JP2015160319A - 液体収容容器、液体噴射システム - Google Patents

液体収容容器、液体噴射システム Download PDF

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Abstract

【課題】液体収容部内の圧力の変動を低減することができる液体収容容器を提供する。
【解決手段】インク161を収容可能な凹部65の外側に通じる連通孔104が形成された第1ケース62と、凹部65を覆うシート部材91と、凹部65とシート部材91との間に配置される受圧板93と、受圧板93を付勢可能な付勢部材95と、連通孔104を封止可能な弁部105と、弁部105を開閉可能なレバー部106と、を備え、レバー部106の少なくとも一部が、受圧板93と凹部65との間に位置しており、受圧板93とレバー部106とが当接し弁部105が連通孔104を開放した状態における受圧板93と凹部65との距離L2は、受圧板93とレバー部106とが当接しない状態から受圧板93とレバー部106とが当接し弁部105が連通孔104を開放した状態に変化する過程における付勢部材95の弾性変形量である距離L3より大きい、液体収容容器。
【選択図】図14

Description

本発明は、液体収容容器、液体噴射装システム等に関する。
液体噴射装置の一例であるインクジェットプリンターでは、印刷用紙などの印刷媒体に、印刷ヘッドから液体の一例であるインクを吐出させることによって、印刷媒体への印刷が行われる。インクジェットプリンターでは、液体収容容器の一例であるインクカートリッジからインクの供給を受けるものが知られている。このようなインクカートリッジでは、従来、容器状の本体部材にシート状の部材(フィルム)を溶着して構成される液体収容部にインクが収容される形態がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたインクカートリッジでは、液体収容部内に配置された円錐状のバネ部材から受圧部材を介してシート状の部材に付勢力を付与する構成が採用されている。このインクカートリッジでは、液体収容部内のインクが消費されると、液体収容部内の圧力が低下し、液体収容部の容積が収縮する。このとき、円錐状のコイルばねが圧縮されて受圧部材が容器状の本体部材の底部に近づく向きに変位する。受圧部材の変位により、シート状の部材が容器状の本体部材の底部に近づく向きに変形することによって、液体収容部の容積が収縮する。また、このインクカートリッジには、液体収容部内から大気開放口を介して大気に通じる連通路に、この連通路を開閉する封止弁が設けられている。封止弁が開状態のときに、液体収容部内が大気に通じる。また、封止弁が閉状態のときに、液体収容部内が大気から封止される。この封止弁は、アーム部材を有している。受圧部材が容器状の本体部材の底部に向かって変位したときに、受圧部材が封止弁のアーム部材を押すことによって、封止弁が開かれる。封止弁が開かれると、液体収容部内に大気が導入され、液体収容部内の負圧が軽減される。なお、負圧が軽減されるとは、負圧の絶対値が小さくなることを意味する。
特開2012−111099号公報
上記特許文献1に記載されたインクカートリッジでは、封止弁を開閉するアーム部材が、本体部材の底部付近に設けられている。このため、封止弁を開くには、受圧部材が本体部材の底部付近まで変位しなければならない。このことは、受圧部材の変位のストロークが大きくなることを意味する。受圧部材の変位のストロークが大きくなるということは、受圧部材を付勢するばねの圧縮量が大きくなることを意味する。ばねの圧縮量が大きいと、ばね荷重の変化量が大きくなる。つまり、受圧部材を付勢するばねが発生する初期的なばね荷重と、封止弁が開かれる直前のばね荷重との間に、大きな差が生じる。このため、液体収容部内の初期的な圧力と、封止弁が開かれる直前の液体収容部内の圧力との間にも、大きな差が生じる。液体収容部内の圧力の変動が大きくなると、液体噴射装置における液体の噴射の安定性を維持することが困難となることがある。本発明が解決しようとする課題の1つは、液体収容部内の圧力の変動を低減することができる液体収容容器を提供することである。
本発明は、少なくとも上述の課題を解決することができるものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]液体を収容可能な凹部を有し、且つ前記凹部の外側に通じる連通孔が形成された筐体と、可撓性を有し、前記凹部を覆った状態で前記筐体に接合されるシート部材と、前記凹部と前記シート部材との間に配置され、前記シート部材を支持する支持部と、前記凹部と前記シート部材との間に配置され、前記支持部が前記凹部から離れる方向である第1方向に前記支持部を付勢可能な付勢部材と、前記連通孔を封止可能な弁部と、前記弁部を操作することによって前記連通孔を開閉可能な操作部と、を備え、前記操作部の少なくとも一部が、前記支持部と前記凹部との間に位置しており、前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態における前記支持部と前記凹部との前記第1方向の距離は、前記支持部と前記操作部とが当接しない状態から前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態に変化する過程における前記付勢部材の前記第1方向の弾性変形量より大きい、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例の液体収容容器では、弁部を操作可能な操作部の少なくとも一部が支持部と凹部との間に位置しているので、可撓性を有するシート部材が変形することによって支持部が操作部に当接可能である。これにより、可撓性を有するシート部材の変形で連通孔を開閉することができる。また、この液体収容容器では、支持部と操作部とが当接し弁部が連通孔を開放した状態における支持部と凹部との第1方向の距離は、支持部と操作部とが当接しない状態から支持部と操作部とが当接し弁部が連通孔を開放した状態に変化する過程における付勢部材の前記第1方向の弾性変形量より大きい。このため、弁部の操作にかかる支持部のストロークを、短くしやすい。この結果、凹部内の圧力の変動を低減することができる。
[適用例2]上記の液体収容容器であって、前記支持部は、前記第1方向とは反対の第2方向に突出する突出部を有し、前記突出部と前記操作部とが当接することで前記弁部が前記連通孔を開放する、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、突出部によって、支持部と操作部との間の距離を短縮することができる。これにより、弁部の操作にかかる支持部のストロークを短くしやすい。
[適用例3]上記の液体収容容器であって、前記操作部は、前記第1方向に突出する突出部を有し、前記突出部と前記支持部とが当接することで前記弁部が前記連通孔を開放する、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、突出部によって、支持部と操作部との間の距離を短縮することができる。これにより、弁部の操作にかかる支持部のストロークを短くしやすい。
[適用例4]上記の液体収容容器であって、前記凹部は、前記第1方向に突出する台座部を有し、前記付勢部材は、前記台座部と前記支持部との間に配置される、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、付勢部材が台座部と支持部との間に配置されるので、第1方向における付勢部材の寸法を小さくしやすい。
[適用例5]上記の液体収容容器であって、前記支持部は、前記第1方向とは反対の第2方向に突出する台座部を有し、前記付勢部材は、前記台座部と前記凹部との間に配置される、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、付勢部材が台座部と凹部との間に配置されるので、第1方向における付勢部材の寸法を小さくしやすい。
[適用例6]上記の液体収容容器であって、前記第1方向に前記液体収容容器を平面視したとき、前記突出部は、前記付勢部材の配置領域内に位置し、前記第1方向における前記突出部の長さは、前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態における前記付勢部材の前記第1方向における厚みより長い、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、突出部が付勢部材の配置領域内に位置しているので、付勢部材の配置領域内で、支持部と操作部とを当接させ、且つ付勢部材で支持部を付勢することができる。つまり、支持部と操作部とが当接する位置と、付勢部材で支持部を付勢する位置とを近づけることができる。これにより、弁部の操作にかかる支持部のストロークにおいて、凹部に対する支持部の姿勢を安定させやすい。この結果、弁の操作の安定性を高めやすい。
[適用例7]上記の液体収容容器であって、前記第1方向に前記液体収容容器を平面視したとき、前記支持部の重心は、前記付勢部材の配置領域内に位置する、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、支持部の重心の近傍で支持部と操作部とを当接させることができるので、凹部に対する支持部の姿勢を一層安定させやすい。この結果、弁の操作の安定性を一層高めやすい。
[適用例8]上記の液体収容容器であって、前記第1方向に前記液体収容容器を平面視したとき、前記支持部の面積は、前記台座部の面積より小さい、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、支持部を小型化することができる。これにより、シート部材のうち支持部と接していない領域の面積を大きくすることができる。このため、当該領域の変化を比較的大きくすることができる。つまり、支持部と操作部とを確実に当接させるための、十分な変化量を確保することができる。
[適用例9]液体を収容可能な凹部を有し、且つ前記凹部の外側に通じる連通孔が形成された筐体と、可撓性を有し、前記凹部を覆った状態で前記筐体に接合されるシート部材と、前記シート部材の前記凹部側とは反対側から前記シート部材を覆った状態で前記凹部に対向配置される壁部と、前記壁部と前記シート部材との間に配置され、前記シート部材を支持する支持部と、前記壁部と前記支持部との間に配置され、前記支持部が前記凹部から離れる方向である第1方向に前記支持部を付勢可能な付勢部材と、前記連通孔を封止可能な弁部と、前記弁部を操作することによって前記連通孔を開閉可能な操作部と、を備え、前記操作部の少なくとも一部が、前記シート部材と前記凹部との間に位置し、且つ前記第1方向に前記支持部を平面視したときに前記支持部に重なっており、前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態における前記支持部と前記凹部との前記第1方向の距離は、前記支持部と前記操作部とが当接しない状態から前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態に変化する過程における前記付勢部材の前記第1方向の弾性変形量より大きい、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例の液体収容容器では、弁部を操作可能な操作部の少なくとも一部が、シート部材と凹部との間に位置し、且つ第1方向に支持部を平面視したときに支持部に重なっているので、可撓性を有するシート部材が変形することによって支持部がシート部材を介して操作部に当接可能である。これにより、可撓性を有するシート部材の変形で連通孔を開閉することができる。また、この液体収容容器では、支持部と操作部とが当接し弁部が連通孔を開放した状態における支持部と凹部との第1方向の距離は、支持部と操作部とが当接しない状態から支持部と操作部とが当接し弁部が連通孔を開放した状態に変化する過程における付勢部材の第1方向の弾性変形量より大きい。このため、弁部の操作にかかる支持部のストロークを、短くしやすい。この結果、凹部内の圧力の変動を低減することができる。
[適用例10]上記の液体収容容器であって、前記操作部は、前記第1方向に突出する突出部を有し、前記支持部が前記シート部材を介して前記突出部に当接することで、前記弁部が前記連通孔を開放する、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、突出部によって、支持部と操作部との間の距離を短縮することができる。これにより、弁部の操作にかかる支持部のストロークを短くしやすい。
