JP6496607B2 - 直流電源装置、並びにそれを用いる空気調和機 - Google Patents

直流電源装置、並びにそれを用いる空気調和機 Download PDF

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本発明は、交流電圧を直流電圧に変換する直流電源装置、並びにそれを用いる空気調和機に関する。
電車、自動車、空気調和機等には、交流電圧を直流電圧に変換する直流電源装置(直流電源装置)が搭載されている。そして、直流電源装置から出力される直流電圧をインバータによって所定周波数の交流電圧に変換し、この交流電圧がモータ等の負荷に印加される。
このような直流電源装置において、電力変換効率を高めて省エネルギー化を図ることが求められている。電力変換効率を高める手段として、例えば、特許文献1に記載されるような従来技術が知られている。
本従来技術においては、コンバータ回路にMOSFETを使用した同期整流回路が提案されている。その回路構成は、直流電圧の正極側に第1のMOSFETのドレインが接続され、負極側に第2のMOSFETのソースが接続された構成となっている。そして、第1のMOSFETのソースと第2のMOSFETのドレインが接続されている。
特許第5349636号公報
上記従来技術のように平滑コンデンサの正極側に第1のMOSFETを接続し、平滑コンデンサの負極側に第2のMOSFETを接続して同期整流を行う構成においては、平滑コンデンサの正極側に接続された第1のMOSFETを駆動するには、第1のMOSFETのソース電位を基準とした電源回路が必要となる。しかしながら、上記従来技術では、第1のMOSFETすなわちハイサイド素子の駆動電圧を確保して、安定的に同期整流制御を行うことについては考慮されていない。
そこで、本発明は、ハイサイド素子の駆動電圧を確保し、安定的に同期整流制御を行うことが可能な直流電源装置並びにそれを用いて信頼性が向上される空気調和機を提供する。
上記課題を解決するために、本発明による直流電源装置は、第一のダイオードのアノードと第二のダイオードのカソードが接続され、第一のMOSFETのソースと第二のMOSFETのドレインが接続され、第一のダイオードのカソードと第一のMOSFETのドレインが平滑コンデンサの正極側に接続され、第二のダイオードのアノードと第二のMOSFETのソースが平滑コンデンサの負極側に接続され、第一のダイオードと第二のダイオードとの接続点と、第一のMOSFETと第二のMOSFETとの接続点に、リアクトルを介して、交流電源が接続され、第一のMOSFETおよび第二のMOSFETのスイッチングにより、交流電源の交流電圧を直流電圧に変換するものであって、第一のMOSFETおよび第二のMOSFETが、交流電圧の極性に応じて、同期整流動作をするようにスイッチングされる全波整流動作モードと、第一のMOSFETおよび第二のMOSFETが、交流電圧の半サイクルにおいて、相補的に所定回数オン・オフスイッチングされる部分スイッチング動作モードと、第一のMOSFETおよび第二のMOSFETが、所定の周波数で相補的にオン・オフスイッチングされる高速スイッチング動作モードと、を有し、さらに、第一のMOSFETの制御電源となるブートストラップ回路を備え、ブートストラップ回路のコンデンサが、第二のMOSFETがスイッチングされてオンする時に充電される。
また、上記課題を解決するために、本発明による空気調和機は、交流電動機によって圧縮機が駆動される電動圧縮機と、電動圧縮機に交流電力を供給するインバータ回路と、インバータ回路を負荷とする直流電源装置と、を備え、電動圧縮機によって圧縮される冷媒が冷凍サイクルに循環するものであって、直流電源装置が、上記本発明による直流電源装置である。
本発明によれば、第一のMOSFETの制御電源となるブートストラップ回路を備え、ブートストラップ回路のコンデンサが、全波整流動作モード、部分スイッチング動作モードおよび高速スイッチング動作モードにおいて第二のMOSFETがオンする時に充電されることにより、ハイサイド素子である第一のMOSFETの駆動電圧を確保し、安定的に同期整流制御を行うことが可能となる。これにより、直流電源装置、並びにそれを用いる空気調和機の効率が向上すると共に、信頼性が向上する。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1である直流電源装置の構成図である。 交流電源電圧の極性が正の時に主回路に流れる電流の経路を示す。 交流電源電圧の極性が負の時に主回路に流れる電流の経路を示す。 交流電源電圧の極性が正の場合に主回路に流れる力率改善電流の経路を示す。 交流電源電圧の極性が負の場合に主回路に流れる力率改善電流の経路を示す。 交流電源電圧の正のサイクルにおける、MOSFETの駆動パルスと電源電圧および主回路電流の関係を示す。 交流電源電圧の正の半サイクルにおけるMOSFETの通流率の時間変化を示す。 電源電圧瞬時値および回路電流瞬時値の時間変化を示す。 電流位相遅れを考慮した場合および考慮しない場合におけるMOSFETの通流率の時間変化を示す。 ブートストラップ回路におけるコンデンサの充電電流の経路を示す。 交流電源電圧の極性が正の場合について、ブートストラップ回路のコンデンサが充電される時における、主回路電流の経路およびブートストラップ回路における充電電流の経路を示す。 交流電源電圧の極性が負の場合について、ブートストラップ回路のコンデンサが充電される時における、主回路電流の経路およびブートストラップ回路における充電電流の経路を示す。 図10に示した本実施例1の直流電源装置の主回路部と交流電源の電圧波形を示す。 図10に示した本実施例1の直流電源装置の主回路部と交流電源の電圧波形を示す。 本実施例1におけるMOSFETのゲート駆動回路部を示す。 充電時に動作する回路部分を示す。 放電時に動作する回路部分を示す。 放電時に動作する回路部分を示す。 ブートストラップ回路のコンデンサの充電時定数切替手段を示す。 ブートストラップ回路のコンデンサの充電時定数切替手段を示す。 実施例2の空気調和機の冷暖房サイクル構成図である。 実施例2の空気調和機の室外機の外観図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の実施例1である直流電源装置の構成図である。
まず、本図1を用いて、本実施例1の回路構成および各部の構成について説明する。
本実施例1の直流電源装置は、交流電源Vsから供給される交流電圧を直流電圧に変換し、この直流電圧を負荷H(インバータ、モータ等)に出力するコンバータである。直流電源装置は、その入力側が交流電源Vsに接続され、出力側が負荷Hに接続されている。
