッパーフレーム41とアッパーフレーム41に接合されたロアフレーム42(図3参照)とにより構成される。アッパーフレーム41は、均一な厚みを有する鋼板をプレス成形したものであり、下面が開口した箱形形状に形成され、車幅方向に沿って配置される。ロアフレーム42は、アッパーフレーム41と同様、均一な厚みを有する鋼板をプレス成形したものであり、アッパーフレーム41の開口前縁と開口後縁とに設けられたフランジ411,412(図2参照)の下面に接合される。これにより、アッパーフレーム41がサスペンションクロスメンバ40の上壁部を構成し、ロアフレーム42がサスペンションクロスメンバ40の下壁部を構成する。
また、サスペンションクロスメンバ40は、車両前方側の車幅方向両側端部でサスペンションクロスメンバ40の上壁部上面から上方に延びる一対の前方側支持部43,43と、車両後方側の車幅方向両側端部に設けた一対の後方側支持部44,44の四箇所で一対のフロントサイドメンバ3,3に連結される。そして、サスペンションクロスメンバ40は、車幅方向両側端部がそれぞれ前方側支持部43,43及び後方側支持部44,44を介して一対のフロントサイドメンバ3,3に支持される。
また、サスペンションクロスメンバ40の車幅方向両側端部には、それぞれ前側アーム支持部45と後側アーム支持部46とが設けられている。前側アーム支持部45と後側アーム支持部46とは、サスペンションアーム(ロアアーム)47を支持するためのもので、前側アーム支持部45は車幅方向外側斜め前方に延設され、後側アーム支持部46は車幅方向斜め後方に延設されている。
前側アーム支持部45と後側アーム支持部46とにはサスペンションアーム47が上下方向に回動可能に支持される。サスペンションアーム47の先端部(外側端部)にはナックル(図示せず)が設けられ、ナックルを介して前輪6(図2参照)が支持される。
また、サスペンションクロスメンバ40の車幅方向両側の前端部には、それぞれ一対のサブフレーム5が連結される連結部48が設けられている。この連結部48には、前面及び側面が開口する収容部481が設けられている。収容部481は、サブフレーム5の後端部51が挿入可能であり、収容部481に収容されたサブフレーム5の後端部51は、収容部481及びサブフレーム5の後端部51を貫通するボルト482(図1及び図2参照)によってサスペンションクロスメンバ40に締結される。
一対のサブフレーム5,5は、上述した一対のフロントサイドメンバ3,3と同様、車両前後方向に沿って設けられる車体部材であり、サスペンションクロスメンバ40の幅方向両側において、サスペンションクロスメンバ40の先端から車両前後方向に沿って前方に延在している。
図2に示すように、一対のサブフレーム5,5は、操舵された前輪6を回避するように、車両前後方向後方域52は、上述した一対のフロントサイドメンバ3,3よりも車幅方向内側に設けられ、車両前後方向前方域53は、車両前後方向略中央において屈曲し、車幅方向外側に向けて延在する。これにより、一対のサブフレーム5,5の車両前後方向後方域52は、操舵された前輪6を回避する回避部54を構成する。
図4に示すように、一対のサブフレーム5,5は、上述した一対のフロントサイドメンバ3,3よりも断面が小さな角筒状に形成され、回避部54の内側の上部に下方に凹設された凹陥部55が形成されている。凹陥部55は、その前方域及び後方域よりも剛性が小さくなる弱部として前方域及び後方域よりも断面が小さくなるように形成されている。これにより、自動車1が正面衝突し、所定値以上の荷重が作用した場合に、一対のサブフレーム5,5は、それぞれ凹陥部55を境に下方へ折れ曲がるように構成されている。
図3に示すように、一対のフロントサイドメンバ3,3と一対のサブフレーム5,5とは、その前端部が前側ブラケット7で連結されている。これにより、フロントサイドメンバ3とサブフレーム5とは、前側ブラケット7を介して一体化されている。
また、図1から図3に示すように、上述したパワートレイン2は、フロントマウント8とリヤマウント9とに支持されている。
フロントマウント8は、パワートレイン2の前側を弾性支持するためのものであり、一対のサブフレーム5,5の車両前後方向前方域53で車幅方向に架設されている。フロントマウント8は、パワートレイン2側に固定されるサブクロスメンバ81と、一対のサブフレーム5,5側に固定される一対のブラケット82,82とを備えている。
サブクロスメンバ81は、パワートレイン2を支持するための支持部材であり、車幅方向に沿って設けられている。サブクロスメンバ81は、その両端部に弾性支持部83を有しており、弾性支持部83を介して両端部が一対のサブフレーム5,5に弾性支持されている。サブクロスメンバ81は、パワートレイン2の前方下部にボルト(図示せず)によって固定される。
