JP2016147448A - 液体収容容器 - Google Patents

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Atsushi Kobayashi
淳 小林
賢司 松山
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賢司 松山
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Abstract

【課題】従来の液体収容容器では、液体噴射ヘッドにおける噴射性能を均一化することが困難である。【解決手段】液体収容部内の液体を液体噴射装置に供給可能な液体収容容器であって、液体収容部の内壁の一部を構成するケース及び可撓性部材と、ケースと可撓性部材との間に配置された受圧部111と、受圧部111とケースとの間に設けられ、受圧部111を付勢可能な第1付勢部材191及び第2付勢部材192と、第1付勢部材191と第2付勢部材192とに連結された連結部材193と、を備え、第1付勢部材191及び第2付勢部材192は、それぞれ、第1脚部211,231と、第2脚部212,232と、第3脚部213,233と、第4脚部214,234と、第1連結箇所216,236と、第2連結箇所217,237と、第3連結箇所218,238と、を有し、連結部材193が、ケースに連結されている、液体収容容器。【選択図】図11

Description

本発明は、液体収容容器等に関する。
液体噴射装置の一例であるインクジェットプリンターでは、印刷用紙などの印刷媒体に、液体噴射ヘッドの一例である印刷ヘッドから液体の一例であるインクを吐出させることによって、印刷媒体への印刷が行われる。インクジェットプリンターでは、液体収容容器の一例であるインクカートリッジからインクの供給を受けるものが知られている。このようなインクカートリッジでは、従来、容器状のケースにシート状(層状)の部材を接合して構成される液体収容部にインクが収容される形態がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたインクカートリッジでは、液体収容部内に配置されたばねによってシート状の部材を付勢する構成が採用されている。このばねにより、液体収容部内の負圧が保たれる。このばねは、ステンレス材で構成されており、シート状の部材から荷重を受ける受力部と、受力部を付勢するばね部(脚部)とを一体で形成した構成を有している。
特開平11−240171号公報 特開2011−206936号公報
上記特許文献1に記載されたばねでは、付勢力を発する脚部の全長が短いため、ばね定数を軽減することが難しい。ばね定数が軽減されれば、ばねの板厚や加工精度等に起因するばね荷重のばらつきを軽減することができる。これにより、複数の液体収容容器間で、液体収容部内の圧力変化のばらつきを軽減することができる。この結果、液体噴射ヘッドにおける液体の噴射性能を均一化しやすい。しかしながら、上記特許文献1に記載されたばねでは、ばね定数を軽減することが難しい。よって、従来の液体収容容器では、液体噴射ヘッドにおける噴射性能を均一化することが困難である。という課題がある。
本発明は、少なくとも上述の課題を解決することができるものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]液体を収容可能な液体収容部を有し、前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体収容容器であって、前記液体収容部の内壁の一部を構成するケースと、可撓性を有し、前記液体収容部の前記内壁の残りのうちの少なくとも一部を構成する可撓性部材と、前記液体収容部内において、前記ケースと前記可撓性部材との間に配置された板状の受圧部材と、前記受圧部材と前記ケースとの間に設けられ、前記受圧部材と一体成形され、一端が前記受圧部材に連結され、前記ケース側から前記可撓性部材側に向けて前記受圧部材を付勢可能な第1付勢部材と、前記受圧部材と前記ケースとの間に設けられ、前記受圧部材と一体成形され、一端が前記受圧部材に連結され、前記ケース側から前記可撓性部材側に向けて前記受圧部材を付勢可能な第2付勢部材と、前記受圧部材と一体成形され、前記第1付勢部材の他端と前記第2付勢部材の他端とに連結された連結部材と、を備え、前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材は、それぞれ、前記受圧部材に一端が連結された第1脚部と、前記第1脚部の他端に連結された第1連結箇所と、前記第1連結箇所に一端が連結された第2脚部と、前記第2脚部の他端に連結された第2連結箇所と、前記第2連結箇所に一端が連結された第3脚部と、前記第3脚部の他端に連結された第3連結箇所と、前記第3連結箇所に一端が連結された第4脚部と、を有し、前記液体収容部に前記液体が収容されている状態において、前記第1脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、前記第2脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きとは逆向きに傾斜しており、前記第3脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きと同じ向きに傾斜しており、前記第4脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きとは逆向きに傾斜しており、前記連結部材が、前記ケースに連結されている、ことを特徴とする液体収容容器。
この液体収容容器では、第1付勢部材及び第2付勢部材を長くすることができるので、第1付勢部材及び第2付勢部材のそれぞれのばね定数を低く抑えることができる。このため、複数の液体収容容器間で、ばね荷重のばらつきを軽減することができる。これにより、複数の液体収容容器間で、液体収容部内の圧力変化のばらつきを軽減することができる。この結果、液体噴射装置における液体の噴射性能を均一化しやすい。
[適用例2]上記の液体収容容器であって、前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記第1付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分との距離は、前記第1付勢部材の前記第1脚部と前記第1連結箇所とが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記第1脚部と前記第1連結箇所とが連結する部分との距離より、大きい、ことを特徴とする液体収容容器。
この液体収容容器では、第1付勢部材の他端と連結部材とが連結する部分と、第2付勢部材の他端と連結部材とが連結する部分との距離が、第1付勢部材の第1脚部と第1連結箇所とが連結する部分と、第2付勢部材の第1脚部と第1連結箇所とが連結する部分との距離より大きい。これによれば、第1付勢部材の他端と連結部材とが連結する部分と、第2付勢部材の他端と連結部材とが連結する部分とを結ぶ方向における受圧部材のケースに対する傾きの変化を低く抑えやすい。よって、受圧部材の姿勢を安定させやすい。
[適用例3]液体を収容可能な液体収容部を有し、前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体収容容器であって、前記液体収容部の内壁の一部を構成するケースと、可撓性を有し、前記液体収容部の前記内壁の残りのうちの少なくとも一部を構成する可撓性部材と、前記液体収容部内において、前記ケースと前記可撓性部材との間に配置された板状の受圧部材と、前記受圧部材と前記ケースとの間に設けられ、前記受圧部材と一体成形され、一端が前記受圧部材に連結され、前記ケース側から前記可撓性部材側に向けて前記受圧部材を付勢可能な第1付勢部材と、前記受圧部材と前記ケースとの間に設けられ、前記受圧部材と一体成形され、一端が前記受圧部材に連結され、前記ケース側から前記可撓性部材側に向けて前記受圧部材を付勢可能な第2付勢部材と、を備え、前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材は、それぞれ、前記受圧部材に一端が連結された第1脚部と、前記第1脚部の他端に連結された第1連結箇所と、前記第1連結箇所に一端が連結された第2脚部と、前記第2脚部の他端に連結された第2連結箇所と、前記第2連結箇所に一端が連結された第3脚部と、前記第3脚部の他端に連結された第3連結箇所と、前記第3連結箇所に一端が連結された第4脚部と、を有し、前記液体収容部に前記液体が収容されている状態において、前記第1脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、前記第2脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きとは逆向きに傾斜しており、前記第3脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きと同じ向きに傾斜しており、前記第4脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きとは逆向きに傾斜しており、前記第1付勢部材の他端と、前記第2付勢部材の他端とが、前記ケースに連結されている、ことを特徴とする液体収容容器。
この液体収容容器では、第1付勢部材及び第2付勢部材を長くすることができるので、第1付勢部材及び第2付勢部材のそれぞれのばね定数を低く抑えることができる。このため、複数の液体収容容器間で、ばね荷重のばらつきを軽減することができる。これにより、複数の液体収容容器間で、液体収容部内の圧力変化のばらつきを軽減することができる。この結果、液体噴射装置における液体の噴射性能を均一化しやすい。
[適用例4]上記の液体収容容器であって、前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記第1付勢部材の前記他端と前記ケースとが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記他端と前記ケースとが連結する部分との距離は、前記第1付勢部材の前記第1脚部と前記第1連結箇所とが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記第1脚部と前記第1連結箇所とが連結する部分との距離より、大きい、ことを特徴とする液体収容容器。
この液体収容容器では、第1付勢部材の他端とケースとが連結する部分と、第2付勢部材の他端とケースとが連結する部分との距離が、第1付勢部材の第1脚部と第1連結箇所とが連結する部分と、第2付勢部材の第1脚部と第1連結箇所とが連結する部分との距離より大きい。これによれば、第1付勢部材の他端とケースとが連結する部分と、第2付勢部材の他端とケースとが連結する部分とを結ぶ方向における受圧部材のケースに対する傾きの変化を低く抑えやすい。よって、受圧部材の姿勢を安定させやすい。
[適用例5]上記の液体収容容器であって、前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記受圧部材と前記第1付勢部材とが連結された部分から前記受圧部材と前記第2付勢部材とが連結された部分に向かう方向において、前記第1付勢部材の前記第2脚部と前記第2付勢部材の前記第2脚部とが重ならない位置に設けられ、前記第1付勢部材の前記第3脚部と前記第2付勢部材の前記第3脚部とが重ならない位置に設けられ、前記第1付勢部材の前記第4脚部と前記第2付勢部材の前記第4脚部とが重ならない位置に設けられる、ことを特徴とする液体収容容器。