図1に示すように、直流電源装置は、リアクトルL1と、平滑コンデンサC1と、ダイオードD1,D2とMOSFET Q1,Q2と、電流検出部11と、電流制御ゲイン制御部12と、交流電圧検出部13と、ゼロクロス判定部14と、負荷検出部15と、昇圧比制御部16と、直流電圧検出部17と、制御部18と、を備えている。
ダイオードD1のアノードは、ダイオードD2のカソードに接続され、その接続点P1は配線haを介して交流電源Vsに接続されている。なお、配線haは、その一端がリアクトルL1を介して交流電源Vsに接続され、他端が接続点P1に接続されている。
MOSFET Q1のソースは、MOSFET Q2のドレインに接続され、その接続点P2は配線hbを介して交流電源Vsに接続されている。なお、配線hbは、その一端が電流検出部11を介して交流電源Vsに接続され、他端が接続点P2に接続されている。
ダイオードD2のアノードはMOSFET Q2のソースに接続されている。MOSFET Q1のドレインはダイオードD1のカソードに接続されている。また、ダイオードD1のカソードとMOSFET Q1のドレインは、配線hcを介して平滑コンデンサC1の正極に接続されている。さらにダイオードD2のアノードとMOSFET Q2のソースは平滑コンデンサC1の負極に接続されている。
リアクトルL1は、交流電源Vsから供給される電力をエネルギーとして蓄え、さらにこのエネルギーを放出することで昇圧を行うものである。リアクトルL1は、配線ha上に設けられている。すなわち、リアクトルL1は交流電源Vsと接続点P1の間に接続される。
平滑コンデンサC1は、ダイオードD1,D2やMOSFET Q1,Q2によって整流された電圧を平滑化して直流電圧にするものであり、配線hc,hdを介して直流電源装置の出力側に接続されている。
MOSFET Q1,Q2は後記するコンバータ制御部18からの指令によってオン・オフ制御される。なお、スイッチング素子としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を用いることにより、スイッチングを高速で行うことができるとともに、ダイオードに比較して電圧降下の小さいMOSFETに整流電流を流す、同期整流制御を行うことが可能になるので、回路損失を低減できる。 また、オン抵抗の小さいスーパージャンクションMOSFETを用いれば、導通損失を低減することが可能である。
なお、MOSFET Q1,Q2は、素子内部に、それぞれ寄生ダイオードD11,D21を有している。これらの寄生ダイオードは、MOSFETに逆並列に接続されるダイオード(例えば、環流ダイオード)として適宜用いることができる。しかし、本実施例1におけるMOSFET Q1,Q2の寄生ダイオードD11,D21には、後述する部分スイッチング動作や高速スイッチング動作において逆回復電流が発生する。従って、逆回復時間(trr)が小さいMOSFETを使用すれば、スイッチング損失を低減することができる。また、ダイオードD1,D2については、本実施例1の回路動作において逆回復電流が発生しないので、逆回復特性についてはあまり考慮せず、順方向電圧小さいものを用いることができる。例えば、一般的な整流ダイオードや高耐圧のショットキーバリアダイオードを使用することで、回路の導通損失を低減することできる。
電流検出部11は、配線ha,hbを介して流れる電流を検出するものであり、配線hbに設けられている。なお、本実施例1では、電流検出部11として電流トランス(CT)を用いるが、ホール素子やシャント抵抗などを用いてもよい。
電流制御ゲイン制御部12は、回路電流実効値Isと昇圧比aから設定される電流制御ゲインKpを制御する。このときKp×Isを一定値に制御することで、交流電源電圧のa倍に昇圧された直流電圧が得られる。
交流電圧検出部13は、配線ha,hbに接続され、交流電源Vsから印加される交流電源電圧を検出する。交流電圧検出部13は、電圧検出値をゼロクロス判定部14に出力する。ゼロクロス判定部14は、交流電圧検出部13による電圧検出値に基づいて、交流電源電圧の値の正負が切り替わったか(つまり、ゼロクロス点に達したか)否かを判定する。例えば、ゼロクロス判定部14は、交流電源電圧が正の期間中には制御部18に信号‘1’を出力し、電源電圧が負の期間中にはコンバータ制御部18に‘0’の信号を出力する。すなわち、ゼロクロス判定部14は、交流電源電圧のゼロクロス点において、出力信号を1から0へ、あるいは0から1へ切り替える。
負荷検出部15は、例えばシャント抵抗であり、負荷Hに供給される負荷電流を検出する。負荷検出部15は、負荷電流検出値を昇圧比制御部16に出力する。なお、負荷Hがモータである場合、負荷検出部15としてロータリエンコーダのような速度センサを用いてモータの回転速度を検出し、この回転速度から負荷電流値を推定するようにしてもよい。この場合、負荷検出部15自体、あるいは後段の昇圧比制御部16によって、負荷電流値が推定される。
昇圧比制御部16は、負荷検出部15による負荷電流検出値に基づいて直流電圧の昇圧比aを設定し、設定された昇圧比aを制御部18に出力する。そして、制御部18は、昇圧比制御部16から入力した昇圧比aに応じた目標電圧まで直流出力電圧を昇圧するように駆動パルスを作成して、MOSFET Q1,Q2に出力することにより、MOSFET Q1,Q2のスイッチング制御を行う。なお、本実施例1において、制御部18は、PWM(Pulse Width Modulation)方式により、駆動パルスとしてPWMパルスを作成する。
直流電圧検出部17は、平滑コンデンサC1の電圧(直流電圧)を検出する。直流電圧検出部17の正側および負側が、それぞれ配線hcおよび配線hdに接続されている。直流電圧検出部17は、直流電圧検出値を制御部18に出力する。なお、直流電圧検出部17の直流電圧検出値は、制御部18において、負荷Hに印加される直流電圧が所定の目標値に達しているか否かを判定するために用いられる。
制御部18は、例えば、マイクロコンピュータ(Microcomputer)によって構成される。この場合、CPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)に記憶された制御用プログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)に展開し、直流電源装置を制御するための各種処理を実行する。制御部18は、電流検出部11、電流制御ゲイン制御部12、ゼロクロス判定部14、昇圧比制御部16および直流電圧検出部17から入力される情報に基づいて、MOSFET Q1,Q2をオン・オフ制御する。
MOSFET Q1の駆動回路は、抵抗R1、ダイオードD3、コンデンサC2、ドライブ回路K1、ゲート抵抗Rg11および抵抗Rg12から構成されている。ドライブ回路K1は、充電されたコンデンサC2を直流電圧源として、制御部18からの駆動パルスに応じてMOSFET Q1のゲート制御信号を作成する。ドライブ回路K1によって作成されたゲート制御信号は、ゲート抵抗Rg11および抵抗Rg12を介してMOSFET Q1の制御端子(ゲート端子)に与えられる。
