JP2017081446A - 車両用サブフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成で、必要な生産性を維持しながら、車体側への装着性や種々の外力印加部品の装着性を向上することができると共に、強度や剛性を増大することができる車両用サブフレームを提供する。
【解決手段】本体部10の車両の前方端であって幅方向の端部に、車両の前後方向で互いに対向する第1部材90、120及び第2部材100、130で構成される左右一対の連結部材80、110が接続され、連結部材80、110においては、その上方側で本体部10を車体へ取り付ける車体取付部A1、A2と、その下方側でサスペンションアームを支持するサスペンションアーム支持部S1、S2と、が、車両の前後方向で互いに偏位して配設される。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用サブフレームに関し、特に、サスペンションアーム等を支持して自動車等の車両に装着される車両用サブフレームに関するものである。
近年、自動車等の車両に装着されるサブフレームにおいては、サスペンションアームやスタビライザ等のサスペンション関連部品、ステアリングギアボックス等のステアリング関連部品、及びエンジン・トランスミッション系のマウント関連部品といった種々の外力印加部品が装着されるようになっている。
そのため、かかるサブフレームに対しては、その生産性等を向上させながら、その強度や剛性をより増大させた態様で車両の車体に装着されることが求められている。
かかる状況下で、特許文献1は、車両の前部構造に関し、新たな補強部材の配設、板厚の増大、及び溶接箇所の増加等を伴わずにロアアーム取付用ブラケットの耐久性を向上させるために、サイドメンバとサスペンションメンバとにわたって連結され、略上下方向に配設されるステー部材と、サスペンションメンバにロアアームを取り付けるため、サスペンションメンバに配設されるロアアーム取付用ブラケットと、を備え、ステー部材をロアアーム取付用ブラケットに当て付けて溶接した構成を開示している。
また、特許文献2は、サスペンションフレーム構造に関し、取付位置精度や剛性を確保しやすいと共に、生産性の向上を図るために、メンバ本体の左右に対応して取り付けられた左右のボディ取付部材に、左右のロアアームの前側支持部を軸方向を前後方向にして支持した構成を開示している。
特開2011−93348号公報 特開2012−192838号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、ステー部材及びロアアーム取付用ブラケットが別部材で構成されているため、各々の部材をサスペンションメンバ本体に溶接する際の溶接作業が煩雑となり、溶接工程ひいては製造工程を簡素化する観点から改善の余地がある。
また、本発明者の検討によれば、特許文献2の構成においては、ボディ取付部材が開断面を呈する構成であるため、ボディ取付部材自体の強度や剛性の確保が難しく、サスペンションアームからの入力荷重を効率良く車体側へ伝達する観点から改善の余地がある。
つまり、本発明者の検討によれば、必要な生産性を維持しながら、車体側への装着性や種々の外力印加部品の装着性を向上することができると共に、強度や剛性を増大することができる新規な構成を有する車両用サブフレームの実現が強く求められた状況にある。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、簡便な構成で、必要な生産性を維持しながら、車体側への装着性や種々の外力印加部品の装着性を向上することができると共に、強度や剛性を増大することができる車両用サブフレームを提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明の第1の局面における車両用サブフレームは、車両の上下方向の上方側に位置すると共に成形された板状部材である上部材、及び前記上部材に対して前記上下方向の下方側で対向すると共に成形された板状部材である下部材と、が協働して閉断面を成す本体部と、前記車両の前後方向で互いに対向すると共に各々が成形された板状部材である第1部材及び第2部材で各々構成されると共に、前記本体部の前記車両の前後方向の前方側であってかつ前記車両の幅方向の両端部において前記本体部に対応して接続される一対の連結部材と、を備え、前記一対の連結部材は、各々、前記第1部材及び前記第2部材の前記上方側の部分で前記本体部を車体へ取り付ける車体取付部を画成すると共に、前記第1部材及び前記第2部材の前記下方側の部分でサスペンションアームを支持するサスペンションアーム支持部を画成し、前記一対の連結部材において、各々、前記第1部材及び前記第2部材が前記前後方向で対向した状態で、前記第1部材及び前記第2部材の前記上方側の前記部分と、前記第1部材及び前記第2部材の前記下方側の前記部分と、が、前記前後方向に偏位した位置に配設されることにより、前記車体取付部と、前記サスペンションアーム支持部と、が、前記前後方向で偏位して配設される構成を有する。
また、本発明は、かかる第1の局面に加え、前記一対の連結部材において、各々、前記第1部材は、前記第2部材に対して前記前方側に位置する部材であって、前記第2部材の板厚以上に設定された板厚を有することを第2の曲面とする。
また、本発明は、かかる第2の局面に加え、前記一対の連結部材において、各々、前記第1部材に対して、前記前方側に突出する突出取付部材が接続されることを第3の曲面とする。
また、本発明は、かかる第1から第3のいずれかの局面に加え、前記本体部は、前記本体部の前記前方側の端部が前記前後方向の後方側に向かって陥設された凹形状を呈し、前記上部材は、前記凹形状に沿いながら前記上方側へ突出すると共に、前記一対の連結部材間の各々の車体取付部及びサスペンションアーム支持部の間の部分に溶接されることにより前記一対の連結部材間を接続する梁形状部を有することを第4の曲面とする。
また、本発明は、かかる第4の局面に加え、前記梁形状部は、前記車両のステアリング系のステアリングギアボックスを取り付けるステアリングギアボックス取付部を有することを第5の曲面とする。
また、本発明は、かかる第4または第5のいずれかの局面に加え、前記梁形状部は、前記車両のエンジン・ミッション系を連結するトルクロッドを取り付けるトルクロッド取付部を有することを第6の曲面とする。
