JP6497152B2 - タンク、タンクユニット、液体噴射システム - Google Patents

タンク、タンクユニット、液体噴射システム Download PDF

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Description

本発明は、液体供給ユニット等に関する。
従来、液体噴射装置の一例として、インクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターでは、印刷用紙などの印刷媒体に、噴射ヘッドから液体の一例であるインクを吐出させることによって、印刷媒体への印刷を行うことができる。このようなインクジェットプリンターでは、従来、液体供給ユニットの一例であるタンクに貯留されたインクを噴射ヘッドに供給する構成が知られている。このタンクには、インク注入口が設けられている。利用者は、インク注入口からインクをタンクに補充することができる。このようなタンクにおいて、従来、インクが収容される液体収容室と、大気が導入される空気収容室とが、連通部によって互いに連通した構成が知られている(例えば、特許文献1)。なお、液体噴射装置に液体供給ユニットが装着された構成は、液体噴射システムと表記される。
特開2012−20495号公報
上記特許文献1に記載されたタンクでは、例えば、液体収容室内のインクが連通部を介して空気収容室側に流出しても、空気収容室側に流出したインクを空気収容室に貯留することができる。このため、このタンクでは、液体収容室内のインクが大気開放口を介してタンク外に漏れ出ることを抑えやすい。ところが、液体収容室から空気収容室にインクが流入した状態で、インクジェットプリンターの姿勢が変化した場合、空気収容室内のインクが大気開放口を介してタンク外に漏れ出ることが考えられる。このようなことに対して、空気収容室に液体保持部材を収容することが有効であると考えられる。液体保持部材は、インクなどの液体を吸収し保持する能力が高い部材である。液体保持部材の材料としては、例えば、スポンジや海綿などが挙げられる。このような液体保持部材を空気収容室に収容すれば、液体収容室から空気収容室に流入したインクを液体保持部材で保持することができるので、インクを空気収容室に留めることができる。しかしながら、空気収容室に流入したインクが液体保持部材に吸収されると、大気の流れが液体保持部材によって遮断されることがある。つまり、空気収容室に流入したインクが液体保持部材に吸収されると、大気開放口から液体収容室内への大気の流入が遮断されることがある。液体収容室内への大気の流入が遮断されると、印刷媒体への印刷にともなって、すなわち液体収容室内のインクが消費されるのにともなって、液体収容室内の圧力が大気圧よりも低くなる。このようなことが発生すると、タンクから噴射ヘッドへのインクの供給が困難となる。つまり、従来の液体供給ユニットでは、液体の供給が困難になることがあるという課題がある。
本発明は、少なくとも上述の課題を解決することができるものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]液体噴射ヘッドに液体を供給可能なタンクであって、前記液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部に大気を導入可能な大気流路を構成する大気導入部と、を備え、前記大気導入部は、大気を収容可能な緩衝室を有し、前記緩衝室には、前記大気流路のうち前記液体収容部側に位置する第1連通口と、前記大気流路のうち前記液体収容部とは反対側に位置する第2連通口と、が設けられており、前記緩衝室には、液体保持部材が収容され、前記緩衝室に前記液体保持部材が収容された状態で、前記緩衝室内に、前記第1連通口と前記第2連通口との間を大気が移動可能な隙間が設けられている、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間が設けられているため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の低下を抑えることができるため、タンクから液体噴射ヘッドへ液体を供給しやすくすることができる。
[適用例2]上記のタンクであって、前記液体保持部材と前記緩衝室を構成する内壁との間に、前記隙間が設けられている、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、液体保持部材と緩衝室を構成する内壁との間に隙間が設けられているので、第1連通口と第2連通口との間を大気が移動しやすい。このため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の低下を抑えることができるため、タンクから液体噴射ヘッドへ液体を供給しやすくすることができる。
[適用例3]上記のタンクであって、前記緩衝室の鉛直方向における寸法より前記液体保持部材の前記鉛直方向における寸法が小さく、前記緩衝室の前記鉛直方向と直交する水平方向における寸法より前記液体保持部材の前記水平方向における寸法が小さい、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間を形成することができる。このため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の低下を抑えることができるため、タンクから液体噴射ヘッドへ液体を供給しやすくすることができる。さらに、このタンクでは、液体保持部材の寸法を小さくすることで、液体保持部材にかかるコストを軽減することができる。
[適用例4]上記のタンクであって、前記緩衝室の前記内壁から前記液体保持部材に向かって突出する突起を有する、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、緩衝室の内壁から液体保持部材に向かって突出する突起によって、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間を形成することができる。このため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の低下を抑えることができるため、タンクから液体噴射ヘッドへ液体を供給しやすくすることができる。さらに、このタンクでは、液体保持部材の寸法がばらついても、突起で隙間を確保できるので、液体収容部の圧力の低下を一層抑えやすい。
[適用例5]上記のタンクであって、前記緩衝室の前記内壁から前記液体保持部材に向かって鉛直方向に突出する第1突起と、前記緩衝室の前記内壁から前記液体保持部材に向かって前記鉛直方向と直交する水平方向に突出する第2突起と、を有する、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、緩衝室の内壁から液体保持部材に向かって突出する第1突起と第2突起とによって、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間を形成することができる。このため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の低下を抑えることができるため、タンクから液体噴射ヘッドへ液体を供給しやすくすることができる。さらに、このタンクでは、液体保持部材の寸法がばらついても、突起で隙間を確保できるので、液体収容部の圧力の低下を一層抑えやすい。
[適用例6]上記のタンクであって、前記液体保持部材から前記緩衝室の前記内壁に向かって突出する突起を有する、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、液体保持部材から緩衝室の内壁に向かって突出する突起によって、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間を形成することができる。このため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の低下を抑えることができるため、タンクから液体噴射ヘッドへ液体を供給しやすくすることができる。さらに、このタンクでは、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触することを避けやすい。例えば、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触する構成では、液体が浸み込んだ液体保持部材と内壁との間の吸着力が高まり、液体保持部材が定着することが考えられる。このとき、液体保持部材が第1連通口を覆った状態で定着してしまうと、第1連通口と第2連通口との間を大気が移動困難となる。この結果、液体収容部の圧力が低下しやすくなることが考えられる。これに対して、この適用例のタンクでは、液体保持部材から緩衝室の内壁に向かって突出する突起によって、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触することを避けやすい。このため、液体収容部の圧力の低下を一層抑えやすい。