また、MOSFET Q2の駆動回路は、直流電圧源E、ドライブ回路K2、ゲート抵抗Rg21および抵抗Rg22から構成されている。ドライブ回路K2は、直流電圧源Eを制御電源として、制御部18からの駆動パルスに応じてMOSFET Q2のゲート制御信号を作成する。ドライブ回路K1によって作成されたゲート制御信号は、ゲート抵抗Rg21および抵抗Rg22を介してMOSFET Q2の制御端子(ゲート端子)に与えられる。
なお、ドライブ回路K1,K2としては、例えば、モータ駆動用の高耐圧IC等が用いられる。
MOSFET Q1,Q2の内、ハイサイド側のMOSFET Q1を駆動するには、MOSFET Q1のソースを基準電位とした直流電圧源が用いられる。このため、本実施例1においては、MOSFET Q1の制御電源として抵抗R1、ダイオードD3およびコンデンサC2から成るブートストラップ回路を用いる。このブートストラップ回路において、ローサイド側のMOSFET Q2がオンする時、ローサイド側のMOSFET Q2の制御電源である直流電圧源EによりコンデンサC2が充電される。この充電されたコンデンサC2が、上記のように、ハイサイド側のMOSFET Q1を駆動するための直流電圧源となる。なお、ブートストラップ回路の詳細な動作については後記する。
次に、本実施例1の直流電源装置の動作について図2〜7を用いて説明する。
本実施例1の直流電源装置は、後記するように、三つの動作モード、すなわち、全波整流、部分スイッチングおよび高速スイッチングという動作モードを有する。これら三つの動作モードにおいては、MOSFET Q1,Q2による同期整流制御が用いられる。同期整流制御とは、交流電源電圧Vsの位相に合わせてMOSFET Q1,Q2のスイッチング制御を行うことで、回路の導通損失低減を行う制御手段である。
そこで、まず、本実施例1における同期整流制御について説明する。
図2は、交流電源電圧の極性が正(Vs>0)の時において、直流電源装置の主回路に流れる電流の経路を示す。
図2に示すように、主回路電流は、交流電源Vs、リアクトルL1、ダイオードD1、平滑コンデンサC1、MOSFET Q2、交流電源Vsを順に通る経路(図2中の矢印参照)にて流れる。このとき、MOSFET Q1はオフ状態、MOSFET Q2はオン状態である。ここで、MOSFET Q2の寄生ダイオードD21も電流経路になり得る。しかし、MOSFET Q2はオン状態であるため、主回路電流は、MOSFET Q2においてチャネルを含むオン抵抗の低い領域を流れ、寄生ダイオーD21にはほとんど流れない。このため、半導体素子を含む主回路部の導通損失を低減することができる。
図3は、交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の時において、直流電源装置の主回路に流れる電流の経路を示す。
図3に示すように、主回路電流は、交流電源Vs、MOSFET Q1、平滑コンデンサC1、ダイオードD2、リアクトルL1、交流電源Vsを順に通る経路(図3中の矢印参照)にて流れる。このとき、MOSFET Q1はオン状態、MOSFET Q2はオフ状態である。ここで、MOSFET Q1の寄生ダイオードD11も電流経路になり得る。しかし、MOSFET Q1はオン状態であるため、主回路電流は、MOSFET Q1においてチャネルを含むオン抵抗の低い領域を流れ、寄生ダイオーD11にはほとんど流れない。このため、半導体素子を含む主回路部の導通損失を低減することができる。
次に、直流電源装置主回路の三つの動作モード、すなわち、全波整流、部分スイッチングおよび高速スイッチングについて説明する。
まず、全波整流について説明する。
全波整流において、交流電源電圧の極性が正(Vs>0)の場合、MOSFET Q1は常時オフ状態、MOSFET Q2は常時オン状態にし、交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の場合、MOSFET Q1は常時オン状態、MOSFET Q2は常時オフ状態にする。主回路電流は、前者および後者の場合において、それぞれ図2および図3に示したように流れる。すなわち、全波整流において、上述したような同期整流制御が行われるので、直流電源装置の主回路の損失を低減できる。
MOSFET Q1,Q2は相補的にオン・オフ制御されるが、ゼロクロス判定部14によって判定されるゼロクロスタイミングにて、オン状態およびオフ状態を切り替える。すなわち、交流電源電圧の極性が正から負に切り替わるゼロクロスタイミングで、MOSFET Q1をオフ状態からオン状態に切り替え、MOSFET Q2をオン状態からオフ状態に切り替える。また、交流電源電圧の極性が負から正に切り替わるゼロクロスタイミングで、MOSFET Q1をオン状態からオフ状態に切り替え、MOSFET Q2をオフ状態からオン状態に切り替える。
なお、MOSFET Q1,Q2のオン状態およびオフ状態を切り替える際に、MOSFET Q1,Q2のスイッチング特性によっては、MOSFET Q1,Q2が共にオフ状態となる期間すなわちデッドタイムを設定しても良い。これにより、MOSFET Q1,Q2が同時にオン状態となってMOSFET Q1,Q2に過大な電流が流れることが防止できる。
次に、部分スイッチングについて説明する。
本実施例1においては、負荷Hの消費電力が大きくなると、平滑コンデンサC1の直流電圧を昇圧する。また、主回路に流れる電流はリアクトルL1の特性によって正弦波に対して歪み波形となるため、負荷Hへ出力する電力が大きくなり、交流電源からの入力電流が増えると、力率が低下し、このため高調波電流も増大する。そこで、本実施例1では、交流電源電圧の半サイクルにおいて、MOSFET Q1,Q2の相補的なスイッチングを所定の複数回数繰り返す部分スイッチング動作により、直流電圧を昇圧すると共に力率を改善する。
図4は、交流電源電圧の極性が正(Vs>0)の場合に、直流電源装置の主回路に流れる力率改善電流の経路を示す。また、図5は、交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の場合に、直流電源装置の主回路に流れる力率改善電流の経路を示す。
図4に示すように、交流電源電圧の極性が正の場合、力率改善電流は、交流電源Vs、リアクトルL1、ダイオードD1、MOSFET Q1、交流電源Vsを順に通る経路(図4中の矢印参照)で、主回路中を流れる。このとき、MOSFET Q1はオン状態であり、MOSFET Q2はオフ状態である。