また、本発明は、かかる第6の局面に加え、前記本体部は、前記幅方向の中央部において上方に凸の形状を呈することにより前記本体部の前記下方側に空間部を形成し、前記トルクロッド取付部は、前記空間部において、前記下部材の下面に固設されて前記トルクロッドを支持する支持部材、及び前記下部材の前記下面と前記支持部材との間に画成されて、前記トルクロッドの一端部を収容する収容空間部を有することを第7の曲面とする。
本発明の第1の局面における構成によれば、一対の連結部材において、各々、第1部材及び第2部材が前後方向で対向した状態で、第1部材及び第2部材の上方側の部分と、第1部材及び第2部材の下方側の部分と、が、前後方向に偏位した位置に配設されることにより、車体取付部と、サスペンションアーム支持部と、が、前後方向で偏位して配設されることにより、簡便な構成で、必要な生産性を維持しながら、車体側への装着性や種々の外力印加部品の装着性を向上することができると共に、強度や剛性を増大することができる。つまり、車体取付部とサスペンションアーム支持部とが車両の前後方向で互いに偏移する位置に自由度高く設定しながら、構成部品数を不要に増やすことなく、車体取付部及びサスペンションアーム支持部を構成することができる。
また、本発明の第2の局面における構成によれば、一対の連結部材において、各々、第1部材が、第2部材に対して前方側に位置する部材であって、第2部材の板厚以上に設定された板厚を有することにより、サスペンションアームの支持剛性を増大することができると共に、連結部材、ひいてはサブフレームの強度や剛性を増大することができる。
また、本発明の第3の局面における構成によれば、一対の連結部材において、各々、第1部材に対して、前方側に突出する突出取付部材が接続されることにより、突出取付部材の支持強度を高めた態様で、衝突撃力印加時の変形許容部材を車両用サブフレームに装着することができる。
また、本発明の第4の局面における構成によれば、本体部が、本体部の前方側の端部が前後方向の後方側に向かって陥設された凹形状を呈し、上部材が、凹形状に沿いながら上方側へ突出すると共に、一対の連結部材間の各々の車体取付部及びサスペンションアーム支持部の間の部分に溶接されることにより一対の連結部材間を接続する梁形状部を有するものであるため、サスペンションアームからの入力荷重や衝突撃力印加時の撃力に対する十分な耐性を実現することができる。
また、本発明の第5の局面における構成によれば、梁形状部が、車両のステアリング系のステアリングギアボックスを取り付けるステアリングギアボックス取付部を有することにより、ステアリングギアボックスの支持剛性を増大することができる。
また、本発明の第6の局面における構成によれば、梁形状部が、車両のエンジン・ミッション系を連結するトルクロッドを取り付けるトルクロッド取付部を有することにより、トルクロッドの支持剛性を増大することができる。
また、本発明の第7の局面における構成によれば、本体部が、幅方向の中央部において上方に凸の形状を呈することにより本体部の下方側に空間部を形成し、トルクロッド取付部が、空間部において、下部材の下面に固設されてトルクロッドを支持する支持部材、及び下部材の下面と支持部材との間に画成されて、トルクロッドの一端部を収容する収容空間部を有するものであるため、簡便な構成で、トルクロッドを車両用サブフレームに装着することができるトルクロッド取付部を、不要に下方に突出させない態様で、実現することができる。
本発明の実施形態における車両用サブフレームの斜視図である。 本実施形態における車両用サブフレームの構成を示す平面図である。 本実施形態における車両用サブフレームの構成を示す底面図である。 本実施形態における車両用サブフレームの構成を示す左側面図である。 本実施形態における車両用サブフレームの構成を示す正面図である。
以下、図1から図5を適宜参照して、本発明の実施形態における車両用サブフレームにつき詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成す。また、x軸の正方向が車体の左方向であり、y軸の正方向が車体の前方向であり、かつ、z軸の正方向が車体の上方向である。また、x軸の方向を幅方向と呼ぶことがあり、y軸の方向を前後方向と呼ぶことがある。
図1から図5は、各々、本実施形態における車両用サブフレームの構成を示す斜視図、平面図、底面図、左側面図、及び正面図である。なお、図1では、説明の便宜上、車両用サブフレームを左後方から右前方を見た斜視図において隠れてしまう右側の構成要素の一部を括弧書きの符号で併せて示し、図4では、説明の便宜上、車両用サブフレームを左側から見た左側面において隠れてしまう右側面の構成要素の一部を括弧書きの符号で併せて示している。
図1から図5に示すように、サブフレーム1は、典型的には鋼板等の平板部材をプレス成形して得られるものであり、いずれも図示を省略するが、自動車等の車両のフロントエンジンベイを画成するフロントサイドフレーム等の車体に装着されながら、サスペンションアーム等を支持するものである。かかるサブフレーム1は、典型的には、x−z平面と平行な平面であって車体の幅方向の中央を長手方向に走る中央線を通る平面に対して、左右対称な形状を有する。
サブフレーム1においては、いずれも詳細は後述するが、車体に装着される部位として、第1車体取付部A1、第2車体取付部A2、第3車体取付部A3、及び第4車体取付部A4の4カ所が設定され、サスペンションアームを支持する部位として、第1支持部S1、第2支持部S2、第3支持部S3、及び第4支持部S4の4カ所が設定されている。
また、サブフレーム1においては、各種の外力印加部品の装着用の取付部が設定されていてもよく、かかる各種の取付部としては、いずれも詳細は後述するが、ステアリングギアボックス左取付部A5、ステアリングギアボックス右取付部A6、ステアリングギアボックス中取付部A7、スタビライザ左取付部A8、スタビライザ右取付部A9、及びトルクロッド取付部A10が挙げられる。
具体的には、サブフレーム1は、典型的には箱形の閉断面構造を呈する本体部10を備える。本体部10は、車両の上方側に位置する上部材20と、上部材20の下方でこれに対向する下部材40と、を備える。これらの各部材は、典型的には鋼板等の一枚の平板部材をプレス成形して得られるものであり、典型的にはアーク溶接等で対応して溶接されて一体化されている。