[適用例7]上記のタンクであって、前記液体保持部材から前記緩衝室の前記内壁に向かって鉛直方向に突出する第1突起と、前記液体保持部材から前記緩衝室の前記内壁に向かって前記鉛直方向と直交する水平方向に突出する第2突起と、を有する、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、液体保持部材から緩衝室の内壁に向かって突出する第1突起と第2突起とによって、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間を形成することができる。このため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の低下を抑えることができるため、タンクから液体噴射ヘッドへ液体を供給しやすくすることができる。さらに、このタンクでは、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触することを避けやすい。例えば、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触する構成では、液体が浸み込んだ液体保持部材と内壁との間の吸着力が高まり、液体保持部材が定着することが考えられる。このとき、液体保持部材が第1連通口を覆った状態で定着してしまうと、第1連通口と第2連通口との間を大気が移動困難となる。この結果、液体収容部の圧力が低下しやすくなることが考えられる。これに対して、この適用例のタンクでは、液体保持部材から緩衝室の内壁に向かって突出する突起によって、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触することを避けやすい。このため、液体収容部の圧力の低下を一層抑えやすい。
[適用例8]上記のタンクであって、前記緩衝室の前記内壁と前記液体保持部材との隙間に位置する支持部材を有する、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、緩衝室の内壁と液体保持部材との隙間に位置する支持部材によって、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間を形成することができる。このため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の低下を抑えることができるため、タンクから液体噴射ヘッドへ液体を供給しやすくすることができる。さらに、このタンクでは、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触することを避けやすい。例えば、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触する構成では、液体が浸み込んだ液体保持部材と内壁との間の吸着力が高まり、液体保持部材が定着することが考えられる。このとき、液体保持部材が第1連通口を覆った状態で定着してしまうと、第1連通口と第2連通口との間を大気が移動困難となる。この結果、液体収容部の圧力が低下しやすくなることが考えられる。これに対して、この適用例のタンクでは、液体保持部材から緩衝室の内壁に向かって突出する突起によって、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触することを避けやすい。このため、液体収容部の圧力の低下を一層抑えやすい。
[適用例9]上記のタンクであって、前記緩衝室の前記内壁と前記液体保持部材との鉛直方向における隙間に位置する第1支持部材と、前記緩衝室の前記内壁と前記液体保持部材との前記鉛直方向と直交する水平方向における隙間に位置する第2支持部材と、を有する、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、緩衝室の内壁と液体保持部材との隙間に位置する第1支持部材と第2支持部材とによって、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間を形成することができる。このため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の低下を抑えることができるため、タンクから液体噴射ヘッドへ液体を供給しやすくすることができる。さらに、このタンクでは、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触することを避けやすい。例えば、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触する構成では、液体が浸み込んだ液体保持部材と内壁との間の吸着力が高まり、液体保持部材が定着することが考えられる。このとき、液体保持部材が第1連通口を覆った状態で定着してしまうと、第1連通口と第2連通口との間を大気が移動困難となる。この結果、液体収容部の圧力が低下しやすくなることが考えられる。これに対して、この適用例のタンクでは、液体保持部材から緩衝室の内壁に向かって突出する突起によって、緩衝室の内壁と液体保持部材とが互いに面接触することを避けやすい。このため、液体収容部の圧力の低下を一層抑えやすい。
[適用例10]上記のタンクであって、前記液体保持部材は、複数の板状部材と、前記複数の板状部材を束ねる結束部材と、を含む、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、液体保持部材が、複数の板状部材を結束部材で束ねた構成を有している。このタンクでは、束ねる板状部材の数量を調整することによって、種々の大きさの緩衝室に応じた液体保持部材を構成しやすい。これにより、板状部材を種々の大きさの緩衝室に共通化することができる。この結果、液体保持部材にかかるコストを軽減しやすい。
[適用例11]上記のタンクであって、さらに、前記液体収容部に前記液体を注入可能な液体注入部と、前記液体注入部に着脱可能なキャップ部材と、を備える、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間が設けられているため、緩衝室内の液体保持部材に液体が浸み込み、液体保持部材の空隙を液体が閉塞したとしても、大気導入部から液体収容部に大気が流入しやすい。これにより、液体収容部の圧力の変化を抑えることができる。ここで、例えば、液体収容室内への大気の流入が遮断された状態で、液体収容室内の圧力が大気圧よりも高くなると、液体注入部に取り付けられたキャップ部材が外れてしまうことが考えられる。このようなことに対して、この適用例のタンクでは、緩衝室内に第1連通口と第2連通口との間を大気が移動可能な隙間が設けられているため、液体収容部からタンクの外に大気が抜けやすい。この結果、このタンクでは、着脱可能なキャップ部材を採用することができる。
[適用例12]上記のタンクであって、前記緩衝室は、前記液体収容部と交差する部位に形成された第1大気導入口と、前記タンクの外方に向かって開口する第2大気導入口と、を有し、前記第1連通口は前記第1大気導入口であり、前記第2連通口は前記第2大気導入口である、ことを特徴とするタンク。
[適用例13]上記のタンクであって、前記大気導入部は、さらに、前記緩衝室と前記液体収容部とを連通する第1大気連通路を有し、前記第1大気連通路は、前記液体収容部と交差する部位に形成された第1大気導入口を有し、前記第1連通口は前記緩衝室が前記第1大気連通路と接続する箇所である、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、第1大気連通路が設けられているので、液体が大気導入部から外に漏れにくくすることができる。
[適用例14]上記のタンクであって、前記大気導入部は、さらに、前記緩衝室と前記タンクの外部とを連通する第2大気連通路を有し、前記第2大気連通路は、前記タンクの外方に向かって開口する第2大気導入口を有し、前記第2連通口は前記緩衝室が前記第2大気連通路と接続する箇所である、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、第2大気連通路が設けられているので、液体が大気導入部から外に漏れにくくすることができる。
[適用例15]上記のタンクであって、前記緩衝室を第1緩衝室としたとき、前記第2大気連通路は、前記第1緩衝室より小さい第2緩衝室を有し、前記第2緩衝室は、前記第1緩衝室よりも前記大気流路の上流に位置し、前記液体保持部材を第1液体保持部材としたとき、前記第2緩衝室には、前記第1液体保持部材より小さい第2液体保持部材が収容され、前記第2緩衝室に前記第2液体保持部材が収容された状態で、前記第2緩衝室内には、外部と前記第1緩衝室との間を大気が移動可能な隙間が設けられている、ことを特徴とするタンク。
このタンクでは、第2緩衝室が設けられているので、液体が大気導入部から外に漏れにくくすることができる。
[適用例16]上記のタンクと、前記タンクを収容するケースと、を含む、ことを特徴とするタンクユニット。
このタンクユニットでは、ケースによってタンクを保護することができる。
[適用例17]上記のタンクユニットと、前記タンクユニットに接続されるチューブと、前記チューブを介して前記タンクユニットと接続される液体噴射装置と、を備え、前記ケースを第1ケースとしたとき、前記液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを収容する第2ケースと、を含む、ことを特徴とする液体噴射システム。
この液体噴射システムでは、第1ケースでタンクを保護し、第2ケースで液体噴射ヘッドを保護することができる。
