JP6509226B2 - バックグラウンド調節を実施する測定増幅器及びそのための方法 - Google Patents

バックグラウンド調節を実施する測定増幅器及びそのための方法 Download PDF

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Description

本発明は、バックグラウンド校正及び調整を実施する測定増幅器及びそのような測定増幅器のバックグラウンド校正及び調整を実施する方法に関する。
測定増幅器を用いて、電気入力信号を測定値に変換している。その場合、増幅器、アナログ・デジタル変換器、フィルタなどの構成部品が使用され、それらを用いて、入力信号の増幅、デジタル化、フィルタリング等を行なって、利用可能な測定値を取得している。それらの電気入力信号は、一つの測定変換器又は複数の測定変換器によってフィルタリングすることができる。それに対応して、測定増幅器は、一つのチャネル又は複数のチャネルを備えることができる。
測定増幅器の回路は、少なくとも多数の個別部品を有し、各部品は、固有の許容差を有する。特に、精密測定増幅器では、非常に小さな許容差しか許されない。それらの部品の当初の許容差は、厳密な選択手法によって、更に良好に制御することができる一方、温度及び劣化により生じる個別部品のドリフト挙動の影響は殆ど取り去ることができない。
本出願人の精密測定増幅器は、物理的な限界付近の5ppm、即ち、0.0005%の精度クラスにより測定できる、或いは入力信号を測定値に変換することができる。その精度を保証するとともに、長年に渡って一定に保持するためにも、機器内での自動的な校正及び調整、或いは自動調節が必要である。その場合、内部基準信号を用いて周期的に測定増幅器のドリフトを補正しており、そのようにして、その動作時間に渡って、測定増幅器の高い精度クラスを一定に保持している。そのプロセスでは、測定増幅器の始動フェーズ後に、僅かな再調整だけを更に行なっている。
それ以前に使用されていた方法では、周期的に少しの時間の間測定を中断して、二つの基準点(ゼロ値と最終値)を用いて、ゼロ点と増幅率を修正している。その後に、再び測定を続行することができる。しかし、その時点では、測定増幅器内のフィルタのフィルタ初期変動時間の終了を待たなければならず、それは、部分的に相当な時間となる。そのような測定動作の中断は、ユーザにとって煩わしく、所定の用途では是認することができない。従って、そのような中断を回避することが望ましい。
特許文献1には、測定動作を中断すること無く測定増幅器の測定値を修正できる方法が開示されている。その場合、第一の増幅回路が、その回路に持続的に供給される入力信号を連続して、即ち、中断すること無く、測定値に変換している。第二の増幅回路が、第一の増幅回路に対して並列に接続されている。その回路には、入力信号、基準信号及びゼロ信号が交互に供給される。第二の増幅回路の測定値は、基準信号及びゼロ信号に基づき修正される。次に、入力信号のレベルが異なる場合、第二の増幅回路の修正された測定値と第一の増幅回路の修正されていない測定値の間の差を算出し、それに基づきゼロ点誤差と増幅誤差を決定している。そして、決定した誤差に基づき、第一の増幅回路の測定値を修正することができる。そのようにして、連続して測定することができる。測定動作を中断する必要がない。
特許文献1に記載された方法では、入力信号が大きく変化する場合にしか、ゼロ点誤差と増幅誤差を最適に決定することができない。入力信号の変化がほぼ一定である場合、確かに第一の増幅回路の測定値は、全体として正しく修正されるが、そのことは、ゼロ点誤差と増幅誤差の配分には当て嵌まらない。増幅誤差は、常に入力信号の大きな変化が規則的に発生する場合にのみ決定することができる。入力信号の大きな変化が発生した場合、測定値は、先ずはゼロ点誤差と増幅誤差の正しくない決定によって、偏差を有する。それらのゼロ点誤差と増幅誤差は、入力信号内の急上昇とその新たな算出後に追尾され、それにより修正される。しかし、それまで、実装形態に依存する所定の時間の間、測定値は偏差を有する。
特許文献1に開示された方法では、更に、誤差の伝搬を引き起こす。その方法では、測定増幅器が、追加の増幅回路を介して間接的に校正されている。(先ずは、追加の第二の増幅回路によって校正された後、それから本来の第一の増幅回路の誤差が導き出される)二段階の方法によって、各段階において誤差が合算され、そのため校正結果の誤差が増大される。
特許文献1に記載された方法は、更に、第一の増幅回路と第二の増幅回路が出来る限り長い時間期間に渡って並列的に測定値を供給して、入力信号レベルが異なる場合に、それらの測定値の差に基づき、ゼロ点誤差と増幅誤差、或いは第一の増幅回路の測定値に関する修正値を決定できることも必要としている。従って、個々の増幅回路毎に複数のチャネルを備えた測定増幅器では、同じ構成の別の増幅回路が必要である。そのため、N個のチャネルには、常に2×N個の増幅回路が必要である。そのようなハードフェアの負担は、精密測定増幅器では、多くの場合現実的ではない。精密測定増幅器の構成は、基本的に標準的な要件のための測定増幅器の構成よりも複雑であり、負荷がかかる。従って、スペースとコストの理由から、二倍の数の増幅回路は、めったに使用されない。
欧州特許第2056460号明細書
本発明の課題は、上記の通り考察した欠点の全て又は少なくとも一部が生じない、測定増幅器を無中断で校正及び調整する改善された方法とそれに対応する測定増幅器を提供することである。
本課題は、独立請求項1による方法と独立請求項9による測定増幅器によって解決される。有利な改善構成は、従属請求項に記載されている。
請求項1によると、N≧1として、少なくともN+1個の増幅機器を備え、N個の測定信号に対応するN個の測定値を出力するように構成された、N個の測定信号用の測定増幅器を無中断で校正及び調整する方法において、指数iを1〜Nとして、以下の工程が実施される。これらのN個の測定信号の中のi番目の測定信号が、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中のi番目の増幅機器に供給される。このi番目の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値が出力される。少なくとも二つのi番目の基準信号が、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中の別の増幅機器に供給される。この別の増幅機器は、これらの少なくとも二つのi番目の基準信号を用いて校正され、その際、この別の増幅機器のゼロ点誤差と増幅誤差が算出される。この別の増幅機器は、その機器に関して算出された誤差の中の少なくとも一つがその誤差に関する所定の閾値を上回った場合に調整される。このi番目の測定信号は、この別の増幅機器に供給される。この別の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値が出力される。少なくとも二つの基準信号が、このi番目の増幅機器に供給される。このi番目の増幅機器は、これらの少なくとも二つの基準信号を用いて校正され、その際、このi番目の増幅機器のゼロ点誤差と増幅誤差が算出される。このi番目の増幅機器は、その機器に関して算出された誤差の中の少なくとも一つがその誤差に関する所定の閾値を上回った場合に調整される。
この校正及び調整方法により、各増幅機器が直接的に校正される。この場合、増幅機器は、それぞれ、例えば、ゼロ値及び最終値を表すことができる基準信号を用いて校正され、それにより、ゼロ点誤差も増幅誤差も正しく決定される。このことは、ほぼ一定に変化する測定信号に関してさえ成り立つ。
特許文献1に記載された方法と異なり、増幅機器の校正時に、修正値は、それぞれ間接的な校正によって「習得」されるのではなく、直接的な校正によって計算される。そのため、ここでは、誤差の伝搬を引き起こさせない、即ち、後に出現する誤差とそれに起因する測定誤差を発生させない。言い換えると、追加される誤差を発生させない。そのため、この校正及び調整方法は、これまで測定を中断する従来の校正でしか達成できなかつた最大限の精度を実現する。従って、中断を回避することができると同時に、精密測定増幅器に課された高い精度要件を満たすことができる。
更に、この校正及び調整方法を実現するには、通常測定増幅器毎に僅かに一つの追加の増幅機器しか必要としない、即ち、2×N個の増幅機器の代わりに、N+1個の増幅機器しか必要としない。このことは、複数チャネルの測定増幅器において、ハードフェアの負担、所要スペース、エネルギー消費量及び製造コストを軽減する。このことは、特に、精密測定増幅器では、増幅機器毎に著しく、より大きな回路負担を必要とするので、精密測定増幅器の場合に効果を発揮する。
