JP2021054233A - 車両 - Google Patents

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幸宗 金田
Yukimune Kaneda
幸宗 金田
拓也 岸本
Takuya Kishimoto
拓也 岸本
幸之助 村松
Konosuke Muramatsu
幸之助 村松
伊藤 康洋
Yasuhiro Ito
康洋 伊藤
鈴木 雄太
Yuta Suzuki
雄太 鈴木
育男 広瀬
Ikuo Hirose
育男 広瀬
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Abstract

【課題】災害時に自車両を活用可能とする。【解決手段】災害が発生した場合にドアの開錠が許可される者を示す第1識別情報を予め記憶する記憶部22と、災害が発生したことを示す災害情報を受信可能な災害情報取得部30と、個人を識別する第2識別情報を取得する識別情報取得部18と、災害情報を受信した場合において、搭乗しようとする者の搭乗時に取得された第2識別情報が、記憶部に予め記憶された第1識別情報と所定の関係を有していれば、自車両のドアを開錠させる認証制御部44と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に関する。
自動車などの車両では、一般的に、車両を使用しないときには盗難防止のためにドアが施錠(ロック)される(例えば、特許文献1)。
特開2015−151811号公報
ところで、車両を使用していないときに地震や津波などの災害が発生した場合、避難等に車両を使用することが有効な状況もあり得る。
そこで、本発明は、災害時に自車両を活用可能な車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両は、災害が発生した場合にドアの開錠が許可される者を示す第1識別情報を予め記憶する記憶部と、災害が発生したことを示す災害情報を受信可能な災害情報取得部と、個人を識別する第2識別情報を取得する識別情報取得部と、災害情報を受信した場合において、搭乗しようとする者の搭乗時に取得された第2識別情報が、記憶部に予め記憶された第1識別情報と所定の関係を有していれば、自車両のドアを開錠させる認証制御部と、を備える。
また、車両は、災害時における自車両の各機能の利用に関する権限を示す権限情報を、第1識別情報に関連付けて記憶部に記憶させる認証設定部をさらに備えてもよい。
また、車両は、搭乗者の運転によらない自動運転で自車両を移動可能な自動運転制御部をさらに備え、認証制御部は、災害情報を受信した場合において、自動運転を開始させようとする者の第2識別情報が、自動運転の開始指示を許可する旨の権限情報が関連付けられている第1識別情報と所定の関係を有していれば、自動運転制御部に自車両の自動運転を行わせてもよい。
本発明によれば、災害時に自車両を活用可能となる。
本実施形態による車両の構成を示す概略図である。 権限テーブルの一例を示す図である。 災害情報を受信した場合の認証制御部の動作の流れを説明するフローチャートである。 ドアが開錠されている状態においてアクセサリスイッチが操作された場合の認証制御部の動作の流れを説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態による車両1の構成を示す概略図である。以下では、本実施形態に関係する構成や処理について詳細に説明し、本実施形態と無関係の構成や処理については説明を省略する。
車両1は、搭乗者が運転を行わなくても目的地まで自動運転で移動可能な自動車である。車両1は、通信部10、アクセサリ部12、走行支援部14、ドアロック部16、識別情報取得部18、中央制御部20、記憶部22を含む。
通信部10は、道路に設けられた通信装置や各地のFM放送局などから、電波ビーコン、光ビーコンおよびFM多重放送などで送信される各種の情報を受信することができる。各種の情報は、例えば、交通規制などを示す交通情報、津波の発生を示す津波情報、火山の噴火を示す火山情報などが含まれるが、例示した情報に限らない。また、通信部10は、気象庁から送信される地震の発生を示す地震情報(すなわち、緊急地震速報)を受信することができる。