[適用例11]上記の液体収容容器であって、前記支持部と前記筐体とは、それぞれ、前記液体の比重および水の比重よりも小さい比重を有する材料で構成され、前記付勢部材は、前記液体の比重および水の比重よりも大きい比重を有する材料で構成されている、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、支持部と筐体とは、それぞれ、水に浮く。また、付勢部材は、水に沈む。このため、液体収容容器を構成する部材を水に浮くか否かで分別することによって、支持部と筐体と付勢部材とを回収しやすい。これにより、リサイクル効率を高めやすい。
[適用例12]上記の液体収容容器であって、前記支持部と前記筐体とは、樹脂を含む材料で構成され、前記付勢部材は、金属を含む材料で構成される、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例によれば、金属を含む材料で構成される付勢部材の寸法を小さくしやすいので、リサイクル効率を高めることができる。
[適用例13]上記の液体収容容器を第1液体収容部とするとき、前記第1液体収容部と、前記第1液体収容部に前記液体を供給可能な第2液体収容部と、前記第1液体収容部と前記第2液体収容部とを連通可能な液体供給管と、前記第1液体収容部から供給された前記液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、を備え、前記第1液体収容部には、前記液体供給管を接続可能な接続部が設けられており、前記接続部は、前記連通孔を介して前記シート部材と前記凹部との間の空間に通じており、前記液体供給管が、前記接続部に接続され、且つ前記接続部を介して前記シート部材と前記凹部との間の空間に前記液体を供給可能に構成されている、ことを特徴とする液体噴射システム。
この適用例の液体噴射システムでは、第2液体収容部内の液体を、液体供給管を介して第1液体収容部に供給することができる。第1液体収容部を構成する液体収容容器では、弁部の操作にかかる支持部のストロークを、短くしやすいので、凹部内の圧力の変動を低減することができる。
本実施形態における液体噴射システムの構成を示す斜視図。 本実施形態におけるホルダーの構成を示す斜視図。 図2中のA−A線における断面図。 実施例1におけるカートリッジを示す斜視図。 実施例1における第1ケースを示す斜視図。 実施例1における第1ケースを示す斜視図。 実施例1におけるカートリッジの構成を示す分解斜視図。 実施例1における第1ケースと弁ユニットとを示す斜視図。 実施例1における第1ケースと弁ユニットとを示す分解斜視図。 実施例1におけるカートリッジの構成を示す分解斜視図。 実施例1における第1ケースと弁ユニットとを示す斜視図。 実施例1におけるカートリッジをYZ平面で切断したときの断面図。 実施例1におけるカートリッジとホルダーとを示す断面図。 実施例1におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 カートリッジのリサイクルにおける破砕工程の一例を説明する図。 カートリッジのリサイクルにおける分離工程の一例を説明する図。 実施例2におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例2におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例3におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例3におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例4におけるカートリッジの構成を示す分解斜視図。 実施例4における第1ケースを示す斜視図。 実施例4における第1ケースと弁ユニットとを示す分解斜視図。 実施例4におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例4におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例5におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例5におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例5におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例6におけるカートリッジの構成を示す分解斜視図。 実施例6におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例6におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例7におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例8におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例9におけるカートリッジの構成を示す分解斜視図。 実施例9におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例9におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例10におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例11におけるカートリッジの構成を示す分解斜視図。 実施例11における第1ケースを示す斜視図。 実施例11におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例11におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例12におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 実施例12におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 変形例1におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 変形例2におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 変形例3におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 変形例4におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 変形例5におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 変形例6におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 変形例7におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 変形例8におけるカートリッジの内部を模式的に示す断面図。 変形例9におけるインク供給システムを示す斜視図。 変形例9におけるインク供給システムでのカートリッジの内部を模式的に示す断面図。
液体噴射システムを例に、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
本実施形態における液体噴射システム1は、図1に示すように、プリンター5と、液体収容容器の一例であるカートリッジ7と、を有している。カートリッジ7は、液体の一例であるインクを収容可能である。なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。本実施形態では、X軸とY軸とによって規定される水平な平面(XY平面)にプリンター5を配置した状態が、プリンター5の使用状態である。Z軸は、水平な平面に直交する軸である。プリンター5の使用状態において、Z軸方向が鉛直上方向となる。そして、プリンター5の使用状態では、図1において、−Z軸方向が鉛直下方向である。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。
プリンター5は、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構と、を有している。副走査送り機構は、図示しない紙送りモーターを動力とする紙送りローラー11を用いて印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモーター13の動力を用いて、駆動ベルト15に接続されたキャリッジ17をX軸に沿って往復動させる。X軸に沿った方向は、プリンター5の主走査方向である。また、副走査方向は−Y軸方向である。ヘッド駆動機構は、キャリッジ17に備えられた印刷ヘッド19を駆動して液体としてのインクの吐出及びドット形成を実行する。プリンター5は、さらに、上述した各機構を制御するための制御部21を備えている。印刷ヘッド19は、フレキシブルケーブル23を介して制御部21に接続されている。
キャリッジ17は、ホルダー25と、印刷ヘッド19とを備えている。ホルダー25は、複数のカートリッジ7を装着可能に構成されており、印刷ヘッド19の上側に配置されている。本実施形態では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ライトマゼンタ、及びライトシアンの6種類のカートリッジ7が、ホルダー25に1つずつ装着される。6つのカートリッジ7は、それぞれ、ホルダー25に対して着脱可能に構成されている。なお、カートリッジ7の種類は、上記の6種類に限定されず、他の任意の種類も採用され得る。また、ホルダー25に装着可能なカートリッジ7の個数は、6つに限定されず、1つ以上の任意の個数が採用され得る。印刷ヘッド19は、インクを吐出することによりインクを噴射する液体噴射ヘッドとして機能する。
ホルダー25は、図2に示すように、凹部31を有している。カートリッジ7は、ホルダー25の凹部31内に装着される。本実施形態では、凹部31内に6つのカートリッジ7が収容され得る。本実施形態では、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7は、相互に隙間をあけた状態で凹部31内に収容される。凹部31内には、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7のそれぞれに対応する装着位置が規定されている。6つの装着位置は、凹部31内において、X軸に沿って並んでいる。つまり、6つのカートリッジ7は、X軸に沿って並んだ状態で凹部31内に収容される。
凹部31内には、ホルダー25の底部25Aに、6つの導入部33が設けられている。6つの導入部33は、それぞれ、装着位置ごとに設けられている。つまり、6つの導入部33は、それぞれ、凹部31内に装着される6つのカートリッジ7のそれぞれに対応して設けられている。このため、6つの導入部33は、凹部31内において、X軸に沿って並んでいる。そして、ホルダー25に装着される6つのカートリッジ7は、凹部31内において、X軸に沿って並ぶ。なお、図2では、ホルダー25に1つのカートリッジ7が装着された状態が示されている。
また、ホルダー25には、6つのレバー35と、6つの係合穴37と、が設けられている。本実施形態では、カートリッジ7の装着位置ごとに、1つのレバー35と、1つの係合穴37と、が設けられている。6つのレバー35は、X軸に沿って並んでいる。6つの係合穴37も、X軸に沿って並んでいる。
レバー35は、導入部33の−Y軸方向側に設けられている。ホルダー25では、導入部33を挟んでレバー35の反対側(+Y軸方向側)に、側壁41が設けられている。また、導入部33を挟んでX軸に沿って対峙するそれぞれの位置に、側壁43と側壁45とが設けられている。側壁43は、底部25Aの+X軸方向側に位置している。側壁45は、底部25Aの−X軸方向側に位置している。また、X軸に沿ってレバー35を挟んで側壁41に対峙する位置には、側壁47が設けられている。側壁41と、側壁43と、側壁45と、側壁47とは、それぞれ、底部25AからZ軸方向に突出している。底部25Aは、側壁41と、側壁43と、側壁45と、側壁47とによって囲まれている。これにより、凹部31が区画されている。