請求項2によると、j≧1として、この別の増幅機器が、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中の(N+j)番目の増幅機器である。このi番目の増幅機器を校正するために、少なくとも二つのi番目の基準信号が使用される。そして、このi番目の増幅機器を調整する工程後に、再びi番目の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、そのi番目の機器により生成された測定値が出力される。
このようにして、この増幅機器は、その機器の校正後に、その機器に校正前に既に供給されていた測定信号を再び供給される。これが実施される前に、この増幅機器は、測定パスから完全に除外されており、従って、高い精度で校正することができる。特に、ほぼ一定に変化する測定信号でも、ゼロ点誤差と増幅誤差の両方を確実に算出できる。
請求項3によると、j≧1とされる。i=1に関しては、別の増幅機器が、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中の(N+j)番目の増幅機器であり、i番目の増幅機器を校正するために、少なくとも二つの(i+1)番目の基準信号が使用され、このi番目の増幅機器を調整する工程後に、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中の(i+1)番目の増幅機器にそれまでに供給されていた、N個の測定信号の中の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、このi番目の増幅機器によりこの測定信号から生成された測定値が出力される。1<i<Nに関しては、この別の増幅機器がこれらの少なくともN+1個の増幅機器の中の(i−1)番目の増幅機器であり、i番目の増幅機器を校正するために、少なくとも二つの(i+1)番目の基準信号が使用され、このi番目の増幅機器を調整する工程後に、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中の(i+1)番目の増幅機器にそれまでに供給されていた、N個の測定信号の中の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、このi番目の増幅機器によりこの測定信号から生成された測定値が出力される。i=Nに関しては、別の増幅機器がこれらの少なくともN+1個の増幅機器の中の(i−1)番目の増幅機器であり、i番目の増幅機器を校正するために、少なくとも二つの(N+j)番目の基準信号が使用され、このi番目の増幅機器を調整する工程後に、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中の(N+j)番目の増幅機器にそれまでに供給されていた、N個の測定信号の中の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、このi番目の増幅機器によりこの測定信号から生成された測定値が出力される。
校正後に、最早切り戻す必要はない。それによって、増幅機器が交替して動作することができる、即ち、一つの増幅機器の校正又は調整後に、そのために別の増幅機器に「移されていた」チャネルがそこに留まって、ちょうど校正された増幅機器が、次に校正すべき増幅機器の代替機器としての役割を果たす。このようにして、校正プロセスの回数を半減することによって、本方法を加速することができる。
請求項4によると、本測定増幅器は、少なくとも2×N個の増幅機器を有する。別の増幅機器は、これらの少なくとも2×N個の増幅機器の中の(i+N)番目の増幅機器である。i番目の増幅機器を校正するために、少なくとも二つのi番目の基準信号が使用される。そして、i番目の増幅機器を調整する工程後に、再びi番目の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、この機器により生成された測定値が出力される。
この場合、確かにハードフェアの負担が僅かに高くなる。しかし、そのために、この校正及び調整方法は、一方において、チャネルが電気的に分離された測定増幅器のためにも使用することができ、更に、高い精度で動作することができる。他方において、個々のチャネル毎に追加の増幅機器が存在することは、複数のチャネルに関する校正及び調整を同時に実施し、そのようにして、より高い繰り返し回数又はより短いサイクル時間で校正及び調整を実施することを可能にしている。これは、精度を一層向上させることができる。
請求項5によると、本測定増幅器の増幅機器は、それぞれ少なくとも一つのフィルタを有する。別の増幅機器にi番目の測定信号を供給する工程後で、且つ別の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値を出力する工程前に、この別の増幅機器の少なくとも一つのフィルタが初期変動を終えるまで待つ。そして、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中のそれ以外の増幅機器にそれまで供給されていた、N個の測定信号の中のそれ以外の測定信号をi番目の増幅機器に供給する工程後で、且つこのi番目の増幅機器によりそれ以外の測定信号から生成された測定値を出力する工程前に、このi番目の増幅機器の少なくとも一つのフィルタが初期変動を終えるまで待つ。
代替の増幅機器に切り換えて、再び切り戻す場合、アナログ又はデジタルフィルタとすることができる、各切換先増幅機器の一つのフィルタ又は複数のフィルタがそれぞれ完全に初期変動を終えるまで待つ。それによって、それぞれ切換先増幅機器が切換元増幅機器の測定課題を切れ目無く引き継ぐことが可能となる。しかし、雑音内においてのみ、急上昇が見られるが、それは平均値と一致する。
請求項6によると、本測定増幅器の増幅機器は、それぞれ少なくとも一つのデジタルフィルタを有する。別の増幅機器にi番目の測定信号を供給する工程後で、且つ別の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値を出力する前に、このi番目の増幅機器の少なくとも一つのデジタルフィルタのフィルタ係数と状態メモリをこの別の増幅機器の少なくとも一つのデジタルフィルタに複写する工程が実施される。そして、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中のそれ以外の増幅機器にそれまで供給されていた、N個の測定信号の中のそれ以外の測定信号をi番目の増幅機器に供給する工程後で、且つこのi番目の増幅機器によりそれ以外の測定信号から生成された測定値を出力する工程前に、それ以外の増幅機器の少なくとも一つのデジタルフィルタのフィルタ係数と状態メモリをi番目の増幅機器の少なくとも一つのデジタルフィルタに複写する工程が実施される。
特に、精密測定において必要である、非常に緩慢なデジタルフィルタでは、所要の高い分解能を達成するために、数秒、それどころか数分のフィルタ初期変動時間が必要である。この初期変動時間を排除するために、切換元増幅機器のデジタルフィルタのフィルタ係数だけでなく、状態メモリも切換先増幅機器に複写される。その場合、次の測定値以降、切換先増幅機器の測定値が出力される、即ち、切換元増幅機器の測定課題が切換先増幅機器により引き継がれる。そのため、切換先増幅機器のデジタルフィルタは、正しい値を予めロードされて、初期変動時間が不要となる。更に、このようにして、両方の増幅機器のデジタルフィルタのフィルタ係数も状態メモリも引継時点で互いに一致するので、雑音内における急上昇の無い引き継ぎも可能となる。
請求項7によると、別の増幅機器にi番目の測定信号を供給する工程後で、且つ別の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値を出力する工程前に、i番目の増幅機器と別の増幅機器の固有誤差の差を修正する工程が実施される。そして、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中のそれ以外の増幅機器にそれまで供給されていた、N個の測定信号の中のそれ以外の測定信号をi番目の増幅機器に供給する工程後で、且つi番目の増幅機器によりそれ以外の測定信号から生成された測定値を出力する工程前に、これらのそれ以外の増幅機器とi番目の増幅機器の固有誤差の差を修正する工程が実施される。
例えば、直線性誤差などの、動作時点における切換元増幅機器と切換先増幅機器の固有誤差の最小限の差さえも、更に修正され、それによって、それぞれそれ以外の増幅機器への切換が完全に感じられずに進行する。
請求項8によると、本測定増幅器を所定の時間間隔で自動的に校正して、必要な場合に調整するために、全ての工程がサイクリックに繰り返される。
この校正及び調整方法の工程をサイクリックに繰り返すことによって、特に、精密測定増幅器の場合に、測定増幅器の高い精度クラスをその動作時間に渡って一定に保持することができる。
