JP6494110B2 - 車両設定装置 - Google Patents

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本発明は、車両設定装置に関する。
従来の技術として、シートの位置などを登録した登録者、及び登録者と同乗していた未登録者に関する関連情報などを生成し、登録者が乗車すると、シートの位置などを登録された位置に調整すると共にエンジンが始動できるように車両の動作を制御する車両動作制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この車両動作制御装置は、未登録者であっても関連情報などから登録者の家族に準じた人物であると認識できたとき、シートの調整などは省くが、エンジンの始動ができるように車両を制御する。一方、車両動作制御装置は、関連情報などに基づいて未登録者が登録者と親しい人物ではないと判定されたとき、エンジンの始動さえもできないように車両を制御する。
特開2010−213749号公報
このように従来の車両動作制御装置は、関連情報などに含まれない未登録者に対しては、シート位置などの車両設定を提供することができない。
従って本発明の目的は、車両設定を登録していない未登録者に対して車両設定の初期設定と少なくとも一部が異なる適切な車両設定を提供することができる車両設定装置を提供することにある。
本発明の一態様は、車両の操作者を識別する識別情報を出力する識別部と、車両に搭載された複数の車載装置ごとの設定とこの設定を登録した登録者とを関連付けた車両設定テーブルを生成し、識別情報に基づいて操作者が登録者ではなく未登録者であると識別された場合、車両設定テーブルに基づいて複数の車載装置ごとの初期設定と少なくとも一部が異なる設定群を含む車両設定情報を生成して出力する車両設定テーブル生成部と、を備えた車両設定装置を提供する。
本発明によれば、車両設定を登録していない未登録者に対して車両設定の初期設定と少なくとも一部が異なる適切な車両設定を提供することができる。
図1(a)は、実施の形態に係る車両設定装置のブロック図の一例であり、図1(b)は、車両設定装置の識別部の配置の一例を示す概略図である。 図2は、実施の形態に係る車両設定装置が含まれる車両の車両設定システムのブロック図の一例である。 図3は、実施の形態に係る車両設定装置の車両設定テーブル生成部が生成する車両設定テーブルの一例を示す概略図である。 図4は、実施の形態に係る車両設定装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る車両設定装置は、車両の操作者を識別する識別情報を出力する識別部と、車両に搭載された複数の車載装置ごとの設定とこの設定を登録した登録者とを関連付けた車両設定テーブルを生成し、識別情報に基づいて操作者が登録者ではなく未登録者であると識別された場合、車両設定テーブルに基づいて複数の車載装置ごとの初期設定と少なくとも一部が異なる設定群を含む車両設定情報を生成して出力する車両設定テーブル生成部と、を備えて概略構成されている。
車両設定装置は、未登録者であっても車両設定テーブルに基づいて複数の車載装置ごとの初期設定と少なくとも一部が異なる設定群を含む車両設定情報を出力するので、未登録者に対して適切な車両設定を提供することができる。
[実施の形態]
(車両設定装置1の全体構成)
図1(a)は、実施の形態に係る車両設定装置のブロック図の一例であり、図1(b)は、車両設定装置の識別部の配置の一例を示す概略図である。図2は、実施の形態に係る車両設定装置が含まれる車両の車両設定システムのブロック図の一例である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図1(a)及び図2では、主な情報の流れを矢印で示している。
車両設定装置1は、図1(a)に示すように、車両の操作者を識別する識別情報を出力する識別部と、車両に搭載された複数の車載装置ごとの設定とこの設定を登録した登録者とを関連付けた車両設定テーブル160を生成し、識別情報に基づいて操作者が登録者ではなく未登録者であると識別された場合、車両設定テーブル160に基づいて複数の車載装置ごとの初期設定と少なくとも一部が異なる設定群を含む車両設定情報Sを生成して出力する車両設定テーブル生成部16と、を備えて概略構成されている。
本実施の形態における識別部は、一例として、後述する生体情報読取部10から取得した生体情報100と記憶部12に記憶された登録生体情報120とを比較することで操作者を識別する制御部18である。車両設定装置1は、この生体情報読取部10及び記憶部12と、登録読出部14と、を備えて概略構成されている。