この液体収容容器では、第1付勢部材及び第2付勢部材のそれぞれにおいて、脚部の数を増やしやすいので、第1付勢部材及び第2付勢部材を長くしやすい。この結果、第1付勢部材及び第2付勢部材のそれぞれのばね定数を低く抑えやすい。
[適用例6]上記の液体収容容器であって、前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記受圧部材は、開口を有する環状の形状を有しており、前記受圧部材と前記第1付勢部材と前記第2付勢部材とが相互に重ならない、ことを特徴とする液体収容容器。
この液体収容容器では、受圧部材と第1付勢部材と第2付勢部材とが相互に重ならないので、第1付勢部材及び第2付勢部材がたわんでも受圧部材と第1付勢部材と第2付勢部材とが相互に接触しない。このため、第1付勢部材及び第2付勢部材のたわみ量を大きくすることができる。
[適用例7]上記の液体収容容器であって、前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記第1付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分との距離は、前記第1付勢部材の前記一端と前記受圧部材とが連結する部分と、前記第1付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分との距離より、大きい、ことを特徴とする液体収容容器。
この液体収容容器では、第1付勢部材の他端と連結部材とが連結する部分と、第2付勢部材の他端と連結部材とが連結する部分との距離が、第1付勢部材の一端と受圧部材とが連結する部分と、第1付勢部材の他端と連結部材とが連結する部分との距離より大きい。これによれば、第1付勢部材の他端と連結部材とが連結する部分と、第2付勢部材の他端と連結部材とが連結する部分とを結ぶ方向における受圧部材のケースに対する傾きの変化を低く抑えやすい。よって、受圧部材の姿勢を安定させやすい。
[適用例8]上記の液体収容容器であって、前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記受圧部材と前記第1付勢部材とが連結された部分から前記受圧部材と前記第2付勢部材とが連結された部分に向かう方向と直交する方向において、前記第1付勢部材と前記第2付勢部材とが重ならない位置に設けられる、ことを特徴とする液体収容容器。
この液体収容容器では、第1付勢部材及び第2付勢部材のそれぞれにおいて、脚部の数を増やしやすいので、第1付勢部材及び第2付勢部材を長くしやすい。この結果、第1付勢部材及び第2付勢部材のそれぞれのばね定数を低く抑えやすい。
本実施形態における液体噴射システムの構成を示す斜視図。 本実施形態におけるホルダーを示す断面図。 本実施形態におけるカートリッジを示す斜視図。 本実施形態におけるカートリッジの構成を示す分解斜視図。 本実施形態における第1ケースを示す平面図。 本実施形態における第1ケースを示す斜視図。 本実施形態における第1ケース内の構成を説明する図。 本実施形態におけるカートリッジをホルダーに装着した状態を示す図。 本実施形態におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例1における付勢板を示す斜視図。 実施例1における付勢板を複数の部位に切断したときの分解図。 実施例1における付勢板を複数の部位に切断したときの分解図。 実施例1における付勢板と第1ケースとを示す斜視図。 実施例1における付勢板の外形を示す斜視図。 実施例1における付勢板の外形を示す平面図。 実施例1における付勢板を示す側面図。 比較例1における付勢板を示す側面図。 実施例1における付勢板を示す側面図。 実施例1における付勢板と第1ケースとシート部材と第2ケースとを示す斜視図。 実施例2における付勢板を示す斜視図。 実施例2における付勢板を複数の部位に切断したときの分解図。 実施例2における付勢板を示す平面図。 実施例2における付勢板を示す側面図。
液体噴射システムを例に、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
本実施形態における液体噴射システム1は、図1に示すように、液体噴射装置の一例であるプリンター5と、液体収容容器の一例であるカートリッジ7と、を有している。カートリッジ7は、液体の一例であるインクを収容可能である。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。本実施形態では、X軸とY軸とによって規定される水平な平面(XY平面)にプリンター5を配置した状態が、プリンター5の使用状態である。Z軸方向は、水平な平面に直交する方向である。プリンター5の使用状態において、Z軸方向が鉛直方向となる。そして、プリンター5の使用状態では、図1において、−Z軸方向が鉛直下方の向きである。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の向きを示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の向きを示している。
プリンター5は、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構と、を有している。副走査送り機構は、図示しない紙送りモーターを動力とする紙送りローラー11を用いて印刷用紙PをY軸方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモーター13の動力を用いて、駆動ベルト15に接続されたキャリッジ17をX軸に沿って往復動させる。ヘッド駆動機構は、キャリッジ17に備えられた印刷ヘッド19を駆動して液体としてのインクの吐出及びドット形成を実行する。プリンター5は、さらに、上述した各機構を制御するための制御部21を備えている。印刷ヘッド19は、フレキシブルケーブル23を介して制御部21に接続されている。
ここで、X軸に沿う方向は、X軸と完全に平行な方向に限定されず、X軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。同様に、Y軸に沿う方向は、Y軸と完全に平行な方向に限定されず、Y軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。Z軸に沿う方向は、Z軸と完全に平行な方向に限定されず、Z軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。つまり、任意の軸や面に沿う方向は、これらの任意の軸や面に完全に平行な方向に限定されず、これらの任意の軸や面に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。
キャリッジ17は、ホルダー25と、印刷ヘッド19とを備えている。ホルダー25は、複数のカートリッジ7を装着可能に構成されており、印刷ヘッド19の上側に配置されている。本実施形態では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、及びライトシアンの6種類のカートリッジ7が、ホルダー25に1つずつ装着される。6つのカートリッジ7は、それぞれ、ホルダー25に対して着脱可能に構成されている。なお、カートリッジ7の種類は、上記の6種類に限定されず、他の任意の種類も採用され得る。また、ホルダー25に装着可能なカートリッジ7の個数は、6つに限定されず、1つ以上の任意の個数が採用され得る。印刷ヘッド19は、インクを吐出することによりインクを噴射する液体噴射部として機能する。
ホルダー25の内側には、図2に示すように、導入部33が設けられている。なお、図2では、ホルダー25をYZ平面で切断したときの断面が示されている。
ここで、図2中のX軸、Y軸、及びZ軸は、図1に示す液体噴射システム1に対するX軸、Y軸、及びZ軸に対応している。つまり、図2中のX軸、Y軸、及びZ軸は、ホルダー25を液体噴射システム1に搭載した状態でのX軸、Y軸、及びZ軸を意味する。これ以降に液体噴射システム1の構成部品やユニットを示す図にX軸、Y軸、及びZ軸が付されている場合においても、その構成部品やユニットを液体噴射システム1に搭載した状態でのX軸、Y軸、及びZ軸を意味する。
カートリッジ7内のインクは、ホルダー25の導入部33からプリンター5に供給される。導入部33は、流路51と、筒状部53と、フィルター55と、パッキン57と、を含む。流路51は、カートリッジ7から供給されたインクの通路であり、底部25Aを貫通する開口として設けられている。筒状部53は、底部25Aに設けられており、底部25AからZ軸方向に凸となる向きに突出している。筒状部53は、ホルダー25の内側において、流路51を囲んでいる。フィルター55は、筒状部53に被せられており、流路51のホルダー25の内側における開口を筒状部53側から覆っている。パッキン57は、底部25Aに設けられており、ホルダー25の内側において、筒状部53を囲んでいる。パッキン57は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で構成されている。
カートリッジ7は、図3に示すように、ケース61を有している。ケース61は、カートリッジ7の外殻を構成している。ケース61は、第1ケース62と、第2ケース63と、を含む。本実施形態では、第1ケース62と第2ケース63とによってカートリッジ7の外殻が構成される。第1ケース62は、図4に示すように、第1壁71と、第2壁72と、第3壁73と、第4壁74と、第5壁75と、第6壁76と、第7壁77と、を有している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71に交差している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71から−X軸方向に、すなわち第1壁71から第2ケース63側に向かって突出している。
第2壁72と第3壁73とは、第1壁71をZ軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁74と第5壁75とは、第1壁71をY軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁74及び第5壁75は、それぞれ、第3壁73に交差している。また、第4壁74は、第3壁73側とは反対側において、第2壁72に交差している。
第6壁76は、Z軸に沿って第5壁75の第2壁72側、すなわち第5壁75の第3壁73側とは反対側において、第5壁75に交差している。第7壁77は、第6壁76の第5壁75側とは反対側において、第6壁76に交差している。また、第7壁77は、第2壁72の第4壁74側とは反対側において、第2壁72に交差している。第6壁76は、第5壁75及び第2壁72のそれぞれに対して傾斜している。第6壁76は、第3壁73側から第2壁72側に近づくにつれて第4壁74に近づく向きに傾斜している。
上記の構成により、第1壁71は、第2壁72〜第7壁77によって囲まれている。第2壁72〜第7壁77は、第1壁71から−X軸方向に突出している。このため、第1ケース62は、第1壁71を底部として、第2壁72〜第7壁77によって凹状に構成されている。第1壁71〜第7壁77によって、凹部65が構成されている。凹部65は、X軸方向に凹となる向きに構成されている。凹部65は、−X軸方向に、すなわち第2ケース63側に向かって開口している。凹部65は、後述するシート部材107によって塞がれる。そして、シート部材107によって塞がれた凹部65内にインクが収容される。このため、凹部65が、インクの収容部として機能する。なお、以下において、凹部65の内側の面は、内面67と表記されることがある。
