JP6625895B2 - 車両制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両のユーザが所持する電子キーと車両に備わる制御装置との間で無線通信を行って、車両に搭載された車載装置を制御する車両制御システムに関する。
車両には各種の車載装置が搭載されているが、たとえばシートの位置やドアミラーの角度などは、ユーザが自分の好みに応じて任意に設定できるようになっている。また、カーナビゲーション装置やオーディオ装置、空調装置などにおける各種の設定も、ユーザが自由に行うことができる。しかし、これらの設定を乗車のたびに行うのは、ユーザにとってきわめて煩雑である。そこで、ユーザに応じた設定を自動的に行えるようにしたシステムが提案されている。
特許文献1には、電子キーと、この電子キーに挿入される外部メモリとを用いた車両カスタマイズシステムが開示されている。このシステムでは、ユーザが降車する際に、乗車中のシート位置やミラー角度などの設定情報(カスタマイズ情報)が、車種コードと対応付けて外部メモリに記憶される。そして、次回にユーザが乗車する際に、電子キーに挿入された外部メモリから設定情報が読み出され、この情報に基づいてシート位置やミラー角度などが自動的に設定される。また、外部メモリを別の電子キーへ差し替えることで、別の車両においても同じ設定が行われる。
しかしながら、このシステムでは、ユーザの数だけ外部メモリを用意しなければならず、また、外部メモリに対応できる特殊な電子キーが必要となる。このため、システムが複雑化しコストも高くなることから、特許文献1のシステムは、不特定多数のユーザが車両を共同利用するカーシェアリングには適さない。
また、電子キーの所有者ごとに、車載装置の設定情報を登録しておく方法もあるが、1台の車両に対して供与される電子キーの数には限りがあるから、この方法でもカーシェアリングへの対応は困難である。
一方、ユーザの所有する携帯電話機を用いることにより、複数のユーザに対して車載装置の設定を自動的に行えるようにしたシステムが、特許文献2および特許文献3に開示されている。
特許文献2のシステムでは、ユーザが携帯電話機を車両側の読取部に接続した後、所定の操作を行うと、シートやオーディオの現在の使用状態を示す情報が、ユーザの携帯電話機から読み取られた個人データと対応付けて登録される。そして、次回からは、携帯電話機を読取部に接続すると、登録されたデータに基づいて、シート位置の設定やオーディオの設定が自動的に行われる。
特許文献3のシステムでは、携帯電話機と車両側の制御装置との間でペアリングが行われ、ユーザが降車する際に、シートやオーディオなどの現在の設定情報が、携帯電話機のペアリング情報と対応付けて登録される。そして、次回にユーザが乗車する際に、携帯電話機のペアリング情報に対応する設定情報が読み出され、この情報に基づいて、シート位置の設定やオーディオの設定が自動的に行われる。
しかしながら、特許文献2、3のシステムにおいては、携帯電話機と車両側の装置との間で直接通信が行われるため、携帯電話機がインターネットに接続されている場合に、セキュリティ上のリスクが増大するという問題がある。
特開2015−128953号公報 特開2001−301548号公報 特開2014−151892号公報
本発明は、セキュリティ性を確保する一方で、複数のユーザに対する利便性を向上させた車両制御システムを提供することを課題とする。
本発明による車両制御システムは、車両に搭載された車両制御装置と、ユーザが所持する電子キーおよび携帯機とから構成される。携帯機は電子キーと通信を行い、電子キーは車両制御装置と通信を行う。車両制御装置は、電子キーとの通信に基づいて、車両に搭載された車載装置を制御する。電子キーは第1記憶部を有しており、携帯機は第2記憶部を有している。第2記憶部には、ユーザの識別情報と車載装置の設定に関する設定情報とを対応付けた個人設定データが記憶されている。携帯機は、電子キーと通信を行って通信が確立すると、第2記憶部の個人設定データを電子キーへ送信する。電子キーは、携帯機から受信した個人設定データを第1記憶部に記憶する。車両制御装置は、電子キーから送信される個人設定データに基づいて車載装置を駆動する。また、第1記憶部に個人設定データが記憶された後、車両制御装置が、ユーザの降車に関する第1条件が成立したと判断した場合は、車両制御装置は、ユーザの乗車中における車載装置の状態から得られた個人設定データを電子キーへ送信する。電子キーは、第1記憶部に記憶されている個人設定データを、車両制御装置から受信した個人設定データに更新し、当該更新した個人設定データを携帯機へ送信する。携帯機は、第2記憶部に記憶されている個人設定データを、電子キーから受信した個人設定データに更新する。
