JP2007238058A - 車両用スマートエントリシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用設備のセッティング状態の調整及びユーザ登録に関して利便性を向上させ得ると共に、セキュリティ性能の向上も同時に実現すること。
【解決手段】リモコン1には、メインユーザの既登録指紋データの入力により個人認証が成立した場合のみサブユーザの指紋データを登録できる。リモコン1は、既登録ユーザの指紋入力に応じて、スマートキー機能を有効化し、そのユーザを利用許可者として認定する。リモコン1は、車両2からの送信要求信号に応じて、端末ID情報及び利用許可者を特定可能な個人情報など含む応答信号を返信する。車両2側の制御システム3は、受信した端末ID情報が予め登録された照合用ID情報と一致した場合のみ、少なくとも車両用ドアロック機構をアンロックする処理、自車両の車両用設備のセッティング状態を受信した個人情報に対応して記憶されているセッティング状態に変更する処理を実行する。
【選択図】図1
【解決手段】リモコン1には、メインユーザの既登録指紋データの入力により個人認証が成立した場合のみサブユーザの指紋データを登録できる。リモコン1は、既登録ユーザの指紋入力に応じて、スマートキー機能を有効化し、そのユーザを利用許可者として認定する。リモコン1は、車両2からの送信要求信号に応じて、端末ID情報及び利用許可者を特定可能な個人情報など含む応答信号を返信する。車両2側の制御システム3は、受信した端末ID情報が予め登録された照合用ID情報と一致した場合のみ、少なくとも車両用ドアロック機構をアンロックする処理、自車両の車両用設備のセッティング状態を受信した個人情報に対応して記憶されているセッティング状態に変更する処理を実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両におけるスマートエントリ機能を個人認証処理の結果に応じて有効化すようにしたシステム、特には、個人認証処理の結果に基づいて車両設備のセッティング状態を制御できるようにした車両用スマートエントリシステムに関する。
1台の車両の運転に複数のユーザが関わる場合、各ユーザは、車両用設備のセッティング状態、つまり、運転席シートのポジション、ドアミラーやルームミラーの角度などを自身の体格や運転姿勢などに合わせて変更する必要があるが、このような変更操作を運転者が変わる毎にいちいち行うことは面倒である。このため、従来では、例えば特許文献1に見られるように、車両用キーレスエントリシステムにおいて、車両側に設けた記憶手段に対して、各ユーザが調整した車両用設備のセッティング状態をユーザ個人毎に対応した搭乗環境情報として記憶しておくと共に、ユーザが携帯するリモートコントローラに指紋認証デバイスを設けて当該ユーザの個人認証を行い得るように構成し、その指紋認証デバイスを通じて個人認証が成立した状態でリモートコントローラが操作されたときにドアロック機構のロック/アンロックを行うと共に、個人認証対象となったユーザに対応した搭乗環境情報を前記記憶手段から読み出し、車両用設備のセッティング状態を当該搭乗環境情報により示されるセッティング状態に変更する制御を行う構成としたものが提供されている。このようなシステムでは、車両用設備のセッティング状態にかかる利便性が向上すると共に、セキュリティの強化も同時に実現できることになる。
特開2004−196154号公報
しかしながら、上記従来のシステムでは、ユーザが車両に乗り込む毎に、リモートコントローラに設けられている指紋認証デバイスを使って個人認証のための操作を行わねばならない。このため、スマートエントリシステムのように、ユーザがリモートコントローラを携帯しているだけでドアロック機構のアンロックなどを行い得るシステムへの展開が不可能であり、車両用のエントリシステムとしての利便性を十分に高めることが困難になるという問題点がある。また、新たなユーザの登録は、当該ユーザが車両とリモートコントローラとの間の通信可能範囲内に入った状態で行わねばならず、その登録に際しての利便性が低いという問題点もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両用設備のセッティング状態の調整及びユーザ登録に関して利便性を向上させ得ると共に、セキュリティ性能の向上も同時に実現できるようになる車両用スマートエントリシステムを提供することにある。
請求項1記載の手段によれば、携帯型の送受信端末には、これに設けられた記憶手段に対してメインユーザの個人認証に使用するメインユーザ用検出対象情報(例えばメインユーザの指紋データ)が予め登録されている。送受信端末に対して、サブユーザを登録する場合には、まず、外部操作によって登録制御手段を登録モードに切換え、この切換え状態で、メインユーザの個人認証に使用する検出対象情報を、情報入力手段により入力することにより個人認証手段での個人認証処理を実行させる。この個人認証処理は、前記記憶手段に登録されているメインユーザ用検出対象情報に基づいて行われるから、正常に成立することになる。すると、登録制御手段が、情報入力手段により入力された検出対象情報を、補助記憶手段に対しサブユーザ用検出対象情報として登録可能な状態に所定期間だけ切換わるようになるから、登録対象のサブユーザの個人認証に使用する検出対象情報を、情報入力手段を通じて入力することにより、補助記憶手段に対してサブユーザ用検出対象情報を登録できるようになる。
一方、上記送受信端末は、車両側から所定の通信範囲へ向けて送信される送信要求信号を受信したときに、固有の端末ID情報及びユーザを特定可能な個人情報を含む応答信号を返信するように構成されており、前述した登録モードにない状態で、前記個人認証手段において記憶手段または補助記憶手段に既登録の検出対象情報に基づいた個人認証が成立したとき、つまり、メインユーザまたは登録済みのサブユーザに係る検出対象情報が個人認証手段により入力されたときに、送信制御手段が、前記応答信号を返信可能なユーザモードに切換わり、上記のように返信する応答信号中に上記検出対象情報の入力者(メインユーザまたはサブユーザ)を特定可能な個人情報が含まれるように制御するようになる、
このような応答信号が送受信端末から返信されると、車両側に設けられた集中制御手段が、その応答信号に含まれる端末ID情報が予め登録された照合用ID情報と一致した場合のみ、少なくとも車両用ドアロック機構をアンロックする処理を実行すると共に、搭乗環境情報記憶手段から応答信号に含まれる個人情報に対応した搭乗環境情報を取り込み、自車両の車両用設備のセッティング状態を当該搭乗環境情報により示されるセッティング状態に変更する処理を実行するようになる。