このように、通信部10は、津波、火山の噴火および地震などの災害を示す災害情報を受信可能な災害情報取得部30として機能する。なお、災害(災害情報)は、例示した津波(津波情報)、火山の噴火(火山情報)および地震(地震情報)に限らず、例えば、ハリケーン(ハリケーンの発生を示すハリケーン情報)などを含んでもよい。また、通信部10は、他車両の通信装置と無線通信で車車間通信を行うこともできる。また、通信部10は、車両1の管理者が所持するスマートフォンなどの端末装置と通信を行うこともできる。
アクセサリ部12は、車載空調装置(エアコンディショナ)、ナビゲーション装置、ラジオ受信機およびテレビジョン受像機などであり、車両1の走行に直接的に関与しない車載機器である。なお、アクセサリ部12は、例示したものに限らない。また、ナビゲーション装置は、ラジオ受信機およびテレビジョン受像機として機能してもよい。
アクセサリ部12に含まれるナビゲーション装置は、通信部10を通じて、地図を示す地図情報や交通規制を示す交通情報を取得できる。ナビゲーション装置は、例えば、タッチパネルのような入出力部(不図示)を含む。この入出力部は、車両1の搭乗者の入力操作を受け付ける入力機能と、各種の情報(例えば、地図情報や交通情報など)を表示する出力機能とを有する。また、ナビゲーション装置は、災害情報を受信した場合には、受信した災害情報が示す災害の内容などを入出力部に表示させてもよい。
アクセサリ部12は、搭乗者によるアクセサリ部12の操作の開始指示を受け付けるアクセサリスイッチ32を含む。アクセサリスイッチ32は、例えば、車載空調装置の空調開始スイッチやナビゲーション装置の作動開始スイッチなどである。
走行支援部14は、図示を省略するが、駆動モータなどの駆動機構、ブレーキなどの制動機構、ステアリングギアなどの操舵機構、および、加速度センサや速度センサなどの各種のセンサを含む。また、走行支援部14は、図示を省略するが、進行方向などの車外の環境を撮像する撮像装置、および、撮像装置で撮像された画像に基づいて車外の環境を認識する車外環境認識装置を含んでもよい。走行支援部14は、搭乗者による自動運転の開始指示を受け付けるスタートスイッチ34を含む。走行支援部14は、スタートスイッチ34を通じた自動運転の開始指示に応じて、中央制御部20の制御の下、加速、減速および旋回などの自車両の運転を行う。
ドアロック部16は、所定の施錠信号を中央制御部20から受信すると、車両1のドアを施錠(ロック)する。施錠状態では、ドアノブが引かれてもドアが閉じた状態に維持される。ドアロック部16は、所定の開錠信号を中央制御部20から受信すると、車両1のドアを開錠(アンロック)する。開錠状態では、ドアノブを引くことでドアを開くことが可能となり、搭乗者の乗り降りが可能となる。
識別情報取得部18は、個人を識別するための識別情報を取得可能な構成となっている。識別情報は、例えば、手指の指紋の特徴を示す指紋情報などの生体情報を含む。具体的には、識別情報取得部18は、車両1に搭乗しようとする者の所定の手指の指紋情報を取得可能な指紋認証装置である。識別情報取得部18は、例えば、車室外側のドアノブと、車室内のインストルメントパネルとに設けられる。ドアノブの識別情報取得部18は、車両1への搭乗時に使用され、車室内の識別情報取得部18は、アクセサリスイッチ32の操作時やスタートスイッチ34の操作時などに使用される。
なお、識別情報取得部18は、車両1に搭乗しようとする者の顔を撮像装置で撮像し、撮像装置で撮像された顔の画像に基づいて、車両1に搭乗しようとする者の顔の特徴を示す顔情報を識別情報として取得してもよい。
中央制御部20は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成される。中央制御部20は、プログラムを実行することで、自動運転制御部40、認証設定部42および認証制御部44として機能する。記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置である。