このような車両制御システムによると、ユーザによって設定された設定情報が携帯機に保存されるので、ユーザは自分の所有する携帯機を使って、設定情報の登録や、乗車時の車載装置の自動調節を行うことができ、利便性が向上する。また、携帯機を所有しているユーザであれば、本システムを利用できるので、電子キーの数に制限があっても、多数のユーザに対応することが可能となる。これにより、カーシェアリングなどにおける複数のユーザに対する利便性も向上する。
さらに、個人設定データの送受信にあたって、車両制御装置と携帯機との間に電子キーが介在するので、電子キーがゲートウェイの役割を果たすこととなる。このため、携帯機がインターネットに接続されている場合でも、携帯機と車両制御装置との間で直接、個人設定データを送受信する場合に比べて、車両側のセキュリティ性を高めることができる。
本発明において、第1記憶部に個人設定データが記憶された後、電子キーが、ユーザの乗車に関する第2条件が成立したと判断した場合は、電子キーは、第1記憶部に記憶されている個人設定データを車両制御装置へ送信してもよい。この場合、車両制御装置は、電子キーから受信した個人設定データに基づいて、車載装置を駆動する。
本発明において、前記の第1条件は、車両のシフトレバーがパーキング位置にあること、車両のエンジンが停止したこと、車両のドアが施錠されたこと、の少なくとも1つを含むものであってもよい。
本発明において、前記の第2条件は、車両のドアが解錠されたこと、車両のエンジンが始動したこと、車両のシフトレバーがパーキング位置から移動したこと、の少なくとも1つを含むものであってもよい。
本発明において、電子キーは、第1記憶部の個人設定データを送信した後、当該第1記憶部の個人設定データを消去してもよい。
本発明において、携帯機は、電子キーと近距離無線で通信を行うスマートフォンであってもよい。そして、スマートフォンと電子キーとの間でペアリングを行うことによって、両者間の通信が確立されるようにしてもよい。
本発明によれば、セキュリティ性を確保する一方で、複数のユーザに対する利便性を向上させた車両制御システムを提供することができる。
本発明による車両制御システムの概略図である。 本発明による車両制御システムのブロック図である。 個人設定データ登録時のフローチャートである。 実運用時のフローチャートである。 携帯機のペアリング完了通知画面を示した図である。 携帯機の設定完了通知画面を示した図である。 携帯機の初期画面を示した図である。 携帯機の選択画面を示した図である。 個人設定データの一例を示した図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、車両制御システムの構成につき、図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示すように、車両制御システム100は、車両Vに搭載された車両制御装置1と、この車両制御装置1と無線通信を行う電子キー2と、この電子キー2と無線通信を行うスマートフォン3a〜3fとから構成される。ここでは、1台の車両Vを複数のユーザA〜Fが共同利用するカーシェアリングの場合を例に挙げている。電子キー2とスマートフォン3aは、ユーザAが所持している。ユーザAは、この電子キー2とスマートフォン3aとを用いて、後述する車載装置の設定を行った後、車両Vを利用する。ユーザAの利用が終わると、次に車両Vを利用するユーザBに電子キー2が渡され、ユーザBは、この電子キー2とスマートフォン3bとを用いて車載装置の設定を行い、車両Vを利用する。他のユーザC〜Fについても同様である。
ここで、スマートフォン3a〜3fは、本発明における「携帯機」の一例である。
図2は、車両制御装置1、電子キー2、およびスマートフォン3(3a〜3f)の具体的構成を示している。以下、それぞれについて詳細に説明する。