このような応答信号が送受信端末から返信されると、車両側に設けられた集中制御手段が、その応答信号に含まれる端末ID情報が予め登録された照合用ID情報と一致した場合のみ、少なくとも車両用ドアロック機構をアンロックする処理を実行すると共に、搭乗環境情報記憶手段から応答信号に含まれる個人情報に対応した搭乗環境情報を取り込み、自車両の車両用設備のセッティング状態を当該搭乗環境情報により示されるセッティング状態に変更する処理を実行するようになる。
この場合、上記搭乗環境情報記憶手段には、車両用設備の車両運転者によるセッティング状態を示す搭乗環境情報が、当該車両運転者個人を特定可能な個人情報と対応付けて予め登録されているものであり、結果的に、ユーザが車両に乗り込む場合において、車両用設備のセッティング状態の変更操作をいちいち行う必要がなくなり、その利便性が大幅に向上することになる。勿論、このような車両用設備のセッティング状態の変更制御、並びに車両用ドアロック機構のアンロックは、送受信端末の操作が不要なスマートエントリ機能として実現されるものであり、この面からも利便性の向上を図り得る。
また、サブユーザの登録は、メインユーザの許可(メインユーザの個人認証の成立)の元で、どの場所でも実行可能であるから、従来のシステムのように、新たな登録対象のユーザが車両と携帯送信端末との間の通信可能範囲内に入った状態で行う必要がなくなり、その登録に際しての利便性が大幅に向上することになる。
請求項2記載の手段によれば、送受信端末を、サブユーザによる使用が許可されたサブユーザモードへ移行させるためには、メインユーザの許可が必ず必要な構成となっているから、送受信端末が第三者の手に渡ることに起因した車両盗難や車上狙いなどに対してのセキュリティ性の向上を図る上できわめて有益になる。
請求項3記載の手段によれば、送受信端末によるスマートエントリ機能を有効化したユーザモードへ切換えられた状態が、その切換え後に所定時間が経過したとき、または所定の操作が行われたときに初期化されることになるから、送受信端末を紛失した場合のセキュリティ性が向上する。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1実施例について図1〜図7を参照しながら説明する。
図1には、車両用スマートエントリシステムの全体構成が模式的に示されている。この図1において、スマートエントリシステムは、スマートキー機能を備えたリモートコントローラ(以下、リモコンと略称:携帯型の送受信端末に相当)1と、車両2側にリモコン1との間での通信を行うために搭載された制御システム3とにより構成される。この場合、リモコン1側には固有の端末ID情報が格納されていると共に、車両2側には、自車用のリモコン1を特定するための照合用ID情報が格納されており、車両2側では、リモコン1から取得した端末ID情報が照合用ID情報と一致する場合のみ、当該リモコン1からの要求を受け付ける構成となっている。
以下、本発明の第1実施例について図1〜図7を参照しながら説明する。
図1には、車両用スマートエントリシステムの全体構成が模式的に示されている。この図1において、スマートエントリシステムは、スマートキー機能を備えたリモートコントローラ(以下、リモコンと略称:携帯型の送受信端末に相当)1と、車両2側にリモコン1との間での通信を行うために搭載された制御システム3とにより構成される。この場合、リモコン1側には固有の端末ID情報が格納されていると共に、車両2側には、自車用のリモコン1を特定するための照合用ID情報が格納されており、車両2側では、リモコン1から取得した端末ID情報が照合用ID情報と一致する場合のみ、当該リモコン1からの要求を受け付ける構成となっている。
リモコン1は、ユーザ(車両運転者)がポケットなどに収納した状態で携帯可能な大きさの扁平矩形状に形成されたもので、例えば液晶パネルより成る表示部4、新規登録ボタン5a及び登録抹消ボタン5bから成る操作部5、登録対象者であるサブユーザの指紋(検出対象情報に相当)を読み取るための指紋読取部6(情報入力手段に相当)が設けられている。この場合、表示部4、操作部5及び指紋読取部6は、リモコン1の同一面に例えば図示のような形態で配置される。尚、指紋読取部6による指紋読取方式は種々考えられるが、例えば、小型化及び軽量化が容易な半導体方式(静電容量方式)を採用している。尚、表示部4にあっては、文字情報を一括表示できない場合に、当該文字情報をスクロール表示する構成となっている。
図2には、リモコン1の電気的構成が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図2において、リモコン1には、前記表示部4、操作部5及び指紋読取部6の他に、記憶部7(記憶手段、補助記憶手段に相当)、個人認証処理部8(個人認証手段に相当)、通信処理部9及び制御部10(登録制御手段、送信制御手段に相当)が設けられている。尚、図示しないが、リモコン1には、その電源となるバッテリ(例えば二次電池)及びこれに付随した電圧安定化回路なども設けられている。
記憶部7は、データ書換え可能な不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)により構成されるもので、車両2のメインユーザ(リモコン1の所持者)の指紋データ(メインユーザ用検出対象情報に相当)及び所定人数のサブユーザに係る指紋データ(サブユーザ用検出対象情報に相当)を登録するためのデータ記憶エリアが設定されている。このデータ記憶エリアには、メインユーザの指紋(例えば、右人差し指の指紋)に対応した指紋データがメインユーザコードと対応付けられたデフォルトデータとして登録されるものであり、このようなデフォルトデータの登録は、車両2を販売したカーディーラーなどで行われる。尚、デフォルトデータは、第三者により容易に書換えや消去ができないように保護されている。また、記憶部7には、リモコン1の認証に供される前記端末ID情報などが格納されるものであり、この格納情報も容易に書換えや消去ができない状態とされている(但し、デフォルトデータや端末ID情報は他の記憶要素に格納しても良い)。
個人認証処理部8は、指紋読取部6により読み取られた指紋データと記憶部7に登録された指紋データとを照合することにより、周知の個人認証動作を行うものであり、その認証結果を制御部10に与える。
通信処理部9は、車両2に搭載された制御システム3との間で無線通信を行うためのもので、制御部10からの送信用データを、所定の変調をかけた状態でアンテナ9aから例えばUHF帯の電波信号により送信する機能、並びにアンテナ9aにより受信した制御システム3からの電波信号(例えばLF帯)を復調して制御部10に伝送する機能を備えている。
制御部10は、CPU、ROM、RAMなどを備えたマイクロコンピュータにより構成されたもので、ROMには、リモコン1に設定された各種の機能を実現するためのプログラムが設定されており、以下、その制御内容及び関連した作用について説明する。