上部材20は、基本的に上方に凸の形状を呈した板部材であり、その上壁21の前端から垂下すると共に後方に向かって窪んだ凹形状を呈する前側縦壁部22、及びその上壁21の前方部で前側縦壁部22の凹形状に沿うように上方に突出しながら幅方向に延在する梁形状部23を備える。
かかる梁形状部23は、その左端部を上方に突設した壁部であると共に、上下方向に貫通するように穿孔して形成された取付孔25を有する左凸壁部24、及びその右端部を上方に突設した壁部であると共に、上下方向に貫通するように穿孔して形成された取付孔27を有する右凸壁部26を備える。梁形状部23には、左凸壁部24と右凸壁部26との間で、上下方向に穿孔して形成された取付孔29を有する取付部材28が典型的にはアーク溶接等により溶接して固設される。また、梁形状部23は、取付部材28の左側で上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、かかる貫通孔に立設するように固設したナット部材160を有する中貫通孔30を備える。
上部材20は、その上壁21の左後部を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、かかる貫通孔に立設するように固設したナット部材160を有する左後ろ貫通孔31、及びその上壁21の右後部を上下方向に貫通するように穿孔して形成された貫通孔であると共に、かかる貫通孔に立設するように固設したナット部材160を有する右後ろ貫通孔32を備える。
また、上部材20は、左後ろ貫通孔31の右側で、その上壁21を各々貫通するように穿孔して形成されると共に、前後に互いに並置された左取付孔33及び34、並びに右後ろ貫通孔32の左側で、その上壁21を各々貫通するように穿孔して形成されると共に、前後に互いに並置された右取付孔35及び36を備える。
また、更に、上部材20は、左後ろ貫通孔31の後ろ側で、その上壁21を貫通するように穿孔して形成される左後ろ取付孔37、及び右後ろ貫通孔32の後ろ側で、その上壁21を貫通するように穿孔して形成される右後ろ取付孔38を備える。
一方、上部材20の下方でそれに対向して固設された下部材40は、その底壁41を上下方向に穿孔して形成された貫通孔であると共に、上部材20における左後ろ貫通孔31に対してその下方で対向した左後ろ貫通孔42、及びその底壁21を上下方向に穿孔して形成された貫通孔であると共に、上部材20における右後ろ貫通孔32に対してその下方で対向した右後ろ貫通孔43を備える。
下部材40は、その底壁41を上下方向に穿孔して形成された取付孔であると共に、上部材20における左後ろ取付孔37に対してその下方で対向した左後ろ取付孔44、及びその底壁41を上下方向に穿孔して形成された取付孔であると共に、上部材20における右後ろ取付孔38に対してその下方で対向した右後ろ取付孔45を備える。
下部材40は、左後ろ貫通孔42の左側で、下方に突設する左桁壁部46を備え、かかる左桁壁部46は、長孔状に形成される複数の長孔48を有する。また、下部材40は、右後ろ貫通孔43の右側で、下方に突設する右桁壁部47を備え、かかる右桁壁部47は、長孔状に形成される複数の長孔49を有する。なお、左桁壁部46及び右桁壁部47の各々に設けられた長孔48及び49は1つの長孔であってもよい。また、梁形状部23における梁という文言、並びに左桁壁部46及び右桁壁部47における桁という文言は、これらが互いに実質的に直交する方向に延在すると共に各々の縦断面が増加された強度増大部であるという意味で用いている。
ここで、左桁壁部46及び右桁壁部47は、詳細は後述する左突出取付部材140及び右突出取付部材150から印加される車両前方からの撃力を効果的に受け止める効果を奏し、かかる左桁壁部46及び右桁壁部47の後部には、左後ろ取付孔44及び右後ろ取付孔45の各々が設けられていることが、かかる撃力をより効果的に受け止める観点から好ましい。更に、重量増加を抑制しながらより大きな撃力を受け止める必要がある場合等においては、左桁壁部46と上部材20との内部、及び右桁壁部47と上部材20との内部で各々収容されるように配設されたバルクヘッド等の補強部材が、典型的にはアーク溶接等により溶接されて固設されていてもよい。
また、下部材40は、その底壁41が左桁壁部46と右桁壁部47の間で上方に凹形状を呈する空間部50を備える。かかる空間部50における底壁41には上下方向に穿孔して形成された貫通孔であると共に、上部材20のナット部材160が固設された中貫通孔30に対してその下方で対向する中貫通孔51を有する。
また、更に、下部材40は、その底壁41においてマウント部材60が典型的にはアーク溶接等により溶接されて固設され、かかる支持部材60は、上下方向に穿孔して形成される貫通孔であると共に下部材40の中貫通孔51に対してその下方で対向する中貫通孔61を有する。かかるマウント部材60には、車両のジャッキアップ時にジャッキアップ用の工具が固定されるジャッキアップブラケット70が、典型的にはアーク溶接等により溶接されて固設される。なお、ジャッキアップ部が他に設けられる場合には、ジャッキアップブラケット70は省略してもよい。
ここで、上部材20及び下部材40で構成された本体部10の左右の端部には、図示は省略する車体側部材と本体部10を連結する左連結部材80及び右連結部材110の各々が典型的にはアーク溶接等により溶接されて固設される。
詳しくは、左連結部材80は、いずれも1枚の鋼板等の板部材をプレス成形することにより得られると共に、前後方向で互いに対向するように配設されて前方側に位置する左前部材90及び後方側に位置する左後ろ部材100を備える。なお、かかる左連結部材80には、詳細は後述する左突出取付部材140が固設されるため、左突出取付部材140から印加される撃力を効果的に受け止める観点から、左前部材90の板厚は左後ろ部材100の板厚よりも厚く設定されることが好ましい。
左前部材90は、本体部10から左方に向かって上方に傾斜しながら立設される左前傾斜上壁部91と、左前傾斜上壁部91の前端から垂下する左前上縦壁部92と、を備える。かかる左前上縦壁部92は、その左端から後方に延在する左前フランジ93を有する。