車両制御装置1は、制御部10、記憶部11、LF(Low Frequency)送信部12、UHF(Ultra High Frequency)受信部13、リクエストスイッチ14、ドアロック装置15、および車載装置駆動部16を備えている。車両制御装置1には、これらの他にも各種のブロックが含まれているが、本発明に直接関係しないため、図示を省略してある。なお、図2の車両制御システム100は、電子キー2の操作によりドアの施錠または解錠を行うキーレスエントリシステムでもあり、また、ユーザがドアのノブに接近または接触した時に、車両制御装置1と電子キー2との間で通信を行って、ドアの施錠または解錠を行うパッシブエントリシステムでもある。
制御部10は、CPUを備えており、車両制御装置1の動作を制御する。記憶部11は、ROMやRAMなどのメモリから構成される。LF送信部12は、電子キー2の存在を確認するためのLF信号を所定の周期で間欠的に送信する。UHF受信部13は、電子キー2から送信される後述のデータを受信する。リクエストスイッチ14は、電子キー2とともにパッシブエントリシステムを構成するもので、ドアのノブ付近に設けられており、ユーザの接近または接触を検出する。ドアロック装置15は、車両の各ドアの施錠や解錠を行うロック機構と、このロック機構を作動させる駆動回路などから構成される。
車載装置駆動部16は、シート駆動部16a、ミラー駆動部16b、カーナビ駆動部16c、オーディオ駆動部16dなどを備えている。シート駆動部16aは、シート(図示省略)を移動させるモータとその駆動回路などから構成される。ミラー駆動部16bは、ドアミラー(図示省略)の鏡面角度を変化させるモータとその駆動回路などから構成される。カーナビ駆動部16は、カーナビゲーション装置(図示省略)の駆動回路や制御回路などから構成される。オーディオ駆動部16dは、オーディオ装置(図示省略)の駆動回路や制御回路などから構成される。
ここで、シート、ドアミラー、カーナビゲーション装置、オーディオ装置などは、本発明における「車載装置」の一例である。
電子キー2は、制御部20、記憶部21、LF受信部22、UHF送信部23、近距離無線部24、操作部25、および表示部26を備えている。電子キー2には、これら以外のブロックも含まれているが、本発明に直接関係しないため、図示を省略してある。
制御部20は、CPUを備えており、電子キー2の動作を制御する。記憶部21は、ROMやRAMなどのメモリから構成される。LF受信部22は、車両制御装置1のLF送信部12から送信された前述のLF信号を受信する。UHF送信部23は、後述するデータをUHF通信により車両制御装置1へ送信する。近距離無線部24は、ワイヤレスLANやBluetooth(登録商標)などの近距離無線用の通信回路から構成される。操作部25は、電子キー2の本体に設けられた複数の操作ボタンから構成される。表示部26は、電子キー2の本体に設けられた複数のLEDランプから構成される。
ここで、記憶部21は、本発明における「第1記憶部」の一例である。
スマートフォン3は、制御部30、記憶部31、操作部32、表示部33、近距離無線部34、通話部35、および通信部36を備えている。スマートフォン3には、これら以外にも各種のブロックが含まれているが、本発明に直接関係しないため、図示を省略してある。
制御部30は、CPUを備えており、スマートフォン3の動作を制御する。記憶部31は、ROMやRAMなどのメモリから構成される。操作部32は、スマートフォン3の本体に設けられた操作ボタンや、表示部33に表示される操作ボタンから構成される。表示部33は、スマートフォン3の本体に設けられた液晶パネルとその駆動回路などから構成される。近距離無線部34は、電子キー2の近距離無線部24と同様の通信回路から構成される。通話部35は、スピーカ、マイクロフォン、および音声回路などから構成される。通信部36は、インターネット回線と接続されてサーバなどと通信を行う通信回路から構成される。
ここで、記憶部31は、本発明における「第2記憶部」の一例である。
