JP2019080408A - 直流電源装置、及び空気調和機 - Google Patents

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Hirotaka Aihara
央尭 藍原
奥山 敦
Atsushi Okuyama
奥山  敦
貴郎 上田
Takao Ueda
貴郎 上田
橋本 浩之
Hiroyuki Hashimoto
浩之 橋本
英司 菅原
Eiji Sugawara
英司 菅原
敏幸 北條
Toshiyuki Hojo
敏幸 北條
貴宏 磯田
Takahiro Isoda
貴宏 磯田
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Abstract

【課題】高効率で、小型かつ安価な直流電源装置を提供する。また、前記直流電源装置を適用した空気調和機を提供する。【解決手段】交流電源に接続されたリアクトルL1と、交流電圧を入力し、直流電圧に変換して、出力する倍電圧整流部12と、前記リアクトルを交流電源に半周期間で0回または複数回、短絡するリアクトル短絡部13と、入力する交流電圧、電流、前記倍電圧整流部の直流電圧をそれぞれ検出する電圧・電流検出部と、負荷の増減に応じて増減する量である負荷対応量と所定の閾値との比較結果に基づいて前記リアクトル短絡部の短絡スイッチング回数と短絡スイッチング幅とを選択する制御ブロック部Mと、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、直流電源装置、及びこれを用いた空気調和機に関する。
電車、自動車、空気調和機などには、交流電圧を直流電圧に変換する直流電源装置が搭載されている。そして、直流電源装置から出力される直流電圧をインバータによって所定周波数の交流電圧に変換し、この交流電圧をモータなどの負荷に印加するように構成されている。このような直流電源装置は、電力変換効率を高めて省エネルギ化を図ることが求められている。
例えば、特許文献1の要約書には、「[課題]電源力率を向上させると共に、電源高調波をIEC規格に適合、もしくは、十分に近付けることが可能な電力変換装置及びこれを用いた空気調和機を提供する。[解決手段]電力変換装置は、交流電源から供給される交流電圧を整流、平滑して直流電圧に変換する順変換部と、変換された直流電圧を交流電圧に変換して負荷に供給する逆変換部と、順変換部の電源側に直列に接続されたリアクトルと、リアクトルを介して交流電源を強制的に短絡通電させる昇圧回路と、交流電源の電圧、リアクトルのインダクタンス、順変換部の回路構成及び入力電力のいずれか一つ又は複数の相違に応じて昇圧回路の短絡通電時間を設定する。空気調和機は、この電力変換装置を用いて、冷凍サイクルを形成する圧縮機を駆動するように構成したものである。」と記載され、電力変換制御装置の技術が開示されている。
この特許文献1の電力変換制御装置において、交流電源を直流電源に変換するときに力率改善や高調波抑制、直流電圧の昇圧を行う直流電源装置が提案されている。このとき100V〜115Vの定格電圧において2000Wまでの入力の直流電源装置では、用いるリアクトルのインダクタンスは4mHから6mHとしていることが多い。その理由は、リアクトルを介して交流電源を強制的に短絡通電させる場合、スイッチングのオン時間が長いと短絡電流が大きくなりやすいため高調波抑制を行うためにはインダクタンス値が大きくする必要があるからである。
また、特許文献2の要約書には、「[課題]小型で安価な直流電源装置を実現する。[解決手段]実効値が100V以上、230V以下の交流電圧(vs)を出力する交流電源(VS)に接続されたリアクトル(L1)と、リアクトル(L1)を交流電源(VS)に適宜短絡するスイッチングを行いつつ、交流電圧(vs)を直流電圧(Vd)に変換し負荷(H)に印加する整流回路(10)と、交流電圧(vs)の半周期間に1回以上、20回以下のスイッチングを行う第1の動作モード(部分スイッチングモード)または交流電圧(vs)の半周期間に80回以上のスイッチングを行う第2の動作モード(高速スイッチングモード)のうち何れか一方の動作モードを、負荷(H)の増減に応じて増減する量である負荷対応量と所定の閾値との比較結果に基づいて選択する制御部(M)と、を設け、リアクトル(L1)のインダクタンス値は3mH以上、6mH以下にした。」と記載され、直流電源装置の技術が開示されている。
この特許文献2の電力変換制御装置において、実効値が100V〜230V以下の交流電源に接続されたリアクトルを適宜短絡するスイッチン動作モードを部分スイッチングと高速スイッチングの二つに分け、スイッチングのON時間が短い低負荷時は、部分スイッチングを、ON時間が長く短絡電流が大きくなる高負荷時には、高速スイッチングを使用してインダクタンス値の小さいリアクトルを適用する方法が提案されている。
なお、前記のような高速スイッチングは、空気調和機の高負荷時に圧縮機の回転数(回転速度)をあげるため高い出力電圧が要求される場合、部分スイッチングではスイッチングON時間が長くなり、短絡電流を多く流してしまうため高調波電流の規格を満足できないときに必要とされる。
特開平11−164562号公報 特開2017−55581号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、前記のように高調波抑制を行うためにはインダクタンス値が大きくする必要があるが、インダクタンス値が大きいリアクタトルを適用すると、直流電源装置やこれを含む空気調和機等の装置が大型化し、高価になるといった問題(課題)が生じる。