第1ケース62には、図5に示すように、凹部65の輪郭に沿った接合部81が設けられている。接合部81は、第2壁72〜第7壁77に沿って設けられている。なお、図5では、構成をわかりやすく示すため、接合部81にハッチングが施されている。
また、第2壁72には、図4に示すように、凹部65の内側と第1ケース62の外側との間を貫通する供給孔85が設けられている。凹部65内に収容されたインクは、供給孔85からカートリッジ7の外に排出される。また、第2壁72の凹部65側とは反対側、すなわち第2壁72の外側には、図6に示すように、供給孔85を囲む囲壁86が設けられている。囲壁86は、第2壁72から第3壁73側とは反対側(−Z軸方向)に向かって突出している。囲壁86は、供給孔85を外側から囲んでいる。
また、カートリッジ7は、図4に示すように、弁ユニット101と、付勢板104と、シート部材107と、を有している。可撓性部材の一例であるシート部材107は、合成樹脂(例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等)により形成され、可撓性を有する。シート部材107は、第2ケース63の第1ケース62側に設けられている。シート部材107は、第1ケース62の接合部81に接合されている。本実施形態では、シート部材107は、溶着によって接合部81に接合されている。これにより、第1ケース62の凹部65が、シート部材107によって塞がれている。凹部65とシート部材107とによって囲まれた領域は、液体収容部109と呼ばれる。
そして、シート部材107によって塞がれた凹部65内、すなわち液体収容部109内にインクが収容される。このため、本実施形態では、シート部材107が液体収容部109の内壁の一部を構成している。また、第1ケース62も、液体収容部109の内壁の一部を構成している。上述したように、シート部材107は、可撓性を有している。このため、液体収容部109の容積を変化させることができる。シート部材107は、液体収容部109の容積の変化に追従し易いよう、あらかじめ凹部65の内面67に沿って押し伸ばされた状態で第1ケース62に接合されている。
付勢板104は、図4に示すように、シート部材107の第1ケース62側に設けられており、液体収容部109内に収容されている。付勢板104は、例えば、ステンレス鋼板などの板材により形成される。付勢板104は、受圧部材の一例である受圧部111と、付勢部112と、を有している。受圧部111は、板状を呈しており、付勢板104においてシート部材107側に設けられている。このため、受圧部111は、付勢部112とシート部材107との間に介在しているともみなされ得る。液体収容部109内において、受圧部111は、シート部材107に接している。
付勢部112は、受圧部111をシート部材107側に向かって付勢する。言い換えると、付勢部112は、−X軸方向に受圧部111を付勢する。すなわち、付勢部112は、液体収容部109の容積を拡大する方向に受圧部111を付勢する。第2ケース63は、シート部材107の受圧部111側とは反対側に設けられている。第2ケース63は、シート部材107を覆うように第1ケース62に取り付けられている。これにより、シート部材107が外部から保護される。
本実施形態では、付勢板104は、1つの板材から受圧部111と付勢部112とを一体で成形することによって形成されている。しかしながら、付勢板104の構成は、これに限定されない。付勢板104としては、例えば、互いに別体で形成された受圧部111と付勢部112とを、溶接や接着、ねじ止めなどによって一体に形成した構成も採用され得る。また、付勢板104としては、例えば、受圧部111と付勢部112とを互いに別体のままで液体収容部109内に収容する構成も採用され得る。
弁ユニット101は、凹部65の内側に設けられている。シート部材107は、凹部65を弁ユニット101ごと覆っている。シート部材107の弁ユニット101に重なる部位には、通気孔114が形成されている。通気孔114は、弁ユニット101によって塞がれている。また、第2ケース63には、大気連通孔113が設けられている。そして、シート部材107と第2ケース63との間の空間は、大気連通孔113を介してカートリッジ7の外側と連通している。このため、シート部材107と第2ケース63との間の空間には、大気が介在している。なお、シート部材107と第2ケース63との間の空間は、大気室115(後述する)と呼ばれる。大気連通孔113は、大気室115に通じている。
液体収容部109内のインクが減少すると、弁ユニット101が開状態となり、通気孔114が開放される。このため、カートリッジ7の外側の大気が大気連通孔113、大気室115及び通気孔114を通って液体収容部109の内部に流入し得る。そして、大気が液体収容部109に流入することによって、液体収容部109の圧力低下が軽減されると、弁ユニット101が閉状態となる。これにより、通気孔114が弁ユニット101によって塞がれる。このような動作により、液体収容部109の圧力が、印刷ヘッド19にインクを供給するのに適した適切な圧力範囲に維持され得る。
また、カートリッジ7は、図4に示すように、板ばね131と、フォーム133と、フィルター135と、を有している。ここで、第1ケース62には、図6に示すように、囲壁86によって囲まれた領域内で、且つ供給孔85に重なる領域に、第2壁72の外側から凹部65内に向かって凹となる凹部137が設けられている。そして、板ばね131及びフォーム133は、図7に示すように、凹部137内に収められている。また、フィルター135は、囲壁86によって囲まれた領域内に設けられており、凹部137を第2壁72の外側から覆っている。フィルター135としては、例えば、プレス加工などでフィルム材に貫通孔をあけたものや、PALL社製のMMM膜などの非対称膜、例えば織布のような対称膜などを採用することができる。
第6壁76の凹部65側とは反対側、すなわち第6壁76の外側には、図6に示すように、回路基板141が設けられている。回路基板141は、第6壁76に沿って延伸している。このため、回路基板141は、第2壁72及び第5壁75のそれぞれに対して傾斜している。回路基板141は、第3壁73側から第2壁72側に近づくにつれて第4壁74に近づく向きに傾斜している。回路基板141の第6壁76側とは反対側の面には、ホルダー25の接点機構145(図2)に接触する複数の端子143が設けられている。回路基板141の第6壁76側には、不揮発性メモリーなどの記憶装置(図示せず)が設けられている。複数の端子143は、この記憶装置に電気的に接続されている。
カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、複数の端子143は、図2に示す接点機構145に電気的に接触する。接点機構145は、フレキシブルケーブル23(図1)を介して制御部21に電気的に接続されている。そして、接点機構145とカートリッジ7の記憶装置とが、回路基板141を介して電気的につながることによって、制御部21とカートリッジ7の記憶装置との間で各種情報の伝達が可能となる。
上記の構成を有するカートリッジ7は、図8に示すように、ホルダー25に装着された状態において、囲壁86がパッキン57に当接し、囲壁86によって囲まれた領域内に筒状部53が挿入される。つまり、囲壁86は、筒状部53よりも外側から流路51を囲む。そして、囲壁86によって囲まれた領域内において、フィルター135がフィルター55に接触する。これにより、液体収容部109内のインクは、供給孔85(図7)からフォーム133(図7)及びフィルター135(図8)を経て、フィルター55から流路51に供給され得る。
このとき、囲壁86は、筒状部53よりも外側から流路51を囲んだ状態で、パッキン57に当接している。これにより、囲壁86とパッキン57とによって囲まれた空間の気密性が高められる。このため、インクがカートリッジ7から流路51に供給されるときに、筒状部53に囲まれた領域の外側にこぼれたインクがパッキン57と囲壁86とによってせき止められる。
本実施形態でのカートリッジ7におけるインクの流れと、大気の流れについて説明する。カートリッジ7において、インク161は、図9(A)に示すように、第1ケース62とシート部材107とによって区画される液体収容部109に収容されている。弁ユニット101(図4)は、液体収容部109内に設けられている。弁ユニット101は、図9(A)に示すカバーバルブ163と、レバーバルブ165と、ばね部材167と、を含む。
カバーバルブ163には、大気導入口171が設けられている。大気導入口171は、カバーバルブ163を貫通している。大気導入口171は、カートリッジ7内において、液体収容部109の内部と、液体収容部109の外部にある大気室115とを連通させる連通路として機能する。レバーバルブ165は、カバーバルブ163の第2ケース63側とは反対側に設けられている。レバーバルブ165は、弁部173と、レバー部175と、を含む。弁部173は、カバーバルブ163の大気導入口171に重なっている。レバー部175は、弁部173から、受圧部111と第1壁71の内面67との間の領域内に延在している。ばね部材167は、レバーバルブ165のカバーバルブ163側とは反対側に設けられている。ばね部材167は、レバーバルブ165の弁部173をカバーバルブ163側に向かって付勢している。これにより、カバーバルブ163の大気導入口171が、弁部173によって塞がれている。以下において、大気導入口171が弁部173によって塞がれている状態は、弁ユニット101が閉状態であると表現される。
液体収容部109内のインク161が消費されていくと、受圧部111は、図9(B)に示すように、第1壁71の内面67側に向かって変位する。受圧部111が第1壁71の内面67側に向かって変位すると、受圧部111がレバー部175を第1壁71の内面67側に向かって押す。これにより、弁部173の姿勢が変化し、弁部173とカバーバルブ163との間に隙間が発生する。これにより、大気導入口171と液体収容部109とが連通する。以下において、弁部173とカバーバルブ163との間に隙間が発生することによって、大気導入口171と液体収容部109とが連通する状態は、弁ユニット101が開状態であると表現される。弁ユニット101が開状態になると、液体収容部109の外側にある大気室115の大気が大気導入口171を通って液体収容部109の内部に流入する。
前述したように、受圧部111は、付勢部112によって第2ケース63側に向かって付勢されている。このため、大気が大気導入口171を通って液体収容部109の内部に流入すると、受圧部111は、図9(C)に示すように、付勢部112からの付勢力によって第2ケース63側に向かって変位する。つまり、大気が大気導入口171を通って液体収容部109の内部に流入することによって、図9(B)に示す状態に比較して、液体収容部109の容積が増大する。これにより、大気圧よりも低い圧力(負圧)状態にある液体収容部109内の負圧が軽減する(大気圧に近づく)。そして、液体収容部109にある程度の大気が導入されると、受圧部111がレバー部175から離れる。これにより、弁部173が大気導入口171を塞ぐ。すなわち、弁ユニット101が閉状態となる。このように、液体収容部109のインク161の消費に伴って、液体収容部109内の負圧が大きくなると一次的にレバーバルブ165が開状態になることで液体収容部109内の圧力を適切な圧力範囲に維持することが可能となる。
付勢板104の詳細を、付勢板104の実施例ごとに説明する。なお、以下においては、付勢板104を実施例ごとに識別するために、付勢板104の符号に実施例ごとに異なる文字や記号、数字などを付加する。
(実施例1)