記憶部31には、図7に示すように、ユーザの識別情報であるIDと、車載装置の設定に関する設定情報とを対応付けた個人設定データが記憶されている。たとえば、ユーザAのスマートフォン3aの記憶部31には、図7(a)のような個人設定データが記憶されている。ユーザAのIDは、スマートフォン3aの電話番号やメールアドレスであってもよいし、スマートフォン3aの画面でユーザAにより入力されたIDであってもよい。設定情報には、シートの位置、ミラーの角度、カーナビゲーション装置の設定項目、オーディオ装置の設定項目が含まれている。ユーザB〜Fのスマートフォン3b〜3fの記憶部31にも、ユーザAと同様に、それぞれ図7(b)〜(f)のような個人設定データが記憶されている。
次に、以上の構成からなる車両制御システム100において、個人設定データを登録する場合の手順につき、図3のフローチャートを参照しながら説明する。なお、個人設定データの登録にあたっては、ユーザが電子キー2とスマートフォン3の双方を所持していることが条件となる。
最初に、電子キー2とスマートフォン3との間で、ペアリング(Pairing)が行われる(ステップS201、S301)。このペアリングは、電子キー2の近距離無線部24とスマートフォン3の近距離無線部34との間で、公知の手順に従って行われる。なお、ペアリングは、ユーザが車両に乗車した後に行ってもよいし、ユーザが車両に乗車する前に行ってもよい。
ペアリングが正常に行われて、電子キー2とスマートフォン3との間で通信が確立すると、スマートフォン3は、記憶部31に記憶されている個人設定データ(図7)を、近距離無線部34から電子キー2へ送信する(ステップS302)。なお、個人設定データを初めて登録する場合は、記憶部31の個人設定データ中に設定情報が存在しないので、個人設定データのうちユーザのIDだけが電子キー2へ送信される。
続いて、スマートフォン3の表示部33に、図5Aのようなペアリング完了通知画面33aが表示される(ステップS303)。この画面には、ペアリングが完了したことを通知するメッセージ50と、所定の設定情報がスマートフォン3から電子キー2にダウンロードされたことを通知するメッセージ51と、設定対象を視覚的に表したイラスト52とが表示されている。このペアリング完了通知画面33aは、一定時間が経過すると自動的に消去される。
電子キー2は、スマートフォン3から送信された個人設定データを近距離無線部24で受信すると(ステップS202)、この個人設定データを記憶部21に格納して一時的に記憶する(ステップS203)。
一方、車両においては、乗車したユーザがイグニッションスイッチをONにすると(ステップS101)、車両の電源がONとなり、この状態で、ユーザの操作による車載装置の設定が行われる(ステップS102)。具体的には、シートの位置やドアミラーの鏡面角度などが、ユーザの好みに合うように調節され、また、カーナビゲーション装置やオーディオ装置などにおいて、ユーザの好みに合った設定が行われる。車両制御装置1は、これらの車載装置の状態を監視し、各車載装置における設定情報を、個人設定データとして読み込む(ステップS103)。この個人設定データは、記憶部11に一時的に記憶される。
その後、車両制御装置1は、ユーザの降車に関する条件(第1条件)が成立したか否かを監視する(ステップS104)。この条件には、車両のシフトレバーがパーキング位置にあること、車両のエンジンが停止したこと、車両のドアが施錠されたこと、の少なくとも1つが含まれる。すなわち、ユーザの降車が予想される場合、またはユーザが実際に降車した場合に、降車に関する条件が成立する。
降車に関する条件が成立すると(ステップS104;YES)、車両制御装置1は、記憶部11に記憶されている個人設定データを、LF送信部12からLF信号として電子キー2へ送信する(ステップS105)。LF信号で送信する理由は、低周波磁界を用いることで、車両周囲の通信エリアを車両から2メートル程度の範囲に限定し、セキュリティ性を向上させるためである。その後、車両制御装置1は、記憶部11の個人設定データを消去する(ステップS106)。
電子キー2は、車両制御装置1から送信された個人設定データをLF受信部22で受信すると(ステップS204)、ステップS203で記憶部21に記憶されている個人設定データを、受信した個人設定データに更新する(ステップS205)。そして、この更新した個人設定データを、近距離無線部24からスマートフォン3へ送信する(ステップS206)。その後、電子キー2は、記憶部21の個人設定データを消去し(ステップS207)、記憶部21に設定情報のデフォルト値を設定する(ステップS208)。なお、初回の登録時には、ステップS205において、記憶部21に個人設定データが新たに記憶される。