本実施形態における液体噴射システムの主要構成を示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの他の例の主要構成を示す斜視図。 実施例1におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例1におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例1におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例2におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例3におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例4におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例5におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例6におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例7におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例8におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例8におけるケースを示す斜視図。 実施例8におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例9におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例10におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例10における第1液体保持部材を示す分解斜視図。
液体噴射システムを例に、実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
本実施形態における液体噴射システム1は、図1に示すように、液体噴射装置の一例であるプリンター3と、液体供給装置の一例であるインク供給装置4と、を有している。プリンター3は、記録部6と、制御部9と、を有している。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。本実施形態では、X軸とY軸とによって規定される水平な平面(XY平面)に液体噴射システム1を配置した状態が、液体噴射システム1の使用状態である。Z軸は、水平な平面に直交する軸である。液体噴射システム1の使用状態において、Z軸方向が鉛直上方向となる。そして、液体噴射システム1の使用状態では、図1において、−Z軸方向が鉛直下方向である。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。
プリンター3において、記録部6と、制御部9とは、筐体11に収容されている。記録部6は、搬送装置(図示せず)でY軸方向に搬送される記録媒体Pに、液体の一例であるインクで記録を行う。なお、図示しない搬送装置は、記録用紙などの記録媒体Pを、Y軸方向に間欠的に搬送する。記録部6は、移動装置(図示せず)によって、X軸に沿って往復移動可能に構成されている。インク供給装置4は、記録部6にインクを供給する。制御部9は、上記の各構成の駆動を制御する。なお、液体噴射システム1では、インク供給装置4の少なくとも一部は、筐体11の外側に突出している。なお、記録部6は、第2ケースの一例である筐体11に収容されている。これにより、記録部6を筐体11で保護することができる。
ここで、X軸に沿う方向は、X軸と完全に平行な方向に限定されず、X軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。同様に、Y軸に沿う方向は、Y軸と完全に平行な方向に限定されず、Y軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。Z軸に沿う方向は、Z軸と完全に平行な方向に限定されず、Z軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。つまり、任意の軸や面に沿う方向は、これらの任意の軸や面に完全に平行な方向に限定されず、これらの任意の軸や面に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。
記録部6は、キャリッジ17と、記録ヘッド19と、を備えている。記録ヘッド19は、液体噴射ヘッドの一例であり、インクをインク滴として吐出して、記録媒体Pに記録を行う。キャリッジ17は、記録ヘッド19を搭載している。なお、記録ヘッド19は、制御部9に電気的に接続されている。記録ヘッド19からのインク滴の吐出は、制御部9によって制御される。
タンクユニットの一例であるインク供給装置4は、図1に示すように、液体供給ユニットの一例であるタンク31を有している。本実施形態では、インク供給装置4が、複数の(本実施形態では4つの)タンク31を有している。複数のタンク31は、プリンター3の筐体11の外側に突出している。複数のタンク31は、筐体32の内部に収容されている。これにより、タンク31を筐体32で保護することができる。第1ケースの一例である筐体32は、筐体11から突出している。
なお、筐体32と筐体11とは、互いに別体であっても一体であってもよい。筐体32と筐体11が一体である場合、複数のタンク31は、図2に示すように、記録ヘッド19やインク供給チューブ34とともに筐体11の内部に収容される、ということができる。
タンク31には、液体の一例であるインクが収容されている。タンク31には、液体注入部33が形成されている。タンク31では、液体注入部33を介してタンク31の外部からタンク31の内部にインクを注入することができる。なお、作業者は、筐体32の外側からタンク31の液体注入部33にアクセスすることができる。また、液体注入部33は、蓋(図示せず)で封止されている。タンク31にインクを注入するとき、蓋を開けて液体注入部33を開放してからインクが注入される。
各タンク31には、インク供給チューブ34が接続される。タンク31内のインクは、インク供給装置4からインク供給チューブ34を介して記録ヘッド19に供給される。そして、記録ヘッド19に供給されたインクが、記録媒体P側に向けられたノズル(図示せず)からインク滴として吐出される。なお、上記の例では、プリンター3とインク供給装置4とを個別の構成として説明したが、インク供給装置4をプリンター3の構成に含めることもできる。
上記の構成を有する液体噴射システム1では、記録媒体PをY軸方向に搬送させ、且つキャリッジ17をX軸に沿って往復移動させながら、記録ヘッド19に所定の位置でインク滴を吐出させることによって、記録媒体Pに記録が行われる。これらの動作は、制御部9によって制御される。
インクは、水性インクと油性インクのいずれか一方に限定されるものではない。また、水性インクとしては、水性溶媒に染料などの溶質が溶解した構成を有するもの、水性分散媒に顔料などの分散質が分散した構成を有するもののいずれでもよい。また、油性インクとしては、油性溶媒に染料などの溶質が溶解した構成を有するもの、油性分散媒に顔料などの分散質が分散した構成を有するもののいずれでもよい。
タンク31の種々の実施例について説明する。なお、以下においては、タンク31を実施例ごとに識別するため、タンク31の符号に、実施例ごとに異なるアルファベット文字を付記する。
(実施例1)
実施例1におけるタンク31Aについて説明する。タンク31Aは、図3に示すように、タンク本体の一例であるケース61Aと、シート部材62と、液体保持部材63と、を有している。ケース61Aは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。また、シート部材62は、合成樹脂(例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等)によりフィルム状に形成され、可撓性を有する。本実施形態では、シート部材62は、光透過性を有している。
液体保持部材63は、液体を吸収し、且つ吸収した液体を保持する性質を有している。液体保持部材63の材料としては、例えば、フォーム、フェルト、不織布などの種々の材料が採用され得る。
ケース61Aには、凹部64と、凹部65とが形成されている。液体保持部材63は、凹部65に収容されている。また、ケース61Aには、接合部66が設けられている。図3では、構成をわかりやすく示すため、接合部66にハッチングが施されている。凹部65に液体保持部材63を収容した状態で、ケース61Aの接合部66にシート部材62が接合されている。本実施形態では、溶着によってケース61Aとシート部材62とが接合されている。ケース61Aにシート部材62が接合されると、凹部64及び凹部65がシート部材62によって塞がれる。凹部64とシート部材62とによって囲まれる空間は、液体収容部67(後述する)と呼ばれる。また、凹部65とシート部材62とによって囲まれる空間は、緩衝室68(後述する)と呼ばれる。このため、液体保持部材63は、緩衝室68に収容されている。
ケース61Aは、図3に示すように、第1壁81と、第2壁82と、第3壁83と、第4壁84と、第5壁85と、第6壁86と、第7壁87と、を有している。第5壁85の−Z軸方向に、凹部64が位置している。第5壁85のZ軸方向に、凹部65が位置している。凹部64と凹部65とは、第5壁85を挟んでZ軸に沿って重なっている。凹部64の第1壁81と、凹部65の第1壁81とは、互いに同一の壁である。つまり、凹部64と凹部65とは、第1壁81を共有している。