請求項9によると、請求項1から8までのいずれか一つによる方法を実施するための測定増幅器は、次の特徴を有し、それぞれ一つの増幅回路、一つのアナログ・デジタル変換器及び少なくとも一つのデジタルフィルタを備えた一つのデジタル信号処理ユニットを有する少なくともN+1個の増幅機器と、これらのN+1個の増幅機器の中の一つにそれぞれ割り当てられた少なくともN+1個のスイッチと、少なくとも一つの基準信号発生機器と、少なくとも一つの選択機器とを備える。これらのN+1個の増幅機器の中の各増幅機器は、この少なくとも一つの基準信号発生機器により生成された基準信号を用いて校正することが可能であるとともに、調整することが可能である。これらの少なくともN+1個の増幅機器の中の一つの増幅機器は、それ以外の増幅機器の中の各々に対して並列に切り換えることが可能であるか、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中の各増幅機器は、それぞれそれ以外の増幅機器の中の各々に対して並列に切り換えることが可能であるか、或いはこれらの少なくともN+1個の増幅機器の中の各増幅機器は、それ以外のちょうど一つの増幅機器に対して並列に切り換えることが可能である。各切換は、これらの少なくともN+1個のスイッチの中の対応するスイッチを介して実施することが可能である。これらの少なくとも一つの選択機器は、N個の測定信号に対応するN個の測定値を出力するように構成される。
本測定増幅器では、各増幅機器を基準信号を用いて直接的に校正することができる。それによって、ほぼ一定に変化する測定信号に関してさえ、ゼロ点誤差も増幅誤差も正しく決定することができ、誤差の伝搬も引き起こさない。それによって、最大限の精度が達成され、それにも関わらず測定動作の中断を回避することが可能である。そのために、複数チャネルの測定増幅器でも、通常一つの追加の増幅機器しか必要としない。
請求項10によると、本測定システムは、請求項9による一つの測定増幅器と、この測定増幅器にN個の測定信号を供給するように構成された少なくとも一つの測定変換器とを有する。
本測定システムは、既に前に本測定増幅器又は本増幅機器により実施される校正及び調整方法と関連して述べた利点を有する。
以下において、模式図と関連した実施例に基づき本発明を詳しく説明する。
第一の実施例による測定システム101の簡略化されたブロック接続図 第二の実施例による測定システム201の簡略化されたブロック接続図 第三の実施例による測定システム301の簡略化されたブロック接続図 測定増幅器を無中断で校正及び調整する方法の基本的な工程のフロー図
図1は、見易くするために各細部を表示していない、第一の実施例による測定システム101の簡略化されたブロック接続図を図示している。この測定システム101は、一つの測定変換器102と、一つのチャネル及び例えば、0.0005%の精度クラスを有する一つの測定増幅器103とを有する。
この測定変換器102は、例えば、力、重量、回転モーメント又は圧力などの機械的な変量のための変換器、例えば、ホイートストンブリッジ回路内で互いに接続された歪み変換器を用いて、その変量を電気信号に変換する、例えば、歪みゲージなどの変換器とするか、或いはそれ以外の形式の変換器とすることができる。
この測定増幅器103は、電圧源104、第一の基準信号発生機器105、第二の基準信号発生機器106、追加の増幅機器107、第一の増幅機器108及び選択機器109を有する。
電圧源104が発生する供給電圧110は、測定変換器102に供給される。この変換器は、測定した変量を第一の測定信号111に変換し、その信号は、測定増幅器103に供給されるか、或いは一時的に追加の増幅機器107に供給されるとともに、一時的に第一の増幅機器108に供給される。第一の基準信号発生機器105により生成された第一の基準信号112と第二の基準信号発生機器106により生成された第二の基準信号113は、同じく一時的に追加の増幅機器107に供給されるとともに、一時的に第一の増幅機器108に供給される。以下において、そのことを詳しく説明する。
これらの第一の基準信号発生機器105と第二の基準信号発生機器106は、電力損失を考慮できるように、測定変換器102からフィードバックされた電圧114を供給される。
選択機器109は、例えば、マルチプレクサ又はそれ以外の形式の選択回路とすることができる。この選択機器を用いて、追加の増幅機器107により第一の測定信号111から生成された測定値115か、或いは第一の増幅機器108により第一の測定信号111から生成された測定値116が選択されて、出力される、即ち、例えば、図1に図示されていない出力機器、例えば、表示器などに供給される。
この追加の増幅機器107は、追加の増幅回路117、追加のアナログ・デジタル変換器118及び追加のデジタル信号処理ユニット119を有する。この追加の増幅回路117は、一つの増幅器を有し、例えば、復調器などの別の構成部品と、例えば、ローパスフィルタなどの別のアナログフィルタとを備えることができ、そのことは、図1には詳しく図示されていない。この追加のデジタル信号処理ユニット119は、様々な計算のために使用することができ、一つのデジタルフィルタ又は複数のデジタルフィルタを備えており、図1には、そのようなフィルタは図示されていない。
この第一の増幅機器108は、追加の増幅機器107と同じ形態に構成され、第一の増幅回路120、第一のアナログ・デジタル変換器121及び第一のデジタル信号処理ユニット122を有する。この第一の増幅回路120は、一つの増幅器を有し、例えば、復調器などの別の構成部品と、例えば、ローパスフィルタなどの別のアナログフィルタとを備えることができ、そのことは、図1には詳しく図示されていない。この第一のデジタル信号処理ユニット122は、様々な計算のために使用することができ、一つのデジタルフィルタ又は複数のデジタルフィルタを備えており、図1には、そのようなフィルタは図示されていない。
これらの追加のデジタル信号処理ユニット119と第一のデジタル信号処理ユニット122は、例えば、デジタル信号プロセッサとすることができる。
第一のデジタル信号処理ユニット122と追加のデジタル信号処理ユニット119のデジタルフィルタは、それぞれフィルタ係数と状態メモリを備えている。この場合、以下において詳しく説明されるとともに、図1で両矢印123により表示される通り、第一のデジタル信号処理ユニット122のデジタルフィルタのフィルタ係数と状態メモリ又は状態メモリの内容とを追加のデジタル信号処理ユニット119のそれに対応するデジタルフィルタに複写するとともに、その逆に複写することができる。
唯一つのチャネルと二つの内部増幅機器107及び108を備えた第一の実施例による測定増幅器103では、バックグラウンド校正及び調整、或いは無中断の校正及び調整のフローは、以下の通り表される。
先ずは、第一の増幅機器108が測定分岐路又は測定パス内に有る。その機器は、第一の測定信号111を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器により第一の測定信号111から生成された測定値116が選択機器109を介して出力される。
ここで、追加の増幅機器107が、例えば、第一の測定信号111のゼロ値を表すことができる、第一の基準信号発生機器105の第一の基準信号112と、例えば、第一の測定信号111の終了値を表すことができる、第二の基準信号発生機器106の第二の基準信号113とを供給される。その増幅機器は、これらの基準信号を用いて校正され、その際、追加の増幅機器107のゼロ点誤差と増幅誤差が算出される。これらの誤差値又はそれに対応する修正値は、追加のデジタル信号処理ユニット119において、測定増幅器103の精度クラスよりも高い精度で計算することができる。このゼロ点誤差が、ゼロ点誤差に関する所定の閾値を上回った場合及び/又はこの増幅誤差が、増幅誤差に関する所定の閾値を上回った場合、即ち、これらの誤差値の中の一つが所定の許容範囲外に有る場合、追加の増幅機器107が、算出された値に基づき調整される。
ここで、追加の増幅機器107の誤差の校正又は調整がちょうど終了した場合、その機器の入力に、追加の増幅機器107の中の少なくとも一つに割り当てられた、図1に図示されていないスイッチを介して、第一の測定信号111を並列に接続することができる、即ち、この追加の増幅機器107は、少なくとも一つのスイッチを用いて、第一の増幅機器108に対して並列に接続することができるとともに、その機器に第一の測定信号111を供給することができる。次に、両方の増幅機器107と108が、それらのフィルタの初期変動後に同じユーザ信号を同時に処理する。この追加の増幅機器107の初期変動が終了したら、即ち、初期変動時間が経過したら、それらの測定値115が出力される。
言い換えると、追加の増幅機器107が第一の測定信号111を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。そのフィルタの初期変動後に、その機器により第一の測定信号111から生成された測定値115が、選択機器109を介して出力される。この場合、追加の増幅機器107により第一の測定信号111から生成された測定値115を選択機器109により出力に切り換えることは、ユーザに気付かれないように進行する。例えば、直線性誤差などの動作点での二つの増幅機器107と108の固有誤差の最小限の差が更に修正される。