スマートフォン3では、電子キー2から送信された個人設定データを近距離無線部34が受信すると(ステップS304)、表示部33に図5Bのような設定完了通知画面33bが表示される(ステップS305)。この画面には、個人設定が更新されたことを通知するメッセージ53と、所定の設定情報がスマートフォン3に保存されることを通知するメッセージ54と、設定対象を視覚的に表したイラスト55と、設定情報の保存を中止するための保存中止ボタン56と、設定情報を工場出荷時の設定に戻すための初期化ボタン57とが表示されている。
設定完了通知画面33bは、一定時間が経過すると自動的に消去される。画面消去までの間に、保存中止ボタン56が押下されると、個人設定データの保存は中止される。また、画面消去までの間に、初期化ボタン57が押下されると、記憶部31の個人設定データは、工場出荷時のデータに書き換えられる。画面消去までの間に、保存中止ボタン56も初期化ボタン57も押下されなかった場合は、ステップS304で受信した個人設定データが記憶部31に保存され、登録が完了する(ステップS306)。このとき、記憶部31の個人設定データは、電子キー2から受信した個人設定データに更新されている。
次に、個人設定データ登録後の実運用時の手順を、図4のフローチャートを参照しながら説明する。この場合も、ユーザが電子キー2とスマートフォン3の双方を所持していることが条件となる。
実運用時においても、まず、電子キー2とスマートフォン3との間で、ペアリングが行われる(ステップS221、S321)。ここでは、ユーザが車両に乗車する前にペアリングが行なわれる。ペアリングによって、電子キー2とスマートフォン3との間で通信が確立すると、スマートフォン3は、記憶部31に記憶されている個人設定データを、近距離無線部34から電子キー2へ送信する(ステップS322)。電子キー2は、スマートフォン3から送信された個人設定データを近距離無線部24で受信すると(ステップS222)、この個人設定データを記憶部21に格納して一時的に記憶する(ステップS223)。ここまでの手順は、図3のステップS301〜S302、S201〜S203と同じである。
次に、電子キー2は、ユーザの乗車に関する条件(第2条件)が成立したか否かを監視する(ステップS224)。この条件には、車両のドアが解錠されたこと、車両のエンジンが始動したこと、車両のシフトレバーがパーキング位置から移動したこと、の少なくとも1つが含まれる。すなわち、ユーザの乗車が予想される場合、またはユーザが実際に乗車した場合に、乗車に関する条件が成立する。なお、ドアの解錠は、電子キー2の操作に基づいて行われるから、電子キー自身で判断することができるが、エンジンの始動やシフトレバーの移動は、電子キー自身で判断することはできないので、車両側からの通知に基づいて、電子キー2が判断することになる。
乗車に関する条件が成立すると(ステップS224;YES)、電子キー2は、記憶部21に記憶されている個人設定データを、UHF送信部23からUHF信号として車両制御装置1へ送信する(ステップS225)。その後、電子キー2は、記憶部21の個人設定データを消去し(ステップS226)、記憶部21に設定情報のデフォルト値を設定する(ステップS227)。
車両制御装置1では、電子キー2から送信された個人設定データをUHF受信信部13が受信すると(ステップS121)、受信した個人設定データを記憶部11に一時的に記憶する(ステップS122)。そして、乗車したユーザがイグニッションスイッチをONにすると(ステップS123)、車両の電源がONとなり、車両制御装置1は、受信した個人設定データの設定情報に従って、各車載装置を駆動する(ステップS124)。具体的には、シート駆動部16aは、シート位置が設定値になるようにシートを駆動する。ミラー駆動部16bは、ドアミラーの鏡面角度が設定値になるようにドアミラーを駆動する。カーナビ駆動部16cは、カーナビゲーション装置を所定の設定状態にして駆動する。オーディオ駆動部16dは、オーディオ装置を所定の設定状態にして駆動する。このようにして、各車載装置は、ユーザの希望する状態に自動的に調節され駆動される。