また、特許文献2に開示された技術においては、前記のように高速スイッチングを使用してインダクタンス値の小さいリアクトルを適用する方法が提案されているが、高速スイッチングを行うために、高速スイッチング素子を必要とすること、また高速動作によるスイッチング損失の増加による効率悪化を緩和するために低損失の素子を必要として、回路構成のコストが高くなるという課題があった。また、高速スイッチング時にはスイッチング回数が増えるため効率が悪化してしまうという課題があった。
本発明の課題は、高効率で、小型かつ安価な直流電源装置を提供することである。
また、前記直流電源装置を適用した空気調和機を提供することである。
前記の課題を解決するために、以下のように構成した。
本発明の直流電源装置は、交流電源に接続されたリアクトルと、交流電圧を入力し、直流電圧に変換して、出力する倍電圧整流部と、前記リアクトルを交流電源に半周期間で0回または複数回、短絡するリアクトル短絡部と、入力する交流電圧、電流、前記倍電圧整流部の直流電圧をそれぞれ検出する電圧・電流検出部と、負荷の増減に応じて増減する量である負荷対応量と所定の閾値との比較結果に基づいて前記リアクトル短絡部の短絡スイッチング回数と短絡スイッチング幅とを選択する制御ブロック部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の空気調和機は、前記直流電源装置を備えることを特徴とする。
また、その他の手段は、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、高速スイッチングを使用せずにリアクトルの低インダクタンス化を実現でき、高効率で、小型かつ安価な直流電源装置を提供できる。
また、前記直流電源装置を備える空気調和機を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る直流電源装置の回路構成例と、直流電源装置に入力電力を供給する交流電源と負荷との接続構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源の交流電圧が正の期間におけるリアクトルと倍電圧整流部に流れる電流経路を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源の交流電圧が負の期間におけるリアクトルと倍電圧整流部に流れる電流経路を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源の交流電圧が正の期間におけるリアクトルとリアクトル短絡部とに流れる電流経路を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源の交流電圧が負の期間におけるリアクトルとリアクトル短絡部とに流れる電流経路を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、力率改善動作を実施した場合の交流電源の電圧と電流と、リアクトル短絡部の駆動パルスとの関係を示した図であり、(a)は交流電源電圧の波形、(b)は交流電源に流れる回路電流の波形、(c)はリアクトル短絡部におけるスイッチング素子の駆動パルスの動作波形を示している。 本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源電圧が正のサイクルにおける、スイッチング素子の駆動パルスと交流電源電圧、回路電流の関係を示した図であり、(a)は交流電源電圧を示し、(b)は交流電源に流れる回路電流の波形、(c)はスイッチング素子の駆動パルスを示している。 本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源電圧が正のサイクルにおける、スイッチング素子の駆動パルスと交流電源電圧、回路電流、出力電圧の関係を示す第1例の図である。 本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源電圧が正のサイクルにおける、スイッチング素子の駆動パルスと交流電源電圧、回路電流、出力電圧の関係を示す第2例の図である。 本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、第1例の入力電流、および第2例の入力電流における各次数の高調波成分を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る空気調和機の外観の一例を示す図であり、(a)は室内機の外観を示し、(b)は室外機の外観とリモコンを示している。
以下、本発明を実施するための形態(以下においては「実施形態」と表記する)を、適宜、図面を参照して説明する。
≪第1実施形態≫
図1は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置10の回路構成例と、直流電源装置10に入力電力を供給する交流電源201と負荷211との接続構成例を示す図である。
《直流電源装置10》
図1において、直流電源装置10は、リアクトルL1、倍電圧整流部12、リアクトル短絡部13、制御ブロック部Mを備えている。
また、直流電源装置10は、交流電圧検出部101、電流検出部102、直流電圧検出部103を備えている。
《倍電圧整流部12》
倍電圧整流部12は、整流ダイオードD1,D2と倍電圧用コンデンサC1,C2を備えている。
整流ダイオードD1のカソードは、正極性直流電圧線hcに接続されている。
整流ダイオードD2のアノードは、負極性直流電圧線hdに接続されている。