また、図5が示すように、交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の場合、力率改善電流は、交流電源Vs、MOSFET Q2、ダイオードD2、リアクトルL1、交流電源Vsを順に通る経路(図5中の矢印参照)で、主回路中を流れる。このとき、MOSFET Q1はオフ状態であり、MOSFET Q2はオン状態である。
これら力率改善電流が流れることにより、交流電源Vsからの入力電流の波形が正弦波に近くなるので、交流電源側の力率が向上する。
さらに、MOSFET Q1およびMOSFET Q2の一方がオンして、かつ他方がオフして、主回路に力率改善電流Ispが流れたとき、リアクトルL1には、式(1)で表される電気的エネルギーが蓄積される。
W=(1/2)・L1・Isp 2 … (1)
その後、一方がオフして、かつ他方がオンすることで、リアクトルL1に蓄えられたエネルギーが平滑コンデンサC1に放出されることにより、直流電圧が昇圧される。
上記のように、Vs>0の場合、MOSFET Q1が昇圧チョッパ動作し、MOSFET Q2が同期整流動作する。また、Vs<0の場合、MOSFET Q2が昇圧チョッパ動作し、MOSFET Q1が同期整流動作する。
部分スイッチング動作について、図6を用いて、さらに詳細に説明する。
図6は、交流電源電圧Vsの正のサイクルにおける、MOSFET Q1,Q2の駆動パルス(ゲート制御信号)と、電源電圧および主回路電流の関係を示す。
主回路電流は、部分スイッチング動作により、図6に示すような電源電圧と同様に正弦波状である理想電流に近づけることができる。この場合の回路動作は次のとおりである。
理想電流上の点P1において、理想電流の傾きをdi(P1)/dtとする。次に、主回路電流がゼロの状態から、MOSFET Q1を時刻0から、あるディレイを持たせた後、オン幅ton1_Q1でオンしたときの主回路電流の傾きをdi(ton1)/dtとする。さらに、時間幅ton1_Q1でオンした後、点P1に対応する時刻で、時間幅toff1_Q1の期間オフした場合の主回路電流の傾きをdi(toff1)/dtとする。このときdi(ton1)/dtとdi(toff1)/dtの平均値が点P1における理想電流の傾きdi(P1)/dtと等しくなるようにする。なお、この平均値は、例えば算術平均値である。
次に、点P1と同様に点P2での理想電流の傾きをdi(P2)/dtとする。そして、MOSFET Q1を、時間幅toff1_Q1の期間オフした後、オン幅ton2_Q1でオンしたときの主回路電流の傾きをdi(ton2)/dtとする。さらに、時間幅ton2_Q1でオンした後、点P2に対応する時刻で、時間幅toff2_Q1の期間オフした場合の主回路電流の傾きをdi(toff2)/dtとする。点P1の場合と同様に、di(ton2)/dtとdi(toff2)/dtの平均値が点P2における理想電流の傾きdi(P2)/dtと等しくなるようにする。以降、このような動作を繰り返す。このとき、MOSFET Q1のスイッチング回数が多いほど、主回路電流の波形は、理想電流のような正弦波に近づく。すなわち、スイッチング回数を増やすと、力率が改善され、高調波電流を低減できる。
また、図6に示すように、MOSFET Q2が時間幅ton1_Q2の期間オンとなり、その後、時間幅toff1_Q2の期間オフ状態となる。MOSFET Q2がオンからオフになるタイミングで、上記のように、MOSFET Q1が時間幅ton1_Q1の期間オン状態になる。そしてMOSFET Q1がオンからオフとなるタイミングでMOSFET Q2が時間幅ton2_Q2の期間オン状態となる。以降、同様にMOSFET Q1,Q2は相補的にオン・オフを繰り返す。これにより、本実施例1の直流電源装置は、上記のMOSFET Q1のスイッチング制御により力率改善動作を行うと共に、MOSFET Q1,Q2のスイッチング制御により、MOSFET Q2による同期整流動作を伴う昇圧動作を行なう。これにより、直流電源装置の効率を向上できる。
なお、交流電源電圧の負の半サイクルにおいても、上記の正の半サイクルの場合と同様に、主回路電流の波形を理想電流のような正弦波に近づけて、力率を改善して、高調波電流を低減できる。また、本実施例1の直流電源装置は、MOSFET Q2のスイッチング制御により力率改善動作を行うと共に(図5参照)、MOSFET Q1,Q2のスイッチング制御により、MOSFET Q1による同期整流動作を伴う昇圧動作を行なう。これにより、直流電源装置の効率を向上できる。
次に、三つ目の動作モードである高速スイッチングについて説明する。
本実施例1の直流電源装置は、高速スイッチング動作において、部分スイッチング動作と同様に、力率改善動作および昇圧動作を行う。このとき、MOSFET Q1,Q2は、相補的に、一定周期すなわち所定の周波数で、部分スイッチング動作よりも高速にスイッチング制御される。
交流電源電圧の極性が正(Vs>0)の場合、力率改善動作時には、MOSFET Q1をオン状態、MOSFET Q2をオフ状態とすることで、力率改善電流を流すと共に、リアクトルL1に電気エネルギーを蓄積する。次に、MOSFET Q1をオフ状態にし、MOSFET Q2をオン状態にして、平滑コンデンサC1にリアクトルL1の蓄積エネルギーを放出することにより、昇圧動作が行われる。ここで、MOSFET Q2をオンさせずに、MOSFET Q2の寄生ダイオードD21を介してリアクトルL1の蓄積エネルギーの放出することも考えられる。しかし、寄生ダイオードD21の導通損失により主回路の電力損失が増加するので、本実施例1では、MOSFET Q2をオンさせて、同期整流動作を行うことにより主回路の電力損失を低減している。
交流電源電圧の極性が負の半サイクル(Vs<0)の場合は、MOSFET Q2をオン状態、MOSFET Q1をオフ状態とすることで、力率改善電流を流すと共に、リアクトルL1に電気エネルギーを蓄積する。次に、MOSFET Q2をオフ状態にし、MOSFET Q1をオン状態にして、平滑コンデンサC1にリアクトルL1の蓄積エネルギーを放出することにより、昇圧動作が行われる。この場合も、寄生ダイオードD11を介してリアクトルL1の蓄積エネルギーを放出すると主回路の電力損失が増加するので、MOSFET Q1をオンさせて、同期整流動作を行うことにより主回路の電力損失が低減される。
以下、高速スイッチング動作モードにおけるMOSFET Q1,Q2のスイッチング制御の具体的手段について説明する。
まず、直流電源装置に流れる瞬時電流isは式(2)で表すことができる。
s=21/2・V・sin(ωt)/(Kp・Vd) … (2)
ここで、Vsは電源電圧実効値、Kpは電流制御ゲイン、Vdは直流電圧である。さらに、式(2)を書き換えて、式(3)が得られる。
p・is=21/2・V・sin(ωt)/Vd … (3)
また、瞬時電流isは、電流実効値をIsとすると、式(4)で表される。