自動運転制御部40は、車外環境、自車両の加速度、自車両の速度、駆動モータの回転角速度、走行レーン、地図情報、交通情報、走行経路など、運転に関する各種の情報を取得する。また、自動運転制御部40は、他車両から、他車両の位置、他車両の加速度、他車両のトルクなど、他車両の各種の情報を取得する。そして、自動運転制御部40は、取得した各種の情報を総合的に判断して走行支援部14を制御することで自車両の自動運転を行う。
ここで、車両1は、一般的に、ハードキーやスマートキー(アクセスキーとも呼ばれる)によって、車両1のドアが開錠される。本実施形態の車両1では、災害が発生した場合、予め登録された者であれば、ハードキーやスマートキーがなくても、車両1のドアを開錠可能とする。以後、災害が発生した場合にドアの開錠が許可される者を開錠許可ユーザと呼ぶ場合がある。開錠許可ユーザは、災害が発生した場合に車両1の車室内への搭乗が許可される者に相当する。
本実施形態の車両1では、開錠許可ユーザを予め登録しておく。開錠許可ユーザとしては、車両1のスマートキー等を管理する管理者(換言すると、車両1の所有者)に限らず、例えば、管理者の家族や隣人などを含んでもよい。つまり、管理者との間において、所定以上の信頼関係や親密度がある人であれば、開錠許可ユーザとなり得る。また、開錠許可ユーザは、複数人登録されてもよい。
認証設定部42は、開錠許可ユーザの登録に関する設定(以後、認証設定という場合がある)を行う。例えば、災害が発生していない通常時において、管理者は、ナビゲーション装置の入出力部などを通じて認証設定の開始指示を入力する。認証設定部42は、認証設定の開始指示を受信すると、車室内の識別情報取得部18に識別情報(例えば、指紋情報)の入力を受け付けさせる。
開錠許可ユーザとする者は、識別情報取得部18の指示に従って、管理者の同意の下、所定の手指を識別情報取得部18に接触させる。そうすると、識別情報取得部18は、開錠許可ユーザとする者の識別情報(指紋情報)を取得することができる。その結果、認証設定部42は、識別情報取得部18を通じて、開錠許可ユーザとする者の識別情報(指紋情報)を取得することができる。以後、認証設定時(通常時)において取得された識別情報を、第1識別情報と呼ぶ場合がある。認証設定部42は、第1識別情報を、開錠許可ユーザの名前に関連付けて記憶部22に記憶させる。
また、認証設定部42は、災害時における自車両の各機能の利用に関する権限を示す権限情報を、第1識別情報および開錠許可ユーザの名前に関連付けて記憶部22に記憶させる。権限情報は、例えば、ドアの開錠の可否、アクセサリ部12の操作の可否、および、自動運転の開始指示の可否などとするが、この例に限らない。
例えば、認証設定部42は、開錠許可ユーザの名前のリストをナビゲーション装置の入出力部などに表示させ、権限の設定の入力を促す。管理者は、開錠許可ユーザの名前ごとに権限の設定を入力する。これにより、認証設定部42は、開錠許可ユーザごとに権限情報を取得することができる。認証設定部42は、取得した第1識別情報および権限情報を、権限テーブルとして記憶部22に記憶させる。
図2は、権限テーブルの一例を示す図である。図2に示すように、権限テーブルでは、ユーザ識別子、第1識別情報、開錠許可ユーザの名前、ドアの開錠の可否、アクセサリ部12の操作の可否および自動運転の開始の可否が関連付けられている。ドアの開錠の可否は、車両1への搭乗の可否に相当する。
図2の例では、隣人についてはドアの開錠のみを可能とし、管理者の家族(管理者、配偶者および娘)についてはアクセサリ部12の操作まで可能としている。また、図2の例では、管理者の家族のうち成年に達している者(管理者および配偶者)については自動運転の開始指示まで可能とし、未成年の者(娘)については自動運転の開始指示を許可しないようにしている。なお、権限テーブルの具体的な内容は、例示したものに限らない。また、図2におけるアクセサリ部12の操作の権限情報を、具体的なアクセサリ部12ごとに細かく設定してもよい。
図1に戻って、認証制御部44は、災害情報取得部30として機能する通信部10を通じて災害情報を受信することができる。認証制御部44は、災害情報を受信することで、災害が発生したこと(つまり、災害時)を認識することができる。