この車両設定装置1は、一例として、電子キーなどによる無線通信に基づく認証によってドアが開錠された後、車両のバッテリーから駆動電圧が供給され、生体情報読取部10による生体情報100の取得が行える状態となる。なお車両設定装置1は、無線通信に基づく認証によるドアの開錠ではなく、物理キーによるドアの開錠、又はドアが開けられたことによって駆動電圧が供給されるように構成されても良い。
(生体情報読取部10の構成)
生体情報読取部10は、スタートスイッチ5の操作面50の下方に配置され、操作面50に接触する操作指の生体情報100を読み取るように構成されている。この生体情報100は、一例として、操作指の指紋パターン及び静脈パターンの少なくとも一方のパターンの情報を含んでいる。
なおスタートスイッチ5は、例えば、運転席に着座する操作者の前方や運転席と助手席の間に位置するフロアコンソールなどに配置され、プッシュスイッチとして構成されている。このスタートスイッチ5は、操作面50になされたプッシュ操作(オン操作)により、車両の駆動装置の始動、又は始動準備を車両に指示し、その後になされたプッシュ操作(オフ操作)により、駆動装置の停止を指示する。
具体的には、駆動装置が内燃機関(エンジン)である場合、シフト装置やブレーキ装置の操作条件が満足された状態でなされたプッシュ操作によりエンジンが始動する。また駆動装置がモータである場合、上記の操作条件が満足された状態でなされたプッシュ操作によりモータに電流を供給する始動準備が行われる。さらに駆動装置がエンジンとモータのハイブリッドである場合、上記の操作条件が満足された状態でなされたプッシュ操作により、始動時に優先される駆動装置に対応して始動又は始動準備が行われる。このオン操作の後に行われたオフ操作によって、駆動装置の停止が指示される。なおスタートスイッチ5、シフト装置、ブレーキ装置及び駆動装置は、例えば、図2に示す車両制御部22に接続されている。
この生体情報読取部10は、例えば、指紋パターンを読み取る場合、光学式、静電容量方式、電界強度測定方式、感圧式及び感熱式などの指紋パターンを読み取るように構成されたセンサが用いられる。
また生体情報読取部10は、例えば、静脈パターンを読み取る場合、照射した近赤外線の反射に基づいて静脈パターンを読み出すように構成されたセンサが用いられる。
さらに生体情報読取部10は、例えば、指紋パターンと静脈パターンの両方を読み取る場合、可視光を照射して撮像した画像を画像処理して指紋パターンと静脈パターンを抽出するように構成されたセンサが用いられる。
本実施の形態の生体情報読取部10は、一例として、指紋パターンを読み取る静電容量方式のセンサであるものとする。生体情報読取部10は、読み取った指紋パターンの情報である生体情報100を制御部18に出力する。
(記憶部12の構成)
記憶部12は、一例として、半導体メモリである。この記憶部12は、登録者ごとの登録生体情報120を記憶している。なお記憶部12は、例えば、制御部18が備えるRAM(Random Access Memory)であっても良い。
この登録生体情報120は、登録読出部14によって登録が指示された指紋パターンの情報である。より具体的には、登録生体情報120は、例えば、登録操作時に操作された登録ボタンに関連する登録者と、スタートスイッチ5をオン操作した際に取得された当該登録者の生体情報100と、を関連付けた情報である。
なお生体情報読取部10が静脈パターンを読み取る場合は、登録生体情報120が登録を指示された静脈パターンの情報となり、指紋パターン及び静脈パターンを読み取る場合は、登録を指示された指紋パターン及び静脈パターンの情報となる。
(登録読出部14の構成)
登録読出部14は、一例として、図1(b)に示すように、スタートスイッチ5の近傍に配置されたセットボタン140、登録ボタン141〜登録ボタン143を備えて概略構成されている。このセットボタン140、登録ボタン141〜登録ボタン143は、例えば、プッシュボタンとして構成されているがこれに限定されず、タッチスイッチであっても良い。
セットボタン140、登録ボタン141〜登録ボタン143は、操作者が自分好みに調整した車載装置ごとの設定、つまり車両設定を登録する際、及び登録した車両設定を呼び出す際に押されるボタン群である。
車載装置は、一例として、図2に示すように、ステアリング調整装置24、シート調整装置26、ミラー調整装置28、車両周囲撮像装置30、衝突警告装置32、タッチパネル34、表示装置36、タッチパッド38、空調装置40、ナビゲーション装置42、音楽再生装置44及び映像再生装置46などである。また車両設定装置1は、例えば、車両制御部22が表示装置36に表示させるメニューの項目数や種類などの設定を設定できる場合、当該設定を車両設定として車両設定テーブル160に登録する。