レバー35は、図2中のA−A線における断面図である図3に示すように、側壁47と側壁41との間に設けられている。なお、図3は、ホルダー25を、導入部33を貫通するYZ平面で切断したときの断面図に相当する。レバー35は、側壁47と導入部33との間に設けられている。レバー35は、ホルダー25に装着されるカートリッジ7を固定する。作業者は、レバー35によるカートリッジ7の固定を解除することによって、カートリッジ7をホルダー25から外すことができる。係合穴37は、側壁41に設けられている。係合穴37は、側壁41を貫通している。
導入部33は、レバー35と側壁41との間において、底部25Aに設けられている。導入部33は、流路51と、筒状部53と、フィルター55と、パッキン57と、を含む。流路51は、カートリッジ7から供給されたインクの通路であり、底部25Aを貫通する開口として設けられている。筒状部53は、底部25Aに設けられており、底部25AからZ軸方向に向かって凸となる向きに突出している。筒状部53は、凹部31の内側において、流路51を囲んでいる。フィルター55は、筒状部53に被せられており、流路51の凹部31の内側における開口を筒状部53側から覆っている。パッキン57は、底部25Aに設けられており、凹部31の内側において、筒状部53を囲んでいる。パッキン57は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で構成されている。
カートリッジ7の詳細を、カートリッジ7の実施例ごとに説明する。なお、以下においては、カートリッジ7を実施例ごとに識別するために、カートリッジ7の符号に、実施例ごとに異なる文字や記号、数字などを付加する。
(実施例1)
実施例1におけるカートリッジ7Aは、図4に示すように、ケース61を有している。ケース61は、カートリッジ7の外殻を構成している。ケース61は、第1ケース62と、第2ケース63と、を含む。本実施形態では、第1ケース62と第2ケース63とによってカートリッジ7の外殻が構成される。第1ケース62は、図5に示すように、第1壁71と、第2壁72と、第3壁73と、第4壁74と、第5壁75と、第6壁76と、第7壁77と、を有している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71に交差している。第2壁72〜第7壁77は、それぞれ、第1壁71から−X軸方向側に向かって、すなわち第1壁71から第2ケース63(図4)側に向かって突出している。なお、第1ケース62及び第2ケース63の材料としては、それぞれ、例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等の合成樹脂が採用され得る。本実施形態では、第1ケース62及び第2ケース63の材料として、それぞれ、ポリプロピレンが採用されている。
第2壁72と第3壁73とは、第1壁71をZ軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁74と第5壁75とは、第1壁71をY軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁74及び第5壁75は、それぞれ、第3壁73に交差している。また、第4壁74は、第3壁73側とは反対側において、第2壁72に交差している。
第6壁76は、第5壁75の第3壁73側とは反対側において、第5壁75に交差している。第7壁77は、第6壁76の第5壁75側とは反対側において、第6壁76に交差している。また、第7壁77は、第2壁72の第4壁74側とは反対側において、第2壁72に交差している。第6壁76は、第5壁75及び第2壁72のそれぞれに対して傾斜している。第6壁76は、第3壁73側から第2壁72側に近づくにつれて第4壁74に近づく向きに傾斜している。
上記の構成により、第1壁71は、第2壁72〜第7壁77によって囲まれている。第2壁72〜第7壁77は、第1壁71から−X軸方向に向かって突出している。このため、ケース61は、第1壁71を底部として、第2壁72〜第7壁77によって凹状に構成されている。第1壁71〜第7壁77によって、凹部65が構成されている。凹部65は、X軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部65は、−X軸方向に向かって、すなわち第2ケース63(図4)側に向かって開口している。なお、以下において、凹部65の内側の面は、内面67と表記されることがある。
第2壁72には、図5に示すように、凹部65の内側とケース61の外側との間を貫通する供給孔85が設けられている。凹部65内に収容されたインクは、供給孔85からカートリッジ7Aの外に排出される。また、第2壁72の凹部65側とは反対側、すなわち第2壁72の外側には、図6(A)に示すように、供給孔85を囲む囲壁86が設けられている。囲壁86は、第2壁72から第3壁73側とは反対側(−Z軸方向側)に向かって突出している。囲壁86は、供給孔85を外側から囲んでいる。
第4壁74には、突起部87が設けられている。突起部87は、第4壁74から第5壁75側とは反対側(Y軸方向側)に向かって突出している。突起部87は、第2壁72よりもZ軸方向側に位置している。また、突起部87は、第3壁73よりも−Z軸方向側に位置している。つまり、突起部87は、第2壁72と第3壁73との間に位置している。突起部87は、カートリッジ7Aがホルダー25に装着された状態において、図3に示す係合穴37に嵌合する。また、図6(B)に示すように、第5壁75には、突起部88が設けられている。突起部88は、第5壁75から第4壁74側とは反対側(−Y軸方向側)に向かって突出している。突起部88は、カートリッジ7Aがホルダー25に装着された状態において、図3に示すレバー35によって係止される。これにより、カートリッジ7Aがホルダー25に固定され得る。
カートリッジ7Aは、図7に示すように、第1ケース62と第2ケース63との間に、シート部材91と、受圧板93と、付勢部材95と、弁ユニット97と、を有している。シート部材91は、第1ケース62の−X軸方向側に設けられている。シート部材91は、第1ケース62に接合されている。ここで、第1ケース62には、接合部98が設けられている。接合部98は、第1ケース62をX軸方向に見たときの凹部65の輪郭に沿って設けられている。このため、接合部98は、第2壁72〜第7壁77に沿って設けられている。シート部材91は、第1ケース62の接合部98に接合されている。なお、図7では、構成をわかりやすく示すため、接合部98にハッチングが施されている。
本実施形態では、シート部材91は、溶着によって第1ケース62に接合されている。これにより、第1ケース62の凹部65が、シート部材91によって塞がれている。凹部65とシート部材91とによって囲まれた領域は、収容部99と呼ばれる。そして、シート部材91によって塞がれた凹部65内、すなわち収容部99内にインクが収容される。このため、本実施形態では、シート部材91が収容部99の内壁の一部を構成している。また、第1ケース62も、収容部99の内壁の一部を構成している。シート部材91の材料として、ヤング率(縦弾性係数)の低いポリプロピレンや、ヤング率(縦弾性係数)の高いゴムやエラストマーなどの材料が採用され得る。なお、ヤング率の低い材料を採用する場合、シート部材91は凹部65の内面に接近することができる程度の撓みを予め有することが好ましい。
受圧板93は、凹部65をX軸方向に平面視したとき、凹部65の内側の領域内に収まる大きさを有している。受圧板93は、シート部材91の第1ケース62側に当接している。このため、受圧板93は、収容部99内に収容されている。付勢部材95は、凹部65と受圧板93との間に配置されている。付勢部材95は、受圧板93に当接している。このため、付勢部材95も、収容部99内に収容されている。受圧板93をX軸方向に平面視したとき、受圧板93のうち付勢部材95に重なる領域内に受圧板93の重心が位置している。付勢部材95は、シート部材91が凹部65から離れる方向に、すなわち−X軸方向に受圧板93を付勢している。これにより、シート部材91は、受圧板93を介して付勢部材95によって−X軸方向に付勢されている。なお、受圧板93は、付勢部材95から受ける付勢力によってシート部材91を−X軸方向に付勢している。このため、受圧板93は、シート部材91を支持する支持部として機能する。受圧板93の材料としては、例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等の合成樹脂が採用され得る。本実施形態では、受圧板93の材料として、ポリプロピレンが採用されている。受圧板93とシート部材91と付勢部材95とが負圧発生機構を構成している。
弁ユニット97は、図8に示すように、第1ケース62の凹部65の内側に設けられている。弁ユニット97は、図9に示すように、カバーバルブ101と、レバーバルブ102と、ばね部材103と、を有している。カバーバルブ101には、連通孔104が形成されている。連通孔104を介して第1ケース62の凹部65の内側と外側とが通じる。レバーバルブ102は、カバーバルブ101よりも凹部65側に設けられている。レバーバルブ102は、弁部105と、レバー部106と、を有している。弁部105は、カバーバルブ101の連通孔104に重なる位置に設けられており、連通孔104を凹部65側から塞ぐ。レバー部106は、X軸方向に平面視したとき、凹部65の中央に向かって延在している。
ばね部材103は、レバーバルブ102よりも凹部65側に設けられている。ばね部材103は、レバーバルブ102をカバーバルブ101側に向かって付勢している。ばね部材103がレバーバルブ102を付勢することによって、弁部105がカバーバルブ101に向かって押圧される。これにより、連通孔104が弁部105によって閉塞される。以下において、連通孔104が弁部105によって塞がれている状態は、弁ユニット97が閉状態であると表現される。
レバー部106を凹部65側に向かって、すなわち第1壁71側に向かって押圧すると、弁部105の姿勢が変化し、弁部105とカバーバルブ101との間に隙間が発生する。これにより、連通孔104が開放される。連通孔104が開放されると、連通孔104を介して凹部65の内部と外部とが連通する。以下において、弁部105の姿勢が変化することによって、連通孔104を介して凹部65の内部と外部とが連通する状態は、弁ユニット97が開状態であると表現される。そして、レバー部106の押圧を解除すると、弁部105がカバーバルブ101に向かって押圧され、連通孔104が弁部105によって閉塞される。このように、レバー部106は、弁部105を操作することによって連通孔104を開閉可能な操作部として機能する。
シート部材91は、図7に示すように、凹部65を弁ユニット97ごと覆っている。シート部材91には、通気孔111が形成されている。通気孔111は、シート部材91のうち、弁ユニット97の連通孔104に重なる部位に形成されている。このため、連通孔104は、シート部材91の通気孔111を介して凹部65の外側に連通している。
受圧板93には、突出部113が設けられている。突出部113は、受圧板93の凹部65側に設けられている。突出部113は、シート部材91が凹部65から離れる方向に向かって、すなわち受圧板93から凹部65側に向かって突出している。突出部113は、カートリッジ7AをX軸方向に平面視したときに、受圧板93のうち、レバーバルブ102のレバー部106(図9)に重なる部位に設けられている。
また、カートリッジ7Aは、図10に示すように、板ばね131と、フォーム133と、フィルター135と、を有している。ここで、ケース61には、図11に示すように、囲壁86によって囲まれた領域内で、且つ供給孔85に重なる領域に、第2壁72の外側から凹部65内に向かって凹となる凹部137が設けられている。そして、板ばね131及びフォーム133は、図12に示すように、凹部137内に収められている。また、フィルター135は、囲壁86によって囲まれた領域内に設けられており、凹部137を第2壁72の外側から覆っている。フィルター135としては、例えば、プレス加工などでフィルム材に貫通孔をあけた膜や、発泡材料を用いた、空隙の形状が非均一となる膜、あるいは例えば織布を用いた、空隙の形状が均一となる膜などを採用することができる。
図11に示すように、第6壁76の凹部65側とは反対側、すなわち第6壁76の外側には、回路基板141が設けられている。回路基板141は、第6壁76に沿って延伸している。このため、回路基板141は、第2壁72及び第5壁75のそれぞれに対して傾斜している。回路基板141は、第3壁73側から第2壁72側に近づくにつれて第4壁74に近づく向きに傾斜している。回路基板141の第6壁76側とは反対側の面には、ホルダー25の接点機構27(図3)に接触する複数の端子143が設けられている。回路基板141の第6壁76側には、不揮発性メモリーなどの記憶装置(図示せず)が設けられている。複数の端子143は、この記憶装置に電気的に接続されている。