一対のブラケット82,82は、サブクロスメンバ81の両端部(弾性支持部83)を一対のサブフレーム5,5に支持するためのものであり、一対のサブフレーム5,5の車両前後方向前方域53で、前側ブラケット7の直後に固定されている。そして、一対のブラケット82,82には、サブクロスメンバ81両端部の弾性支持部83が軸84を介して軸支されている。これにより、サブクロスメンバ81が一対のブラケット82,82に弾性支持され、パワートレイン2の前部が一対のサブフレーム5,5に弾性支持される。
なお、一対のブラケット82,82は、一対のサブフレーム5,5の車両前後方向前方域53において前側ブラケット7の直後でかつ凹陥部55の直前に配置されている。これにより、パワートレイン2に入力された荷重をブラケット82,82を介して一対のサブフレーム5,5に伝達することが可能となる上、一対のサブフレーム5,5を凹陥部55で確実に下方へ折り曲げることが可能となる。
リヤマウント9は、パワートレイン2の後側を弾性支持するためのものであり、サスペンションクロスメンバ40に設置されている。リヤマウント9は、パワートレイン2側に固定されるプラントブラケット91とサスペンションクロスメンバ40側に固定されるマウントブラケット92とを備えている。
プラントブラケット91は、パワートレイン2を支持するための支持部材であり、車幅方向片側寄りで車両前後方向に沿って設けられている。図1及び図3に示すように、プラントブラケット91は、パワートレイン2の後側を支持するのに十分な強度を有するブロック状に形成され、図2に示すように、その後側はマウントブラケット92が収容されるように二股に分かれている。プラントブラケット91は、前側がパワートレイン2の後部にボルト(図示せず)により固定され、後側がマウントブラケット92に支持されている。
マウントブラケット92は、プラントブラケット91を弾性支持するための支持部材であり、サスペンションクロスメンバ40の上面に固定されている。マウントブラケット92は、その前部に弾性支持部921を有しており、弾性支持部921がプラントブラケット91の後側で二股に分かれた部位に収容されるとともに軸93を介して軸支されている。これにより、プラントブラケット91がマウントブラケット92に弾性支持され、パワートレイン2の後部がサスペンションクロスメンバ40に弾性支持される。
図5及び図6は、自動車1が正面衝突した場合における荷重の伝達を説明するための模式図である。図5及び図6を用いて自動車1が正面衝突した場合における作用効果を説明する。
図5に示すように、フロントサイドメンバ3の上にマウント108を設置した場合、車両が前面衝突すると、フロントサイドメンバ3が潰れるため、マウント108でパワートレイン2を支持できなくなる。したがって、パワートレイン2への入力及び変位をリヤマウント9のみで支える必要があり、受け止める荷重の限界が低く、強固な補強をしなければならなかった。
これに対して、一対のサブフレーム5,5の上にフロントマウント8を配置した場合、衝突による荷重をフロントマウント8から一対のサブフレーム5,5に伝えることができ、より大きな荷重を受け止めることができる。これにより、パワートレイン2のキャビンへの進入を抑制することができる。
さらに、図5に示すように、フロントサイドメンバ3の上にマウント108を設置すると、マウント108からパワートレイン2の重心Gまでの距離が大きく、パワートレイン2の振動伝達を抑制することができない。
これに対して、一対のサブフレーム5,5の上にフロントマウント8を配置すると、フロントマウント8とリヤマウント9を結ぶ仮想面Mからパワートレイン2の重心Gまでの距離が小さくて済む。これにより、パワートレイン2の振動伝達を抑制することができる。これにより、一対のサブフレーム5,5の上にフロントマウント8を配置すると、振動伝達についても有利である。
また、例えば、フロントサイドメンバ3にマウント108を設置すると、フロントサイドメンバ3のマウント108が設置される部位の剛性が高くなる。これにより、衝突時におけるフロントサイドメンバ3の変形が阻害され、その分、変形により吸収できる荷重が小さくなってしまうため、フロントサイドメンバ3の衝突性能が阻害される。
これに対して、一対のサブフレーム5,5の上にフロントマウント8を配置すると、フロントサイドメンバ3の変形が阻害されることがないため、自動車1の正面衝突時におけるフロントサイドメンバ3のコントロールが容易である。
また、一対のサブフレーム5,5の上にフロントマウント8を配置すると、剛性が高くなるブラケット82をサブフレーム5,5の前側(前側ブラケット7)に極力近づけることで局部的に剛性が高くならないようにすることができる上、フロントマウント8とリヤマウント9との前後間隔を大きく取ることができる。これにより、一対のサブフレーム5,5の支持剛性及びパワートレイン2の支持バランスが良好なものとなる。
また、図6に示すように、車両前後方向においてブラケット82の後方域に弱部である凹陥部55を設けることにより、その直前までとの剛性変化も利用し、一対のサブフレーム5,5を凹陥部55で確実に折れるように積極的にモードコントロールを行うことができる。