整流ダイオードD1のアノードは、整流ダイオードD2のカソードに接続されている。この整流ダイオードD1のアノードと整流ダイオードD2のカソードとの接続点を倍電圧整流部12の第1の整流入力端子N1とする。
なお、整流ダイオードD1,D2の逆回復時間は、後記する短絡用ダイオードD3,D4,D5,D6の逆回復時間よりも速いものを用いる。
倍電圧用コンデンサC1の第1端子は、正極性直流電圧線hcに接続されている。
倍電圧用コンデンサC2の第2端子は、負極性直流電圧線hdに接続されている。
倍電圧用コンデンサC1の第2端子と倍電圧用コンデンサC2の第1端子とは接続されている。この倍電圧用コンデンサC1の第2端子と倍電圧用コンデンサC2の第1端子との接続点を倍電圧整流部12の第2の整流入力端子N2とする。
倍電圧整流部12は、前記した整流ダイオードD1,D2と倍電圧用コンデンサC1,C2との構成によって、第1の整流入力端子N1と第2の整流入力端子N2との間に入力した交流電圧を整流、平滑化し、正極性直流電圧線hcと負極性直流電圧線hdとの間に、倍電圧の直流電圧を出力する。
なお、倍電圧用コンデンサC1と倍電圧用コンデンサC2とが直列に接続されているので、正極性直流電圧線hcと負極性直流電圧線hdとの間に倍電圧が生成される。
また、正極性直流電圧線hcと負極性直流電圧線hdは、直流電源装置10の第1の出力端子231と第2の出力端子232に、それぞれ接続されている。なお、第1の出力端子231と第2の出力端子232との間に直流電圧である出力電圧Vdが出力される。
《リアクトル短絡部13》
リアクトル短絡部13は、短絡用ダイオードD3,D4,D5,D6とスイッチング素子Q1とを備えている。
短絡用ダイオードD3のカソードと短絡用ダイオードD5のカソードは互いに接続され、かつスイッチング素子Q1の第1端子に接続されている。
短絡用ダイオードD4のアノードと短絡用ダイオードD6のアノードは互いに接続され、かつスイッチング素子Q2の第2端子に接続されている。
短絡用ダイオードD3のアノードと短絡用ダイオードD4のカソードは互いに接続され、かつ、配線haを介して倍電圧整流部12の第1の整流入力端子N1に接続されている。
短絡用ダイオードD5のアノードと短絡用ダイオードD6のカソードは互いに接続され、かつ、配線hbを介して倍電圧整流部12の第2の整流入力端子N2に接続されている。
スイッチング素子Q1の制御端子である第3端子は、制御ブロック部Mの制御信号MCによって、開閉を制御される。
制御信号MCによって、スイッチング素子Q1をオン(ON)させることにより、リアクトル短絡部13は、リアクトルL1を介して交流電源201を短絡する。
このリアクトルL1を介して交流電源201を短絡させることにより、二つの作用を行う。一つの作用は、交流電源201の力率を改善することである。他の作用は、第1の整流入力端子N1と第2の整流入力端子N2との間の電圧を昇圧することである。すなわち、倍電圧整流部12の入力電圧を高くすることにより、倍電圧整流部12の出力電圧を高くする。
なお、図1においては、スイッチング素子Q1として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を例示している。
《リアクトルL1》
リアクトルL1は、直流電源装置10の第1の電源入力端子221と倍電圧整流部12の第1の整流入力端子N1との間に設けられている。リアクトルL1は、前記したように、リアクトル短絡部13の開閉動作により、力率改善作用と、昇圧作用とに用いられる。
すなわち、リアクトルL1は、交流電源201から供給される電力をエネルギとして蓄え、この蓄積されたエネルギを適宜、放出することで、力率改善作用や、倍電圧用コンデンサC1,C2における昇圧作用を行う。
《電圧・電流検出部》
交流電圧検出部101は、交流電源201の電源電圧が入力する直流電源装置10の第1の電源入力端子221と第2の電源入力端子222との間の交流電圧を検出する。
電流検出部102は、交流電源201の第2の電源入力端子222と倍電圧整流部12の第2の整流入力端子N2との間に流れる電流を検出する。
直流電圧検出部103は、直流電源装置10の第1の出力端子231と第2の出力端子232との間の直流電圧を検出する。
そして、前記の交流電圧検出部101、電流検出部102、直流電圧検出部103がそれぞれ検出した信号は、制御ブロック部Mに入力する。
なお、前記した交流電圧検出部101、電流検出部102、直流電圧検出部103を、適宜、電圧・電流検出部とも表記する。
《制御ブロック部M》
制御ブロック部Mは、ゼロクロス判定部141、コンバータ制御部142、ゲイン制御部143、昇圧比制御部144を備えている。
ゼロクロス判定部141は、交流電圧検出部101の信号によって、入力した交流電圧が正電圧から負電圧に切り換わるポイントを検出する。そして、その検出信号をコンバータ制御部142へ送る。
ゲイン制御部143は、電流制御ゲインを決定する機能を有する。そして、その信号をコンバータ制御部142へ送る。
昇圧比制御部144は、直流電圧の昇圧比を決定する機能を有する。そして、その信号をコンバータ制御部142へ送る。
コンバータ制御部142は、電流検出部102、直流電圧検出部103、ゼロクロス判定部141、ゲイン制御部143、昇圧比制御部144のそれぞれの信号を参照して、リアクトル短絡部13の制御信号MCを生成する。
制御ブロック部Mにおいて、前記したように、交流電圧検出部101、電流検出部102、直流電圧検出部103が入力しているので、制御ブロック部Mにおける負荷対応量は、負荷211の消費電力、交流電源201から流れる回路電流、直流電源装置10の出力の直流電圧が対象となる。