また、左前部材90は、左前上縦壁部92の下端から前方に突設する左前上壁部94と、かかる左前上壁部94の前端から垂下する縦壁部であると共に、前後方向に穿孔して形成された左前貫通孔96を有する左前下縦壁部95と、を備える。かかる左前部材90は、かかる左前下縦壁部95の下端から後方に延在する左前底壁部97を備える。
左前部材90の後方でそれと対向して配設される左後ろ部材100は、本体部10から左方に向かって上方に傾斜しながら立設されると共に左前部材90の左前傾斜上壁部91と後向で対向する左後ろ傾斜上壁部101と、かかる左後ろ傾斜上壁部101の後端から垂下すると共に左前部材90の左前上縦壁部92と後方で対向する左後ろ上縦壁部102と、を備える。かかる左後ろ上縦壁部102は、その左端から前方に延在すると共に左前部材90の左前フランジ93と後方で対向する左後ろフランジ103を有する。
また、左後ろ部材100は、左後ろ上縦壁部102の下端から前方に突設すると共に左前部材90の左前上壁部94と後向で対向する左後ろ上壁部104と、かかる左後ろ上壁部104の前端から垂下する縦壁部であって、前後方向に穿孔して形成され左前部材90の左前貫通孔96に対して後方で対向する左後ろ貫通孔106を有すると共に左前部材90の左前下縦壁部95と後向で対向する左後ろ下縦壁部105と、を備える。かかる左後ろ部材100は、左後ろ下縦壁部105の下端から前方に延在すると共に左前部材90の左前底壁部97と後向で対向する左後ろ底壁部107を備える。なお、左前部材90の左前底壁部97と左後ろ底壁部107とは、それらの一部が上下に重なっていてもよい。
このようにして形成された左前部材90及び左後ろ部材100は、左前傾斜上壁部91の後端、左前上縦壁部92の後端、左前フランジ93の後端、左前上壁部94の後端、及び左前底壁部97の後端と、左後ろ傾斜上壁部101の前端、左後ろ上縦壁部102の前端、左後ろフランジ103の前端、左後ろ上壁部104の前端、及び左後ろ底壁部107の前端と、が典型的にはアーク溶接等により溶接されて固設されることにより左連結部材80を構成する。また、左連結部材80の右端部は、本体部10の左端部に対して典型的にはアーク溶接等により溶接されて本体部10と一体化される。具体的には、左前部材90における左前傾斜上壁部91の下端部、左前上縦壁部92の下端部、左前上壁部94の右端部、及び左前下縦壁部95の右端部、並びに左後ろ部材100における左後ろ傾斜上壁部101の下端部、左後ろ上縦壁部102の下端部、左後ろ上壁部104の右端部、及び左後ろ下縦壁部105の右端部と、本体部10の左端部と、が溶接されてこれらは一体化される。特に、左前部材90における左前傾斜上壁部91の下端部、左前上縦壁部92の下端部、及び左前上壁部94の右端部、並びに左後ろ部材100における左後ろ傾斜上壁部101の下端部、左後ろ上縦壁部102の下端部、及び左後ろ上壁部104の右端部と、本体部10における形状部23の左端部と、が溶接されてこれらが一体化されており、左連結部材80と本体部10との接合強度が増大されている。
また、詳細は後述する左フロントサイドフレームに装着される第1車体取付部A1に対応する左前部材90における左前傾斜上壁部91の上端部、左前上縦壁部92の上端部、及び左前フランジ93の上端部、並びに左後ろ部材100における左後ろ傾斜上壁部101の上端部、左後ろ上縦壁部102の上端部、及び左後ろフランジ103の上端部は、詳細は後述するサスペンションアームの右前ピボットが装着される第1支持部S1に対応する左前部材90における左前下縦壁部95、及び左後ろ部材100における左後ろ下縦壁部105に対して、後方に偏位しており、簡素化かつ軽量化した構成で、第1車体取付部A1及び第1支持部S1の相対的な配設位置を自由度高く設定する。なお、第1車体取付部A1及び第1支持部S1の前後方向の相対的な配設位置は、必要に応じて、第1車体取付部A1の配設位置が第1支持部S1の配設位置よりも前方に設定されてもよいし、前後方向で同位置に設定されてもかまわない。
また、左前部材90の左前傾斜上壁部91及び左前フランジ93、並びに左後ろ部材100の左後ろ傾斜上壁部101及び左後ろフランジ103は、車体側への装着性を向上すべく、カラー部材170を挟持した態様で典型的にはアーク溶接等により対応して溶接されて固設されることが好ましい。更に、カラー部材170は、上下方向の端部の少なくとも一方が左連結部材80からその一部が突出した態様で固設されていてもよく、周辺レイアウト等によって、そのスペースが限られる場合等には、左連結部材80の内部で嵌装されてもよい。
一方、右連結部材110は、いずれも1枚の鋼板等の板部材をプレス成形することにより得られると共に、前後方向で互いに対向するように配設された前側に位置する右前部材120及び後方側に位置する右後ろ部材130を備える。なお、かかる右連結部材110には、詳細は後述する右突出取付部材150が固設されるため、右突出取付部材150から印加される撃力を効果的に受け止める観点から、右前部材120の板厚は右後ろ部材130の板厚よりも厚く設定されることが好ましい。
右前部材120は、本体部10から右方に向かって上方に傾斜しながら立設される右前傾斜上壁部121と、右前傾斜上壁部121の前端から垂下する右前上縦壁部122と、を備える。かかる右前上縦壁部122は、その右端から後方に延在する右前フランジ123を有する。
また、右前部材120は、右前上縦壁部122の下端から前方に突設する右前上壁部124と、かかる右前上壁部124の前端から垂下する縦壁部であると共に、前後方向に穿孔して形成された右前貫通孔126を有する右前下縦壁部125と、を備える。かかる右前部材120は、右前下縦壁部125の下端から後方に延在する右前底壁部127を備える。
右前部材120の後方でそれと対向して配設される右後ろ部材130は、本体部10から右方に向かって上方に傾斜しながら立設されると共に右前部材120の右前傾斜上壁部121と後向で対向する右後ろ傾斜上壁部131と、かかる右後ろ傾斜上壁部131の後端から垂下すると共に右前部材120の右前上縦壁部122と後向で対向する右後ろ上縦壁部132と、を備え。かかる右後ろ上縦壁部132は、その右端から前方に延在すると共に右前部材120の右前フランジ123と後方で対向する右後ろフランジ133を有する。
