JP2015150867A - 液体収容容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体収容部内の圧力の変動を低減することができる液体収容容器を提供する。
【解決手段】インク161を収容可能な凹部65を有する第1ケース62と、凹部65を覆う仕切板95と、を備え、仕切板95には、凹部65に開口する開口部99と、凹部65に連通する連通孔103と、が形成されており、可撓性を有し、開口部99を覆った状態で仕切板95に接合されるシート部材96と、連通孔103を開閉可能な弁部121と、シート部材96に接続され、弁部121を操作可能な操作部122と、をさらに備える、ことを特徴とする液体収容容器。
【選択図】図13
【解決手段】インク161を収容可能な凹部65を有する第1ケース62と、凹部65を覆う仕切板95と、を備え、仕切板95には、凹部65に開口する開口部99と、凹部65に連通する連通孔103と、が形成されており、可撓性を有し、開口部99を覆った状態で仕切板95に接合されるシート部材96と、連通孔103を開閉可能な弁部121と、シート部材96に接続され、弁部121を操作可能な操作部122と、をさらに備える、ことを特徴とする液体収容容器。
【選択図】図13
Description
本発明は、液体収容容器等に関する。
液体噴射装置の一例であるインクジェットプリンターでは、印刷用紙などの印刷媒体に、印刷ヘッドから液体の一例であるインクを吐出させることによって、印刷媒体への印刷が行われる。インクジェットプリンターでは、液体収容容器の一例であるインクカートリッジからインクの供給を受けるものが知られている。このようなインクカートリッジでは、従来、容器状の本体部材にシート状の部材(フィルム)を溶着して構成される液体収容部にインクが収容される形態がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたインクカートリッジでは、液体収容部内に配置された円錐状のバネ部材から受圧部材を介してシート状の部材に付勢力を付与する構成が採用されている。このインクカートリッジでは、液体収容部内のインクが消費されると、液体収容部内の圧力が低下し、液体収容部の容積が収縮する。このとき、円錐状のコイルばねが圧縮されて受圧部材が容器状の本体部材の底部に近づく向きに変位する。受圧部材の変位により、シート状の部材が容器状の本体部材の底部に近づく向きに変形することによって、液体収容部の容積が収縮する。また、このインクカートリッジには、液体収容部内から大気開放口を介して大気に通じる連通路に、この連通路を開閉する封止弁が設けられている。封止弁が開状態のときに、液体収容部内が大気に通じる。また、封止弁が閉状態のときに、液体収容部内が大気から封止される。この封止弁は、アーム部材を有している。受圧部材が容器状の本体部材の底部に向かって変位したときに、受圧部材が封止弁のアーム部材を押すことによって、封止弁が開かれる。封止弁が開かれると、液体収容部内に大気が導入され、液体収容部内の負圧が軽減される。なお、負圧が軽減されるとは、負圧の絶対値が小さくなることを意味する。
上記特許文献1に記載されたインクカートリッジでは、封止弁を開閉するアーム部材が、本体部材の底部付近に設けられている。このため、封止弁を開くには、受圧部材が本体部材の底部付近まで変位しなければならない。このことは、受圧部材の変位のストロークが大きくなることを意味する。受圧部材の変位のストロークが大きくなるということは、受圧部材を付勢するばねの圧縮量が大きくなることを意味する。ばねの圧縮量が大きいと、ばね荷重の変化量が大きくなる。つまり、受圧部材を付勢するばねが発生する初期的なばね荷重と、封止弁が開かれる直前のばね荷重との間に、大きな差が生じる。このため、液体収容部内の初期的な圧力と、封止弁が開かれる直前の液体収容部内の圧力との間にも、大きな差が生じる。液体収容部内の圧力の変動が大きくなると、液体噴射装置における液体の噴射の安定性を維持することが困難となることがある。本発明が解決しようとする課題の1つは、液体収容部内の圧力の変動を低減することができる液体収容容器を提供することである。
本発明は、少なくとも上述の課題を解決することができるものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]液体を収容可能な凹部を有する筺体と、前記凹部を覆う蓋部材と、を備え、前記蓋部材には、前記凹部に開口する開口部と、前記凹部に連通する大気孔と、が形成されており、可撓性を有し、前記開口部を覆った状態で前記蓋部材に接合されるシート部材と、前記大気孔を開閉可能な弁部と、前記シート部材に接続され、前記弁部を操作可能な操作部と、をさらに備える、ことを特徴とする液体収容容器。
この液体収容容器では、弁部を操作可能な操作部がシート部材に接続されている。このため、可撓性を有するシート部材の変形に操作部を連動させることができる。これにより、可撓性を有するシート部材の変形で大気孔を開閉することができる。よって、シート部材の変形に大気孔の開閉を連動させることができるので、弁部の操作にかかる操作部のストロークを小さくすることができる。この結果、凹部内の圧力の変動を低減することができる。
[適用例2]上記の液体収容容器であって、前記シート部材は、前記蓋部材のうち前記凹部に面する側とは反対側に接合されている、ことを特徴とする液体収容容器。
[適用例3]上記の液体収容容器であって、前記シート部材は、前記蓋部材のうち前記凹部に面する側に接合されている、ことを特徴とする液体収容容器。
[適用例4]上記の液体収容容器であって、前記操作部は、前記シート部材のうち前記凹部に面する側とは反対側に接続されている、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、操作部がシート部材のうち凹部に面する側とは反対側に接続されているので、操作部が凹部内の液体に接触することを避けやすい。