この時点では、第一の増幅機器108は、最早測定に関与せず、第一の増幅機器108に割り当てられた、図1に図示されていない少なくとも一つスイッチを用いて、測定パスから除外することができる。それが実施されると、その機器は、少なくとも二つの基準信号、例えば、ゼロ値と最終値を用いて、従来技術により直接的に校正することができる。この時間期間内において、同じ精度の追加の増幅機器107が、第一の増幅機器108の測定課題を引き継いでいる。
言い換えると、ここで、第一の増幅機器108が、それに割り当てられた少なくとも一つのスイッチを用いて、例えば、第一の測定信号111のゼロ値を表すことができる、第一の基準信号発生機器105の第一の基準信号112と、例えば、第一の測定信号111の終了値を表すことができる、第二の基準信号発生機器106の第二の基準信号113とを供給される。その機器は、これらの基準信号を用いて校正され、その際、第一の増幅機器108のゼロ点誤差と増幅誤差が算出される。これらの誤差値又はそれに対応する修正値は、第一のデジタル信号処理ユニット122において、測定増幅器103の精度クラスよりも高い精度で計算することができる。このゼロ点誤差が、ゼロ点誤差に関する所定の閾値を上回った場合及び/又はこの増幅誤差が、増幅誤差に関する所定の閾値を上回った場合、即ち、これらの誤差値の中の一つが所定の許容範囲外に有る場合、第一の増幅機器108が、算出された値に基づき調整される。
特許文献1に記載された方法と異なり、これら二つの増幅機器107と108の校正時に、修正値が、それぞれ間接的な校正によって「習得」されるのではなく、直接的な校正によって計算される。そのため、ここでは、誤差の伝搬を引き起こさない、即ち、後に出現する誤差とそれに起因する測定誤差が発生しない。
第一の増幅機器108の誤差の校正又は調整が終了した後、その機器は、その機器に割り当てられた少なくとも一つのスイッチを用いて、再び測定パスに切り戻される。次に、初期変動時間後に、再び、その機器により第一の測定信号111から生成された測定値116が選択機器109を介して出力される。この場合、第一の増幅機器108により第一の測定信号111から生成された測定値116を選択機器109により出力に切り換えることは、ユーザに気付かれないように進行する。例えば、直線性誤差などの動作点での二つの増幅機器107と108の固有誤差の最小限の差が更に修正される。
この時点では、追加の増幅機器107は、最早測定に関与せず、その機器に割り当てられた少なくとも一つのスイッチを用いて、測定パスから除外することができる。それにより、当初の状態が再び達成される。
この場合、第一の増幅機器108の校正又は調整とその後の測定パスへの切り戻しは、追加の増幅機器107による第一の増幅機器108の測定課題の引き継ぎ後に直ちに実施する必要はない。そのことは、次に順番が回って来る校正又は調整が待機状態となり、追加の増幅機器107が測定パスに戻って来るまで待つこともできる。このようにして、校正プロセスの回数を半減して、本方法を加速することができる。
固定的に定義された時間間隔後に、このサイクルが新たに開始される。この時間間隔の残り時間の間、追加の増幅機器107は使用されない、或いは第一の増幅機器108も使用されない。それは、以下で第二及び第三の実施例と関連して説明する通り、複数のチャネルを備えた測定増幅器において、このちょうど使用されていない増幅機器を別のチャネルでの校正ブリッジングのために使用する可能性を提供する。そのため、これらのチャネルが電気的に分離されている場合、本校正及び調整方法を実現するために、測定増幅器毎に僅かに一つの追加の増幅機器しか必要としない。そのことは、複数チャネルの測定増幅器において、ハードフェアの負担、所要スペース、エネルギー消費量及び製造コストを低減する。それは、精密測定増幅器では、増幅機器毎に著しく大きい回路負担を必要とするので、特に、精密測定増幅器において効果を発揮する。
切換先増幅機器による測定課題の引き継ぎのために、切換先増幅機器のデジタルフィルタが完全に初期変動を終えていることをそれぞれ保証しなければならない。それは、(追加の増幅機器への切り換えと追加の増幅機器からの切り換えの)両方向に切り換える際に必要である。その場合にのみ、切れ目の無い引き継ぎが可能である。しかし、雑音内においてのみ、急上昇が見られるが、それは、平均値と一致する。
しかし、特に、精密測定で必要である、非常に緩慢なデジタルフィルタにおいて、非常に高い分解能を達成するためには、数秒、それどころか数分のフィルタの初期変動時間が必要である。この初期変動時間を排除するために、切換元増幅機器のデジタルフィルタのフィルタ係数だけでなく、状態メモリ又は状態メモリの内容も切換先増幅機器に複写することができる。そして、次の測定値以降、切換先増幅機器の測定値が出力される、即ち、切換元増幅機器の測定課題が切換先増幅機器により引き継がれる。そのため、切換先増幅機器のデジタルフィルタは、正しい値を予めロードされて、初期変動時間が不要となる。更に、このようにして、両方の増幅機器のデジタルフィルタのフィルタ係数も状態メモリも引継時点で互いに一致するので、雑音内における急上昇の無い引き継ぎも可能となる。
このフィルタロード切換方式は、一般的に以下で述べる実施例にも適用可能である。この第一の実施例では、唯一つのチャネルと二つの増幅機器107及び108を備えた測定増幅器103を出発点としており、そのため、ここでは、第一の増幅機器108のフィルタ係数と状態メモリ又は状態メモリの内容とが追加の増幅機器107に複写されるとともに、その逆に複写される。より正確に言うと、第一のデジタル信号処理ユニット122のデジタルフィルタのフィルタ係数と状態メモリ又は状態メモリの内容とが追加のデジタル信号処理ユニット119のそれに対応するデジタルフィルタに複写されるとともに、その逆に複写される。このようにして、フィルタがそれぞれ初期変動無しに「複製」される。それによって、それぞれ別の増幅機器に切り換えられた場合、別途前述した通り、初期変動時間が経過するまで更に待つ必要はない。
図1には、二つの基準信号発生機器が図示される一方、三つ以上の基準信号発生機器を配備するか、或いは単一の基準信号発生機器により複数の基準信号を発生することもできる。ゼロ点誤差と増幅誤差の両方を算出できるためには、例えば、ゼロ値と最終値などの少なくとも二つの異なる基準信号又は基準値だけがそれぞれ校正のために入手できなければならない。
前に述べた通り、増幅機器107と108の各々は、少なくとも一つのスイッチを割り当てられており、それを介して、各増幅機器に第一の測定信号111を供給することができる。各増幅機器に第一の測定信号111が供給されない場合、それらの少なくとも一つのスイッチを介して、その増幅機器に第一の基準信号112又は第二の基準信号113を供給することができる。それに対応して、例えば、第一の測定信号111を切り換えるためのスイッチ、第一の基準信号112を切り換えるためのスイッチ及び第二の基準信号113を切り換えるためのスイッチを配備することができる。第一の測定信号111、第一の基準信号112又は第二の基準信号113を選択的に切り換えるために、複数の切換位置を備えたスイッチとして、マルチプレクサ又はそれ以外の形式の選択回路を配備することもできる。別の変化形態も可能である。
同じ考えが、以下で述べる通りの複数のチャネルを備えた測定増幅器に当て嵌まる。一般的に、N個のチャネルとそれに対応して少なくともN+1個の増幅機器とを備えた測定増幅器では、一つの測定信号又は複数の測定信号と少なくとも二つの基準信号の間を切り換えるために、それぞれN+1個の増幅機器の中の一つに割り当てられた少なくともN+1個のスイッチも配備される。この場合、これらのスイッチは、必ずしも個別の構成部品として配備されない。それらは、例えば、集積回路の形などの別の手法で実現することもできる。
前述した全体フローは、例えば、マイクロプロセッサ又はそれ以外の形式の制御部などの中央制御機器によって制御することができる。見易くするために、図1では、図2及び図3と同様に、そのような構成部品の図示を省略している。
図2は、見易くするために各細部を表示していない、第二の実施例による測定システム201の簡略化されたブロック接続図を図示している。
これらの構成部品202〜223は、以下で説明する修正まで、第一の実施例と関連して述べた構成部品102〜123に相当する。しかし、測定増幅器203は、第一の測定信号211だけでなく、第二の測定信号225も処理できるように、二つのチャネルとそれに対応して一つの第二の増幅機器224とを有する。それに対応して、図2の簡略化されたブロック接続図で符号202により表示されたブロックは、二つの測定変換器をも表す。第二の測定信号225は、第一の測定信号211と同様に、それに対応する測定変換器で測定された変量の変換により生成されて、測定増幅器203に供給されるか、或いは一時的に追加の増幅機器207に供給されるとともに、一時的に第二の増幅機器224に供給される。