セットボタン140には、一例として、「SET」の文字が印刷されている。登録ボタン141〜登録ボタン143には、一例として、「A」〜「C」の文字が印刷されている。この「A」〜「C」は、登録者A〜登録者Cを示している。なお登録ボタンの数や登録可能な登録者の数は、任意である。
ここで操作者が現在の車両設定を登録する場合、一例として、セットボタン140を押した後、当該車両設定を登録したい登録ボタンを押すことで登録される。また操作者が以前登録した車両設定を読み出したい場合、一例として、当該車両設定を登録した登録ボタンを押した後、セットボタン140を押すことで読み出される。
登録読出部14は、例えば、押されたボタンの組み合わせに応じた登録読出情報Sを生成し、制御部18に出力する。制御部18は、登録読出情報Sに基づいて車両設定の登録操作がなされたのか、読出操作がなされたのかを判断して適切な処理を行う。
なお登録読出部14は、例えば、登録ボタン141が押された場合、登録ボタン141を押した操作者を登録者Aとして登録読出情報Sを生成する。同様に、登録読出部14は、例えば、登録ボタン142が押された場合、登録ボタン142を押した操作者を登録者Bとして登録読出情報Sを生成し、登録ボタン143が押された場合、登録ボタン143を押した操作者を登録者Cとして登録読出情報Sを生成する。
変形例として車両設定装置1は、例えば、複数の登録ボタンを操作することにより、押された登録ボタンの組み合わせに応じて3人より多くの登録者の車両設定の登録、及び読出しを行うことができるように構成されても良い。
(車両設定テーブル生成部16の構成)
図3は、実施の形態に係る車両設定装置の車両設定テーブル生成部が生成する車両設定テーブルの一例を示す概略図である。図3に示す設定は、登録可能な設定の一部を図示している。また未登録者の設定の数値(設定値)は、一例として、登録者A〜登録者Cの設定を足し合わせ、3で割ることによって算出しているが、小数点以下を切り捨てている。
車両設定テーブル生成部16は、車載装置ごとの設定とこの設定を登録した登録者とを関連付けた車両設定テーブル160を生成する。図3に示す車両設定テーブル160には、車両制御部22〜映像再生装置46の設定の一部が図示されている。
図3に示す車両設定テーブル160の車両制御部22に関する項目は、一例として、表示装置36に表示される基準画面のメニュー項目に関する設定の項目であり、設定範囲が詳細メニュー、標準メニュー、簡易メニュー、初期設定が標準メニューである。なお他の設定可能な設定は、一例として、メニュー項目の配置などに関する設定である。
ステアリング調整装置24に関する項目は、一例として、ステアリングの上下角に関する設定の項目であり、設定範囲が10段階、初期設定が5である。なお他の設定可能な設定は、一例として、ステアリングの長さ調整などに関する設定である。
シート調整装置26に関する項目は、一例として、シートの前後位置に関する設定の項目であり、設定範囲が30段階、初期設定が15である。なお他の設定可能な設定は、一例として、シートの倒れる角度、シートの高さなどに関する設定である。
ミラー調整装置28に関する項目は、一例として、ミラーの左右角度に関する設定の項目であり、設定範囲が30段階、初期設定が15である。なお他の設定可能な設定は、一例として、上下角度などに関する設定である。
車両周囲撮像装置30に関する項目は、一例として、表示装置36に表示させる車両の周囲の画像範囲に関する設定の項目であり、設定範囲が全方向、後方、左方向、初期設定が全方向である。なお他の設定可能な設定は、一例として、予測される軌道の表示などに関する設定である。
衝突警告装置32に関する項目は、一例として、警告音に関する設定の項目であり、設定範囲が20段階、初期設定が10である。なお他の設定可能な設定は、一例として、障害物を検知する感度などに関する設定である。
タッチパネル34に関する項目は、一例として、操作指の検出感度に関する設定の項目であり、設定範囲が20段階、初期設定が10である。このタッチパネル34は、表示装置36に重ねて設置されている。なお他の設定可能な設定は、一例として、自動感度調節のON、OFFなどに関する設定である。
表示装置36に関する項目は、一例として、明度に関する設定の項目であり、設定範囲が50段階、初期設定が25である。なお他の設定可能な設定は、一例として、コントラストなどに関する設定である。