図3のフローチャートには、制御部10による制御内容のうち、リモコン1に対してサブユーザを登録するための利用者登録処理ルーチンの一例が示されている。この処理ルーチンは、所定の外部操作、つまり、新規登録ボタン5aが操作されたとき(ステップA0で「YES」)に開始されるものであり、その開始に応じて登録モードに切換わる。このように登録モードに切換わった後には、表示部4に対して新規登録用メッセージ(例えば、「指紋読取部に右手の人差し指を押し当ててください」)を表示し(ステップA1)、この後に、指紋読取部6において指紋を読み取ったか否かを、予め設定された時間が経過するまで判断する(ステップA2、A3)。尚、指紋を読み取ったか否かの判断は、個人認証処理部8からの信号を利用して行われる。
指紋を読み取ることなく設定時間が経過したときには、表示部4に対して異常メッセージ(例えば、「指紋を読み取れません。最初からやり直してください」)を表示するステップA4を実行した後に初期状態にリターンする。尚、このような異常メッセージの表示状態は、その後に所定時間が経過するまで、若しくは新規登録ボタン5a及び登録抹消ボタン5bの何れかが操作されるまで保持される構成となっている。
これに対して、指紋を読み取ったときには、その読み取りが正常に行われたか否かを判断し(ステップA5)、異常があった場合には、前記異常メッセージ表示ステップA4を実行した後にリターンする。一方、指紋の読み取りが正常に行われた場合には、その指紋が記憶部7に記憶されたデフォルトデータ(メインユーザの指紋データ)と一致するか否かを判断する(ステップA6)。尚、このような判断は、個人認証処理部8に対して、読み取った指紋と記憶部7にデフォルトデータとして登録されているメインユーザの指紋データとの1対1照合を指令し、これに応じて実行される個人認証処理部8での個人認証が成立するのに伴い「指紋一致」という認証結果がフィードバックされたか否かに基づいて行うことになる。
読み取られた指紋がメインユーザのものでなかった場合には、異常メッセージ表示ステップA4を実行した後にリターンするが、メインユーザのものであった場合には、表示部4に対して、登録対象の新規サブユーザの認証処理を促すメッセージ(例えば、「指紋読取部に新規登録者の右手の人差し指を押し当ててください」)を表示し(ステップA7)、この後に、指紋読取部6において指紋を読み取ったか否かを、予め設定された時間が経過するまで判断する(ステップA8、A9)。
指紋を読み取ることなく設定時間が経過したときには、異常メッセージ表示ステップA4を実行した後にリターンするが、指紋を読み取ったときには、その読み取りが正常に行われたか否かを判断し(ステップA10)、異常があった場合には、異常メッセージ表示ステップA4を実行した後にリターンする。これに対して、指紋の読み取りが正常に行われた場合には、読み取ったサブユーザの指紋データを、記憶部7のデータ記憶エリアに対し当該サブユーザのものであることを特定可能なサブユーザコードと共に登録(記憶)する(ステップA11)。
このような登録ステップA11の実行後には、表示部4に対して登録完了メッセージ(例えば、「サブユーザの登録が完了しました」)を表示するステップA12を実行した後に初期状態にリターンする。尚、このような登録完了メッセージの表示状態は、その後に所定時間が経過するまで、若しくは新規登録ボタン5a及び登録抹消ボタン5bの何れかが操作されるまで保持される構成となっている。
つまり、このような利用者登録処理ルーチンが設定されている結果、リモコン1に対して新規サブユーザの登録を行う際には、まず、新規登録ボタン5aを操作した上で、メインユーザの指紋を指紋読取部6に読み取らせることにより当該メインユーザの個人認証を行い、この個人認証が正常に完了した後の所定期間(設定時間が経過するまでの期間)において、登録対象の新規サブユーザの指紋を指紋読取部6に読み取らせたときに、当該サブユーザの指紋データが記憶部7に登録されることになる。
尚、このように登録されたサブユーザの指紋データの消去は、登録抹消ボタン5bを利用して行うものである。つまり、具体的に図示しないが、登録抹消ボタン5bが操作されたときには、まず、メインユーザの個人認証を個人認証処理部8にて行い、その個人認証が正常に完了した後に、表示部4に登録サブユーザのサブユーザコードを表示した登録抹消モードに切換わる。このような表示は1名分ずつ行われるものであり、その表示内容のスクロールは、例えば新規登録ボタン5aの操作により行い得るようになっている。そして、表示部4にサブユーザコードが表示された状態で、登録抹消ボタン5bを再操作すると、当該サブユーザコードに対応したサブユーザに係る指紋データが記憶部7から消去されると共に、その旨を示すメッセージ(例えば「消去」)が表示部4に表示されることになる。また、このような登録抹消モードは、例えば登録抹消ボタン5bが長押しされたとき、或いは無操作状態で所定時間が経過したときに解消されるものである。
図4のフローチャートには、制御部10による制御内容のうち、ノーユーザモード(スマートキー機能が無効化された状態)にあるリモコン1を、アクティブなモード、つまりスマートキー機能が働いたユーザモードに切換えるためのユーザ認証処理ルーチンの一例が示されている。この処理ルーチンは、指紋読取部6において指紋の読み取りが行われたとき(ステップB1で「YES」)に開始されるものであり、開始後には、指紋の読み取りが正常に行われたか否かを判断し(ステップB2)、正常に行われなかった場合には、表示部4に対して無効メッセージ(例えば、「指紋を読み取れません」)を表示するステップB3を実行した後に初期状態にリターンする。尚、このような無効メッセージの表示状態は、その後に所定時間が経過するまで、若しくは指紋読取部6において指紋の再読み取りが行なわれるまで保持される構成となっている。
これに対して、指紋の読み取りが正常に行われた場合には、その指紋が登録ユーザ(記憶部7に指紋データが登録されているメインユーザ及びサブユーザ)のものであるか否かを判断する(ステップB4)。尚、このような判断は、個人認証処理部8に対して、読み取った指紋と記憶部7に登録されている全部の指紋データとの照合を指令し、これに応じて実行される個人認証処理部8での個人認証が成立するのに伴い「指紋一致」という認証結果がフィードバックされたか否かに基づいて行うことになる。
読み取られた指紋が登録ユーザのものでなかった場合には、無効メッセージ表示ステップB3を実行した後にリターンするが、登録ユーザのものであった場合には、リモコン1のスマートキー機能を有効化したユーザモードへ移行し(ステップB5)、さらに、上記個人認証が行われたユーザ(指紋の読み取りが行われたユーザ)をリモコン1の利用許可者として認定する(ステップB6)。