[適用例5]上記の液体収容容器であって、前記操作部と前記弁部とが一体的に構成されており、前記操作部と前記弁部との間に支点部が設けられている、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、シート部材の変形に連動して操作部が変位すると、支点部を支点として弁部が回動する。これにより、可撓性を有するシート部材の変形で大気孔を開閉することができる。
[適用例6]上記の液体収容容器であって、前記操作部は、前記シート部材のうち前記凹部に面する側に接続されている、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、操作部を凹部内に収容することができるので、液体収容容器を小型化しやすい。
[適用例7]上記の液体収容容器であって、前記操作部と前記弁部とが一体的に構成されており、前記弁部を挟んで前記操作部の反対側に支点部が設けられている、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、シート部材の変形に連動して操作部が変位すると、支点部を支点として弁部が回動する。これにより、可撓性を有するシート部材の変形で大気孔を開閉することができる。
[適用例8]上記の液体収容容器であって、前記蓋部材を覆う保護部材を備える、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、シート部材を保護部材で保護することができる。
[適用例9]上記の液体収容容器であって、前記弁部に前記大気孔を閉塞させる方向に前記弁部を付勢する付勢部材を備える、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、凹部内の負圧の絶対値が所定値に下がったときに大気孔を閉塞することができる。
液体噴射システムを例に、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
本実施形態における液体噴射システム1は、図1に示すように、プリンター5と、液体収容容器の一例であるカートリッジ7と、を有している。カートリッジ7は、液体の一例であるインクを収容可能である。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。本実施形態では、X軸とY軸とによって規定される水平な平面(XY平面)にプリンター5を配置した状態が、プリンター5の使用状態である。Z軸は、水平な平面に直交する軸である。プリンター5の使用状態において、Z軸方向が鉛直上方向となる。そして、プリンター5の使用状態では、図1において、−Z軸方向が鉛直下方向である。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。
プリンター5は、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構と、を有している。副走査送り機構は、図示しない紙送りモーターを動力とする紙送りローラー11を用いて印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモーター13の動力を用いて、駆動ベルト15に接続されたキャリッジ17をX軸に沿って往復動させる。X軸に沿った方向は、プリンター5の主走査方向である。また、副走査方向は−Y軸方向である。ヘッド駆動機構は、キャリッジ17に備えられた印刷ヘッド19を駆動して液体としてのインクの吐出及びドット形成を実行する。プリンター5は、さらに、上述した各機構を制御するための制御部21を備えている。印刷ヘッド19は、フレキシブルケーブル23を介して制御部21に接続されている。
キャリッジ17は、ホルダー25と、印刷ヘッド19とを備えている。ホルダー25は、複数のカートリッジ7を装着可能に構成されており、印刷ヘッド19の上側に配置されている。本実施形態では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、及びライトシアンの6種類のカートリッジ7が、ホルダー25に1つずつ装着される。6つのカートリッジ7は、それぞれ、ホルダー25に対して着脱可能に構成されている。なお、カートリッジ7の種類は、上記の6種類に限定されず、他の任意の種類も採用され得る。また、ホルダー25に装着可能なカートリッジ7の個数は、6つに限定されず、1つ以上の任意の個数が採用され得る。印刷ヘッド19は、インクを吐出することによりインクを噴射する液体噴射ヘッドとして機能する。
ホルダー25は、図2に示すように、凹部31を有している。カートリッジ7は、ホルダー25の凹部31内に装着される。本実施形態では、凹部31内に6つのカートリッジ7が収容され得る。本実施形態では、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7は、相互に隙間をあけた状態で凹部31内に収容される。凹部31内には、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7のそれぞれに対応する装着位置が規定されている。6つの装着位置は、凹部31内において、X軸に沿って並んでいる。つまり、6つのカートリッジ7は、X軸に沿って並んだ状態で凹部31内に収容される。
凹部31内には、ホルダー25の底部25Aに、6つの導入部33が設けられている。6つの導入部33は、それぞれ、装着位置ごとに設けられている。つまり、6つの導入部33は、それぞれ、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7のそれぞれに対応して設けられている。このため、6つの導入部33は、凹部31内において、X軸に沿って並んでいる。そして、ホルダー25に装着される6つのカートリッジ7は、凹部31内において、X軸に沿って並ぶ。なお、図2では、ホルダー25に1つのカートリッジ7が装着された状態が示されている。