実施例1における付勢板104Aは、図10に示すように、受圧部111と、付勢部112Aと、を有している。付勢部112Aは、付勢板104Aを複数の部位に切断したときの分解図である図11に示すように、第1付勢部材191と、第2付勢部材192と、連結部材193と、に区分され得る。ここで、付勢板104Aは、1つの板材から受圧部111と付勢部112Aとを一体で成形することによって形成されている。しかしながら、図11では、構成をわかりやすく示すため、付勢板104Aを複数の部位に切断したときの分解図が示されている。
なお、付勢板104Aの付勢部112Aにおける付勢部材の個数は、第1付勢部材191と第2付勢部材192との2つに限定されない。付勢部112Aにおける付勢部材の個数としては、1つ、又は2つを超える個数も採用され得る。
受圧部111は、開口195を有する板状を呈している。開口195は、受圧部111を貫通している。受圧部111は、第1付勢部材191が連結される部位である連結部197と、第2付勢部材192が連結される部位である連結部198とを除いて、環状の形状を有している。第1付勢部材191と、第2付勢部材192と、連結部材193とは、受圧部111を平面視したときに、開口195の内側の領域内に納まっている。なお、第1付勢部材191の一端201が連結部197に連結され、第2付勢部材192の一端202が連結部198に連結されている。また、第1付勢部材191の他端203、及び第2付勢部材192の他端204は、連結部材193に連結されている。
受圧部111の周縁の少なくとも一部には、縁を付勢部112A側に向かって凸となる向きに曲げた曲げ加工が施されている。この曲げ加工によって、受圧部111の周縁の少なくとも一部に縁曲げ部207が設けられている。この縁曲げ部207により、受圧部111の剛性が高められる。特に、開口195があるため剛性が低下しやすい受圧部111において、縁曲げ部207によって受圧部111の剛性を高めることは好ましい。
なお、縁曲げ部207の向きは、付勢部112A側とは反対側に向かって凸となる向きも採用され得る。この向きであっても受圧部111の剛性を高めることができる。しかしながら、受圧部111の付勢部112A側とは反対側は、シート部材107に接する側である。このため、縁曲げ部207によってシート部材107に損傷を与えることを避ける観点から、縁曲げ部207の向きが付勢部112A側に向かって凸となる向きであることが好ましい。
第1付勢部材191は、第1脚部211と、第2脚部212と、第3脚部213と、第4脚部214と、を有している。付勢板104AをX軸方向に平面視したとき、第1脚部211と、第2脚部212と、第3脚部213と、第4脚部214とは、Z軸に沿って並んでいる。このとき、第2脚部212は、第1脚部211よりも−Z軸方向に位置している。第3脚部213は、第2脚部212よりも−Z軸方向に位置している。また、第4脚部214は、第1脚部211よりもZ軸方向に位置している。
第1脚部211と第2脚部212とは、第1連結箇所216を介して互いに連結されている。第2脚部212と第3脚部213とは、第2連結箇所217を介して互いに連結されている。第3脚部213と第4脚部214とは、第3連結箇所218を介して互いに連結されている。第1脚部211と、第2脚部212と、第3脚部213と、第4脚部214とは、それぞれ、受圧部111に対して傾斜している。第1脚部211と、第2脚部212と、第3脚部213と、第4脚部214とは、それぞれ、受圧部111側から第1ケース62の第1壁71(図4)に近づく向きに傾斜している。
付勢板104AをX軸方向に平面視したときに、第1脚部211は、連結部197から開口195の中央側に向かって、すなわち開口195の縁側から開口195の中央側に向かって延在している。付勢板104AをX軸方向に平面視したときに、第2脚部212は、開口195の中央側から開口195の縁側に向かって延在している。このため、第2脚部212は、第1脚部211の傾斜の向きとは反対向きに傾斜している。
また、付勢板104AをX軸方向に平面視したときに、第3脚部213は、開口195の縁側から開口195の中央側に向かって延在している。このため、第3脚部213は、第1脚部211の傾斜の向きと同じ向きに傾斜している。付勢板104AをX軸方向に平面視したときに、第4脚部214は、開口195の中央側から開口195の縁側に向かって延在している。このため、第4脚部214は、第1脚部211の傾斜の向きとは反対向きに傾斜している。
なお、第1付勢部材191における脚部の個数は、第1脚部211〜第4脚部214の4つに限定されない。第1付勢部材191における脚部の個数としては、4つを下回る個数、又は4つを超える個数が採用され得る。さらに、第1脚部211〜第4脚部214のそれぞれが2つ又は2つを超える個数の脚部を含んでいる構成も採用され得る。
第2付勢部材192は、第1脚部231と、第2脚部232と、第3脚部233と、第4脚部234と、を有している。付勢板104AをX軸方向に平面視したとき、第1脚部231と、第2脚部232と、第3脚部233と、第4脚部234とは、Z軸に沿って並んでいる。このとき、第2脚部232は、第1脚部231よりもZ軸方向に位置している。第3脚部233は、第2脚部232よりもZ軸方向に位置している。また、第4脚部234は、第1脚部231よりも−Z軸方向に位置している。
第1脚部231と第2脚部232とは、第1連結箇所236を介して互いに連結されている。第2脚部232と第3脚部233とは、第2連結箇所237を介して互いに連結されている。第3脚部233と第4脚部234とは、第3連結箇所238を介して互いに連結されている。第1脚部231と、第2脚部232と、第3脚部233と、第4脚部234とは、それぞれ、受圧部111に対して傾斜している。第1脚部231と、第2脚部232と、第3脚部233と、第4脚部234とは、それぞれ、受圧部111側から第1ケース62の第1壁71(図4)に近づく向きに傾斜している。
付勢板104AをX軸方向に平面視したときに、第1脚部231は、連結部198から開口195の中央側に向かって、すなわち開口195の縁側から開口195の中央側に向かって延在している。付勢板104AをX軸方向に平面視したときに、第2脚部232は、開口195の中央側から開口195の縁側に向かって延在している。このため、第2脚部232は、第1脚部231の傾斜の向きとは反対向きに傾斜している。
また、付勢板104AをX軸方向に平面視したときに、第3脚部233は、開口195の縁側から開口195の中央側に向かって延在している。このため、第3脚部233は、第1脚部231の傾斜の向きと同じ向きに傾斜している。付勢板104AをX軸方向に平面視したときに、第4脚部234は、開口195の中央側から開口195の縁側に向かって延在している。このため、第4脚部234は、第1脚部231の傾斜の向きとは反対向きに傾斜している。
なお、第2付勢部材192における脚部の個数は、第1脚部231〜第4脚部234の4つに限定されない。第2付勢部材192における脚部の個数としては、4つを下回る個数、又は4つを超える個数が採用され得る。さらに、第1脚部231〜第4脚部234のそれぞれが2つ又は2つを超える個数の脚部を含んでいる構成も採用され得る。
第1付勢部材191は、図12に示すように、第1付勢部材191の一端201を第1脚部211と共有している。つまり、第1付勢部材191の一端201は、第1脚部211の一端201でもある。このため、本実施例では、第1脚部211の一端201が受圧部111に連結されている。同様に、第2付勢部材192は、第2付勢部材192の一端202を第1脚部231と共有している。つまり、第2付勢部材192の一端202は、第1脚部231の一端202でもある。このため、本実施例では、第1脚部231の一端202が受圧部111に連結されている。
第1付勢部材191において、第1脚部211の他端241と第2脚部212の一端242とが、第1連結箇所216に連結されている。他の観点では、第1脚部211の他端241と第2脚部212の一端242とが、第1連結箇所216を介して連結されているとも表現され得る。第1連結箇所216は、YZ平面に沿って延伸する板状の外観を有している。第1連結箇所216は、Z軸に沿って延在しており、第1脚部211の他端241と第2脚部212の一端242とを連結している。
また、第1付勢部材191において、第2脚部212の他端243と第3脚部213の一端244とが、第2連結箇所217に連結されている。他の観点では、第2脚部212の他端243と第3脚部213の一端244とが、第2連結箇所217を介して連結されているとも表現され得る。第2連結箇所217は、YZ平面に沿って延伸する板状の外観を有している。第2連結箇所217は、Z軸に沿って延在しており、第2脚部212の他端243と第3脚部213の一端244とを連結している。
また、第1付勢部材191において、第3脚部213の他端245と第4脚部214の一端246とが、第3連結箇所218に連結されている。他の観点では、第3脚部213の他端245と第4脚部214の一端246とが、第3連結箇所218を介して連結されているとも表現され得る。第3連結箇所218は、YZ平面に沿って延伸する板状の外観を有している。第3連結箇所218は、Z軸に沿って延在しており、第3脚部213の他端245と第4脚部214の一端246とを連結している。
第1付勢部材191は、第1付勢部材191の他端203を第4脚部214と共有している。つまり、第1付勢部材191の他端203は、第4脚部214の他端203でもある。このため、本実施例では、第4脚部214の他端203が連結部材193に連結されている。
第2付勢部材192において、第1脚部231の他端251と第2脚部232の一端252とが、第1連結箇所236に連結されている。他の観点では、第1脚部231の他端251と第2脚部232の一端252とが、第1連結箇所236を介して連結されているとも表現され得る。第1連結箇所236は、YZ平面に沿って延伸する板状の外観を有している。第1連結箇所236は、Z軸に沿って延在しており、第1脚部231の他端251と第2脚部232の一端252とを連結している。
また、第2付勢部材192において、第2脚部232の他端253と第3脚部233の一端254とが、第2連結箇所237に連結されている。他の観点では、第2脚部232の他端253と第3脚部233の一端254とが、第2連結箇所237を介して連結されているとも表現され得る。第2連結箇所237は、YZ平面に沿って延伸する板状の外観を有している。第2連結箇所237は、Z軸に沿って延在しており、第2脚部232の他端253と第3脚部233の一端254とを連結している。
また、第2付勢部材192において、第3脚部233の他端255と第4脚部234の一端256とが、第3連結箇所238に連結されている。他の観点では、第3脚部233の他端255と第4脚部234の一端256とが、第3連結箇所238を介して連結されているとも表現され得る。第3連結箇所238は、YZ平面に沿って延伸する板状の外観を有している。第3連結箇所238は、Z軸に沿って延在しており、第3脚部233の他端255と第4脚部234の一端256とを連結している。
第2付勢部材192は、第2付勢部材192の他端204を第4脚部234と共有している。つまり、第2付勢部材192の他端204は、第4脚部234の他端204でもある。このため、本実施例では、第4脚部234の他端204が連結部材193に連結されている。