この場合、制御部10は、常時において、車両2側から所定の通信範囲(制御システム3を中心とした所定距離範囲)へ向けて送信される送信要求信号を、通信処理部9を通じて受信したときに、応答信号を通信処理部9から返信する処理を実行する構成となっているが、上述のようにユーザモードへ移行した状態では、車両側へ返信する応答信号中に、自身の端末ID情報及び前記利用許可者(メインユーザまたはサブユーザ)を特定可能な個人情報(メインユーザコードやサブユーザコード)などが含まれるように制御する構成となっている。
前記ステップB6の実行後には、表示部4に対して、スマートキー機能が有効化されたユーザモードへ移行した旨のメッセージ(例えば、「OK」)を表示するステップB7を実行した後にリターンする。尚、上記ユーザモードは、所定のリセット条件が成立したとき、例えば、その後に一定時間が経過したときや、当該ユーザモードに移行させたユーザ以外の指紋の読み取りがあった場合などに無効化されて初期状態(ノーユーザモード)に戻る構成となっている。
つまり、このようなユーザ認証処理ルーチンが設定されている結果、記憶部7に指紋データが登録されたユーザ(メインユーザ及びサブユーザ)の指紋入力に応じて、リモコン1のスマートキー機能を有効化したユーザモードへ所定期間だけ移行すると共に、リモコン1の利用許可者が、記憶部7に指紋データが登録されたユーザの中から認定されるものであり、このような認定情報が、後述する登録環境情報の登録に利用される。
図5には、車両2側の制御システム3の構成例が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図5のように、制御システム3は、アンテナ11aを備えた通信処理部11、制御関連部12、搭乗環境記憶部13(搭乗環境情報記憶手段に相当)、表示・操作部14、車載機器15(車両用設備に相当)、マイクロコンピュータより成る集中制御部16(集中制御手段に相当)を備えた構成となっている。
通信処理部11は、リモコン1との間での無線通信を行うためのものである。この場合、通信処理部11は、集中制御部16からの送信用データを、所定の変調をかけた状態でアンテナ11aからLF帯の電波により送信する機能、並びにアンテナ11aにより受信したリモコン1からの電波信号(UHF帯)を復調して集中制御部16に伝送する機能を備えている。
制御関連部12は、種々の車両用設備(例えば、ドアロック機構、トランクリッドロック機構(或いはリアゲートロック機構)、室内ミラー、室外ミラー、電動シートポジション調節機構、電動チルトハンドル機構:何れも図示せず)の動作を制御するための制御部群を含んで成る。具体的には、制御関連部12は、ドアロック機構のロック動作及びアンロック動作を制御するためのドアロック機構制御部17、トランクリッドロック機構(或いはリアゲートロック機構)のロック動作及びアンロック動作を制御するためのリアロック機構制御部18、室内ミラーの可動機構部を制御するための室内ミラー制御部19、室外ミラーの可動機構部を制御するための室外ミラー制御部20、運転席シートのポジション(座部の前後位置、高さ位置、背もたれ角度、ランバーサポート力など)を調節する電動シートポジション調節機構を制御するためのシートポジション制御部21、車両のステアリングホイール(ハンドル)のポジションを調節する電動チルトハンドル機構を制御するためのハンドルポジション制御部22などを含むものであり、それら制御部17〜22は、集中制御部16からの指令により動作する構成となっている。
搭乗環境記憶部13は、前記車両用設備の車両運転者(メインユーザまたはサブユーザ)によるセッティング状態を示す搭乗環境情報を、当該車両運転者を特定可能な情報(メインユーザコード、サブユーザコード)毎に区分して記憶するためのもので、例えば、フラッシュメモリのような書換え可能な不揮発性メモリにより構成されており、集中制御部16からアクセスできるようになっている。
表示・操作部14は、スマートエントリシステムに関連した種々のスイッチ要素及び表示器を含んで成る。即ち、表示・操作部14は、具体的に図示しないが、例えば、車両2のドア外部に設けられたドアハンドルの裏側に設けられたドア解錠用タッチスイッチ、当該ドアハンドルの表側に設けられたドア施錠用の押しボタンスイッチ、トランク(或いはリアゲート)に対応して設けられたトランクリッドロック機構(或いはリアゲートロック機構)解錠用の押しボタンスイッチ、エンジン始動用のエンジンスイッチ、搭乗環境情報の登録時に使用される搭乗環境設定スイッチなどのスイッチ要素を備えた構成となっており、それらスイッチの操作信号を集中制御部16に与える。
この場合、表示・操作部14に備えられた表示器は、上記搭乗環境設定スイッチの操作に連動した表示動作を行い得る構成となっており、ユーザ(車両運転者)は、この搭乗環境設定スイッチの操作を、その操作に連動した表示器での表示内容を参照しながら行うことにより、搭乗環境情報の登録開始要求及び所定の車両用設備(特には、室内ミラー、室外ミラー、電動シートポジション調節機構、電動チルトハンドル機構)毎のセッティング状態の登録要求(以下、これらを室内ミラー設定登録要求、室外ミラー設定登録要求、シートポジション設定登録要求、ステアリングポジション設定登録要求と呼ぶ)、並びに、車載機器15におけるオーディオ音量・音質のセッティング状態の登録要求(以下、オーディオ設定登録要求と呼ぶ)、当該車載機器15におけるカーナビゲーション機能のセッティング状態(地図画面の表示モード(二次元表示、三次元表示など)、初期地図画面の縮尺など)の登録要求(以下、カーナビ設定登録要求と呼ぶ)を、集中制御部16へ発信できるようになっている。
車載機器15は、例えば、AM/FMチューナ、TVチューナ、CDドライバ(或いはDVDドライバ)などを含んだカーオーディオ及びTVシステムとカーナビゲーション装置とを複合的に組み合わせたものであり、その動作が集中制御部16により制御される。
集中制御部16は、図6及び図7のフローチャートにそれぞれ示すような搭乗環境登録処理ルーチン及びスマートエントリ関連処理ルーチンを実行する構成となっており、以下、これら処理ルーチンの内容について説明する。
図6の搭乗環境登録処理ルーチンは、表示・操作部14に備えられた搭乗環境設定スイッチが操作されるのに応じて搭乗環境情報の登録開始要求があった場合(ステップC0で「YES」)に開始されるものであり、開始後には、通信処理部11による通信範囲に自車両用のリモコン1が存在するか否かを判断する(ステップC1)。尚、この判断は、前述したような送信要求信号の送信に応じてリモコン1側から返信される応答信号中の端末ID情報を、自車両に格納されている照合用ID情報と照合することにより行う。