また、ホルダー25には、6つのレバー35と、6つの係合穴37と、が設けられている。本実施形態では、カートリッジ7の装着位置ごとに、1つのレバー35と、1つの係合穴37と、が設けられている。6つのレバー35は、X軸に沿って並んでいる。6つの係合穴37も、X軸に沿って並んでいる。
レバー35は、導入部33の−Y軸方向側に設けられている。ホルダー25では、導入部33を挟んでレバー35の反対側(+Y軸方向側)に、側壁41が設けられている。また、導入部33を挟んでX軸に沿って対峙するそれぞれの位置に、側壁43と側壁45とが設けられている。側壁43は、底部25Aの+X軸方向側に位置している。側壁45は、底部25Aの−X軸方向側に位置している。また、X軸に沿ってレバー35を挟んで側壁41に対峙する位置には、側壁47が設けられている。側壁41と、側壁43と、側壁45と、側壁47とは、それぞれ、底部25AからZ軸方向に突出している。底部25Aは、側壁41と、側壁43と、側壁45と、側壁47とによって囲まれている。これにより、凹部31が区画されている。
レバー35は、図2中のA−A線における断面図である図3に示すように、側壁47と側壁41との間に設けられている。なお、図3は、ホルダー25を、導入部33を貫通するYZ平面で切断したときの断面図に相当する。レバー35は、側壁47と導入部33との間に設けられている。レバー35は、ホルダー25に装着されるカートリッジ7を固定する。作業者は、レバー35によるカートリッジ7の固定を解除することによって、カートリッジ7をホルダー25から外すことができる。係合穴37は、側壁41に設けられている。係合穴37は、側壁41を貫通している。
導入部33は、レバー35と側壁41との間において、底部25Aに設けられている。導入部33は、流路51と、筒状部53と、フィルター55と、パッキン57と、を含む。流路51は、カートリッジ7から供給されたインクの通路であり、底部25Aを貫通する開口として設けられている。筒状部53は、底部25Aに設けられており、底部25AからZ軸方向に向かって凸となる向きに突出している。筒状部53は、凹部31の内側において、流路51を囲んでいる。フィルター55は、筒状部53に被せられており、流路51の凹部31の内側における開口を筒状部53側から覆っている。パッキン57は、底部25Aに設けられており、凹部31の内側において、筒状部53を囲んでいる。パッキン57は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で構成されている。
カートリッジ7は、図4に示すように、ケース61を有している。ケース61は、カートリッジ7の外殻を構成している。ケース61は、筐体の一例である第1ケース62と、第2ケース63と、を含む。本実施形態では、第1ケース62と第2ケース63とによってカートリッジ7の外殻が構成される。第2ケース63は、第1ケース62のZ軸方向に位置している。第1ケース62は、図5に示すように、第1壁71と、第2壁72と、第3壁73と、第4壁74と、第5壁75と、第6壁76と、第7壁77と、を有している。なお、図5では、構成をわかりやすく示すため、第1ケース62の一部を切断した状態が示されている。第2壁72〜第5壁75は、それぞれ、第1壁71に交差している。第2壁72〜第5壁75は、それぞれ、第1壁71からZ軸方向に向かって、すなわち第1壁71から第2ケース63(図4)側に向かって突出している。なお、第1ケース62及び第2ケース63の材料としては、それぞれ、例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等の合成樹脂が採用され得る。
第2壁72と第3壁73とは、第1壁71をX軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。本実施形態では、第2壁72と第3壁73とが、X軸に沿って互いに対向している。また、第4壁74と第5壁75とが、Y軸に沿って互いに対向している。第4壁74と第5壁75とは、第1壁71をY軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁74及び第5壁75は、それぞれ、第2壁72及び第3壁73に交差している。
第6壁76は、第5壁75の第1壁71側とは反対側において、第5壁75に交差している。第7壁77は、第6壁76の第5壁75側とは反対側において、第6壁76に交差している。本実施形態では、第7壁77と第4壁74とが、Y軸に沿って互いに対向している。第6壁76及び第7壁77は、それぞれ、第2壁72及び第3壁73に交差している。第6壁76は、第5壁75及び第1壁71のそれぞれに対して傾斜している。第6壁76は、第7壁77側から第4壁74側に近づくにつれて第1壁71に近づく向きに傾斜している。
上記の構成により、第1壁71は、第2壁72〜第7壁77によって囲まれている。第2壁72〜第7壁77は、第1壁71よりもZ軸方向に突出している。このため、第1ケース62は、第1壁71を底部として、第2壁72〜第7壁77によって凹状に構成されている。第1壁71〜第7壁77によって、凹部65が構成されている。凹部65は、−Z軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部65は、Z軸方向に向かって、すなわち第2ケース63(図4)側に向かって開口している。凹部65は、後述する仕切ユニットによって塞がれる。そして、仕切ユニットによって塞がれた凹部65内にインクが収容される。このため、凹部65が、インクの収容部109として機能する。なお、以下において、凹部65の内側の面は、内面67と表記されることがある。