第1壁81をY軸方向に平面視したときに、凹部64は、第2壁82と、第3壁83と、第4壁84と、第5壁85とによって囲まれている。また、第1壁81をY軸方向に平面視したときに、凹部65は、第2壁82と、第5壁85と、第6壁86と、第7壁87とによって囲まれている。なお、凹部64の第2壁82と、凹部65の第2壁82とは、互いに同一の壁である。つまり、凹部64と凹部65とは、第2壁82を共有している。また、凹部64の第5壁85と、凹部65の第5壁85とは、互いに同一の壁である。つまり、凹部64と凹部65とは、第5壁85を共有している。
第2壁82〜第7壁87は、それぞれ、第1壁81に交差している。第2壁82と第3壁83とは、第1壁81を挟んでX軸に沿って互いに対峙する位置に設けられている。第2壁82と第6壁86とは、第1壁81を挟んでX軸に沿って互いに対峙する位置に設けられている。第4壁84と第5壁85とは、第1壁81を挟んでZ軸に沿って互いに対峙する位置に設けられている。第5壁85と第7壁87とは、第1壁81を挟んでZ軸にそって互いに対峙する位置に設けられている。第2壁82は、第4壁84、第5壁85、及び第7壁87のそれぞれに交差している。第3壁83は、第4壁84及び第5壁85のそれぞれに交差している。第6壁86は、第5壁85及び第7壁87のそれぞれに交差している。
第2壁82と、第3壁83と、第4壁84と、第5壁85とは、第1壁81から−Y軸方向に突出している。これにより、第1壁81を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第2壁82と、第3壁83と、第4壁84と、第5壁85とによって凹部64が構成される。凹部64は、Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部64は、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材62側に向かって開口している。換言すれば、凹部64は、Y軸方向に向かって、すなわちシート部材62側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられている。そして、ケース61Aにシート部材62が接合されると、凹部64がシート部材62によって塞がれて、液体収容部67が構成される。
また、第6壁86と、第7壁87とは、第1壁81から−Y軸方向に突出している。これにより、第1壁81を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第2壁82と、第5壁85と、第6壁86と、第7壁87とによって凹部65が構成される。凹部65は、Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部65は、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材62側に向かって開口している。換言すれば、凹部65は、Y軸方向に向かって、すなわちシート部材62側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられている。そして、ケース61Aにシート部材62が接合されると、凹部65がシート部材62によって塞がれて、緩衝室68が構成される。なお、第1壁81〜第7壁87は、それぞれ、平坦な壁に限られず、凹凸を含むものであってもよい。また、第2壁82〜第7壁87の第1壁81からの突出量は、相互に同じ突出量に設定されている。
第6壁86と第3壁83とは、X軸方向に段差を有している。第3壁83は、第6壁86よりもX軸方向に位置している。そして、第1壁81をシート部材62側から平面視した状態で、第3壁83と第6壁86との間に液体注入部33が設けられている。液体注入部33は、第5壁85に設けられている。また、第7壁87には、導入路91が設けられている。導入路91は、凹部65内に通じている。導入路91を介して緩衝室68内に大気が導入される。
また、第5壁85のうち凹部65と凹部64とが交差する部位に、切欠き92が形成されている。第5壁85のうち凹部65と凹部64とが交差する部位は、第5壁85のうち凹部65と凹部64とがZ軸に沿って重なる部位でもある。切欠き92は、第5壁85の−Y軸方向の端部に形成されている。切欠き92は、第5壁85の−Y軸方向の端部からY軸方向に凹となる向きに形成されている。このため、ケース61Aにシート部材62が接合されると、凹部64と凹部65とが切欠き92を介して互いに連通する。切欠き92とシート部材62とによって囲まれる空間は、第1大気連通部102(後述する)の少なくとも一部を構成している。
ここで、凹部64内には、凹部93が設けられている。凹部93は、第4壁84よりも第5壁85側とは反対側に向かって、すなわち第4壁84よりも−Z軸方向に向かって凹となる向きに設けられている。そして、凹部93において、第3壁83と第2壁82とに対面する壁94に、供給口95が設けられている。このため、第1壁81をY軸方向に平面視した状態で、第3壁83と第2壁82との間に供給口95が設けられている。液体注入部33と供給口95とは、それぞれ、ケース61Aの外側と凹部64の内側とを連通させる。なお、供給口95は、壁94から−X軸方向に突出している。
シート部材62は、図3に示すように、第2壁82〜第7壁87をY軸方向に挟んで第1壁81に対面している。シート部材62は、Y軸方向に平面視したとき、凹部64、凹部65、及び凹部93を覆う大きさを有している。シート部材62は、第1壁81との間に隙間を有した状態で、接合部66に溶着されている。これにより、凹部64、凹部65、及び凹部93が、シート部材62によって封止される。このため、シート部材62は、ケース61Aに対する蓋であるともみなされ得る。
タンク31Aは、図4に示すように、液体収容部67と、大気導入部101と、を有している。大気導入部101は、第1大気連通部102と、緩衝室68と、第2大気連通部103と、を含む。第1大気連通部102は、第1大気連通路の一例である。第2大気連通部103は、第2大気連通路の一例である。大気導入部101は、タンク31Aの外側と液体収容部67の内側との間の大気の流路である。なお、図4では、第2大気連通部103の構成をわかりやすく示すため、タンク31Aの一部を切断した状態が図示されている。また、図4では、構成をわかりやすく示すため、液体保持部材63の図示が省略されている。
大気導入部101は、第2大気連通部103においてタンク31Aの外側に連通している。また、大気導入部101は、第1大気連通部102において液体収容部67の内側に連通している。液体収容部67は、第1大気連通部102と緩衝室68と第2大気連通部103とを介してタンク31Aの外側に連通している。換言すれば、液体収容部67は、第1大気連通部102と緩衝室68と第2大気連通部103とを介して大気開放されている。
第1大気連通部102は、第1大気導入口104と第1連通口105との間の大気の流路である。本実施例では、第1大気連通部102は、第5壁85に形成された切欠き92として構成されている。このため、本実施例において、第1大気連通部102の経路長さは、第5壁85の厚み寸法に等しい。第1大気導入口104は、液体収容部67の内壁と第1大気連通部102とが交差する交差部に形成された開口として定義される。換言すれば、第1大気導入口104は、第1大気連通部102が液体収容部67に接続する箇所である。また、第1連通口105は、緩衝室68の内壁と第1大気連通部102とが交差する交差部に形成された開口として定義される。換言すれば、第1連通口105は、第1大気連通部102が緩衝室68に接続する箇所である。
本実施例では、第1大気連通部102が第5壁85に形成された切欠き92として構成されており、第1大気連通部102の経路長さが第5壁85の厚み寸法に等しいため、第1大気導入口104と第1連通口105とを同一のものとみなすことができる。つまり、本実施例では、第1連通口105は第1大気導入口104であるともみなされ得る。
第2大気連通部103は、第2大気導入口106と第2連通口107との間の大気の流路である。本実施例では、第2大気連通部103は、第7壁87に形成された導入路91と第7壁87の厚みとを含む構成を有している。このため、本実施例において、第2大気連通部103の経路長さは、導入路91の経路長さと第7壁87の厚み寸法とを加算した長さに等しい。第2大気導入口106は、第2大気連通部103において、タンクの外方に向かって開口する開口として定義される。また、第2連通口107は、緩衝室68の内壁と第2大気連通部103とが交差する交差部に形成された開口として定義される。換言すれば、第2連通口107は、第2大気連通部103が緩衝室68に接続する箇所である。
なお、本実施例では、導入路91が設けられているが、導入路91を省略した構成も採用され得る。導入路91が省略されたタンク31Aでは、第2大気連通部103の経路長さが第7壁87の厚み寸法に等しいため、第2大気導入口106と第2連通口107とを同一のものとみなすことができる。つまり、導入路91が省略されたタンク31Aでは、第2連通口107は第2大気導入口106であるともみなされ得る。
液体保持部材63は、図5に示すように、Y軸方向に平面視したとき、ケース61Aの凹部65よりも小さい形状を有している。本実施例では、緩衝室68のZ軸に沿った(鉛直方向)寸法よりも液体保持部材63のZ軸に沿った寸法が小さい。また、緩衝室68のX軸に沿った(水平方向)寸法よりも液体保持部材63のX軸に沿った寸法が小さい。このため、緩衝室68内において、緩衝室68の内壁と液体保持部材63との間に隙間111が設けられる。