また、右後ろ部材130は、右後ろ上縦壁部132の下端から前方に突設すると共に右前部材120の右前上壁部124と後向で対向する右後ろ上壁部134と、かかる右後ろ上壁部134の前端から垂下する縦壁部であって、前後方向に穿孔して形成されて右前部材120の右前貫通孔126に対して後方で対向する右後ろ貫通孔136を有すると共に右前部材120の右前下縦壁部125と後向で対向する右後ろ下縦壁部135と、を備える。かかる右後ろ部材130は、右後ろ下縦壁部135の下端から前方に延在すると共に右前部材120の右前底壁部127と後方で対向する右後ろ底壁部137を備える。
このようにして形成された右前部材120及び右後ろ部材130は、右前傾斜上壁部121の後端、右前上縦壁部122の後端、右前フランジ123の後端、右前上壁部124の後端、及び右前底壁部127の後端と、右後ろ傾斜上壁部131の前端、右後ろ上縦壁部132の前端、右後ろフランジ133の前端、右後ろ上壁部134の前端、及び右後ろ底壁部137の前端と、が典型的にはアーク溶接等により溶接されて固設されることにより右連結部材110を構成する。また、右連結部材110の左端部は、本体部10の右端部に対して典型的にはアーク溶接等により溶接されて本体部10と一体化される。具体的には、右前部材120における右前傾斜上壁部121の下端部、右前上縦壁部122の下端部、右前上壁部124の左端部、及び右前下縦壁部125の左端部、並びに右後ろ部材130における右後ろ傾斜上壁部131の下端部、右後ろ上縦壁部132の下端部、右後ろ上壁部134の左端部、及び右後ろ下縦壁部135の左端部と、本体部10の右端部と、が溶接されてこれらは一体化される。特に、右前部材120における右前傾斜上壁部121の下端部、右前上縦壁部122の下端部、及び右前上壁部124の左端部、並びに右後ろ部材130における右後ろ傾斜上壁部131の下端部、右後ろ上縦壁部132の下端部、及び右後ろ上壁部134の右端部と、本体部10における形状部23の右端部と、が溶接されてこれらが一体化されており、右連結部材110と本体部10との接合強度が増大されている。
また、詳細は後述する左フロントサイドフレームに装着される第2車体取付部A2に対応する右前部材120における右前傾斜上壁部121の上端部、右前上縦壁部122の上端部、及び右前フランジ123の上端部、並びに右後ろ部材130における右後ろ傾斜上壁部131の上端部、右後ろ上縦壁部132の上端部、及び右後ろフランジ133の上端部は、詳細は後述するサスペンションアームの左前ピボットが装着される第2支持部S2に対応する右前部材120における右前下縦壁部125、及び右後ろ部材130における右後ろ下縦壁部135に対して、後方に偏位しており、簡素化かつ軽量化した構成で、第2車体取付部A2及び第2支持部S2の相対的な配設位置を自由度高く設定する。なお、第2車体取付部A2及び第2支持部S2の前後方向の相対的な配設位置は、必要に応じて、第2車体取付部A2の配設位置が第2支持部S2の配設位置よりも前方に設定されてもよいし、前後方向で同位置に設定されてもかまわない。
また、右前部材120の右前傾斜上壁部121及び右前フランジ123、並びに右後ろ部材130の右後ろ傾斜上壁部131及び右後ろフランジ133は、車体側への装着性を向上すべく、カラー部材170を挟持した態様で典型的にはアーク溶接等により対応して溶接されて固設されることが好ましい。更に、カラー部材170は、上下方向の端部の少なくとも一方が右連結部材110からその一部が突出した態様で固設されていてもよく、周辺レイアウト等によって、そのスペースが限られる場合等には、右連結部材110の内部で嵌装されてもよい。
また、左連結部材80及び右連結部材110は、各々、対応する左突出取付部材140及び右突出取付部材150が、前方に突設するように、典型的にはアーク溶接等により溶接されることにより固設され、図示を省略する変形部材が典型的には締結ボルト等の締結部材で締結される支持部材である。
詳しくは、左突出取付部材140は、断面略コ字状の部材であり、典型的には鋼板等の一枚の開いた部材をプレス成形して得られるものである。かかる左突出取付部材140は、その左上壁141を上下方向に穿孔して形成されると共に前後方向に互いに並置されて、それに立設するようにナット部材160が各々固設された上貫通孔142及び143を備える。
また、左突出取付部材140は、その左上壁141の左端から垂下する左縦壁144と、かかる左縦壁144の下端から右方に延在する壁部であると共に上下方向に穿孔して形成されて左上壁141の貫通孔142及び143に対して下方で対向して前後方向で互いに並置された下貫通孔146及び147を有する左底壁145と、を備える。
そのようにして構成された左突出取付部材140には、左上壁141に設けられた上貫通孔142及び143と左底壁145に設けられた下貫通孔146及び147とを介して、いずれも図示を省略する変形部材が締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかる変形部材は、典型的には車両の前面衝突時に印加される車両前方からの撃力が変形部材に印加された際に、後方に圧縮されながら潰れることによりエネルギ吸収をして、それよりも後方のサブフレーム1の部分への撃力の入力を低減することができる。なお、本実施形態では、変形部材を突出取付部材140に対して締結部材により締結して装着しているが、左突出取付部材140に対して典型的にはアーク溶接等により溶接して固設してもよいし、左突出取付部材140を省略してサブフレーム1に対して典型的にはアーク溶接等により溶接してサブフレーム1と一体化してもかまわない。
また、右突出取付部材150は、断面略コ字状の部材であり、典型的には鋼板等の一枚の開いた部材をプレス成形して得られるものである。かかる右突出取付部材150は、その右上壁151を上下方向に穿孔して形成されると共に前後方向に互いに並置されて、それに立設するようにナット部材160が各々固設された上貫通孔152及び153を備える。
また、右突出取付部材150は、その右上壁151の右端から垂下する右縦壁154と、かかる右縦壁154の下端から左方に延在する壁部であると共に上下方向に穿孔して形成されて右上壁151の貫通孔152及び153に対して下方で対向して前後方向に互いに並置された下貫通孔156及び157を有する右底壁155と、を備える。