カートリッジ7Aがホルダー25に装着された状態において、複数の端子143は、図3に示す接点機構27に電気的に接触する。接点機構27は、フレキシブルケーブル23(図1)を介して制御部21に電気的に接続されている。そして、接点機構27とカートリッジ7Aの記憶装置とが、回路基板141を介して電気的につながることによって、制御部21とカートリッジ7Aの記憶装置との間で各種情報の伝達が可能となる。
上記の構成を有するカートリッジ7Aは、図13に示すように、ホルダー25に装着された状態において、レバー35によって位置が固定される。カートリッジ7Aがホルダー25に装着されると、囲壁86がパッキン57に当接し、囲壁86によって囲まれた領域内に筒状部53が挿入される。つまり、囲壁86は、筒状部53よりも外側から流路51を囲む。そして、囲壁86によって囲まれた領域内において、フィルター135がフィルター55に接触する。これにより、収容部99内のインクは、供給孔85(図12)からフォーム133(図12)及びフィルター135(図13)を経て、フィルター55から流路51に供給され得る。
このとき、囲壁86は、筒状部53よりも外側から流路51を囲んだ状態で、パッキン57に当接している。これにより、囲壁86とパッキン57とによって囲まれた空間の気密性が高められる。このため、インクがカートリッジ7Aから流路51に供給されるときに、筒状部53に囲まれた領域の外側にこぼれたインクがパッキン57と囲壁86とによってせき止められる。
本実施形態でのカートリッジ7Aにおけるインクの流れと、大気の流れについて説明する。カートリッジ7Aにおいて、インク161は、図14(A)に示すように、ケース61とシート部材91とによって区画される収容部99に収容されている。シート部材91の凹部65側とは反対側には、第2ケース63が設けられている。第2ケース63には、大気連通孔163が形成されている。このため、シート部材91と第2ケース63との間の空間は、大気連通孔163を介して大気に通じている。なお、シート部材91と第2ケース63との間の空間は、大気室165と呼ばれる。上述したように、弁ユニット97は、収容部99内(凹部65内)に設けられている。カバーバルブ101に形成された連通孔104は、レバーバルブ102の弁部105によって塞がれている。連通孔104が弁部105によって塞がれている状態、すなわち弁ユニット97が閉状態であるときの受圧板93と収容部99(凹部65)の内面67との距離が第1の距離L1である。
収容部99内のインク161が消費されていくと、収容部99内の圧力が低下するため、図14(B)に示すように、シート部材91が凹部65内の内面67側に向かって変位する。これにより、受圧板93は、凹部65内の第1壁71(図8)の内面67側に向かって変位する。受圧板93が第1壁71の内面67側に向かって変位し、受圧板93と収容部99(凹部65)の内面67との距離が第2の距離L2に変化すると、受圧板93の突出部113がレバー部106を第1壁71の内面67側に向かって押す。これにより、弁部105の姿勢が変化し、弁部105とカバーバルブ101との間に隙間が発生する。これにより、連通孔104と収容部99とが連通する。これにより、弁ユニット97が開状態になる。弁ユニット97が開状態になると、大気室165にある大気が連通孔104を通って収容部99の内部に流入する。これにより、収容部99内の負圧の絶対値が軽減する(大気圧に近づく)。
前述したように、受圧板93は、付勢部材95によって第2ケース63側に向かって付勢されている。このため、大気が連通孔104を通って収容部99の内部に流入すると、受圧板93が、付勢部材95からの付勢力によって第2ケース63側に向かって変位する。これにより、受圧板93が凹部65から離れる方向に変位するので、受圧板93の突出部113がレバー部106から離れる。これにより、弁部105が連通孔104を塞ぐ(図14(A))。すなわち、弁ユニット97が閉状態となる。このように、収容部99のインク161の消費に伴って、収容部99内の負圧が大きくなると一時的にレバーバルブ102が開状態になることで収容部99内の圧力を適切な圧力範囲に維持することが可能となる。
ここで、カートリッジ7Aにおいて、上述した第2の距離L2は、受圧板93とレバー部106とが当接し弁部105が連通孔104を開放した状態における受圧板93と凹部65との距離に相当する。また、上述した第1の距離L1は、受圧板93の突出部113とレバー部106とが互いに離間した状態、すなわち受圧板93とレバー部106とが当接しない状態における受圧板93と凹部65との距離に相当する。カートリッジ7Aでは、第2の距離L2は、図14(B)に示すように、第3の距離L3よりも大きい。つまり、カートリッジ7Aでは、下記(1)式が成立する。
L2>L3・・・(1)
ここで、第3の距離L3は、第1の距離L1と第2の距離L2との差であり、下記(2)式で表される。
L3=L1−L2・・・(2)
換言すれば、第3の距離L3は、受圧板93と凹部65との距離が第1の距離L1から第2の距離L2に変化する過程における付勢部材95の弾性変形量に相当する。
このように、カートリッジ7Aでは、第2の距離L2>第3の距離L3となるので、弁部105の操作にかかる受圧板93のストロークを、短くしやすい。つまり、カートリッジ7Aでは、弁ユニット97を閉状態から開状態に変化させるのに必要な受圧板93のストロークを短くしやすい。この結果、収容部99内の圧力の変動を低減することができる。
上記(1)式、(2)式に基づいて、図14(A)に示す突出部113とレバー部106との間の距離L5を規定することができる。このとき、レバー部106と収容部99(凹部65)の内面67との間の距離を距離L4とし、突出部113の受圧板93からの突出量をL6とする。距離L5は、下記(3)式によって規定され得る。
(L1)/2>L5>0・・・(3)
上記(3)式に基づいて、突出部113の突出量L6は、下記(4)式によって規定され得る。
L1−L4>L6>(L1)/2−L4・・・(4)
カートリッジ7Aでは、上記(4)式で規定される突出量L6であれば、上記(1)式が成立するので、弁部105の操作にかかる受圧板93のストロークを、短くしやすい。
使用済みのカートリッジ7のリサイクルの流れについて説明する。回収された使用済みのカートリッジ7は、図15に示すように、破砕機281に投入される(破砕工程)。破砕機281に投入されたカートリッジ7は、破砕刃283によって破砕され、破砕材285として破砕機から排出される。破砕機281から排出された破砕材285には、カートリッジ7を構成する種々の材料が混在している。破砕材285には、カートリッジ7内に残留していたインクが混在していることがある。また、破砕材285に金属が混在していることもある。このため、破砕材285をそのままの状態で再生材料の原料とすることが困難である。
このため、カートリッジ7のリサイクルには、破砕材285から再生材料の原料となる破砕材285Rを分離する工程(分離工程)が含まれている。以下において、破砕材285Rを分離する工程の1つとして、破砕材285からポリプロピレンを破砕材285Rとして分離する例を説明する。破砕材285からポリプロピレンを分離する工程では、図16に示すように、まず、破砕材285を水槽287内に投入する。水槽287は、水288を収容可能な槽である。水槽287には、水288が収容されている。破砕材285は、水槽287に収容された水288の中に投入される。
破砕材285に含まれるポリプロピレンは、比重がおよそ0.9であるので水288の比重よりも小さい。このため、水槽287内に投入された破砕材285のうちポリプロピレンは、水288に浮く。そして、水288に浮いたポリプロピレンを回収すれば、破砕材285からポリプロピレンを破砕材285Rとして分離することができる。このようにして回収されたポリプロピレンは、乾燥工程を経て再生材料の原料となる。上記により、回収したカートリッジ7から破砕材285Rを再生材料の原料としてリサイクルすることができる。なお、カートリッジ7内に残留していたインクが水288内に混入し、分離処理に応じて水288に対するインクの濃度が高まっていくことがある。一般的にインクの比重は、およそ1.0から1.1の範囲にあり、水288の比重よりも大きい。このため、水288にインクが混入してもポリプロピレンを回収することが可能である。
また、破砕材285には、粒度が細かいものが含まれていることがある。このため、比重が水288よりも大きい部材であっても静かに水288に投入すると水288に浮いてしまうことがある。このため、破砕材285を水槽287の底部側から投入することが好ましい。また、水槽287を撹拌機289などで撹拌することも好適である。これにより、分離精度を高めることができる。
ところで、一般的に、カートリッジ7を構成する部材に占める金属の割合は低い。カートリッジ7を構成する部材において合成樹脂が占める割合は、金属が占める割合よりも高い。このため、カートリッジ7を破砕する破砕機281(図15)には、合成樹脂の破砕に適した破砕刃283が選定される。逆に、合成樹脂の破砕に適した破砕刃283で金属を破砕することは好ましくない。合成樹脂の破砕に適した破砕刃283で金属を破砕すると、破砕刃283の磨耗や損傷の発生が著しい。また、合成樹脂の破砕に適した破砕刃283に金属を投入すると、破砕機281が停止したり、破砕材285が排出されずに詰まってしまったりすることもある。つまり、合成樹脂の破砕に適した破砕刃283で金属を破砕することは、破砕機281にかかる負担を高めてしまうことになる。
このようなことに対して、上記実施形態におけるカートリッジ7Aでは、大きな金属部品である円錐状のコイルばねを、小さな金属部品である付勢部材95にできるので、カートリッジ7Aを破砕機281で破砕するときに、破砕機281にかかる負担を軽減することができる。このため、リサイクルにかかる効率を向上させやすい。上記実施形態におけるカートリッジ7Aでは、凹部65とシート部材91との間の空間の負圧の絶対値が大きくなると、受圧板93が凹部65の内側に向かって変形する。そして、弁ユニット97のレバー部106が受圧板93の突出部113と凹部65との間に位置しているため、シート部材91の変形によって受圧板93の突出部113がレバー部106に当接可能である。受圧板93の突出部113がレバー部106に当接すると、弁部105がレバー部106によって操作され、連通孔104を開放可能である。連通孔104が開かれると、凹部65と凹部65の外部とが通じるので、シート部材91と凹部65との間の空間の負圧の絶対値が軽減される。このように、カートリッジ7Aでは、弁ユニット97によって収容部99内の圧力を適切な圧力範囲に維持することができるので、大きな金属部品である円錐状のコイルばねを小さな金属部品である付勢部材95に置き換えることができる。ただし、これは付勢部材95の定義からすべての円錐状のコイルばねを除外するということではない。ばね力の弱い、小さな金属部品である円錐状のコイルばねや、大きな樹脂部品である円錐状のコイルばねを採用することも可能である。なお、付勢部材95は、水288やインクの比重よりも大きい比重を有する。このため、水槽287内に投入された破砕材285のうち付勢部材95は、水288に沈む。そして、水288に沈んだ付勢部材95を回収すれば、破砕材285から金属を再生材料として分離することができる。
また、カートリッジ7Aでは、受圧板93に突出部113が設けられており、突出部113とレバー部106とが当接することによって弁部105が連通孔104を開放する。この構成によれば、受圧板93とレバー部106との間の距離を短縮することができるので、弁ユニット97を閉状態から開状態に変化させるのに必要な受圧板93のストロークを短くしやすい。
また、カートリッジ7Aでは、受圧板93をX軸方向に平面視したとき、受圧板93のうち付勢部材95に重なる領域内に受圧板93の重心が位置している。このため、受圧板93を、受圧板93の重心付近で付勢することができるので、受圧板93の姿勢を安定させやすい。
また、上記実施形態におけるカートリッジ7Aでは、受圧板93が合成樹脂で構成されているので破砕機281にかかる負担を軽減しやすい。これにより、破砕刃283の磨耗や損傷の発生を低下させたり、破砕機281の停止や破砕材285の詰まりを軽減したりすることができるので、リサイクル効率を高めることができる。
また、上記実施形態におけるカートリッジ7Aでは、カートリッジ7Aを構成する部材のうち、水288やインクの比重よりも大きい比重を有する部材が占める体積の比が15%以下である。これによれば、カートリッジ7Aを構成する部材のうち、水288に浮く部材が、水288に沈む部材よりも多い。このため、カートリッジ7Aを構成する部材のうち水288に浮く部材を回収し再利用することによって、リサイクル効率を高めることができる。