タッチパッド38に関する項目は、一例として、操作指の検出感度に関する設定の項目であり、設定範囲が20段階、初期設定が10である。このタッチパッド38は、例えば、運転席と助手席の間のフロアコンソールに配置されている。なお他の設定可能な設定は、一例として、自動感度調節のON、OFFなどに関する設定である。
空調装置40に関する項目は、一例として、設定温度に関する設定の項目であり、設定範囲が18〜30℃、初期設定が20℃である。なお他の設定可能な設定は、一例として、運転席、助手席、後部座席ごとの設定温度、吹出口、自動温度調整のON、OFFなどに関する設定である。
ナビゲーション装置42に関する項目は、一例として、表示装置36に表示される地図画像の縮尺に関する設定の項目であり、設定範囲が25m(1/2500)〜200km(1/2048万)、初期設定が100m(1/1万)である。なお他の設定可能な設定は、一例として、目的地の選択、駐車場などのアイコンの表示・非表示などに関する設定である。
音楽再生装置44に関する項目は、一例として、曲のシャッフルに関する設定の項目であり、設定範囲がONとOFF、初期設定がOFFである。なお他の設定可能な設定は、一例として、音量、音質などに関する設定である。
映像再生装置46に関する項目は、一例として、再生位置に関する設定の項目であり、設定範囲が前回再生位置及びメインメニュー、初期設定が前回再生位置である。なお他の設定可能な設定は、一例として、音量、音質などに関する設定である。
なお他の車載装置としては、ワイパ装置(例えば、自動ワイパ機能のON・OFF)、ヘッドライト(例えば、自動ライト機能のON・OFF)、無線ネットワーク装置(例えば、携帯電話及びスマートフォンなどとの接続・非接続)、アイドリングストップ装置(例えば、アイドリングストップのON・OFF)、駆動方法切替装置(例えば、2WDと4WDの切り替え)、走行モード切替装置(例えば、ノーマルモード、スポーツモード、オールウェザーモード)、横滑り安全装置(例えば、機能のON・OFF)などがある。
車両設定テーブル生成部16は、例えば、現在の車両設定の登録操作が行われた場合、現在の車両設定に関する設定情報Sを車両制御部22から取得すると共に制御部18から登録者を識別する識別情報Sを取得し、登録者と車両設定とを関連付けて車両設定テーブル160を作成する。この設定情報Sは、例えば、制御部18が登録読出情報Sに基づいて登録操作が行われたと判定し、車両制御部22に設定情報Sの出力を依頼することで得られる。
また車両設定テーブル生成部16は、例えば、車両設定の読出操作が行われた場合、制御部18が出力した識別情報Sが示す登録者の車両設定を車両設定テーブル160から読み出し、車両設定情報Sとして出力する。
ここで車両設定テーブル生成部16は、操作者が未登録者であった場合、少なくとも一部が上述の初期設定ではない設定群を生成し、車両設定情報Sとして出力する。図3に示す車両設定テーブル160の未登録者の各項目の設定がこの設定群に相当する。
具体的には、車両設定テーブル生成部16は、車両設定テーブル160に登録された設定ごとの平均を算出して設定群を生成する。
より具体的には、車両設定テーブル生成部16は、例えば、ステアリング調整装置24のチルト位置の場合、登録者Aが「5」、登録者Bが「3」、登録者Cが「4」であるので、この3つの平均を算出して「4」を未登録者のチルト位置の設定とする。
また車両設定テーブル生成部16は、例えば、車両周囲撮像装置30の画像範囲の場合、登録者Aが「全方向」、登録者Bが「全方向」、登録者Cが「後方」であるので、この3つの平均として「全方向」を未登録者の撮像範囲の設定とする。なお車両設定テーブル生成部16は、上記の「全方向」のように数値以外が設定される場合、設定された種類が多いものを平均とする。
さらに車両設定テーブル生成部16は、数値以外の設定において、登録された設定の種類が偶数となって平均が算出できない場合、当該設定の初期設定を用いて設定の種類を奇数として平均を算出して設定群を生成する。数値以外の設定とは、例えば、機能のON・OFF、簡易メニュー・標準メニュー・詳細メニューなどである。車両設定テーブル生成部16は、一例として、音楽再生装置44の設定であるシャッフルが、ON、ON、OFF、OFFと登録されていた場合、設定の種類(ONとOFF)が偶数で平均が算出でないので、この設定の初期設定であるOFFを用いて平均をOFFとして未登録者の設定群を生成する。
(制御部18の構成)
制御部18は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部18が動作するためのプログラムと、識別しきい値180と、が格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