そのようにして構成された右突出取付部材150には、右上壁151に設けられた上貫通孔152及び153と右底壁155に設けられた下貫通孔156及び157とを介して、いずれも図示を省略する変形部材が締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかる変形部材は、典型的には車両の前面衝突時に印加される車両前方からの撃力が変形部材に印加された際に、後方に圧縮されながら潰れることによりエネルギ吸収をして、それよりも後方のサブフレーム1の部分への撃力の入力を低減することができる。なお、本実施形態では、変形部材を右突出取付部材150に対して締結部材により締結して装着しているが、右突出取付部材150に対して典型的にはアーク溶接等により溶接して固設してもよいし、右突出取付部材150を省略してサブフレーム1に対して典型的にはアーク溶接等により溶接してサブフレーム1と一体化してもかまわない。
以上の構成において、本体部10は、その内部が外部に開いた部分である第1開口部AP1、第2開口部AP2、第3開口部AP3、及び第4開口部AP4を備える。具体的には、第1開口部AP1は、左前部材90の左前下縦壁部95と左後ろ部材100の左後ろ下縦壁部105との間で、左連結部材80の内部が外部に開いた部分である。第2開口部AP2は、右前部材120の右前下縦壁部125と右後ろ部材130の右後ろ下縦壁部135との間で、右連結部材120の内部が外部に開いた部分である。第3開口部AP3は、上部材20の左後ろ貫通孔31及び下部材40の左後ろ貫通孔42との間で、本体部10の内部が外部に開いた部分である。また、第4開口部AP4は、上部材20の右後ろ貫通孔32及び下部材40の右後ろ貫通孔43との間で、本体部10の内部が外部に開いた部分である。
また、本体部10は、第1支持部S1、第2支持部S2、第3支持部S3、及び第4支持部S4に加えて、ステアリングギアボックス左取付部A5、ステアリングギアボックス右取付部A6、スタビライザ左取付部A7、スタビライザ右取付部A8、及びトルクロッド取付部A9が、各々対応して設定されていることになる。
詳しくは、第1支持部S1は、左前部材90の左前下縦壁部95と左後ろ部材100の左後ろ下縦壁部105との間に画成される第1開口部AP1に対応して配置される。かかる第1支持部S1においては、左前下縦壁部95に設けられた左前貫通孔96及び左後ろ下縦壁部105に設けられた左後ろ貫通孔106を介して、いずれも図示を省略するサスペンションアームの右前ピボットが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかる右前ピボットは、図示を省略する左前車輪側サスペンションピボットの右側に対向して位置するサスペンションピボットであり、左前車輪の車幅方向の位置を規定すると共に、本体部10に対して主として車幅方向に相対的に大きな外力を印加する。かかる右前ピボットの典型的な構成としては、その締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、長手方向のバネ定数が小さく車幅方向のバネ定数が大きいインシュレータブッシュ部材が挙げられる。
第2支持部S2は、右前部材120の右前下縦壁部125と右後ろ部材130の右後ろ下縦壁部135との間に画成される第2開口部AP2に対応して配置されている。かかる第2支持部S2においては、右前下縦壁部125に設けられた右前貫通孔126及び右後ろ下縦壁部135に設けられた右後ろ貫通孔136を介して、いずれも図示を省略するサスペンションアームの左前ピボットが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかる左前ピボットは、図示を省略する右前車輪側サスペンションピボットの左側に対向して位置するサスペンションピボットであり、右前車輪の車幅方向の位置を規定すると共に、本体部10に対して主として車幅方向に相対的に大きな外力を印加する。かかる左前ピボットの典型的な構成としては、その締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、長手方向のバネ定数が小さく車幅方向のバネ定数が大きいインシュレータブッシュ部材が挙げられる。
第3支持部S3は、上部材20の左後ろ貫通孔31及び下部材40の左後ろ貫通孔42との間で、本体部10の内部が外部に開いた部分として画成される第3開口部AP3において、上部材20のナット部材160を固設した左後ろ貫通孔31、及び下部材40の左後ろ貫通孔42に対応して配置されている、かかる第3支持部S3においては、これらのナット部材160及び左後ろ貫通孔31及び42を介して、いずれも図示を省略する左サスペンションアームの右後ろサスペンションピボットが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。
第4支持部S4は、上部材20の左後ろ貫通孔31及び下部材40の左後ろ貫通孔42との間で、本体部10の内部が外部に開いた部分として画成される第3開口部AP3において、上部材20のナット部材160を固設した右後ろ貫通孔32、及び下部材40の右後ろ貫通孔43に対応して配置されている。かかる第4支持部S4においては、これらのナット部材160及び右後ろ貫通孔32及び43を介して、いずれも図示を省略する右サスペンションアームの左後ろサスペンションピボットが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。
ここで、左右のサスペンションアームは、典型的にはフロントサスペンションのL型ロアアームであり、かかる場合には、左後ろサスペンションピボット及び右後ろサスペンションピボットは、典型的にはそれらの対応する締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、上下方向のバネ定数が小さく長手方向及び車幅方向のバネ定数が大きいコンプライアンスブッシュ部材である。また、第3開口部AP3は、所定のジオメトリに拘束される左サスペンションアームの左後ろピボットに連なる部分が上部材20及び下部材40に干渉しないようなクリアランス間隙を画成し、かつ、第4開口部AP4は、所定のジオメトリに拘束される右サスペンションアームの右後ろピボットに連なる部分が上部材20及び下部材40に干渉しないようなクリアランス間隙を画成している。