上述した実施形態によれば、ユーザは、電子キー2とスマートフォン3との間でペアリングを行った後、車載装置を操作して自分の希望する設定にするだけで、設定情報をカスタマイズすることができる。そして、この設定情報はスマートフォン3に保存されるので、ユーザは自分の所有するスマートフォン3を使って、設定情報の登録や、乗車時の車載装置の自動調節を行うことができ、利便性が向上する。
また、スマートフォン3を所有しているユーザであれば、本システムを利用できるので、電子キー2の数に制限があっても、多数のユーザに対応することが可能となる。これにより、カーシェアリングなどにおける複数のユーザに対する利便性も向上する。
また、個人設定データの送受信にあたって、車両制御装置1とスマートフォン3との間に電子キー2が介在するので、電子キー2がゲートウェイの役割を果たすこととなる。このため、インターネットに接続されているスマートフォン3と車両制御装置1との間で直接、個人設定データを送受信する場合に比べて、車両側のセキュリティ性を高めることができる。
さらに、上述した実施形態によれば、電子キー2は、記憶部21の個人設定データを送信した後、当該記憶部21の個人設定データを消去するので(図3のステップS207、図4のステップS226)、記憶部21を構成するメモリの容量が少なくて済む。
本発明は、上述した実施形態以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
個人設定データを初めて登録する場合、電子キー2とスマートフォン3との間でペアリングを行うに先立って、スマートフォン3の表示部33に、図6Aのような初期画面33cを表示してもよい。この画面には、設定ボタン40が表示されており、この設定ボタン40が押下されると、画面が図6Bのような選択画面に切り替わる。この画面には、電子キー2とのペアリングを行うことを通知するメッセージ60と、続行ボタン61と、中止ボタン62とが表示されている。続行ボタン61が押下されると、ペアリングが開始されて、図3の一連の処理へ移行する。中止ボタン62が押下されると、ペアリングは中止される。
上記実施形態では、図3のステップS105、S204において、LF信号によって個人設定データを送受信したが、UHF信号によって個人設定データを送受信してもよい。また、図4のステップS121、S225において、UHF信号によって個人設定データを送受信したが、LF信号によって個人設定データを送受信してもよい。
上記実施形態では、図3のステップS104において、降車条件の成立有無を判断し、降車条件が成立した場合に、車両側から電子キー2へ個人設定データを送信したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ユーザの乗車が確認されてから一定時間が経過した時点で、個人設定データを送信してもよい。あるいは、電子キー2またはスマートフォン3において、データ送信の操作が行われた場合に、個人設定データを送信してもよい。
上記実施形態では、図4のステップS224において、乗車条件の成立有無を判断し、乗車条件が成立した場合に、電子キー2から車両側へ個人設定データを送信したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、電子キー2とスマートフォン3のペアリングが完了してから一定時間が経過した時点で、個人設定データを送信してもよい。あるいは、電子キー2またはスマートフォン3において、データ送信の操作が行われた場合に、個人設定データを送信してもよい。
上記実施形態では、図5Bの設定完了通知画面33bにおいて、設定情報の項目だけを表示したが、これに加えて、設定値などを表示してもよい。
上記実施形態においては、携帯機としてスマートフォン3を例に挙げたが、スマートフォンに代えて、他の携帯電話機や携帯型タブレットなどを携帯機として用いてもよい。
上記実施形態では、設定対象となる車載装置として、シート、ミラー、カーナビゲーション装置、およびオーディオ装置を例に挙げたが、これらに限らず、空調装置や照明装置などを設定対象に追加してもよい。