s=21/2・Is・sin(ωt) … (4)
式(3)および式(4)より、式(5)が得られる。
p=21/2・V・sin(ωt)/(Vd×21/2・Is・sin(ωt))=(V/Vd)/Is … (5)
式(5)において、(Vs/Vd)は昇圧比(=(Vd/Vs))の逆数であるから、昇圧比をaとすると、式(5)から式(6)を得る。
p・Is=1/a … (6)
さらに、MOSFETの通流率d(デューティ)は、式(7)で表すことができる。
d=1−Kp・|is|=1−|is|/(a・Is) … (7)
上式(6)のように、Kp・Isを一定値に制御することにより、電源電圧実効値Vsのa倍に昇圧された直流電圧Vdが出力される。そのとき、昇圧チョッパ動作を行うMOSFETの通流率dは上式(7)で与えられる。
図7aは、交流電源電圧の正の半サイクルにおける、MOSFET Q1とMOSFET Q2の通流率(デューティー)の時間変化を示し、図7bは電源電圧瞬時値vsおよび回路電流瞬時値isの時間変化を示す。また、図7cは、電流位相遅れを考慮した場合および考慮しない場合における、MOSFET Q1の通流率(デューティー)の時間変化を示す。なお、電源電圧の周波数は50Hz、チョッパ周波数は20kHzである。
図7aおよび図7bが示すように、瞬時電流isが大きくなるほど、力率改善動作および昇圧チョッパ動作のためにスイッチング制御されるMOSFET Q1の通流率(デューティー)は小さくなり、isが小さくなるほど、MOSFET Q1の通流率(デューティー)は大きくなる。同期整流動作を行うMOSFET Q2の通流率(デューティー)の変化は、MOSFET Q1の通流率(デューティー)とは逆特性を示す。従って、MOSFET Q1の通流率dQ1およびMOSFET Q2の通流率dQ2はそれぞれ、式(8)および式(9)で表される。
dQ1=1−Kp・|is| … (8)
dQ2=1−dQ1 … (9)
なお、図7aは、リアクトルL1のインダクタンスが小さく、電源電圧に対して電流の位相遅れがほとんどない場合である。リアクトルL1のインダクタンスが大きく、電流位相が電圧位相に対して遅れる場合には、図7cに示すように、電流位相を考慮して通流率(デューティー)を設定すればよい。
また、図7bが示すように、高速スイッチングにより、電流isの波形が正弦波状に制御されるので、力率が向上する。
上記のように、高速スイッチングにより、力率を向上して高調波電流を低減しながら、かつ同期整流によって効率を向上しながら、昇圧された直流電圧が得られる。
以上説明した、全波整流、部分スイッチングおよび高速スイッチングという三つの動作モードは、機器の運転状態に応じて選択される。このとき、制御部18が、機器の運転状態に応じて動作モードを切り替えるように制御してもよい。例えば、負荷が軽く直流電圧の昇圧を行わない全波整流とし、負荷が大きくなって昇圧および力率の改善を行う場合は部分スイッチングとし、更に負荷が大きくなり高調波成分が大きくなる場合は高速スイッチングとするように、負荷の大きさに応じて動作モードを切り替える。
なお、負荷の大きさの判定する指標としては、直流電源装置に流れる電流、負荷がモータやインバータ等である場合にはモータとインバータに流れる電流やモータの回転数もしくはインバータの変調率、周囲温度や機器の温度というような温度情報を用いることができる。
次に、本実施例1の直流電源装置において、ハイサイド側のMOSFET Q1の制御電源となるブートストラップ回路の動作について説明する。
図8は、ブートストラップ回路におけるコンデンサC2の充電電流の経路を示す。コンデンサC2が充電される場合、接続点P2がローレベルとなったときにダイオードD3が導通して、図8中に破線で示す経路で充電電流が流れる。すなわち、交流電源電圧の極性が正(Vs>0)の期間、並びに交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の期間において、MOSFET Q2がオンした場合に、コンデンサC2が充電される。つまり、MOSFET Q2が同期整流動作、並びに昇圧チョッパ動作(力率改善動作を伴う)を行う場合に、コンデンサC2が充電される。
まず、交流電源電圧の極性が正(Vs>0)の場合の回路動作について、図9を用いて説明する。
図9は、交流電源電圧の極性が正(Vs>0)の場合について、ブートストラップ回路のコンデンサC2が充電される時における、主回路電流の経路(実線の矢印)およびブートストラップ回路における充電電流の経路(破線の矢印)を示す。
直流電源装置に交流電源電圧Vsが入力される前、平滑コンデンサC1には電荷がチャージされていない。この状態で交流電源電圧Vs(>0)が入力されると、主回路には、交流電源Vs、リアクトルL1、ダイオードD1、平滑コンデンサC1、寄生ダイオードD21および交流電源Vsを順に通る経路で主回路電流が流れる。これにより、平滑コンデンサC1に電荷がチャージされ、平滑コンデンサC1は満充電状態となる。そして、平滑コンデンサC1には、交流電源電圧Vsが整流された直流電圧が発生する(Vs=200Vの場合、直流電圧は240V)。このとき、接続点P2がローレベルとなるので、MOSFET Q2が、同期整流動作のためにオンすると、ダイオードD3が導通して、直流電圧源E、抵抗R1、ダイオードD3、MOSFET Q2および直流電圧源Eを順に通る経路でブートストラップ回路に電流が流れる。これにより、コンデンサC2に電荷がチャージされる。すなわち、コンデンサC2は、ローサイドのMOSFET Q2のドライブ回路K2用の制御電源となる直流電圧源Eによって充電される。コンデンサC2が充電された後、MOSFET Q2がオフすると、充電されたコンデンサC2は、実質的にフローティングの直流電圧源となるので、ハイサイド側のMOSFET Q1のドライブ回路K1用の制御電源として用いることができる。
次に、交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の場合の回路動作について、図10および図11を用いて説明する。
図10は、交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の場合における、ブートストラップ回路のコンデンサC2が充電される時における、主回路電流の経路(実線の矢印)およびブートストラップ回路における充電電流の経路(破線の矢印)を示す。
図10に示すように、MOSFETQ2がオンすると、接続点P2がローレベルになるため、ダイオードD3が導通して、直流電圧源E、抵抗R1、ダイオードD3、MOSFET Q2および直流電圧源Eを順に通る経路でブートストラップ回路に電流が流れる。これにより、コンデンサC2に電荷がチャージされる。すなわち、コンデンサC2は、ローサイドのMOSFET Q2のドライブ回路K2用の制御電源となる直流電圧源Eによって充電される。コンデンサC2が充電された後、MOSFET Q2がオフすると、充電されたコンデンサC2は、実質的にフローティングの直流電圧源となるので、ハイサイド側のMOSFET Q1のドライブ回路K1用の制御電源として用いることができる。