なお、本実施例では、第1付勢部材191において、第1連結箇所216を、第1脚部211及び第2脚部212とは異なる部分として表現されている。つまり、第1脚部211から第2脚部212までの部分が、第1脚部211、第1連結箇所216、及び第2脚部212の3つの部分に区分されている。しかしながら、第1脚部211から第2脚部212までの部分を区分する方法は、これに限定されず、第1脚部211と第2脚部212との2つの部分に区分する方法も採用され得る。この場合、例えば、第1脚部211が第1連結箇所216の一部を含み、第2脚部212が第1連結箇所216の残りの部分を含む。また、他の例では、第1脚部211が第1連結箇所216のすべてを包含する例も採用され得る。さらに、他の例では、第2脚部212が第1連結箇所216のすべてを包含する例も採用され得る。
また、本実施例では、第2連結箇所217を、第2脚部212及び第3脚部213とは異なる部分として表現されている。つまり、第2脚部212から第3脚部213までの部分が、第2脚部212、第2連結箇所217、及び第3脚部213の3つの部分に区分されている。しかしながら、第2脚部212から第3脚部213までの部分を区分する方法は、これに限定されず、第2脚部212と第3脚部213との2つの部分に区分する方法も採用され得る。この場合、例えば、第2脚部212が第2連結箇所217の一部を含み、第3脚部213が第2連結箇所217の残りの部分を含む。また、他の例では、第2脚部212が第2連結箇所217のすべてを包含する例も採用され得る。さらに、他の例では、第3脚部213が第2連結箇所217のすべてを包含する例も採用され得る。
また、本実施例では、第3連結箇所218を、第3脚部213及び第4脚部214とは異なる部分として表現されている。つまり、第3脚部213から第4脚部214までの部分が、第3脚部213、第3連結箇所218、及び第4脚部214の3つの部分に区分されている。しかしながら、第3脚部213から第4脚部214までの部分を区分する方法は、これに限定されず、第3脚部213と第4脚部214との2つの部分に区分する方法も採用され得る。この場合、例えば、第3脚部213が第3連結箇所218の一部を含み、第4脚部214が第3連結箇所218の残りの部分を含む。また、他の例では、第3脚部213が第3連結箇所218のすべてを包含する例も採用され得る。さらに、他の例では、第4脚部214が第3連結箇所218のすべてを包含する例も採用され得る。
また、本実施例では、第2付勢部材192において、第1連結箇所236を、第1脚部231及び第2脚部232とは異なる部分として表現されている。つまり、第1脚部231から第2脚部232までの部分が、第1脚部231、第1連結箇所236、及び第2脚部232の3つの部分に区分されている。しかしながら、第1脚部231から第2脚部232までの部分を区分する方法は、これに限定されず、第1脚部231と第2脚部232との2つの部分に区分する方法も採用され得る。この場合、例えば、第1脚部231が第1連結箇所236の一部を含み、第2脚部232が第1連結箇所236の残りの部分を含む。また、他の例では、第1脚部231が第1連結箇所236のすべてを包含する例も採用され得る。さらに、他の例では、第2脚部232が第1連結箇所236のすべてを包含する例も採用され得る。
また、本実施例では、第2連結箇所237を、第2脚部232及び第3脚部233とは異なる部分として表現されている。つまり、第2脚部232から第3脚部233までの部分が、第2脚部232、第2連結箇所237、及び第3脚部233の3つの部分に区分されている。しかしながら、第2脚部232から第3脚部233までの部分を区分する方法は、これに限定されず、第2脚部232と第3脚部233との2つの部分に区分する方法も採用され得る。この場合、例えば、第2脚部232が第2連結箇所237の一部を含み、第3脚部233が第2連結箇所237の残りの部分を含む。また、他の例では、第2脚部232が第2連結箇所237のすべてを包含する例も採用され得る。さらに、他の例では、第3脚部233が第2連結箇所237のすべてを包含する例も採用され得る。
また、本実施例では、第3連結箇所238を、第3脚部233及び第4脚部234とは異なる部分として表現されている。つまり、第3脚部233から第4脚部234までの部分が、第3脚部233、第3連結箇所238、及び第4脚部234の3つの部分に区分されている。しかしながら、第3脚部233から第4脚部234までの部分を区分する方法は、これに限定されず、第3脚部233と第4脚部234との2つの部分に区分する方法も採用され得る。この場合、例えば、第3脚部233が第3連結箇所238の一部を含み、第4脚部234が第3連結箇所238の残りの部分を含む。また、他の例では、第3脚部233が第3連結箇所238のすべてを包含する例も採用され得る。さらに、他の例では、第4脚部234が第3連結箇所238のすべてを包含する例も採用され得る。
連結部197と連結部198とは、開口195の中央部を挟んで互いに反対側に位置している。このため、付勢板104AをX軸方向に平面視したとき、第1脚部211は、連結部197から連結部198側に向かって、すなわち−Y軸方向に延在している。同様に、第1脚部231は、連結部198から連結部197側に向かって、すなわちY軸方向に延在している。このため、第1脚部211の傾斜の向きと、第1脚部231の傾斜の向きとは、互いに反対向きである。同様に、第2脚部212の傾斜の向きと、第2脚部232の傾斜の向きとが、互いに反対向きである。第3脚部213の傾斜の向きと、第3脚部233の傾斜の向きとが、互いに反対向きである。第4脚部214の傾斜の向きと、第4脚部234の傾斜の向きとが、互いに反対向きである。
第4脚部214と第4脚部234とは、連結部材193を介して互いに連結されている。つまり、第1付勢部材191と第2付勢部材192とが、連結部材193を介して互いに連結されている。なお、付勢板104Aでは、付勢板104AをX軸方向に平面視した状態で、第1付勢部材191と第2付勢部材192とが、互いに点対称な形状を有している。また、付勢板104Aでは、受圧部111を平面視したときに、受圧部111の重心の位置が連結部材193に重なっている。このため、付勢板104Aでは、受圧部111をX軸方向に平面視したときに、受圧部111の重心が、第1付勢部材191と第2付勢部材192との間に位置している。
また、上述したように、付勢板104Aでは、付勢板104AをX軸方向に平面視した状態で、第1付勢部材191と第2付勢部材192とが、互いに点対称な形状を有している。このため、付勢板104AをX軸方向に平面視したとき、受圧部111と第1付勢部材191とが連結された部分から受圧部111と第2付勢部材192とが連結された部分に向かう方向において、第1付勢部材191の第2脚部212と第2付勢部材192の第2脚部232とが重ならない位置に設けられている。同様に、第1付勢部材191の第3脚部213と第2付勢部材192の第3脚部233とが重ならない位置に設けられ、第1付勢部材191の第4脚部214と第2付勢部材192の第4脚部234とが重ならない位置に設けられている。この構成によれば、第1付勢部材191及び第2付勢部材192のそれぞれにおいて、脚部の数を増やしやすいので、第1付勢部材191及び第2付勢部材192を長くしやすい。この結果、第1付勢部材191及び第2付勢部材192のそれぞれのばね定数を低く抑えやすい。
なお、設計上、第1脚部211のばね定数と、第1脚部231のばね定数とが、互いに同等に設定されている。また、第1連結箇所216のばね定数と、第1連結箇所236のばね定数とが、互いに同等に設定されている。同様に、第2脚部212のばね定数と第2脚部232のばね定数とが互いに同等に設定され、第2連結箇所217のばね定数と第2連結箇所237のばね定数とが互いに同等に設定されている。また、第3脚部213のばね定数と第3脚部233のばね定数とが互いに同等に設定され、第3連結箇所218のばね定数と第3連結箇所238のばね定数とが互いに同等に設定されている。また、第4脚部214のばね定数と第4脚部234のばね定数とが互いに同等に設定されている。上記の設定により、第1付勢部材191のばね定数と、第2付勢部材192のばね定数とが、互いに同等に設定され得る。
連結部材193は、YZ平面に沿って延伸する板状の外観を有しており、2つの取付け孔257が設けられている。以下において、2つの取付け孔257を識別する場合に、2つの取付け孔257は、それぞれ、取付け孔257A、及び取付け孔257Bと表記される。2つの取付け孔257は、付勢板104Aと第1ケース62との連結に活用される。第1ケース62の第1壁71には、図13に示すように、2つの取付け孔257に対応する2つの凸部258が設けられている。2つの凸部258は、第1壁71から−X軸方向に、すなわち第1壁71から第2ケース63(図4)側に向かって突出している。以下において、2つの凸部258を識別する場合に、2つの凸部258は、それぞれ、凸部258A、及び凸部258Bと表記される。
凸部258Aが取付け孔257Aに対応し、凸部258Bが取付け孔257Bに対応している。凸部258Aと取付け孔257Aとは、互いに嵌合可能に構成されている。同様に、凸部258Bと取付け孔257Bとは、互いに嵌合可能に構成されている。2つの凸部258の第1壁71からの突出量は、それぞれ、連結部材193の厚みよりも大きい。このため、凸部258を取付け孔257に挿入すると、凸部258は、連結部材193を貫通して、連結部材193から受圧部111側に突出する。そして、凸部258Aを取付け孔257Aに挿入し、凸部258Bを取付け孔257Bに挿入した状態で、凸部258A及び凸部258Bのそれぞれにカシメ加工を施すことによって、連結部材193が第1ケース62に連結される。
付勢板104Aの製造方法について説明する。付勢板104Aの製造方法は、外形形成工程と、縁曲げ工程と、脚部の曲げ工程と、熱処理工程と、を含む。外形形成工程では、図14に示すように、付勢板104Aの原型となる外形259を形成する。この外形形成工程では、板材に打ち抜き加工(Stamping)を施すことによって外形259が形成される。外形259では、受圧部111、第1脚部211、第2脚部212、第3脚部213、第4脚部214、第1連結箇所216、第2連結箇所217、第3連結箇所218、及び連結部材193が、相互に略同一面上に位置している。また、受圧部111、第1脚部231、第2脚部232、第3脚部233、第4脚部234、第1連結箇所236、第2連結箇所237、及び第3連結箇所238、及び連結部材193も、相互に略同一面上に位置している。
また、外形259では、図15に示すように、第1脚部211、第2脚部212、第3脚部213、第4脚部214、第1連結箇所216、第2連結箇所217、第3連結箇所218、及び連結部材193が、開口195の内側に納まる。同様に、外形259において、第1脚部231、第2脚部232、第3脚部233、第4脚部234、第1連結箇所236、第2連結箇所237、及び第3連結箇所238も、開口195の内側に納まる。このため、図10に示す付勢板104Aにおいて、付勢部112Aを収縮させると、付勢部112Aは、開口195の内側に納まる。
また、第1脚部211、第2脚部212、第3脚部213、第1連結箇所216、第2連結箇所217、第1脚部231、第2脚部232、第3脚部233、第1連結箇所236、第2連結箇所237、及び連結部材193が、相互に重ならない位置に設けられている。このため、図10に示す付勢板104Aにおいて、付勢部112Aを収縮させても、第1脚部211、第2脚部212、第3脚部213、第1連結箇所216、第2連結箇所217、第1脚部231、第2脚部232、第3脚部233、第1連結箇所236、第2連結箇所237、及び連結部材193が、相互に重ならない。
縁曲げ工程では、外形259の外縁の一部に曲げ加工を施すことによって、縁曲げ部207(図11)を形成する。