ここで、災害が発生した場合、車両1の管理者は、車両1に搭乗して避難しようとしてもスマートキー等を持っていないことがある。このような場合、車両1に搭乗しようとする管理者は、車室外側の識別情報取得部18に、個人(この例では、管理者)を識別する識別情報を取得させる。例えば、識別情報取得部18がドアノブに設けられる指紋認証装置である場合、車両1に搭乗しようとする管理者は、その識別情報取得部18に、所定の手指を接触させて指紋情報を取得させる。以後、災害時において識別情報取得部18を通じて取得される、個人を識別する識別情報を、第2識別情報と呼ぶ場合がある。
認証制御部44は、災害情報を受信した場合において、搭乗しようとする者の搭乗時に識別情報取得部18を通じて取得された第2識別情報が、記憶部22に予め記憶された第1識別情報と所定の関係を有していれば、ドアロック部16に自車両のドアを開錠させる。具体的には、認証制御部44は、第2識別情報が、権限テーブルに登録された第1識別情報のいずれかに大凡一致すれば、ドアを開錠させる。一致の可否判断については、認証制御部44は、第2識別情報と第1識別情報とを比較し、許容誤差内で近似している場合、第2識別情報と第1識別情報とが大凡一致していると判断する。上述のように、災害時にドアの開錠が許可される者が権限テーブルに予め登録されるため、権限テーブルに登録された第1識別情報のいずれかに第2識別情報が大凡一致すれば、第2識別情報を入力した者が災害時にドアの開錠が許可される者であることを認証することができる。
このように、災害が発生した場合、管理者は、スマートキー等を持っていなくとも車両1のドアを開錠させることができる。その結果、管理者は、車両1の車室内に避難したり、車両1で避難所などに移動することができる。
また、例えば、管理者が自宅から離れた職場などにおり、車両1が自宅に置いてあり、自宅に家族(例えば、配偶者)がいるような状況で災害が発生したとする。この状況では、配偶者は、車両1の近くにいるが、車両1のスマートキー等を持っていないことがある。この場合、配偶者は、車両1の車室外側に設けられる識別情報取得部18に、自分の第2識別情報(例えば、指紋情報)を取得させる。認証制御部44は、配偶者の第2識別情報が、権限テーブルの第1識別情報のいずれかと所定の関係を有しているか否か(大凡一致するか否か)を判断する。権限テーブルには、配偶者に関連付けられた第1識別情報が登録されているため、認証制御部44は、ドアを開錠させる。
このように、災害が発生した場合、管理者だけでなく、管理者の配偶者などのように第1識別情報を予め登録してある者であれば、スマートキー等を持っていなくとも車両1に搭乗することができる。その結果、配偶者などは、管理者が一緒にいなくとも、車両1の車室内に避難したり、車両1で避難所などに移動することができる。
また、災害時に車室内に避難した配偶者などは、例えば、車載空調装置で暖をとったり、テレビジョン受像機やラジオ受信機などで災害の経過情報などを確認したいこともある。一方、車載空調装置等のアクセサリ部12を作動させると、車両1のバッテリの電力が消費される。このため、車両1では、アクセサリ部12の操作を許可される者が、権限テーブルで予め設定されている。
例えば、配偶者は、アクセサリスイッチ32(例えば、車載空調装置のスイッチ)をオンする操作を行うとする。そうすると、認証制御部44は、アクセサリ部12を操作しようとする配偶者の第2識別情報の入力を促す。配偶者は、認証制御部44の指示に従って、車室内の識別情報取得部18に自分の第2識別情報(例えば、指紋情報)を取得させる。認証制御部44は、配偶者の第2識別情報が、アクセサリ部12の操作を許可する旨の権限情報が関連付けられている第1識別情報と所定の関係を有していれば(大凡一致すれば)、アクセサリ部12の操作を許可しアクセサリ部12の作動を開始させる。
また、例えば、災害の内容や規模によっては、車両1の車室内に避難しただけでは足りず、避難所などに避難が必要なこともある。このため、車両1では、災害時において、スマートキー等を持っていなくとも、自動運転を開始できるようになっている。