上記実施形態では、図1において、1台の車両Vを複数のユーザA〜Fが共同利用するカーシェアリングの場合を例に挙げたが、本発明のシステムは、会社の社有車を複数の社員が利用する場合や、1台の車両を家族で利用する場合などにも適用が可能である。また、図1では、電子キー2は1個だけであったが、電子キー2は複数個であってもよい。
1 車両制御装置
2 電子キー
3、3a〜3f スマートフォン(携帯機)
16 車載装置駆動部
21 記憶部(第1記憶部)
31 記憶部(第2記憶部)
100 車両制御システム
A〜F ユーザ
V 車両

Claims (6)

  1. 車両に搭載された車両制御装置と、
    ユーザにより所持され、前記車両制御装置と通信を行う電子キーと、からなり、
    前記車両制御装置が、前記電子キーとの通信に基づいて、車両に搭載された車載装置を制御する車両制御システムにおいて、
    ユーザにより所持され、前記電子キーと通信を行う携帯機をさらに備え、
    前記電子キーは、第1記憶部を有し、
    前記携帯機は、第2記憶部を有し、
    前記第2記憶部には、ユーザの識別情報と前記車載装置の設定に関する設定情報とを対応付けた個人設定データが記憶されており、
    前記携帯機は、前記電子キーと通信を行って通信が確立すると、前記第2記憶部の個人設定データを前記電子キーへ送信し、
    前記電子キーは、前記携帯機から受信した前記個人設定データを、前記第1記憶部に記憶し、
    前記車両制御装置は、前記電子キーから送信される前記個人設定データに基づいて、前記車載装置を駆動し、
    前記第1記憶部に前記個人設定データが記憶された後、前記車両制御装置が、ユーザの降車に関する第1条件が成立したと判断した場合は、
    前記車両制御装置は、ユーザの乗車中における前記車載装置の状態から得られた個人設定データを前記電子キーへ送信し、
    前記電子キーは、前記第1記憶部に記憶されている個人設定データを、前記車両制御装置から受信した個人設定データに更新し、当該更新した個人設定データを前記携帯機へ送信し、
    前記携帯機は、前記第2記憶部に記憶されている個人設定データを、前記電子キーから受信した個人設定データに更新する、ことを特徴とする車両制御システ
  2. 請求項1に記載の車両制御システムにおいて、
    前記第1記憶部に前記個人設定データが記憶された後、前記電子キーが、ユーザの乗車に関する第2条件が成立したと判断した場合は、
    前記電子キーは、前記第1記憶部に記憶されている個人設定データを、前記車両制御装置へ送信し、
    前記車両制御装置は、前記電子キーから受信した前記個人設定データに基づいて、前記車載装置を駆動する、ことを特徴とする車両制御システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両制御システムにおいて、
    前記第1条件は、車両のシフトレバーがパーキング位置にあること、車両のエンジンが停止したこと、車両のドアが施錠されたこと、の少なくとも1つを含む、ことを特徴とする車両制御システム。
  4. 請求項に記載の車両制御システムにおいて、
    前記第2条件は、車両のドアが解錠されたこと、車両のエンジンが始動したこと、車両のシフトレバーがパーキング位置から移動したこと、の少なくとも1つを含む、ことを特徴とする車両制御システム。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の車両制御システムにおいて、
    前記電子キーは、前記第1記憶部の個人設定データを送信した後、当該第1記憶部の個人設定データを消去する、ことを特徴とする車両制御システム。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の車両制御システムにおいて、
    前記携帯機は、前記電子キーと近距離無線で通信を行うスマートフォンであり、
    前記スマートフォンと前記電子キーとの間でペアリングを行うことによって、両者間の通信が確立される、ことを特徴とする車両制御システム。
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