この電圧源204は、ブロック202により表示された二つの測定変換器に同じ供給電圧を供給することができる。それに代わって、図2の簡略化されたブロック接続図で符号204により表示されたブロックが、二つの電圧源を表すとともに、符号210を付与された矢印に応じて、二つの測定変換器用の二つの異なる供給電圧を表すこともできる。
測定増幅器203の如何なるチャネルをちょうど校正すべきかに応じて、第一の基準信号発生機器205と第二の基準信号発生機器206は、電力損失を考慮できるように、それぞれ対応する測定変換器からフィードバックされた電圧を供給される。そのため、図2の簡略化されたブロック接続図で符号214を付与された矢印は、二つのフィードバックされる電圧を表す。
増幅機器207及び208と同様に第二の増幅機器224を校正できるように、第一の基準信号発生機器205により生成された第一の基準信号212と第二の基準信号発生機器206により生成された第二の基準信号213が一時的にその増幅機器にも供給される。既に前に説明した通り、三つ以上の基準信号発生機器を配備するか、或いは単一の基準信号発生機器により複数の基準信号を発生することもできる。ゼロ点誤差も増幅誤差も算出できるように、校正毎に、例えば、ゼロ値と最終値などの少なくとも二つの異なる基準信号又は基準値だけが入手できなければならない。
第二の増幅機器224は、その機器により第二の測定信号225から生成された測定値226を出力する。この機器は、追加の増幅機器207及び第一の増幅機器208と同じ形態で構成され、第二の増幅回路227、第二のアナログ・デジタル変換器228及び第二のデジタル信号処理ユニット229を有する。この第二の増幅回路227は、一つの増幅器を有し、例えば、変調器などの別の構成部品と、例えば、ローパスフィルタなどのアナログフィルタとを備えることができ、そのことは、図2に詳しくは図示されていない。この第二の信号処理ユニット229は、様々な計算のために使用することができ、一つのデジタルフィルタ又は複数のデジタルフィルタを有し、図2では、そのようなフィルタは図示されていない。
選択機器209は、第一の測定信号211に対応する測定値も第二の測定信号225に対応する測定値も出力するように構成される。それに対応して、測定値216と226が出力され、さもなければ、ちょうど校正されて、追加の増幅機器207が二つの増幅機器207及び208の中の一つと置き換わっている場合には、測定値215と、置き換えられていない増幅機器の測定値、即ち、測定値216又は測定値226とが出力される。
二つのチャネルと三つの内部増幅機器207,208及び224を備えた第二の実施例による測定増幅器203では、バックグラウンド校正及び調整、或いは無中断の校正及び調整のフローが、以下の通り表される。
先ずは、第一の増幅機器208が測定分岐路又は測定パス内に有る。その機器は、第一の測定信号211を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器により第一の測定信号211から生成された測定値216が選択機器209を介して出力される。
ここで、追加の増幅機器207が、校正されて、必要な場合に調整される。そのために、この場合、例えば、第一の測定信号211のゼロ値と最終値を表すことができる第一の基準信号212と第二の基準信号213が使用される。追加の増幅機器207の誤差の校正又は調整が終了した場合、その機器は、第一の測定信号211を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、その機器により第一の測定信号211から生成された測定値215が、選択機器209を介して出力される。
この時点では、第一の増幅機器208は、最早測定に関与せず、測定パスから除外することができる。それが実施されると、第一の増幅機器208が校正されて、必要な場合に調整され、その際、例えば、第一の測定信号211のゼロ値と最終値を表す基準信号212と213が又もや使用される。この時間期間内において、同じ精度の追加の増幅機器207が、第一の増幅機器208の測定課題を引き継いでいる。第一の増幅機器208の誤差の校正又は調整が終了した後、その機器は、測定パスに切り戻される。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、再び、その機器により第一の測定信号211から生成された測定値216が選択機器209を介して出力される。
この時点以降、追加の増幅機器207は、最早測定に関与せず、測定パスから除外される。ここで、その機器は、別の増幅機器、この場合、第二の増幅機器224を置き換えるために使用することができる。
この時点で、追加の増幅機器207が、新たに校正されて、必要な場合に調整される。そのために、第一の基準信号212と第二の基準信号213又は図2の簡略化されたブロック接続図に図示されていない別の基準信号が使用され、これらの信号は、ここで、第二の測定信号225を供給する第二の測定変換器からフィードバックされた電圧を用いて生成されて、例えば、第二の測定信号225のゼロ値と最終値を表すことができる。追加の増幅機器207の誤差の校正又は調整が終了した場合、その機器は、第二の測定信号225を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、その機器により第二の測定信号225から生成された測定値215が選択機器209を介して出力される。
この時点で、第二の増幅機器224は、最早測定に関与せずに、測定パスから除外することができる。それが実施されると、第二の増幅機器224が校正されて、必要な場合に調整され、その際、例えば、第二の測定信号225のゼロ値と最終値を表す基準信号212と213又は別の基準信号が又もや使用される。この時間期間内において、同じ精度の追加の増幅機器207が、第二の増幅機器224の測定課題の引き継いでいる。第二の増幅機器224の誤差の校正又は調整が終了した後、その機器は、測定パスに切り戻される。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、その機器により第二の測定信号225から生成された測定値226が再び選択機器209を介して出力される。
この時点以降、追加の増幅機器207は最早測定に関与せずに、測定パスから除外される。そのため、当初の状態が再び達成される。
このフローは、第一の実施例で前述した通り詳しく述べない。更なる詳細に関しては、第一の実施例の記述が参照され、そこで見出される第一の増幅機器108に関する説明は、第一の増幅機器208だけでなく、第二の増幅機器224にも、それに対応して当て嵌まる。
フィルタの初期変動時間を排除するためのフィルタロード切換に関する第一の実施例と関連した説明は、第二の実施例にも、特に、第二の増幅機器224にも当て嵌まる。第二のデジタル信号処理ユニット229の第二の増幅機器224又はデジタルフィルタのフィルタ係数と状態メモリ又は状態メモリの内容とを追加のデジタル信号処理ユニット219の追加の増幅機器207又はそれに対応する追加のデジタルフィルタに複写できとともに、その逆に複写できることは、図2において両矢印230により示されている。
第一の実施例と関連した切換時点、切換に使用されるスイッチ、フローのサイクリックな繰り返し及び幾つかの可能な変化形態に関する説明は、第二の実施例にも同様に当て嵌まる。
図3は、見易くするために各細部を表示していない、第三の実施例による測定システム301の簡略化されたブロック接続図を図示している。
この第三の実施例は、第二の実施例に基づき構成されている。ここでは、それは、一般的に追加の増幅機器を並列に切り換えることができるだけでなく、各増幅機器をそれ以外の各増幅機器に対して並列に切り換えることができる一つの変化形態である。この利点は、校正後に最早切り戻す必要が無いことである。この修正によって、増幅機器が交替で動作することができる、即ち、一つの増幅機器の校正又は調整後に、そのために別の増幅機器に「移されていた」チャネルがそこに留まって、ちょうど校正された増幅機器が、次に校正すべき増幅機器の代替機器としての役割を果たすことが可能となる。このようにして、校正プロセスの回数を半減して、本方法を加速することができる。
構成部品302〜330は、以下で説明する修正まで、第二の実施例と関連して述べた構成部品202〜230に相当する。
前に説明した変化形態は、具体的には、三つの内部増幅機器を備えた第三の実施例では、追加の増幅機器307を第一の増幅機器308又は第一の増幅機器324に対して並列に切り換えることができるだけでなく、第一の増幅機器308と第二の増幅機器324を互いに並列に切り換えることができることを意味する。これは、第一の増幅機器308に割り当てられた少なくとも一つのスイッチと、第二の増幅機器324に割り当てられた少なくとも一つのスイッチとにおいて修正を生じさせる。これらのスイッチを用いて、第一の増幅機器308に第二の測定信号325を供給するとともに、第二の増幅機器324に第一の測定信号311を供給することも更に可能としなければならない。これは、図3の簡略化されたブロック接続図において追加の接続線により示されている。