制御部18は、生体情報読取部10から取得した生体情報100と記憶部12から取得した登録生体情報120とを照合し、車両の操作者が登録者であるか未登録者であるかを識別するように構成されている。
制御部18は、一例として、生体情報100に基づく操作者の指紋パターンの特徴点と、登録生体情報120に登録された登録者の指紋パターンの特徴点と、の類似度が予め定められたしきい値としての識別しきい値180より大きい場合、操作者が登録者であると識別する。
この特徴点とは、例えば、中心点、分岐点、端点及び三角州と呼ばれる4つの点である。中心点とは、指紋パターンの中心となる点である。分岐点とは、指紋の隆線が分岐している点である。端点とは、隆線が切れている点である。三角州とは、三方向から隆線が集まった点である。なお制御部18は、特徴点の位置、特徴点間の距離などに基づいて照合し、類似度を算出する。
制御部18は、生体情報100及び登録生体情報120の指紋パターンの特徴点を照合し、一致する特徴点の数に応じて類似度を判定し、操作者が登録者のいずれなのか、それとも未登録者なのかを識別する。
具体的には制御部18は、一例として、登録生体情報120に基づく登録者A〜登録者Cの指紋パターンの特徴点がそれぞれ50箇所であり、操作者の指紋パターンの特徴点との一致点が、登録者Aが40箇所、登録者Bが20箇所、登録者Cが33箇所である場合、登録者Aとの類似度が80(%)、登録者Bとの類似度が40(%)、及び登録者Cとの類似度が66(%)と算出する。制御部18は、一例として、識別しきい値180が70(%)である場合、操作者が登録者Aであると判定する。
制御部18は、例えば、図2に示すように、車両LAN(Local Area Network)20に電磁気的に接続されている。制御部18は、例えば、車両LAN20を介して車両制御部22などと接続され、相互に情報などを交換している。この車両LAN20は、一例として、車両設定装置1と車載装置などと共に車両設定システム2を構成している。以下では、この車両設定システム2について説明する。
(車両設定システム2の構成)
車両設定システム2は、一例として、図2に示すように、車両設定装置1と、複数の車載装置と、車両設定装置1から出力された車両設定情報Sに基づいて複数の車載装置を制御する制御装置としての車両制御部22と、を備えている。
車両制御部22は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU、半導体メモリであるRAM及びROMなどから構成されるマイクロコンピュータである。
この車両制御部22は、図2に示すように、制御部18からの依頼によってステアリング調整装置24〜映像再生装置46の設定の情報である現在設定情報S10〜現在設定情報S21を、車両LAN20を介して取得する。そして車両制御部22は、取得した現在設定情報S10〜現在設定情報S21に基づいて設定情報Sを生成し、車両LAN20を介して車両設定装置1に出力する。
また車両制御部22は、車両設定装置1から車両LAN20を介して車両設定情報Sを取得する。車両制御部22は、取得した車両設定情報Sに基づいて車載装置ごとの設定の情報である個別設定情報S30〜個別設定情報S41を生成し、車両LAN20を介して対応する車載装置に出力する。車載装置は、自身に対応する個別設定情報に基づいて登録者が登録した設定に変更する。
なお変形例として識別部は、操作者の顔を撮像することによって顔画像を取得し、登録者の顔画像と比較することで登録者を識別する構成であっても良い。この構成の場合、例えば、操作者が登録操作を行うことにより顔画像が生成され、車両設定と共に車両設定テーブル160に格納される。
また他の変形例として識別部は、登録読出部14によって登録者を識別する構成であっても良い。この構成の場合、例えば、スタートスイッチ5が操作されてから予め定められた時間内に読出操作が行われなかったとき、操作者が未登録者であると識別される。
以下に車両設定装置1の動作の一例について図4のフローチャートに従って説明する。
(動作)
車両設定装置1は、電子キーを携帯した操作者が車両のドアを開錠すると、車両から駆動電圧が供給され、生体情報読取部10が指紋パターンの読み取りが可能な状態となる。
操作者がスタートスイッチ5をオン操作すると、生体情報読取部10は、指紋パターンを読み取って生体情報100を生成して制御部18に出力する。
制御部18は、生体情報100を取得すると、記憶部12から登録生体情報120を読み出して類似度を算出し、操作者が登録者か未登録者かを識別する。
制御部18は、操作者が登録者であった場合(Step1:Yes)、識別情報Sを生成して車両設定テーブル生成部16に出力する。