通信処理部11による通信範囲に自車両用のリモコン1が存在しない場合には、そのまま搭乗環境登録処理ルーチンを終了するが、当該通信範囲にリモコン1が存在した場合(つまり、リモコン1を所持したユーザが搭乗環境設定スイッチを操作した場合に対応)には、これを登録開始要求が当該ユーザにより行われたものと判断し、そのリモコン1において認定されている利用許可者を特定可能な情報(メインユーザコードまたはサブユーザコード)を、搭乗環境情報の登録対象者として記憶する(ステップC2)。
この後には、表示・操作部14に備えられた表示器に対して搭乗環境情報の登録に必要なガイダンス情報を表示し(ステップC3)、シートポジション設定登録要求、室外ミラー設定登録要求、室内ミラー設定登録要求、ステアリングポジション設定登録要求、オーディオ設定登録要求、カーナビ設定登録要求の何れかがあるまで、若しくは、上記ガイダンス情報の表示後において予め設定された一定時間が経過する間で待機する(ステップC4、C6、C8、C10、C12、C14、C16)。
シートポジション設定登録要求があった場合(ステップC4で「YES」)には、電動シートポジション調節機構のセッティング状態を示すシートポジション情報(運転席シートのポジション(座部の前後位置、高さ位置、背もたれ角度、ランバーサポート力など)を示す情報)を取得する(ステップC5)。
室外ミラー設定登録要求があった場合(ステップC6で「YES」)には、室外ミラーの位置情報(角度情報)を取得し(ステップC7)、室内ミラー設定登録要求があった場合(ステップC8で「YES」)には、室内ミラーの位置情報(角度情報)を取得する(ステップC9)。
ステアリングポジション設定登録要求があった場合(ステップC10で「YES」)には、電動チルトハンドル機構のセッティング状態を示すステアリングポジション情報を取得する(ステップC11)。また、オーディオ設定登録要求があった場合(ステップC12で「YES」)には、オーディオシステムの音量・音質のセッティング状態を示すオーディオ設定情報を取得し(ステップC13)、カーナビ設定登録要求があった場合(ステップC14で「YES」)には、カーナビゲーション機能のセッティング状態を示すカーナビ設定情報を取得する(ステップC15)。
一定時間が経過したとき(ステップC16で「YES」)には、登録ルーチンC17を実行するものであり、このルーチンC17では、上述のような登録要求に応じて取得した情報があった場合のみ、搭乗環境記憶部13に対して、上記取得情報を、前記ステップC2で記憶した登録対象者(リモコン1で認定されている利用許可者)を示す個人情報(メインユーザコードまたはサブユーザコード)と対応付けた状態の搭乗環境情報として記憶する。そして、この登録ルーチンC17の実行後には、ステップC3で行ったガイダンス情報の表示を初期化し(ステップC18)、搭乗環境登録処理ルーチンを終了する。
一方、図7に示したスマートエントリ関連処理ルーチンは、リモコン1が通信処理部11による通信範囲内に入った場合(リモコン1からの応答信号を受信した場合)に開始されるものである(ステップD0)。
次いで、応答信号の送信源となったリモコン1が自車両に格納されている照合用ID情報と一致するものであるか否か、つまり、リモコン1側の端末ID情報が自車両に対応した適正なものであるか否かを判断する(ステップD1)。
応答信号の送信源となったリモコン1が自車両に対応したものでなかった場合には、スマートエントリ関連処理ルーチンを終了するが、対応したものであった場合には、上記応答信号に含まれる個人情報に基づいて利用許可者を特定し(ステップD2)、このように特定した利用許可者に係る搭乗環境情報を、搭乗環境記憶部13から読み出す(ステップD3)。
この後には、以下に述べるような制御内容のステップD4〜D9を順次実行する。
ステップD4:シートポジション制御部21により、電動シートポジション調節機構を制御することにより、運転席シートのポジションを、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中のシートポジション情報に応じたポジションとなるように調整する。
ステップD5:室外ミラー制御部20により、室外ミラーの可動機構部を制御することにより、室外ミラーの位置(角度)を、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中の室外ミラー用位置情報に応じたポジションとなるように調整する。
ステップD6:室内ミラー制御部19により、室内ミラーの可動機構部を制御することにより、室内ミラーの位置(角度)を、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中の室内ミラー用位置情報に応じたポジションとなるように調整する。
ステップD7:ハンドルポジション制御部22により、電動チルトハンドル機構を制御することにより、ステアリングホイールのポジションを、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中のステアリングポジション情報に応じたポジションとなるように調整する。
ステップD8:車載機器15におけるオーディオ音量・音質を、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中のオーディオ設定情報に応じた状態となるように調整する。
ステップD9:車載機器15におけるカーナビゲーション機能を、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中のカーナビ設定情報に応じた状態となるように調整する。
ステップD4:シートポジション制御部21により、電動シートポジション調節機構を制御することにより、運転席シートのポジションを、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中のシートポジション情報に応じたポジションとなるように調整する。
ステップD5:室外ミラー制御部20により、室外ミラーの可動機構部を制御することにより、室外ミラーの位置(角度)を、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中の室外ミラー用位置情報に応じたポジションとなるように調整する。
ステップD6:室内ミラー制御部19により、室内ミラーの可動機構部を制御することにより、室内ミラーの位置(角度)を、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中の室内ミラー用位置情報に応じたポジションとなるように調整する。
ステップD7:ハンドルポジション制御部22により、電動チルトハンドル機構を制御することにより、ステアリングホイールのポジションを、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中のステアリングポジション情報に応じたポジションとなるように調整する。