隙間111は、液体保持部材63の外形表面と緩衝室68の内壁との間に設けられている。隙間111は、第1連通口105と第2連通口107との間でつながっている。つまり、第1連通口105から隙間111を通って第2連通口107に抜けることができる。このため、第1連通口105と第2連通口107との間で、液体保持部材63の外形表面と緩衝室68の内壁との間の隙間111を通じて大気が移動可能に構成されている。
なお、本実施例では、液体保持部材63がケース61Aの凹部65よりも小さい形状を有している。これにより、隙間111が設けられる。しかしながら、隙間111を設ける方法は、これに限定されない。隙間111を設ける方法としては、例えば、液体保持部材63に溝や貫通孔、切欠き等を形成することによって、隙間111を設ける方法も採用され得る。この方法によれば、液体保持部材63の形状を、ケース61Aの凹部65と同じ形状や、ケース61Aの凹部65よりも大きい形状に設定しても、隙間111を設けることができる。
タンク31Aでは、タンク31Aをシート部材62側から見たときの側面図である図5に示すように、液体収容部67の内部にインク112が収容される。図5では、構成をわかりやすく示すため、シート部材62の図示が省略され、且つ接合部66にハッチングが施されている。液体収容部67内のインク112は、供給口95から記録ヘッド19に供給される。本実施形態では、液体噴射システム1を印刷に使用する状態において、供給口95にインク供給チューブ34が接続され、液体注入部33にキャップ113が装着される。キャップ113は、キャップ部材の一例であり、着脱可能に構成されている。
記録ヘッド19による印刷にともなって液体収容部67内のインク112が記録ヘッド19側に送られる。このため、記録ヘッド19による印刷にともなって、液体収容部67内の圧力が大気圧よりも低くなる。液体収容部67内の圧力が大気圧よりも低くなると、緩衝室68内の大気が第1大気連通部102を通って液体収容部67内に送られる。これにより、液体収容部67内の圧力が大気圧に保たれやすい。なお、緩衝室68には、第2大気導入口106から第2大気連通部103、及び第2連通口107をこの順に経て大気が流入する。上記により、タンク31A内のインク112が記録ヘッド19に供給される。タンク31Aにおける液体収容部67内のインク112が消費され、インク112の残量が少なくなると、作業者は、液体注入部33から新たなインクを液体収容部67内に補充することができる。このとき、作業者は、キャップ113を液体注入部33から外して新たなインクを注入する。
タンク31Aでは、例えば、液体噴射システム1を移送するときなどにタンク31Aの姿勢が変化したときに、液体収容部67内のインクが大気導入部101に流入してしまっても、緩衝室68にインクを留めやすい。このため、タンク31Aでは、液体収容部67内のインクが第2大気導入口106からタンク31Aの外に漏れ出るリスクを低く抑えることができる。
さらに、タンク31Aでは、緩衝室68内に液体保持部材63が収容されているので、液体収容部67から緩衝室68に流入したインクを液体保持部材63で保持しやすい。このため、液体収容部67内のインクが大気導入部101に流入してしまっても、緩衝室68にインクを一層留めやすい。
このとき、液体保持部材63にインクが浸み込むと、液体保持部材63の通気性が極めて低くなる。これは、液体保持部材63に液体が浸み込むと、浸み込んだ液体によって液体保持部材63内に液体によるメニスカスが形成され、気体の移動が困難になるためである。このため、液体保持部材63にインクが浸み込んだ状態において、例えば、緩衝室68内に隙間111が設けられていない場合には、液体収容部67の気密性が極めて高くなる。この状態で記録ヘッド19による印刷が行われると、液体収容部67内の圧力が大気圧よりも低い負圧状態が継続しやすい。つまり、液体収容部67内の圧力が負圧から大気圧に戻りにくくなる。液体収容部67内の負圧状態が続くと、記録ヘッド19へインクが供給されにくくなり、印刷品位の低下を招きやすい。
また、液体保持部材63にインクが浸み込んだ状態において、液体収容部67の気密性が極めて高くなったときに、例えば、液体収容部67内の圧力が大気圧よりも高くなると、キャップ113が液体注入部33から外れやすくなる。このため、液体収容部67内のインクが液体注入部33からタンク31Aの外に漏れ出ることがある。
これらのことに対して、本実施例のタンク31Aでは、緩衝室68内に隙間111が設けられているので、液体保持部材63にインクが浸み込んだ状態においても、第1連通口105と第2連通口107との間で大気の移動が可能である。これにより、液体収容部67内の圧力変動を軽減することができる。このため、記録ヘッド19による印刷が行われて液体収容部67内の圧力が大気圧よりも低くなっても、液体収容部67内の圧力が大気圧に戻りやすい。よって、記録ヘッド19へのインクの供給を維持しやすいので、印刷品位を高く維持しやすい。また、液体収容部67内の圧力が大気圧よりも高くなっても、液体収容部67内の大気が大気導入部101からタンク31Aの外に抜けやすいので、液体収容部67内の圧力が大気圧に戻りやすい。よって、キャップ113が液体注入部33から外れてしまうリスクを抑制しやすい。この結果、着脱可能なキャップ113を採用することができる。
(実施例2)
実施例2のタンク31Bは、図6に示すように、液体保持部材121を有している。実施例2のタンク31Bは、実施例1のタンク31Aの液体保持部材63が液体保持部材121に置換された構成を有している。この点を除いて、実施例2のタンク31Bは、実施例1のタンク31Aと同様の構成を有している。このため、以下では、実施例1と同様の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
液体保持部材121には、複数の突起122が設けられている。複数の突起122は、液体保持部材121から緩衝室68の内壁に向かって突出している。複数の突起122によって緩衝室68内に隙間111が設けられる。なお、複数の突起122には、Z軸に沿って突出する(鉛直方向に突出する)第1の突起122Aと、X軸に沿って突出する(水平方向に突出する)第2の突起122Bとが含まれる。実施例2においても、実施例1と同様の効果が得られる。なお、本実施例では、複数の第1の突起122Aと、複数の第2の突起122Bとが設けられているが、第1の突起122Aの個数及び第2の突起122Bの個数は、それぞれ、1つでも構わない。また、第2の突起122Bは、Y軸に沿って突出するものであってもよい。
さらに、実施例2では、緩衝室68の内壁と液体保持部材121とが互いに面接触することを避けやすい。例えば、緩衝室68の内壁と液体保持部材121とが互いに面接触する構成では、液体が浸み込んだ液体保持部材121と内壁との間の吸着力が高まり、液体保持部材121が緩衝室68内で定着することが考えられる。このとき、液体保持部材121が第1連通口105を覆った状態で定着してしまうと、第1連通口105と第2連通口107との間を大気が移動困難となる。この結果、液体収容部67内の圧力の変動が大きくなりやすい。このようなことに対して、実施例2のタンク31Bでは、複数の突起122によって、緩衝室68の内壁と液体保持部材121とが互いに面接触することを避けやすいので、液体収容部67内の圧力の変動を一層軽減しやすい。
(実施例3)
実施例3のタンク31Cは、図7に示すように、ケース61Bを有している。実施例3のタンク31Cは、実施例1のタンク31Aのケース61Aがケース61Bに置換された構成を有している。この点を除いて、実施例3のタンク31Cは、実施例1のタンク31Aと同様の構成を有している。このため、以下では、実施例1と同様の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
ケース61Bには、複数の突起123が設けられている。本実施例では、複数の突起123がケース61Bに形成されたリブで構成されている。複数の突起123は、緩衝室68の内壁から液体保持部材63に向かって突出している。複数の突起123によって緩衝室68内に隙間111が設けられる。なお、複数の突起123には、Z軸に沿って突出する(鉛直方向に突出する)第1の突起123Aと、X軸に沿って突出する(水平方向に突出する)第2の突起123Bとが含まれる。実施例3においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。なお、本実施例では、複数の第1の突起123Aと、複数の第2の突起123Bとが設けられているが、第1の突起123Aの個数及び第2の突起123Bの個数は、それぞれ、1つでも構わない。また、第2の突起123Bは、緩衝室68の内壁からY軸に沿って突出するものであってもよい。
さらに、実施例3では、液体保持部材63の寸法がばらついても、複数の突起123によって隙間111を確保することができる。これにより、液体収容部67内の圧力の変動を一層軽減しやすい。
(実施例4)
実施例3では、複数の突起123がケース61Bに形成されたリブで構成されている。しかしながら、複数の突起123の構成は、これに限定されない。複数の突起123としては、図8に示すように、凹部65の内壁に設けたスペーサー124も採用され得る。スペーサー124で複数の突起123を構成する例を実施例4とする。スペーサー124は、支持部材の一例である。スペーサー124は、緩衝室68の内壁と液体保持部材63との隙間111に位置する。