フィルタロード切換を実現するために、第二のデジタル信号処理ユニット329の第二の増幅機器324又はデジタルフィルタのフィルタ係数と状態メモリ又は状態メモリの内容とを第一のデジタル信号処理ユニット322の第一の増幅機器308又はそれに対応するデジタルフィルタに複写するとともに、その逆に複写することが更に可能でなければならない。これは、図3において両矢印331により示されている。
二つのチャネルと三つの内部増幅機器307,308及び324を備えた第三の実施例による測定増幅器303では、バックグラウンド校正及び調整、或いは無中断の校正及び調整のフローが、例えば、以下の通り表される。
先ずは、第一の増幅機器308が測定分岐路又は測定パス内に有る。その機器は、第一の測定信号311を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器により第一の測定信号311から生成された測定値316が選択機器309を介して出力される。
ここで、追加の増幅機器307が、校正されて、必要な場合に調整される。そのために、この場合、例えば、第一の測定信号311のゼロ値と最終値を表すことができる第一の基準信号312と第二の基準信号313が使用される。
追加の増幅機器307の誤差の校正又は調整が終了した場合、その機器は、第一の測定信号311を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、その機器により第一の測定信号311から生成された測定値315が、選択機器309を介して出力される。
この時点では、第一の増幅機器308は、最早測定に関与せず、測定パスから除外することができる。それが実施されると、第一の増幅機器308が校正されて、必要な場合に調整される。この時間期間内において、同じ精度の追加の増幅機器307が、第一の増幅機器308の測定課題を引き継いでいる。
第一の増幅機器308は、次の測定信号として、再び第一の測定信号311を供給されるのではなく、第二の測定信号325を供給されるべきである。従って、その機器の校正のために、第一の基準信号312と第二の基準信号313又は図3の簡略化されたブロック接続図に図示されていない別の基準信号が使用され、これらの信号は、その時点で第二の測定信号325を供給する第二の測定変換器からフィードバックされた電圧を用いて生成されて、例えば、第二の測定信号325のゼロ値と最終値を表すことができる。
第一の増幅機器308の誤差の校正又は調整が終了した場合、その機器は、第二の測定信号325を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、その機器により第二の測定信号325から生成された測定値316が選択機器309を介して出力される。
この時点以降、第二の増幅機器324は、最早測定に関与せず、測定パスから除外される。ここで、その機器は、それ以外の増幅機器、この場合、追加の増幅機器307を置き換えるために使用することができる。
第二の増幅機器324が、校正されて、必要な場合に調整される。そのために、第一の基準信号312と第二の基準信号313又は図3の簡略化されたブロック接続図に図示されていない別の基準信号が使用され、これらの信号は、ここで、第一の測定信号311を供給する第一の測定変換器からフィードバックされた電圧を用いて生成されて、例えば、第一の測定信号311のゼロ値と最終値を表すことができる。
第二の増幅機器324の誤差の校正又は調整が終了した場合、その機器は、第一の測定信号311を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、その機器により第一の測定信号311から生成された測定値326が選択機器309を介して出力される。
この時点で、追加の増幅機器307は、最早測定に関与せずに、測定パスから除外することができる。この時点では、第一の測定信号311に対応する測定値326が、第二の増幅機器324により生成され、第二の測定信号325に対応する測定値316が、第一の増幅機器308により生成されて、それぞれ選択機器309を介して出力される。そのため、第二の増幅機器324が第一の増幅機器308の当初の測定課題を引き継ぐとともに、その逆に引き継がれる。
次の機器として、追加の増幅機器307が校正されて、必要な場合に調整される。ここで、その機器は、再び第一の測定信号311を引き継ぐのではなく、第一の増幅機器308の第二の測定信号325を引き継ぐべきである。従って、この時点では、その機器の校正のために、第一の基準信号312と第二の基準信号313又は図3の簡略化されたブロック接続図に図示されていない別の基準信号が使用され、これらの信号は、第二の測定信号325を供給する第二の測定変換器からフィードバックされた電圧を用いて生成されて、例えば、第二の測定信号325のゼロ値と最終値を表すことができる。
追加の増幅機器307の誤差の校正又は調整が終了した場合、その機器は、第二の測定信号325を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、その機器により第二の測定信号325から生成された測定値315が選択機器309を介して出力される。
この時点で、第一の増幅機器308は、最早測定に関与せず、測定パスから除外することができる。それが実施されると、第一の増幅機器308が、校正されて、必要な場合に調整される。その機器は、次の信号として、再び第一の測定信号311を引き継ぐべきである、詳しくは、第二の増幅機器324から引き継ぐべきである。従って、その機器の校正のために、再び第一の基準信号312と第二の基準信号313が使用され、これらの信号は、第一の測定信号311を供給する第一の測定変換器からフィードバックされた電圧を用いて生成されて、例えば、第一の測定信号311のゼロ値と最終値を表すことができる。
第一の増幅機器308の誤差の校正又は調整が終了した場合、その機器は、第一の測定信号311を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、その機器により第一の測定信号311から生成された測定値316が選択機器309を介して出力される。
この時点以降、第二の増幅機器324は、最早測定に関与せず、測定パスから除外される。ここで、その機器は、再び追加の増幅機器307を置き換えるために使用することができる。
第二の増幅機器324が、校正されて、必要な場合に調整される。その機器は、次の信号として、再び第二の測定信号325を引き継ぐべきである、詳しくは、追加の増幅機器307から引き継ぐべきである。従って、その機器の校正のために、第一の基準信号312と第二の基準信号313又は図3の簡略化されたブロック接続図に図示されていない別の基準信号が使用され、これらの信号は、ここでは、第二の測定信号325を供給する第二の測定変換器からフィードバックされた電圧を用いて生成されて、例えば、第二の測定信号325のゼロ値と最終値を表すことができる。
第二の増幅機器324の誤差の校正又は調整が終了した場合、その機器は、第二の測定信号325を供給されて、その信号を増幅、デジタル化及び処理する。その機器のフィルタの初期変動又は「複製」後に、その機器により第二の測定信号325から生成された測定値326が選択機器309を介して出力される。
ここで、追加の増幅機器307は、最早測定に関与せず、測定パスから除外される。第一の測定信号311に対応する測定値316が、第一の増幅機器308により生成され、第二の測定信号325に対応する測定値326が、第二の増幅機器324により生成されて、それぞれ選択機器309を介して出力される。そのため、当初の状態が再び達成される。
上記では、単なる例としてのフローを述べた。第三の実施例では、各増幅機器がそれ以外の各増幅機器に対して並列に切り換えることができるとともに、それに対応してそれらの機器を置き換えることができるので、特に、三つ以上のチャネルを備えた、従って、四つ以上の増幅機器を備えた測定増幅器では、多数の変化形態が可能である。即ち、単に一つの例を上げると、追加の増幅機器が、最初、第一の増幅機器の代わりに最後の増幅機器と置き換わって、増幅機器のローテーション全体を逆の順序で進めることができる。個別の増幅機器をそれぞれ自由に切り換え可能であることは、増幅機器の間の全く柔軟な切り換えと切り戻し、並びに測定信号又はチャネルの引き継ぎを可能とする。そのため、多数の別の変化形態が考えられる。
第一の実施例と関連したフィルタロード切換、切換時点、切換に使用されるスイッチ、フローのサイクリックな繰り返し及び幾つかの可能な変化形態に関する説明は、第三の実施例にも当て嵌まる。
図1の第一の実施例と同様に唯一つのチャネルを備えた測定増幅器に関して図示された第四の実施例では、測定増幅器は、そのチャネル毎に固有の追加の増幅機器を有する。そのため、前述した実施例と異なり、固有の追加の増幅機器だけが必要である。従って、N個のチャネルを備えた測定増幅器では、N+1個の増幅機器の代わりに、2×N個の増幅機器が必要となる。