第1壁71には、図5に示すように、凹部65の内側と第1ケース62の外側との間を貫通する供給孔85が設けられている。凹部65内に収容されたインクは、供給孔85からカートリッジ7の外に排出される。また、第1壁71の凹部65側とは反対側、すなわち第1壁71の外側には、図6(A)に示すように、供給孔85を囲む囲壁86が設けられている。囲壁86は、第1壁71から第3壁73側とは反対側(−Z軸方向側)に向かって突出している。囲壁86は、供給孔85を外側から囲んでいる。
第4壁74には、突起部87が設けられている。突起部87は、第4壁74から第7壁77側とは反対側(Y軸方向側)に向かって突出している。突起部87は、第1壁71よりもZ軸方向側に位置している。突起部87は、カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、図3に示す係合穴37に嵌合する。また、図6(B)に示すように、第7壁77には、突起部88が設けられている。突起部88は、第7壁77から第4壁74側とは反対側(−Y軸方向側)に向かって突出している。突起部88は、カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、図3に示すレバー35によって係止される。これにより、カートリッジ7がホルダー25に固定され得る。
また、カートリッジ7は、図7に示すように、仕切ユニット91と、流体導入機構の一例である弁ユニット93と、を有している。仕切ユニット91は、第1ケース62の第2ケース63側に設けられている。仕切ユニット91は、蓋部材の一例である仕切板95と、シート部材96と、を有している。弁ユニット93は、仕切ユニット91の第2ケース63側に設けられている。弁ユニット93は、弁部材97と、付勢部材98と、を有している。仕切板95は、第1ケース62の第2ケース63側に設けられている。シート部材96は、仕切板95の第2ケース63側に設けられている。弁部材97は、仕切ユニット91の第2ケース63側に設けられている。付勢部材98は、弁部材97の第2ケース63側に設けられている。
仕切板95は、例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成されている。仕切板95は、第1ケース62を−Z軸方向に平面視したときに、凹部65を覆う大きさを有している。仕切板95は、第1ケース62の凹部65をZ軸方向側から覆っている。仕切板95には、開口部99が形成されている。開口部99の−Y軸方向側には、凸部101が形成されている。凸部101の−Y軸方向側には、大気孔の一例である連通孔103が形成されている。開口部99は、仕切板95を貫通している。また、連通孔103も仕切板95を貫通している。このため、第1ケース62の凹部65を仕切板95で覆った状態において、凹部65は、開口部99及び連通孔103を介して凹部65の外側に通じる。凸部101は、仕切板95の第2ケース63側に設けられている。凸部101は、仕切板95からZ軸方向に突出している。
シート部材96は、例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成され、可撓性を有する。シート部材96は、仕切板95を−Z軸方向に平面視したときに、開口部99を覆う大きさを有している。シート部材96は、仕切板95の開口部99をZ軸方向側から覆った状態で仕切板95に接合されている。本実施形態では、シート部材96は、溶着によって仕切板95に接合されている。これにより、開口部99は、シート部材96によって、第2ケース63側から塞がれている。別の観点では、シート部材96は、仕切板95のうち凹部65に面する側とは反対側に接合されている。凹部65と仕切ユニット91とによって囲まれた領域は、収容部109と呼ばれる。そして、収容部109内にインクが収容される。このため、本実施形態では、仕切板95及びシート部材96が収容部109の内壁の一部を構成している。また、第1ケース62も、収容部109の内壁の一部を構成している。
弁部材97は、例えば、合成樹脂や金属などにより形成されている。弁部材97は、仕切板95の連通孔103を覆って凸部101をまたいで開口部99に達する大きさを有している。弁部材97は、弁部121と、操作部122と、に区分され得る。弁部121と操作部122とは、互いに一体的に構成されているものでも、別体の部品を組み合わせて構成されているものでも、どちらでもよい。操作部122は、弁部121を操作可能な部位である。弁部材97には、カートリッジ7をYZ平面で切断したときの断面図である図8に示すように、栓部123が設けられている。栓部123は、弁部121に設けられている。栓部123は、弁部材97の仕切ユニット91側に設けられている。栓部123は、弁部材97から仕切ユニット91側に向かって突出している。栓部123は、仕切板95の連通孔103に嵌合可能に構成されている。栓部123が連通孔103に嵌合することによって連通孔103が栓部123によって塞がれる。
弁部材97の操作部122は、シート部材96に重なっている。操作部122は、シート部材96に接合されている。連通孔103とシート部材96との間には、凸部101が位置している。弁部材97は、凸部101に当接した状態でシート部材96に接合されている。このとき、凸部101は、弁部121と操作部122との間に位置する。付勢部材98は、弁部材97の弁部121の第2ケース63側に設けられている。付勢部材98は、弁部121を仕切板95側に向かって付勢している。これにより、栓部123が連通孔103に挿入される。この結果、連通孔103が栓部123によって塞がれている。他方で、シート部材96は、凸部101に当接する操作部122によって第2ケース63側に向かって引っ張られる。