また、例えば、負荷211がインバータ(不図示)とモータ(不図示)とを含むものとし、負荷211側に負荷検出部212を備えて、その信号を直流電源装置10の制御ブロック部Mに送ったとすれば、前記モータに流れる電流、前記インバータに流れる電流、前記モータの回転速度、前記インバータの変調率なども制御ブロック部Mにおける負荷対応量の対象となる。
これらの負荷対応量に基づいて、制御ブロック部Mがリアクトル短絡部13のスイッチング素子Q1のオン・オフ(ON/OFF)を適正に制御する。すなわち、制御ブロック部Mは、負荷の増減に応じて増減する量である負荷対応量と所定の閾値との比較結果に基づいてリアクトル短絡部13の短絡スイッチング回数と短絡スイッチング幅とを選択する。
以上により、インバータとモータを含む負荷211に対して、直流電源装置10の出力特性を適正かつ向上させることが可能である。
なお、制御ブロック部Mは、例えば、マイコン(Microcomputer)で構成される。すなわち、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CPU(Central Processing Unit)を備えて、ROMに記憶されたプログラムや諸データを読みだして、RAMに展開し、CPUが各種演算処理を実行する。
《負荷検出部212と電源回路213》
図1において、直流電源装置10とは別に、負荷検出部212と電源回路213がある。
電源回路213は、直流電源装置10の出力電圧(出力電力)を基に負荷211以外の負荷に対応するものである。
すなわち、直流電源装置10の第1の出力端子231と第2の出力端子232とから出力した直流電圧が負荷にとって望ましくない場合には、電源回路213に直流電源装置10の出力電圧を供給して、適切な電圧(例えば、5Vもしくは15V)に変換して用いることもある。
例えば、電源回路213の15Vでスイッチング素子Q1を駆動してもよい。また、電源回路213の5Vで、図示していない他のIC(Integrated Circuit)を動作させてもよい。
なお、図1においては、電源回路213を直流電源装置10の外部に記載したが、直流電源装置10の一部として内部に取り込んでもよい。
また、負荷検出部212の詳細については、後記する。
《直流電源装置10の動作の概要》
直流電源装置10は、交流電源201から交流電力(交流電圧vs)を入力し、倍電圧整流部12で直流電圧に変換し、直流電源装置10の第1の出力端子231と第2の出力端子232とから直流電力(直流電圧、出力電圧Vd)を出力する。そして負荷211に直流電力(直流電圧)を供給する。
直流電源装置10における倍電圧整流部12の整流動作によって生ずる高調波あるいは歪波が交流電源201側の電流に影響を及ぼす場合がある。
リアクトルL1、及びリアクトル短絡部13の適正な開閉動作によって、交流電源201側の高調波あるいは歪波を低減して、力率が改善できることがある。
また、リアクトルL1、及びリアクトル短絡部13の適正な開閉動作によって、倍電圧整流部12に入力する電圧を昇圧する。
ただし、リアクトル短絡部13が、どの程度の短絡パルスを印加するのがよいのかは、負荷の状態によって変化する。
本(第1)実施形態においては、交流電圧検出部101、電流検出部102、直流電圧検出部103によって、直流電源装置10の入力側及び出力側の電圧または電流を検出し、負荷の状態に応じた短絡パルスのタイミング、パルス幅、パルス数を制御ブロック部Mが判定して、リアクトル短絡部13を制御する。
この制御によって、リアクトル11が低インダクタンスでも、また短絡パルスを高周波にすることなく、負荷に直流電力(直流電圧)を供給することができる。
リアクトル短絡部13の開閉動作は、倍電圧整流部12の動作と併行して行われる。この倍電圧整流部12の整流動作がリアクトル短絡部13の動作に対して、支障なく行われるためには、倍電圧整流部12の整流ダイオードD1,D2の逆回復時間は、リアクトル短絡部13の短絡用ダイオードD3,D4,D5,D6の逆回復時間より速い設定とする。
整流ダイオードD1,D2の逆回復時間が、短絡用ダイオードD3,D4,D5,D6の逆回復時間より速いので、倍電圧整流部12の回路内部に電荷が残って整流動作に支障が生じることはない。
<第1実施形態の倍電圧整流動作>
本発明の第1実施形態の直流電源装置は、倍電圧整流動作に特徴があるので、倍電圧整流動作を図2〜図10を参照して説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源201の交流電源電圧vsが正の期間におけるリアクトルL1と倍電圧整流部12に流れる電流経路を示す図である。
図2において、交流電源201の交流電源電圧vsが正であると、交流電源201からリアクトルL1、倍電圧整流部12の整流ダイオードD1、倍電圧用コンデンサC1、交流電源201の経路で回路電流isが流れる。
この際に整流ダイオードD1で整流された電荷は、倍電圧用コンデンサC1で平滑され、蓄積される。
なお、コンバータ制御部142によって、リアクトル短絡部13のスイッチング素子Q1はオフ(OFF)状態である。
図3は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源201の交流電源電圧vsが負の期間におけるリアクトルL1と倍電圧整流部12に流れる電流経路を示す図である。
図3において、交流電源201の交流電源電圧vsが負であると、整流ダイオードD1には電流は流れない。