例えば、配偶者は、自動運転の開始をすべく、スタートスイッチ34をオンする操作を行うとする。そうすると、認証制御部44は、アクセサリ部12の操作のときと同様に、自動運転の開始指示をしようとする配偶者の第2識別情報の入力を促す。配偶者は、認証制御部44の指示に従って、車室内の識別情報取得部18に自分の第2識別情報を取得させる。認証制御部44は、配偶者の第2識別情報が、自動運転の開始指示を許可する旨の権限情報が関連付けられている第1識別情報と所定の関係を有していれば(大凡一致すれば)、自動運転の開始を許可して自動運転制御部40に自車両の自動運転を行わせる。
自動運転制御部40は、認証制御部44によって自動運転の開始が許可されると、現在地および災害情報に基づいて目的地を設定する。目的地は、例えば、移動時間が最も短い避難所などに設定されるとするが、この例に限らない。例えば、災害が津波である場合、目的地は、海抜が所定高さ以上の高台とされてもよい。そして、自動運転制御部40は、設定された目的地へ最短時間で移動可能な走行経路に沿った自動運転の制御を行う。
また、災害時には、停電が発生して避難経路の信号が作動停止していることもあり得る。このような場合、自動運転制御部40は、通信部10を通じた車車間通信によって他車両と協調しながら自動運転することで、目的地まで移動してもよい。
図3は、災害情報を受信した場合の認証制御部44の動作の流れを説明するフローチャートである。認証制御部44は、災害情報取得部30を通じて災害情報を受信すると、図3に示す一連の処理を行う。
まず、認証制御部44は、災害が発生したことを示す災害フラグをオンする(S100)。災害フラグは、車両1が存在するエリアにおいて災害が収束したと判断されるまでオン状態に維持される。災害の収束の判断は、例えば、車両1の管理者が行うものとする。車両1の管理者は、災害が収束したと判断した場合、例えば、スマートフォンなどの端末装置から所定のクリア指示を車両1に送信する。
認証制御部44は、通信部10を通じて上述の所定のクリア指示を受信したか否かを判断する(S110)。クリア指示を受信した場合(S110におけるYES)、認証制御部44は、災害が収束したとみなし、災害フラグをオフし(S120)、一連の処理を終了する。なお、災害が収束したことを示す情報(災害収束情報)が公に送信されるような場合、認証制御部44は、その災害収束情報を所定のクリア指示とみなし、災害収束情報の受信に応じて災害フラグをオフしてもよい。
クリア指示を受信していない場合(S110におけるNO)、認証制御部44は、識別情報取得部18を通じて第2識別情報が取得されたか否かを判断する(S130)。第2識別情報を取得していない場合(S130におけるNO)、認証制御部44は、ステップS110の処理に戻る。つまり、認証制御部44は、クリア指示が受信されるまで、または、第2識別情報が取得されるまで、クリア指示の受信の有無(S110)および第2識別情報の取得の有無(S130)の判断を繰り返す。
災害フラグがオン状態であるとき(つまり、災害時)において、車両1に搭乗しようとする者は、車室外側の識別情報取得部18に第2識別情報(例えば、指紋情報)を取得させる。
識別情報取得部18を通じて第2識別情報が取得された場合(S130におけるYES)、認証制御部44は、記憶部22から権限テーブルを読み出す(S140)。次に、認証制御部44は、取得された第2識別情報が、権限テーブルに登録された第1識別情報のいずれかと所定の関係を有するか否か(具体的には、一致するか否か)を判断する(S150)。つまり、認証制御部44は、車両1に搭乗しようとする者が、ドアを開錠する権限がある者であるか否かの認証を行う。
第2識別情報に一致する第1識別情報が権限テーブルに登録されていた場合(S150におけるYES)、認証制御部44は、ドアの開錠が許可される者であるとみなし、ドアロック部16に開錠信号を送信してドアを開錠させ(S160)、一連の処理を終了する。このようにして、車両1に搭乗しようとする者は、ドアの開錠が許可される者であることが認証されれば、スマートキー等がなくとも、車両1に搭乗することができる。
第2識別情報に一致する第1識別情報が権限テーブルに登録されていない場合(S150におけるNO)、認証制御部44は、ドアの開錠が許可される者ではないとみなし、ステップS110の処理に戻る。この場合、ドアは施錠状態で維持されることとなる。つまり、第1識別情報を予め登録していない人については、ドアの開錠が許可されていないため、ドアが開錠されず、車両1に搭乗できないようになっている。