ステップD8:車載機器15におけるオーディオ音量・音質を、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中のオーディオ設定情報に応じた状態となるように調整する。
ステップD9:車載機器15におけるカーナビゲーション機能を、搭乗環境記憶部13から読み出した搭乗環境情報中のカーナビ設定情報に応じた状態となるように調整する。
尚、上記ステップD4〜D9において、各ポジションや設定状態に変更がない場合には、上記のような調整のための制御が行われないことは勿論である。
ステップD4〜D9の実行後には、ロック機構制御ルーチンD10を実行した後にスマートエントリ関連処理ルーチンを終了する。このロック機構制御ルーチンD10では、ドアハンドルの裏側に設けられたドア解錠用タッチスイッチがオンされたときに、そのドア用のドアロック機構をアンロックし、また、トランクリッドロック(或いはリアゲートロック)解錠用の押しボタンスイッチがオンされたときに、トランクリッドロック機構(或いはリアゲートロック機構)をアンロックする。
ステップD4〜D9の実行後には、ロック機構制御ルーチンD10を実行した後にスマートエントリ関連処理ルーチンを終了する。このロック機構制御ルーチンD10では、ドアハンドルの裏側に設けられたドア解錠用タッチスイッチがオンされたときに、そのドア用のドアロック機構をアンロックし、また、トランクリッドロック(或いはリアゲートロック)解錠用の押しボタンスイッチがオンされたときに、トランクリッドロック機構(或いはリアゲートロック機構)をアンロックする。
尚、実際には、このロック機構制御ルーチンD10の実行後に、スマートエントリシステムにおいて周知のエンジン始動ルーチンが行われるものであるが、これの説明は省略した。また、ロック機構制御ルーチンD10を、ステップD4〜D9の実行後に行う例を説明したが、例えば、ステップD2〜D9の実行前のタイミング(ステップD1で「YES」と判断されたタイミング)で行っても良いものである。
さらに、この実施例では、ドア解錠用タッチスイッチを設ける構成としたが、このようなドア解錠用タッチスイッチを設けることなく、リモコン1の近接に応じてドアロック機構をアンロックする構成としても良い。また、ドアロック機構及びトランクリッドロック機構(或いはリアゲートロック機構)のロックは、例えば、ドアハンドルの表側に設けられたドア施錠用の押しボタンスイッチが操作された場合やリモコン1が通信処理部11による通信範囲外へ移動した場合に行われるものである。
要するに、上記した本実施例によれば、リモコン1には、これに設けられた記憶部7に対してメインユーザの個人認証に使用する指紋データが、メインユーザコードと対応付けられたデフォルトデータとして予め登録されており、その記憶部7には、メインユーザ以外のサブユーザの個人認証に使用する指紋データを、サブユーザコードと対応付けた状態で登録可能になっている。このような指紋データの登録は、サブユーザの指紋を、リモコン1に設けられた指紋読取部6により読み取らせることにより行うものであるが、その登録は、リモコン1に設けられた新規登録ボタン5aの操作によって制御部10を登録モードに切換え、この切換え後の所定期間において、メインユーザの指紋を指紋読取部6で読み取らせて当該メインユーザの個人認証を行い、その個人認証が成立した場合に始めて可能になる。
従って、リモコン1に対するサブユーザの登録は、メインユーザの許可(メインユーザの個人認証の成立)の元で、どの場所でも実行可能であるから、従来のシステムのように、新たな登録対象のユーザが車両と携帯送信端末との間の通信可能範囲内に入った状態で行う必要がなくなり、その登録に際しての利便性が大幅に向上することになる。
上記リモコン1は、常時においてスマートキー機能が無効化されたノーユーザモードに保持されているが、前述した登録モードにない状態において、メインユーザの指紋、または登録済みのサブユーザの指紋を指紋読取部6で読み取らせることにより、スマートキー機能を有効化したユーザモードへ移行すると共に、上記のように指紋の読み取りを行わせたユーザを利用許可者として認定するようになる。
リモコン1は、ユーザモードに切換えられた状態では、車両2側から所定の通信範囲へ向けて送信される送信要求信号を受信したときに、固有の端末ID情報及び上記のように認定された利用許可者(メインユーザまたはサブユーザ)を特定可能な個人情報(メインユーザコードまたはサブユーザコード)を含む応答信号を返信するように構成されている。車両2側の制御システム3は、上記応答信号がリモコン1から返信されたときに、その応答信号に含まれる端末ID情報が予め登録された照合用ID情報と一致した場合のみ、当該応答信号に含まれる利用許可者に係る個人情報に対応した搭乗環境情報を搭乗環境記憶部13から取り込み、車両2の車両用設備(車載機器15、図示しないドアロック機構、トランクリッドロック機構(或いはリアゲートロック機構)、室内ミラー、室外ミラー、電動シートポジション調節機構、電動チルトハンドル機構)のセッティング状態を当該搭乗環境情報により示されるセッティング状態に変更すると共に、ドアハンドルの裏側に設けられたドア解錠用タッチスイッチのオンに応じた車両用ドアロック機構のアンロックなどを許容するようになる。
この場合、搭乗環境記憶部13には、前記車両用設備の車両運転者(メインユーザまたはサブユーザ)によるセッティング状態を示す搭乗環境情報が、その車両運転者を特定可能な情報(メインユーザコード、サブユーザコード)毎に区分して記憶されており、結果的に、ユーザである車両運転者が車両に乗り込む場合において、車両用設備のセッティング状態の変更操作をいちいち行う必要がなくなり、その利便性が大幅に向上することになる。勿論、このような車両用設備のセッティング状態の変更制御、並びに車両用ドアロック機構のアンロックは、リモコン1の操作が不要なスマートエントリ機能として実現されるものであり、この面からも利便性の向上を図り得る。また、リモコン1のスマートエントリ機能を有効化させるためには、指紋を利用した個人認証が必要になるから、スマートエントリシステムに係るセキュリティ性能の向上も同時に実現できるようになる
また、リモコン1は、スマートエントリ機能を有効化したユーザモードへ切換えられた状態が、所定のリセット条件が成立したとき(その後に一定時間が経過したときや、ユーザモードに移行させたユーザ以外の指紋の読み取りがあった場合など)に無効化されて初期状態(ノーユーザモード)に戻る構成となっているから、リモコン1を紛失した場合のセキュリティ性が向上するようになる。
また、リモコン1は、スマートエントリ機能を有効化したユーザモードへ切換えられた状態が、所定のリセット条件が成立したとき(その後に一定時間が経過したときや、ユーザモードに移行させたユーザ以外の指紋の読み取りがあった場合など)に無効化されて初期状態(ノーユーザモード)に戻る構成となっているから、リモコン1を紛失した場合のセキュリティ性が向上するようになる。