ここで、交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の場合にMOSFET Q2が昇圧チョッパ動作をするためにオンすると、図10に示すように、主回路には、交流電源Vs、MOSFET Q2、ダイオードD2、リアクトルL1および交流電源Vsを順に通る経路(図10の実線の矢印)で主回路電流が流れる。この主回路電流は、MOSFET Q1がオンすることによって交流電源が短絡されて流れる、いわば短絡電流である。そこで、以下の説明では、このような主回路電流を短絡電流と記載する。
図11および図12は、図10に示した本実施例1の直流電源装置の主回路部と交流電源の電圧波形を示す。なお、図11および図12においても、交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の場合における、主回路電流(短絡電流)の経路(実線の矢印)およびブートストラップ回路における充電電流の経路(破線の矢印)を示す。
短絡電流の大きさは、MOSFETQ2をスイッチングするタイミングによって異なり、図11に示すように交流電源電圧ピーク値付近となるタイミングでは短絡電流が大きくなる。また、図12に示すように交流電源電圧のゼロクロス点付近のタイミングでは短絡電流は小さくなる。
過大な短絡電流を防止するために、交流電源電圧が小さい時にMOSFET Q2をスイッチングしたり、MOSET Q2の通流率(デューティー)を絞ったりすることが好ましい。
次に、本実施例1におけるブートストラップ回路のコンデンサC2の充放電動作について、図13a〜dを用いて説明する。
図13aは、本実施例1においてMOSFET Q1,Q2のゲート駆動回路部を示す。なお、本図13aにおいても、図8〜12と同様にブートストラップ回路における充電電流の経路(図中の破線の矢印)を示す。また、図13bは、充電時に動作する回路部分を示す。さらに、図13cおよび図13dは、放電時に動作する回路部分を示す。なお、図13cおよび図13dにおいては、簡単のため、ドライブ回路K1,K2は省略している。
以下、動作モードが全波整流である場合について説明する。なお、他の動作モードについても、基本的な充放電動作は同様である。
交流電源電圧の極性が正(Vs>0)の時に、同期整流のためにMOSFET Q2がオンされる。これにより、前述のように、また図13aに示すように、ブートストラップ回路のコンデンサC2が充電される。このとき、図13bにおいて、抵抗R1の抵抗値をRとし、コンデンサC2の容量をCとし、直流電圧源Eの電圧をEとすると、コンデンサC2の電圧Vc2(t)は式(10)で表される。
c2(t)=E×(1−exp(−t/(C2・R1))) … (10)
式(10)が示すように、コンデンサC2の充電時の時定数はC・Rである。例えば、直流電圧E=15V,C=33μF,R=22Ωのとき、時定数=726μsとなり、約5.32msの時間充電すれば、ほぼ満充電(Vc2=約14.99V)となる。
次に、コンデンサC2の放電について説明する。
充電されたコンデンサC2は、交流電源電圧の極性が負(Vs<0)の時に、同期整流のためにMOSFET Q1がオンするときに放電される。このとき、MOSFET Q1のゲート容量に電荷がチャージされるので、主に図13cに示す経路(図中の実線の矢印)で、放電電流が流れる。この場合、図13cにおいて、MOSFET Q1のゲート容量をCg(Q1)とし、ゲート抵抗Rg11の抵抗値をRg11とし、コンデンサC2の電圧をVc2(t)とすると、MOSFET Q1のゲート電圧Vg(Q1)は式(11)で表される。
g(Q1)=Vc2(t)×(1−exp(−t/(Cg(Q1)・Rg11))) … (11)
式(11)が示すように、MOSFET Q1のゲート充電時の時定数はCg(Q1)・Rg11である。コンデンサC2が満充電状態からMOSFET Q1のゲート容量がチャージされた場合、例えば、Vc2(t)=15V,Cg(Q1)=1000pF,Rg11=400Ωのとき、時定数=40μsとなり、コンデンサC2の放電開始から約3μs後にゲート容量へのチャージが完了する(Vg(Q1)=15V)。
また、このときのコンデンサC2の電圧Vc2(t)は、式(12)で表される。
c2(t)=E×exp(−t/(C2・Rg11)) … (12)
式(12)が示すように、コンデンサC2の放電時定数はC・Rg11となる。例えばC=33μF,Rg11=400Ω,E=15Vのとき、時定数=約13.2msとなり、MOSFET Q1のゲート容量へのチャージが完了する約3μs後において、コンデンサC2の電圧Vc2は、ほぼ15Vである。
さらに、MOSFET Q1のゲート容量に電荷がチャージされた後、図13dに示す経路(図中の実線の矢印)で放電電流が流れてコンデンサC2は放電される。このとき、ゲート抵抗Rg12の抵抗値をRg12とし、MOSFET Q1のゲート容量に電荷が満充電されたときのコンデンサC2の電圧をVc2とすると、コンデンサC2の電圧Vc2´(t)は、式(13)で表される。
c2´(t)=Vc2×exp(−t/(C2・(Rg11+Rg12)) … (13)
式(13)が示すように、コンデンサC2の放電時定数はC・(Rg11+Rg12)である。例えば、C=33μF,Rg11=400Ω,Rg12=20kΩ,Vc2=15Vのとき、時定数=673.2msとなる。交流電源電圧の周波数を50Hzとすれば、電源電圧半サイクルである10ms後のコンデンサC2の電圧は、約14.76Vであり、約0.24Vの電圧降下となる。
また、例えば、抵抗Rg11=100Ω,Rg12=10kΩのとして時定数を低減すると、MOSFET Q1の満充電は約0.78μs後と速くなるが、10ms後のコンデンサC2の電圧は約11.16Vとなり、約3.84Vの電圧降下となる。すなわち、放電時の時定数が小さいほど、MOSFET Q1のスイッチングによるコンデンサC2の電圧降下は大きくなる。
動作モードが全波整流である場合は、MOSFET Q1は、交流電源電圧の半サイクルの期間内で1回だけスイッチングされるので、電圧降下は、上記の例では、約0.24Vである。しかし、動作モードが部分スイッチングおよび高速スイッチングの場合、MOSFET Q1のスイッチングが複数回行われるので、MOSFET Q1のゲート容量への充放電は複数回行われる。つまり、コンデンサC2の放電が複数回行われることになり、放電によるコンデンサC2の電圧降下が増加する。例えば、動作モードが、スイッチング周波数20kHz(周期50μs)の高速スイッチングである場合、MOSFET Q1は交流電源電圧の半サイクルの期間内、すなわち10msの間に200回のスイッチングを行う。このとき、通流率(デューティー)を50%(オン時間25μs)とすると、MOSFET Q1の1回の充放電によって、コンデンサC2の電圧降下は約0.01Vとなり、200回のスイッチングにより電圧降下は2Vとなる。