脚部の曲げ工程では、第1脚部211及び第1脚部231の受圧部111に対する傾斜と、第2脚部212及び第2脚部232の受圧部111に対する傾斜と、第3脚部213及び第3脚部233の受圧部111に対する傾斜と、第4脚部214及び第4脚部234の受圧部111に対する傾斜とを、形成する。これらの傾斜は、外形259にプレス加工などで曲げ加工を施すことによって形成され得る。脚部の曲げ工程によって、図10に示す付勢板104Aの付勢部112Aが形成される。
熱処理工程では、縁曲げ工程及び脚部の曲げ工程の後に付勢板104Aを加熱してから冷却する。熱処理工程によって、付勢部112Aのばねとしての性能を高めることができる。また、熱処理工程によって、付勢板104Aに残留する応力を除去することもできる。なお、カートリッジ7に求められる耐久性の程度によっては、熱処理工程を省略することができる。また、縁曲げ工程と脚部の曲げ工程とは、いずれが先でも後でも構わない。
実施例1の付勢板104Aでは、第1付勢部材191と第2付勢部材192との2つの付勢部材で受圧部111を支持することができる。このため、例えば、受圧部111を1つの付勢部材で支持する場合に比較して、受圧部111の位置や姿勢を安定させやすい。特に、付勢板104Aでは、第1付勢部材191と第2付勢部材192とが、受圧部111が延在する方向に沿って並んでいる。長手方向を有する受圧部111は、長手方向に揺動しやすくなるため、長手方向に姿勢が不安定になりやすい。これに対して、付勢板104Aでは、受圧部111の長手方向に沿って2つの付勢部材が並んでいるので、長手方向における受圧部111の揺動を抑えやすい。このため、受圧部111の位置や姿勢を安定させやすい。
本実施例の付勢板104Aでは、付勢部112Aが、第1脚部211〜第4脚部214、及び第1脚部231〜第4脚部234の8つの脚部を有している。付勢板104Aでは、ばねとしての機能を有する脚部が多いので、ばねの長さを長くすることができる。つまり、ばねとしての機能を有する8つの脚部を複合したときのばねの長さを長くすることができる。これにより、第1付勢部材191及び第2付勢部材192を長くすることができるので、第1付勢部材191及び第2付勢部材192のばね定数を低く抑えやすい。このため、複数のカートリッジ7間で、液体収容部109内の圧力変化のばらつきを軽減することができる。この結果、液体噴射システム1におけるインクの噴射性能を均一化しやすい。
また、付勢板104Aでは、前述したように、受圧部111を平面視したときに、受圧部111の重心が、第1付勢部材191と第2付勢部材192との間に位置している。このため、付勢板104Aでは、受圧部111の重心を挟んだ2箇所で受圧部111を支持することができるので、受圧部111を安定して支持しやすい。これにより、受圧部111の位置や姿勢を一層安定させやすい。
また、付勢板104Aでは、前述したように、第1付勢部材191のばね定数と、第2付勢部材192のばね定数とが、互いに同等に設定されている。このため、単位荷重当たりの収縮量を第1付勢部材191と第2付勢部材192とでそろえやすい。これにより、付勢部112Aの収縮による受圧部111の変位量を連結部197と連結部198とでそろえやすいので、受圧部111の位置や姿勢を一層安定させやすい。
また、付勢板104Aでは、付勢部112Aを収縮させても、第1脚部211、第2脚部212、第3脚部213、第1連結箇所216、第2連結箇所217、第1脚部231、第2脚部232、第3脚部233、第1連結箇所236、第2連結箇所237、及び連結部材193が、相互に重ならない。このため、付勢部112Aを収縮させたときにシート部材107(図4)を第1ケース62の第1壁71に近づけやすい。つまり、シート部材107と第1壁71との間の隙間を小さくすることができる。これにより、液体収容部109内のインクの量が減少したときの液体収容部109の容積を極めて小さくすることができる。このため、カートリッジ7内に残留するインクの量を少なくすることができる。
また、付勢板104Aでは、図16に示すように、第1脚部211のR1方向における屈伸と、第2脚部212のR2方向における屈伸と、第3脚部213のR3方向における屈伸と、第4脚部214のR4方向における屈伸とによって、第1付勢部材191を伸縮させることができる。また、第1脚部231のR5方向における屈伸と、第2脚部232のR6方向における屈伸と、第3脚部233のR7方向における屈伸と、第4脚部234のR8方向における屈伸とによって、第2付勢部材192を伸縮させることができる。このため、第1付勢部材191及び第2付勢部材192のそれぞれにおける伸縮の方向は、第1脚部211、第2脚部212、第3脚部213、及び第4脚部214、並びに、第1脚部231、第2脚部232、第3脚部233、及び第4脚部234のそれぞれの屈伸方向によって、規定される。R1方向〜R8方向は、同一平面(XY平面)内に存在し得る。このため、第1付勢部材191及び第2付勢部材192のそれぞれにおける伸縮の方向を、同一平面(XY平面)に沿った方向に規制しやすい。この結果、受圧部111の変位方向を第1付勢部材191や第2付勢部材192の伸縮方向に限定しやすいので、受圧部111の傾きを抑えやすい。よって、受圧部111の位置や姿勢を安定させやすい。
また、付勢板104Aでは、前述したように、第1脚部211の傾斜の向きと、第1脚部231の傾斜の向きとは、互いに反対向きである。ここで、例えば、第1脚部211の傾斜の向きと、第1脚部231の傾斜の向きとが、図17に示すように、互いに同じ向きである場合(比較例1と呼ぶ)、受圧部111が延在する方向における(Y軸に沿った)受圧部111の変位が発生することがある。この場合、例えば、第1付勢部材191を収縮させたときに、第4脚部214がR4方向に回動し、第3脚部213がR3方向に回動し、第2脚部212がR2方向に回動し、第1脚部211がR1方向に回動する。
このとき、回動後の第4脚部214の先端261Aの位置262Aは、回動前の先端261AのY軸に沿った位置262Bよりも−Y軸方向にずれる。また、回動後の第3脚部213の先端261Bの位置263Aは、回動前の先端261BのY軸に沿った位置263BよりもY軸方向にずれる。また、回動後の第2脚部212の先端261Cの位置264Aは、回動前の先端261CのY軸に沿った位置264Bよりも−Y軸方向にずれる。同様に、回動後の第1脚部211の先端261Dの位置265Aは、回動前の先端261DのY軸に沿った位置265BよりもY軸方向にずれる。このような現象は、第2付勢部材192でも同様である。このように、脚部の屈伸において、受圧部111にY軸に沿った変位が発生しやすい。そして、第1脚部211の傾斜の向きと、第1脚部231の傾斜の向きとが、互いに同じ向きである場合、受圧部111にY軸に沿った変位が発生しやすい。
比較例1において、例えば、図9に示す液体収容部109内のインクが消費されることによって付勢部112Aが収縮するときに、受圧部111にY軸に沿った変位が発生すると、付勢部112Aの収縮の過程でシート部材107がY軸に沿ってずれやすい。つまり、液体収容部109内のインクが消費されることによって液体収容部109の容積が収縮するときに、シート部材107がY軸に沿ってずれながら、シート部材107が第1ケース62の第1壁71に近づいていく。すると、液体収容部109の容積が収縮したときに、シート部材107にしわが発生しやすい。シート部材107にしわが発生した状態で液体収容部109の容積が収縮すると、しわの部分にインクが閉じ込められやすい。つまり、しわの部分にインクが滞留しやすい。このようなことが発生すると、インクを最後まで使い切れず、カートリッジ7内にインクが残りやすい。
これに対して、実施例1の付勢板104Aでは、第1脚部211の傾斜の向きと、第1脚部231の傾斜の向きとが互いに反対向きである。この構成では、第1付勢部材191の屈伸によるY軸に沿った変位と、第2付勢部材192の屈伸によるY軸に沿った変位とが、互いに打ち消し合う向きになる。このため、受圧部111が延在する方向(Y軸)における受圧部111の変位を抑制しやすい。この結果、付勢板104Aでは、受圧部111の位置や姿勢を一層安定させやすい。
このため、付勢板104Aでは、液体収容部109内のインクが消費されることによって付勢部112Aが収縮するときに、Y軸に沿った受圧部111の変位が抑制されやすい。よって、付勢部112Aの収縮の過程でシート部材107がY軸に沿ってずれにくい。つまり、液体収容部109内のインクが消費されることによって液体収容部109の容積が収縮するときに、Y軸に沿ったシート部材107のずれが抑制されながら、シート部材107が第1ケース62の第1壁71に近づいていく。これにより、液体収容部109の容積が収縮したときに、シート部材107にしわが発生しにくい。このため、インクを最後まで使い切りやすいので、カートリッジ7内に残留するインクの量を軽減することができる。
また、付勢板104Aでは、図18に示すように、第1付勢部材191の他端203と連結部材193とが連結する部分と、第2付勢部材192の他端204と連結部材193とが連結する部分とのY軸に沿った距離L1が、距離L2よりも大きい。距離L2は、第1付勢部材191の第1脚部211と第1連結箇所216とが連結する部分と、第2付勢部材192の第1脚部231と第1連結箇所236とが連結する部分とのY軸に沿った距離である。つまり、付勢板104Aでは、下記式(1)の条件が適用される。
L1>L2…(1)
上記の構成により、付勢板104Aでは、第1付勢部材191の他端203と連結部材193とが連結する部分と、第2付勢部材192の他端204と連結部材193とが連結する部分とを結ぶ方向における受圧部111の第1ケース62に対する傾きの変化を低く抑えやすい。この結果、受圧部111の傾きを一層抑えやすいので、受圧部111の位置や姿勢を一層安定させやすい。
また、付勢板104Aでは、前述したように、第1脚部211は、連結部197から開口195の中央側に向かって、すなわち開口195の縁側から開口195の中央側に向かって延在している。また、受圧部111を平面視したときに、第1脚部231は、連結部198から開口195の中央側に向かって、すなわち開口195の縁側から開口195の中央側に向かって延在している。この構成によれば、第1脚部211及び第1脚部231が、それぞれ開口195の中央側から開口195の縁側に向かって延在している構成に比較して、連結部197と連結部198との間の距離を長くすることができる。このため、互いに遠く離れた2箇所で受圧部111を支持することができるので、受圧部111を安定して支持しやすい。これにより、受圧部111の位置や姿勢を一層安定させやすい。
また、付勢板104Aでは、第1付勢部材191の第4脚部214と第2付勢部材192の第4脚部234とが、連結部材193を介して互いに連結されているので、第4脚部214と第4脚部234との間の距離のばらつきを抑制しやすい。これにより、第1付勢部材191の姿勢のばらつきと、第2付勢部材192の姿勢のばらつきとを抑制しやすい。この結果、受圧部111の位置や姿勢のばらつきを抑制しやすいので、受圧部111の位置や姿勢を一層安定させやすい。また、付勢板104Aでは、連結部材193が設けられているので、付勢板104Aを第1ケース62に連結しやすい。
なお、付勢板104Aから連結部材193を省略した構成も採用され得る。さらに、付勢板104Aから連結部材193を省略した構成においては、第4脚部214及び第4脚部234のそれぞれを、第3脚部213側とは反対側、及び第3脚部233とは反対側で、第1ケース62に連結した構成も採用され得る。この場合、第1付勢部材191の第4脚部214と第1ケース62とが連結する部分と、第2付勢部材192の第4脚部234と第1ケース62とが連結する部分とのY軸に沿った距離が、上記式(1)における距離L1に相当する。この構成においても、第4脚部214と第4脚部234との間の距離のばらつきを抑制しやすいので、第1付勢部材191の姿勢のばらつきと、第2付勢部材192の姿勢のばらつきとを抑制しやすい。この結果、受圧部111の位置や姿勢のばらつきを抑制しやすいので、受圧部111の位置や姿勢を一層安定させやすい。