そのため、交流電源201からリアクトルL1、倍電圧整流部12の整流ダイオードD2、倍電圧用コンデンサC2、交流電源201の経路で回路電流isが流れる。
この際に整流ダイオードD2で整流された電荷は、倍電圧用コンデンサC2で平滑され、蓄積される。
なお、コンバータ制御部142によって、リアクトル短絡部13のスイッチング素子Q1はオフ(OFF)状態である。
以上のように、交流電源201の交流電圧が正の期間において、整流された直流電圧が倍電圧用コンデンサC1に蓄積され、交流電源201の交流電圧が負の期間において、整流された直流電圧が倍電圧用コンデンサC2に蓄積される。したがって、正極性直流電圧線hcと負極性直流電圧線hdとの間に直列に接続された倍電圧用コンデンサC1と倍電圧用コンデンサC2との間に2倍の電圧に整流された直流電圧が生成される。
<リアクトル短絡部13の短絡動作>
図4は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置10において、交流電源201の交流電源電圧vsが正の期間におけるリアクトルL1とリアクトル短絡部13とに流れる電流経路を示す図である。
図4において、交流電源201の交流電圧が正であって、コンバータ制御部142の制御によって、リアクトル短絡部13がリアクトルL1を介して交流電源201を短絡している。
コンバータ制御部142は、スイッチング素子Q1を短絡する。すると、交流電源201からリアクトルL1、短絡用ダイオードD3、スイッチング素子Q1、短絡用ダイオードD6、交流電源201の経路で回路電流isが流れる。
図5は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置10において、交流電源201の交流電源電圧vsが負の期間におけるリアクトルL1とリアクトル短絡部13とに流れる電流経路を示す図である。
図5において、交流電源201の交流電圧が負であって、コンバータ制御部142の制御によって、リアクトル短絡部13がリアクトルL1を介して交流電源201を短絡している。
コンバータ制御部142は、スイッチング素子Q1を短絡する。すると、交流電源201からリアクトルL1、短絡用ダイオードD5、スイッチング素子Q1、短絡用ダイオードD4、交流電源201の経路で回路電流isが流れる。
なお、リアクトル短絡部13は、短絡用ダイオードD3,D4,D5,D6がブリッジ回路を構成しているので、交流電源201の交流電圧が正の期間でも負の期間でもコンバータ制御部142によるスイッチング素子Q1のオン(ON)動作によって、適正に短絡動作を行える。
リアクトルL1をリアクトル短絡部13でオン・オフ(ON/OFF)することにより、リアクトルL1にエネルギを蓄積・開放(放出)することにより、倍電圧用コンデンサC1と倍電圧用コンデンサC2の電圧を昇圧することができる。
<力率改善動作>
本発明の第1実施形態の直流電源装置は、リアクトルL1とリアクトル短絡部13とによって、力率改善動作も行っている。この力率改善動作を図6〜図10を参照して説明する。また、リアクトルL1とリアクトル短絡部13とによる力率改善動作を行う際の回路構成は、前記した図2〜図5に示した回路構成と同一である。
なお、力率を適正値に保つことは、交流電源201が商用電源の場合は、電力の供給側から高調波規格を遵守することが求められる。また、整流ダイオードD1,D2の逆回復時間をダイオードD3,D4,D5,D6の逆回復時間より速くすることで、リアクトル短絡部13のスイッチング素子Q1の電気的ストレスを軽減して直流電源装置10の長寿命化を図る効果がある。
図6は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、力率改善動作を実施した場合の交流電源201の電圧と電流と、リアクトル短絡部13のQ1駆動パルスとの関係を示した図であり、(a)は交流電源電圧vsの波形、(b)は交流電源に流れる回路電流isの波形、(c)はリアクトル短絡部13におけるスイッチング素子Q1のQ1駆動パルスの動作波形を示している。
なお、図6(a)、(b)、(c)において、横軸は時間、あるいは時間の推移を示している。
図6(a)に示すように交流電源電圧vsは、略正弦波状の波形である。
しかしながら、図6(b)に示すように交流電源に流れる回路電流isは、正弦波形から一般的に乖離した波形となる。なお、この波形が正弦波形から乖離しているのは、図6(c)のQ1駆動パルスによる影響ではなく、倍電圧整流部12における整流動作に主として起因する。
この正弦波形から乖離した回路電流isを、正弦波形に近づける、すなわち力率を改善するために、図6(c)に示すQ1駆動パルスでリアクトル短絡部13におけるスイッチング素子Q1を開閉(オン・オフ)している。リアクトルL1を介して交流電源201を短絡することにより、リアクトルL1に蓄積、開放されるエネルギを利用して力率を改善する。
図6(c)では、スイッチング素子Q1の駆動パルスは、交流電源電圧vsの半周期毎に所定のタイミングで所定の時間、Hレベル(高電位)となり、前記所定の時間を経過するとLレベル(低電位)となる。これを繰り返すことで2回のHレベルのパルスとなる。
また、図6(b)に示すように、回路電流isは、交流電源電圧vsが正極性かつ、スイッチング素子Q1の駆動パルスがHレベルになったときに立ち上がり、交流電源電圧vsが負極性かつ、スイッチング素子Q1の駆動パルスがHレベルになったときに立ち上がる。すなわち、スイッチング素子Q1の駆動パルスが印加した箇所に対して回路電流isが正弦波に近付くように作用している。このように、回路電流isが正弦波に近付くようなタイミングとパルス幅でスイッチング素子Q1の駆動パルスを制御することにより、力率が改善される。