時定数がさらに低減すると電圧降下がさらに大きくなるため、スイッチング制御の安定性が確保できず、制御性が低下してしまう。もし、コンデンサC2の電圧がMOSFET Q1のゲート閾値電圧以下となれば、MOSFET Q1をスイッチングすることができなくなってしまう。
このため、コンデンサC2の電圧が電圧値Eから所定値以下とならないように、コンデンサC2の電圧を検出して、ある閾値以下となった場合にはMOSFET Q1を所定期間オフにして、MOSFET Q2をオンさせることによりコンデンサC2の充電を行うことが好ましい。このとき、主回路に流れる短絡電流を抑えるために、MOSFET Q2の通流率(デューティー)を低減することが好ましい。しかし、前述のように、コンデンサC2の充電時定数がブートストラップ回路の抵抗R1の抵抗値Rに依存するため、抵抗値Rが大きいと、速やかに充電が行えない可能性がある。
そこで、本実施例1の直流電源装置では、図14aおよび図14bに示すような、ブートストラップ回路のコンデンサC2の充電時定数切替手段のいずれかが適用される。これらの手段によれば、ブートストラップ回路によるコンデンサC2充電時にはコンデンサC2の充電時の時定数を通常よりも小さい値に切り替えることにより、通流率(デューティー)を低減しても、コンデンサC2の速やかな満充電が可能になる。
図14aに示す手段においては、MOSFET Q3を抵抗R1に並列接続し、MOSFET Q2のスイッチングと同期させてMOSFET Q3をスイッチングすることにより充電時定数を切り替える。コンデンサC2の電圧は、抵抗Ra,Rbによって分圧され、分圧された電圧が制御部18を構成するマイクロコンピュータに入力される。マイクロコンピュータは、この分圧された電圧に基づいて、コンデンサC2の電圧を監視する。制御部18は、コンデンサC2の電圧が所定の閾値以下になったと判定すると、MOSFET Q3をオン・スイッチングする指令を、図示しないMOSFET・Q3のゲート駆動回路へ送信する。これにより、MOSFET Q3がオンすると、充電電流が、直流電圧源E、MOSFETQ3、ダイオードD3、コンデンサC2、MOSFET Q2、直流電圧源Eの順に通る経路(図中の破線の矢印)で通流するため、充電時の時定数が抵抗R1で設定される値よりも小さな値に切り替えられる。
なお、コンデンサC2の電圧の閾値は、例えば直流電圧源Eが15Vの場合、14Vとする。
また、図14bに示す手段においては、負の温度特性を持つNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタTH1が抵抗R1に並列接続される。電流による発熱のためにNTCサーミスタTH1の温度が上昇し、NTCサーミスタTH1の抵抗値が下がると、充電電流が、直流電圧源E、NTCサーミスタTH、ダイオードD3、コンデンサC2、MOSFET Q2、直流電圧源Eの順に通る経路(図中の破線の矢印)でも通流するため、充電時の時定数が抵抗R1で設定される値よりも小さな値になる。本手段は、部分スイッチングや高速スイッチングのようにMOSFET Q2が複数回スイッチングされ、NTCサーミスタTHの発熱量が大きくなる場合に好適である。
以上のように、図14aおよび図14bに示す充電時定数切替手段によれば、コンデンサC2の電圧が所定値以下となった場合においても、MOSFET Q2による充電を行うことでコンデンサC2の電圧降下を防ぐことができ、直流電源装置が安定的に同期整流動作を行うことが可能になる。従って、直流電源装置の制御性が向上し、効率および信頼性が向上する。
上述したように、本実施例1によれば、第一のMOSFETの制御電源となるブートストラップ回路を備え、ブートストラップ回路のコンデンサが、全波整流動作モード、部分スイッチング動作モードおよび高速スイッチング動作モードにおいて第二のMOSFETがオンする時に充電されることにより、ハイサイド素子である第一のMOSFETの駆動電圧を確保し、安定的に同期整流制御を行うことが可能となる。これにより、直流電源装置の効率が向上すると共に、信頼性が向上する。
次に、本発明の実施例2である空気調和機について説明する。
本実施例2の空気調和機は、圧縮機が三相交流電動機によって駆動される電動圧縮機、およびこの電動圧縮機に三相交流電圧(電力)を供給するインバータ回路、このインバータ回路を負荷とする直流電源装置として実施例1の直流電源装置を備えている。
以下、本実施例5の空気調和機について、図15および図16を用いて、さらに説明する。
図15は本実施例2の空気調和機の冷暖房サイクル構成図である。空気調和機は、室内熱交換器51、室外熱交換器52、圧縮機53、膨張弁54、四方弁55、室内送風ファン56および室外送風ファン57を備えている。圧縮機53と室外熱交換器52と室外送風ファン(プロペラファン)57と膨張弁54は室外機(図16参照)に配置され、室内熱交換器51と室内送風ファン56は室内機(図示せず)に配置されている。
冷房運転時、圧縮機53より吐出された高温且つ高圧の冷媒は、四方弁55を介して室外熱交換器52に流入する。室外熱交換器52に流入した冷媒は、室外送風ファン57によって送られる室外の空気と熱交換することで、凝縮されて液冷媒となる。液冷媒は、膨張弁54を通過することで低温低圧の二相冷媒になり、室内熱交換器51に流入する。室内熱交換器51に流入した低温低圧の二相冷媒は、室内送風ファン56によって送られる室内の空気と熱交換する。このとき、室内熱交換器51に送られた室内の空気は、室内熱交換器51に流入した低温低圧の二相冷媒によって冷却され、吹出口(図示せず)から室内に吐出される。吹出口(図示せず)から室内に吐出される空気は、吸込口(図示せず)における空気の温度よりも低いため、室内の温度を下げることができる。室内熱交換器51で熱交換された冷媒は四方弁55を介して再び圧縮機53に戻る。
暖房運転時、圧縮機53より吐出された高温且つ高圧の冷媒は、四方弁55を介して室内熱交換器51に流入する。そして、四方弁55、室外熱交換器52を通過して、四方弁55を介して圧縮機53に戻る。
図16は本実施例2の空気調和機の室外機の外観図である。室外機内の空間は、仕切り板70を挟んで、圧縮機53が設置される圧縮機室Aと、室外送風ファン57が設置される送風機室Bに分割されている。圧縮機53を駆動する電源装置などの電装品79は、電装箱内に収納された状態で、圧縮機53と上蓋80の間であって、圧縮機室Aと送風機室Bとに跨る位置に設置されている。また、電装品79は、仕切り板70の上方に位置し、仕切り板70によって支持されている。