(第2の実施の形態)
図8及び図9には、本発明の請求項2に対応した第2実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。
即ち、本実施例は、リモコン1によるスマートエントリ機能を有効化したユーザモードとして、指紋による個人認証が記憶部7に記憶されたメインユーザの指紋データに基づいて成立した場合のメインユーザモードと、同じく指紋による個人認証が記憶部7に記憶されたサブユーザの指紋データに基づいて成立した場合のサブユーザモードとを設定し、当該サブユーザモードへの切換えは、メインユーザの指紋データによる個人認証が成立した後の所定期間のみ実行可能な構成とした点に特徴を有するものである。このような構成は、リモコン1にモード変更ボタン(図示せず)を追加すると共に、制御部10の制御内容を、以下に述べるように変更することにより実現できる。
図8及び図9には、本発明の請求項2に対応した第2実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。
即ち、本実施例は、リモコン1によるスマートエントリ機能を有効化したユーザモードとして、指紋による個人認証が記憶部7に記憶されたメインユーザの指紋データに基づいて成立した場合のメインユーザモードと、同じく指紋による個人認証が記憶部7に記憶されたサブユーザの指紋データに基づいて成立した場合のサブユーザモードとを設定し、当該サブユーザモードへの切換えは、メインユーザの指紋データによる個人認証が成立した後の所定期間のみ実行可能な構成とした点に特徴を有するものである。このような構成は、リモコン1にモード変更ボタン(図示せず)を追加すると共に、制御部10の制御内容を、以下に述べるように変更することにより実現できる。
具体的には、図8には、リモコン1をメインユーザモード切換えるためのメインユーザ認証処理ルーチンの一例が示されている。この処理ルーチンは、指紋読取部6において指紋の読み取りが行われたとき(ステップE1で「YES」)に開始されるものであり、開始後には、指紋の読み取りが正常に行われたか否かを判断し(ステップE2)、正常に行われなかった場合には、表示部4に対して無効メッセージ(例えば、「指紋を読み取れません」)を表示するステップE3を実行した後に初期状態にリターンする。尚、このような無効メッセージの表示状態は、その後に所定時間が経過するまで、若しくは指紋読取部6において指紋の再読み取りが行なわれるまで保持される構成となっている。
これに対して、指紋の読み取りが正常に行われた場合には、その指紋がメインユーザに対応したものであるか否かを判断する(ステップE4)。尚、このような判断は、個人認証処理部8に対して、読み取った指紋と記憶部7に登録されているデフォルトデータに対応した指紋データとの照合を指令し、これに応じて実行される個人認証処理部8での個人認証が成立するのに伴い「指紋一致」という認証結果がフィードバックされたか否かに基づいて行うことになる。
読み取られた指紋がメインユーザのものでなかった場合には、無効メッセージ表示ステップE3を実行した後にリターンするが、メインユーザのものであった場合には、リモコン1のスマートキー機能を有効化したメインユーザモードへ移行し(ステップE5)、さらに、メインユーザをリモコン1の利用許可者として認定する(ステップE6)。
この場合、制御部10は、上述のようにメインユーザモードへ移行した状態では、車両側へ返信する応答信号中に、自身の端末ID情報及び前記利用許可者(メインユーザ)を特定可能な個人情報(メインユーザコード)などが含まれるように制御する構成となっている。
前記ステップE6の実行後には、表示部4に対して、スマートキー機能が有効化されたメインユーザモードへ移行した旨のメッセージ(例えば、「メインユーザモードです」)を表示するステップE7を実行した後にリターンする。尚、上記メインユーザモードは、所定のリセット条件が成立したとき、例えば、メインユーザ以外の指紋の読み取りがあった場合などに無効化されて初期状態(ノーユーザモード)に戻る構成となっている。
図9には、リモコン1をサブユーザモード切換えるためのサブユーザ認証処理ルーチンの一例が示されている。この処理ルーチンは、前記図示しないモード変更ボタンが操作されたとき(ステップF0で「YES」)に開始されるものであり、開始後には、表示部4に対してメインユーザ向けメッセージ(例えば、「指紋読取部にメインユーザの右手の人差し指を押し当ててください」)を表示し(ステップF1)、この後に、指紋読取部6において指紋を読み取ったか否かを、予め設定された時間が経過するまで判断する(ステップF2、F3)。
指紋を読み取ることなく設定時間が経過したときには、表示部4に対して異常メッセージ(例えば、「指紋を読み取れません。最初からやり直してください」)を表示するステップF4を実行した後に初期状態にリターンする。尚、このような異常メッセージの表示状態は、その後に所定時間が経過するまで、若しくは新規登録ボタン5a、登録抹消ボタン5b及び図示しないモード変更ボタンの何れかが操作されるまで保持される構成となっている。
これに対して、指紋を読み取ったときには、その読み取りが正常に行われたか否かを判断し(ステップF5)、異常があった場合には、前記異常メッセージ表示ステップF4を実行した後にリターンする。一方、指紋の読み取りが正常に行われた場合には、その指紋が記憶部7に記憶されたデフォルトデータ(メインユーザの指紋データ)と一致するか否かを判断する(ステップF6)。
読み取られた指紋がメインユーザのものでなかった場合には、異常メッセージ表示ステップF4を実行した後にリターンするが、メインユーザのものであった場合には、表示部4に対して、サブユーザの認証処理を促すメッセージ(例えば、「指紋読取部にサブユーザの右手の人差し指を押し当ててください」)を表示し(ステップF7)、この後に、指紋読取部6において指紋を読み取ったか否かを、予め設定された時間が経過するまで判断する(ステップF8、F9)。
指紋を読み取ることなく設定時間が経過したときには、異常メッセージ表示ステップF4を実行した後にリターンするが、指紋を読み取ったときには、その読み取りが正常に行われたか否かを判断し(ステップF10)、異常があった場合には、異常メッセージ表示ステップF4を実行した後にリターンする。これに対して、指紋の読み取りが正常に行われた場合には、読み取った指紋がサブユーザのものであるか否かを、記憶部7に記憶されているサブユーザの指紋データとの照合により判断する(ステップF11)。読み取った指紋がサブユーザ以外のものであった場合には、異常メッセージ表示ステップF4を実行した後にリターンするがサブユーザのものであった場合には、表示部4に対して、スマートキー機能が有効化されたサブユーザモードへ移行した旨のメッセージ(例えば、「サブユーザモードです」)を表示するステップF12を実行した後にリターンする。尚、上記サブユーザモードは、所定のリセット条件が成立したとき、例えば、当該サブユーザ以外の指紋の読み取りがあった場合などに無効化されて初期状態(ノーユーザモード)に戻る構成となっている。