また、上記実施形態におけるカートリッジ7Aでは、カートリッジ7Aのケース61の材料と、受圧板93の材料とが同一の材料である。カートリッジ7Aを構成する部材のうちケース61及び受圧板93が占める体積の割合が上位に位置している。このため、ケース61の材料と、受圧板93の材料とを同一にすることによって、カートリッジ7Aを構成する部材の材料において、受圧板93とケース61とを構成する材料の比率を高めることができる。これにより、受圧板93とケース61とを構成する材料の回収量を高めることができるので、リサイクル効率を高めることができる。
(実施例2)
実施例2におけるカートリッジ7Bについて説明する。カートリッジ7Bは、実施例1におけるカートリッジ7Aの受圧板93及びレバーバルブ102が異なることを除いて、カートリッジ7Aと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Bにおいて、実施例1のカートリッジ7Aと同一の構成については、カートリッジ7Aと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。カートリッジ7Bは、図17に示すように、受圧板301と、レバーバルブ303と、を有している。カートリッジ7Bでは、カートリッジ7Aの受圧板93が受圧板301に換えられており、且つレバーバルブ102がレバーバルブ303に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Bは、カートリッジ7Aと同様の構成を有している。
受圧板301では、受圧板93の突出部113(図14)が省略されている。この点を除いて、受圧板301は、受圧板93と同様の形状や寸法に設定されている。レバーバルブ303には、突出部305が設けられている。カートリッジ7Bにおいても、図18に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。第1の距離L1、第2の距離L2及び第3の距離L3は、それぞれ、実施例1と同様であるので詳細な説明を省略する。カートリッジ7Bにおいても、カートリッジ7Aと同様の効果が得られる。
カートリッジ7Bでは、図17に示すように、レバー部106の突出部305と収容部99(凹部65)の内面67との間の距離が距離L4と定義される。また、カートリッジ7Bでは、突出部305と受圧板301との間の距離が距離L5と定義される。これにより、カートリッジ7Bにおいても、上述した(1)式、(2)式、及び(3)式が成立する。さらに、カートリッジ7Bでは、距離L4が、下記(5)式によって規定され得る。
L1>L4>(L1)/2・・・(5)
カートリッジ7Bでは、上記(5)式で規定される距離L4であれば、上記(1)式が成立するので、弁部105の操作にかかる受圧板301のストロークを、短くしやすい。なお、実施例2において、受圧板301に換えて受圧板93を採用する構成も採用され得る。この構成によれば、突出部113と突出部305とが当接可能である。
(実施例3)
実施例3におけるカートリッジ7Cについて説明する。カートリッジ7Cは、実施例2におけるカートリッジ7Bのレバーバルブ303が異なることを除いて、カートリッジ7Bと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Cにおいて、実施例1のカートリッジ7Aや実施例2のカートリッジ7Bと同一の構成については、カートリッジ7Aやカートリッジ7Bと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。カートリッジ7Cは、図19に示すように、レバーバルブ307を有している。カートリッジ7Cでは、カートリッジ7Bのレバーバルブ303がレバーバルブ307に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Cは、カートリッジ7Bと同様の構成を有している。
レバーバルブ307では、凹部65の底面(収容部99の内面67)に対するレバー部106の位置が、実施例1のレバーバルブ102(図14)とは異なる。この点を除いて、レバーバルブ307は、レバーバルブ102と同様の形状や寸法に設定されている。レバーバルブ307では、レバー部106の凹部65の底面(収容部99の内面67)からの高さ位置が、実施例1のレバーバルブ102に比較して高い。カートリッジ7Cにおいても、図20に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。第1の距離L1、第2の距離L2及び第3の距離L3は、それぞれ、実施例1と同様であるので詳細な説明を省略する。カートリッジ7Cにおいても、カートリッジ7Aと同様の効果が得られる。カートリッジ7Cでは、図19に示すように、レバー部106と収容部99(凹部65)の内面67との間の距離が距離L4と定義される。これにより、カートリッジ7Cにおいても、上述した(1)式、(2)式、(3)式、及び(5)式が成立する。
(実施例4)
実施例4におけるカートリッジ7Dについて説明する。カートリッジ7Dは、実施例1におけるカートリッジ7Aの第1ケース62、受圧板93、及び弁ユニット97が異なることを除いて、カートリッジ7Aと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Dにおいて、実施例1のカートリッジ7Aと同一の構成については、カートリッジ7Aと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。カートリッジ7Dは、図21に示すように、第1ケース311と、受圧板312と、及び弁ユニット313と、を有している。カートリッジ7Dでは、カートリッジ7Aの第1ケース62が第1ケース311に換えられ、受圧板93が受圧板312に換えられ、且つ弁ユニット97が弁ユニット313に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Dは、カートリッジ7Aと同様の構成を有している。
第1ケース311では、図22に示すように、第1壁71に連通孔314が形成されている。また、第1ケース311では、第1壁71に軸受部315が設けられている。第1ケース311は、第1ケース62の弁ユニット97が省略され、且つ連通孔314と軸受部315が形成されていることを除いて、第1ケース62と同様の構成を有している。このため、第1ケース311において、実施例1の第1ケース62と同一の構成については、第1ケース62と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
連通孔314は、第1壁71に形成されており、第1壁71を貫通している。このため、連通孔314を介して凹部65の内側と外側とが通じている。軸受部315は、第1壁71に設けられており、第1壁71からシート部材91側に向かって、すなわち第1壁71から−X軸方向に突出している。軸受部315は、連通孔314よりも−Y軸方向に、すなわち連通孔314よりも第5壁75側に位置している。
受圧板312は、図21に示すように、突出部113を有している。受圧板312は、X軸方向に平面視したときの形状及び大きさが受圧板93とは異なることを除いて、受圧板93と同様の構成を有している。X軸方向に平面視したとき、受圧板312の大きさは、受圧板93に比較して小さい。
弁ユニット313は、図23に示すように、レバーバルブ316と、軸部317と、ばね部材318と、を有している。レバーバルブ316は、弁部321と、レバー部322と、を有している。また、レバーバルブ316には、挿入孔323が形成されている。弁部321は、第1ケース311の連通孔314に重なる位置に設けられており、連通孔314を凹部65側から塞ぐ。挿入孔323は、弁部321よりも−Y軸方向側に形成されている。挿入孔323は、レバーバルブ316をZ軸に沿って貫通している。
レバー部322は、挿入孔323よりも−Y軸方向に、すなわち挿入孔323を挟んで弁部321とは反対側に位置している。レバー部322は、X軸方向に平面視したとき、Y軸に沿って延在している。軸部317は、レバーバルブ316の挿入孔323に挿入される。軸部317は、レバーバルブ316の挿入孔323を貫通した状態で、軸受部315に挿入される。これにより、レバーバルブ316は、軸部317を支点として回動可能に構成されている。
ばね部材318は、軸受部315よりも−Y軸方向に、すなわち軸受部315よりも第5壁75側に配置されている。ばね部材318は、第1壁71とレバーバルブ316のレバー部322との間に配置される。ばね部材318は、レバー部322を−X軸方向に、すなわちレバー部322をシート部材91(図21)側に向かって付勢している。上記の構成により、ばね部材318がレバー部322を付勢することによって、レバーバルブ316の弁部321が、第1壁71側に向かって付勢される。これにより、連通孔314が弁部321によって閉塞される。
レバー部322を第1壁71側に向かって押圧すると、弁部321の姿勢が変化し、弁部321と連通孔314との間に隙間が発生する。これにより、連通孔314が開放される。連通孔314が開放されると、連通孔314を介して凹部65の内部と外部とが連通する。そして、レバー部322の押圧を解除すると、弁部321が第1壁71に向かって押圧され、連通孔314が弁部321によって閉塞される。このように、レバー部322は、弁部321を操作することによって連通孔314を開閉可能な操作部として機能する。
受圧板312の突出部113は、図21に示すように、受圧板312の凹部65側に設けられている。突出部113は、シート部材91が凹部65から離れる方向に向かって、すなわち受圧板312から凹部65側に向かって突出している。突出部113は、カートリッジ7DをX軸方向に平面視したときに、受圧板312のうち、レバーバルブ316のレバー部322(図23)に重なる部位に設けられている。
カートリッジ7Dにおけるインクの流れと、大気の流れについて説明する。図24(A)に示すように、第1ケース311に形成された連通孔314は、レバーバルブ316の弁部321によって塞がれている。連通孔314が弁部321によって塞がれている状態、すなわち弁ユニット313が閉状態であるときの受圧板312と収容部99(凹部65)の内面67との距離が第1の距離L1である。
収容部99内のインク161が消費されていくと、収容部99内の圧力が低下するため、図24(B)に示すように、シート部材91が凹部65内の第1壁71の内面67側に向かって変位する。これにより、受圧板312は、凹部65内の第1壁71の内面67側に向かって変位する。受圧板312が第1壁71の内面67側に向かって変位し、受圧板312と凹部65内の第1壁71の内面67との距離が第2の距離L2に変化すると、受圧板312の突出部113がレバー部322を第1壁71の内面67側に向かって押す。これにより、弁部321の姿勢が変化し、弁部321と連通孔314との間に隙間が発生する。これにより、連通孔314と収容部99とが連通する。これにより、弁ユニット313が開状態になる。弁ユニット313が開状態になると、大気室165にある大気が連通孔314を通って収容部99の内部に流入する。これにより、収容部99内の負圧の絶対値が軽減する(大気圧に近づく)。
受圧板312は、付勢部材95によって第2ケース63側に向かって付勢されている。このため、大気が連通孔314を通って収容部99の内部に流入すると、受圧板312が、付勢部材95からの付勢力によって第2ケース63側に向かって変位する。これにより、受圧板312が凹部65から離れる方向に変位するので、受圧板312の突出部113がレバー部322から離れる。これにより、弁部321が連通孔314を塞ぐ(図24(A))。すなわち、弁ユニット313が閉状態となる。このように、収容部99のインク161の消費に伴って、収容部99内の負圧が大きくなると一時的にレバーバルブ316が開状態になることで収容部99内の圧力を適切な圧力範囲に維持することが可能となる。
カートリッジ7Dにおいて、上述した第2の距離L2は、受圧板312とレバー部322とが当接し弁部321が連通孔314を開放した状態における受圧板312と凹部65との距離に相当する。また、上述した第1の距離L1は、受圧板312の突出部113とレバー部322とが互いに離間した状態、すなわち受圧板312とレバー部322とが当接しない状態における受圧板312と凹部65との距離に相当する。カートリッジ7Dでは、第2の距離L2は、図24(B)に示すように、第3の距離L3よりも大きい。つまり、カートリッジ7Dにおいても、上述した(1)式が成立する。このため、実施例4においても、実施例1と同様の効果が得られる。