第2ケース63は、弁ユニット93と仕切ユニット91とを挟んで第1ケース62に接合されている。このため、仕切ユニット91と弁ユニット93とは、第1ケース62と第2ケース63とによって挟持されているともみなされ得る。なお、第1ケース62と第2ケース63とが仕切板95を介して接合される構成も採用され得る。第2ケース63には、大気連通孔125が形成されている。大気連通孔125は、第2ケース63を貫通している。このため、第2ケース63と仕切ユニット91との間の空間は、大気連通孔125を介してカートリッジ7の外部に通じている。なお、以下において、第2ケース63と仕切ユニット91との間の空間は、大気室126と表記される。
また、カートリッジ7は、図9に示すように、板ばね131と、フォーム133と、フィルター135と、を有している。ここで、第1ケース62には、図10に示すように、囲壁86によって囲まれた領域内で、且つ供給孔85に重なる領域に、第1壁71の外側から凹部65内に向かって凹となる凹部137が設けられている。そして、板ばね131及びフォーム133は、図11に示すように、凹部137内に収められている。また、フィルター135は、囲壁86によって囲まれた領域内に設けられており、凹部137を第1壁71−の外側から覆っている。フィルター135としては、例えば、プレス加工などでフィルム材に貫通孔をあけた膜や、発泡材料を用いた、空隙の形状が非均一となる膜、あるいは、例えば織布を用いた、空隙の形状が均一となるなどを採用することができる。
図10に示すように、第6壁76の凹部65側とは反対側、すなわち第6壁76の外側には、回路基板141が設けられている。回路基板141は、第6壁76に沿って延伸している。このため、回路基板141は、第1壁71及び第5壁75のそれぞれに対して傾斜している。回路基板141は、第7壁77側から第4壁74側に近づくにつれて第1壁71に近づく向きに傾斜している。回路基板141の第6壁76側とは反対側の面には、ホルダー25の接点機構27(図3)に接触する複数の端子143が設けられている。回路基板141の第6壁76側には、不揮発性メモリーなどの記憶装置(図示せず)が設けられている。端子143の接触部は、この記憶装置に電気的に接続されている。
カートリッジ7がホルダー25に装着された状態において、端子143の接触部は、図3に示す接点機構27に電気的に接触する。接点機構27は、フレキシブルケーブル23(図1)を介して制御部21に電気的に接続されている。そして、接点機構27とカートリッジ7の記憶装置とが、回路基板141を介して電気的につながることによって、制御部21とカートリッジ7の記憶装置との間で各種情報の伝達が可能となる。
上記の構成を有するカートリッジ7は、図12に示すように、ホルダー25に装着された状態において、レバー35によって位置が固定される。カートリッジ7がホルダー25に装着されると、囲壁86がパッキン57に当接し、囲壁86によって囲まれた領域内に筒状部53が挿入される。つまり、囲壁86は、筒状部53よりも外側から流路51を囲む。そして、囲壁86によって囲まれた領域内において、フィルター135がフィルター55に接触する。これにより、収容部109内のインクは、供給孔85(図11)からフォーム133(図11)及びフィルター135(図12)を経て、フィルター55から流路51に供給され得る。
このとき、囲壁86は、筒状部53よりも外側から流路51を囲んだ状態で、パッキン57に当接している。これにより、囲壁86とパッキン57とによって囲まれた空間の気密性が高められる。このため、インクがカートリッジ7から流路51に供給されるときに、筒状部53に囲まれた領域の外側にこぼれたインクがパッキン57と囲壁86とによってせき止められる。
本実施形態でのカートリッジ7におけるインクの流れと、大気の流れについて説明する。カートリッジ7において、インク161は、図13(A)に示すように、第1ケース62と仕切板95とシート部材96とによって区画される収容部109に収容されている。前述したように、シート部材96には、弁部材97の操作部122が接合されている。弁部材97の栓部123が仕切板95の連通孔103に嵌入された状態で弁部材97の弁部121が付勢部材98によって仕切板95側に向かって付勢されている。弁部材97が仕切板95の凸部101に当接しているので、シート部材96は、第2ケース63側に向かって引っ張られる。
収容部109内のインク161が消費されていくと、収容部109内の圧力が大気圧よりも低い状態(負圧状態と呼ぶ)になる。負圧状態によって、シート部材96が、図13(B)に示すように、第1壁71側に向かって変形する。シート部材96には、弁部材97の操作部122が接合されているので、シート部材96の変形に連動して操作部122が第1壁71に向かって変位する。このため、シート部材96が第1壁71側に向かって変形すると、弁部材97が仕切板95の凸部101を支点として、付勢部材98の付勢力に抗する向きに回動する。これにより、栓部123が仕切板95の連通孔103から外れて連通孔103が開放される。このとき、弁部材97が開状態となり、収容部109が大気室126に連通する。このため、大気室126内の大気が連通孔103を介して収容部109内に流入する。
この結果、収容部109内の負圧状態が軽減される(大気圧に近づく)ので、シート部材96の変形が軽減される。そして、付勢部材98の付勢力によって栓部123が連通孔103内に嵌入される。これにより、弁部121が連通孔103を塞ぐ(図13(A))。すなわち、弁部材97が閉状態となる。このように、収容部109のインク161の消費に伴って、収容部109内の負圧が大きくなると一次的に弁部材97が開状態になることで収容部109内の圧力を適切な圧力範囲に維持することが可能となる。
本実施形態では、弁部121を操作可能な操作部122がシート部材96に接続されている。このため、可撓性を有するシート部材96の変形に操作部122を連動させることができる。これにより、可撓性を有するシート部材96の変形で連通孔103を開閉することができる。よって、シート部材96の変形に連通孔103の開閉を連動させることができるので、弁部121の操作にかかる操作部122のストロークを小さくすることができる。この結果、収容部109内の圧力の変動を低減することができる。