それによって、確かにハードフェアの負担が、それ以外の実施例よりも大きくなる。しかしながら、それにより、この第四の実施例は、電気的に分離されたチャネルを備えた測定増幅器に対しても考慮の対象となり、その測定増幅器でも、高精度で動作することができる。更に、個々のチャネル毎に追加の増幅機器が存在することによって、校正と調整が複数チャネルに対して同時に実施され、そのようにして、より高い繰り返し回数又はより短いサイクル時間で校正と調整を実施することが可能となる。このことは、より一層精度を向上させることができる。
第一の実施例と関連した一つのチャネルに関する無中断の校正と調整のフロー、フィルタロード切換、切換時点、切換に使用するスイッチ、フローのサイクリックな繰り返し及び幾つかの可能な変化形態に関する説明は、第四の実施例にも当て嵌まる。
図4は、前に説明した実施例に対して共通する、測定増幅器を無中断で校正及び調整する方法の基本的な工程のフロー図を図示している。このフローは、N≧1として、少なくともN+1個の増幅機器を備え、N個の測定信号に対応するN個の測定値を出力するように構成された、N個の測定信号用の測定増幅器の場合、指数iを1〜Nとして、次の工程となる。
工程S1では、これらのN個の測定信号の中のi番目の測定信号が、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中のi番目の増幅機器に供給される。工程S2では、i番目の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値が出力される。工程S3では、少なくとも二つのi番目の基準信号が、これらの少なくともN+1個の増幅機器の中の別の増幅機器に供給される。工程S4では、この別の増幅機器が、これらの少なくとも二つのi番目の基準信号を用いて校正され、その際、この別の増幅機器のゼロ点誤差と増幅誤差が算出される。工程S5では、この別の増幅機器は、この機器に関して算出された誤差の中の少なくとも一つがその誤差に関する所定の閾値を上回った場合に調整される。工程S6では、この別の増幅機器に、i番目の測定信号が供給される。工程S7では、この別の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値が出力される。工程S8では、少なくとも二つの基準信号がi番目の増幅機器に供給される。工程S9では、このi番目の増幅機器が、これらの少なくとも二つの基準信号を用いて校正され、その際、このi番目の増幅機器のゼロ点誤差と増幅誤差が算出される。工程S10では、このi番目の増幅機器は、この機器に関して算出された誤差の中の少なくとも一つがその誤差に関する所定の閾値を上回った場合に調整される。
測定増幅器のチャネル毎に工程S1〜S10が実施されて、このプロセス全体がサイクリックに繰り返され、そのことは、図4のフロー図において工程S10を表すブロックから工程S1を表すブロックに戻る矢印により示されている。
工程S10の後、実施例に応じて、更に少なくとも一つの別の工程を実施することができる。即ち、例えば、第一、第二及び第四の実施例では、工程S10の後、i番目の増幅機器に、工程S1で既に実施した通り、再びi番目の測定信号を供給することができる、即ち、その機器の校正前と同じ測定信号を供給することができる。次に、工程S2で既に実施した通り、再びi番目の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値を出力することができる。それに対して、第三の実施例では、工程S10の後、i番目の増幅機器に、それ以外の測定信号を供給することができる、即ち、その機器の校正前と異なる測定信号を供給することができる。言い換えると、工程S10の後、i番目の増幅機器に、その機器の校正前と同じ測定信号、或いはその機器の校正前と異なる測定信号を供給することができる。
更に、工程S1〜S10の個々の工程の間に、例えば、フィルタロード切換工程又は増幅機器の固有誤差の差を修正する工程などの更に追加の工程を実施することができる。
工程S1〜S10の記述及び請求項で使用する指数iは、必ずしも実施例の前の記述における増幅機器、測定信号及び基準信号の番号に対応する必要はない。即ち、例えば、i=1の場合、i番目の増幅機器は、無条件に第一の増幅機器とする必要はなく、i番目の測定信号は、無条件に第一の測定信号とする必要はない。同様に、i番目の基準信号は、第一の測定信号の基準値に対応する基準信号とする必要はない。このことは、特に、増幅機器の間の非常に柔軟な切り換えと切り戻しを可能とする第三の実施例に関して言えることである。
更に、確かに工程S1〜S10と請求項に定義された別の工程の順番は、基本的にそのように規定される。しかし、複数の連続する工程を、例えば、増幅機器に測定信号を供給する工程、その機器によりその測定信号から生成された測定値を出力する工程、それ以外の増幅機器に基準信号を供給する工程及びそれらの基準信号によりそれ以外の増幅機器を校正する工程を部分的に並行して実施することができる。
四つの実施例の各々において、それぞれ複数の構成部品を備えた複数の増幅機器を前に説明する一方、そこでは、それ以外の構成も可能である。例えば、測定増幅器の幾つか、或いは全ての増幅機器及び/又は別の構成部分を集積回路の形で実現するか、或いは、例えば、増幅回路とアナログ・デジタル変換器などの各増幅機器の所定の構成部品だけをそれぞれ互いに統合することもできる。同様に、例えば、デジタル信号処理ユニットの後に、それぞれデジタル・アナログ変換器が更に配備されている場合、デジタル測定値の代わりに、アナログ測定値を生成することができる。それどころか、ここで説明した測定増幅器を無中断で校正及び調整する方法の基本原理を純粋にアナログで動作する測定増幅器に適用することも考えられる。
要約すると、本発明は、バックグラウンド校正及び調整を実施する測定増幅器と、そのような測定増幅器に関するバックグラウンド校正及び調整を実施する方法とに関する。この測定増幅器は、少なくとも一つの増幅機器を用いて、少なくとも一つの測定変換器の少なくとも一つの測定信号を増幅、デジタル化及び処理する。この増幅機器は、一時的に追加の増幅機器により置き換えることができ、そのことは、その機器の無中断の校正と、必要な場合の調整とを可能にする。この校正時に、その増幅機器のゼロ点誤差も増幅誤差も確実に算出される。更に、その増幅機器は、間接的に校正されるのではなく、直接的に校正される。そのため、測定を中断すること無く高い精度が実現される。更に、通常複数チャネルを備えた測定増幅器においても、一つの追加の増幅機器しか必要としない。

Claims (10)

  1. N≧1、j≧1として、個の増幅機器(107,108;207,208,224;307,308,324)を備え、N個の測定信号に対応するN個の測定値を出力するように構成された、N個の測定信号(111;211;225;311,325)用の測定増幅器(103;203;303)を無中断で校正及び調整する方法であって、
    i=1〜Nに関して、
    これらの個の増幅機器の中のi番目の増幅機器にN個の測定信号の中のi番目の測定信号を供給する工程(S1)と、
    このi番目の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値を出力する工程(S2)と、
    これらの個の増幅機器の中の別の増幅機器に少なくとも二つのi番目の基準信号(112,113;212,213;312,313)を供給する工程(S3)と、
    これらの少なくとも二つのi番目の基準信号を用いて、この別の増幅機器のゼロ点誤差と増幅誤差を算出して、この別の増幅機器を校正する工程(S4)と、
    この別の増幅機器に関して算出した誤差の中の少なくとも一つがその誤差に関する所定の閾値を上回った場合に、この別の増幅機器を調整する工程(S5)と、
    この別の増幅機器にi番目の測定信号を供給する工程(S6)と、
    この別の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値を出力する工程(S7)と、
    i番目の増幅機器に少なくとも二つの基準信号を供給する工程(S8)と、
    これらの少なくとも二つの基準信号を用いて、このi番目の増幅機器のゼロ点誤差と増幅誤差を算出して、このi番目の増幅機器を校正する工程(S9)と、
    このi番目の増幅機器に関して算出した誤差の中の少なくとも一つがその誤差に関する所定の閾値を上回った場合に、このi番目の増幅機器を調整する工程(S10)と、
    を実施することと、
    この測定増幅器の増幅機器がそれぞれ少なくとも一つのデジタルフィルタを有し、
    この別の増幅機器にi番目の測定信号を供給する工程(S6)後で、且つこの別の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値を出力する工程(S7)前に、i番目の増幅機器の少なくとも一つのデジタルフィルタのフィルタ係数と状態メモリをこの別の増幅機器の少なくとも一つのデジタルフィルタに複写する工程が実施され、