室外の空気は、室外送風ファン57によって、室外機の背面側から吸い込まれ、室外熱交換器52を通過した後、室外機の前面側(前面パネル81)から吹き出される。
圧縮機53すなわち電動圧縮機が備える三相交流電動機に、実施例1の直流電源装置の負荷となるインバータ回路によって可変電圧、可変周波数の三相交流電圧(電力)が供給され、三相交流電動機が回転すると、三相交流電動機によって圧縮機53が駆動される。これにより、空気調和機は、上述したように冷房および暖房動作を行う。
本実施例2の空気調和機によれば、直流電源装置において安定的に同期整流制御を行うことが可能となるので、空気調和機を安定に運転することができる。従って、空気調和機のエネルギー効率(APF)が向上すると共に、空気調和機の信頼性が向上する。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、MOSFET Q1,MOSFET Q2として、スーパージャンクションMOSFETやSiC−MOSFETを用いても良い。これにより、直流電源装置の効率が向上する。また、図14aにおけるMOSFET Q3に代えて、バイポーラトランジスタなどの他のスイッチング素子を用いても良い。
また、空気調和機以外の機器に本発明の直流電源装置を搭載しても、効率および信頼性が向上する。
11 電流検出部
12 電流制御ゲイン制御部
13 交流電圧検出部
14 ゼロクロス判定部
15 負荷検出部
16 昇圧比制御部
17 直流電圧検出部
18 制御部
51…室内熱交換器
52…室外熱交換器
53…圧縮機
54…膨張弁
55…四方弁
56…室内送風ファン
57…室外送風ファン
70…仕切り板
79…電装品
80…上蓋
81…前面パネル
Vs 交流電源
C1 平滑コンデンサ
D1,D2 ダイオード
ha,hb,hc,hd 配線
L1 リアクトル
Q1,Q2 MOSFET
C2 コンデンサ
D3 ダイオード
R1 抵抗
Rg11,Rg12,R21,Rg22 ゲート抵抗
E 直流電圧源
K1,K2 ドライブ回路
Q3 MOSFET
TH1 NTCサーミスタ

Claims (11)

  1. 第一のダイオードのアノードと第二のダイオードのカソードが接続され、
    第一のMOSFETのソースと第二のMOSFETのドレインが接続され、
    前記第一のダイオードのカソードと前記第一のMOSFETのドレインが平滑コンデンサの正極側に接続され、
    前記第二のダイオードのアノードと前記第二のMOSFETのソースが前記平滑コンデンサの負極側に接続され、
    前記第一のダイオードと前記第二のダイオードとの接続点と、前記第一のMOSFETと前記第二のMOSFETとの接続点に、リアクトルを介して、交流電源が接続され、
    前記第一のMOSFETおよび前記第二のMOSFETのスイッチングにより、前記交流電源の交流電圧を直流電圧に変換する直流電源装置において、
    前記第一のMOSFETおよび前記第二のMOSFETが、前記交流電圧の極性に応じて、同期整流動作をするようにスイッチングされる全波整流動作モードと、
    前記第一のMOSFETおよび前記第二のMOSFETが、前記交流電圧の半サイクルにおいて、相補的に所定回数オン・オフスイッチングされる部分スイッチング動作モードと、
    前記第一のMOSFETおよび前記第二のMOSFETが、所定の周波数で相補的にオン・オフスイッチングされる高速スイッチング動作モードと、
    を有し、
    さらに、前記第一のMOSFETの制御電源となるブートストラップ回路を備え、
    前記ブートストラップ回路のコンデンサが、前記第二のMOSFETがスイッチングされてオンする時に充電されることを特徴とする直流電源装置。
  2. 請求項1に記載の直流電源装置において、
    前記部分スイッチング動作モードおよび前記高速スイッチング動作モードにおいて、前記第一のMOSFETおよび前記第二のMOSFETの一方および他方が、それぞれ昇圧チョッパ動作および同期整流動作をするようにスイッチングされることを特徴とする直流電源装置。
  3. 請求項2に記載の直流電源装置において、
    前記ブートストラップ回路の前記コンデンサが、前記第二のMOSFETが前記昇圧チョッパ動作または前記同期整流動作をする時に充電されることを特徴とする直流電源装置。
  4. 請求項3に記載の直流電源装置において、
    前記第一のMOSFETおよび前記第二のMOSFETは、前記交流電圧のゼロクロス点付近において、前記昇圧チョッパ動作のためにスイッチングされることを特徴とする直流電源装置。
  5. 請求項2に記載の直流電源装置において、
    前記昇圧チョッパ動作に伴って、力率改善電流を流すことを特徴とする直流電源装置。
  6. 請求項2に記載の直流電源装置において、
    前記高速スイッチング動作モードの場合、前記第一のMOSFETおよび前記第二のMOSFETの前記一方の通流率を主回路電流の増加に応じて増加し、前記他方を前記主回路電流の増加に応じて低減することを特徴とする直流電源装置。
  7. 請求項3に記載の直流電源装置において、
    前記ブートストラップ回路の充電時定数を低減する時定数切替手段を備えることを特徴とする直流電源装置。
  8. 請求項7に記載の直流電源装置において、
    前記時定数切替手段が、前記ブートストラップ回路の抵抗に並列に接続されるスイッチング素子であり、前記スイッチング素子は、前記ブートストラップ回路の前記コンデンサの電圧に応じてオンされることを特徴とする直流電源装置。
  9. 請求項7に記載の直流電源装置において、
    前記時定数切替手段が、前記ブートストラップ回路の抵抗に並列に接続されるNTCサーミスタであることを特徴とする直流電源装置。
  10. 請求項1に記載の直流電源装置において、
    負荷の大きさに応じて、前記全波整流動作モード、前記部分スイッチング動作モードおよび前記高速スイッチング動作モードのいずれかが設定されることを特徴とする直流電源装置。
  11. 交流電動機によって圧縮機が駆動される電動圧縮機と、
    前記電動圧縮機に交流電力を供給するインバータ回路と、
    前記インバータ回路を負荷とする直流電源装置と、
    を備え、
    前記電動圧縮機によって圧縮される冷媒が冷暖房サイクルに循環する空気調和機において、
    前記直流電源装置が、請求項1に記載される直流電源装置であることを特徴とする空気調和機。
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