また、本実施形態では、弁部材97の操作部122がシート部材96のうち収容部109(凹部65)に面する側とは反対側に接続されているので、操作部122が収容部109(凹部65)内のインクに接触することを避けやすい。
また、本実施形態では、シート部材96の第1ケース62側とは反対側に、保護部材の一例である第2ケース63が設けられているので、シート部材96を第2ケース63で保護することができる。
また、本実施形態では、弁部121に連通孔103を閉塞させる方向に弁部121を付勢する付勢部材98が設けられている。この構成によれば、収容部109内の負圧の絶対値が所定値に下がったときに連通孔103を閉塞することができる。
また、本実施形態では、支点部の一例である凸部101が仕切板95に設けられている。このため、弁部材97と凸部101とが互いに別体に構成されている。この構成によれば、弁部材97に対する凸部101の位置を適宜に変更することによって、連通孔103の開閉にかかる操作部122のストロークを種々に変更することができる。
(変形例1)
上記実施形態において、図14(A)に示すように、シート部材96に初期的にたるみ部171を形成した状態でシート部材96を仕切板95に接合する構成も採用され得る。この変形例1によれば、収容部109内のインク161が消費されていくと、図14(B)に示すように、シート部材96のたるみ部171が引き伸ばされていく。この間においては、収容部109内の圧力の減少の程度が緩やかとなる。そして、さらに収容部109内のインク161が消費されていくと、操作部122が第1壁71に向かって変位し始める。よって、この変形例1によれば、収容部109内の圧力の変動の開始を遅らせることができる。
上記実施形態において、図14(A)に示すように、シート部材96に初期的にたるみ部171を形成した状態でシート部材96を仕切板95に接合する構成も採用され得る。この変形例1によれば、収容部109内のインク161が消費されていくと、図14(B)に示すように、シート部材96のたるみ部171が引き伸ばされていく。この間においては、収容部109内の圧力の減少の程度が緩やかとなる。そして、さらに収容部109内のインク161が消費されていくと、操作部122が第1壁71に向かって変位し始める。よって、この変形例1によれば、収容部109内の圧力の変動の開始を遅らせることができる。
(変形例2)
上記実施形態において、シート部材96の材料として、伸縮性の高い材料を採用することができる。伸縮性の高い材料としては、例えば、ゴムやエラストマーなどが挙げられる。伸縮性が高い材料であれば、収容部109内のインク161が減少して収容部109内が負圧状態になると、シート部材96が伸ばされた状態で変形する。そして、収容部109内の負圧の絶対値が所定値に下がると、シート部材96が収縮(復元)して変形が復帰する。この変形例2では、シート部材96の変形がシート部材96の伸縮力で復帰することができるので、付勢部材98を省略しても弁部材97を閉状態に戻すことができる。
上記実施形態において、シート部材96の材料として、伸縮性の高い材料を採用することができる。伸縮性の高い材料としては、例えば、ゴムやエラストマーなどが挙げられる。伸縮性が高い材料であれば、収容部109内のインク161が減少して収容部109内が負圧状態になると、シート部材96が伸ばされた状態で変形する。そして、収容部109内の負圧の絶対値が所定値に下がると、シート部材96が収縮(復元)して変形が復帰する。この変形例2では、シート部材96の変形がシート部材96の伸縮力で復帰することができるので、付勢部材98を省略しても弁部材97を閉状態に戻すことができる。
(変形例3)
上記実施形態では、支点部の一例として凸部101を仕切板95に設ける構成が採用されている。しかしながら、支点部を設ける位置は、これに限定されない。例えば、支点部を弁部材97に設ける構成も採用され得る。さらに、例えば、支点部を仕切板95及び弁部材97の双方に設ける構成も採用され得る。この変形例3においても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
上記実施形態では、支点部の一例として凸部101を仕切板95に設ける構成が採用されている。しかしながら、支点部を設ける位置は、これに限定されない。例えば、支点部を弁部材97に設ける構成も採用され得る。さらに、例えば、支点部を仕切板95及び弁部材97の双方に設ける構成も採用され得る。この変形例3においても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
(変形例4)
上記実施形態では、弁部材97の操作部122がシート部材96のうち収容部109(凹部65)に面する側とは反対側に接続されている。しかしながら、操作部122とシート部材96との接続は、これに限定されない。操作部122とシート部材96との接続の構成としては、例えば、図15(A)に示すように、操作部122がシート部材96のうち収容部109(凹部65)に面する側に接続される構成も採用され得る。この変形例4では、弁部材97が収容部109内に収容される。また、この変形例4では、弁部121を挟んで操作部122の反対側に支点部173が設けられている。そして、収容部109内のインク161が減少してシート部材96が変形すると、図15(B)に示すように、支点部173を支点として弁部121が回動する。このため、変形例4においても、シート部材96の変形で連通孔103を開閉することができる。