車両設定テーブル生成部16は、識別情報Sに基づく登録者に関連する設定群を車両設定テーブル160から読み出して車両設定情報Sを生成し(Step2)、制御部18に出力する。
制御部18は、取得した車両設定情報Sを、車両LAN20を介して車両制御部22に出力する(Step3)。車両制御部22は、取得した車両設定情報Sに基づいて個別設定情報S30〜個別設定情報S41を生成し、対応する車載装置に出力して車載装置の設定を行う。
ここでステップ1において制御部18は、操作者が未登録者であった場合(Step1:No)、操作者が未登録者であることを示す識別情報Sを生成して車両設定テーブル生成部16に出力する。車両設定テーブル生成部16は、識別情報Sに基づいて操作者が未登録者であると確認すると、車両設定テーブル160の設定の平均を算出して設定群を生成して未登録者用の車両設定情報Sを生成し(Step4)、制御部18に出力する。制御部18は、取得した車両設定情報Sを、車両LAN20を介して車両制御部22に出力する(Step3)。
なお車両設定テーブル生成部16は、設定の平均が算出できない場合、上述のように、当該設定の初期設定を用いて設定群を生成する。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る車両設定装置1は、車両設定を登録していない未登録者に対して車両設定の初期設定と少なくとも一部が異なる適切な車両設定を提供することができる。
具体的には、車両設定を登録している登録者としていない未登録者は、同じ車両をシェアしていることから家族のように近しい関係である可能性が高く、また同じような地域で車両を使用している可能性が高いので、空調装置の設定温度などの車両設定が近いものになると考えられる。一方車両設定の初期設定は、広範な地域に合うような設定となっているので、車両が使用されている地域の環境に対応していない場合があり、未登録者に対して初期設定に基づく車両設定を提供した場合、設定に偏りが生じて適切ではない可能性がある。
本実施の形態の車両設定装置1は、車両設定テーブル160に登録された各設定の平均の車両設定を未登録者に対して提供するので、未登録者の地域性や関係性を考慮した適切な車両設定を行うことができる。
上述の実施の形態及び変形例に係る車両設定装置1は、例えば、用途に応じて、その一部が、コンピュータが実行するプログラム、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及びFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって実現されても良い。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…車両設定装置、2…車両設定システム、5…スタートスイッチ、10…生体情報読取部、12…記憶部、14…登録読出部、16…車両設定テーブル生成部、18…制御部、20…車両LAN、22…車両制御部、24…ステアリング調整装置、26…シート調整装置、28…ミラー調整装置、30…車両周囲撮像装置、32…衝突警告装置、34…タッチパネル、36…表示装置、38…タッチパッド、40…空調装置、42…ナビゲーション装置、44…音楽再生装置、46…映像再生装置、50…操作面、100…生体情報、120…登録生体情報、140…セットボタン、141〜143…第1の登録ボタン〜第3の登録ボタン、160…車両設定テーブル、180…識別しきい値

Claims (3)

  1. 車両の操作者を識別する識別情報を出力する識別部と、
    前記車両に搭載された複数の車載装置ごとの設定とこの設定を登録した登録者とを関連付けた車両設定テーブルを生成し、前記識別情報に基づいて前記操作者が前記登録者ではなく未登録者であると識別された場合、前記車両設定テーブルに基づいて前記複数の車載装置ごとの初期設定と少なくとも一部が異なる設定群を含む車両設定情報を生成して出力する車両設定テーブル生成部と、
    を備えた車両設定装置。
  2. 前記車両設定テーブル生成部は、前記車両設定テーブルに登録された設定ごとの平均を算出して前記設定群を生成する、
    請求項1に記載の車両設定装置。
  3. 前記車両設定テーブル生成部は、数値以外の設定において、登録された設定の種類が偶数となって平均が算出できない場合、当該設定の初期設定を用いて前記設定の種類を奇数として平均を算出して前記設定群を生成する、
    請求項2に記載の車両設定装置。
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