このように構成した本実施例によれば、リモコン1を、サブユーザによる使用が許可されたサブユーザモードへ移行させるためには、メインユーザの許可が必ず必要になるから、リモコン1が第三者の手に渡ることに起因した車両盗難や車上狙いなどに対してのセキュリティ性の向上を図る上できわめて有益になる。
(その他の実施の形態)
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のような変形または拡張が可能である。
車両用設備の車両運転者によるセッティング状態を示す搭乗環境情報を登録するための搭乗環境情報記憶手段として、車両2に設けた搭乗環境記憶部13を例に挙げたが、例えば車両とモバイル通信を行い得るように設けられた情報管理センタ側のデータベースを搭乗環境情報記憶手段として設ける構成としても良い。この構成によれば、情報管理センタ側で、多数の車両運転者に係る搭乗環境情報を収集できるから、その収集データを、車両用設備のセッティング状態の傾向を解析するために利用できるようになる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のような変形または拡張が可能である。
車両用設備の車両運転者によるセッティング状態を示す搭乗環境情報を登録するための搭乗環境情報記憶手段として、車両2に設けた搭乗環境記憶部13を例に挙げたが、例えば車両とモバイル通信を行い得るように設けられた情報管理センタ側のデータベースを搭乗環境情報記憶手段として設ける構成としても良い。この構成によれば、情報管理センタ側で、多数の車両運転者に係る搭乗環境情報を収集できるから、その収集データを、車両用設備のセッティング状態の傾向を解析するために利用できるようになる。
リモコン1に対するサブユーザの登録時に、メインユーザが不在でその個人認証が不可能な場合には、当該メインユーザが所持する通信機器、特には、指紋認証機能を備えた通信機器(パソコン、携帯電話機など)との間の通信によりメインユーザの個人認証を行い得るようなシステム構成が可能である。このようなシステムは、前記第2実施例において、リモコン1をサブユーザモードへ切換える際にも応用可能である。
車両用設備のセッティング状態を示す搭乗環境情報としては、上記した実施例で挙げたものに限らないものであり、例えば、ステアリングホイールの重さやステアリングギア比、ペダル類(ブレーキペダル、アクセルペダルなど)の操作力、車載エアコンの設定温度、パワーウインドウの開閉速度、AFS(Adaptive Front-lighting System)の配光角、車速感応オートロック機構の動作タイミング、ワイパ(及びリアワイパ)の間欠駆動時間、ドアアンロック時に足元を照明する機能の有無など、種々の情報が考えられるものである。
1はリモートコントローラ(送受信端末)、2は車両、3は制御システム、6は指紋読取部(情報入力手段)、7は記憶部(記憶手段、補助記憶手段)、8は個人認証処理部(個人認証手段)、10は制御部(登録制御手段、送信制御手段)、13は搭乗環境記憶部(搭乗環境情報記憶手段)、15は車載機器(車両用設備)、16は集中制御部(集中制御手段)を示す。
Claims (3)
- 車両と無線通信可能に構成され、当該車両側から所定の通信範囲へ向けて送信される送信要求信号を受信したときに、固有の端末ID情報及びユーザを特定可能な個人情報を含む応答信号を返信するための携帯型の送受信端末と、
車両用設備の車両運転者によるセッティング状態を示す搭乗環境情報を、当該車両運転者個人を特定可能な個人情報と対応付けて登録可能な搭乗環境情報記憶手段と、
前記車両側に設けられ、前記送受信端末から前記応答信号を受信したときに、その応答信号に含まれる端末ID情報が予め登録された照合用ID情報と一致した場合のみ、少なくとも車両用ドアロック機構をアンロックする処理、並びに、前記搭乗環境情報記憶手段から前記応答信号に含まれる個人情報に対応した搭乗環境情報を取り込み、自車両の車両用設備のセッティング状態を当該搭乗環境情報により示されるセッティング状態に変更する処理を実行する集中制御手段と、
を備え、
前記送受信端末には、
個人認証のための検出対象情報を入力可能な情報入力手段と、
メインユーザの個人認証に使用するメインユーザ用検出対象情報が予め登録された記憶手段と、
メインユーザ以外のユーザの個人認証に使用するサブユーザ用検出対象情報を前記情報入力手段から取得して登録可能に構成された補助記憶手段と、
前記情報入力手段により入力された検出対象情報と前記記憶手段及び補助記憶手段に登録された各検出対象情報との照合に基づいて個人認証処理を実行する個人認証手段と、
外部操作に応じて登録モードに切換わるように構成され、この登録モードに切換わった状態では、前記個人認証手段において前記メインユーザ用検出対象情報に基づいた個人認証が成立した後の所定期間のみ、前記情報入力手段により入力された検出対象情報を前記補助記憶手段に対し前記サブユーザ用検出対象情報として登録可能な状態に切換える登録制御手段と、
前記登録モードにない状態で、前記個人認証手段において前記記憶手段または補助記憶手段に既登録の検出対象情報に基づいた個人認証が成立したときに、前記応答信号を返信可能なユーザモードに切換わるように構成され、このユーザモードに切換わった状態では、当該応答信号中に上記検出対象情報の入力者を特定可能な個人情報が含まれるように制御する送信制御手段と、
が設けられることを特徴とする車両用スマートエントリシステム。 - 前記ユーザモードには、前記個人認証手段による個人認証が、前記記憶手段に記憶されたメインユーザ用検出対象情報に基づいて成立した場合のメインユーザモードと、当該個人認証が、前記補助記憶手段に記憶されたサブユーザ用検出対象情報に基づいて成立した場合のサブユーザモードとが設定され、当該サブユーザモードへの切換えは、前記メインユーザの個人認証が成立した後の所定期間のみ実行可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用スマートエントリシステム。
- 前記送信制御手段は、前記ユーザモードに切換えた状態を、その切換え後に所定時間が経過したとき、または所定の操作が行われたときに初期化することを特徴とする請求項1または2記載の車両用スマートエントリシステム。
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