実施例4のタンク31Dは、図8に示すように、ケース61Cを有している。実施例4のタンク31Dは、実施例1のタンク31Aのケース61Aがケース61Cに置換された構成を有している。この点を除いて、実施例4のタンク31Dは、実施例1のタンク31Aと同様の構成を有している。このため、以下では、実施例1と同様の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例では、ボール状のスペーサー124を凹部65の内壁に接合することによって複数の突起123が設けられている。複数のスペーサー124には、緩衝室68の内壁と液体保持部材63とのZ軸に沿った(鉛直方向の)隙間111に位置する第1のスペーサー124Aと、緩衝室68の内壁と液体保持部材63とのX軸に沿った(水平方向の)隙間111に位置する第2のスペーサー124Bとが含まれる。実施例4においても、実施例1〜実施例3と同様の効果が得られる。なお、スペーサー124を凹部65の内壁に接合する方法としては、接着、溶着等、種々の方法が採用され得る。
(実施例5)
実施例5のタンク31Eは、図9に示すように、導入路91と緩衝室68との間に、大気室125と、連通路126と、が介在している。つまり、本実施例では、第2大気連通部103が、導入路91と、大気室125と、連通路126と、を含んでいる。実施例5のタンク31Eでは、大気導入部101の構成が実施例1〜実施例4とは異なっている。この点を除いて、実施例5のタンク31Eは、実施例1〜実施例4のタンク31と同様の構成を有している。このため、以下では、実施例1〜実施例4と同様の構成については、実施例1〜実施例4と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、導入路91と緩衝室68との間に大気室125と連通路126とが介在する構成は、実施例1〜実施例4のそれぞれに対して適用可能な構成である。つまり、タンク31Eの緩衝室68に、突起123(図7)やスペーサー124(図8)を設ける構成も採用され得る。
大気室125は、導入路91と緩衝室68との間に設けられている。タンク31の外の大気が第2大気導入口106から液体収容部67へ流入する大気流路の経路において、大気室125は、緩衝室68よりも上流に位置している。連通路126は、大気室125と緩衝室68との間に設けられている。大気流路の経路において、連通路126は、大気室125よりも下流で、且つ緩衝室68よりも上流に位置している。連通路126は、大気室125と緩衝室68とを連通させている。連通路126は、蛇行している。大気室125は、連通路126を介して蛇行してから緩衝室68に通じる。なお、連通路126の構成としては、蛇行しない構成も採用され得る。
実施例5においても、実施例1〜実施例4と同様の効果が得られる。さらに、実施例5では、緩衝室68よりも上流に連通路126や大気室125が設けられているので、液体収容部67内のインクが第2大気導入口106からタンク31の外に漏れ出るリスクを一層低く抑えることができる。
(実施例6)
実施例6のタンク31Fは、図10に示すように、緩衝室68と液体収容部67との間に、連通路127が介在している。つまり、本実施例では、第1大気連通部102が、連通路127を含んでいる。実施例6のタンク31Fでは、大気導入部101の構成が実施例1〜実施例5とは異なっている。この点を除いて、実施例6のタンク31Fは、実施例1〜実施例5のタンク31と同様の構成を有している。このため、以下では、実施例1〜実施例5と同様の構成については、実施例1〜実施例5と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、緩衝室68と液体収容部67との間に連通路127が介在する構成は、実施例1〜実施例5のそれぞれに対して適用可能な構成である。つまり、タンク31Fの緩衝室68に、突起123(図7)やスペーサー124(図8)を設ける構成も採用され得る。
連通路127は、緩衝室68と液体収容部67との間に設けられている。タンク31の外の大気が第2大気導入口106から液体収容部67へ流入する大気流路の経路において、連通路127は、緩衝室68よりも下流に位置している。連通路127は、緩衝室68と液体収容部67とを連通させている。連通路127は、蛇行している。緩衝室68は、連通路127を介して蛇行してから液体収容部67に通じる。なお、連通路127の構成としては、蛇行しない構成も採用され得る。
実施例6においても、実施例1〜実施例5と同様の効果が得られる。さらに、実施例6では、緩衝室68よりも下流に連通路127が設けられているので、液体収容部67内のインクが第2大気導入口106からタンク31の外に漏れ出るリスクを一層低く抑えることができる。
(実施例7)
実施例7のタンク31Gは、図11に示すように、導入路91と緩衝室68との間に大気室125と連通路126とが介在し、緩衝室68と液体収容部67との間に連通路127が介在している。つまり、本実施例では、第2大気連通部103が導入路91と大気室125と連通路126とを含み、第1大気連通部102が連通路127を含んでいる。実施例7のタンク31Gでは、大気導入部101の構成が実施例1〜実施例6とは異なっている。この点を除いて、実施例7のタンク31Gは、実施例1〜実施例6のタンク31と同様の構成を有している。このため、以下では、実施例1〜実施例6と同様の構成については、実施例1〜実施例6と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、導入路91と緩衝室68との間に大気室125と連通路126とが介在し、緩衝室68と液体収容部67との間に連通路127が介在する構成は、実施例1〜実施例6のそれぞれに対して適用可能な構成である。つまり、タンク31Gの緩衝室68に、突起123(図7)やスペーサー124(図8)を設ける構成も採用され得る。
実施例7においても、実施例1〜実施例6と同様の効果が得られる。さらに、実施例7では、緩衝室68よりも上流に連通路126や大気室125が設けられ、緩衝室68よりも下流に連通路127が設けられているので、液体収容部67内のインクが第2大気導入口106からタンク31の外に漏れ出るリスクを一層低く抑えることができる。
(実施例8)
実施例8のタンク31Hは、図12に示すように、ケース61Dと、シート部材62と、第1液体保持部材131Aと、第2液体保持部材132と、を有している。実施例8の構成のうち、実施例1〜実施例7の構成と同一の機能を有するものには、実施例1〜実施例7の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
ケース61Dは、第8壁88と、第9壁89とを有している。なお、ケース61Dの第1壁81〜第7壁87は、実施例1〜実施例7における第1壁81〜第7壁87と同様の機能を有している。第8壁88は、第5壁85と第7壁87との間に設けられている。第8壁88は、XY平面に沿って延伸しており、第5壁85と第7壁87とのそれぞれに対向している。第9壁89は、第6壁86と第2壁82との間に設けられている。第9壁89は、YZ平面に沿って延伸しており、第2壁82と第6壁86とのそれぞれに対向している。また、第6壁86と第9壁89との間には、YZ平面に沿って延伸する仕切壁133が設けられている。仕切壁133は、第6壁86と第9壁89とのそれぞれに対向している。
第8壁88と、第9壁89と、仕切壁133とは、第1壁81から−Y軸方向に突出している。これにより、第1壁81を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第6壁86と、第7壁87と、第8壁88と、仕切壁133とによって凹部134が構成される。凹部134は、Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。ケース61Dにシート部材62が接合されると、凹部134がシート部材62によって塞がれて、第1緩衝室135が構成される。そして、第1液体保持部材131Aは、第1緩衝室135に収容されている。
また、第1壁81を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第7壁87と、第8壁88と、第9壁89と、仕切壁133とによって凹部136が構成される。凹部136は、Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。ケース61Dにシート部材62が接合されると、凹部136がシート部材62によって塞がれて、第2緩衝室137が構成される。そして、第2液体保持部材132は、第2緩衝室137に収容されている。なお、第1液体保持部材131A及び第2液体保持部材132の材料は、実施例1の液体保持部材63の材料と同様の材料が採用され得る。また、第1液体保持部材131A及び第2液体保持部材132は、それぞれ、液体保持部材63と同様の機能を有している。
第1緩衝室135の容積は、第2緩衝室137の容積よりも大きい。このため、第1液体保持部材131Aの容積は、第2液体保持部材132の容積よりも大きい。第1緩衝室135及び第2緩衝室137は、それぞれ、実施例1における緩衝室68と同様の機能を有している。タンク31の外の大気が第2大気導入口106(図12には不図示)から液体収容部67へ流入する大気流路の経路において、大気室125は、緩衝室68よりも上流に位置している。