ステアリングギアボックス左取付部A5は、上部材20に形成された左凸壁部24の取付孔25に対応して配置され、かつ、ステアリングギアボックス右取付部A6は、上部材20に形成された右凸壁部26の取付孔27に対応して配置されている。かかるステアリングギアボックス左取付部A5においては、取付孔25を介して、いずれも図示を省略するステアリングギアボックスが締結ボルト等の締結部材で締結されて装着されると共に、かかるステアリングギアボックス右取付部A6においては、取付孔27を介して、いずれも図示を省略するステアリングギアボックスが締結ボルト等の締結部材で装着される。ここで、左凸壁部24及び右凸壁部26は、梁形状部23に形成されているため、ステアリングギアボックスを支持するこれらの支持強度、剛性が高められている。なお、ステアリングギアボックスの仕様等によっては、上部材20に固設された取付部材28の取付孔29をステアリングギアボックスの取付部として設定してもよい。
スタビライザ左取付部A7は、上部材20の一対の左取付孔33及び34に対応して配置され、かつ、スタビライザ右取付部A8は、上部材20の一対の右取付孔35及び36に対応して配置されている。かかるスタビライザ左取付部A7及びスタビライザ右取付部A8においては、これらの左取付孔33及び34、並びに及び右取付孔35及び36を介して、いずれも図示を省略する棒状のスタビライザが取付ブラケットと共に締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。
トルクロッド取付部A9は、下部材40の底壁41が左桁壁部46と右桁壁部47の間で上方に凹形状を呈する空間部50に対応して、より詳しくは、上部材20のナット部材160を固設した中貫通孔30、下部材40の中貫通孔51、及びマウント部材60の中貫通孔61に対応して配置されている。かかるトルクロッド取付部A9においては、これらの中貫通孔30、51、及び61、並びにナット部材160を介して、いずれも図示を省略する典型的にはエンジン・トランスミッション系の支持部材が、締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかる支持部材は、典型的にはその締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、上下方向のバネ定数が小さく長手方向及び車幅方向のバネ定数が大きく設定されたエンジン・トランスミッション系の動きを抑制するもので、典型的には鋼材や樹脂材等の部材を介して、エンジン・トランスミッション系のケースに連結される。ここで、上部材20の中貫通孔30は、梁形状部23に設けられているため、トルクロッドを支持するこれらの支持強度、剛性が高められていると共に、併せて、マウント部材60は、下部材40の空間部50に設けられているため、周辺部品との不要な干渉を抑制しながらトルクロッドを確実に支持することができる。なお、トルクロッド取付部A9は、本体部10の内部に設定して、上部材20及び下部材40で支持部材を上下方向から挟持するようにしてもよい。
併せて、第1車体取付部A1、第2車体取付部A2、第3車体取付部A3、及び第4車体取付部A4も設定されている。
詳しくは、第1車体取付部A1は、左連結部材80において、左前部材90における左前傾斜上壁部91の上端部、左前上縦壁部92の上端部、及び左前フランジ93の上端部、並びに左後ろ部材100における左後ろ傾斜上壁部101の上端部、左後ろ上縦壁部102の上端部、及び左後ろフランジ103の上端部に対応して配置されている。かかる第1車体取付部A1においては、これらに形成された図示を省略する貫通孔が、いずれも図示を省略する締結ボルト等の締結部材で左フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。なお、左連結部材80にカラー部材170が適用されている場合には、第1車体取付部A1は、カラー部材170に対応して配置される。かかる第1車体取付部A1においては、左連結部材80のカラー部材170が、いずれも図示を省略する締結ボルト等の締結部材で左フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。
第2車体取付部A2は、右連結部材110において、右前部材120における右前傾斜上壁部121の上端部、右前上縦壁部122の上端部、及び右前フランジ123の上端部、並びに右後ろ部材130における右後ろ傾斜上壁部131の上端部、右後ろ上縦壁部132の上端部、及び右後ろフランジ133の上端部に対応して配置されている。かかる第2車体取付部A2においては、これらに形成された図示を省略する貫通孔が、いずれも図示を省略する締結ボルト等の締結部材で右フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。なお、右連結部材110にカラー部材170が適用されている場合には、第2車体取付部A2は、カラー部材170に対応して配置される。かかる第2車体取付部A2においては、右連結部材110のカラー部材170が、いずれも図示を省略する締結ボルト等の締結部材で右フロントサイドフレームに締結された車体側に装着される。
第3車体側取付部A3は、上部材20の左後ろ取付孔37、及び下部材40の左後ろ取付孔44に対応して、第3支持部S3の斜め右後方に配置されている。かかる第3車体取付部A3においては、上部材20及び下部材40が、これらの左後ろ取付孔37及び44を介して、図示を省略する締結ボルト等の締結部材で左フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。なお、左後ろ取付孔37及び44の間には、カラー部材170が嵌装されていてもよい。
第4車体取付部A4は、上部材20の右後ろ取付孔38、及び下部材40の右後ろ取付孔45に対応して、第4支持部S4の右斜め後方に配置されている。かかる第4車体取付部A4においては、上部材20及び下部材40が、これらの右後ろ取付孔38及び45を介して、図示を省略する締結ボルト等の締結部材で右フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。なお、右後ろ取付孔38及び45の間には、カラー部材170が嵌装されていてもよい。