上記実施形態では、弁部材97の操作部122がシート部材96のうち収容部109(凹部65)に面する側とは反対側に接続されている。しかしながら、操作部122とシート部材96との接続は、これに限定されない。操作部122とシート部材96との接続の構成としては、例えば、図15(A)に示すように、操作部122がシート部材96のうち収容部109(凹部65)に面する側に接続される構成も採用され得る。この変形例4では、弁部材97が収容部109内に収容される。また、この変形例4では、弁部121を挟んで操作部122の反対側に支点部173が設けられている。そして、収容部109内のインク161が減少してシート部材96が変形すると、図15(B)に示すように、支点部173を支点として弁部121が回動する。このため、変形例4においても、シート部材96の変形で連通孔103を開閉することができる。
(変形例5)
上記実施形態、各変形例では、シート部材96が、仕切板95のうち凹部65に面する側とは反対側に接合されている。つまり、シート部材96が、仕切板95の第2ケース63側に設けられている。しかしながら、シート部材96の位置は、これに限定されない。シート部材96が仕切板95の第1ケース62側に設けられる構成、すなわちシート部材96が仕切板95のうち凹部65に面する側に接合される構成も採用され得る。この変形例5においても、上記実施形態、各変形例と同様の効果が得られる。
上記実施形態、各変形例では、シート部材96が、仕切板95のうち凹部65に面する側とは反対側に接合されている。つまり、シート部材96が、仕切板95の第2ケース63側に設けられている。しかしながら、シート部材96の位置は、これに限定されない。シート部材96が仕切板95の第1ケース62側に設けられる構成、すなわちシート部材96が仕切板95のうち凹部65に面する側に接合される構成も採用され得る。この変形例5においても、上記実施形態、各変形例と同様の効果が得られる。
(変形例6)
変形例6のインク供給システム300は、図16に示すように、カートリッジ7と、タンク301と、チューブ303と、を有している。インク供給システム300において、カートリッジ7は、第1液体収容部の一例である。また、タンク301は、第2液体収容部の一例である。タンク301には、インクが収容される。インク供給システム300では、カートリッジ7に収容され得るインクの容量よりも多くのインクをタンク301に収容することができる。タンク301は、ホルダー25(図2)から独立して設けられる。タンク301の設置場所は、ホルダー25から独立していれば、プリンター5を覆う筐体(図示せず)の外部及び内部のいずれも採用され得る。
変形例6のインク供給システム300は、図16に示すように、カートリッジ7と、タンク301と、チューブ303と、を有している。インク供給システム300において、カートリッジ7は、第1液体収容部の一例である。また、タンク301は、第2液体収容部の一例である。タンク301には、インクが収容される。インク供給システム300では、カートリッジ7に収容され得るインクの容量よりも多くのインクをタンク301に収容することができる。タンク301は、ホルダー25(図2)から独立して設けられる。タンク301の設置場所は、ホルダー25から独立していれば、プリンター5を覆う筐体(図示せず)の外部及び内部のいずれも採用され得る。
チューブ303は、タンク301とカートリッジ7との間をつないでいる。タンク301の内部と、カートリッジ7の内部とが、チューブ303を介して連通している。インク供給システム300において、カートリッジ7とチューブ303とが、図17に示すように、仕切板95の連通孔103に連通する接続部305を介して接続される構成が採用され得る。この構成によれば、シート部材96が変位することによって弁部材97が開状態に変化すると、タンク301から仕切板95の連通孔103を介してインクが収容部109内に供給される。収容部109内にインクが供給されると、弁部材97が閉状態に変化し、インクの供給が停止する。このように、チューブ303が接続部305に接続される構成によれば、収容部109内のインクの量に応じてタンク301からカートリッジ7にインクを供給したり、供給を停止したりすることができる。
なお、チューブ303は、可撓性を有している。このため、タンク301がホルダー25から独立して設けられていても、キャリッジ17(図1)の変位が妨げられない。このインク供給システム300によれば、カートリッジ7が収容可能なインク容量よりも多くのインクを印刷ヘッド19に供給し続けることができる。このため、カートリッジ7の交換頻度を軽減することができる。なお、タンク301内のインクが減少したり、なくなったりした場合、作業者は、タンク301を新たなタンク301に交換することができる。これにより、新たなタンク301に収容されたインクを利用することができる。また、作業者は、タンク301内のインクが減少したり、なくなったりした場合、タンク301に新たなインクを補充することもできる。これにより、タンク301に補充された新たなインクを利用することができる。
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置及びそのカートリッジにも適用することができる。例えば、以下のような各種の印刷装置及びそのカートリッジに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材を噴射する印刷装置。(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置。(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置。(5)精密ピペットとしての試料印刷装置。(6)潤滑油の印刷装置。(7)樹脂液の印刷装置。(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置。(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置。