なお、前記したスイッチング素子Q1を高速で複数回、スイッチング動作を繰り返すことで、回路電流isを、より正弦波に近く成形することができ、高力率を確保することができる。
≪部分スイッチング動作≫
前記したように、高速スイッチング動作を行うことで回路電流isを正弦波に成形することができ、高力率を確保することができる。しかし、スイッチング周波数が大きければ大きいほどスイッチング損失は大きくなる。
回路の入力が大きいほど、高調波電流も増大するので、特に高次の高調波電流の規制値を満足することが難しくなる。そのため、入力電流が大きいほど高力率を確保することが好ましい。
しかしながら、入力が小さい場合には高調波電流も小さくなるので特に力率を確保する必要が無い場合がある。つまり、言い換えると負荷条件に応じて効率を考慮しつつ最適な力率を確保することが望ましい。
この一つの方法を、部分スイッチング動作と呼称して以下に説明する。
部分スイッチング動作とは、交流電源電圧vsの半サイクルの中で、所定の位相で複数回、力率改善動作を行う。この動作によって、出力電圧Vdの昇圧と力率の改善を行うスイッチング動作であり、動作モードである。
スイッチング回数の目安としては、人間の聴感が鋭い2kHz〜8kHzを避けて、電源半周期に1回以上、20回以下のスイッチングを行うことが好ましい。
以下、図7を参照して、部分スイッチング動作の説明をする。
図7は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置において、交流電源電圧vsが正のサイクルにおける、スイッチング素子Q1の駆動パルスと交流電源電圧vs、回路電流isの関係を示した図であり、(a)は交流電源電圧vsを示し、(b)は交流電源に流れる回路電流isの波形、(c)はスイッチング素子Q1の駆動パルスを示している。
なお、図7(a)、(b)、(c)において、横軸は時間、あるいは時間の推移を示している。
図7(a)に示すように交流電源電圧vsは、略正弦波状の波形である。
図7(b)の一点鎖線は、理想的な回路電流isを略正弦波状に示している。このとき、最も力率が改善される。
図7(b)において、理想電流上の点P1を考えた場合、この点での傾きをdi(P1)/dtとおく。
次に、電流がゼロの状態から、スイッチング素子Q1を時間ton1_Q1に亘ってオンしたときの電流の傾きをdi(ton_Q1)/dtとおく。
さらに時間ton1/Q1に亘ってオンした後、時間toff_Q1に亘ってオフした場合の電流の傾きをdi(toff1_Q1)/dtとおく。
そして、di(ton1_Q1)/dtとdi(toff1_Q1)/dtとの平均値が点P1における傾きdi(P1)/dtと等しくなるように制御する。
次に、点P1と同様に、点P2での電流の傾きをdi(P2)/dtとおく。
そして、スイッチング素子Q1を時間ton2_Q1に亘ってオンしたときの電流の傾きをdi(ton2_Q1)/dtとおく。また、時間toff2_Q1に亘ってオフした場合の電流の傾きをdi(toff2_Q1)/dtとおく。
また、点P1の場合と同様に、di(ton2_Q1)/dtとdi(toff2_Q1)/dtの平均値が点P2における傾きdi(P2)/dtと等しくなるようにする。
以降、これを繰り返していく。このとき、スイッチング素子Q1のスイッチング回数が多いほど、回路電流isを理想的な正弦波に近似させることが可能である。
なお、以上は力率改善の観点から述べたものである。複数のパルス(駆動パルス)を用いれば、力率がより改善される可能性があるものの、消費電力の観点からは望ましくない可能性がある。
低入力電力の場合には、スイッチング素子Q1への駆動パルスの印加は、0回または2回程度が望ましいことがある。
≪スイッチング動作の切り替えについて≫
前記したように、直流電源装置10への入力電力(入力電流)によって、力率や望ましい力率改善方法は、変化する。
次に、入力電力(入力電流)によって、高調波を含む動作波形がどのように変化しているかの例を示す。
《第1例の入力電力における電圧・電流波形例》
図8は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置10において、交流電源電圧vsが正のサイクルにおける、スイッチング素子Q1の駆動パルスと交流電源電圧vs、回路電流is、出力電圧Vdの関係を示す第1例の図である。
図8においては、直流電源装置10の入力電圧(交流電源電圧vs)を200V、入力電流4A、消費電力700W、リアクトルL1のインダクタンス値を5.3mHで3回オンしたときの動作波形を示している。
なお、図8において、縦軸は交流電源電圧vs、出力電圧Vd、回路電流isなどの電圧・電流を重ねて表記している。また、横軸は時間、あるいは時間の推移を示している。
《第2例の入力電力における電圧・電流波形例》
図9は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置10において、交流電源電圧vsが正のサイクルにおける、スイッチング素子Q1の駆動パルスと交流電源電圧vs、回路電流is、出力電圧Vdの関係を示す第2例の図である。
図9においては、直流電源装置10の入力電圧(交流電源電圧vs)を200V、入力電流10A、消費電力1800W、リアクトルL1のインダクタンス値を5.3mHで3回オンしたときの動作波形を示している。