    それまでにN+j個の増幅機器の中のそれ以外の増幅機器に供給されていた、N個の測定信号の中のそれ以外の測定信号をi番目の増幅機器に供給する工程後で、且つi番目の増幅機器によりそれ以外の測定信号から生成された測定値を出力する工程前に、このそれ以外の増幅機器の少なくとも一つのデジタルフィルタのフィルタ係数と状態メモリをi番目の増幅機器の少なくとも一つのデジタルフィルタに複写する工程が実施されることと、
    を特徴とする方法。
  2. 当該の別の増幅機器が、当該の個の増幅機器の中の(N+j)番目の増幅機器(107;207)であり、
    当該のi番目の増幅機器(108;208,224)を校正するために、当該の少なくとも二つのi番目の基準信号が使用され、
    当該のi番目の増幅機器を調整する工程後に、再びi番目の測定信号(111;211,225)がi番目の増幅機器に供給されて、そのi番目の増幅機器により生成された測定値(116;216,226)が出力される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. i=1に関して、
    当該の別の増幅機器が、当該の個の増幅機器の中の(N+j)番目の増幅機器(307)であり、
    当該のi番目の増幅機器(308)を校正するために、少なくとも二つの(i+1)番目の基準信号が使用され、
    当該のi番目の増幅機器を調整する工程後に、それまで当該の個の増幅機器の中の(i+1)番目の増幅機器(324)に供給されていた、N個の測定信号の中の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、そのi番目の増幅機器によりその測定信号から生成された測定値(316)が出力され、
    1<i<Nに関して、
    当該の別の増幅機器が、当該の個の増幅機器の中の(i−1)番目の増幅機器であり、
    当該のi番目の増幅機器を校正するために、少なくとも二つの(i+1)番目の基準信号が使用され、
    当該のi番目の増幅機器を調整する工程後に、それまで当該の個の増幅機器の中の(i+1)番目の増幅機器に供給されていた、N個の測定信号の中の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、そのi番目の増幅機器によりその測定信号から生成された測定値が出力され、
    i=Nに関して、
    当該の別の増幅機器が、当該の個の増幅機器の中の(i−1)番目の増幅機器(308)であり、
    当該のi番目の増幅機器(324)を校正するために、少なくとも二つの(N+j)番目の基準信号が使用され、
    当該のi番目の増幅機器を調整する工程後に、それまで当該の個の増幅機器の中の(N+j)番目の増幅機器(307)に供給されていた、N個の測定信号の中の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、そのi番目の増幅機器によりその測定信号から生成された測定値(326)が出力される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 当該の測定増幅器が少なくとも2×N個の増幅機器を有し、
    当該の別の増幅機器が、これらの少なくとも2×N個の増幅機器の中の(i+N)番目の増幅機器であり、
    当該のi番目の増幅機器を校正するために、少なくとも二つのi番目の基準信号が使用され、
    当該のi番目の増幅機器を調整する工程後に、再びi番目の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、そのi番目の増幅機器により生成された測定値が出力される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 当該の測定増幅器の増幅機器がそれぞれ少なくとも一つのフィルタを有し、
    当該の別の増幅機器にi番目の測定信号を供給する工程(S6)後で、且つ当該の別の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値を出力する工程(S7)前に、当該の別の増幅機器の少なくとも一つのフィルタが過渡現象を終えるまで待ち、
    当該のそれまでに個の増幅機器の中のそれ以外の増幅機器に供給されていた、N個の測定信号の中のそれ以外の測定信号をi番目の増幅機器に供給する工程後で、且つ当該のi番目の増幅機器によりそれ以外の測定信号から生成された測定値を出力する工程前に、当該のi番目の増幅機器の少なくとも一つのフィルタが過渡現象を終えるまで待つ、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. j≧k≧1として、
    当該の別の増幅機器が、当該のN+j個の増幅機器の中の(N+k)番目の増幅機器であり、
    当該のi番目の増幅機器を校正するために、それまで(N+k)番目の増幅機器に供給されていた、N個の測定信号の中の測定信号に対応する少なくとも二つの基準信号が使用され、
    当該のi番目の増幅機器を調整する工程後に、それまで(N+k)番目の増幅機器に供給されていた、N個の測定信号の中の測定信号がi番目の増幅機器に供給されて、そのi番目の増幅機器によりその測定信号から生成された測定値が出力される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 当該の別の増幅機器にi番目の測定信号を供給する工程(S6)後で、且つ当該の別の増幅機器によりi番目の測定信号から生成された測定値を出力する工程(S7)前に、当該のi番目の増幅機器と別の増幅機器の固有誤差の差を修正する工程が実施され、
    当該のそれまでに個の増幅機器の中のそれ以外の増幅機器に供給されていた、N個の測定信号の中のそれ以外の測定信号をi番目の増幅機器に供給する工程後で、且つ当該のi番目の増幅機器によりそれ以外の測定信号から生成された測定値を出力する工程前に、当該のそれ以外の増幅機器とi番目の増幅機器の固有誤差の差を修正する工程が実施される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 当該の測定増幅器を所定の時間間隔で自動的に校正して、必要な場合に調整するために、全ての工程がサイクリックに繰り返されることを特徴とする請求項1から7までのいずれか一つに記載の方法。
  9. 請求項1から8までのいずれか一つに記載の方法を実施するための測定増幅器(103;203;303)であって、N≧1、j≧1として、当該の測定増幅器が、
    それぞれ増幅回路(117,120;217,220,227;317,320,327)と、アナログ・デジタル変換器(118,121;218,221,228;318,321,328)と、少なくとも一つのデジタルフィルタを備えたデジタル信号処理ユニット(119,122;219,222,229;319,322,329)とを有する個の増幅機器(107,108;207,208,224;307,308,324)と、
    これらのN+個の増幅機器の中の一つにそれぞれ割り当てられた個のスイッチと、
    少なくとも一つの基準信号発生機器(105,106;205,206:305,306)と、
    少なくとも一つの選択機器(109;209;309)と、
    を有し、
    これらのN+個の増幅機器の各増幅機器が、これらの少なくとも一つの基準信号発生機器により生成された基準信号を用いて校正することが可能であるとともに、調整することが可能であり、
    これらの個の増幅機器の中の一つの増幅機器がそれ以外の増幅機器の各々に対して並列に切り換えることが可能であるか、これらの個の増幅機器の中の各増幅機器がそれぞれそれ以外の増幅機器の各々に対して並列に切り換えることが可能であるか、或いはこれらの個の増幅機器の中の各増幅機器がそれ以外のちょうど一つの増幅機器に対して並列に切り換えることが可能であり、これらの個のスイッチの中の対応するスイッチを介した切換をそれぞれ実施することが可能であり、
    これらの少なくとも一つの選択機器が、N個の測定信号に対応するN個の測定値を出力するように構成されており
    上記のそれ以外の増幅機器の各々の少なくとも一つのデジタルフィルタのフィルタ係数と状態メモリを上記のN+j個の増幅機器の中の一つの増幅機器の少なくとも一つのデジタルフィルタに複写することが可能である、
    ことを特徴とする測定増幅器。
  10. 請求項9に記載の一つの測定増幅器(103;203;303)と、この測定増幅器にN個の測定信号を供給するように構成された少なくとも一つの測定変換器(102;202;302)とを有することを特徴とする測定システム(101;201;301)。
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