これにより、パワートレイン2に作用する荷重を確実にサブフレーム5,5で受け止めるとともにパワートレイン2を確実に下方側へ変位させることができるので、パワートレイン2の車室側への侵入量を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る自動車1によれば、パワートレイン2は、一対のサブフレーム5,5の車両前後方向前方域53に架設されたフロントマウント8と、サスペンションクロスメンバ40に設置されたリヤマウント9と、に支持されるので、一対のフロントサイドメンバ3,3にマウントを設置する必要がなくなり、自動車1の正面衝突時における一対のフロントサイドメンバ3,3の衝撃吸収性能を維持してパワートレイン2への入力荷重をリヤマウント9で受け止めるだけでなく、一対のサブフレーム5,5へも積極的に伝達することができる。また、自動車1の正面衝突時における荷重は、一対のフロントサイドメンバ3,3と一対のサブフレーム5,5とに伝達されるので、自動車1の正面衝突時における荷重を一対のフロントサイドメンバ3,3と一対のサブフレーム5,5とより効率的に受け止めることができる。
また、一対のサブフレーム5,5の車両前後方向前方域53に架設されたフロントマウント8と、サスペンションクロスメンバ40に設置されたリヤマウント9とにパワートレイン2を支持させた状態で、これらを車体に組み付けることができる。これにより、組立作業性の向上を図ることができる。
また、前側ブラケット7の直後にフロントマウント8のブラケット82が固定されているので、サブフレーム5の途中で剛性が大きくなることがなく、サブフレーム5に伝達される荷重をサブフレームの車両前後方向全体で受け止めることができる。さらにフロントマウント8とリヤマウント9との前後間隔を大きく取ることができ、パワートレイン2の前後の振れをより確実に抑制することができる。
また、自動車の正面衝突時に所定以上の荷重が作用すると、一対のサブフレーム5,5がフロントマウント8の後方となる凹陥部(弱部)55で下方向へ折れ曲がるので、パワートレイン2がサスペンションクロスメンバ40の後方のキャビン(図示せず)に進入するのを抑制することができる。
また、凹陥部55が回避部54の内側に設けられるので、回避部54のほかに別途弱部を設ける必要がない。
以上説明したように、本発明は、自動車の正面衝突時における荷重を効率的に受け止めることができるので、特に、エンジンルームのスペースが限られた自動車の前部構造に好適である。
1 自動車
2 パワートレイン
3 フロントサイドメンバ
31 後部
4 クロスメンバ
40 サスペンションクロスメンバ
41 アッパーフレーム
411 フランジ
412 フランジ
42 ロアフレーム
43 前方側支持部
44 後方側支持部
45 前側アーム支持部
46 後側アーム支持部
47 サスペンションアーム
48 連結部
481 収容部
482 ボルト
5 サブフレーム
51 後端部
52 車両前後方向後方域
53 車両前後方向前方域
54 回避部
55 凹陥部
6 前輪
7 前側ブラケット
8 フロントマウント
81 サブクロスメンバ
82 ブラケット
83 弾性支持部
84 軸
9 リヤマウント
91 プラントブラケット
92 マウントブラケット
921 弾性支持部
924 軸受部
93 ネジ(軸)

Claims (3)

  1. 車両の前部に設置されるパワートレインと、
    前記パワートレインの両側に車両前後方向に沿って設けられ、後部が斜め下方に延在する一対のサイドメンバと、
    前記パワートレインの後方で車幅方向に沿って設けられ、前記一対のサイドメンバの後部に連結されるクロスメンバと、
    前記クロスメンバの車幅方向両側に設けられ、前記クロスメンバの先端から車両前後方向に沿って前方に延在する一対のサブフレームと、
    前記一対のサイドメンバと前記一対のサブフレームの先端とを連結する前側ブラケットと、
    前記一対のサブフレームの車両前後方向前方域で車幅方向に架設され、両端が前記前側ブラケットの直後に固定されるとともに前記パワートレインの前部を支持するサブクロスメンバを含んで構成されるフロントマウントと、
    前記クロスメンバに設置されて前記パワートレインの後部を支持するリヤマウントと、
    を備え
    前記一対のサブフレームは、前記フロントマウントが設けられる位置の直後に、それぞれ弱部を有することを特徴とする自動車の前部構造。
  2. 前記クロスメンバは、サスペンションを支持するサスペンションクロスメンバであることを特徴とする請求項1に記載の自動車の前部構造。
  3. 前記弱部は、操舵された前輪を回避する回避部に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車の前部構造。
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