なお、図9において、縦軸は交流電源電圧vs、出力電圧Vd、回路電流isなどの電圧・電流を重ねて表記している。また、横軸は時間、あるいは時間の推移を示している。
《第1例と第2例との電圧・電流波形の比較》
図8に示した第1例の入力電力における電圧・電流波形例においては、入力電流4A、消費電力700Wであるので、図9に示した第2例の入力電力における電圧・電流波形例における入力電流10A、消費電力1800Wと比較して、回路電流isは小さい。
ただし、図8と図9との比較では、高調波成分については、把握し難いので、次に、各次数の高調波の成分について、図10で示し、比較する。
図10は、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置10において、第1例の入力電流(回路電流)4A、および第2例の入力電流(回路電流)10Aにおける各次数の高調波成分を示す図である。
図10において、高調波の次数と、4Aと10Aにおけるそれぞれの高調波成分と、高調波電流の規制値(例えば、IEC61000−3−2による規制値)を併記している。なお、前記の高調波成分と、高調波電流の規制値の単位はアンペアの[A]である。
図10によれば、入力電流4Aから10Aへと大きくなるに従い高調波電流(2次以上)が大きくなり、3次、5次、7次等の奇数次における高調波電流の規制値を満足できなくなる。
例えば、図10によると、入力電流10Aのときの第3次高調波は約3.864Aであり、規制値(約2.987A)を超過している。
このような入力電流の大きな範囲で使用を避けるか、もしくはスイッチング素子Q1のスイッチング周波数を高くするかの選択をすることになる。
交流電圧検出部101、電流検出部102、直流電圧検出部103がそれぞれ検出した信号により負荷の状態を検出して、制御ブロック部Mに入力し、コンバータ制御部142による制御信号を、負荷の増減に応じて増減する量である負荷対応量と所定の閾値との比較結果に基づいて前記リアクトル短絡部の短絡スイッチング回数と短絡スイッチング幅とを選択することにより、適切な力率制御ができる。
《倍電圧用コンデンサとリアクトル》
本発明の第1実施形態で説明した技術は、ルームエアコン(空気調和機)に用いられる直流電源装置において、より有効な技術である。そのため、交流電源電圧の範囲が100V〜115V程度で、低入力電力な用途に応用することが望ましい。この場合には、倍電圧用コンデンサC1,C2の静電容量は800μF〜2000μFであり、リアクトルL1のインダクタンス値は2mH〜4mHが適当な値となる。
<第1実施形態の効果>
以上の構成により、低インダクタンス値のリアクトルを用いながら、高効率で、小型かつ安価な直流電源装置を提供できる。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第1実施形態の直流電源装置を備えた空気調和機の一例としてルームエアコンについて説明する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る空気調和機の外観の一例を示す図であり、(a)は室内機100の外観を示し、(b)は室外機200の外観とリモコン(空調制御端末器)Reを示している。
図11(a)において、室内機100は、前面パネル106とリモコン送受信部Rqとを備えている。前面パネル106は、室内機100の内部の機器、部品を保護している。
また、リモコン送受信部Rqは、図11(b)に示すリモコンReと空気調和機Aを操作するための命令やデータの送受信を行う。
また、図11(b)において、室外機200は、室外に設置され、室内機100と配管(不図示)により接続されている。この配管を通じて冷媒を移動させることで熱交換を行う。
なお、リモコンReは、図11(b)に記載されているが、これは表記上の都合により、表記したものであって、一般的には、室内で操作される。前記したように、リモコンReは、室内機100のリモコン送受信部Rqと、空気調和機Aを操作するための命令やデータの送受信を行う。空気調和機Aは、リモコンReからの運転信号に従って運転される。
以上の室外機200において、モータ(不図示)が備えられている。そして、そのモータを駆動するために、本発明の第1実施形態に係る直流電源装置10が用いられている。
<第2実施形態の効果>
前記したように、本発明の第2実施形態に係る空気調和機Aには、第1実施形態に係る直流電源装置10が高効率で、小型かつ安価であるので、空気調和機Aも対応して、高効率で、小型かつ安価となる。
≪その他の実施形態、変形例≫
以上、本発明は、前記した実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
以下に、その他の実施形態や変形例について、さらに説明する。
《負荷検出部212》
図1に示す負荷211に例えばインバータとモータを含めた場合、モータに流れる電流、モータの回転速度、インバータに流れる電流、インバータの変調率などを直流電源装置10の制御ブロック部Mで参照した方が、望ましい制御ができることがある。
この場合には、負荷211の近傍において、負荷検出部212を設ける。そして、この負荷検出部212が検出した負荷の状態を示唆する信号を直流電源装置10の制御に用いる。
《スイッチング素子の種類》
図1においては、スイッチング素子Q1として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を例示したが、IGBTに限定されない。例えば、バイポーラトランジスタや、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor-Field-Effect-Transistor)や、スーパージャンクションMOSFETなどのスイッチング素子でもよい。