なお、図3では省略したが、認証制御部44は、ドアが開錠状態でクリア指示を受信した場合、災害フラグをオフしてもよい。また、ドアが開錠状態の場合、認証制御部44は、例えば、ナビゲーション装置の入出力部などを通じてクリア指示を受信してもよい。
図4は、ドアが開錠されている状態においてアクセサリスイッチ32が操作された場合の認証制御部44の動作の流れを説明するフローチャートである。
認証制御部44は、アクセサリスイッチ32が操作されると、まず、災害フラグがオンであるか否かを判断する(S200)。災害フラグがオンの場合(S200におけるYES)、認証制御部44は、車室内の識別情報取得部18に第2識別情報の入力を受け付けさせる(S210)。例えば、識別情報取得部18は、第2識別情報(例えば、指紋情報)の入力を音声や表示などで促すことで、アクセサリスイッチ32の操作者から第2識別情報(例えば、指紋情報)を取得できる。
次に、認証制御部44は、記憶部22から権限テーブルを読み出す(S220)。次に、認証制御部44は、識別情報取得部18を通じて取得された第2識別情報が、権限テーブルに登録された第1識別情報のいずれかと所定の関係を有するか否か(具体的には、一致するか否か)を判断する(S230)。
第2識別情報に一致する第1識別情報が権限テーブルに登録されていた場合(S230におけるYES)、認証制御部は、一致した第1識別情報について、権限テーブルを参照して、操作対象(例えば、アクセサリ部12)の操作権限があるか否かを判断する(S240)。
操作対象の操作権限がある場合(S240におけるYES)、認証制御部44は、操作対象の作動開始を許可し(S250)、一連の処理を終了する。
第2識別情報に一致する第1識別情報が権限テーブルに登録されていない場合(S230におけるNO)、または、操作対象の操作権限がない場合(S240におけるNO)、認証制御部44は、操作対象の作動を許可せず、操作対象についての操作権限がない旨を音声や表示などで報知し(S260)、一連の処理を終了する。
また、ステップS200において、災害フラグがオンではない場合(S200におけるNO)、認証制御部44は、ドアの開錠時にスマートキー等を認証済であるか否かを判断する(S270)。スマートキーを認証済である場合(S270におけるYES)、認証制御部44は、操作対象の作動開始を許可し(S280)、一連の処理を終了する。スマートキー等を認証済ではない場合(S270におけるNO)、認証制御部44は、操作対象の作動を許可せずに一連の処理を終了する。これにより、災害が発生していない通常時や、災害が収束した後において、他人がアクセサリ部12等を無断で使用することを防止できる。
なお、スタートスイッチ34が操作された場合(自動運転の開始指示がされた場合)、認証制御部44は、図4のフローチャートに示す各処理と同様の処理を行ってもよい。つまり、認証制御部44は、スタートスイッチ34の操作者の第2識別情報に一致する第1識別情報が権限テーブルに登録されており、かつ、一致した第1識別情報について、自動運転の開始指示の操作権限がある場合に限り、自動運転の開始を許可してもよい。
以上のように、本実施形態の車両1では、災害情報を受信した場合において、搭乗しようとする者の搭乗時に取得された第2識別情報が、記憶部22に予め記憶された第1識別情報と所定の関係を有していれば、自車両のドアが開錠される。このため、本実施形態の車両1では、災害が発生した場合に、搭乗しようする者がハードキーやスマートキーを持っていなくとも、ドアを開錠することができる。
これにより、災害時に搭乗しようとする者は、車室内に避難することができ、車両1を用いて避難所などに移動可能となる。したがって、本実施形態の車両1によれば、災害時に自車両を活用可能となる。
また、本実施形態の車両1では、災害時における自車両の各機能の利用に関する権限を示す権限情報が、第1識別情報に関連付けて記憶部22に記憶される。つまり、本実施形態の車両1では、例えば、アクセサリ部12の操作や自動運転の開始など、各機能の重要度合に従って利用できる者が予め設定される。このため、本実施形態の車両1では、災害時において、車両1の保護や安全に配慮しつつ、利便性を高めることができる。