ここで、第1車体取付部A1及び第1支持部S1、並びに第2車体取付部A2及び第2支持部S2は、図4に示すように、側面視でこれらは前後方向に互いに偏位しながら配設される。車両の仕様等によって、第1車体取付部A1及び第1支持部S1、並びに第2車体取付部A2及び第2支持部S2が、前後方向で互いに偏位した場合であっても、構成部品数を不要に増やすことなく、各々の取付部及び支持部を実現することができる。
なお、以上の各種ナット部材160及びカラー部材170は、典型的には鋼材等の金属製である。
また、以上の本実施形態においては、サスペンションアームは、同機能を有するものであれば、L型以外のものであってもよく、サブフレーム1は、所謂リジッド形式ではなく、所謂フローティング形式で車体側部材に装着されていてもよい。
また、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数などは前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、簡便な構成で、必要な生産性を維持しながら、車体側への装着性や種々の外力印加部品の装着性を向上することができると共に、強度や剛性を増大することができる車両用サブフレームを提供することができるものであるため、その汎用普遍的な性格から広範に車両等の移動体のサブフレームの分野に適用され得るものと期待される。
1…サブフレーム
10…本体部
20…上部材
21…上壁
22…前側縦壁部
23…梁形状部
24…左凸壁部
25、27、29…取付孔
26…右凸壁部
28…取付部材
30、51、61…中貫通孔
31、42、106…左後ろ貫通孔
32、43、136…右後ろ貫通孔
33、34…左取付孔
35、36…右取付孔
37、44…左後ろ取付孔
38、45…右後ろ取付孔
40…下部材
41…底壁
46…左桁壁部
47…右桁壁部
48、49…長孔
50…空間部
60…マウント部材
70…ジャッキアップブラケット
80…左連結部材
90…左前部材
91…左前傾斜上壁部
92…左前上縦壁部
93…左前フランジ
94…左前上壁部
95…左前下縦壁部
96…左前貫通孔
97…左前底壁部
100…左後ろ部材
101…左後ろ傾斜上壁部
102…左後ろ上縦壁部
103…左後ろフランジ
104…左後ろ上壁部
105…左後ろ下縦壁部
107…左後ろ底壁部
110…右連結部材
120…右前部材
121…右前傾斜上壁部
122…右前上縦壁部
123…右前フランジ
124…右前上壁部
125…右前下縦壁部
126…右前貫通孔
127…右前底壁部
130…右後ろ部材
131…右後ろ傾斜上壁部
132…右後ろ上縦壁部
133…右後ろフランジ
134…右後ろ上壁部
135…右後ろ下縦壁部
137…右後ろ底壁部
140…左突出取付部材
141…左上壁
142、143、152、153…上貫通孔
144…左縦壁
145…左底壁
146、147、156、157…下貫通孔
150…右突出取付部材
151…右上壁
154…右縦壁
155…右底壁
160…ナット部材
170…カラー部材
A1…第1車体取付部
A2…第2車体取付部
A3…第3車体取付部
A4…第4車体取付部
A5…ステアリングギアボックス左取付部
A6…ステアリングギアボックス右取付部
A7…スタビライザ左取付部
A8…スタビライザ右取付部
A9…トルクロッド取付部
AP1…第1開口部
AP2…第2開口部
AP3…第3開口部
AP4…第4開口部
S1…第1支持部
S2…第2支持部
S3…第3支持部
S4…第4支持部

Claims (7)

  1. 車両の上下方向の上方側に位置すると共に成形された板状部材である上部材、及び前記上部材に対して前記上下方向の下方側で対向すると共に成形された板状部材である下部材と、が協働して閉断面を成す本体部と、
    前記車両の前後方向で互いに対向すると共に各々が成形された板状部材である第1部材及び第2部材で各々構成されると共に、前記本体部の前記車両の前後方向の前方側であってかつ前記車両の幅方向の両端部において前記本体部に対応して接続される一対の連結部材と、
    を備え、
    前記一対の連結部材は、各々、前記第1部材及び前記第2部材の前記上方側の部分で前記本体部を車体へ取り付ける車体取付部を画成すると共に、前記第1部材及び前記第2部材の前記下方側の部分でサスペンションアームを支持するサスペンションアーム支持部を画成し、
    前記一対の連結部材において、各々、前記第1部材及び前記第2部材が前記前後方向で対向した状態で、前記第1部材及び前記第2部材の前記上方側の前記部分と、前記第1部材及び前記第2部材の前記下方側の前記部分と、が、前記前後方向に偏位した位置に配設されることにより、前記車体取付部と、前記サスペンションアーム支持部と、が、前記前後方向で偏位して配設される車両用サブフレーム。
  2. 前記一対の連結部材において、各々、前記第1部材は、前記第2部材に対して前記前方側に位置する部材であって、前記第2部材の板厚以上に設定された板厚を有する請求項1に記載の車両用サブフレーム。
  3. 前記一対の連結部材において、各々、前記第1部材に対して、前記前方側に突出する突出取付部材が接続される請求項2に記載の車両用サブフレーム。
  4. 前記本体部は、前記本体部の前記前方側の端部が前記前後方向の後方側に向かって陥設された凹形状を呈し、
    前記上部材は、前記凹形状に沿いながら前記上方側へ突出すると共に、前記一対の連結部材間の各々の車体取付部及びサスペンションアーム支持部の間の部分に溶接されることにより前記一対の連結部材間を接続する梁形状部を有する請求項1から3のいずれかに記載の車両用サブフレーム。
  5. 前記梁形状部は、前記車両のステアリング系のステアリングギアボックスを取り付けるステアリングギアボックス取付部を有する請求項4に記載の車両用サブフレーム。
  6. 前記梁形状部は、前記車両のエンジン・ミッション系を連結するトルクロッドを取り付けるトルクロッド取付部を有する請求項4又は5に記載の車両用サブフレーム。
  7. 前記本体部は、前記幅方向の中央部において上方に凸の形状を呈することにより前記本体部の前記下方側に空間部を形成し、
    前記トルクロッド取付部は、前記空間部において、前記下部材の下面に固設されて前記トルクロッドを支持する支持部材、及び前記下部材の前記下面と前記支持部材との間に画成されて、前記トルクロッドの一端部を収容する収容空間部を有する請求項6に記載の車両用サブフレーム。
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