また、実施例4においても、実施例1と同様に、突出部113とレバー部322との間の距離を規定することができる。図25に示すように、突出部113とレバー部322との間の距離は、距離L5として定義される。また、レバー部322と凹部65の第1壁71の内面67との間の距離がL4と定義され、突出部113の受圧板312からの突出量がL6と定義される。これらのことから、実施例4においても、実施例1と同様に、上述した(3)式、及び(4)式が成立する。なお、図25では、構成をわかりやすく示すため、付勢部材95の図示が省略されている。
(実施例5)
実施例5におけるカートリッジ7Eについて説明する。カートリッジ7Eは、実施例4におけるカートリッジ7Dの受圧板312及びレバーバルブ316が異なることを除いて、カートリッジ7Dと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Eにおいて、実施例4のカートリッジ7Dと同一の構成については、カートリッジ7Dと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。カートリッジ7Eは、図26に示すように、受圧板331と、レバーバルブ332と、を有している。カートリッジ7Eでは、カートリッジ7Dの受圧板312が受圧板331に換えられており、且つレバーバルブ316がレバーバルブ332に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Eは、カートリッジ7Dと同様の構成を有している。
受圧板331では、受圧板312の突出部113(図25)が省略されている。この点を除いて、受圧板331は、受圧板312と同様の形状や寸法に設定されている。レバーバルブ332には、突出部333が設けられている。カートリッジ7Eにおいても、図27に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。第1の距離L1、第2の距離L2及び第3の距離L3は、それぞれ、実施例1と同様であるので詳細な説明を省略する。カートリッジ7Eにおいても、カートリッジ7Dと同様の効果が得られる。
カートリッジ7Eでは、図28に示すように、凹部65の第1壁71の内面67と突出部333との間の距離が距離L4と定義される。また、カートリッジ7Eでは、受圧板331と突出部333との間の距離が距離L5と定義される。これにより、カートリッジ7Eにおいても、上述した(1)式、(2)式、(3)式、及び(5)式が成立する。なお、図28では、構成をわかりやすく示すため、付勢部材95の図示が省略されている。実施例5において、受圧板331に換えて受圧板312を採用する構成も採用され得る。この構成によれば、突出部113と突出部333とが当接可能である。
(実施例6)
実施例6におけるカートリッジ7Fについて説明する。カートリッジ7Fは、実施例1におけるカートリッジ7Aの第1ケース62及び付勢部材95が異なることを除いて、カートリッジ7Aと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Fにおいて、実施例1のカートリッジ7Aと同一の構成については、カートリッジ7Aと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。カートリッジ7Fは、図29に示すように、第1ケース341と、付勢部材342と、を有している。カートリッジ7Fでは、カートリッジ7Aの第1ケース62が第1ケース341に換えられており、且つ付勢部材95が付勢部材342に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Fは、カートリッジ7Aと同様の構成を有している。
第1ケース341では、第1壁71に台座部343が形成されている。台座部343は、第1壁71から−X軸方向に、すなわち第1壁71からシート部材91側に向かって突出している。台座部343は、第1壁71と付勢部材342との間に設けられている。すなわち、台座部343は、第1壁71のうち、カートリッジ7FをX軸方向に平面視したときに付勢部材342に重なる領域に設けられている。
付勢部材342は、付勢部材95よりも小さい。付勢部材342は、X軸方向に沿った高さ寸法が付勢部材95よりも短いことを除いて、付勢部材95と同様の形状を有している。付勢部材342は、台座部343の−X軸方向、すなわち台座部343のシート部材91側に配置される。つまり、付勢部材342は、台座部343とシート部材91との間に配置される。
カートリッジ7Fにおいても、図30に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。つまり、カートリッジ7Fにおいても、上述した(1)式、(2)式が成立する。また、カートリッジ7Fにおいても、図31に示すように、距離L4、距離L5、及び突出量L6が実施例1と同様に定義される。このため、カートリッジ7Fにおいても、上述した(3)式、(4)式が成立する。カートリッジ7Fにおいても、カートリッジ7Aと同様の効果が得られる。さらに、カートリッジ7Fでは、付勢部材342と第1壁71との間に台座部343が介在するので、付勢部材342を小型化しやすい。これにより、カートリッジ7のリサイクルにおいて、破砕機281にかかる負担を一層軽減しやすい。これにより、破砕刃283の磨耗や損傷の発生を低下させたり、破砕機281の停止や破砕材285の詰まりを軽減したりすることができるので、リサイクル効率を一層高めることができる。
(実施例7)
実施例7におけるカートリッジ7Gについて説明する。カートリッジ7Gは、図32(A)に示すように、第1ケース341と、付勢部材342と、を有している。カートリッジ7Gでは、実施例2におけるカートリッジ7Bの第1ケース62が第1ケース341に換えられており、且つ付勢部材95が付勢部材342に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Gは、カートリッジ7Bと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Gにおいて、実施例2のカートリッジ7Bや実施例6のカートリッジ7Fと同一の構成については、カートリッジ7Bやカートリッジ7Fと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
カートリッジ7Gにおいても、図32(B)に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。つまり、カートリッジ7Gにおいても、上述した(1)式、(2)式が成立する。また、カートリッジ7Gにおいても、図32(A)に示すように、距離L4、及び距離L5が実施例2と同様に定義される。このため、カートリッジ7Gにおいても、上述した(3)式、(5)式が成立する。カートリッジ7Gにおいても、カートリッジ7A〜カートリッジ7Fと同様の効果が得られる。なお、実施例7において、受圧板301に換えて受圧板93を採用する構成も採用され得る。この構成によれば、突出部113と突出部305とが当接可能である。
(実施例8)
実施例8におけるカートリッジ7Hについて説明する。カートリッジ7Hは、図33(A)に示すように、第1ケース341と、付勢部材342と、を有している。カートリッジ7Hでは、実施例3におけるカートリッジ7Cの第1ケース62が第1ケース341に換えられており、且つ付勢部材95が付勢部材342に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Hは、カートリッジ7Cと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Hにおいて、実施例3のカートリッジ7Cや実施例6のカートリッジ7Fと同一の構成については、カートリッジ7Cやカートリッジ7Fと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
カートリッジ7Hにおいても、図33(B)に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。つまり、カートリッジ7Hにおいても、上述した(1)式、(2)式が成立する。また、カートリッジ7Hにおいても、図33(A)に示すように、距離L4、及び距離L5が実施例3と同様に定義される。このため、カートリッジ7Hにおいても、上述した(3)式、(5)式が成立する。カートリッジ7Hにおいても、カートリッジ7A〜カートリッジ7Gと同様の効果が得られる。
(実施例9)
実施例9におけるカートリッジ7Iについて説明する。カートリッジ7Iは、実施例4におけるカートリッジ7Dの第1ケース311及び付勢部材95が異なることを除いて、カートリッジ7Dと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Iにおいて、実施例4のカートリッジ7Dと同一の構成については、カートリッジ7Dと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。カートリッジ7Iは、図34に示すように、第1ケース345と、付勢部材342と、を有している。
カートリッジ7Iでは、カートリッジ7Dの第1ケース311が第1ケース345に換えられており、且つ付勢部材95が付勢部材342に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Iは、カートリッジ7Dと同様の構成を有している。なお、付勢部材342は、実施例6と同一であるので詳細な説明を省略する。第1ケース345では、第1壁71に台座部343が形成されている。台座部342は、実施例6と同一であるので詳細な説明を省略する。
カートリッジ7Iにおいても、図35に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。つまり、カートリッジ7Iにおいても、上述した(1)式、(2)式が成立する。また、カートリッジ7Iにおいても、図36に示すように、距離L4、距離L5、及び突出量L6が実施例4と同様に定義される。このため、カートリッジ7Iにおいても、上述した(3)式、(4)式が成立する。カートリッジ7Iにおいても、カートリッジ7A〜カートリッジ7Hと同様の効果が得られる。なお、図36では、構成をわかりやすく示すため、台座部324の一部と付勢部材342一部との図示が省略されている。
(実施例10)
実施例10におけるカートリッジ7Jについて説明する。カートリッジ7Jは、図37(A)に示すように、第1ケース345と、付勢部材342と、を有している。なお、図37(A)では、構成をわかりやすく示すため、台座部324の一部と付勢部材342一部との図示が省略されている。カートリッジ7Jでは、実施例5におけるカートリッジ7Eの第1ケース311が第1ケース345に換えられており、且つ付勢部材95が付勢部材342に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Jは、カートリッジ7Eと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Jにおいて、実施例5のカートリッジ7Eや実施例9のカートリッジ7Iと同一の構成については、カートリッジ7Eやカートリッジ7Iと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
カートリッジ7Jにおいても、図37(B)に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。つまり、カートリッジ7Jにおいても、上述した(1)式、(2)式が成立する。また、カートリッジ7Jにおいても、図37(A)に示すように、距離L4、及び距離L5が実施例5と同様に定義される。このため、カートリッジ7Jにおいても、上述した(3)式、(5)式が成立する。カートリッジ7Jにおいても、カートリッジ7A〜カートリッジ7Iと同様の効果が得られる。実施例10において、受圧板331に換えて受圧板312を採用する構成も採用され得る。この構成によれば、突出部113と突出部333とが当接可能である。
(実施例11)