また、付勢板104Aでは、受圧部111と第1付勢部材191と第2付勢部材192とが相互に一体成形されているので、部品数を軽減することができる。これにより、カートリッジ7にかかるコストを軽減することができる。また、例えば、受圧部111と第1付勢部材191と第2付勢部材192とが相互に別体で構成されている場合に比較して、受圧部111と第1付勢部材191と第2付勢部材192との組み立てにかかる誤差を解消しやすい。
また、付勢板104Aでは、カートリッジ7がプリンター5に使用される状態において、図19に示すように、受圧部111がYZ平面に沿っている。つまり、開口195は、YZ平面に沿って広がっている。YZ平面は、キャリッジ17が往復動可能な方向であるX軸方向と交差している。そして、液体収容部109内のインクは、X軸方向と交差する内壁の1つである第1壁71と、X軸方向と交差する内壁の他の1つであるシート部材107とに接触可能である。このため、例えば、キャリッジ17がX軸に沿って往復動したことに起因して、液体収容部109内のインクがX軸に沿って揺れ動いたときなどに、揺れ動いたインクの動きをシート部材107で吸収しやすい。つまり、液体収容部109内でインクが揺れ動いた場合などに、揺れ動いたインクによる衝撃をシート部材107で緩和することができる。
ここで、例えば、液体収容部109の内壁のうち、X軸に沿ってインクを挟む2つの内壁がいずれもシート部材107よりも高い剛性を有する場合、X軸に沿って揺れ動いたインクが内壁に衝突することによって、液体収容部109内でインクが泡立ちやすい。これに対して、付勢板104Aでは、液体収容部109内でインクが揺れ動いても、揺れ動いたインクによる衝撃をシート部材107で緩和することができる。これにより、液体収容部109内でインクが揺れ動いても、液体収容部109内でインクが泡立つことを抑えやすい。なお、受圧部111における開口195を大きくするほど、液体収容部109内でインクが泡立つことを抑えやすくすることができる。
上記実施例1では、第1付勢部材191が第2付勢部材192よりもY軸方向に位置している。しかしながら、第1付勢部材191及び第2付勢部材192の位置は、これに限定されない。第1付勢部材191及び第2付勢部材192の位置としては、第1付勢部材191が第2付勢部材192よりも−Y軸方向に位置する構成も採用され得る。
(実施例2)
実施例2における付勢板104Bについて説明する。実施例2における付勢板104Bは、図20に示すように、受圧部111と、付勢部112Bと、を有している。実施例2における付勢板104Bは、実施例1における付勢板104Aの付勢部112A(図10)が付勢部112Bに替えられていることを除いて、付勢板104Aと同様の構成を有している。このため、以下において、実施例1と同一の構成については、実施例1と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。付勢部112Bは、図21に示すように、第1付勢部材271と、第2付勢部材272と、連結部材273と、に区分され得る。ここで、付勢板104Bは、1つの板材から受圧部111と付勢部112Bとを一体で成形することによって形成されている。しかしながら、図21では、構成をわかりやすく示すため、付勢板104Bを複数の部位に切断したときの分解図が示されている。
第1付勢部材271の一端201が受圧部111の連結部197に連結され、第2付勢部材272の一端202が受圧部111の連結部198に連結されている。また、第1付勢部材271の他端203、及び第2付勢部材272の他端204が連結部材273に連結されている。第1付勢部材271は、一端201から他端203に向かって、第1脚部281〜第13脚部293の13個の脚部と、第1連結箇所301〜第12連結箇所312の12個の連結箇所とを有している。また、第2付勢部材272は、一端202から他端204に向かって、第1脚部321〜第13脚部333の13個の脚部と、第1連結箇所341〜第12連結箇所352の12個の連結箇所とを有している。
付勢板104BをX軸方向に平面視した状態で、第1脚部281〜第13脚部293の13個の脚部は、図22に示すように、X軸に沿って延在している。第1脚部281〜第13脚部293の13個の脚部は、連結部197から−Y軸方向に並んでいる。第1連結箇所301〜第12連結箇所312の12個の連結箇所は、−Y軸方向に対してジグザグに並んでいる。つまり、第1連結箇所301〜第12連結箇所312の12個の連結箇所のうち、第1連結箇所301、第3連結箇所303、第5連結箇所305、第7連結箇所307、第9連結箇所309、及び第11連結箇所311が、−Y軸方向に沿って並んでいる。また、第1連結箇所301〜第12連結箇所312の12個の連結箇所のうち、第2連結箇所302、第4連結箇所304、第6連結箇所306、第8連結箇所308、第10連結箇所310、及び第12連結箇所312が、−Y軸方向に沿って並んでいる。
同様に、付勢板104BをX軸方向に平面視した状態で、第1脚部321〜第13脚部333の13個の脚部は、X軸に沿って延在している。第1脚部321〜第13脚部333の13個の脚部は、連結部198からY軸方向に並んでいる。第1連結箇所341〜第12連結箇所352の12個の連結箇所は、Y軸方向に対してジグザグに並んでいる。つまり、第1連結箇所341〜第12連結箇所352の12個の連結箇所のうち、第1連結箇所341、第3連結箇所343、第5連結箇所345、第7連結箇所347、第9連結箇所349、及び第11連結箇所351が、Y軸方向に沿って並んでいる。また、第1連結箇所341〜第12連結箇所352の12個の連結箇所のうち、第2連結箇所342、第4連結箇所344、第6連結箇所346、第8連結箇所348、第10連結箇所350、及び第12連結箇所352が、Y軸方向に沿って並んでいる。
また、付勢板104Bでは、受圧部111を平面視したときに、受圧部111の重心の位置が連結部材273に重なっている。このため、付勢板104Bでは、受圧部111をX軸方向に平面視したときに、受圧部111の重心が、第1付勢部材271と第2付勢部材272との間に位置している。
また、付勢板104Bでは、付勢部112Bを収縮させたとき、第1脚部281〜第13脚部293の13個の脚部、及び第1連結箇所301〜第12連結箇所312の12個の連結箇所が、開口195(図21)の内側に納まる。このとき、第1脚部281〜第13脚部293の13個の脚部、及び第1連結箇所301〜第12連結箇所312の12個の連結箇所は、図22に示すように、相互に重ならない。同様に、付勢部112Bを収縮させたとき、第1脚部321〜第13脚部333の13個の脚部、及び第1連結箇所341〜第12連結箇所352の12個の連結箇所が、開口195(図21)の内側に納まる。このとき、第1脚部321〜第13脚部333の13個の脚部、及び第1連結箇所341〜第12連結箇所352の12個の連結箇所は、相互に重ならない。
上記により、実施例2においても、実施例1と同様の効果が得られる。
付勢板104Bでは、付勢板104BをX軸方向に平面視した状態で、第1付勢部材271と第2付勢部材272とが、Z軸に沿った軸に対して互いに線対称な形状を有している。このため、付勢板104BをX軸方向に平面視したとき、受圧部111と第1付勢部材271とが連結された連結部197から受圧部111と第2付勢部材272とが連結された連結部198に向かう方向と直交する方向において、第1付勢部材271と第2付勢部材272とが重ならない位置に設けられている。これにより、第1付勢部材271及び第2付勢部材272のそれぞれにおいて、脚部の数を増やしやすいので、第1付勢部材271及び第2付勢部材272を長くしやすい。この結果、第1付勢部材271及び第2付勢部材272のそれぞれのばね定数を低く抑えやすい。
また、実施例2では、図23に示すように、第1付勢部材271の他端203と連結部材273とが連結する部分と、第2付勢部材272の他端204と連結部材273とが連結する部分とのY軸に沿った距離L3が、距離L4及び距離L5よりも大きい。距離L4は、第1付勢部材271の一端201と受圧部111とが連結する部分と、第1付勢部材271の他端203と連結部材273とが連結する部分とのY軸に沿った距離である。また、距離L5は、第2付勢部材272の一端202と受圧部111とが連結する部分と、第2付勢部材272の他端204と連結部材273とが連結する部分とのY軸に沿った距離である。つまり、付勢板104Bでは、下記式(2)、及び式(3)の条件が適用される。
L3>L4…(2)
L3>L5…(3)
上記の構成により、付勢板104Bでは、第1付勢部材271の他端203と連結部材273とが連結する部分と、第2付勢部材272の他端204と連結部材273とが連結する部分とを結ぶ方向における受圧部111の第1ケース62に対する傾きの変化を低く抑えやすい。よって、受圧部111の位置や姿勢を安定させやすい。
上記実施例2では、第1付勢部材271が第2付勢部材272よりもY軸方向に位置している。しかしながら、第1付勢部材271及び第2付勢部材272の位置は、これに限定されない。第1付勢部材271及び第2付勢部材272の位置としては、第1付勢部材271が第2付勢部材272よりも−Y軸方向に位置する構成も採用され得る。
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置及びそのカートリッジにも適用することができる。例えば、以下のような各種の印刷装置及びそのカートリッジに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材を噴射する印刷装置。(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置。(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置。(5)精密ピペットとしての試料印刷装置。(6)潤滑油の印刷装置。(7)樹脂液の印刷装置。(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置。(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置。(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置。(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置。
なお、「液滴」とは、印刷装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、「液体」とは、印刷装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。上記のような「液体」を、「液状体」とも表現することができる。液体や液状体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