(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置。(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材を噴射する印刷装置。(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置。(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置。(5)精密ピペットとしての試料印刷装置。(6)潤滑油の印刷装置。(7)樹脂液の印刷装置。(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置。(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置。(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置。(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置。
なお、「液滴」とは、印刷装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、「液体」とは、印刷装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。上記のような「液体」を、「液状体」とも表現することができる。液体や液状体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
1…液体噴射システム、5…プリンター、7…カートリッジ、11…紙送りローラー、13…キャリッジモーター、15…駆動ベルト、17…キャリッジ、19…印刷ヘッド、21…制御部、23…フレキシブルケーブル、25…ホルダー、25A…底部、27…接点機構、31…凹部、33…導入部、35…レバー、37…係合穴、41…側壁、43…側壁、45…側壁、47…側壁、51…流路、53…筒状部、55…フィルター、57…パッキン、61…ケース、62…第1ケース、63…第2ケース、65…凹部、67…内面、71…第1壁、72…第2壁、73…第3壁、74…第4壁、75…第5壁、76…第6壁、77…第7壁、85…供給孔、86…囲壁、87…突起部、88…突起部、91…仕切ユニット、93…弁ユニット、95…仕切板、96…シート部材、97…弁部材、98…付勢部材、99…開口部、101…凸部、103…連通孔、109…収容部、121…弁部、122…操作部、123…栓部、125…大気連通孔、126…大気室、131…板ばね、133…フォーム、135…フィルター、137…凹部、141…回路基板、143…端子、161…インク、171…たるみ部、173…支点部、300…インク供給システム、301…タンク、303…チューブ、305…接続部、P…印刷用紙。
Claims (9)
- 液体を収容可能な凹部を有する筺体と、
前記凹部を覆う蓋部材と、を備え、
前記蓋部材には、前記凹部に開口する開口部と、前記凹部に連通する大気孔と、が形成されており、
可撓性を有し、前記開口部を覆った状態で前記蓋部材に接合されるシート部材と、
前記大気孔を開閉可能な弁部と、
前記シート部材に接続され、前記弁部を操作可能な操作部と、をさらに備える、
ことを特徴とする液体収容容器。 - 請求項1に記載の液体収容容器であって、
前記シート部材は、前記蓋部材のうち前記凹部に面する側とは反対側に接合されている、
ことを特徴とする液体収容容器。 - 請求項1に記載の液体収容容器であって、
前記シート部材は、前記蓋部材のうち前記凹部に面する側に接合されている、
ことを特徴とする液体収容容器。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
前記操作部は、前記シート部材のうち前記凹部に面する側とは反対側に接続されている、
ことを特徴とする液体収容容器。 - 請求項4に記載の液体収容容器であって、
前記操作部と前記弁部とが一体的に構成されており、
前記操作部と前記弁部との間に支点部が設けられている、
ことを特徴とする液体収容容器。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
前記操作部は、前記シート部材のうち前記凹部に面する側に接続されている、
ことを特徴とする液体収容容器。 - 請求項6に記載の液体収容容器であって、
前記操作部と前記弁部とが一体的に構成されており、
前記弁部を挟んで前記操作部の反対側に支点部が設けられている、
ことを特徴とする液体収容容器。 - 請求項1から7までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
前記蓋部材を覆う保護部材を備える、
ことを特徴とする液体収容容器。 - 請求項1から8までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
前記弁部に前記大気孔を閉塞させる方向に前記弁部を付勢する付勢部材を備える、
ことを特徴とする液体収容容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014029351A JP2015150867A (ja) | 2014-02-19 | 2014-02-19 | 液体収容容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2014029351A Pending JP2015150867A (ja) | 2014-02-19 | 2014-02-19 | 液体収容容器 |
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2014
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