実施例11におけるカートリッジ7Kについて説明する。カートリッジ7Kは、実施例9におけるカートリッジ7Iの第1ケース345及び受圧板312が異なることを除いて、カートリッジ7Iと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Kにおいて、実施例9のカートリッジ7Iと同一の構成については、カートリッジ7Iと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。カートリッジ7Kは、図38に示すように、第1ケース351と、受圧板352と、を有している。
カートリッジ7Kでは、カートリッジ7Iの第1ケース345が第1ケース351に換えられており、且つ受圧板312が受圧板352に換えられている。これらの点を除いて、カートリッジ7Kは、カートリッジ7Iと同様の構成を有している。第1ケース351では、第1壁71に台座部353が形成されている。台座部353は、第1壁71から−X軸方向に、すなわち第1壁71からシート部材91側に向かって突出している。台座部353は、第1壁71と付勢部材342との間に設けられている。すなわち、台座部353は、第1壁71のうち、カートリッジ7KをX軸方向に平面視したときに付勢部材342に重なる領域に設けられている。
台座部353は、図39に示すように、第1ケース351をX軸方向に平面視したとき、環状を呈している。このため、台座部353は、筒状を呈しているともみなされ得る。環状を呈する台座部353には、切欠き部354が形成されている。この切欠き部354によって、台座部353の環状の一部が切り欠かれている。台座部353の切欠き部354には、図38に示すように、レバーバルブ316のレバー部322が挿入されている。つまり、カートリッジ7Kでは、レバーバルブ316のレバー部322は、台座部353の切欠き部354内に延在している。
この状態において、第1壁71からレバー部322までのX軸に沿った高さ位置は、第1壁71から台座部353までのX軸に沿った高さ位置よりも低い。このため、レバー部322は、第1壁71から台座部353までのX軸に沿った高さ内に納まっている。これにより、付勢部材342が台座部353に当接しても、付勢部材342とレバー部322との間に隙間が保たれる。よって、付勢部材342とレバー部322とが互いに接触しない。
受圧板352は、突出部113の位置が異なることを除いて、受圧板312と同様の形状及び大きさを有している。受圧板352では、突出部113は、カートリッジ7KをX軸方向に平面視したとき、環状を呈する付勢部材342で囲まれる領域内に位置している。つまり、突出部113は、付勢部材342の配置領域内に位置している。そして、突出部113は、図40(A)に示すように、環状を呈する付勢部材342の内側に挿入される。このとき、突出部113と付勢部材342との間には隙間が保たれる。
カートリッジ7Kにおいても、図40(B)に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。つまり、カートリッジ7Kにおいても、上述した(1)式、(2)式が成立する。また、カートリッジ7Kにおいても、図41に示すように、距離L4、距離L5、及び突出量L6が実施例9と同様に定義される。このため、カートリッジ7Kにおいても、上述した(3)式、(4)式が成立する。カートリッジ7Kにおいても、カートリッジ7A〜カートリッジ7Jと同様の効果が得られる。なお、図41では、構成をわかりやすく示すため、台座部353と付勢部材342との図示が省略されている。カートリッジ7Kでは、突出量L6は、受圧板352と第1壁71との間の距離が第2の距離L2であるとき、図40(B)に示すように、付勢部材342の厚み、すなわち受圧板352と台座部353との間の距離よりも大きい。
なお、実施例11では、カートリッジ7KをX軸方向に平面視したとき、受圧板352の面積が台座部353の面積、すなわち台座部353の配置領域と同等、またはそれよりも小さいものとする構成も採用され得る。これによれば、受圧板352を小型化することができる。これにより、シート部材91のうち受圧板352に支持されてない領域の面積を大きくすることができる。このため、当該領域の変化を比較的大きくすることができる。つまり、受圧板352の突出部113とレバー部322とを確実に当接させるための、シート部材91の変化量を十分に確保することができる。
(実施例12)
実施例12におけるカートリッジ7Lについて説明する。カートリッジ7Lは、実施例10におけるカートリッジ7Jの第1ケース345が異なることを除いて、カートリッジ7Jと同様の構成を有している。このため、カートリッジ7Lにおいて、実施例10のカートリッジ7Jと同一の構成については、カートリッジ7Jと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。カートリッジ7Lは、図42(A)に示すように、第1ケース351を有している。カートリッジ7Lでは、カートリッジ7Jの第1ケース345が第1ケース351に換えられている。この点を除いて、カートリッジ7Lは、カートリッジ7Jと同様の構成を有している。第1ケース351は、実施例11と同様であるので、詳細な説明を省略する。
カートリッジ7Lにおいても、図42(B)に示すように、第2の距離L2>第3の距離L3となる。つまり、カートリッジ7Lにおいても、上述した(1)式、(2)式が成立する。また、カートリッジ7Lにおいても、図43に示すように、距離L4、及び距離L5が実施例10と同様に定義される。このため、カートリッジ7Lにおいても、上述した(3)式、(5)式が成立する。カートリッジ7Lにおいても、カートリッジ7A〜カートリッジ7Iと同様の効果が得られる。なお、図43では、構成をわかりやすく示すため、台座部353と付勢部材342との図示が省略されている。なお、実施例12において、受圧板331に換えて受圧板352を採用する構成も採用され得る。この構成によれば、突出部113と突出部333とが当接可能である。また、実施例12において、カートリッジ7LをX軸方向に平面視したとき、受圧板331の面積が台座部353の面積よりも小さい構成も採用され得る。
(変形例1)
実施例6において、台座部343を受圧板93に設ける構成も採用され得る。実施例6において、台座部343を受圧板93に設ける構成を変形例1として説明する。変形例1のカートリッジ7Mでは、図44に示すように、第1ケース62が採用されている。また、カートリッジ7Mでは、受圧板93に台座部343が設けられている。付勢部材342は、台座部343と第1壁71との間に配置されている。変形例1のカートリッジ7Mにおいても、実施例6のカートリッジ7Fと同様の効果が得られる。
(変形例2)
実施例7において、台座部343を受圧板301に設ける構成も採用され得る。実施例7において、台座部343を受圧板301に設ける構成を変形例2として説明する。変形例2のカートリッジ7Nでは、図45に示すように、第1ケース62が採用されている。また、カートリッジ7Nでは、受圧板301に台座部343が設けられている。付勢部材342は、台座部343と第1壁71との間に配置されている。変形例2のカートリッジ7Nにおいても、実施例7のカートリッジ7Gと同様の効果が得られる。
(変形例3)
実施例8において、台座部343を受圧板301に設ける構成も採用され得る。実施例8において、台座部343を受圧板301に設ける構成を変形例3として説明する。変形例3のカートリッジ7Oでは、図46に示すように、第1ケース62が採用されている。また、カートリッジ7Oでは、受圧板301に台座部343が設けられている。付勢部材342は、台座部343と第1壁71との間に配置されている。変形例3のカートリッジ7Oにおいても、実施例8のカートリッジ7Hと同様の効果が得られる。
(変形例4)
実施例9において、台座部343を受圧板312に設ける構成も採用され得る。実施例9において、台座部343を受圧板312に設ける構成を変形例4として説明する。変形例4のカートリッジ7Pでは、図47に示すように、第1ケース311が採用されている。また、カートリッジ7Pでは、受圧板312に台座部343が設けられている。付勢部材342は、台座部343と第1壁71との間に配置されている。変形例4のカートリッジ7Pにおいても、実施例9のカートリッジ7Iと同様の効果が得られる。
(変形例5)
実施例10において、台座部343を受圧板331に設ける構成も採用され得る。実施例10において、台座部343を受圧板331に設ける構成を変形例5として説明する。変形例5のカートリッジ7Qでは、図48に示すように、第1ケース311が採用されている。また、カートリッジ7Qでは、受圧板331に台座部343が設けられている。付勢部材342は、台座部343と第1壁71との間に配置されている。変形例10のカートリッジ7Qにおいても、実施例10のカートリッジ7Jと同様の効果が得られる。なお、図48では、構成をわかりやすく示すため、台座部343の一部と付勢部材342の一部との図示が省略されている。
(変形例6)
実施例2、実施例3、実施例7、及び実施例8では、それぞれ、受圧板301がシート部材91の凹部65側に設けられている。しかしながら、受圧板301の配置は、これに限定されない。受圧板301の配置としては、例えば、図49に示すように、シート部材91の凹部65側とは反対側、すなわちシート部材91の第2ケース63側に配置する構成も採用され得る。受圧板301をシート部材91の凹部65側とは反対側に配置する構成では、受圧板301は、シート部材91を介してレバー部106に当接する。この変形例6においても、実施例2、実施例3、実施例7、及び実施例8のそれぞれと同様の効果が得られる。なお、変形例6において、第1ケース62が壁部に対応する。
(変形例7)
実施例5、実施例10、及び実施例12では、それぞれ、受圧板331がシート部材91の凹部65側に設けられている。しかしながら、受圧板331の配置は、これに限定されない。受圧板331の配置としては、例えば、図50に示すように、シート部材91の凹部65側とは反対側、すなわちシート部材91の第2ケース63側に配置する構成も採用され得る。受圧板331をシート部材91の凹部65側とは反対側に配置する構成では、受圧板331は、シート部材91を介してレバー部322に当接する。この変形例6においても、実施例5、実施例10、及び実施例12のそれぞれと同様の効果が得られる。なお、変形例7において、第1ケース62が壁部に対応する。
(変形例8)
変形例6、及び変形例7のそれぞれにおいて、図51に示すように、付勢部材95を第2ケース63とシート部材91との間に配置する構成も採用され得る。この変形例8では、付勢部材95は、第2ケース63と受圧板301(受圧板331)との間に配置される。変形例8では、付勢部材95のうち、第2ケース63に当接する側の端部が第2ケース63に固定されている。また、付勢部材95のうち、受圧板301(受圧板331)に当接する側の端部が受圧板301(受圧板331)に固定されている。そして、付勢部材95は、受圧板301(受圧板331)を、受圧板301(受圧板331)が凹部65から離れる方向に、すなわち第2ケース63側に向かって付勢している。別の観点では、付勢部材95は、受圧板301(受圧板331)を、受圧板301(受圧板331)が凹部65から離れる方向に、すなわち第2ケース63側に向かって引っ張っている。この変形例8においても、上記の各実施例や各変形例と同様の効果が得られる。なお、変形例8において、第1ケース62が壁部に対応する。
(変形例9)
変形例9のインク供給システム500は、図52に示すように、上記各実施例、各変形例におけるカートリッジ7と、タンク501と、チューブ503と、を有している。このインク供給システム500は、液体噴射システム1(図1)に適用され得る。インク供給システム500において、カートリッジ7は、第1液体収容部の一例である。また、タンク501は、第2液体収容部の一例である。タンク501には、インクが収容される。インク供給システム500では、カートリッジ7に収容され得るインクの容量よりも多くのインクをタンク501に収容することができる。タンク501は、ホルダー25(図2)から独立して設けられる。タンク501の設置場所は、ホルダー25から独立していれば、プリンター5を覆う筐体(図示せず)の外部及び内部のいずれも採用され得る。
チューブ503は、タンク501とカートリッジ7との間をつないでいる。タンク501の内部と、カートリッジ7の内部とが、チューブ503を介して連通している。インク供給システム500において、カートリッジ7とチューブ503とが、図53に示すように、弁ユニット97の連通孔104に連通する接続部505を介して接続される構成が採用され得る。この構成によれば、シート部材91が変位することによって弁ユニット97が開状態に変化すると、タンク501から連通孔104を介してインクが収容部99内に供給される。収容部99内にインクが供給されると、弁ユニット97が閉状態に変化し、インクの供給が停止する。このように、チューブ503が接続部505に接続される構成によれば、収容部99内のインクの量に応じてタンク501からカートリッジ7にインクを供給したり、供給を停止したりすることができる。