1…液体噴射システム、5…プリンター、7…カートリッジ、11…紙送りローラー、13…キャリッジモーター、15…駆動ベルト、17…キャリッジ、19…印刷ヘッド、21…制御部、23…フレキシブルケーブル、25…ホルダー、25A…底部、33…導入部、51…流路、53…筒状部、55…フィルター、57…パッキン、61…ケース、62…第1ケース、63…第2ケース、65…凹部、67…内面、71…第1壁、72…第2壁、73…第3壁、74…第4壁、75…第5壁、76…第6壁、77…第7壁、81…接合部、85…供給孔、86…囲壁、101…弁ユニット、104,104A,104B…付勢板、107…シート部材、109…収容部、111…受圧部、112,112A,112B…付勢部、114…通気孔、113…大気連通孔、115…大気室、131…板ばね、133…フォーム、135…フィルター、137…凹部、141…回路基板、143…端子、145…接点機構、161…インク、163…カバーバルブ、165…レバーバルブ、167…ばね部材、171…大気導入口、173…弁部、175…レバー部、191…第1付勢部材、192…第2付勢部材、193…連結部材、195…開口、197…連結部、198…連結部、201…一端、202…一端、203…他端、204…他端、207…縁曲げ部、211…第1脚部、212…第2脚部、213…第3脚部、214…第4脚部、216…第1連結箇所、217…第2連結箇所、218…第3連結箇所、231…第1脚部、232…第2脚部、233…第3脚部、234…第4脚部、236…第1連結箇所、237…第2連結箇所、238…第3連結箇所、241…他端、242…一端、243…他端、244…一端、245…他端、246…一端、251…他端、252…一端、253…他端、254…一端、255…他端、256…一端、257,257A,257B…取付け孔、258,258A,258B…凸部、259…外形、261A,261B,261C,261D…先端、262A,262B…位置、263A,263B…位置、264A,264B…位置、265A,265B…位置、271…第1付勢部材、272…第2付勢部材、273…連結部材、281…第1脚部、282…第2脚部、283…第3脚部、284…第4脚部、285…第5脚部、286…第6脚部、287…第7脚部、288…第8脚部、289…第9脚部、290…第10脚部、291…第11脚部、292…第12脚部、293…第13脚部、301…第1連結箇所、302…第2連結箇所、303…第3連結箇所、304…第4連結箇所、305…第5連結箇所、306…第6連結箇所、307…第7連結箇所、308…第8連結箇所、309…第9連結箇所、310…第10連結箇所、311…第11連結箇所、312…第12連結箇所、321…第1脚部、322…第2脚部、323…第3脚部、324…第4脚部、325…第5脚部、326…第6脚部、327…第7脚部、328…第8脚部、329…第9脚部、330…第10脚部、331…第11脚部、332…第12脚部、333…第13脚部、341…第1連結箇所、342…第2連結箇所、343…第3連結箇所、344…第4連結箇所、345…第5連結箇所、346…第6連結箇所、347…第7連結箇所、348…第8連結箇所、349…第9連結箇所、350…第10連結箇所、351…第11連結箇所、352…第12連結箇所、P…印刷用紙。

Claims (8)

  1. 液体を収容可能な液体収容部を有し、前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体収容容器であって、
    前記液体収容部の内壁の一部を構成するケースと、
    可撓性を有し、前記液体収容部の前記内壁の残りのうちの少なくとも一部を構成する可撓性部材と、
    前記液体収容部内において、前記ケースと前記可撓性部材との間に配置された板状の受圧部材と、
    前記受圧部材と前記ケースとの間に設けられ、前記受圧部材と一体成形され、一端が前記受圧部材に連結され、前記ケース側から前記可撓性部材側に向けて前記受圧部材を付勢可能な第1付勢部材と、
    前記受圧部材と前記ケースとの間に設けられ、前記受圧部材と一体成形され、一端が前記受圧部材に連結され、前記ケース側から前記可撓性部材側に向けて前記受圧部材を付勢可能な第2付勢部材と、
    前記受圧部材と一体成形され、前記第1付勢部材の他端と前記第2付勢部材の他端とに連結された連結部材と、を備え、
    前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材は、それぞれ、
    前記受圧部材に一端が連結された第1脚部と、
    前記第1脚部の他端に連結された第1連結箇所と、
    前記第1連結箇所に一端が連結された第2脚部と、
    前記第2脚部の他端に連結された第2連結箇所と、
    前記第2連結箇所に一端が連結された第3脚部と、
    前記第3脚部の他端に連結された第3連結箇所と、
    前記第3連結箇所に一端が連結された第4脚部と、
    を有し、
    前記液体収容部に前記液体が収容されている状態において、
    前記第1脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、
    前記第2脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きとは逆向きに傾斜しており、
    前記第3脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きと同じ向きに傾斜しており、
    前記第4脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きとは逆向きに傾斜しており、
    前記連結部材が、前記ケースに連結されている、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  2. 請求項1に記載の液体収容容器であって、
    前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記第1付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分との距離は、前記第1付勢部材の前記第1脚部と前記第1連結箇所とが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記第1脚部と前記第1連結箇所とが連結する部分との距離より、大きい、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  3. 液体を収容可能な液体収容部を有し、前記液体収容部内の前記液体を液体噴射装置に供給可能な液体収容容器であって、
    前記液体収容部の内壁の一部を構成するケースと、
    可撓性を有し、前記液体収容部の前記内壁の残りのうちの少なくとも一部を構成する可撓性部材と、
    前記液体収容部内において、前記ケースと前記可撓性部材との間に配置された板状の受圧部材と、
    前記受圧部材と前記ケースとの間に設けられ、前記受圧部材と一体成形され、一端が前記受圧部材に連結され、前記ケース側から前記可撓性部材側に向けて前記受圧部材を付勢可能な第1付勢部材と、
    前記受圧部材と前記ケースとの間に設けられ、前記受圧部材と一体成形され、一端が前記受圧部材に連結され、前記ケース側から前記可撓性部材側に向けて前記受圧部材を付勢可能な第2付勢部材と、を備え、
    前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材は、それぞれ、
    前記受圧部材に一端が連結された第1脚部と、
    前記第1脚部の他端に連結された第1連結箇所と、
    前記第1連結箇所に一端が連結された第2脚部と、
    前記第2脚部の他端に連結された第2連結箇所と、
    前記第2連結箇所に一端が連結された第3脚部と、
    前記第3脚部の他端に連結された第3連結箇所と、
    前記第3連結箇所に一端が連結された第4脚部と、
    を有し、
    前記液体収容部に前記液体が収容されている状態において、
    前記第1脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、
    前記第2脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きとは逆向きに傾斜しており、
    前記第3脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きと同じ向きに傾斜しており、
    前記第4脚部は、前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに傾斜しており、且つ前記第1脚部の傾斜の向きとは逆向きに傾斜しており、
    前記第1付勢部材の他端と、前記第2付勢部材の他端とが、前記ケースに連結されている、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  4. 請求項3に記載の液体収容容器であって、
    前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記第1付勢部材の前記他端と前記ケースとが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記他端と前記ケースとが連結する部分との距離は、前記第1付勢部材の前記第1脚部と前記第1連結箇所とが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記第1脚部と前記第1連結箇所とが連結する部分との距離より、大きい、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、
    前記受圧部材と前記第1付勢部材とが連結された部分から前記受圧部材と前記第2付勢部材とが連結された部分に向かう方向において、
    前記第1付勢部材の前記第2脚部と前記第2付勢部材の前記第2脚部とが重ならない位置に設けられ、
    前記第1付勢部材の前記第3脚部と前記第2付勢部材の前記第3脚部とが重ならない位置に設けられ、
    前記第1付勢部材の前記第4脚部と前記第2付勢部材の前記第4脚部とが重ならない位置に設けられる、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記受圧部材は、開口を有する環状の形状を有しており、前記受圧部材と前記第1付勢部材と前記第2付勢部材とが相互に重ならない、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  7. 請求項1に記載の液体収容容器であって、
    前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、前記第1付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分と、前記第2付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分との距離は、前記第1付勢部材の前記一端と前記受圧部材とが連結する部分と、前記第1付勢部材の前記他端と前記連結部材とが連結する部分との距離より、大きい、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  8. 請求項1に記載の液体収容容器であって、
    前記液体収容容器を前記受圧部材側から前記ケース側に近づく向きに平面視したとき、
    前記受圧部材と前記第1付勢部材とが連結された部分から前記受圧部材と前記第2付勢部材とが連結された部分に向かう方向と直交する方向において、
    前記第1付勢部材と前記第2付勢部材とが重ならない位置に設けられる、
    ことを特徴とする液体収容容器。
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