《スイッチング素子の個数》
図1においては、スイッチング素子を1個(Q1)として例示したが、1個に限定されない。スイッチング素子を複数個(例えばQ1,Q2)、備えて、それぞれ別のタイミングで(例えばQ1,Q2)スイッチングをしてもよい。
《電圧・電流検出部》
図1においては、直流電源装置10に関する電圧と電流を測定・検出する電圧・電流検出部として、交流電圧検出部101、電流検出部102、直流電圧検出部103を示したが、これらに限定されない。
例えば、交流電圧検出部101、電流検出部102、直流電圧検出部103を一つの電圧・電流検出部として統合してもよい。また、他の箇所の電圧や電流の計測を追加して用いてもよい。
《リアクトルのゴム座》
図1に示したリアクトルL1に流れる周期的な電流によって、リアクトルから音(振動音)が発生することがある。
そのため、リアクトルとリアクトルの取付け部との間に、ゴム座を備え、防音を防ぐ対策とすることが有効である。
また、図11に示したルームエアコン(空気調和機)における所定の構造物(部材)に前記のゴム座を固定してもよい。
《リアクトルのインダクタンス値と倍電圧用コンデンサの静電容量値》
「交流電源電圧の範囲が100V〜115V程度で、倍電圧用コンデンサC1,C2の静電容量は800μF〜2000μFで、リアクトルL1のインダクタンス値は2mH〜4mHが適当な値」と前記したが、この範囲には限定されない。
本発明の直流電源装置10の特徴は、交流電源電圧の範囲が100V〜115V程度で、倍電圧用コンデンサC1,C2の静電容量は800μF〜900μF、リアクトルL1のインダクタンス値は2mH〜2.8mHを選択すれば、さらに高効率で、小型かつ安価な直流電源装置を提供できる。
10 直流電源装置
12 倍電圧整流部
13 リアクトル短絡部
100 室内機
101 交流電圧検出部(電圧・電流検出部)
102 電流検出部(電圧・電流検出部)
103 直流電圧検出部(電圧・電流検出部)
141 ゼロクロス判定部
142 コンバータ制御部
143 ゲイン制御部
144 昇圧比制御部
200 室外機
201 交流電源
211 負荷
212 負荷検出部
213 電源回路
221,222 電源入力端子
231,232 出力端子
A 空気調和機
C1,C2 倍電圧用コンデンサ
D1,D2 整流ダイオード
D3,D4,D5,D6 短絡用ダイオード
L1 リアクトル
M 制御ブロック部
N1,N2 整流入力端子
hc 正極性直流電圧線
hd 負極性直流電圧線
Q1 スイッチング素子

Claims (11)

  1. 交流電源に接続されたリアクトルと、
    交流電圧を入力し、直流電圧に変換して、出力する倍電圧整流部と、
    前記リアクトルを交流電源に半周期間で0回または複数回、短絡するリアクトル短絡部と、
    入力する交流電圧、電流、前記倍電圧整流部の直流電圧をそれぞれ検出する電圧・電流検出部と、
    負荷の増減に応じて増減する量である負荷対応量と所定の閾値との比較結果に基づいて前記リアクトル短絡部の短絡スイッチング回数と短絡スイッチング幅とを選択する制御ブロック部と、
    を備える、
    ことを特徴とする直流電源装置。
  2. 請求項1において、
    前記倍電圧整流部に備えられる倍電圧用コンデンサの静電容量が800μF〜2000μFである、
    ことを特徴とする直流電源装置。
  3. 請求項1において、
    前記リアクトルのインダクタンス値が2mH〜4mHである、
    ことを特徴とする直流電源装置。
  4. 請求項1において、
    前記交流電源の交流電圧の範囲が100V〜115Vである、
    ことを特徴とする直流電源装置。
  5. 請求項1において、
    前記制御ブロック部における負荷対応量は、負荷がインバータとモータとを含むものを対象として、前記負荷の消費電力、前記交流電源から流れる回路電流、前記モータに流れる電流、前記インバータに流れる電流、前記モータの回転速度、前記インバータの変調率、または前記直流電圧のうち何れかである、
    ことを特徴とする直流電源装置。
  6. 請求項1において、
    前記倍電圧整流部に備えられる整流ダイオードの逆回復時間は、前記リアクトル短絡部に備えられる短絡用ダイオードの逆回復時間よりも速い、
    ことを特徴とする直流電源装置。
  7. 請求項1において、
    前記リアクトル短絡部が前記リアクトルを介して交流電源を半周期間に短絡する回数が、前記負荷対応量に関わらず0回、または、2回である、
    ことを特徴とする直流電源装置。
  8. 請求項1において、
    前記リアクトルと、リアクトルの取付け部との間に、ゴム座を備える、
    ことを特徴とする直流電源装置。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の直流電源装置を備える、
    ことを特徴とする空気調和機。
  10. 請求項8に記載の直流電源装置を備える、
    ことを特徴とする空気調和機。
  11. 請求項10において、
    前記リアクトルの取付け部との間に備えられた前記ゴム座の一方の端部は、前記空気調和機を構成する部材に接している、
    ことを特徴とする空気調和機。
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