なお、チューブ503は、可撓性を有している。このため、タンク501がホルダー25から独立して設けられていても、キャリッジ17(図1)の変位が妨げられない。このインク供給システム500によれば、カートリッジ7が収容可能なインク容量よりも多くのインクを印刷ヘッド19に供給し続けることができる。このため、カートリッジ7の交換頻度を軽減することができる。なお、タンク501内のインクが減少したり、なくなったりした場合、作業者は、タンク501を新たなタンク501に交換することができる。これにより、新たなタンク501に収容されたインクを利用することができる。また、作業者は、タンク501内のインクが減少したり、なくなったりした場合、タンク501に新たなインクを補充することもできる。これにより、タンク501に補充された新たなインクを利用することができる。
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置及びそのカートリッジにも適用することができる。例えば、以下のような各種の印刷装置及びそのカートリッジに適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材を噴射する印刷装置。(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材を噴射する印刷装置。(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する印刷装置。(5)精密ピペットとしての試料印刷装置。(6)潤滑油の印刷装置。(7)樹脂液の印刷装置。(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する印刷装置。(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する印刷装置。(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する印刷装置。(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える印刷装置。
なお、「液滴」とは、印刷装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、「液体」とは、印刷装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。上記のような「液体」を、「液状体」とも表現することができる。液体や液状体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
1…液体噴射システム、5…プリンター、7,7A,7B,7C,7D,7E,7F,7G,7H,7I,7J,7K,7L,7M,7N,7O,7P,7Q…カートリッジ、11…紙送りローラー、13…キャリッジモーター、15…駆動ベルト、17…キャリッジ、19…印刷ヘッド、21…制御部、23…フレキシブルケーブル、25…ホルダー、25A…底部、27…接点機構、31…凹部、33…導入部、35…レバー、37…係合穴、41…側壁、43…側壁、45…側壁、47…側壁、51…流路、53…筒状部、55…フィルター、57…パッキン、61…ケース、62…第1ケース、63…第2ケース、65…凹部、67…内面、71…第1壁、72…第2壁、73…第3壁、74…第4壁、75…第5壁、76…第6壁、77…第7壁、85…供給孔、86…囲壁、87…突起部、88…突起部、91…シート部材、93…受圧板、95…付勢部材、97…弁ユニット、98…接合部、99…収容部、101…カバーバルブ、102…レバーバルブ、103…ばね部材、104…連通孔、105…弁部、106…レバー部、111…通気孔、113…突出部、131…板ばね、133…フォーム、135…フィルター、137…凹部、141…回路基板、143…端子、161…インク、163…大気連通孔、165…大気室、281…破砕機、283…破砕刃、285…破砕材、285R…破砕材、287…水槽、288…水、289…撹拌機、301…受圧板、303…レバーバルブ、305…突出部、307…レバーバルブ、311…第1ケース、312…受圧板、313…弁ユニット、314…連通孔、315…軸受部、316…レバーバルブ、317…軸部、318…ばね部材、321…弁部、322…レバー部、323…挿入孔、331…受圧板、332…レバーバルブ、333…突出部、341…第1ケース、342…付勢部材、343…台座部、345…第1ケース、351…第1ケース、352…受圧板、353…台座部、354…切欠き部、355…付勢部材、500…インク供給システム、501…タンク、503…チューブ、505…接続部、P…印刷用紙。

Claims (13)

  1. 液体を収容可能な凹部を有し、且つ前記凹部の外側に通じる連通孔が形成された筐体と、
    可撓性を有し、前記凹部を覆った状態で前記筐体に接合されるシート部材と、
    前記凹部と前記シート部材との間に配置され、前記シート部材を支持する支持部と、
    前記凹部と前記シート部材との間に配置され、前記支持部が前記凹部から離れる方向である第1方向に前記支持部を付勢可能な付勢部材と、
    前記連通孔を封止可能な弁部と、
    前記弁部を操作することによって前記連通孔を開閉可能な操作部と、を備え、
    前記操作部の少なくとも一部が、前記支持部と前記凹部との間に位置しており、
    前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態における前記支持部と前記凹部との前記第1方向の距離は、前記支持部と前記操作部とが当接しない状態から前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態に変化する過程における前記付勢部材の前記第1方向の弾性変形量より大きい、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  2. 請求項1に記載の液体収容容器であって、
    前記支持部は、前記第1方向とは反対の第2方向に突出する突出部を有し、
    前記突出部と前記操作部とが当接することで前記弁部が前記連通孔を開放する、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  3. 請求項1に記載の液体収容容器であって、
    前記操作部は、前記第1方向に突出する突出部を有し、
    前記突出部と前記支持部とが当接することで前記弁部が前記連通孔を開放する、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記凹部は、前記第1方向に突出する台座部を有し、
    前記付勢部材は、前記台座部と前記支持部との間に配置される、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  5. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記支持部は、前記第1方向とは反対の第2方向に突出する台座部を有し、
    前記付勢部材は、前記台座部と前記凹部との間に配置される、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  6. 請求項4に記載の液体収容容器であって、
    前記第1方向に前記液体収容容器を平面視したとき、
    前記突出部は、前記付勢部材の配置領域内に位置し、
    前記第1方向における前記突出部の長さは、前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態における前記付勢部材の前記第1方向における厚みより長い、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  7. 請求項5に記載の液体収容容器であって、
    前記第1方向に前記液体収容容器を平面視したとき、
    前記支持部の重心は、前記付勢部材の配置領域内に位置する、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  8. 請求項5または6に記載の液体収容容器であって、
    前記第1方向に前記液体収容容器を平面視したとき、
    前記支持部の面積は、前記台座部の面積より小さい、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  9. 液体を収容可能な凹部を有し、且つ前記凹部の外側に通じる連通孔が形成された筐体と、
    可撓性を有し、前記凹部を覆った状態で前記筐体に接合されるシート部材と、
    前記シート部材の前記凹部側とは反対側から前記シート部材を覆った状態で前記凹部に対向配置される壁部と、
    前記壁部と前記シート部材との間に配置され、前記シート部材を支持する支持部と、
    前記壁部と前記支持部との間に配置され、前記支持部が前記凹部から離れる方向である第1方向に前記支持部を付勢可能な付勢部材と、
    前記連通孔を封止可能な弁部と、
    前記弁部を操作することによって前記連通孔を開閉可能な操作部と、を備え、
    前記操作部の少なくとも一部が、前記シート部材と前記凹部との間に位置し、且つ前記第1方向に前記支持部を平面視したときに前記支持部に重なっており、
    前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態における前記支持部と前記凹部との前記第1方向の距離は、前記支持部と前記操作部とが当接しない状態から前記支持部と前記操作部とが当接し前記弁部が前記連通孔を開放した状態に変化する過程における前記付勢部材の前記第1方向の弾性変形量より大きい、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  10. 請求項9に記載の液体収容容器であって、
    前記操作部は、前記第1方向に突出する突出部を有し、
    前記支持部が前記シート部材を介して前記突出部に当接することで、前記弁部が前記連通孔を開放する、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記支持部と前記筐体とは、それぞれ、前記液体の比重および水の比重よりも小さい比重を有する材料で構成され、
    前記付勢部材は、前記液体の比重および水の比重よりも大きい比重を有する材料で構成されている、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  12. 請求項1から11までのいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記支持部と前記筐体とは、樹脂を含む材料で構成され、
    前記付勢部材は、金属を含む材料で構成される、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  13. 請求項1から12までのいずれか一項に記載の液体収容容器を第1液体収容部とするとき、
    前記第1液体収容部と、
    前記第1液体収容部に前記液体を供給可能な第2液体収容部と、
    前記第1液体収容部と前記第2液体収容部とを連通可能な液体供給管と、
    前記第1液体収容部から供給された前記液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、を備え、
    前記第1液体収容部には、前記液体供給管を接続可能な接続部が設けられており、
    前記接続部は、前記連通孔を介して前記シート部材と前記凹部との間の空間に通じており、
    前記液体供給管が、前記接続部に接続され、且つ前記接続部を介して前記シート部材と前記凹部との間の空間に前記液体を供給可能に構成されている、
    ことを特徴とする液体噴射システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020175674A (ja) * 2016-02-05 2020-10-29 珠海納思達企業管理有限公司 インクカートリッジ

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