ここで、本実施例では、導入路91が、図13に示すように、第9壁89に設けられている。導入路91は、第9壁89から−X軸方向に突出している。導入路91は、第9壁89を貫通して第2緩衝室137に通じている。なお、仕切壁133と第8壁88との間には連通部138が設けられている。本実施例では、連通部138は、仕切壁133と第8壁88との間に設けられた隙間として構成されている。連通部138を介して第1緩衝室135と第2緩衝室137とが互いに連通している。
本実施例では、第1緩衝室135と液体収容部67との間に、連通路139が介在している。連通路139は、第1緩衝室135と液体収容部67との間に設けられている。タンク31の外の大気が第2大気導入口106から液体収容部67へ流入する大気流路の経路において、連通路139は、第1緩衝室135よりも下流に位置している。連通路139は、第1緩衝室135と液体収容部67とを連通させている。連通路139は、蛇行している。第1緩衝室135は、連通路139を介して蛇行してから液体収容部67に通じる。このため、タンク31の外の大気は、第2大気導入口106から第2緩衝室137、第1緩衝室135、及び連通路139をこの順に経由して、第1大気導入口104から液体収容部67内に流入可能である。なお、連通路139の構成としては、蛇行しない構成も採用され得る。
第1液体保持部材131Aは、図14に示すように、Y軸方向に平面視したとき、ケース61Dの凹部134よりも小さい形状を有している。本実施例では、第1緩衝室135のZ軸に沿った(鉛直方向)寸法よりも第1液体保持部材131AのZ軸に沿った寸法が小さい。また、第1緩衝室135のX軸に沿った(水平方向)寸法よりも第1液体保持部材131AのX軸に沿った寸法が小さい。このため、第1緩衝室135内において、第1緩衝室135の内壁と第1液体保持部材131Aとの間に隙間111が設けられる。
また、第2液体保持部材132は、Y軸方向に平面視したとき、ケース61Dの凹部136よりも小さい形状を有している。本実施例では、第2緩衝室137のZ軸に沿った(鉛直方向)寸法よりも第2液体保持部材132のZ軸に沿った寸法が小さい。また、第2緩衝室137のX軸に沿った(水平方向)寸法よりも第2液体保持部材132のX軸に沿った寸法が小さい。このため、第2緩衝室137内において、第2緩衝室137の内壁と第2液体保持部材132との間に隙間111が設けられる。
隙間111を設ける方法は、上記に限定されない。隙間111を設ける方法としては、例えば、第1液体保持部材131Aや第2液体保持部材132に溝や貫通孔、切欠き等を形成することによって、隙間111を設ける方法も採用され得る。この方法によれば、第1液体保持部材131Aの形状を、ケース61Dの凹部134と同じ形状や、ケース61Dの凹部134よりも大きい形状に設定しても、隙間111を設けることができる。同様に、この方法によれば、第2液体保持部材132の形状を、ケース61Dの凹部136と同じ形状や、ケース61Dの凹部136よりも大きい形状に設定しても、隙間111を設けることができる。
なお、隙間111は、実施例1〜実施例7における隙間111と同様の機能を有する。実施例8においても、実施例1〜実施例7と同様の効果が得られる。
(実施例9)
実施例9のタンク31Jでは、第1液体保持部材131Aが、図15に示すように、複数の部材141(図15に示す例では3つの部材141)で構成されている。この点を除いて、タンク31Jは、実施例8のタンク31Hと同様の構成を有している。このため、以下において、実施例8と同様の構成については、実施例8と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
部材141は、板状の外観を有している。部材141は、板状部材の一例である。複数の部材141を1つに束ねることによって第1液体保持部材131Aを構成することができる。また、複数の部材141をばらばらに第1緩衝室135内に収容する構成であってもよい。なお、複数の部材141を1つに束ねる方法としては、例えば、複数の部材141を相互に接合することによって束ねる方法や、結束部材で束ねる方法など、種々の方法が採用され得る。
実施例9においても、実施例8と同様の効果が得られる。また、実施例9では、第1液体保持部材131Aを構成する部材141の数量を調整することによって、種々の大きさの第1緩衝室135に応じた第1液体保持部材131Aを構成しやすい。これにより、部材141を種々の大きさの第1液体保持部材131Aに共通化することができる。この結果、第1液体保持部材131Aにかかるコストを軽減しやすい。
本実施例では、部材141の大きさが、第2液体保持部材132の大きさと同等に設定されている。つまり、第2液体保持部材132が1つの部材141で構成されている。これにより、第1緩衝室135と第2緩衝室137とで、部材141を共通化することができる。これにより、第1液体保持部材131A及び第2液体保持部材132にかかるコストを軽減しやすい。
(実施例10)
実施例10のタンク31Kは、図16に示すように、第1液体保持部材131Bを有している。タンク31Kは、実施例9におけるタンク31Jの第1液体保持部材131Aが第1液体保持部材131Bに置換された構成を有している。この点を除いて、実施例10のタンク31Kは、実施例9のタンク31Jと同様の構成を有している。このため、以下において、実施例9と同様の構成については、実施例9と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第1液体保持部材131Bは、図17に示すように、複数の部材141と、クリップ142と、を含む。部材141は、実施例9における部材141と同様であるため、詳細な説明を省略する。本実施例における第1液体保持部材131Bでは、複数の部材141が、結束部材の一例であるクリップ142で束ねられている。部材141には、溝143が形成されている。部材141において、溝143は、Z軸方向に向いている面と、−Z軸方向に向いている面とに形成されている。以下において、部材141のZ軸方向に向いている面に形成されている溝143は、溝143Aとも表記される。また、部材141の−Z軸方向に向いている面に形成されている溝143は、溝143Bとも表記される。
クリップ142は、一対の腕部144と、接続部145と、を有している。一対の腕部144は、それぞれ、XY平面に沿って延伸している。一対の腕部144は、互いに隙間をあけた状態でZ軸に沿って対向している。以下において、一対の腕部144のうちZ軸方向に位置するものは、腕部144Aとも表記される。また、一対の腕部144のうち−Z軸方向に位置するものは、腕部144Bとも表記される。一対の腕部144には、それぞれ、−Y軸方向の一端部に爪部146が設けられている。一対の腕部144において、爪部146は、互いに対向する面に設けられている。腕部144Aにおいて爪部146は、−Z軸方向に突出している。腕部144Bにおいて爪部146は、Z軸方向に突出している。
また、一対の腕部144には、それぞれ、X軸方向の一端部と、−X軸方向の他端部とに爪部147が設けられている。一対の腕部144において、爪部147は、互いに対向する面に設けられている。腕部144Aにおいて爪部147は、−Z軸方向に突出している。腕部144Bにおいて爪部147は、Z軸方向に突出している。
接続部145は、一対の腕部144の間に設けられている。接続部145は、一対の腕部144のうち爪部146が設けられている一端側とは反対側の他端側に設けられている。接続部145は、XZ平面に沿って延伸している。一対の腕部144は、接続部145よりもY軸方向に突出している。
複数の部材141は、腕部144Aと腕部144Bとの間に挟持される。このとき、腕部144Aの爪部146が部材141の溝143Aに挿入され、腕部144Bの爪部146が部材141の溝143Bに挿入される。これにより、部材141がクリップ142から−Y軸方向に外れてしまうことを抑えることができる。
また、爪部147は、複数の部材141のX軸に沿った幅よりも外側に位置している。このため、複数の部材141が腕部144Aと腕部144Bとの間に挟持されたとき、複数の部材141がX軸方向及び−X軸方向に外れてしまうことを爪部147によって抑えることができる。
上記の構成を有する第1液体保持部材131Bは、図16に示すように、接続部145側からケース61Dの凹部134内に収容される。このとき、上述したように、第1液体保持部材131Bでは、一対の腕部144が接続部145よりもY軸方向に突出しているので、接続部145と凹部134の底部である第1壁81との間に隙間111が設けられる。これにより、実施例10においても、実施例8や実施例9と同様の効果が得られる。さらに、実施例10では、複数の部材141がクリップ142で束ねられているので、第1液体保持部材131Bの取り扱いにかかる煩雑さを軽減することができる。
(実施例11)
実施例11のタンク31L(図示せず)では、実施例8における第1液体保持部材131Aに、実施例2における複数の突起122(図6)が設けられている。この点を除いて、実施例11のタンク31Lは、実施例8のタンク31Hと同様の構成を有している。このため、以下において、実施例8と同様の構成については、実施例8と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例11においても、実施例8と同様に、複数の突起122によって第1緩衝室135内に隙間111を設けることができる。また、実施例11においても、実施例2と同様に、第1緩衝室135の内壁と第1液体保持部材131Aとが互いに面接触することを避けやすい。