また、本実施形態の車両1では、災害情報を受信した場合において、自動運転を開始させようとする者の第2識別情報が、自動運転の開始を許可する旨の権限情報が関連付けられている第1識別情報と所定の関係を有していれば、自車両の自動運転が行われる。このため、災害時に車両1に搭乗した者が運転免許を持っていなくとも、自動運転の開始の権限が予め付与されていれば、車両1によって避難所などに移動することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態の車両1は、自動運転で目的地まで移動可能な構成となっていた。しかし、車両1は、搭乗者の運転によって移動可能な構成となっていてもよい。この場合、権限テーブルには、エンジンや駆動モータの始動操作の可否を示す権限情報が含まれてもよい。例えば、家族であっても免許を返納した高齢の祖父などには、エンジンの始動を許可させないようにしてもよい。
また、上記実施形態では、識別情報(第1識別情報および第2識別情報)は、指紋情報などの生体情報であった。しかし、識別情報は、生体情報に限らず、例えば、個人ごとに固有のパスワードであってもよい。この場合、識別情報取得部18は、例えば、パスワードの入力操作を受け付けるキーパネルなどを含んでもよい。
また、上記実施形態では、災害が発生していない通常時には、ハードキーやスマートキーの認証によりドアが開錠されるとしていた。しかし、通常時のドアの開錠についても、指紋情報などの識別情報で行ってもよい。この場合、車両1の管理者のみが、通常時においてドアの開錠ができるとしてもよい。これは、小学生の娘などが通常時にドアを開錠できるようになってしまうと、車室内でいたずらなどを行って安全性が低下するおそれがあるからである。一方、災害時では、小学生の娘だけでも車室内に避難できるようにしたい。このため、通常時も指紋情報などの識別情報でドアの開錠を行う態様では、例えば、通常時と災害時とで別の権限テーブルを用いるなどにより、ドアを開錠させることができる者の範囲を、通常時の方が災害時よりも狭くなるように制限してもよい。
また、上記実施形態では、ドアの開錠、アクセサリ部12の操作および自動運転の開始をそれぞれ行う度に、第2識別情報の取得および認証を行う例を挙げていた。しかし、認証制御部44は、ドアの開錠時に取得された第2識別情報を保持しておき、アクセサリ部12の操作および自動運転の開始が行われたときには、保持している第2識別情報を用いて、操作対象の権限があるか否かの認証を行ってもよい。この態様では、第2識別情報の入力動作の回数を減少できるため、搭乗者の利便性を高めることが可能となる。
本発明は、車両に利用できる。
1 車両
18 識別情報取得部
22 記憶部
30 災害情報取得部
40 自動運転制御部
42 認証設定部
44 認証制御部

Claims (3)

  1. 災害が発生した場合にドアの開錠が許可される者を示す第1識別情報を予め記憶する記憶部と、
    災害が発生したことを示す災害情報を受信可能な災害情報取得部と、
    個人を識別する第2識別情報を取得する識別情報取得部と、
    前記災害情報を受信した場合において、搭乗しようとする者の搭乗時に取得された前記第2識別情報が、前記記憶部に予め記憶された前記第1識別情報と所定の関係を有していれば、自車両のドアを開錠させる認証制御部と、
    を備える車両。
  2. 災害時における自車両の各機能の利用に関する権限を示す権限情報を、前記第1識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶させる認証設定部をさらに備える請求項1に記載の車両。
  3. 搭乗者の運転によらない自動運転で自車両を移動可能な自動運転制御部をさらに備え、
    前記認証制御部は、前記災害情報を受信した場合において、前記自動運転を開始させようとする者の前記第2識別情報が、前記自動運転の開始指示を許可する旨の権限情報が関連付けられている前記第1識別情報と所定の関係を有していれば、前記自動運転制御部に自車両の前記自動運転を行わせる請求項2に記載の車両。
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