(実施例12)
実施例8や実施例9において、第1緩衝室135や第2緩衝室137に、実施例3におおける突起123(図7)や、実施例4におけるスペーサー124(図8)を設ける構成も採用され得る。第1緩衝室135や第2緩衝室137に、実施例3におおける突起123(図7)や、実施例4におけるスペーサー124(図8)を設けたタンク31M(図示せず)を実施例12とする。実施例12においても、実施例8や実施例9と同様の効果が得られる。
上記各実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したり塗布したりして消費する液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置で消費させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては、上記各実施形態で説明したようなインクの他、液晶等も挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
なお、本発明は、上述の実施形態や実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…液体噴射システム、3…プリンター、4…インク供給装置、6…記録部、9…制御部、11…筐体、17…キャリジ、19…記録ヘッド、31,31A,31B,31C,31D,31E,31F,31G,31H,31J,31K,31L,31M…タンク、32…筐体、33…液体注入口、34…インク供給チューブ、61A,61B,61C,61D,…ケース、62…シート部材、63…液体保持部材、64…凹部、65…凹部、66…接合部、67…液体収容部、68…緩衝室、81…第1壁、82…第2壁、83…第3壁、84…第4壁、85…第5壁、86…第6壁、87…第7壁、88…第8壁、89…第9壁、91…導入路、92…切欠き、93…凹部、94…壁、95…供給口、101…大気導入部、102…第1大気連通部、103…第2大気連通部、104…第1大気導入口、105…第1連通口、106…第2大気導入口、107…第2連通口、111…隙間、112…インク、113…キャップ、121…液体保持部材、122…突起、123…突起、124…スペーサー、125…大気室、126…連通路、127…連通路、131A、131B…第1液体保持部材、132…第2液体保持部材、133…仕切壁、134…凹部、135…第1緩衝室、136…凹部、137…第2緩衝室、138…連通部、139…連通路、141…部材、142…クリップ、143、143A、143B…溝、144,144A,144B…腕部、145…接続部、146…爪部、147…爪部、P…記録媒体。

Claims (15)

  1. 液体噴射ヘッドに液体を供給可能なタンクであって、
    前記液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体収容部に前記液体を注入可能な液体注入部と、
    前記液体注入部に着脱可能なキャップ部材と、
    前記液体収容部に大気を導入可能な大気流路を構成する大気導入部と、を備え、
    前記大気導入部は、大気を収容可能であり、且つ、前記液体収容部から流入した前記液体を保持可能な液体保持部材を収容する緩衝室を有し、前記緩衝室は前記タンクが前記液体を供給する状態において前記タンク内の上部に前記液体収容部とは別個に壁で囲まれた空間として形成され、
    前記緩衝室を形成する前記壁には、前記大気流路のうち前記液体収容部側に位置する第1連通口と、前記大気流路のうち前記液体収容部側とは反対側に位置する第2連通口とが設けられており、前記タンクが前記液体を供給する状態において、前記第1連通口と前記第2連通口とは、平面視で水平方向における位置が前記液体保持部材を挟んで互いに反対側にあり、少なくとも前記第1連通口は前記緩衝室の鉛直方向における下部に位置し、
    前記液体保持部材は、前記第1連通口との間、および、前記第2連通口との間に隙間が設けられ、且つ、前記液体保持部材と前記第1連通口との間の隙間および前記液体保持部材と前記第2連通口との間の隙間が連通するように、前記壁との間に隙間を設けて配置される、
    ことを特徴とするタンク。
  2. 請求項1に記載のタンクにおいて、
    前記緩衝室の鉛直方向における寸法より前記液体保持部材の前記鉛直方向における寸法が小さく、
    前記緩衝室の前記鉛直方向と直交する水平方向における寸法より前記液体保持部材の前記水平方向における寸法が小さい、
    ことを特徴とするタンク。
  3. 請求項1または2に記載のタンクにおいて、
    前記緩衝室の前記壁から前記液体保持部材に向かって突出する突起を有する、
    ことを特徴とするタンク。
  4. 請求項3に記載のタンクにおいて、前記突起は、
    前記緩衝室の前記壁から前記液体保持部材に向かって鉛直方向に突出する第1突起と、
    前記緩衝室の前記壁から前記液体保持部材に向かって前記鉛直方向と直交する水平方向に突出する第2突起と、を有する、
    ことを特徴とするタンク。
  5. 請求項1または請求項2に記載のタンクにおいて、
    前記液体保持部材から前記緩衝室の前記壁に向かって突出する突起を有する、
    ことを特徴とするタンク。
  6. 請求項5に記載のタンクにおいて、前記突起は、
    前記液体保持部材から前記緩衝室の前記壁に向かって鉛直方向に突出する第1突起と、
    前記液体保持部材から前記緩衝室の前記壁に向かって前記鉛直方向と直交する水平方向に突出する第2突起と、を有する、
    ことを特徴とするタンク。
  7. 請求項1または請求項2に記載のタンクにおいて、
    前記緩衝室の前記壁と前記液体保持部材との隙間に位置する支持部材を有する、
    ことを特徴とするタンク。
  8. 請求項7に記載のタンクにおいて、前記支持部材は、
    前記緩衝室の前記壁と前記液体保持部材との鉛直方向における隙間に位置する第1支持部材と、
    前記緩衝室の前記壁と前記液体保持部材との前記鉛直方向と直交する水平方向における隙間に位置する第2支持部材と、を有する、
    ことを特徴とするタンク。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のタンクにおいて、
    前記液体保持部材は、複数の板状部材と、前記複数の板状部材を束ねる結束部材と、を含む、
    ことを特徴とするタンク。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のタンクにおいて、
    前記大気導入部は、前記液体収容部と交差する部位に形成された第1大気導入口と、前記タンクの外方に向かって開口する第2大気導入口と、を有し、
    前記第1連通口は前記第1大気導入口であり、前記第2連通口は前記第2大気導入口である、
    ことを特徴とするタンク。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のタンクにおいて、
    前記大気導入部は、さらに、
    前記緩衝室と前記液体収容部とを連通させる第1大気連通路を有し、
    前記第1大気連通路は、前記液体収容部と交差する部位に形成された第1大気導入口を有し、
    前記第1連通口は前記緩衝室が前記第1大気連通路と接続する箇所である、
    ことを特徴とするタンク。
  12. 請求項11に記載のタンクにおいて、
    前記大気導入部は、さらに、
    前記緩衝室と前記タンクの外部とを連通させる第2大気連通路を有し、
    前記第2大気連通路は、前記タンクの外方に向かって開口する第2大気導入口を有し、 前記第2連通口は前記緩衝室が前記第2大気連通路と接続する箇所である、
    ことを特徴とするタンク。
  13. 請求項12に記載のタンクにおいて、
    前記緩衝室を第1緩衝室としたとき、
    前記第2大気連通路は、前記第1緩衝室より小さい第2緩衝室を有し、
    前記第2緩衝室は、前記第1緩衝室よりも前記大気流路の上流に位置し、
    前記液体保持部材を第1液体保持部材としたとき、
    前記第2緩衝室には、前記第1液体保持部材より小さい第2液体保持部材が収容され、
    前記第2緩衝室に前記第2液体保持部材が収容された状態で、前記第2緩衝室内には、外部と前記第1緩衝室との間を大気が移動可能な隙間が設けられている、
    ことを特徴とするタンク。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のタンクと、
    前記タンクを収容するケースと、を含む、
    ことを特徴とするタンクユニット。
  15. 請求項14に記載のタンクユニットと、
    前記タンクユニットに接続されるチューブと、
    前記チューブを介して前記タンクユニットと接続される液体噴射装置と、を備え、
    前記ケースを第1ケースとしたとき、
    前記液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを収容する第2ケースと、を含む、
    ことを特徴とする液体噴射システム。
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